-
箕輪町07年度当初予算案
「足元を固め、夢を育て、町民にやさしい予算」
一般会計83億2800万円 前年度当初比11・5%増箕輪町は16日、07年度当初予算案を発表した。一般会計は83億2800万円で、前年度当初比11・5%、8億5700万円の増額になった。増額の主な要因は地域交流センター・消防署建設事業費約5億7千400万円、南原工業団地拡張用地造成事業と福与工業団地の工場用地取得資金貸付金の約1億7500万円。平沢豊満町長は、「住んでよかった、住んでみたい町づくりに向け、足元を固め、夢を育て、町民にやさしい予算編成にした」と説明している。
「福祉、教育、環境に重点配分」し、子どもの育成に力を入れ、新年度は乳幼児・児童への医療費無料化を現行の小学3年生までから小学6年生まで拡大する。1991万8千円の予算で、拡大分は約1190万円。町内で子育てをしてもらうため、土地開発公社窓口で不動産情報の提供、一部住宅団地整備などにも取り組む予定。
歳入は、三位一体改革の影響で、国などからの財源は前年度当初と比べ4億1650万円減少する。一方、町税は4億3570万円の増加。結果として1億9200万円の増となり、「町の実態は計算上は体質的に強化された」という。歳出は、経常経費で一般財源ベース2080万円の経費節減を図った。
歳入の主なものは、町税が35億9638万7千円で前年度比13・9%増、地方交付税は13億9千万円で8・6%減。南原工業団地用地売却代の財産収入1億9670万2千円、繰入金1億2710万9千円。町債は都市再生整備事業、消防施設建設事業などで6億5010万円(78・6%増)。
歳出は、人件費が18億8053万1千円で2607万5千円の減。義務的経費(人件費、扶助費、公債費)は33億7526万3千円で1427万円減額。普通建設事業費は9億7798万1千円で6億7008万8千円の増額、災害復旧事業費は1690万円で1550万円の増額。
経常収支比率は85・1%で、前年度より0・7%改善した。
特別会計を含めた総額は162億9561万4千円で、前年度当初費11・7%(17億1028万円)の増。 -
07年度当初予算案
箕輪町の重点事業箕輪町は16日、07年度予算発表に合わせて新年度の主要事業を発表した。重点事業は次の通り。かっこ内は予算計上額。
【「一味ちがう箕輪の子ども」育成事業】
▽保育園全園で運動あそび事業の充実・運動保育士1人増員(431万1千円)▽保育園全園で英語遊び事業の充実、年長児・年中児(102万4千円)▽5小学校1、2年生までの運動あそび事業充実(13万6千円)▽国際感覚育成事業(1)中学生10人海外ホームステイ研修(2)小学校に国際交流員2人配置(3)中学校英語指導助手1人配置(1680万9千円)▽みのわっこ絵本プレゼント事業・0歳児対象(31万5千円)▽乳幼児・児童に対し所得に関係なく医療費無料化を小学6年生まで拡大(1991万8千円)▽妊婦一般健康診査公費負担拡充(581万円)▽保育料基準の改定で保育料減額(660万円)
【教育環境の整備】
▽中部小校舎耐震診断・特別判定の実施(793万8千円)▽南小校舎耐震診断・特別判定の実施(483万5千円)▽小学校校舎維持補修の充実(1392万2千円)▽中学校内放送設備更新など(449万6千円)▽校内安全システム(リース)設置(18万6千円)▽西小ランチルーム改修(108万4千円▽中学給食用スチームコンベクション更新工事(326万6千円)▽町民体育館壁・雨漏り補修工事・放送設備更新(900万円)▽博物館外壁改修工事(574万8千円)
【だれもが健やかに暮らせるぬくもりのあるまちづくり】
▽元気サイクル事業(739万2千円)▽団塊の世代の保健予防強化事業(240万円)▽みのわ健康アカデミー事業第3期生(1674万9千円)▽地域福祉ネットワーク事業・支え合いマップなど(1048万9千円)
【環境にやさしく、安心、安全、快適に暮らせるまちづくり】
