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中学校生徒数不均衡対策
14日、開会中の駒ケ根市議会9月定例会の一般質問で宮澤清高議員の質問に答えた中原稲雄教育長は、赤穂中学校と東中学校の生徒数の不均衡を是正する当面の対策として、赤穂中への入学予定者のうち希望者4、5人に対し、東中への入学を認めたいとする考えを明らかにした。05年度4月から導入し、同市下平に建設を計画している新中学校の開校までの間、毎年度実施していきたいとしている。新中学校は当初2010年の開校をめどに建設する計画だったが、3市町村合併が白紙となったことにより、財源の見通しが立たなくなったことから暗礁に乗り上げている。
東中の05年度入学予定者は9月現在39人。このまま入学者が増えなければ1学級となる見通し。その場合、教職員も現在の13人から3人減の10人となる。一方、赤穂中は県下一の大規模校。05年度の学級数は1増の9クラスとなる見通しで、その不均衡が問題視されている。 -
村議会開会で、新井教育長を教育委員に再任
宮田村議会9月定例会は14日開会し、教育長の新井洋一氏(63)を教育委員に再任する人事案件をはじめ、上程した20議案のうち6議案を即決した。
新井氏は村役場出身で、総務課長などを歴任。昨年9月小林守氏が教育長を任期途中で退任し、後任の教育長に就いていた。
16日の教育委員会定例会で教育長に互選される見通し。任期は10月1日から4年間。
清水靖夫村長は再任理由について「豊富な経験と人格が備わった適任者」と説明し、新井氏は「村民の協力を得て一路まい進する」とあいさつした。
また、清水村長は、小学校、文化会館、公務員住宅に使われている可能性が高いアスベストについて、最終的な調査結果は2カ月後になる見通しを説明した。 -
親子ふれあい野外あそび
伊那市公民館運営協議会と子どもネットいなが主催する「親子ふれあい野外あそび」が11日、市内西箕輪中学校体育館であった。講師にソーシャルワーカー・メンタルアドバイザーの石井由喜夫さん=東京都世田谷区=を招き、親子で遊べるわらべ歌や新聞紙を使った遊具作りなどを楽しんだ=写真。
「親子ふれあい野外あそび」は、子供の豊かな感情や心を育てることが目的。あいにくの雨で室内での実施となったが、市内を中心に約100人以上の親子が参加し、家の中で遊ぶ方法を学んだ。
石川さんは、遊びと生活体験、仲間を大切にすることをモットーとした保育グループ「あそびの会」(同区)の創設者。講師としても伊那市や南箕輪村を5回ほど訪れている。
新聞紙を使っては帽子、ちゃんばらの剣などを製作。目を輝かせながら遊ぶ姿に、「いつも見ている目と違う」と話す親たちも多かった。
親子4人で参加した鈴木弘也さん(42)=市内狐島=は「休みの日は子供と一緒に外出するなど遊んでいたが、今日は体や身近なものを使っての遊びを習い幅が広がった。教わった遊びのほかにも何かないか調べたい」と話していた。 -
伊那中で絵手紙教室
伊那市で絵手紙教室などを開く講師10人が12日、伊那中学校の1年生146人に、絵手紙の書き方を教えた。絵手紙独特な筆の持ち方や運び方を学んだ生徒たちは、絵手紙の基礎となる味のある線を描き、自分だけの作品づくりを楽しんだ。
表現学習の時間が減少する中「描くことを通して季節や自然を感じよう」と、絵手紙に挑戦してきた1年生だが、教える先生たちも絵手紙は初心者。そこで伊那公民館の武田登館長に相談して、伊那公民館の絵手紙教室で指導する倉科照子さんら、地元講師10人を紹介してもらい、今回の教室が実現した。
