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箕輪町滞納整理24日から
箕輪町は24日から9月1日までを滞納整理重点期間として、庁内を上げた滞納整理に取り組む。
8月は滞納整理月間。重点期間は、主に現年度分で、町が納付書、督促、催告書を送付しているがまだ未納になっている税、料金を徴収する。
対象は町民税(1期6月)固定資産税(1期4月)軽自動車税(全期5月)国民健康保険税(1期6月)介護保険料(1期6月)水道料(2月縲・月検針分)下水道使用料(2月縲・月検針分)住宅使用料(4・5・6月)保育料(4・5・6月)。
滞納整理は課長、係長、事務担当者、税務財政課・収納対策室の職員64人が、2人1組の班編成で取り組む。 -
伊南行政組合が来春採用消防職員募集
伊南行政組合は07年4月採用の消防職員を31日まで募集している。要件は1984(昭和59)4月2日縲・7(同62)年4月1日に生まれた人で、救急救命士の資格を持つか、取得見込みの人。06年8月1日現在、駒ケ根市、飯島町、中川村、宮田村に住所を有するか、両親などが伊南4市町村内に住んでいて、採用後に市町村内に住むことが確実なことが必要。
第1次試験は9月17日に行われる。問い合わせ、申し込みは伊南行政組合事務局(TEL83・2111内線751)、または伊南行政組合消防本部(TEL82・2211)総務課へ。 -
南アルプスふるさと祭り10月8日に
伊那市長谷の第23回「南アルプスふるさと祭り」の第1回実行委員会が17日夜、老人福祉センターであった。新市発足後最初の祭りとあって「濃い内容で楽しい祭りにする」ことを確認。長谷総合グラウンドを主会場に10月8日にすることを決めた。
祭りのイベント内容は、事務局が提示した素案によると、新市発足にあたって、市消防団の音楽隊による演奏を新たに加え、地域間交流として昨年同様、伊那の伊那節やダンシング・オン・ザ・ロード、高遠の高遠ばやしの披露も盛り込んだ。
各地区の子ども御輿(みこし)による練り歩き、長谷音頭・ざんざ節、地場産品の販売など多彩なイベントを企画。別会場の長谷中学校グラウンドで、市民有志団体による太鼓演奏、約100発の大花火大会も予定する。
会合では実行委員長に宮下自治区長を選任。催事、販売展示、花火など6部会で、正副部会長を決めて協議した。今後は9月下旬までに3回の会合を設けて詳細を詰めていく。 -
駒ケ根市が来春採用職員募集
駒ケ根市は07年4月採用の職員を31日まで募集している。職種は一般行政織と保健師で人数はそれぞれ若干名。
一般行政職は1981(昭和56)4月2日縲・5(同60)年4月1日に生まれた人で、大学卒業もしくは来春卒業見込み、または同程度の学力を持つ人。06年8月1日現在、駒ケ根市に住所を有するか、両親などが市内に住んでいて、採用後に市内に住むことが確実なことが必要。
保健師は77(昭和52)年4月2日以降に生まれた人で、保健師の資格を持つか、06年度実施の国家試験で資格取得見込みの人。
第1次試験は9月17日に行われる。問い合わせ、申し込みは市役所(TEL83・2111)庶務課人材育成担当(内線212)へ。 -
南箕輪村国民保護協議会設置
南箕輪村は11日、国民保護協議会を設置した。会長の唐木一直村長が委員13人を委嘱し、村の国民保護計画の素案を示した。今後、協議会やパブリックコメントなどを参考に計画をまとめ、06年度中に策定する。
武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律(国民保護法)に基づき、村は6月に国民保護協議会設置条例を制定した。
国民保護計画は▽総論▽平素からの備えや予防▽武力攻撃事態等への対処▽復旧等▽緊急対処事態への対処-の5編で構成。国や県の計画を基に村の特性を盛り込む。
協議会は村議会、消防団、日赤奉仕団、区長会、自主防災会、警察、商工会、農協などの代表で構成。任期は08年8月10日までの2年間。第1回会議では、国民保護法制の概要、村の計画の素案などの説明を受けた。