▽地域交流センター・消防署建設事業(5億7451万3千円)▽防火水槽4基新設工事(2400万円)▽八乙女消防団詰所新築・中原区詰所の移動・改修工事(1千万円)▽協働による廃食用油リサイクル促進事業・装置増設(629万2千円)▽自主防災組織づくり委託料(100万円)▽残留農薬基準確保のためポジティブリスト制度ドラフト防止用ネット設置者に対する補助金(69万円)
【住みやすく人にやさしい都市基盤の整備を目指したまちづくり】
▽全町の雨水排水排除整備計画の策定(2133万3千円)▽長田配水池新設工事・JR踏み切り配水管布設工事(2億9675万円)▽下水道管渠整備・一の宮地区ほか(3億4969万円)▽下水道管渠整備・下古田、長田、大出山口地区ほか(4億1774万8千円)▽下水道終末処理場4池目の増設(1億9800万円)▽道路などの維持、修繕改修及び改良整備事業(1億8326万8千円)▽町道900号線ほか3路線(1億603万1千円) -
宮田村特別職の報酬据え置きを答申、規定額の5~13%減額措置を継続
宮田村特別職報酬審議会(縣忍会長)は16日、村の諮問通り新年度の村長ら理事者三役の給料を村条例規定額から10縲・3%、村議は5%それぞれ減額し、本年度と同額に据え置くよう清水靖夫村長に答申した。景気動向や他町村の状況も加味したが「厳しい村財政で村民感情も考えると、減額措置の継続はやむを得ない」と判断。4年連続で同額となり、村は3月議会に関連議案を提出する。
村長は13%、助役、教育長は10%の減額。月額給料の3・3カ月分支給する「期末手当」にも反映する。
村議の給料減額とあわせると、条例通りに支給した場合と比べて、年間555万円ほどの節減となる。
監査委員や農業委員など非常勤特別職の報酬も据え置き。日当払いの委員会や協議会などの報酬は1日5千円、半日は2千円で、同じく4年連続で同額となる。
審議会では景気回復も考慮に入れて検討したが、先行きの見えない財政事情などから据え置きが妥当とまとめた。答申を受け清水村長は「村政の健全経営に努めたい」とした。
答申通りに決まった場合の月額給料は次の通り。カッコ内は条例規定額。
▽村長64万3800円(74万円)▽助役55万2600円(61万4千円)▽教育長47万8800円(53万2千円)▽議長26万3150円(27万7千円)▽副議長、委員長20万3300円(21万4千円)▽議員18万2400円(19万2千円) -
箕輪町議選日程決まる
箕輪町選挙管理委員会は、4月執行の箕輪町議会議員選挙の日程を決めた。
▽投票日時=4月22日午前7時縲恁゚後8時、22投票所▽事前説明会=3月22日午前9時縲恂鼾u堂▽事前審査=4月12日午前8時30分縲恁゚後5時、役場大会議室▽選挙告示・届出日時=4月17日午前8時30分縲恁゚後5時、役場講堂▽期日前投票=4月18日縲・1日午前8時30分縲恁゚後8時、役場大会議室▽開票=4月22日午後8時50分縲恂鼾u堂(予定) -
【記者室】県職員が不法投棄とは
カップめんの容器や雑誌などを駒ケ根市の山林に捨てた疑いで県職員2人が相次いで書類送検された。環境美化についての意識は一般人よりも高くて当然の県職員が違法を承知でやったことで、同情の余地はない▼一見しただけでは誰が捨てたのか調べようもなさそうな不法投棄ごみだが、本気でやればかなりの線まで分かるようだ。今回も警察の捜査で容疑者の身元が判明した▼不法投棄にはどの自治体も頭を痛めているが、個人による一般廃棄物の不法投棄は5年以下の懲役もしくは1千万円以下の罰金と法に定められている。発覚したら厳罰が待っていると知れば、少しぐらいなら竏窒ネどと考える不届きなやからも減るだろう。行政はもっと強くアピールしたらよい。(白鳥文男)
-
竜東線飯沼~北組間は1・5車線計画で
伊那建設事務所(松下泰見所長)は15日、中川村議会全員協議会で、竜東線(主要地方道伊那生田飯田線)の中川村飯沼縲恂k組地区(約2キロ)の整備について、1・5車線計画を提案した。
同路線は駒ケ根市吉瀬縲恃ム島町中平(橋りょう含む840メートル)が工事中で、07年度中の完成を見込む。続く飯島町中平縲恣咜]利2・9キロはルートが決まっているが、その先線の日曽利縲恍・・コ大草4キロはルートも未発表。
