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県議選 選挙戦に突入
任期満了に伴う県議選が30日、告示された。上伊那は伊那市区・定数2に3人(現職2、新人1)、駒ケ根市区・定数1に2人(現職1、前職1)、上伊那郡区・定数2に4人(現職3、前職1)が立候補の届け出をし、9日間の舌戦がスタートした。投票日は4月8日。
届け出順に、伊那市区が現職木下茂人(71)=無所属(3)・美篶、現職向山公人(64)=政信会(2)・西町、新人の井口純代(51)=あおぞら・福島=の3氏。
駒ケ根市区(定数1)は、前職佐々木祥二(55)=無所属・赤須東、現職林奉文(61)=あおぞら(1)・南割の2氏。
上伊那郡区(定数2)は、現職清水洋(53)=自民党(1)・箕輪町、現職小林伸陽(63)=共産党(2)・箕輪町、前職垣内基良(57)=無所属・辰野町、現職小原勇(58)=無所属(1)・宮田村=の4氏。
立候補届け出は、市役所や上伊那地方事務所でそれぞれ受け付けた。各陣営は、選挙運動用腕章や街頭演説用標旗など「七つ道具」を受け取り、各事務所へ戻った。
立候補者は事務所前などで出陣式を済ませ、支持者に見送られながら遊説に飛び出した。
有権者数は伊那市区5万7327人(男2万7764人、女2万9563人)、駒ケ根市区2万7535人(男1万3360人、女1万4175人)、郡区6万8547人(男3万3422人、女3万5125人)。 -
県議選 伊那市区では3人が第一声
伊那市区(定数2)では、現職2人と新人1人がそれぞれ第一声を挙げ、本格的な選挙戦に突入した。
年配者を中心に約350人の支持者が集まった木下氏の出陣式。近藤廉治選対委員長は「ゆがんだ県政を直す大切な選挙。木下氏は県政では重鎮的役割を果たしている。健全な県政とタイアップして伊那市を長野県で一番いい市にしよう」と多くの支持を求めた。
式では宮下一郎衆院議員や小坂樫男伊那市長が応援のメッセージで激励。支持者らとともに「ガンバロー」と気勢を挙げ、遊説へと出発した。初日は市内全域を回り、支持を呼びかけた。
向山氏の陣営には約350人の支持者が集まった。神山公秀事務長は「とにかく選挙が始まった。戦う以上、正々堂々と戦って良い成績を収めたい。そのためには有権者一人ひとりの支持が必要」と集まった支持者に協力を求めた。会場には小坂樫男市長や、元県議の登内英夫氏などが応援に駆けつけたほか、村井県知事や安倍総理大臣などからも応援のメッセージが寄せられた。その後、必勝の檄文を読み、「ガンバロー」を三唱。市内全域で遊説を行い、支持を求めた。
「出発式」と称して第一声を挙げた井口氏は、政党、組織などへの働きかけはせず、選対を設けない独自選挙。集まった約20人の支持者の拍手に送られ、まずは自身の地元である福島区までを遊説。福島区では街頭演説を行い、「お金も組織もないが、県会に行って一生懸命がんばりたい。よろしくお願します」と呼びかけた。その後は町部や西部方面での遊説を展開。選挙期間中には市内全域を回るほか、チラシの全戸配布を行い、支持を訴えていく。 -
県議選 伊那市区 井口氏事務所開き
県議選伊那市区(数2)に出馬する井口純代氏(51)=あおぞら、福島=は28日夜、伊那市内で事務所開きをし、集まった約30人の支持者に対して「命と暮らしを守る県政の実現のために働きたい」と意気込みを示した=写真。
井口氏は「無投票にしなかったことでみなさんが政治に対して身近に意思表示できる機会ができた。また、無名の候補が立ったことで若い人たちに『自分も立てるのかもしれない』と思う機会を与えることができた」と選挙戦に寄せる思いを語り、「どの議員がいいかを選ぶ機会を持てた。働く議員を選ぶのが必要。それは私です」と訴えた。
告示直前の事務所開きとなったこの日、会場には井口氏とともに活動してきた市民グループの関係者などが市内外から集まり、激励の歌や花束を贈った。
今後はチラシの全戸配布やあいさつ回りを行いながら、市内全地区に支持を拡大したいとしている。 -
県議選 きょう告示
任期満了に伴う県議選は30日、告示される。立候補届け出は午前8時半縲恁゚後5時、伊那市区、駒ケ根市区は各市役所、郡区は上伊那地方事務所でそれぞれ受け付ける。
各陣営は届け出書類の審査を受けたあと、選挙運動用腕章や街頭演説用標旗など「七つ道具」を持ち帰り、遊説に突入する。
