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箕輪町が使用料滞納で法人提訴へ
箕輪町は、大出のそば加工施設「留美庵」の施設管理を委託している法人が土地建物の使用料を滞納していることから、訴えを起こすことを決めた。
15日開かれた箕輪町議会3月定例会に、町が訴えを起こすことについての議案を提出し、賛成多数で可決された。
平澤豊満町長の説明によると、そば加工施設は町と中箕輪農事組合法人が施設管理委託契約を結んでいる。
法人は、町に支払う土地建物の使用料を滞納していて、滞納額は今年1月27日現在、約767万8千円になる。
町では、施設の明け渡しと使用料の支払いを求め、長野地方裁判所伊那支部に訴えを起こす考えで、平澤町長は、1週間以内に準備を進めたいとしている。
中箕輪農事組合法人では、「議案の内容を知らないのでコメントできない」としている。 -
「入野谷」への名称変更条例改正案 否決
伊那市長谷の「南アルプス生涯学習センター」の名称を「入野谷」に変更する条例改正案が、15日開いた伊那市議会で否決された。
市が提出した議案が議会で否決されるのは、新市になり初めて。
同日の伊那市議会3月定例会の本会議で、議会に提出されている43議案について、採決が行われた。
このうち、南アルプス生涯学習センターの名称変更に関する条例改正案について委員長報告の後、討論が行われ、「広く市民から親しまれている「入野谷」とするべき」といった賛成意見や、「設立当初の思いを忘れないためにも、現在の名称を残すべき」といった反対意見などが出された。
採決の結果、賛成7、反対18で、条例改正案は否決された。
小坂樫男伊那市長は取材に対し、「任期中に臨時議会を開き、改めて名称変更の条例改正案の提出を検討したい」と話した。
このほかの平成22年度一般会計予算案含む42議案は原案どおり可決された。 -
小坂市長 議会で最後のあいさつ
今期限りで退任を表明している小坂樫男伊那市長は、3月定例市議会最終日の15日、議会議員に対して、最後のあいさつをした。
小坂市長は「市民や市会議員、職員の皆さんの協力を得て多くの事業を成し遂げることができた。特に市会議員の皆さんとは、時に議論し、貴重な意見を頂き、車の両輪として支えて頂き感謝している」とあいさつした。
小坂市長は、平成6年に旧伊那市の助役に就任して以来、市政に携わった16年間を振り返った。
やり遂げた主な政策として、新伊那中央病院の移転新設、市街地の再開発事業としてのいなっせ完成を挙げていた。 -
長谷地域協 「入野谷」へ名称変更問題なし
9日に開かれた伊那市議会経済建設委員会の委員会審査で、住民への説明不足として否決された、南アルプス生涯学習センターの名称を「入野谷」とする条例改正案について、12日夜開かれた長谷地区地域協議会は、名称変更は問題ないとした。
伊那市長谷総合支所で協議会が開かれ、名称変更について協議した。
南アルプス生涯学習センターは、通称「入野谷」として地域住民や観光客から親しまれている。
条例改正案は、「南アルプス生涯学習センター」を「入野谷」に変更するもの。
協議会で委員からは「入野谷として定着しているので問題はない」「呼びなれている愛称の方が親しみやすい」などの意見が出され、条例改正は問題ないとする認識で一致した。 -
野口俊邦氏出馬表明
任期満了に伴い4月に行われる伊那市長選挙に、元信州大学農学部長で名誉教授の野口俊邦さんが立候補することを11日正式に表明した。
野口さんは、11日夜、伊那市美篶の信州伊那セミナーハウスで支持者が見守る中記者会見を開き、正式に立候補することを表明した。
野口さんは、具体的な政策はこれからみなさんと一緒に考えていきたいとしながらも、市民と直接対話するお出かけ市長室の設置や住民投票条例の制定、市長の給与・退職金の30パーセントカットなどを掲げている。
無所属での立候補予定で、考え方が一致する政党からの推薦があれば受ける考え。