建設事務所の説明では、4キロのうち飯沼縲恂k組の約2キロについては「県の財政的逼迫の折から竜東線として幅員7メートル道路を整備するには長い時間が掛かる。とりあえず、地域の人々が早く、安全に通行できるように、見通しが悪い場所や急カーブなど危険個所を改修し、待避所を設けるなど、地域住民の意見を聞きながら、1・5車線による整備計画を進めたい」とした。
議員から「竜東線整備は村の悲願。計画そのものがなくなることは困る」「国道153号との接続は」などの質問や意見が出された。
今後、伊那建設事務所は、竜東線既成同盟会や地元住民とワークショップなどで計画について話し合い、理解が得られれば、07年度に調査費を計上する考え。飯島町議会でも近日中に、同様の提案をする。 -
下水道使用料の改定を答申、一般家庭1・51%、事業所0・84%
)
中川村は14日夜、役場で下水道等建設委員会(原惣一会長)を開き、一般家庭1・51%、事業所等0・84%の改定を答申した=写真。
9月29日、村は公共下水道と農業集落排水施設の使用料の統一に向け、下水道使用料の改定を諮問、以来4回の審議を行なった。
答申には改定率のほか▽公共下水道と農業集落排水施設の使用料を統一する▽改定時期は下水道利用者の理解、協力をうるための周知期間を設定し、07年度6月からとする▽農業集落排水施設の管理は3月31日を持って、管理委託を廃止し、村が全てを管理する-などを盛りこんだ。
また、審議中に出された意見として▽料金の増加に見合ったサービスの向上▽下水道の繋ぎ込み率の向上に努め、収益の伸長に努力されたい-などを要望した。
改定下水道使用料(1カ月)基本料金1800円、人数料金1人世帯2000円、2人世帯2500円、1人増加するごと500円増。事業所等は基本料1800円、従量料金(1立方メートルにつき)0縲・0立方メートル140円、20縲・0立方メートル160円と6段階に設定。 -
・ス作りっぱなし・スやめます、総合計画進ちょく実績を初公表
宮田村は14日、2010年度まで5年間の「村第4次総合計画後期基本計画」の実施進ちょく状況を総合計画審議会に示した。計画がどのように各事業に反映されているか、初めて実績を公表したもの。従来はこのような外部説明がなく、住民にも分かりづらかったが、進ちょく状況は村のホームページでも公開する予定。・ス作りっぱなし・スの計画から一線を画し、透明性を高め村民への周知も図っていく考えだ。
総合計画は村の長期的な行政運営の指針だが、従来は進ちょく状況をまとめたものはなく、村職員でさえも共通認識の部分で理解していない状況だった。
審議会も計画策定に携わり、答申すると役目を終了。しかし、今回の後期計画から進ちょくを年度ごとチェックしていくことに。
村も審議会の考えに沿って、進ちょく実績を各事業ごとにまとめて公表。予算的な部分も含めて、この日の審議会に示した。
状況検討を含めて、教育から産業振興まで村政全般について幅広く意見交換。
席上、清水靖夫村長は「今までの計画のように絵に描いたもちではなく、このように精査していくことが重要」と言及。今後に向けて透明性と村民参加が行政運営の不可欠要素としてあげ、一層の協力を求めた。 -
酒酔い運転は「免職」、宮田村が職員の懲戒処分の指針を明文化
宮田村は職員の懲戒処分等の指針を策定した。今までも県の指針に準ずる対応をとってきたが、飲酒運転の社会問題化などを受け、処分の基準(量定)を明文化。酒酔い運転はいかなる場合でも最も厳しい「免職」とし、酒気帯び運転は「免職または停職」とした。
指針は飲酒運転など交通法規違反のほか、日常の服務、公金取り扱い、公務外行為と職員の不祥事に適用。
量定は最も厳しい免職から、停職、減給、戒告、さらに懲戒にはあてはまらないが指導上の措置として訓諭、厳重注意、口頭注意の区分を設けた。
飲酒運転については、同乗した職員の責任についても規定。飲酒運転を指示したり命令した場合は「免職」とし、飲酒の事情を知っていた場合は「停職または減給」とした。 -
民主党長野県第5区総支部が新春交歓会
民主党長野県第5区総支部(加藤学代表)は11日、07年民主伊那谷新春交歓会を箕輪町の松島コミュニティーセンターで開いた。関係者など約70人が集まる中、羽田雄一郎参院議員を迎え、春の県議選、夏の参院選に向けて結束を深めた。
