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捕獲頭数過去最高の9,574頭
平成25年度の上伊那地域でのニホンジカの捕獲頭数は9,574頭で過去最高となったことがわかりました。 今年度の捕獲目標はおよそ6,000頭で県では捕獲促進に努めていくとしています。 これは30日、伊那市の伊那合同庁舎で開かれた上伊那地区野生鳥獣保護管理対策協議会で報告されたものです。 報告によりますとニホンジカの捕獲頭数は平成21年度の2,327頭から年々増え24年度は7,896頭、25年度は過去最高の9,574頭だったということです。 これは県内10地域のうち佐久の9,885頭に次ぐ捕獲頭数となっています。 一方野生鳥獣による農林業の被害額は平成21年度が1億8,000万円、平成24年度は1億5,000万円、平成25年度は1億1,000万円と減少傾向にあります。 協議会では今年度、ニホンジカの捕獲促進対策として軽トラックの荷台に罠を仕掛け捕獲することができるかどうかを調べる効率的捕獲方法実証事業のほか食肉利用を促進するためのジビエ振興対策などに取り組んでいく計画です。 県では上伊那の今年度の捕獲目標を6,170頭としていてニホンジカの捕獲促進を継続するとしています。
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箕輪町南小河内で松くい虫被害
上伊那地方松くい虫防除対策協議会が30日、伊那合同庁舎で開かれ箕輪町南小河内地区で被害が確認されたことなどが報告されました。 協議会には県や市町村の担当者などおよそ10人が出席しました。報告によりますとこれまでは箕輪町三日町が松くい虫被害の最北端でしたが、今年5月に南小河内で被害木1本が確認されたということです。 今年度になってからの被害の傾向は箕輪町の竜東で北へ拡大しているほか、伊那市高遠町では東に拡大しているということです。 また被害が出にくいとされていた標高800メートル以上の地域でも伊那市で6本、箕輪町で4本が確認されています。 被害量は平成25年度12月末現在でおよそ4,100立法メートルとなっていて、前年同期と比べ8%の増となっています。 県では被害木が見つかった地域についてパトロールの強化など今後の推移を見ていく必要があるとして情報の共有化など市町村の枠を超えた体制づくりを進めていくとしています。
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力作30作品を審査
伊那ビデオクラブの作品審査会が29日美篶公民館で開かれました。 上伊那地域を中心にビデオ愛好家が集う伊那ビデオクラブは、毎年作品コンクールを開いて撮影技術や編集テクニックの向上を目指しています。 今年で17回目になるコンクールには、会員から30の作品が寄せられました。 審査は、クラブ員のほか、映画監督の後藤俊夫さんや伊那市、地域の報道機関があたり、10点満点で点数をつけていきます。 作品は、地域の風景や出来事、伝統文化や技術をテーマにしたものなど様々です。 中には、社会問題を反映した特殊詐欺被害に関するものもありました。 表彰式は、7月13日にいなっせで行われる予定で、各賞が発表されることになっています。
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第96回高校野球長野大会 組み合わせ決定
第96回全国高校野球選手権長野大会の組み合わせ抽選会が28日開かれ、上伊那勢の初戦の対戦相手が決まりました。 箕輪進修高校は12日の開幕試合となっています。 上伊那8校の組み合わせは次の通りです。 7月12日は、箕輪進修が小海と対戦します。 7月13日は、伊那弥生ヶ丘が長野俊英と、赤穂が中条・屋代南・明科の合同チームと、高遠が田川と対戦します。 7月15日は、上伊那農業が飯山北と対戦します。 7月16日は、伊那北が野沢南と対戦します。 7月17日は辰野が丸子修学館と長野南の勝者と、駒ヶ根工業が坂城と松本工業の勝者と対戦します。
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死亡事故ゼロ最長記録更新 269日に
過去50年間の伊那市・箕輪町・南箕輪村の交通死亡事故ゼロの最長記録は268日でしたが、27日、最長記録を更新し、269日を達成しました。 伊那交通安全協会によりますと、伊那市、箕輪町、南箕輪村で、過去50年間の死亡事故ゼロの最長記録をきのう更新し、269日を達成しました。 平成25年10月1日に、伊那市西春近で発生した事故で76歳の女性が死亡して以来、交通死亡事故の発生はありません。 なお、これまでの過去最長記録は、平成18年12月17日から、平成19年9月10日までの268日でした。 伊那交通安全協会では、各種会合や、講習会で、交通死亡事故ゼロの継続を訴えていくとしています。
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5月有効求人倍率 0.86倍 3か月連続の低下