野口さんは会見で、「伊那市の現状を見れば、必ずしも法にのっとらない、そして責任ある行政でもない。一番問題なのは、市民に冷たい市政が行われていること。これを市民が主人公で、市民にあたたかい市政に展開することが急務だと考えました。みんなの会の皆さんの強いご推薦の中で、私が先頭に立って、この状況を改善するということを決心し、今回立候補させていただくことになりました。」とあいさつした。
11日は、記者会見に引き続き、出馬表明集会が開かれた。
野口さんに出馬を要請した、今の市政に批判的な住民有志でつくる「市民本位の市政をすすめるみんなの会」の代表の1人で、産直市場グリーンファームの小林史麿会長は、「市民の要望に基づく市民参加の市政運営に変えるよう、住民パワーで戦っていきたい」とあいさつした。
立候補を11日正式に表明した野口さんは、67歳。
佐賀県出身で、九州大学を卒業後、1988年に信州大学の教授に就任。2001年から農学部長を1期務めている。
県公共事業評価監視委員会委員長、伊那市情報公開審査会と個人情報保護審査会の委員長も務めた。
立候補に向け、住所は、これまで住んでいた南箕輪村の南原から3月1日に伊那市西町に移している。
伊那市長選挙は、小坂樫男市長が引退を表明し、これまでに新人で前の副市長の白鳥孝さんが出馬を表明している。
伊那市長選挙は、4月18日に告示、25日に投開票される。 -
上山田区がアセス先進地視察へ
新しいごみの中間処理施設の建設候補地の隣接区、伊那市高遠町上山田区の対策委員会は、18日に環境アセスメントの先進地を視察する。
上伊那広域連合の新しいごみの中間処理施設の建設候補地となっている伊那市富県の天伯水源付近の隣接区となっている上山田区は、現地に近いこともあり押出(おしだし)地区を中心に関心が高い地域。
視察するのは、上山田区対策委員会の委員14人で、長野広域連合が可燃ごみの中間処理施設建設に向けて現在進めているアセスの現地調査の現状などを聞く予定。
一行は、18日に、上伊那広域連合や伊那市の職員とともに長野市大豆島(まめじま)の現地を訪れる予定。
上伊那広域連合では、来年度から伊那市の新しいごみ中間処理施設の環境アセスに着手する計画。 -
生ごみ処理器設置補助更新も対象
南箕輪村は来年度から、家庭用生ごみ処理器の設置補助について、更新の世帯も補助対象にする方針。
11日に開かれた南箕輪村議会3月定例会一般質問で、唐木一直村長が答えた。
南箕輪村は、家庭用生ごみ処理器を設置する家庭に、1台上限2万円を補助していて、この補助制度の利用は1回となっている。
村は去年10月に、これまでに補助金を交付した全世帯を対象にアンケートを行った。
521世帯のうち372世帯が回答し、回収率は71・4%だった。
アンケートの中で、「生ごみ処理器の更新時に再び補助があるなら利用したい」と答えた世帯が75・5%あった。
この結果を受け、村では最初の補助金交付から6年以上経過した家庭に対して、再度補助金を交付することにした。
村は、更新10器分を含む合計30機分の補助金60万円を新年度予算に計上している。
今議会で可決されれば、4月1日から実施したいとしている。 -
箕輪町第4次振興計画後期基本計画案を答申
箕輪町振興計画審議会は8日、町の平成22年度から26年度までの施策の方向性を示す第4次振興計画後期基本計画の最終案を平澤豊満町長に答申した。
審議会の柴壽会長らが役場を訪れ最終案を平澤町長に答申した。
審議会では、町の住民満足度調査などの結果を踏まえ後期基本計画の内容を検討してきた。
答申によると、平成22年度から26年度の施策の方向性を示した第4次振興計画後期基本計画は、協働のまちづくりや健康作りの推進、安全安心なまちづくりのためのセーフコミュニティ認証取得を目指した活動に取り組むことなどが盛り込まれている。
平澤町長は、「正式な後期基本計画として位置付け進めていきたい」と話していた。