加藤代表は07年を「政治決戦の年」として参院選における羽田氏の再選、県議選における独自候補の擁立など、打倒安倍政権に向けた取り組みを着々と進めている現状を示し「政策で堂々と戦える県議選としていきたい。共通の敵に向けてがんばっていこう」と呼びかけた。
また、羽田雄一郎氏は、戦後の日本が独自に築いてきたセーフティーネットを小泉・安倍政権が崩壊させた結果、格差問題があらゆる場面で生じている現状を指摘。「地域が良くならなければ日本は良くならないという思いを貫いてやっていきたい」と語り、夏の参院選を勝利し、民主主導の議会運営を目指す意志を示した。 -
箕輪町の赤ソバブランド化
ブランドづくりネットワーク信州が構想・計画を提案長野県内のブランドづくりを支援する長野県デザイン振興協会のブランドづくりネットワーク信州(鈴木進委員長)は13日、支援モデルの第1弾となる箕輪町の赤ソバのブランドづくり構想・計画を町に報告した。構想の趣旨に「顧客の期待を超える箕輪町ならではの感動体験の提供」を挙げ、赤ソバを生かした商品・サービスを提供する観光(もてなし)事業の戦略や施策を示した。
ブランドづくりネットワーク信州は、05年に県内の産・学・官の代表機関が集まり策定した「信州ブランド戦略」に沿って、商品や販促のデザイン、宣伝・広告など専門性の支援を担う。長野県デザイン振興協会が母体。ブランドづくりテーマの応募の中から町の赤ソバを第1弾テーマに選び、現地視察などをして構想・計画をまとめた。
顧客への感動体験の提供により、農をベースに製・販・サービスを一貫して直接提供する自立的なブランド構築を提案し▼赤ソバ栽培発祥の地として赤ソバ畑の最高の景観の提供▼自家栽培・製粉した最良の原料で町独自の商品・サービスの提供-を挙げた。
現状分析に基づく戦略として事業収益構造の確立、ターゲット顧客の特定とニーズ把握、ブランドイメージのデザイン、施設・設備の整備、町民の取り込みなどを説明。商品・サービスの再構築については、産地独自の強みを有する商品・サービスの洗い出しとして、ハチミツ、寒干しそば、十割そばなどを例に挙げた。
平沢町長は、「赤ソバを地域全体の活性化の引き金にしたい。現状を整理し直し、事業主体を固めて、どういう人材を入れ、いかに夢を共有するか検討したい」と話した。 -
国保運営審議会、中川
中川村国民健康保険運営協議会(松下昌嵩会長)は13日夜、役場で第2回会議を開き、諮問案通り医療分13・1%、介護分20・6%の引き上げを答申した=写真。
医療分は所得割6・4%、資産割34%、均等割1万9千700円、平等割2万円、引上げ率は13・1%。
介護分は所得割1・3%、資産割6・6%、均等割5500円、平等割5100円、引上げ率は20・6%。
医療分・介護分合わせると、1世帯平均約1万5千円(年額)の増額、被保険者1人当り約7千円(年額)の増額になる。
改定時期は4月1日。
また、松下会長は口頭で「保健事業や予防事業の充実で一層の給付の抑制に努められたい」と希望した。 -
竜援塾設立準備講演会
世界を測り社会を創る生涯学習塾「竜援塾」の開設に向けた設立準備講演会を12日、中川村文化センターで開いた。上下伊那の有志でつくる「上下伊那連絡会」が主催。約40人が参加し、自治体問題研究所理事、主任研究員の池上洋通さんの基調講演「いま学ぶことがなぜ必要か」に耳を傾け、国際情勢に理解を深めた。
この中で池上さんは「ヨーロッパではノーチェックで自由に国境が越えられる。世界は明かに1つになりつつある。社会・経済の世界化、ボーダレスが進み、多くの民族が依存しあって生きる、相互依存が現代社会の特徴」とした。
1985年と2001年の主要国の輸出入額を比較し「15年間に輸出入額は3倍になった。それぞれの国、民族が閉鎖的に生きることはありえない」と話した。
また、パソコンとインターネットの普及の推移を示し「ICT革命は大きな広がりを見せ、新しいタイプの選挙、政治も始まっている」と話した。