教わるだけでなく、地元の人との交流にもつなげよう窶狽ニ、校内には生徒の作品と共に、講師の作品も展示。また、地元農家からモチーフの野菜も提供してもらった。
作品は10月の文化祭に展示するほか、お世話になった地元の人に送ることなども考えているという。 -
小学校での視聴覚教育拡充に努めてきた山本さん表彰
日本視聴覚教育協議会は、小学校での視聴覚教育充実に努めてきた箕輪町木下の山本勝さん(67)を表彰した。山本さんは12日、伊那市の県伊那合同庁舎を訪れ、山越和男伊那教育事務所長に受賞の喜びを語った。
37年間、小学校教諭を務める傍ら、紙芝居や人形劇、テープレコーダーなどを使い、子どもたちの豊かな感性を育ててきた山本さんは、自らもビデオテープを製作。新山小学校2年生の特別養護施設での活動を収めた「どっこじぞう」は、現在も上伊那の学校で広く使われている。
絵や音を使って感覚を刺激する授業は、普段は集中できない子にも有効。また、それぞれが分担して一つの劇を作る人形劇は、自然と協力し合う心が育つという。
時代の変遷と共に、視聴覚教育への“珍しさ”は薄れ、その分、伝えたい感動を絞って伝える必要性も求められるようになった。
山本さんは「普段は裏方の仕事だが、長年の活動が認められた」と話していた。 -
宮田村子どもまつりでゲームラリー
第26回宮田村子どもまつり(村青少年健全育成会主催)が17日、新田区のふれあい広場で開かれた。小学生や園児250人が参加。10種類のアトラクションで得点を競う「ゲームラリー」に挑戦した。
おなじみのストラックアウトから、バランスゲーム、スリッパ飛ばしなどユニークな競技が目白押し。
事前申しこみ以外に、広場に遊びに来ていた子どもたちも多数飛び入り参加。屋外の遊びを満喫した。
10種目総合で各年代ごと上位者を表彰。種目別のチャンピオンも決定し、競いあうゲームの醍醐味も味わっていた。
上位入賞者は次の皆さん。
【低学年男子】(1)飯島智幸(2)池田拓郎(3)田中陽平(4)下井颯太(5)平沢大地(6)酒井光明【低学年女子】(1)谷口みつは(2)服部真心(3)中村香菜(4)酒井智香(5)小田切みのり(6)横山弥央菜【中学年男子】(1)上條途夢(2)本山柾成(3)小林裕(4)伊藤健太郎(5)和出竜之介(6)林滉介【中学年女子】(1)市瀬里緒(2)浦野優花(3)武井祐里香(4)赤羽萌(5)酒井美緒(6)下平遥奈【高学年男子】(1)酒井悠希(2)新村直也(3)服部裕明(4)平沢和基(5)宮沢良併(6)やのはるき【高学年女子】(1)小田切瑞希(2)綿谷美希(3)林真那実(4)春日愛美(5)澤田理紗(6)藤浪由起子
部門別チャンピオン▼ホールインワン=酒井光明▼はしつかい名人=小田切瑞希▼バランス=小林航太▼足ふりふり=下平遥奈 -
伊那小剛組が通り町に花壇ポットを配置
どうしたらにぎわいを取り戻せるか窶狽ニ、総合学習で伊那市通り町商店街を調査している伊那小学校4年剛組(大沼聡教諭)の児童31人は12日、育てた花のプランター約60鉢を、通り町のアーケード下に飾った。
剛組みは、活性化に必要なことを知るために、商店街の人や地域住民約2千人にインタビューをしたり、自分たちも実際にものを売ることを体験し、ものを売る難しさなどを実感した一方、通り町の人が、花を大切にしていることや、買い物客にはお年寄りが多いこと知り「これに関連した取り組みから活性化につなげよう」と、自分たちが育てたアスターやマリーゴールドなどのプランターを置くことにした。
「町行く人に楽しんでもらおう」と、プランター約60鉢を飾ってきたいる街の人も、小さな協力者の取り組みを好意的に受け入れ、商工連合協議会が主催する「まちじゅう花いっぱいコンクール」にも参加する予定だという。 -