箕輪町では、第4次振興計画後期基本計画のダイジェスト版を4月中に全戸配布する。 -
優先駐車区画 妊産婦らも利用へ
箕輪町の平澤豊満町長は9日、役場駐車場の障害者などの優先駐車区画を、妊娠中や出産前後の女性なども利用できるよう整備する考えを示した。
同日開かれた箕輪町議会3月定例会一般質問で議員の質問に答えた。
役場駐車場には現在、優先駐車区画は障害者用が2台分、高齢者用が4台分ある。
妊産婦や、心臓機能障害などの内部障害者のための駐車場について、平澤町長は、この6台分の優先駐車区画と併用する考えで、「妊産婦や内部障害者のマークを付け加え、早急に表示させてもらう」と答えた。
町総務課では、今年度中に対応する竏窒ニしている。 -
村事務事業評価に対する検討結果報告
南箕輪村の実施している事業の必要性を検討してきた「むらづくり委員会」に対し、唐木村長は8日、委員会の考え方に対する村の方針を説明した。
むらづくり委員会の唐澤俊男委員長らが役場を訪れ、村長から報告書を受け取った。
委員会では昨年、村が行った事業の効率性や有用性を検討し、その事業が必要かどうかを含めて検討を行った。
検討結果は昨年12月に唐木村長に報告した。
村では、その意見に基づき検討を行い、まとまった村の方針を委員会に伝えた。
委員会が「必要」として報告した防犯灯の整備事業については、唐木村長が村内ではほぼ整備が完了していることを話し、「今後は古くなったものからLEDにしていきたい」と話した。
また交通対策については、来年度中に検討組織を立ち上げ、検討していく方針を示した。
唐木村長は、「委員会の結果には十分配慮したいが、行政として、難しい部分もある。それをご理解いただきたい」と話した。 -
下水道料金未請求 原因内訳示す
下水道使用料の未請求があったことについて伊那市は9日、その原因の内訳を伊那市議会経済建設委員会で示した。
伊那市では、下水道に接続しているにもかかわらず、使用料を請求していなかった事例134件のうち何が要因でミスが起こったのかを調査した。
その結果、過去にアパートなどでは、入居者がいなければ下水道に接続していても、使用開始届けを出さなくてもよいとしていたことがあり、その後、入居者が入っても使用開始届けが未提出のままだったケースが57件、率にして42%を占めた。
また、工事を担当する係から料金の請求を行う係に事務処理が移る時、うまく伝わっていなかったケースが25件で18%、下水道の使用開始届けの必要枚数をチェックしていなかったり、提出してもらった届出を紛失したと思われるケースが19件で14%となった。
また、無届で工事を行った業者もあった。それらはすべて市の指定工事店ではなかったという。
年度別発生件数でみると、平成19年度が39件と最も多くなっていて、次いで平成16年の24件、平成17年の20件となっている。
市では、平成5年から下水道の供用を開始していて、「当時の不完全なシステムを見直さないまま、運用を続けてきたことが今回の問題を招いた」と説明した。
市では今後、聞き取り調査を行い、事実関係を確定するという。 -
高遠城址公園さくら祭り対策会議
高遠城址公園さくら祭り対策会議が8日、伊那市高遠町の総合福祉センターやますそで開かれた。
会議には各種団体の代表者などおよそ70人が出席し、祭り期間中の交通規制や入園方法、出店者の食品衛生などについて確認が行われた。
去年の祭りでは、高速道路のETC割引により、市内各地で渋滞が起きた。
今回は、その反省を生かし、桜が最盛期となる週末、4月10・11日、17・18日に伊那市役所に臨時駐車場を設け、無料シャトルバスにより送迎すること、高速道路にかかる橋に、諏訪インターや駒ヶ根インター利用を呼びかける横断幕を設置することにしている。
なお、国道152号高遠バイパスが今月完成する予定で、高遠町商店街周辺の渋滞緩和が期待されている。
高遠城址公園の公園開きは、4月1日を予定している。 -