竜援塾は地域生活と県政、国政ならびに国際情勢との関係、近代立憲主義、民主制度などの学習を通じて、社会観を養成し、地域のオピニオンリーダーを養成する生涯学習組織。4月29日開講、講座1期1年10講座。1期基礎=自分の定規を創る。2期応用=創った定規で現実を測る。3期実践=身につけた定規を使って社会を変革する。
1期の講師は池上洋通さんを中心に、一橋大学の鵜飼哲さん、色平哲郎さんらが務める。定員1期30人、入学金3万円、年間学費5万円。詳細は設立準備連絡先カフェあびぇんと(TEL78・0899) -
県議選上伊那郡区 小原勇氏後援会の事務所開き
県議選上伊那郡区(定数2)に出馬する小原勇氏(58)=宮田村、無所属=の後援会は11日夜、宮田村内で事務所開きをした。村内外から支持者約150人が集まった。
小原氏は「地域の思いを受け止め、県政に反映させたい。県政を後戻りさせてはならない」と訴えた。また、公共事業のあり方について「地域に密着し、必要なものはやっていくべきである」とした。
前林善一後援会長は「一日一日が勝負。上伊那南部だけでなく、上伊那の代表として送り出してほしい」と支援を求めた。
清水村長、宮田村・飯島町の各商工会長ら5人の激励の言葉に加え、小田切行雄元県議からも応援メッセージが届いた。
後援会組織は飯島町、中川村などで近く、支部を立ち上げる予定。
事務所は宮田村6276で、国道153号線の大原信号機南側付近。電話・ファクスともに85・5190。 -
南箕輪村特別職報酬等審議会答申
議員報酬月額の増額
村長・助役・教育長は月額5%減額南箕輪村特別職報酬等審議会(山本昭子会長)は13日、唐木一直村長から諮問を受け審議した特別職の報酬について、村議会議員の報酬月額は増額、村長、助役、教育長は給料月額の5%減額する答申をした。05、06年度に村が答申内容に上乗せする減額措置をしたが、審議会は付帯意見として答申の尊重を特に要望した。唐木村長は、理事者の給料額改定については「答申を尊重したい」とし、議員報酬の改定は「議会に伝える」と答えた。
議員報酬は、村の議員報酬額が上伊那郡内の他市町村や県内類似団体に比べて低い水準にあること、今春選挙から定数が16から10に大幅に減少することなどから、業務量と職責の増大を考慮して増額とした。
改定案は、議長29万5千円(本則26万9千円)、副議長22万3千円(20万3千円)、委員長21万3千円(19万4千円)、議員20万1千円(18万3千円)。
村長と助役は、他市町村と比べ給料月額が低位にあることから、本則どおりの額が支給されても決して不適当ではない-としているが、07年度は給料月額から5%減額とし、手当てに反映させないとした。06年度は村長10%、助役7%を減額している。5%減額した場合の給料月額は村長68万3050円、助役58万450円。
教育長は村長、助役と同様とし、本年度と同じく5%減額。
非常勤特別職の農業委員については、村議会議員と同様に定数が21から16に削減されているため、近隣市町村が報酬額を引き上げ改定している状況がある場合に、引き上げ検討の意見を付帯した。 -
南箕輪村議選
現職の孕石勝市氏が出馬表明任期満了(4月26日)に伴う南箕輪村議会議員選挙で、現職で無所属の孕石勝市氏(66)=自営、田畑=が13日、3選を目指し出馬を表明した。
孕石氏は、「住んでよかった、これからも住み続けたい活力ある村を目指したい。2期6年の実績を踏まえ、3期目に向けできるだけのことをしたい」とする。常会の推薦、後援会役員会の決定を受け出馬を明らかにした。
テーマに「みどり豊かな自然と共存できる村づくり」を掲げる。公約は▼人と自然が共存し人間として暮らしやすい村づくり▼ぬくもりのある福祉の充実▼防災・救急体制の整備、災害に強い村づくり▼社会体育の施設及び環境の整備▼活力のある村づくりのための産業振興-。 -
箕輪町町議選 現職の向山章氏が出馬を表明
任期満了(4月29日)に伴う箕輪町議会議員選挙で、現職で無所属の向山章氏(63)=会社役員、松島南町=が29日、8選を目指し出馬を表明した。
向山氏は「子どもからお年よりまで住み続けたいと思う箕輪町にするため、具体的な条例提案などをしていきたい」としており、住民の声を聞きながら▽若者が住みやすい住宅の整備▽第2子以降の支援金増額▽それに伴う条例の制定竏窒ネどに取り組みたいとしている。