唐木会長は、「国民保護法は武力攻撃やテロなどから国民の生命、財産を守るために策定された。計画作りのお手伝いをお願いしたい」とあいさつした。
今後は、村報9月号で計画素案を配るほか、役場庁舎内の相談室や村図書館に置き、村ホームページにも掲載してパブリックコメントを募る。第2回協議会は10月に開き、素案を協議する。 -
伊那市の災害対策本部が解散
伊那市は11日午前9時、梅雨前線の影響で19日に設置した災害対策本部を解散した。
災害復旧にかかわる補正予算の専決が済んだため。
補正予算は2億4100万円。緊急対応として林道の崩落や耕地の土砂除去、殿島橋(歩行者専用)の一部落下に伴う小中学生のスクールバス運行委託料などを盛った。
本格的な復旧費は査定が済んでから予算編成する。 -
南箕輪村議会臨時会
災害復旧費など補正予算案可決南箕輪村議会臨時会は11日開き、7月豪雨災害の復旧費などの一般会計補正予算案を原案通り可決した。
補正予算は、歳入歳出に各55万5千円を追加し、総額を41億9368万円とする。
歳出は7月18、19、21日の災害対策にかかった費用で、主なものは要介護者の村社会福祉協議会への避難委託料13万円、土のう積みなど道路維持委託料642万2千円、防災無線バッテリー購入費10個分で14万2千円、土のう袋などの消耗品や非常用食糧材料費15万6千円、農林施設災害復旧費56万円、公共土木施設災害復旧費628万3千円など。予備費1322万8千円の減額。
唐木一直村長は開会あいさつで、城南物産(本社・南箕輪村神子柴、埋橋常人社長)及び埋橋常人氏と南箕輪村の井戸水汚濁の損害賠償請求訴訟和解金支払いの問題で、東京高等裁判所が6月26日に城南物産と埋橋氏の控訴を棄却した件について、「上告期限までに上告がなく、判決が確定した。前(井戸水汚濁)の裁判も含め9年余の争いが解決したことはありがたい」と話した。
県知事選挙で初当選した村井仁氏については、「市町村との連携による活力ある県政を期待する。改革が後戻りすることのないよう望む」とした。 -
南箕輪村全職員が滞納整理
南箕輪村は10日、全職員による滞納整理を始めた。05、06年度に新たに滞納となった村税、保育料、介護保険料、下水道使用料などを対象に31日まで取り組む。
全職員による滞納整理は05年8月と12月に続き3回目。職員77人が従事する。昨年12月の滞納整理では、140万円余を収納した。
今回の整理対象となる05、06年度の新たな滞納は、村税207万6500円(66件)保育料31万1400円(4件)国保税149万8600円(29件)介護保険料14万4050円(33件)下水道使用料14万8615円(18件)農集使用料7500円(1件)。
重要な財源の税収は、05年度決算額18億8千万円(一般会計)で過去最高額を収納したが、滞納額も年々増加しているという。滞納整理については、8月3日にあったパートナーシップみなみみのわと村理事者の懇談会でも、税負担が不公平にならないよう滞納整理強化を求める声があった。
05年度末の滞納額は1億9624万6千円。内訳は村税1億2073万4千円、保育料321万円、国保税6672万3千円、介護保険料155万9千円、公共下水道使用料237万8千円、農集使用料164万2千円。 -
高遠町、長谷で地域協議会発足
伊那市の高遠町、長谷で地域協議会が発足し、10日夜、それぞれ初会合を開いた。小坂樫男市長が委員に委嘱書を交付。正副会長を選出し、市側から地域協議会の運営要綱や機能と役割、本年度の主要事業などの説明を受けた。
地域協は地域自治区単位で設置し、地域づくりの問題を諮ったり、地域の意見を集約して市政に反映させる。また、市のまちづくり計画など各種計画や予算に係る重要事項などを協議して市に提言をする。
委員は任期4年の非常勤特別職。区をはじめ、農業や商工業などの各種団体代表者に加え2人の公募枠による15人で構成する。高遠町の地域協では会長に長藤の北原和門さんを、長谷は窪田清彦さんを選任した。