期日前投票は31日縲・月7日(一部異なる)の午前8時半縲恁゚後8時。伊那市選挙区は市役所多目的ホール、高遠町総合福祉センター「やますそ」・長谷総合支所2階(4月4縲・日)、駒ケ根市区は市役所、郡区は各町村役場でできる。
29日現在の有権者数は伊那市区5万7327人(男2万7764人、女2万9563人)、駒ケ根市区2万7535人(男1万3360人、女1万4175人)、郡区6万8547人(男3万3422人、女3万5125人)。 -
県議選 あす告示
任期満了に伴う県議選は30日、告示される。立候補予定者は伊那市区、駒ケ根市区、郡区でいずれも定数を超え、選挙戦は確実となった。投票は4月8日。(文中、現職・前職、五十音順、丸数字は当選回数)
立候補予定者は、伊那市区(定数2)が現職の木下茂人(71)=無所属(3)・美篶、向山公人(64)=政信会(2)・西町、新人の井口純代(51)=あおぞら・福島=の3氏。
駒ケ根市区(定数1)は、現職林奉文(61)=あおぞら(1)・南割、前職佐々木祥二(55)=無所属・赤須東=の2氏。
上伊那郡区(定数2)は、現職の小原勇(58)=無所属(1)・宮田村、小林伸陽(63)=共産党(2)・箕輪町、清水洋(53)=自民党(1)・箕輪町、前職の垣内基良(57)=無所属・辰野町=の4氏となっている。 -
県議選 伊那市区 井口純代氏が出馬表明
25日に県議選伊那市区(定数2)で立候補する意向を示した新人の音楽講師、井口純代氏(51)=あおぞら、福島=が27日、正式に出馬表明し「今まで培ってきた人と人とのネットワークをもっと広げ、県政で身を粉にして働きたい」と訴えた=写真。
各分野の市民活動に携わってきた井口氏は、市民の意見や提案が生かされない現在の行政に対する不満を語り「行政には変えねばならないことが山積み。まずは自分が県会で勉強して一生懸命やりたい」と決意を述べた。公約には▽長野県廃棄物条例の制定実現▽県民益に立った県政評価の進展▽地元の中小建設業を支える体制づくり竏窒ネどを挙げ、村井県政に対しては不支持寄りの姿勢を示した。
井口氏はこれまでに市町村合併の意向調査を求める市民の会の代表や旧伊那市の環境審議会委員を務め、現在はごみ問題について考える「ごみゼロの会」の事務局。生活クラブ生協の組合員として環境や食の安全に関する活動にも取り組んでいる。
事務所開きは28日の午後7時半から伊那市西箕輪のロッジ吹上で行う。
井口氏の出馬により、すでに現職2人が立候補を表明している伊那市区でも選挙戦が確実となった。 -
県議選 駒ケ根市区 立候補届出書類事前審査
26日、任期満了に伴う県議選(3月30日告示、4月8日投開票)駒ケ根市区の立候補届出書類の事前審査が駒ケ根市役所で行われた。定数1に対し、これまでに立候補を表明している2派が出席。選挙管理委員会の担当者が記入漏れなど書類の不備の有無を慎重にチェックした=写真。
同市区で立候補を表明しているのは現職の林奉文氏(61)=あおぞら、南割=と、前職の佐々木祥二氏(55)=無所属、赤須東=の2人。これまでのところ、ほかに出馬の動きはない。 -
県議選 駒ケ根市区 佐々木氏総決起集会
県議選駒ケ根市区(定数1)に出馬する元職の佐々木祥二氏(55)=無所属、赤須東=の総決起集会は25日夜、同市のアイパルいなんで開いた。集まった約600人を前に「市町村が主役と掲げる村井知事とともに素晴らしい長野県をつくるためにも、県政の壇上に立たせていただきたい」と訴えた。
苦杯をなめた4年前から現在までを振り返り「生活者の足元から政治があると勉強させて頂いた」と述べ、世間には景気回復を望む期待感が強いと指摘。
前田中県政の6年間を強く批判し「皆さんが豊かになる施策を打ち出すことが課題。一人ひとりの収入を増やし、福祉、教育、環境、社会資本整備に充てていかなければいけない」と主張した。
後援会の堀内照夫会長は「前回にはない組織づくりができたが、選挙は水もの。一層の支援と協力を」とあいさつ。
来賓の中原正純同市長は「どれだけ4年間苦労したかが今回の選挙の争点。何としても佐々木さんに勝ってもらわなければならない」と語気を強め、宮下一郎代議士、吉田博美参議らも激励した。 -
県議選 伊那市区 選挙戦へ
伊那市福島の音楽講師・井口純代氏(51)が25日、県議選伊那市区(定数2)から立候補する意向を示した。これに伴い、無投票の様相を呈していた伊那市区でも選挙戦に突入することとなった。