箕輪町が肺炎ワクチン予防接種に補助
箕輪町は来年度、75歳以上の町民を対象にした肺炎球菌ワクチンの予防接種補助事業を始める。
8日開かれた箕輪町議会3月定例会一般質問で、平澤豊満町長が説明した。
肺炎球菌ワクチンの予防接種をすると、肺炎にかかった場合に、軽症で済み、ワクチンの効果は5年位続くという。
箕輪町では、去年1年間で、肺炎など呼吸器系が原因で死亡した人の数が、ガンに次いで2番目に多く、そのうちの81%が75歳以上だったという。
このため町では、75歳以上を対象にワクチン接種の補助を決めた。
ワクチン接種の費用は6千円から7千円で、町は1人あたり3千円を補助します。
来年度予算には、補助費用として100人分、30万円を盛り込んでいる。
この肺炎球菌ワクチンの予防接種補助事業は、上伊那では飯島町が実施しているという。 -
野口名誉教授が市長選 出馬へ
任期満了に伴う4月の伊那市長選挙に、元信州大学農学部長で名誉教授の野口俊邦さんが4日夜、立候補する意向を示した。
4日夜は、現市政に批判的な市民30人ほどが市内で会合を開き、「市民本位の市政をすすめるみんなの会」を立ち上げた。
会は、その場で、野口さんに出馬を要請し、野口さんが受諾した。
野口さんは、南箕輪村在住の67歳、佐賀県出身で、九州大学を卒業後、1988年に信州大学の教授に就任。2001年から信州大学農学部長を1期務めている。
野口さんは、「多くの人にご支持を頂いて、市政を変えなければならないという責任を感じている。その実現のためにがんばりたいという気持ちでいっぱいです」と話していた。
野口さんは、無所属で出馬する意向で、11日に記者会見を開き、正式に出馬表明する予定。
なお、伊那市長選挙では、現職の小坂樫男市長が引退を表明。
前の副市長の白鳥孝さんが出馬を表明している。 -
伊那市の虐待件数 年々増加傾向
伊那市教育委員会は、5日、市内で確認された児童虐待の件数が、年々増加傾向にあることを報告した。
今年度は、2月末現在で59件の虐待を確認している。
5日の伊那市議会3月定例会で報告された。
これによると、平成19年度には、21の家庭で28件の虐待が確認された。翌20年度は30の家庭で40件、今年度は2月末現在で33の家庭で59件の児童虐待が確認され、警察に通報した。今年度は、59件中32件の虐待を、小中学校の教諭や保育園の保育士が発見している。
実の父親や母親からの虐待が90%以上で、父親の家庭内暴力や母親の育児放棄などがあったという。
市では、3歳児検診などで虐待を発見できるような体制づくりを進め、虐待の早期発見につなげたいとしている。 -
中病「内視鏡センターは民間で」
伊那市の伊那中央病院の敷地内に開設する予定となっている医師の「内視鏡技術トレーニングセンター」について、小坂樫男市長は「運営主体は民間に任せたい」とする意向を5日の伊那市議会3月定例会一般質問の示した。
内視鏡技術トレーニングセンターは、県が策定する地域医療再生計画に盛り込まれていて、難しいとされる内視鏡手術の技術トレーニングを行える施設。
5日の議会で、小坂樫男市長は、「施設で研修する医師のほとんどが勤務医となる見込み。トレーニングを行うのは土日に限られ、平日は空いてしまう可能性がある」とした上で「できれば民間でやってもらえればいいと思っている」として、今後、内視鏡の製造メーカーや、医薬品開発企業、信州大学医学部などと連携しながら、運営方法や運営主体を模索していくとしている。 -
伊那消防署、移転新築の必要ある
伊那消防署の庁舎について、小坂樫男伊那市長は、将来的に移転新築の必要があるとの考えを示した。
4日開かれた伊那市議会一般質問で議員の質問に答えた。
小坂市長は、伊那消防署の庁舎について、「大変古くなっているので災害時に不安」として、「将来的に移転新築の必要がある」と述べた。
伊那消防署は、昭和49年5月に建設され、35年が経過している。