高遠町の会合で、小坂市長は「地域の代表で組織するため責任は重い。地域の声を広く取り入れることがこれからの地方自治の本旨と思う。地域、伊那市全体の発展のために建設的な意見を出してもらいたい」と呼びかけた。
伊東義人地域自治区長は「(地域協議会は)周辺部の寂れなど住民の不安を取り除く手段。地域エゴを出さず、バランスのとれた一体的なまちづくりのため住民の声に耳を傾け、円滑に進められるように尽力いただきたい」と述べた。
長谷の会合で宮下市蔵地域自治区長は「高齢化率38%で、農林業も低迷している。自ら知恵や力を出し、長谷が伊那の山村、水資源地域として歴史・文化を守り、発展するように取り組んでいきたい」とあいさつ。
地域協議会の役割について、委員から「市長の諮問を受けて審議するのと、長谷の声を吸い上げ、市政に反映するのは同等のもの」と望む声があった。
次回は高遠町が8月30日、長谷が8月下旬縲・月下旬に予定し、具体的な協議に入る。 -
宮田村が豪雨災害応急費用などを追加補正
宮田村議会臨時会は11日開き、7月の集中豪雨で発生した土砂崩落や流入による復旧費用など986万3千円を追加する一般会計補正予算案を全会一致で議決した。ただ、今回分は、土砂の除去など応急的に実施した工事分のみ。治山や道路など本格的な復旧に向けては調査が続いており、9月議会以降にさらに追加補正する。
林道寺沢線、小三沢線の土砂除去で299万8千円。村道や河川の土砂除去、対策で599万9千円を予算化した。
また、本年度から3年間で整備する村防災行政無線通信施設の整備工事の契約締結についての議案も可決。
総事業費9240万円で、パナソニックSSエンジニアリング中央事業本部に請け負わさせる。
現在使用している機器が24年経過して老朽化。あわせて国が進めるアナログからデジタルへの移行も図る。
集落センターなどに設置する子局19局のうち13局は、役場内に設ける親局と双方向通信できる「アンサーバック機能」を備える。
災害発生時に電話回線などが寸断された場合でも、独自の通信網として役場と各地区を結ぶことになる。 -
箕輪町災害対策本部解散
箕輪町は9日午後6時、7月の梅雨前線豪雨により7月19日から設置していた災害対策本部を解散した。
8日からの台風7号の接近を警戒し本部の設置を続けていたが、豪雨災害の緊急対応が一通り終了し、台風も通過したことから、解散を決めた。 -
中川村農業委員選挙の事前説明会に10派
中川村選挙管理委員会は10日、9月10日の任期満了に伴う中川村農業委員選挙の事前説明会を役場で開いた=写真。定数10に対し、同数の10派が出席した。
選挙委員定数が14から10に削減された農業委員選挙は22日午後1時から、事前審査。29日告示、定数オーバーなら、9月3日、投開票で10人の選挙委員が決まる。 -
優良工事関係者など表彰
駒ケ根市の天竜川上流河川事務所(三上幸三事務所長)は9日、護岸やダム建設などの工事に携わった優良建設事業者などの表彰式を行った=写真。三上所長は「建設業は地域の社会資本整備を担う誇りある仕事。胸を張ってこれからも素晴らしい貢献をしてほしい」とあいさつした。
表彰式は7月20日に行われる予定だったが、7月豪雨の対応などにより延期となっていた。
表彰されたのは次の皆さん。
◇中部地方整備局長表彰▽河川の美化・愛護に顕著な功績のあった団体=宮下建設
◇天竜川上流河川事務所長表彰▽優良工事施工者(成績優秀)=カリス▽同(創意工夫)清野建設▽優良工事技術者(創意工夫)=後藤誠(神稲建設監理技術者)▽優良業務(困難克服)=パシフィックコンサルタンツ中部本社▽優良業務技術者(困難克服)=中村清(パシフィックコンサルタンツ中部本社管理技術者)▽その他(社会貢献)=池端工業
◇天竜川上流河川事務所長感謝状▽優良工事等協力会社=辰巳屋建設、松川組、サトウ、ムサシ建設工業 -
災害対応特殊消防ポンプ自動車など取得