井口氏が意向を固めたのは今月21日。告示10日をきり、無投票に対する市民感情の高まりがあると判断したとしている。
取材に対し井口氏は「環境、子育てなど、生活に根ざした命を守る活動をやってきた。今までコツコツやってきたことを生かして県民益のために働きたい」と語った。
音楽講師の傍ら、さまざまな市民活動に取り組んできており、これまでには「(市町村)合併の意向調査を求める市民の会」の代表、「ごみゼロの会」事務局などを務めている。届け出党派は県議会の会派・あおぞらが届け出た同名の政治団体とする予定。
正式な出馬表明は27日の午後3時から伊那市西箕輪の「ロッジ吹上」で行う。
伊那市区ではすでに現職2人が立候補を表明している。 -
県議選 郡区 小林伸陽氏をはげます会
県議選上伊那郡区(定数2)に出馬する小林伸陽氏(62)=共産党、箕輪町=をはげます会(総決起集会)が23日夜、箕輪町文化センターであった。町内外から支持者約500人が集まった。
小林氏は「高校の授業料値上げ、県立公衆衛生専門学校伊那校歯科衛生士学科の廃止など県民に負担をかけ、公共事業に回すことが始まっている。これからの県政をどうするかが問われる」と述べ、県政改革に取り組む姿勢を示した。また、浅川の穴あきダム建設を検証し「浅川だけの問題でなく、県内のダム建設が始まる可能性がある」と指摘。「ダムを造れば安心だということはない」と森林整備などを課題に挙げた。
子育て世代や高齢者らが激励の言葉を送ったほか、松本市区選出の共産党藤沢のり子県議が応援に駆けつけた。 -
県議選 伊那市区 新人擁立か
県議選伊那市区(定数2)で新人擁立を模索している市民有志が23日、上伊那地方事務所を訪れ、立候補手続きに必要な資料を持ち帰った。
同有志は「立候補予定者は今のところ未定」としている。
伊那市区にはすでに現職2人が立候補を表明している。 -
県議選 郡区 小原勇氏1000人集会
県議選上伊那郡区(定数2)に出馬する小原勇氏(58)=宮田村、無所属=の「1000人集会」が22日夜、宮田村民会館であった。村内外から農業、商工業、労組など支持者約420人が集まった。
小原氏は「一人ひとりの一票に込めた思いを心に刻み、議会活動を進めてきた。県政は地域から始まる。パイプ役として政策提言し、地域へ返す」と地域が元気になり、幸せになるための思いを語り、耕作放棄地の解消を図るための森林環境税の導入、既存企業の支援など取り組みを挙げた。また、県が示した県立公衆衛生専門学校伊那校歯科衛生士学科の廃止(10年度末)について、地域から異議を発信する運動を続けたいとした。
前林善一後援会長は「何があっても勝たなくてはならない選挙。南部から県議を送り出したい」と支持拡大を求めた。 -
県議選 告示まで1週間
任期満了に伴う県議選が30日告示、4月8日投票の日程で行われる。告示まで1週間。立候補予定者らは支持拡大に忙しく動き回る。(文中、現職・前職、五十音順、丸数字は当選回数)
出馬を表明しているのは、伊那市区(定数2)が木下茂人(71)=無所属(3)・美篶、向山公人(64)=無所属(2)・西町=の2氏で、いずれも現職。無投票ムードが漂うものの、一部で新人擁立を模索する動きが続いている。
駒ケ根市区(定数1)は、現職林奉文氏(61)=無所属(1)・南割、前職佐々木祥二氏(54)=無所属・赤須東。前回(03年4月)と同じ顔ぶれで、一騎打ちの公算が大きい。村井知事を批判する林氏、支持を表明する佐々木氏と立場は異なり、選挙戦のポイントとなりそうだ。
上伊那郡区(定数2)は、現職の小原勇(58)=無所属(1)・宮田村、小林伸陽(62)=共産党(2)・箕輪町、清水洋(53)=自民党(1)・箕輪町、前職の垣内基良(57)=無所属・辰野町=の4氏。不出馬を表明した辰野町の赤羽公彦氏が前回獲得した8400票の行方がかぎを握る。 -
県議選 林奉文を励ます市民の集い
県議選駒ケ根市区に立候補を表明している現職の林奉文氏(61)=あおぞら、南割=を後援する「青空大好き市民の会」は20日夜、「林奉文を励ます市民のつどい」を駒ケ根市の駅前ビル・アルパで開いた。支持者ら約200人が参加し、必勝を誓って気勢を上げた。
林氏は「県議として田中知事とともに県政の改革に取り組んできた」として談合防止、福祉の充実、環境整備事業など、この4年間に取り組んだ活動を振り返った上で「村井県政では大型公共事業を行う影響で福祉や教育予算が削られることになる。これまでに進めてきた改革を後戻りさせないよう、何としてもこの選挙を勝ち抜いて市民の願いを県政に届けたい」と強く訴えた=写真。