また、住民と行政と産業の調和が取れた町政を実現し、元気なまちづくりを目指す。 -
駒ケ根市議選に現職の北沢洋氏不出馬
任期満了(4月29日)に伴う駒ケ根市議選(4月15日告示、22日投開票)に現職で議長の北沢洋氏(56)=無所属、上赤須=が立候補しない意向を固めた。一部市民から来年1月の市長選に推す声も上がっている北沢氏だが不出馬の理由について、議員を2期務め、議長までさせてもらったので一区切りにしたい竏窒ネどと話している。
現職21人のうち引退を決めたのは10人。これまで立候補の意向を示しているのは現職7人と新人2人。定数は今選挙から15となる。 -
旧県看護専門学校解体工事進む
駒ケ根市上穂栄町の市文化センターに隣接する旧県看護専門学校の建物=写真=の解体工事が進んでいる。建物は1970年建築で鉄筋コンクリート3階建て、延べ床面積は2025平方メートルだった。看護専門学校校舎として使用されなくなったのに伴い、市が総合文化センター分館として公民館を始め各種団体の活動などに利用してきたが建物が老朽化したことから、市の申し入れにより所有者の県が解体を決めた。解体後の跡地については市が緑地、駐車場などの利用方法を検討している。工期は20日までの予定。
-
箕輪町議選
新人の下原甲子人氏出馬表明任期満了(4月29日)に伴う箕輪町議会議員選挙で、新人の下原甲子人氏(66)=無所属、経営コンサルタント、松島栄町=が10日、出馬を表明した。
下原氏は、「民間企業で培った経営力を、地域社会のために発揮したい」とし、「明るく元気な地域社会づくりの推進」をテーマに掲げ、「情熱と行動力をもって実行したい」とする。地元や近隣の常会、友人、知人の支持を受け、出馬を決めたという。
公約に▼よい人・仲間づくり(福祉の充実と信頼の人・仲間づくりの推進)▼よい仕事の場、よいものづくり(雇用確保と産業振興)▼よい住環境、よいぬくもりのある地域づくり-を掲げる。
辰野高校卒。KOAに勤務し箕輪工場長、常務取締役を務めた。現在、松島区区会議員。 -
南箕輪村福祉計画策定懇話会
障害福祉計画を協議南箕輪村福祉計画策定懇話会(山本昭子会長)は8日夜、村役場で開き、村が06年度中に策定する障害者福祉計画案の説明を受け、協議した。
懇話会は05年12月に設置。委員は19人。高齢者及び障害者福祉計画の策定、見直しの検討が任務で、これまで介護保険事業計画、老人保健福祉計画の審議をした。
障害者福祉計画は、06年4月に施行された障害者自立支援法により市町村に策定が義務付けられている。村は、障害保健福祉サービスの確保のための方策を定め、村の障害者施策を総合的かつ計画的に推進するため、村第4次総合計画基本計画に即して策定する。計画期間は07年度から11年度まで。
計画案は、主な整備目標に▽ニーズに応じた相談支援体制の確立▽安心して地域で暮らすための支援体制の整備▽就労・日中活動支援の充実-を挙げ、施策展開の具体的な方向を示している。
村が、障害者自立支援法の概要と障害福祉計画案を説明。今後、懇話会の意見を参考にして計画を策定する。 -
新エネルギービジョンまとまる
伊那市の恵まれた自然資源を新エネルギーに変え、持続可能な自然共生都市を目指す「地域新エネルギービジョン」がまとまり、策定委員会(小池正雄委員長、12人)が9日、小坂市長に報告した。伊那市にふさわしい新エネルギーとして流水を活用した中小水力発電の導入などを挙げた。
ビジョン策定は、化石燃料に代わる新エネルギーの導入を推進するもの。基本方針に、新エネルギー導入による環境負荷の軽減、市民・事業者・行政の協働体制での推進をすえ、基本方針や新エネルギー導入・普及を図るための重点プロジェクト、推進手段、実施スケジュールなど盛った。
重点プロジェクトは▽バイオマス資源の積極的な利活用▽豊富な日射量を利用した太陽光発電の導入▽新エネルギーに関する市民・事業者への啓発竏窒ネど7つ。住宅や集会施設への木質ペレットボイラ・ストーブ導入など市、市民、事業者それぞれの役割も示した。