箕輪町は7日の町議会全員協議会で、箕輪消防署の災害対応特殊消防ポンプ自動車、町消防団第1分団(八乙女)の小型動力ポンプ付積載車の取得を報告した。
箕輪消防署に災害対応特殊消防ポンプ自動車1台を配備する。現在の消防ポンプ自動車は15年が経過し、性能が低下してきているため緊急時の対応に支障をきたす恐れがあるとして更新する。
伊那消防組合がモリタ名古屋支店と契約。取得価格は2698万5千円。吸管巻取装置、動力付ホース延長資機材、デジタル式ポンプ操作盤、動力はしご昇降装置などを装備。乗車定員5人。総排気量約4000cc。
消防団第1分団の小型動力ポンプ付積載車も、18年が経過しているため、更新する。町と箕輪自動車が契約した。取得価格は467万2500円。乗車人員6人。総排気量2400cc。9月20日ころ納入予定。 -
箕輪町議会臨時会
災害復旧費など補正予算案可決箕輪町議会臨時会は7日開き、7月豪雨の災害復旧費や小・中学校の豊かな体験活動事業費などの06年度一般会計補正予算案、公共下水道特別会計補正予算案を原案通り可決し、閉会した。
一般会計補正予算案は、歳入歳出総額に各1億159万円を追加し、総額を76億4195万5千円とする。歳出は、災害関係が災害復旧費7909万円、災害見舞金200万円、災害発生ごみ処理業務委託料200万円、災害対策本部や避難所設置による消耗品、食糧費、交付金などの消防費1210万円。
教育費は642万2千円。町内全小・中学校対象の豊かな体験活動事業、プールろ過機修繕費、中学校部活動県大会以上出場の補助金増、町民体育館正面内壁修繕工事など。
公共下水道特別会計補正予算案は、箕輪浄水苑建設工事委託の債務負担行為で、06縲・8年度で4億9200万円。 -
県知事選 村井氏上伊那では辛勝
任期満了に伴う知事選は6日投票が行われ、即日開票の結果、新人で前自民党衆院議員の村井仁氏(69)=無所属、長野市=が現職の田中康夫氏(50)=同、北佐久郡軽井沢=に7万8千票余の差をつけて初当選した。投票率は65・98%。上伊那地域では、伊那市が前回を10ポイント近く下回る67・84%、駒ケ根市70・20%(前回77・18%)、6町村71・43%(同79・66%)だった。
今回の選挙では、南信地域で田中氏が強いとの下馬評があったが、ふたを開けてみると、上伊那では4町村で田中票が村井票を上回り、町村分の合計だけでみると田中氏が村井氏に1700票の差をつけている。伊那、駒ヶ根両市では村井票が上回ったが、8市町村合計で両氏の差はわずか168票(村井氏5万2555票、田中氏5万2387票)だった。
選挙戦を通じ、村井氏は2期6年続いた田中県政の手法に異論を唱え、伊那市の個人演説会や飯田市の合同演説会では「自分の理念を県民に押し付ける」「県や知事が独断ですべてを決めている」などと田中氏を批判。「市町村、市町村議会の声を聞く仕組みをつくる」として、市町村との関係修復を約束した。また「基礎自治体の権限責任を強くするため県がサポートする」として、地方への権限委譲を訴えた。
これまでゆがんでいた市町村長らと県との関係が村井氏の登場で修復されることになりそうだ。
今回選でもう一つの大きな争点となった防災については、飯田市で開いた合同個人演説会で両候補が真っ向から対決。告示直前に南信地区で発生した豪雨災害が論争をさらに激しいものにした。
村井氏は「砂防ダムを入れたところは地滑りなど見事に止まる」などとして、ダムによる治山治水の必要性を主張。それに対し田中氏は、コンクリートの耐用年度とも絡め、財源の手当てなどに関する旧来の手法に疑問を示した。
村井氏の当選で、田中氏が進めてきた、森林整備など砂防ダムだけに頼らない防災施策は転向を余儀なくされそうだが、「支出は資産形成を考えれば悪いことではない。起債しても資産として残る」(飯田市での合同個人演説会)とする村井氏の手法が今後の県財政にどのように影響するか、有権者は先を見通した目で監視を続けていく必要がありそうだ。 -
村議選きょう投開票