参加者の代表が次々と激励や応援のメッセージを送るなど、集まった支持者らはあらためて当選に向けての決意を燃やしていた。 -
県議選 南信地区県議選立候補説明会
県選挙管理委員会はによる県議選(30日告示、4月1日投開票)の南信地区立候補手続き説明会が15日、伊那市の県伊那合同庁舎であり、上伊那からはすでに出馬を表明している8派が出席した。
上伊那の内訳は伊那市区から2派、駒ヶ根市区から2派、上伊那郡区で4派。出席者は、立候補手続きや公職選挙法、政治資金規正法に伴う寄附の制限などについて約2時間の説明を受けた。
届出書類の事前審査は26日となる。 -
県議選 木下茂人氏が拡大役員会
県議選伊那市区(定数2)に出馬する木下茂人氏(71)=緑のフォーラム、美篶=は4日、拡大役員会を伊那市上大島地域交流センターで開いた。支援者など246人が集まる中、選対組織を発足させ、選挙を想定した臨戦体制に入った。
木下氏は「南信にとっては北との格差が問題」として交通面などにおける格差是正の必要性を指摘=写真。また、都市部と山間地の格差問題にも触れ、高遠、長谷地区の過疎化については「個人の責任でどうにかできるものではなく、政治の責任」と県会で問いただした経緯などを示した。
村井県政については「収支の合った予算を短期間で作り上げた」と07年度予算編成を高く評価する一方、「個々の問題は是々非々。県議として一つひとつをチェックし、悪いことは止めさせる必要がある」とした。
選対本部は上大島の後援会事務所に設置し、後援会役員がそのまま移行する形で役員を務める。 -
県議選 伊那市区
合併に伴い選挙区が拡大した伊那市区(定数2)は、現在までに現職2人が出馬を表明。一部では新人擁立の動きもささやかれるが、今のところ新たな候補者は現れない。
4年前の激戦と一変し、今回は無投票の見方も強まる。現職2氏とも、逆風だった前回のような緊張感は感じられないが、「選挙は水物。最後まで選挙戦があるつもりで臨みたい」として臨戦体制を整えている。
向山公人氏(64)=政信会、西町=は県会定例会開会前に事務所開きをした。会期中も地元に戻る土日を使って今回選から選挙区に加わる高遠、長谷地区であいさつ回りをしている。
木下茂人氏(71)=緑のフォーラム、美篶=は、今月4日の拡大役員会で選対組織を立ち上げた。向山氏同様、高遠、長谷地区を皮切りに活動を展開。同地区でのあいさつ回りはすでに完了しており、今後は電話戦術などを駆使して支持を固める。
村井県政については両氏ともに一定の評価を示しているが、今後の政策については是々非々の姿勢で臨みたいとしている。
両陣営とも、早い段階から支部組織を発足させるなどして高遠、長谷地区での支持者集めを進めているが、もともと保守基盤が強い地域ということもあり、保守系の両氏はともに一定の手ごたえを感じている。
村井県政スタートから半年。今回は、前回選で田中前知事支持を打ち出した新人候補を後押しした追い風はない。伊那市区の場合、保守基盤の強い高遠、長谷地区が選挙区に加わったことも重なり、現職に対抗する候補が一層でにくい環境となっていることも事実だ。
前回は新人候補を擁立した共産党は今回、激戦区となる上伊那郡区や駒ヶ根市区の現職死守に力を注ぐため、伊那市区では候補者を擁立しない。民主党も伊那市区は想定していない。また、前回「田中氏支持」を打ち出して、田中氏批判の現職2氏に迫った自営業・若林敏明氏(51)=富県新山=は、周囲からのアプローチを受けながらも出馬は「白紙」として態度を明確にはしていない。
昨年8月の知事選で伊那市区は、村井氏が1万9800票、田中氏が1万8200票を集めた。両者の差はわずか1500票。田中前県政の方針を支持する層は間違いなくある。
前回選では現職批判の新人2人が票を分け合った結果、約1万票ずつ獲得した現職2氏が当選したが、新人2人の前回票の合計は、、現職一人ひとりの獲得票数を上回った。
知事選の結果から見ると、現職の対立候補を一本化して擁立すれば2氏の批判票がそれなりに集まると見る向きもある。
しかし、前回選も昨年の知事選も無党派層の田中氏支持の盛り上がりがあった。無党派田中層が熱も覚めた今回は、投票率が落ちることは十分予想され、そうなると対立候補には不利な情勢となる。