春富中学校3年生が総合学習で運動会
伊那市の春富中学校3年生(5クラス・191人)は13日、学年ごとの総合的な学習の時間「矢羽根」で運動会をした。校庭で、学年の団結を深めるとともに、学級ごとの交流も図った。
初の試み。各学級長らを中心に生徒の力で企画の立案、準備、運営などを進めた。
運動会はクラス対抗で、障害物リレーや騎馬戦など5種目。玉入れは、相手クラスの代表が背負ったかごに向けて玉を投げ入れた玉の数で勝負した。
かご役は相手から逃げまわることで必死。はじめのうちは勢いよく走り回っていたが、途中で疲れてしまい、立ち止まっているところを集中的に狙われていた。
団結力を図るため、各クラスで同じ色のTシャツを用意。「愛羅武参組(あいらぶさんくみ)」などと書いたり、それぞれの個性も光っていた。
午後は文化祭の合唱コンクールに向けて、学年の歌を練習した。 -
大芝高原多目的広場で邦楽コンサート
南箕輪村大芝高原の「多目的広場」の原状回復工事が完了したことを記念して11日、野外ステージで東京の尺八グループ「泰山会」と箏(こと)グループ「絃(いと)の会」が、コンサートをした。
尺八の奏者川村泰山さん(58)と箏の川村利美さん(53)夫妻がそれぞれ主宰する2つのグループが、毎年大芝荘で合宿をしている縁で、コンサートが実現。東京都内での活動が中心だが、伊那市の会員もおり、泰山さんは県伊那文化会館の演奏会「邦楽サラダ」の音楽監督をしたこともあるなど、地域とのつながりは深い。
祝いの曲“しくんし(四君子)”を含む、全6曲を披露。邦楽器はデリケートなため、野外コンサートは珍しいという。 急に降り出した雨のため、途中、屋内に移動したが、集まった観客は、伝統楽器が奏でる独特の調和に聞き入った。
泰山さんは「日本の伝統音楽をぜひ演奏してほしい」と会への参加を呼びかけていた。 -
食欲の秋をテーマにおはなしの会
中川村図書館で8日、「9月の絵本とリズムおはなしのへや」があり、親子約40人が参加。職員による絵本の読み聞かせや、松村幸美さんのリズムで楽しいひとときを過ごした。
「ひーぱって、とんとん」と靴をつくる手遊び「きーとまきまき」でスタート。
パンやバナナ、スイカが出てくる「いろいろといろいろ」。ドーナツやクッキー、のり巻きなどおいしそうなものが次々と登場する「まるくておいしいよ」など絵本の読み聞かせと続いた。
このほか、松村さんのキーボードに合わせ「トンボのめがね」を歌ったり、紙芝居「おやつのじかんだよ」などもあり、子どもたちを物語の世界に誘った。 -
信濃教育会生涯学習講座
教職員に生涯学習の視点から生き方を見つめ直す機会にしてもらおうと信濃教育会生涯学習センターと上伊那教育会は10日、第3回生涯学習講座「地域文化と生涯学習窶狽ニもに創る・ともに生きる」を駒ケ根市東伊那の農林業体験宿泊施設「ふるさとの家」セミナーハウスで開いた。駒ケ根市を中心とした上伊那各地の小中学校教諭ら約70人が参加し、教育活動の実践についての発表と講演を聞いた。参加者は時折メモを取ったりしながら真剣な表情で発表に耳を傾けていた。
東伊那小学校は5年生児童を対象に今年7月に行ったふるさとの家からの通学合宿について発表した。宮脇正実教諭は「4泊5日の合宿を通じて集団生活のルールと実践的な食育教育ができた」と報告した=写真。
駒ケ根市教育委員会の生涯学習課と東伊那育成会が火山地区子ども会の活動について発表したほか、信濃教育会の牛越充会長は「生涯学習社会における学社融合」と題した講演を行った。 -
2園で運動会
さわやかな秋晴れとなった11日、飯島町の保育園のトップを切って、東部保育園と本郷保育園で運動会を行った。