) 任期満了に伴う中川村議員選挙は6日、村内10カ所に設けた投票所で午前7時から午後8時まで投票が行われ、即日開票で10人の新議員が決まる。開票は知事選に続き午後9時50分から委員会室で行われ、大勢の判明は午後11時ころになりそうだ。
投票状況の速報は第1報から6報まで、午前10時から午後8時まで、約2時間間隔で、各時点での投票者数、投票率を全村放送で知らせる。
開票速報は全票が開き終わった時点で発表する。
5日午後6時までの不在者投票は昨年4月の村長選の645人を上回る730人。
議員の当選証書交付は7日午後4時役場で行なう。 -
伊那地域保育料県内19市の最低基準に引き下げへ
伊那市は4日夜開いた市保育園運営協議会で、09年度までに伊那地域の保育料を一人月額平均約5700円(年間約6万8400円)引き下げ、現在県下19市中で2番目に高い保育料を3年間で県下最低額にする方針を示し、引き下げの具体的施策を説明した。
伊那地域の平均保育料は月額平均2万2892円。3年間の取り組みで、09年度には所得階層(保育料算定の基礎となる所得税等の納付区分)による保育料を勘案した上で、園児一人あたり月額約1万7200円まで引き下げる。
具体的施策は、入所率50%を一つの目安とした園の統廃合をはじめ、保育士の人件費や給食運営経費、光熱水道費、特別保育料などの見直しを図り、1億3千万円の運営経費削減を目指す。第1回改定として11月から本年度の保育料を05年度比一人平均月額2500円(平均10・7%)引き下げる。
一方、高遠と長谷地域の保育料は伊那地域と比べて一人平均月額が約4千円安い。両地域は伊那地域とは逆に除々に引き上げ、伊那地域との格差を是正させた時点で、引き下げに連動させるという。
「質の高い子育て環境づくり」を目指すなかで、保育環境の整備を推進するとともに、効率的な保育園運営を図り、子育ての充実から人口増加へとつなげる。 -
あす投票、当落線上に4、5人、今だ混とん
任期満了に伴う中川村議選はいよいよ6日、村内各地の集会施設10カ所で一斉に投票が行なわれ、即日開票で10人の新議員が決まる。定数が16から12、さらに10と再削減されて初めての選挙は、2人オーバーの少数激戦を展開している。大幅削減に加え、約千票の大空白地帯など、特殊な環境の中、現職も新人もかつてない混とんの中で、し烈な選挙戦を戦い、その中から半数余が当選圏内に滑り込み、当落のボーダーライン上にいると見られる4、5人は残された1日に命運を掛け、死力を尽くす。トップ争いもデッドヒート、堅実に票の上積みを図る現職、全く予想がつかない新人の集票力などが入り混じり、当選後の議会人事や発言力など、さまざまな思惑もからみ、こちらも目が離せなくなっている。
候補者1人当りの有権者数が極端に少ない激戦区では「票が絶対数が少ない」と危機感を募らせ、「危ない」「弱い」の風評が有利に働き、巻き返しが功を奏しつつあり、2本の『貧乏くじ』はだれとだれが引くのか、予想もつかない。
一方、地区からの候補者が減り、環境が良くなった候補は「血縁、知人を足がかりに食い込み、決して無風、安泰でない。新人には期待票が集まる」と新人の動きに警戒する。 地域型選挙を展開する陣営では「選挙の流れは確実に変わってきている。全村的対応や若者への浸透が課題」と口をそろえる。しかし、一方では「最後は地域心理が働く、葛島モンローと言う言葉さえある」と言う人も。
また、投票率は知事選と同時選挙の影響で、アップすると言う人もいるが、10投票区のうち、立候補者がいないの投票区が6カ所もあることから、良くて前回並みの87%が妥当と思われる。
昨年2月、自立の道を選択した中川村は、少子高齢化や産業振興などさまざまな課題を抱える。議会は16人が10人に減員され、少数精鋭が求められる。その村政を託すにふさわしいフレッシュで頼りになる議会人10人を選ぶ選挙は明日に迫る。泣いても笑っても、あと1日。各陣営は最終日、地元と村民が集まるチャオや牧ケ原文化公園周辺を集中的に遊説する。村内は終日、ヒートアップした候補者の「最後のお願い」の嵐にさらされ、有権者は貴重な1票の重みを実感しつつ、「たった1人」を決める。 -