また、前回選で対立候補の擁立に動いた市民有志も、ここへきて疲れを見せており、具体的なアクションを起こす気運の高まりはない。 -
県議選 上伊那郡区
激戦区の上伊那郡区(定数2)には、4人が出馬を表明。告示日まで1カ月を切り、緊迫感が漂う。
前回同様、上伊那北部に立候補予定者が集中する〃北部戦争〃の構図は変わらない。各陣営では当選ラインを1万3千縲・万5千票と予想。「だんご状態」になるのではないかという見方もあり、激しい攻防を展開している。
上伊那南部から唯一、出馬を表明した宮田村の無所属現職小原勇氏。連合長野の推薦を受けている。
定数が3から2に減ったことで、前回(1万427票)より3500票は上積みしないと当選は難しいとみる。
前回の南部の投票者数は1万3850人で、うち7730票を獲得。「南部をすべてまとめても、他陣営に比べて票が足りない」と危機感を募らせる。
前回、宮田村にしかなかった後援会組織を、飯島町、中川村に広げた。票を獲得するためには北部への食い込みが条件となるが、すでに立候補予定者3人が立ち、地元住民が表立って後援会活動がしにくい状況で、難しい。後援会員に頼るところが大きく「一人ひとりが親せき、知人などに支持を広げるしか手はない」と地道に上乗せを図る。
これまで前回の支持者を中心に、あいさつ回りをした。常会、区単位などでの集会をこなし「上伊那にとって必要な県議である」と訴え、後援会員拡大に力を注ぐ。
共産現職の小林伸陽氏は、得票数1万4千縲・万5千票を目標にする。地元の箕輪町を中心に、上伊那全体をかさ上げし、議席を確保する。
昨年秋から常会や区、自治体単位で、ミニ集会を100カ所以上で開いた。県政報告に加え、参加者の年金、介護など暮らしに関する疑問や質問に答えるのが特徴。
党派を超え、どれだけ多くの人に会えるかがポイントで「これまでの実績を評価していただくことが票に結びつく」と信じ、過去の選挙戦以上に、地域住民との対話の場を設けている。
前回の選挙戦でトップ当選を果たした清水洋氏は自民党公認。
前回も地元の箕輪町から2人が出て票をほぼ二分した。前回(6362票)以上の得票数をねらい、町内企業のローラー作戦、パンフレットの配布など「8大作戦」を展開。
昨年暮れから箕輪町、南箕輪村を重点に、精力的に歩き回っている。箕輪町は全戸数の95%(約7千戸)以上を終えた。
激戦は必至で「守るより攻めの姿勢」で、南箕輪村、辰野町へと動き、票を集めている。
辰野町からは、前職の垣内基良氏が無所属で立つ。
前回、高遠町・長谷で最も多い票を獲得したが、市町村合併に伴い、選挙区でなくなった。町内で立候補予定者が1人に絞られたことで、8500縲・千票をまとめ、他町村から5300票を上乗せしたいと考える。
「辰野から県議を再び」を前面に出し、全戸訪問をこなす。町内では、前回出馬した赤羽公彦氏の票の取り合いが展開され、ローラー作戦で辰野を固める。
今選挙戦に負けた場合、辰野から県議を出すのは不可能になるのではないかと懸念し、何としても若者が出馬できる土壌を作りたいとする。
1票差で当落を分けた前回選挙。支持者に1票の重みを周知しながら、他町村への支持拡大を図る。 -
県議選 告示日まで1カ月を切る
任期満了に伴う県議選が3月30日告示、4月8日投票の日程で行われる。告示まで1カ月を切り、立候補予定者は有権者の支持を得るため、あいさつ回りやミニ集会などに必死だ。伊那市区は無投票ムードが漂うが、駒ケ根市区、上伊那郡区はいずれも選挙戦が確実となっている(文中、現職・前職、五十音順、丸数字は当選回数)。
出馬を表明しているのは、伊那市区(定数2)が木下茂人氏(71)=無所属(3)・美篶、向山公人氏(64)=無所属(2)・西町=の2氏で、ともに現職。
駒ケ根市区(定数1)は、現職林奉文氏(61)=無所属(1)・南割、前職佐々木祥二氏(54)=無所属・赤須東=。前回(03年4月)と同じ顔ぶれで、一騎打ちの公算が大きい。
上伊那郡区(定数2)は、現職の小原勇氏(58)=無所属(1)・宮田村、小林伸陽氏(62)=共産党(2)・箕輪町、清水洋氏(53)=自民党(1)・箕輪町、前職の垣内基良氏(57)=無所属・辰野町=の4氏。定数が3から2に減り、しのぎを削る厳しい戦いが繰り広げられている。 -
県議選 林奉文氏事務所開き