入笠山縲恷ュ嶺高原への大型風力発電については、災害の恐れや希少猛きん類への影響などが懸念されることから「慎重に検討すべき」とした。
小池委員長から、新エネルギービジョンの概要説明を受けた小坂市長は「自然豊かな市内には水量があり、再生可能なエネルギー。永続的なエネルギーが供給できるように、施策を展開していきたい。住民に省エネを喚起していかなければならない」と述べた。
庁内に推進ワーキンググループを設け、重点プロジェクトを推進していく。
市民に対し、ビジョンの概要をまとめたダイジェスト版を全戸配布する。 -
加治木今氏出馬の意向
任期満了(4月29日)に伴う駒ケ根市議選(4月15日告示、22日投開票)に新人の加治木今氏(51)=無所属、町四区=が立候補する意向を固めた。同区の現職小原恒敏氏(4期)の引退を受けての出馬。加治木氏は同市内の洋裁・料理学校「やまと文化専修学校」校長。飯田風越高校卒。
新人の立候補表明は2人目。 -
4月1日 第3セク・公社が事業統合
伊那市が出資している5つの第3セクター・公益法人の事業統合協定書調印式が8日、市役所であった。4月1日に事業統合し、健全経営を図り、営業の連携や経営改善、職員能力のレベルアップ、共同宣伝による集客力アップなどの効果を上げる。
合併に伴い、伊那市総合開発(小坂樫男社長)、伊那市振興公社(酒井茂理事長)、高遠町振興公社(伊東義人理事長)、長谷開発公社(宮下市蔵理事長)、南アルプス生涯学習振興協会(同)の組織を再編。採算性が求められる事業を伊那市総合開発、公益性が求められる事業を伊那市振興公社に編入する。3月31日に解散する高遠町振興公社、長谷開発公社、南アルプス生涯学習振興協会は、それぞれ理事会で解散や残余財産の処分を議決した。
調印式後、小坂社長は「経営的に難しいが、広域の良い面が出てこなければいけない」とあいさつ。ほかの理事者も「市民に喜ばれ、満足されるサービスを提供するため、職員一丸となって取り組みたい」と地域の活性化、住民の福祉増進につながることを期待した。
総合開発は、温泉浴場施設や旅館の経営、観光みやげ品の製造・販売などを営み、振興公社は、緑化の促進、生涯学習活動の推進、農林・観光振興、都市との交流などの事業を展開。
解散する公社などに欠損金があった場合は、基金の取り崩しで解消。残余財産は伊那市に寄付する。
役員は、それぞれの役員会で決定する。 -
南箕輪村議選 原悟郎氏が出馬表明
4月26日の任期満了に伴う南箕輪村議会議員選挙で、現職で無所属の原悟郎氏(61)=農業、大泉=が8日、2選を目指し出馬を表明した。
原氏は「安心安全で活力ある、人に優しい村づくりを意識して自覚を持ちながら活動してきたと思っているが、1期4年ではまだまだ十分な活動ではない」と出馬を決意した。
「住民の声を反映し、身近な村政」などをテーマとし、▼本当に弱い立場の人を守る福祉行政▼未来を担う子供たちを大切にする行政▼住民の声を聞き、住民代表として公平・公正な立場で、信頼を築き約束を守り確実に実行できる行政竏窒ネどの行政理念を挙げている。 -
昨年7月豪雨災害検証、防災にシンポジウム
昨年7月の豪雨災害を検証し、今後の防災について考えるシンポジウム「平成18年7月豪雨と上伊那の土砂災害竏猪「来への提言竏秩vが7日、辰野町の町民会館であり、関係者や一般参加者ら800人以上が詰め掛けた。
主催は、上伊那8市町村、県治水砂防協会上伊那支部、伊那建設事務所でつくる実行委員会。基調講演や事例発表、パネルディスカッションを通して、災害の悲惨さを後世に語り継ぐとともに、災害から命を守るための情報発信の場とした。
事例紹介では、被災地域、消防や警察、自治体などから7人が発表。人家への土砂流入を防ぐことや区民の避難誘導などにあたった箕輪町北小河内区長の丸山全二さんは「想像を絶する凄まじいものだった」と当時を振り返り「自主防災組織が有効に機能できるようにしていく必要がある」などと今後の備えについて語った。
パネルディスカッションのテーマは「不測の土砂災害にいかに備えるか」。信州大学の平松晋也教授の進行で、伊那市、箕輪町、辰野町の首長、伊那建設事務所長、県砂防課長5人が討論した。