上伊那の5月の月間有効求人倍率は0.86倍で4月から0.04ポイント下回りました。 全国の有効求人倍率は1.09倍で、1992年6月以来、21年11か月ぶりの水準に回復しています。 ハローワーク伊那によりますと、5月の月間有効求人倍率は、4月を0.04ポイント下回る0.86倍でした。 求人倍率が0.86倍まで下がったのは去年9月以来、8か月ぶりです。 新規求人数は前の年の同じ月を3.7%上回る1,175人でした。 新規求職者数は、前の年の同じ月を15.2%下回る795人でした。 ハローワーク伊那によりますと、求人倍率が低下した主な要因は、求職者数が増えたのに対して求人数があまり増えなかったためだということです。 ハローワーク伊那では雇用情勢について、「依然厳しい」として、前の月から下方修正しました。 また、全国の有効求人倍率は1.09倍で、バブル経済崩壊後の1992年6月以来、21年11か月ぶりの水準に回復しました。
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メディカルシミュレーションセンター本格運用開始
特殊な機器を使って若い医師などが訓練する伊那中央病院のメディカルシミュレーションセンターが、27日から本格的な運用を始めました。 県内で導入されるのは初という内視鏡検査シミュレーターです。 実際の人体データから得た3次元のコンピューターイメージを使い、手触り感などの現実感を備えた内視鏡検査のトレーニングを行う機器です。 組織の変形など生体反応をリアルに表現しています。 シミュレーションセンターは、①心肺蘇生エリア②内視鏡手術・検査・超音波検査エリア③脳・心臓血管内手術エリア④診療・看護基本エリアに分かれていて、あわせて40の機器が配置されています。 さらに、シミュレーション演習は、ライブで見たり、録画することができるようになっていて、演習の振り返りや教育材料としても活用できます。 病院を運営する伊那中央行政組合組合長の白鳥孝伊那市長は、「若い医師や地域医療従事者の研修の拠点として、中心的な役割を担う施設」とあいさつしました。 伊那中央病院メディカルシミュレーションセンターは、県の地域医療再生基金を活用し、1億4,000万円をかけ病院南側に整備されました。
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第11回瑞雲墨志会展
上下伊那の水墨画愛好者で組織する瑞雲墨志会の11回目の作品展が、今日から、伊那市のかんてんぱぱホールで始まりました。 会場には、58人の会員の中から出品された作品77点が展示されています。 今回は、近作や自信作などを出品しました。 瑞雲墨志会は、3年前になくなった下平瑞雲(ずいうん)さんに指導を受けた愛好者の集まりです。 下平さんは、「雪景色に勝るものはない」として、濃淡とぼかしを使った古典的な技法を指導してきました。 下平さん亡きあとは、増田 瑞雪(ずいせつ)さんを指導者に、活動を続けています。 現在、上伊那に7つの教室があり、それぞれ月に2回活動しています。 古典的な技法を重んじますが、作風は、描きたいものを描いていて、テーマは様々です。 金井 健(つよし)代表は、「白と黒の調和、構図などを見てほしい」と話していました。 この展示会は、来月3日(木)まで、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。
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天竜川で水防救助訓練
集中豪雨や台風などの水難事故の発生が懸念される時期を迎え、伊那消防署は、天竜川で救助訓練を行いました。 26日は、天竜川に流された人にロープを投げ込むなどして救助する訓練が行われました。 近年、ゲリラ豪雨や台風などによる水難事故が増加傾向にある中、伊那消防署では、3年前から天竜川での訓練を始めました。 今年度の訓練は今日が初めてです。 流れた人がつかめるようにロープを投げ、つかんだ事が確認できると川 岸に引き寄せていました。 ロープは袋の中に入っていて、投げると簡単に伸ばすことができます。 水に入らず救助するのが第一ということですが、人員が確保できていたり、流された人の意識がなかったりした場合は、川に入って救助します。 署員は、助けた人を抱えるようにして川岸まで運んでいました。 伊那消防署では、全ての署員が訓練できるように5回に分けて今後も訓練を実施する予定です。
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伊那中央病院に病理診断科新設
伊那中央病院は7月1日から人体から採取した細胞などから病気を診断する、病理診断科を新設します。 25日、伊那市役所で開かれた伊那中央行政組合議会6月臨時会で組合側から提出され、可決されました。 病理診断科は、病気の治療方針を決めるため、採取した細胞などを顕微鏡で検査する最終機関です。 これまでも病理診断医はいましたが、法の改正により、病理診断科を設置することが必要になりました。 また、伊那中央行政組合議会全員協議会も開かれ、平成25年度の決算見込みが報告されました。 平成25年度の支出は103億2,200万円、収入が106億9,000万円で、3億6,800万円の黒字となっています。 伊那中央病院は、平成21年度から5年連続の黒字となる見通しです。 また、現在も不足することのある駐車場が、北棟の建設でさらに不足する見通しで、ドクターヘリのヘリポート、南北に1万平方メートルの用地を駐車場として取得する計画が示されました。