このうち、東部保育園は準備体操に続き、年少から年長までそろって「かごをめがけて(玉入れ)」。年少親子が馬になって走り、ニンジン(菓子パン)をゲットする「走れ、マキバオー」。年中親子が手を見て、お父さん、お母さんを当てる「みーつけた」と続き、全園児が心を1本の綱に託し、懸命に引いた「綱引」など、15プログラムを楽しんだ。 一方、本郷保育園では、子どもを1輪車に乗せて走ったり、ストローが菓子を吸い寄せ、子どもに食べさせる「ごはんですよ-」。園児と小学生が協力しあった「玉入れ」、リズム「なかよし音頭」など14プログラムに快い汗を流した。
両園の保護者らは親子競技や保護者競技に駆り出されたり、ビデオを回し、我が子のベストショットを狙って、シャッターを押すなど、大忙しだった。 -
宮田小3年3組がリンゴについて学習
宮田村の宮田小学校3年3組28人は、村内大田切区の樋屋喜吉さんの農園で春先からリンゴについての学習を深めている。実際に1本の木を借りうけて、栽培も体験。つくる喜びと大変さも肌で学んでいる。
社会科の授業で村を探検してると、ハッと目についたリンゴの木。どんな風に作業をするんだろうと興味を持った。
樋屋さんの協力で、5月から学習を開始。先日は「千秋(せんしゅう)」の袋取りを体験し、リンゴがトラックで運ばれていく様子も見学した。
全国各地へ出荷されていることを知り、子どもたちは驚きの様子。説明する樋屋さんの話しに熱心に耳を傾け、メモを取った。
借りている木はふじ。収獲は11月中旬を予定しているが、その後もリンゴについて幅広く学んでいく考えだ。 -
伊那中学校で青パパイヤが給食に
食を通して南大東島を感じてもらおう窶狽ニ8日、伊那市の伊那中学校で沖縄県南大東島の特産品、青パパイヤなどを使った給食が出た。
伊那市と南大東島は、互いの訪問団が行き来するなどして交流を深めているが、中学生は交流する機会がないため「せめて食を通して南大東島に触れてもらおう」と、南大東島スペシャルメニューを企画した。
青パパイヤは南大東島の生産者から直送してもらい「どんな味かじかに感じてもらおう」と、細切りにしてシンプルなサラダにした。そのほかにも、黒糖パン、唐揚げのシークヮーサーのソースがけ、もずくなど、沖縄に関係するメニューをそろえた。
生徒たちは、いつもと違うメニューの数々に関心を示し「どれが青パパイヤ?」「ジャガイモみたい」などと話しながら、普段なじみのない南国の味を楽しんでいた。 -
赤穂中大運動会
上伊那で唯一の中学校大運動会が11日、駒ケ根市の赤穂中学校(諏訪博校長)で開かれた。男子棒倒しや女子騎馬戦、代表選手による赤白リレーなど十数種目が校庭狭しと繰り広げられ、生徒らは有り余る若いエネルギーを思い切り競技にぶつけた。
呼び物の男子棒倒しでは上半身裸になった男子生徒が学年別と全学年で対戦した。号砲とともに相手の棒をめがけて一斉に突進窶煤B激しい肉弾戦を展開し、けがを恐れない勇気と力を競った。
女子騎馬戦では4人一組でつくった数十騎が土ぼこりを巻き上げながら校庭中を駆け巡り、甲高い叫び声を上げながら帽子を取り合う必死の攻防窶煤B男子に負けない熱い戦いを繰り広げた。
訪れた保護者らは、大人並みの体格の生徒が校庭を縦横に駆け巡る迫力に「さすが中学生だねえ」などと感心しながら大きな声援を送っていた。 -
宮崎さんが絵画寄贈
中川村大草出身の宮崎義光さん(77)=世田谷区=は9日、文化センターで、少年時代の思い出重ね、ふるさと中川村に絵画を寄贈した。
作品は日展会員の高宮一栄さん(福岡県)が41年に描いた「流水のほとり」60号油彩。