土砂災害による被害について原義文県砂防課長は「土砂災害がよく発生する降雨のピークが過ぎると安心してか、遅れて発生する土砂災害に対応できていないことがよくある」と指摘した。
土砂災害防止への今後の取り組みで、箕輪町の平沢豊満町長は「情報の発信と収集の体制を重点的に考えていきたい」と述べた。 -
介護納付金分30%アップで答申
宮田村国民健康保険(国保)運営協議会は7日、村の諮問通り40歳から64歳までの国保被保険者が納付対象の「介護給付金分」について税率改定し、額にして平均30・6%の引き上げを認める答申を清水靖夫村長にした。全ての国保被保険者が対象となる「医療給付分」は据え置くよう求め、国保財政が長期的に安定するよう、医療費の分析、保健予防事業の充実など要望も盛り込んだ。
3月村議会で条例改正案を可決し、税率改定すると、新年度から対象者の介護納付金分納税額は平均で年額約6300円アップし、26960円となる。
村の国保税の改定は、医療給付分20%、介護給付分40%をそれぞれ引き上げた2005年度以来2年ぶり。
村内の国保被保険者は昨年末現在3064人で、そのうち今回の改定の対象者は857人で、実施されると会計への増収分は504万9千円を見込む。
本年度は予定していた4300万円の基金取り崩しをせず、前年度からの繰越金で対応したが、村の国保会計は厳しい。
「増収が見込めず、増税しなければ基金の取り崩しで対応するほかない」(村住民福祉課)状況。2007年度も4400万円の取り崩しを見込むが、本年度末の基金残高は5500万円余で底をつきかけている。
08年度には75歳以上の高齢者が国保とは別の保険になる国の制度改革が控えているが、「今後も単年度ごとの見直し検討は必要」(同課)な情勢だ。 -
箕輪町議選
現職の平出政敏氏出馬表明任期満了(4月29日)に伴う箕輪町議会議員選挙で、現職で無所属の平出政敏氏(64)=農業、北小河内=が5日、2選を目指し出馬を表明した。
平出氏は、「1期目は毎日が勉強だった。及ばずながら議員の役割を果たせるようになったかと思う。初心に戻り4年間の経験を生かしながらやっていきたい」とする。1月31日の後援会役員会で出馬を決めたという。
「町第4次振興計画を重視した取り組みを進めたい」として、テーマに「夢と希望と誇りを持てるまちづくり」を掲げる。公約に▼少子高齢化社会の中、医療・介護福祉や子育て支援▼農・工・商バランスのとれた産業振興▼地域(区)格差のない安心・安全なまちづくり(建設事業の受益者負担の撤廃など)-を挙げている。 -
環状北線 07年度に供用へ
国土交通省関東地方整備局は6日、06年度補正予算を発表した。上伊那は、環状北線ほか2線街路事業(7億5千万円)、中川村縲怏コ伊那郡大鹿村の主要地方道松川インター大鹿線(2億円)が盛り込まれた。
伊那市御園区を通る環状北線は延長896メートル。中央自動車道・伊那インターチェンジと国道153号線を東西に結び、JR飯田線と立体交差させる。
05年度に続き、JR横断部の下部工を施工。補正予算で上部工を工事する。踏切を除去することで、渋滞緩和。07年度から供用可能となり、中心市街地への交通量を減らし、市内の交通環境の安全を図る。
全体工期は98縲・7年度。事業費は54億円。
一方、松川インター大鹿線(延長1・26キロ)は、大鹿村民の生命線道路として新設バイパスを新設。トンネル工工事を推進する。 -
議員定数、宮田村議会と区長会が懇談へ
宮田村議会全員協議会は5日開き、議員定数の適正規模について意見を聞こうと、区長会と懇談すると確認。住民の意向を聞く一環で、早期実施を申し入れる。
同村議会は昨年末、削減などを前提にしない形で定数適正規模に向けた検討を開始。
一方で昨年の区長会は年末の村長要望に、議員定数削減の必要性を盛り込んでいた。
議会内部では定数維持、削減で意見が分かれているが、来春の村議選に間に合わせるためには今秋ころまでには意見をまとめなければならない状況。
この日の全協では新年度の議員報酬についても話し合い、本年度据え置きの条例規定額から5%減額で意見が一致し、村に申し入れる。今後特別職報酬審議会、3月議会を経て決まる。