中川村議選挙合同個人
演説会に300人)
6日投票の中川村議選立候補者の合同個人演説会は3日夜、中川文化センターであった。立候補者12人がくじ引き順に、持ち時間5分間で、立候補の動機や、自立の村づくりに向けた重点施策、抱負など公約を示し、支持を訴え、300人が熱心に耳を傾けた=写真。村明るい選挙推進協議会が各陣営に開催を要請した。
候補者はそれぞれの語り口で、身振り手振りを交え「自立の村づくり」「産業の振興」「少子高齢化対策」「福祉の充実」などを訴えた。
また、現職は4年または8年の実績を、新人はフレッシュ度をアピールするなど、5分間に主張や信念を凝縮させて、熱弁を振るった。 -
箕輪町まちづくり住民提案事業
10事業を採択箕輪町は、町民が自主的、主体的に取り組むまちづくり活動を助成する新規の「まちづくり住民提案事業」で、応募のあった10事業を採択した。3日、10団体に採択の決定通知を送付した。
事業の対象は、まちづくりに熱意やアイデアを持つ住民が自主的に実施する事業。助成金額は最高10万円。10件の応募があった。
住民提案事業審査委員会(丸山亮委員長)を2回開き、委員会は10事業すべてを採択する審査結果を平沢豊満町長に報告。町は報告を受け、補助金交付額を精査し、交付決定した。交付予定総額は94万9千円。
今後は、採択された各団体が補助金交付申請を出し、事業を実施。実績報告をする。
採択した事業は次の通り(かっこ内は団体名、(1)活動内容(2)補助金交付予定額)。
▽地域活性化「観光農園」づくり事業(これからの農業林業を考えるEグループ)=(1)チューリップ畑づくり、スイセンの株の増殖ほか(2)10万円▽知的発達障害者自立支援事業(SOみのわ)=(1)SOプログラムに基づくスポーツの実施、知的障害者と家族の交流会実施(2)10万円▽もみじカップ第1回箕輪もみ児小学校かけっこ大会(ちいむもみじ)=(1)町内小学生を対象としたランニング大会(2)10万円▽メタセコイアの木でコカリナを作り演奏しよう(メタセコイアの森の会)=(1)メタセコイアの製材、コカリナ製作、演奏会の開催(2)10万円▽ひまわり畑「憩いの場」運営事業(ひまわり畑)=(1)憩いの場運営、精神保健福祉に関する理解と啓発促進(2)10万円▽有機農業研究・普及事業(箕輪町有機農業研究会)=(1)有機農業技術の習得、土壌の科学的分析に基づく肥料設計(2)10万円▽みのわダム周辺環境美化事業(みのわダム郷里を愛する会)=(1)箕輪ダム周辺町道の側溝たい積土の撤去、紅山桜・枝垂れ桜などの植栽管理(2)9万1千円▽みのわ御棒サ!里曳きタイムレース(箕輪まちづくり同友会)=(1)もみじ湖夢まつりで小学生によるレースの開催(2)9万円▽和やか・ふれあい、おそばづくり(漆戸共有財産管理組合おそば会)=(1)遊休農地を活用したソバ作り、地域の一人暮らし老人らを対象にした収穫祭の開催(2)8万6千円▽星が輝く光のページェントIN花街道(西部花街道をつくる会上古田支部)=(1)12月に上古田公民館横の畑にヒノキの大木のイルミネーションを点灯(2)8万2千円 -
高齢運転者優先駐車場マーク設置
伊那市は2日、高齢運転者優先駐車場マークを市役所、高遠町総合支所の駐車場計5区画に設置した=写真。県警本部が進める、高齢運転者マーク(通称・紅葉マーク)の普及を目的とし、高齢者の保護意識の高揚も図ろうと考えている。
市役所の東西の両駐車場に各2台分、高遠町総合支所の駐車場に1台分を整備。いずれも庁舎入口付近の区画の路面に、1メートル四方のシートを張った。シートは、紅葉マークと「高齢運転者優先駐車場」の文字を表示した。
市は優先駐車場の整備により、駐車場内で安心して駐車でき、接触事故が減る竏窒ネどの効果を期待している。
長谷総合支所への設置は今回、駐車場が庁舎から離れているため、有効性が少ないとの判断で設置はしなかった。
公民館などの市が所有する施設の駐車場への設置の考えもあるという。 -