小坂市長は、「今、議論されている消防広域化も視野に入れながら、今後早急に検討する必要がある」と話した。 -
自殺予防を呼びかけ
自殺予防を呼びかける街頭啓発が1日、伊那市内の大型店で行われた。
街頭啓発は、国の定める「自殺対策強化月間」に合わせて実施。伊那保健福祉事務所の職員が、店を訪れる買い物客に「うつ病の自己チェックシート」などが印刷されたティシュを配った。
長野県内では、平成10年から自殺者数が毎年500人を超え深刻な状況が続いている。
県によると、自殺する人のうち75パーセントが精神疾患を抱えていて、そのうち半数がうつ病だという。
精神疾患の症状の一つとして睡眠障害があることから、職員らは、家庭や職場でよく眠れたかどうか、声をかけあい、互いに確認することが必要と呼びかけていた。
伊那保健福祉事務所では、「不安や悩みがある場合には気軽に相談してほしい」と話していた。 -
上伊那地域観光戦略会議
地域の特性を生かした観光振興について検討している上伊那地域観光戦略会議が3日開かれ、来年度設置する分科会について意見を交わした。
本年度2回目の会合が伊那合同庁舎で開かれ、観光や交通事業者、大学、市町村の関係者が意見を交わした。
観光戦略会議では本年度、街なかめぐり観光プロジェクト分科会と、どんぶり街道分科会がそれぞれ活動を終えたことから、来年度から新たな分科会を設置することにしている。
委員からは、「信州そばを活用したPRをしてはどうか」「これまでの分科会が進めてきたことを情報発信できる専門的な分科会が必要」などといった意見が出された。
戦略会議では、これらの意見を基に、新しい分科会の素案を作成し、次回5月に開かれる会議で提案するという。
また会議では、平成20年11月から1年間、上伊那の道の駅や観光施設5カ所で、観光客を対象に行ったアンケートの結果も報告された。
それによると、宿泊で訪れた客が最も多いのは駒ヶ根ファームスで52・2%、一番少ないのは大芝高原で9・3%となっている。
これらの結果から、全体的に日帰り型の観光地という特徴がみられることから、滞在型の観光地にするための方策を検討したい竏窒ニしている。 -
信大農学部名誉教授 野口俊邦氏 出馬に前向き
4月の伊那市長選挙に、信州大学農学部名誉教授の野口俊邦さんを擁立する動きがあり、野口さんが出馬に前向きな姿勢を示している事がわかった。
野口さんは、4日開かれる新しい市政を求める有志の集会で、市長選挙への出馬要請を受ける事になっている。
野口さんは、南箕輪村在住の67歳。佐賀県出身で、九州大学を卒業後、1988年に信州大学の教授に就任。森林経済学を専門としていて、2001年から信州大学農学部長を1期務めている。
伊那ケーブルテレビの取材に対し、野口さんは、「伊那市政の現状を聞き、教育者としての立場からも何とかしなければならないだろうと感じている。要請があれば受けざるを得ないだろう」としている。
伊那市長選挙には、野口さんのほかに、前の副市長の白鳥孝さんが出馬を表明している。
伊那市長選挙は、4月18日告示、25日投開票となっている。 -
南箕輪村議会3月定例会開会
また、南箕輪村議会も2日開会し、平成22年度の一般会計当初予算案などを含む29議案が提出された。
村の来年度一般会計予算案の、総額は48億7千万円となっている。
主な事業として防災行政無線の更新にともなうデジタル化工事に2億8千万円。老朽化に伴う北部保育園の改修工事に5千万円などを盛り込んでいる。
南箕輪村議会は、11日・12日に一般質問が行われ、15日に委員長報告、採決し、閉会する予定。 -
「運動あそび続けて」97.6%
南箕輪村が村内5園で導入している運動あそびのアンケート結果がまとまり、今後も運動あそびを続けて欲しいと答えた保護者が97.6%に上ることが解った。
1日は、南箕輪村役場で運動あそびについての報告会が開かれ、アンケート調査の結果などが示された。
南箕輪村では運動あそびを導入して4年目となる。