副題は「少年」。絵が描かれた年代は、宮崎さんが勉学のためにふるさとを後にした40年とほぼ同じ「1本杉の下、川のほとりにたたずむ少年は自分そのもの。赤いほお、筒袖の着物、ゴムぞうり姿の少年に自分を重ね、一目で気に入った。この絵に出会い、お世話になった中川村のことを思い出した」と動機に触れた。
曽我村長は「ふるさとの山河、少年をテーマにした作品、文化センターに飾るのにふさわしい。いつまでも大切にしたい」と感謝した。 -
5年生が稲刈り
駒ケ根市の赤穂南小学校(白鳥彰政校長)は9日、5年生児童による稲刈り作業を行った。児童と保護者ら約150人が参加し、ぎこちない手つきでかまを使って稲を刈ったりひもで縛ったりして農業に親しんだ=写真。
学校から歩いて5分程の所にある約10アールの田んぼに集まった児童らは、かまの使い方などを教えられると待ち切れない様子で早速田んぼに入り、並んでザクザクと稲を刈り始めた。時折「腰が痛い」「暑い!」と田んぼのあちこちから声が上がるなど、児童らは昔ながらの手作業の苦労が身にしみた様子だったが、それでも友達同士励まし合いながら笑顔でかまを振るった。稲刈りは始めて窶狽ニいう児童もいたが、教諭や同級生らに教えられ、汗をふきながら懸命に作業に取り組んでいた。
刈り取った稲は約2週間乾燥させた後脱穀し、11月の収穫祭に備えて保存するという。 -
保安林改良事業説明に参加
伊那市山寺区の高尾公園の周辺における保安林改良事業の説明会が8日あった。総合学習で公園整備にあたる伊那小学校5年学組(鈴木秀實教諭、32人)も参加し、自分たちが思い描く公園づくりの構想を意見で述べた。
公園周辺には根がしっかりと張らず倒木していた「ニセアカシア」が群生する雑木林。山林整備を4年ほど前から考えている地域住民の要望に対し、県が伐採、植栽などの保安林改良事業に着手する。
児童のほか、伊那商工会議所のメンバーでつくる「伊那北駅周辺活性化推進委員会」の委員や、同区三役、地権者など約15人が現場に集合。上伊那地方事務所林務課職員から事業内容の説明を受けた。
植栽する樹木について児童たちは「カブトムシが住めるコナラやクヌギの木を植えたい」「春には桜、秋にはモミジが見れるようにしたい」などを要望。県では花木については事業の性格に合わないので植栽はできないとしたが、コナラやモミジなどの広葉樹については地元の要望を考慮する。
事業は整備面積0・81ヘクタールに生息するニセアカシアなどの劣悪木など約300本の伐採を10月中旬から開始。その後、整備面積0・2ヘクタールに対し、来年4月初旬から植栽を始める予定。
学組は、地域住民の理解を得て昨年の8月から「明るい公園」を目指し、サルビアなどの花や野草を植えたり、鳥の巣箱の設置、南側斜面の遊歩道作りをしてきた。
今後は伐採した木を利用してベンチやラリーコースの製作、遊歩道の階段設置などの整備を考えている。 -
西箕輪中学校が秋恒例・写生大会
伊那市の西箕輪中学校(寺澤和冶校長、207人)で9日、年に1度の写生大会があった。1年生はJA西箕輪支所周辺、2年生は仲仙寺境内、3年生は校舎敷地内と、それぞれが学校近くで写生。思い思いの視点で筆を走らせ、感性を磨いた。
地域の自然や文化を描くことで、地元の風景に親しみを持ってもらうための恒例行事。
羽広の仲仙寺に集まった2年生(2クラス、79人)は、境内の灯篭や本殿などを描いた=写真。「建物が細かくて難しい」と、本殿を描写するのに時間を取られる生徒が多かった。なかには双眼鏡を覗いて細部をデッサンする生徒もいた。
美術教師の土屋雅敬教諭は「美術の時間は年間30時間、週1回と、以前よりも減っている。写生大会は生徒の感性を磨き、集中力を養う時間としては貴重」と話す。
完成した作品は、文化祭(10月14、15日)で公開される。 -