県道等の夜間特別パトロールを実施
帰省者、行楽客が増える時期を前に伊那建設事務所は1日、上伊那管内の国道や主要地方道、県道などで、夜間特別パトロールをした。
交通事故防止と安全対策を目的として例年この時期に実施するパトロールで、15人が3人ずつで5コースを巡視。道路や地下道にある照明設備の点灯状況、工事施工個所の安全管理状況、道路標識や反射板など、交通安全施設の状況を確認した。今回は、7月の豪雨災害による危険個所の点検も行った。
点検の結果、国道で99カ所、主要地方道で9カ所、県道で13カ所の照明が不点灯だったため、各市町村の担当業者に改善を求めた。また、内容に不備のある工事現場の看板もあり、表示修正を促した。
今回のパトロールは、例年より照明の不点灯カ所が多かった。 -
JA上伊那農政同友会総決起大会
上伊那農業協同組合(JA上伊那)の職員や組合員、連合会職員などでつくるJA上伊那農政同友会(春日州一会長)は2日、6日投票の県知事選に向けた総決起大会を伊那市のJA南信会館で開いた。約200人が参加。県農政に新しい風を吹き込むため、新人・村井仁氏を支援することを誓った。
春日会長は、農業軽視の田中県政の結果、全国的にも生産額の低下がトップクラスとなっている現状にふれ、村井候補への期待を示した。 -
小町屋駅前広場8月着工へ
駒ケ根市のJR小町屋駅前広場整備事業が8月にも着工される見通し。計画によると、市が管理する同駅東側の空き地約2千平方メートルを新たに小町屋駅前広場として整備する。今年から来年にかけ、現在線路の西側に設置されているプラットホームをJRが撤去して東側に新たに設置し直すのに伴い、市はホームへのアクセスのための階段や車いす用のスロープなどを設置するほか、駅前広場には車の出入りのためのロータリーをはじめ、駐車場、バス停、自転車置き場、トイレ、電話ボックスなどを設置する計画。高校生などの歩行者が多い市道宮の北線も併せて道路両側の歩道を拡幅するなどの整備を行う。
総事業費は概算で約6千万円を見込んでいる。市は07年度中に工事を完了させ、08年度当初には供用を開始したい考え。
市は8月中に周辺住民を対象にした説明会を開き、工事について理解を求めることにしている。 -
【記者室】盛り上がらぬ県知事選
県知事選たけなわ竏窒ニ言いたいところだが上伊那ではさっぱり盛り上がってこない。両候補者の一騎打ちの構図は鮮明なのだが、有権者の興味を引くような迫力ある論戦がないのだ▼選挙といえば「○○をよろしくお願いします」「最後のお願いにやってまいりました」の連呼がお決まりで、耳にタコができるほど聞かされてそのたびにうんざりするが、今回は選挙カーなどほとんど現れない。静かで良い反面、なぜか物足りなくも思えてくるから不思議だ▼選挙の時は卑屈なほど腰が低いが、いざ当選すると途端にふんぞり返ってまったく聞く耳持たなくなるのが政治家というものだが、どちらが当選するにせよ、庶民の意見にも耳を傾ける行政運営をしてほしいものだ。(白鳥記者)
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定数削減と広い空白地帯で、各陣営票読みに苦慮
任期満了に伴う中川村議選は、定数10に対し、2人オーバーの12人が立候補。激しい選挙戦は早くも中盤にさしかかり、定数が16から10に大幅削減されたことや、片桐北部の大空白地帯など特殊な環境の中で、現職、新人を問わず、異口同音に「票が全く読めない」と困惑ぎみ。投票率を前回並みの87%と設定すると、ボーダーライン260-270票前後、ほとんどの現職が50-百票以上の上乗せが必要とあって、現職にとっても厳しい選挙になっている。
激戦区は牧ケ原トンネル南の片桐南部地区、現職4、新人1の5人が立候補。特に200票余に無所属3人(現職2、新人1)が立候補した南田島地区では、至近距離で三つ巴の激しい戦いを展開。村田豊氏は「前回の2倍以上とらないと当選できない」と、逃げる票を警戒しつつ、前職(JA職員)の関係で全村、特に片桐北部地区の果樹農家に浸透を図る。松村隆一氏は「非常に厳しい、新人に食われている。内を固め、北部に活路を見出したい」。新人の山崎啓造氏は「基礎票が少なく、全体的に浮動票も少ない。候補の意欲、やる気を前面に出し、フル活動していく」とした。