アンケートは去年12月に村内5園で、3歳以上の園児の保護者を対象に実施し、384人から回答を得た。
その結果今後も運動あそびを続けてほしいと97.6%が回答している。
また、年長児の保護者から見た子供の様子や変化については鉄棒などの遊具で遊ぶ事が増えたが89.8%、運動あそびを楽しみにしているが86.8%、体を動かすことが好きになったように思うが81.1%、できるようになった自信から生活面にもいい影響がでているが77.7%だった。
出席した保育園の園長からは、「園の中で、運動あそびのある生活が定着し当たり前のようになっている。子供たちは、体を動かすことがとても好きになった」と報告していた。
村では来年度も引き続き運動あそびを行っていくとしている。 -
箕輪町議会3月定例会開会
箕輪町議会3月定例会が2日開会し、平成22年度の一般会計当初予算案を含む29議案が提出された。
箕輪町の今議会には、総額83億7千万円の平成22年度一般会計当初予算案のほか、今年度一般会計補正予算案、条例改正案など、29議案が提出された。
補正予算案では、家庭用太陽光パネルの購入費の一部を町が補助する「新エネルギー活用推進事業補助金」を、現在の970万円から300万円増額して1千200万円とすることなどが盛り込まれている。
箕輪町議会は8日、9日に一般質問が行われ、15日に委員長報告、採決し、閉会する予定。 -
箕輪町行政経営計画 審議結果を報告
箕輪町の行政経営の方向性について審議してきた委員会が1日、平澤豊満町長に審議結果を報告した。
1日は、箕輪町行政経営委員会の藤森清治委員長らが平澤町長に審議結果を報告した。
箕輪町では、管理型の行政運営から、経営型の行政運営に転換するため、平成17年に箕輪町行政経営計画を策定し、今年度までの5年間、計画に沿った改革を進めてきた。
委員会では、この5年間の成果を検証し、平成22年度から平成26年度までの今後5年間に、どのような取り組みが必要かを去年の11月から検討してきた。
検討の結果、これまでの計画の中で、内容の見直しが行われたものが6項目、また、すでに取り組みが実施されたとされる17項目は、削除する方針が示された。
また、今回新たに、各公共施設の利用方法の改善をすること職員の旅費日当の廃止を検討すること、下水道会計で企業会計を取り入れ、健全化を目指すことの3項目が加えられた。
また、今回各取り組み事項に、優先順位や目標値を設定した。
報告を受けて、町では新たな計画を作成する予定。 -
白鳥たかしさん後援会 地元西箕輪で設立
4月の伊那市長選挙に立候補することを表明した白鳥たかしさんの地元西箕輪で後援会の設立総会が28日あり、後援会長に前西箕輪公民館長の城取茂美さんが決まった。
JA上伊那西箕輪支所で開かれた設立総会には、地域住民230人が参加し、後援会の規約・役員などが承認された。
後援会長に決まった城取さんは、「伊那市の新しい市長として白鳥たかしさんを力強く押し出したい」とあいさつし協力を呼びかけた。
白鳥さんは、「地元西箕輪の皆さんの支持がなければ選挙に勝つことができない」と述べ、支持の拡大を求めていた。 -
伊那市子どもプラン後期計画報告
伊那市子どもプランの後期計画を検討してきた次世代育成支援推進協議会は26日、検討結果を小坂樫男伊那市長に報告した。
伊那市子どもプランは、子どもが健やかに生まれ育つ環境の整備を目的に策定されている。
次世代育成支援推進協議会が、前期計画を見直し、後期計画をまとめた。
後期計画は、平成22年度から26年度までの5カ年計画。
後期計画に新たに盛り込まれた内容は▼「ながの子育て家庭優待パスポート事業」の新設▼親の養育力を高める「ペアレントトレーニング」や子どもの社会性を高める「ソーシャルスキルトレーニング」の新設▼魅力ある家庭づくりの推進竏窒ネど。
協議会の畑房男会長は、「この計画を市民に周知し、しっかり活用してほしい」と話していた。
後期計画は、今回の報告を基に伊那市が策定する。