第7回高校改革プラン推進委員会
第3通学区高校改革プラン推進委員会(池上昭雄委員長)の7回目が9日、伊那市の生涯学習センターであった。地域ニーズに応じては変更もありうる窶狽ニしつつ、県教育委員会のたたき台で対象外だった諏訪地区でも1校を統廃合し、原則的に諏訪、上伊那、下伊那各地区で1校削減を目指す方針を決めた。
県外への流出が多い反面、他地域からの流入も多い諏訪地区の特徴を信州大学の北原曜教授は「ほかより普通科の募集定員が多く、多数の流入があるのに定員割れが目立つ」と指摘。下諏訪向陽高校や岡谷東高校は、1クラス以上が他地域の生徒でうまっており、クラス余剰も生じているため「現状に問題があり」とした。
諏訪地区の委員は「諏訪は普通科重視の傾向があり、クラス余剰は、学級数減で対応できるため、削減対象にはならない」「削減は今以上に流出を促し、基本的な問題解決にはならない」と反発したが、小坂樫男伊那市長は「第3通学区はそれぞれ独立しており、どこへでも通学できるわけでもない。高校生が地元でそれなりの教育が受けられることが大切で、各地区が1校削減を検討することも必要」と主張。池上委員長も「諏訪地区でも1校ありきという方向で検討していきたい」とした。
一方で地域的背景を考慮し「ニーズに応じた見直しはある」として、変更の余地を残したが、一部委員には不満を残す形となった。 -
信州ねんりんピック開催
高齢者の文化・芸術活動やスポーツの祭典「信州ねんりんピック」の作品展示が、9日から伊那市の県伊那文化会館で始まった。
文化・芸術活動やスポーツ参加などを通して、高齢者の生きがいや健康づくりにつなげようと、県内の高齢者を対象としたイベント。県長寿社会開発センターなど主催。
17年目の今年は、南信地区で文化プログラムを担当。手工芸、書など、全6部門に、261点の応募があり、南信からが最も多かった。90歳以上の応募もあり、日本画を出展した人の中には、100歳の男性もいた。
県内各地から訪れた多くのお年寄りは、それぞれの作品を見比べ「素晴らしいね」などと話していた。
展示は10日の午後4時まで。
また10日は、県伊那文化会館で式典があるほか、県伊那合同庁舎や伊那市駅前ビルいなっせなどで囲碁・将棋大会もある。
作品展の上伊那の受賞者は次のみなさん
◇手工芸の部▼奨励賞=土川トメノ(駒ケ根市)
◇書道の部▼奨励賞=中谷寛(辰野町)
◇写真の部▼奨励賞=櫻井益次(伊那市)
◇日本画の部▼長野県老人クラブ連合会会長賞=有賀勉(駒ケ根市)▼奨励賞=宮原喜美男(伊那市)
◇洋画の部▼長野県老人クラブ連合会長賞=小坂文江(伊那市)▼奨励賞=波多野ミツ(伊那市)
◇彫刻の部▼長野県長寿社会開発センター理事長賞=宮澤徹(宮田村)▼長野県老人クラブ連合会会長賞=鈴木和昭(飯島町)▼奨励賞=久保田順子(伊那市) -
赤穂高定時制生活体験発表大会
駒ケ根市の赤穂高校は8日夜、定時制生徒による05年度校内生活体験発表大会を同校で開いた。1窶・年の代表生徒8人が出場し、それぞれの思いをつづった作文を個性豊かに発表した=写真。職員・生徒らによる審査の結果、塩澤幸恵さん(1年)の『ありがとう』が最優秀賞に選ばれた。塩澤さんは25日に飯田市で行われる南信地区定時制生徒生活体験発表大会に代表として出場する。優秀賞には吉田弘次さん(2年)の『自分との戦い』が、優良賞には菊池真奈美さん(4年)の『高校生活で熱中したもの』が選ばれた。
予選会を経て各学年から2人ずつ本選に出場した8人の生徒らは保護者や同級生、教諭ら約70人を前にしてそれぞれ緊張した表情でマイクの前に立った。悩みを持つ若者らしく、親や友人との摩擦を乗り越えて自らの成長を感じた瞬間などをありのままに書きつづった作文を堂々と発表し、聴衆の大きな拍手を受けていた。 -