県議選(3月30日告示、4月8日投開票)の駒ケ根市区(定数1)に立候補する現職の林奉文氏(61)=あおぞら、南割=は25日、同市中央で事務所開きをした。後援会員や支持者など約120人が集まり、必勝を誓って気勢を上げた。林氏は支持者らに対し「知事が交代し村井県政になったが、改革は絶対に後戻りさせず前進できる県にしていかなければならない」、「昭和伊南総合病院の救命センター返上問題では私が県に存続を強く要望した結果、10床残すことができた」などとして、地元のことをしていないという批判は当たらないとした上で「県民、市民とともに全力で頑張っていく」と決意を示した=写真。
同市区は元県議の佐々木祥二氏(55)=無所属、赤須東=が立候補を表明しているがほかに出馬の動きはなく、前回選と同じ顔ぶれでの一騎打ちとなりそうな様相。
林氏は上伊那農業高卒。03年4月の前回選では現職だった佐々木氏をわずか255票差で破った。 -
県議選 垣内基良氏を励ます会
県議選上伊那郡区(定数2)に出馬する垣内基良氏(57)=無所属・辰野町=の後援会は24日夜、辰野町内で「かきうち基良を励ます集い」を開いた。支持者約300人が集まった。
垣内氏は、景気対策による財政の健全化、災害対策、介護施設の整備拡充、中山間地農業の振興などを挙げ「最後の戦い」に支援を求めた。また、県知事との関係について「知事を選んだ県民の意思を尊重するべき。知事を支援しつつ、是々非々であるのが、県議の正しい選択ではないか」と述べた。
原東吉後援会長は「厳しく過酷な戦いだが『辰野から再び県議誕生』を達成するため、力強い支援を」と中だるみに気を引き締めた。
再構築した後援会支部は、辰野町内に17区(総支部含む)あり、箕輪町、南箕輪村、飯島町、中川村は町村単位で設けた。
事務所は辰野町宮木3817竏・で、辰野西小学校西側。電話は0266・41・5158。 -
県議選 上伊那郡区清水洋氏事務所開き
県議選上伊那郡区(定数2)に出馬する清水洋氏(53)=自民党・箕輪町=の後援会は23日夜、箕輪町内で事務所開きをした。役員約70人が集まった。
清水氏は、災害、経済、少子化などの対策を挙げ「豊かさを実感できる地域づくりが使命と思っている。県議となって恩返ししたい」と決意を述べた。
自民党公認について「地域の人に自分の立場をわかりやすくした。国・県・地域とつながりを持ったスタイルは大事かと思う」とした。
金沢芳雄後援会長は「清水県議は、若くて行動力があり、誠実である」と再選に向けて支援を求めた。
後援会組織は箕輪町、南箕輪村が区・常会単位、辰野町、飯島町、中川村が町村単位に各支部を設けている。
事務所は箕輪町9417で、松島の国道153号線沿い。電話は79・7418。 -
県議選 伊那市区・向山公人氏が事務所開き
県議選伊那市区(定数2)に出馬する向山公人氏(64)=政信会、西町=は17日、伊那市内で事務所開きをした。集まった約200人の支持者などに対し向山氏は「今回の選挙はまだ相手の姿が見えていないが、最後まで選挙があるつもりで活動していきたい」と決意を示した。
向山氏は「合併したことで私たちの地域に変化が訪れることは間違いない。本当に合併してよかったなと思える道筋をつけていくことが私たちの役割。伊那市が良くなったと感じるようなパイプ役を果たしたい」と語った。
また、南北格差問題については「できる限り均衡ある県政づくりに努めるべき」として、交通網整備のとりまとめなど、現在県議会で進めてている取り組みを示し、「何としても3回目の選挙に当選させてもらい、みなさんとともにこれまで取り組んできたことを一つでも二つでも形にしていきたい」と訴えた。
向山氏は旧伊那市外である高遠、長谷地区でも後援会支部組織を発足し、支持基盤の強化を進めている。 -
県議選上伊那郡区 小原勇氏後援会の事務所開き
県議選上伊那郡区(定数2)に出馬する小原勇氏(58)=宮田村、無所属=の後援会は11日夜、宮田村内で事務所開きをした。村内外から支持者約150人が集まった。
小原氏は「地域の思いを受け止め、県政に反映させたい。県政を後戻りさせてはならない」と訴えた。また、公共事業のあり方について「地域に密着し、必要なものはやっていくべきである」とした。
前林善一後援会長は「一日一日が勝負。上伊那南部だけでなく、上伊那の代表として送り出してほしい」と支援を求めた。
清水村長、宮田村・飯島町の各商工会長ら5人の激励の言葉に加え、小田切行雄元県議からも応援メッセージが届いた。