3月中に後期計画の冊子とダイジェスト版を作成し、ダイジェスト版は4月に市内全戸に配布するという。 -
南原保育園で新園舎への引越し作業
このほど新しい園舎が完成した南箕輪村の南原保育園に27日、古い園舎で使われていた道具などが運び込まれた。
園児の保護者や保育士ら約60人が参加して作業を行った。
参加者らは、工事期間中に古い園舎から運び出された遊具やイスなどを、新しい園舎に運び込んでいた。
新しい園舎は、古い園舎を取り壊し、前の駐車場部分も使って建設された。
広さは約1200平方メートル。木造平屋建てで、大芝高原の間伐材などが使われている。
ペレットボイラーを利用した床暖房が備えつけられたほか、屋根の上にはソーラーパネルが約100枚設置されるなど、環境に配慮した建物になっている。
原訓子園長は「子ども達は園舎が建てられるところをずっと見てきたので、完成を本当に楽しみにしていた。新しい園舎で明るく元気に過ごしてほしい」と話していた。
新園舎での保育は、3月1日からスタートする。 -
箕輪町平成22年度予算案発表
箕輪町は26日、総額で83億7千万円とする平成22年度一般会計当初予算案を発表した。
平成22年度一般会計当初予算案の総額は83億7千万円で、今年度より4億8千万円、率にして6・1%の増額となっている。
歳入では、法人町民税を中心に町税が1億4600万円減少する見込みだが、2億5千万円の財政調整基金の取り崩しなどで対応するという。
主な新規事業は、セーフコミュニティの実現に向けた事業に672万円、学校図書システムの構築に2110万円、小中学校長が中心となり学校教育の活性化を図るための教育振興活性化交付金に400万円、町制55周年記念そばうちもみじCUP箕輪大会に599万円となっている。
また来年度は、子どもの医療費無料化の対象年齢を、これまでの小学生までから中学生までに引き上げる計画で、その医療費給付に4621万円を盛り込んでいる。
この予算案は来月開会する箕輪町議会3月定例会に提出される。 -
地域連携マニュアル完成 協定締結
平成18年の7月豪雨災害を受け、関係する機関の連携や役割分担を決めた地域連携マニュアルが完成した。
26日、信州大学農学部や国、県、市町村が参加する大規模土砂災害対策検討会が駒ヶ根市の赤穂公民館で開かれ、地域連携マニュアルを確認した。
これは、平成18年7月豪雨災害を契機に、国や県、市町村の役割分担を決め、連携のあり方をマニュアル化しようと平成19年の3月から検討が進められてきた。 伊那市をモデルにマニュアルづくりを進め、今回その他の上伊那7市町村分が完成した。
マニュアルには、情報伝達の方法や前兆現象の確認の仕方、災害の確認の方法などが明記されている。
伊那市は、このマニュアルに基づいて天竜川上流河川事務所と相互協定を結んでいて、残る7市町村も近く協定を締結する運びとなっている。
協定には、大規模災害時に情報の共有や資材・機材の提供などの事柄が盛り込まれている。
信州大学農学部の平松晋也教授は、「マニュアルの完成で器は完成した。市町村間の連携では課題も残るが、後はいかに効率よく有機的に魂を入れるかだ」とコメントした。 -
中病にMRI棟建設へ
伊那市の伊那中央病院は来年度、2台目のMRI導入に伴い、MRI棟の建設を計画している。
25日夜開かれた伊那中央病院運営審議会で計画が示された。
計画では、MRI棟は病院本館の東側に建設し、本館とつなぐ。
3階建てで、延べ床面積は約500平方メートル。
1階はMRI検査室、2階と3階は医局などに利用したい考え。
建設費は約2億3600万円で、来年度当初予算に計上する予定。
また審議会では、病院の運営状況も報告された。
伊那中央病院は今年度、平成15年の開院以来初となる6500万円の黒字決算を見込んでいる。
来年度の当初予算案は、黒字化の見込みを受け、これまでの赤字予算から、初めて差引収支が0となる収支均衡予算になるという。