紙やペットボトルで楽器づくり
中川村図書館で10日、親子8組が参加し、村内で音楽教室を主宰する松村幸美さんを講師、紙やペットボトルを使った楽器づくりをした。村公民館の「わんばく教室」・図書館の「元気っこ講座」共催。
松村さんは用意してきた、ポットボトルに米を入れて作った「シェイカー」を振ったり、ビールの空き缶のふたを切りとった「ウッドブロック」、紙パックに金属をはりつけた「カスタネット」などを紹介し「同じ缶でも、スチールとアルミなど材質や入れる物で音が違ってくる。ペットボトルの長さで音の高低が表現できる」と説明した。
この後、親子で協力し合って、ペットボトルの注ぎ口を切り取り、布を張って太鼓を作ったり、乳酸飲料の容器につまようじを入れて小型の「シェーカー」を作るなど、音を確かめながら、楽器づくりを楽しんだ。
最後に、全員で作った楽器で「マツケンサンバ」を演奏し、盛り上がった。 -
中川ミュージックライブ盛り上がる
#バンドネオンの大久保かおりさんと、ジャズギターの成川士さんのデュオコンサート「第1回ミュージックライブイン中川」は10日夜、NVサウンドホールで開かれた。月の光の中、約80人がバンドネオンとジャズギターの一体となった演奏に耳を傾けた。
大久保さんは「野外ステージは初めて、こんなにたくさんのお客様の前で演奏するのも初めて。錬星舎の池上直人さんとの縁で、初めて村に来て、なんと美しい所だろうと、涙が出そうになった。ここで、コンサートができてうれしくてたまらない」とあいさつ。
「シティータンゴ」や「ふくろう」、「フェジタージ」などジャズやタンゴ、映画音楽、オリジナル曲など、幅広いジャンルの曲を演奏した。
伸び縮みの激しい蛇腹の動きで、時には甘く、くすんだ響き、あるいは激しく、鋭い音を出す不思議なバンドネオンの音色に、洗練されたジャズギターが寄り添い、陰と光を作り、聴衆を魅了した。 -
EPОコンサート、満席の聴衆酔う
EPОデビュー25周年&小蕪亭コンサート10回記念の「EPОコンサート2005秋」が10、11日、飯島町七久保千人塚公園ギャラリー小蕪亭で開かれた。満席の聴衆は、声という楽器を生かし、時代や世代を越えた歌のあり方を模索し、進化し続けるEPОさんの歌に魅了された。
ギター伴奏の秋元カヲルさん作曲の「ウォールデン」でスタート。今の季節にぴったりの曲「音楽のような風」「小さな秋」。秋元さんのボーカルで「ことう」と続いた。
セラピストでもあるEPОさんは「だれにも言えない悩み、心の中に大きな固まりを持っていた。自分が乗り越えた体験を歌にした」と話し、「あの恋は二度と帰らない。死ん方がまし。愛をなくしても、でも生きている」と切々と訴え「生きていることは大丈夫」と「でも生きている」を歌い、聴衆を癒し、勇気づけた。
マイクなしの響きある声に、スリムでしなやかな動きが彩りを添え、秋元さんのギターがEPОさんの歌と一体になって至福の時を刻んだ。 -
宮田村の3保育園で祖父母参観
宮田村の3保育園で6日、祖父母参観が行われた。子どもたちがステージで発表したり、手遊びや体操で一緒に体を動かしたり。孫の楽しげな姿に目を細めて喜んだ。
中央保育園では園児が各年代ごと、歌やリズム体操を披露。可愛らしい衣装に身を包むなど演出も多彩で、楽しいステージを繰り広げた。
友人と力をあわせ頑張る姿に、おじいちゃん、おばあちゃんは感激の表情。一緒に手遊びをする光景もあり、孫の成長を肌で感じていた。 -
足に障害を持つポニーを飼い始める
伊那小学校1年川組(狩野佳子教諭、31人)は8日、ポニーを飼い始めた。足に障害を持つポニーで、児童たちは当番を決めて来年3月末まで世話をする。