後援会組織は飯島町、中川村などで近く、支部を立ち上げる予定。
事務所は宮田村6276で、国道153号線の大原信号機南側付近。電話・ファクスともに85・5190。 -
県議選 赤羽公彦氏出馬断念
今春の県議選・上伊那郡区への出馬が注目されていた辰野町の赤羽公彦氏(61)が出馬を断念した。28日夜、下辰野公民館で開いた後援会総会で明らかにした。
赤羽氏は元町議会議員で、前回(03年4月)の県議選に出馬し落選した。
総会は54人出席。小沢惣衛会長が、「幹事会では出馬を断念せざるをえないという結果になった」と報告。今選挙は定数が3から2になることもあり「非常に厳しい情勢」とし、「このまま埋もれさせるにはもったいない人材。ここで力を蓄えて次に、という願いがある。出馬はしなくても後援会は存続したい」と述べた。
赤羽氏は、「本当に厳しいと感じている。(前回に)3千票上乗せしないと当選しない。よくよく考えても上乗せ2千票くらいで、非常に厳しい。よほどのことがない限り小休止。非常に辛い思いでいっぱい」と述べ、「自分の哲学は『自らの手、自らの力で稼いで生きていくことが一番大事』。どういう立場、状況にあっても実践していきたい。着実に、地道に精一杯歩いていきたい」と話した。 -
県議選 上伊那郡区、小原氏県政報告会
県議選上伊那郡区に立候補を表明している現職の小原勇氏(58)は28日夜、地元の宮田村民会館に約350人を集めて県政報告会を開いた。今春の選挙に向け「現職が必ず1人は落ちる厳しい戦いだが、定数削減を真摯に受け止め戦う。引き続きこの地域から発信し、地域に還元していきたい」と支持を求めた。
宮下一郎代議士、清水宮田村長、高坂飯島町長、唐木南箕輪村長らも駆けつけ激励。4年間の実績を高く評価し、「人柄、実行力申し分ない。議席確保に向けて力を結集しよう」と呼びかけた。
小原氏は地域主権を訴えてきた議会活動を振り返り「誰が県知事になろうとも主人公は県民一人ひとり。全ての人のために開かれた県政であるべきで、前田中県政の良かったことは継続すべき」と話した。
小原氏後援会は2月11日午後6時半から宮田村内で事務所開きを行ない、飯島町、中川村にも事務所の開設を予定している。 -
県議選・向山公人氏が新春初顔合わせ会
伊那市区県議・向山公人氏の後援会「公友会」の新春初顔合わせ会が7日、伊那商工会議所であった。今春の県議選に出馬表明した向山氏は、決意を新たに、3選をねらう。
向山氏は、村井県知事の誕生で「新たな一歩を踏み出した。県政や地域の問題を話し合って解決する環境が整った」と述べた。「普段着のままの政治」を信条に掲げ「南北格差をなくし、均衡ある県土づくりをしたい。新しい方向づけのために力添えしていただきたい」と支援を求めた。
そのあと、来賓の宮下一郎衆院議員、吉田博美参院議員、小坂市長ら6人が激励の言葉を送り、国道153号伊那バイパス建設の促進などを期待した。 -
県議選伊那市区・現職2氏出馬表明、準備着々
統一地方選の県議選伊那市区は、合併に伴って旧高遠町と長谷村が選挙区に加わった。定数はこれまで通り2のまま。今のところ、昨年の知事選で村井仁知事を支援した現職2氏が出馬を表明しているのみ。ほかに表立った動きは見られないが、前回選の次点者が依然として態度を明らかにしていないだけに、選挙戦は微妙なところだ。
現職は、木下茂人氏(71)=緑のフォーラム、美篶=と、向山公人氏(64)=政信会、西町。昨年11月初旬までに2氏ともに立候補する意思を正式に表明し、着々と東部地区にも支持層を広げて、浸透を図っている。
木下氏は10月下旬、後援会拡大役員会で「県政は課題が山積している」と指摘した上で、「議員と行政経験のある村井知事とは、議会と行政が車の両輪である重要さに共通の認識をもつことができ、お役に立てると考える」と、4選を目指す意思を表明。「不器用な人間だが誠実を旨として、これまでの経験を生かし、円熟味のある活動をしたい」と決意を示した。
3選を目指す向山氏は「積み残しとなっている重要課題の解決に向けたい」と意欲をみせる。また、権兵衛トンネルの開通や市町村合併で、新市のまちづくりも「ここ1、2年が将来に向けた方向付けをする大事なとき」と強調し、「間違いのない道筋をつけるために県とのパイプ役になり、地域間格差のない均衡ある県土づくりに取り組みたい」と訴える。