田島の桃沢時江氏は「南田島の影響を受けている。地元の目減り分を北部で回復させたい」とする。中央の松下昌嵩氏は前回がトップ当選だっただけに、「大丈夫」という雰囲気を怖れ、他陣営の激しい切り崩しを警戒する。
新人では立候補者説明会の直前に表明した湯沢賢一氏は「出遅れの感は否めない。ともかく地元が頼り」と中組の組織固めに力を注ぐ。6月中旬に出馬を決めた斉藤登氏も「出遅れが響き厳しい。ようやく、地元の美里を中心に組織が固まったが、美里は人口が小さい。他地区に支持を広げている」。村内全域で草の根的に展開する高橋昭夫氏は「組織がなく、1票1票の積み重ねだが、手応えは感じている。選挙を通じて、自分の考えを発信したい」とする。
大草地区と片桐地区に分けて、手堅い選挙を展開する共産党は、2議席死守を目指す。「党の基礎票があるからと言われるが、幻の票で、無所属の候補と同様に厳しい」とした。
また、片桐地区は大草地区より有権者が約百人多く、候補は5人と、大草地区よりも2人少ない。「最後は地域心理が働き、片桐地区は有利」との声もあった。 -
期日前投票はじまる
中川村議会議員選挙の期日前投票は基間集落センターで、2-5日まで行われる。時間は午前8時30分から午後8時まで。
出足は好調で、初日は午後4時30分現在75人が投票を済ませた。
村選挙管理委員会は、仕事や旅行、外出などで、当日投票できない人はぜひ、期日前投票をと、呼び掛けている。
6日の投票時間は午前7時から午後8時まで、村内10カ所で行われる(但し、飯沼農民センターと三幸は午後7時まで)。 -
「きらめき」公園オープン
駒ケ根市の国道153号線伊南バイパス周辺の南田市場区画整理事業の一環で新たに整備された4号公園と補助幹線道路12竏・号線のオープンを祝う式典が2日、現地で行われた。地元住民ら関係者約20人が出席してテープカットを行ったほか、地域の小学生ら約20人が川や池に約200匹のアマゴを放流するなどして施設の完成を祝った=写真。中原正純市長は「この地域は新たな魅力あるまちとして大きく様変わりしてきた。子どもたちにはこの公園で積極的に遊んで元気に育ってほしい」とあいさつした。
住民らでつくる愛称選定委員会により決められた愛称は公園が「きらめき公園」、道路が「南田市場公園通り」。それぞれ、ねずみ川と公園内の池の水面がまぶしいほどキラキラ輝いていること、南田と市場の公園をつなぐ道路であることなどから決めたという。
ねずみ川に面した公園は面積1200平方メートル。ログハウス調のトイレ、物置、水飲み場のほか、大小2基の滑り台、ザイルクライミングなどの遊具や池などが整備されている。事業費は2130万円。道路は七面川に架かる橋(約9メートル)を含む延長793メートルで、ナツツバキなどの街路樹約80本が植えられている。事業費は1億4千万円。 -
健康増進・母子保健計画見直し検討委員会
箕輪町は31日、健康増進・母子保健計画見直し検討委員会を町保健センターで開いた。本年度は、健康増進計画と母子保健計画の中間評価、見直しの年で、二つの計画を一本化した計画を策定する。町は今後、計画策定のため検討委員会に意見を求めていく。
初会合で委員9人を委嘱。永岡助役が「論議いただき、助言、ご意見をいただければありがたい」とあいさつした。
母子保健計画は02年度、健康増進計画は03年度がそれぞれ計画推進初年度で、評価・見直しの本年度は6月に町が評価をした。
委員は、健康増進計画と母子保健計画の説明、中間評価の結果説明などを聞いた。
今後は、07年度から一本化した計画を推進するため、8月に素案を作り、9月の第2回委員会で協議、10月に原案を作成し11月の第3回委員会で協議する。12月に町議会に示し、07年1月に計画を策定する予定。