学校周辺を探検し、みはらしファームでポニーを見た児童たちが7月、箕輪町の伊那ハーレンバレーパカパカ塾(春日幸雄理事長)に出向き、乗馬を体験。「育てたい」と希望が出たことから、春日理事長に相談し、飼うことになった。
ポニー「明(めい)」は2歳のメス。体長1・2メートル、体高0・7メートル。予定より3週間ほど早く産まれたため、ひづめが短く、右の後ろ足に障害を持った。
ポニーと対面した児童たちは大喜び。「一緒に遊ぼう」などの歌詞をつけた「めいちゃんの歌」で歓迎した。
春日理事長は「えさや水を与え、殺さないように。ポニーは足が不自由だが、人間も障害を持った人がいる。勉強してほしい」と呼びかけた。仲良くなる方法として「話しかけること」を教えた。
狩野教諭は「相手を思いやる気持ちや、生きることの大切さを感じてほしい」と願った。
ポニーは学校の敷地内に設けた手作りの小屋で飼育する。 -
宮田中2年生の職場体験学習
宮田村の宮田中学校2年生は7、8日、村内の事業所を中心に職場体験学習を実施。仕事のやりがいや厳しさを肌で感じている。
宮田郵便局(中村文昭局長)では、早川航平君、古河原達哉君、伊藤俊一君、丸山詩織さん、小池祥平君、知久俊彦君の6人が実習した。
初日は台風の影響で外勤業務は体験できなかったが、悪天候も関係なく配達に出かける局員の様子を見学。
さらに郵便物の仕分けや切手、ハガキの窓口販売業務などで汗を流した。
「郵便局が地域でどのような役割を果たしているのか知りたいと思った」という知久君。忙しく働く局員にまじり、責任を持つことの大切さなどを学んでいた。
この日、2年生は企業や保育園、診療所など32カ所の職場に分かれ実習した。 -
みはらしの湯の展示ギャラリーに墨彩画展示
四季折々のモチーフを、墨の濃淡や顔彩で美しく描いた墨彩画、約25点が、30日まで伊那市西箕輪の日帰り温泉施設、みはらしの湯のギャラリーに展示され、入浴客を楽しませている。
作者は西箕輪在住の宮下源明さん(70)。
7年前に不慮の事故で、右足を切断する大けがを負って以来、車いす生活を続けている。
手術後は手足がうまく動かず、いつも体はしびれた状態が続いた。何か気を紛らわすことが出来れば窶狽ニ始めたのが絵だった。
水彩画、水墨画、墨彩画窶狽ニ段階を踏み、3年前からはサンライフ伊那の教室にも通っている。
墨彩画は、ほとんど動かせなかった両手のリハビリにもなっり、現在は、細やかな筆使いで花や山並みなどを丹精に描いている。
宮下さんは「若いころ野球で鍛えた精神力で病気を乗り越え、絵も続けてこれた。障害に負けないように描き続けていきたい」と話す。 -
どんちゃん祭りフォトコンテスト
中川村のどんちゃん祭り実行委員会総務宣伝部(鈴木信部会長、11人)は6日夜、役場で第14回どんちゃん祭り(8月6日開催)フォトコンテストの審査を行い、大会長賞に下平善彦さん(飯田市)の「総出のよさこい」を選んだ。
コンテストには村内外から5人、19点の応募があった。メーンのみこしと花火の共演、ナイヤガラ花火、盛り上がったヨサコイソーラン、楽しい子どもみこし-などをテーマにした作品がずらり。
どんちゃん祭りらしさ、表現力などで審査、大会長賞、どんちゃん祭り賞、優秀賞、佳作を各1点選んだ。
結果は次の通り(敬称略)
▽大会長賞=下平善彦(飯田市)「総出のよさこい」▽どんちゃん祭り賞=大西廣文(飯島町)「今年もやるぜ商工会」▽優秀賞=西永恵(中川村)「夜空に映えて」▽佳作=片桐久司(飯島町)「子供みこしの出発」
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