商工業者や町部の支持が厚い向山氏は、東部地区でも各後援会支部役員が決まり「骨格はできた」と、これから本格的に動きだす構え。一方、3期連続のトップ当選を果たしている木下氏は旧伊那市区の自慢の組織力に加え、「会員がまだ完全とはいかない」が、すでに数回に及んで懇談し、後援会支部を確立しつつある東部地区の上乗せが固く、一歩リードした格好となっている。
前回選では、田中康夫前知事の支持派が候補者の一本化を逃し、票を分け合った形で、新人2氏が現職の前に敗退。次点だった若林敏明氏(51)は今県議選への出馬は未だ「白紙」とするに留まっている。
共産党上伊那地区委員会は「今のところ立てる予定はない」。民主党第5区総支部も「独自候補の擁立は考えていない」が、若林氏について「改革の突破口として有力。党推薦でなくとも応援体制を作りたい」と出馬に期待している。 -
県議選 上伊那郡区
任期満了に伴う県議選は3月30日告示、4月8日投票の日程で行われる。上伊那郡区の定数は2。すでに4氏が出馬を表明し、選挙戦は確実となった。
出馬を表明したのは、現職の小原勇氏(58)=宮田村・無所属、小林伸陽氏(62)=箕輪町・共産党、清水洋氏(53)=箕輪町、前職の垣内基良氏(57)=辰野町=の4氏(現職・前職、五十音順)。垣内氏、清水氏の所属は未定。
前回(03年4月)、辰野町から出馬し、落選した赤羽公彦氏(61)は「当選できる確かなものが見えれば、出馬したい」と意欲的に検討している。いつの時点で出馬・不出馬を決めるかは未定で、今後の動向が注目される。
小原氏は前回、南部で最高得票を取ったが、定数減で前回より3500票を上積みしなければ当選は難しいとみる。地元・宮田村にしかなかった後援会組織を飯島町、中川村、南箕輪村で立ち上げる予定。南部だけでなく、北部にも支持を広げる。役場の課長職を辞めて選挙に臨んだ前回は村外で門前払いされることもあったが、今回は現職として働いた4年間の実績を前面に出し、上伊那全域から票を集める。
小林氏は昨年11月中旬、3期目を目指して出馬を表明。「変わり始めた県政の後戻りは許されない。県民の福祉、教育が削られる状況はなんとしても避けたい」と訴える。定数減で「地元を中心に、全体をかさ上げするしかない」と共産党議席の維持をねらう。
共産党上伊那地区委員会では2期8年の実績を踏まえ「住民の暮らしを守る役割を果たせるのは小林県議しかいない」と自負する。
再選を目指す清水氏は、田中県政から村井県政に変わり、地域の提案や要望が県の政策として実現する可能性が出てきたとし、地域の思いを政策に結びつけたいと再選を目指す。
前回、地元・箕輪町や南箕輪村で最高得票だったが、厳しい戦いに、票が流れないように、地元の後援会組織を細部にわたって再点検する。さらに、辰野町や南部の組織を徹底的に掘り起こし、支援の輪を広げていく。
前回、1票差で破れた垣内氏は「自分自身の最後の戦い」と決め、復帰にかける。
昨年12月上旬に開いた後援会の役員総会で、役員や来賓は昨年7月の豪雨災害に触れながら、町と県とのパイプ役の必要性を訴えた。前回は辰野町から2氏が出馬し、得票数が割れて、2氏とも落選しただけに「辰野から県議を再び送り出そう」と結束を固める。高遠町・長谷で最も多く票を獲得したが、市町村合併に伴い、選挙区がなくなったことから、支部組織の拡大、支部単位でのミニ集会の開催などを展開し、会員の拡大につなげる。
赤羽氏が出馬を決めれば、前回と同じ顔ぶれがそろうことになる。垣内派は「辰野は一本化の方向でいきたい」と話すが、今のところ、2氏が出馬する可能性は否定できない。
定数が3から2に削減された今選挙。前回以上の激戦が予想される。 -
県議選 佐々木祥二氏出馬表明
元県議の佐々木祥二氏(54)=無所属、駒ケ根市赤須東=は7日夜、駒ケ根市文化会館で開いた「佐々木祥二と親しく語る会」で来春の県議選駒ケ根市区(定数1)への立候補を表明した=写真。佐々木氏は集まった約千人の支持者らに対し「夢を形にするべく、育ててもらった恩返しのためにも、地域の皆さんとともに春の選挙に向けて一生懸命頑張りたい」と決意を示した。支持者らは拳を突き上げながら「祥ちゃ、頑張れ」と三唱して気勢を上げた。
佐々木氏は国士舘大卒。1996年の補選で県議に初当選、2期務めたが03年4月の前回選では新人だった林奉文氏にわずか255票差で破れた。
同市区は無所属の林奉文氏(61)が9月に出馬を表明しているがほかに出馬の動きはなく、前回選と同じ顔ぶれでの一騎打ちとなりそうな様相。