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上伊那8蔵の酒をお中元に
上伊那の酒販店でつくる伊那小売酒販組合は、上伊那8蔵の日本酒を集めたお中元用のギフトセットを販売します。 これは、地元の酒を県内外の人たちに楽しんでもらおうと初めて企画したものです。 24日は伊那市内で酒類販売業者活性化研修会が開かれ伊那小売酒販組合の役員20人が参加しギフトセットも名前などを決めました。 名前は「伊那谷8蔵飲みくらべ」に決まりました。 上伊那8蔵の300ml入りの日本酒がセットで3850円となっています。 お中元用のセットは、7月から伊那小売酒販組合の加盟店で予約注文を受け付けます。 組合では、上伊那の珍味とあわせたセットも今後検討していきたいとしています。
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第1回 上伊那広域連合廃棄物政策審議会
今年度1回目の上伊那広域連合の廃棄物政策審議会が24日、伊那市のいなっせで開かれ、上伊那8市町村のごみ減量化・資源化の取り組み状況が報告されました。 審議会には、上伊那の市町村関係者およそ30人が出席しました。 平成25年度のごみ減量化・資源化の取り組み状況について伊那市では、一般家庭に162台の生ごみ処理容器等の購入補助を行い、22.6トンの削減効果があったと報告しました。 また、公共施設においては、各学校や保育園で生ごみ処理機の導入等により574.4トンの削減効果があったということです。 参加した8市町村は、今年度も衣類回収事業や生ごみ処理機設置補助などを行い、ごみの減量化・資源化に取り組むとしています。
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3福祉団体に厚生労働大臣感謝状
東日本大震災発生後、被災者の支援活動を積極的に行ったとして上伊那の3団体に、厚生労働大臣から感謝状が贈られました。 感謝状が贈られたのは、伊那市社会福祉協議会、上伊那福祉協会、南箕輪村社会福祉協議会の3団体です。 3団体は、2011年の東日本大震災発生後、宮城県に介護職員を派遣し、1~2週間にわたり健康面や精神面のサポートを行いました。 伊那市社会福祉協議会を代表して感謝状を受け取った伊藤直哉さんは 「被災された人達の心をいかにして癒すことができるか、子ども達の笑顔が見れるように少しでも力になれたらという思いで活動しました」と話していました。
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天竜川でアユの友釣り解禁
辰野町から中川村までの天竜川で、アユの友釣りが、22日に解禁となりました。 22日は、午前6時から、アユの友釣りが解禁となりました。 生憎の雨にもかかわらず多くの釣り客が訪れていましたが、釣果はいまひとつのようです。 天竜川のアユは大きく、手ごたえが良いということで、毎年解禁日初日は県外からの釣り客が大勢訪れているという事です。 天竜川漁業協同組合では、今年5月にアユの稚魚を放流していて、先週の試し釣りでは、14センチから19センチまでに成長していたということです。 漁協では、「今年は放流後から大きな出水もなく、今後の釣果に期待できそうだ」と話していました。
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駒゛アイスから大腸菌群検出 回収命令
下伊那郡喬木村の有限会社和泉庄が製造したアイスクリームから大腸菌群が20日検出され、保健所が今日商品の回収を命じました。 大腸菌群が検出されたのは、和泉庄が製造した駒゛(ごま)アイスです。 5月10日に687個製造し、これまでに321個が売れたということです。 上伊那地域には、南箕輪村のJA上伊那農産物直売所あじ~なに6月15日に30個納品され、すでに8個が売れたということです。 和泉庄では、売れ残っていた366個の回収を終えたということです。 これまでに消費者からの健康被害などは報告されていないということです。
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おもてなし向上プロジェクト実行委員会設置へ
県や上伊那8市町村などは観光地の魅力アップにつなげようと上伊那地域おもてなし向上プロジェクト実行委員会を今年度中に設置します。 17日は、伊那市のいなっせで上伊那地域観光戦略会議が開かれ行政や観光関係団体など20人が出席しました。 会議では、観光情報の共有化と観光案内の連携強化のための基盤づくりを目的とした上伊那地域おもてなし向上プロジェクト実行委員会を設置することが報告されました。 委員は、市町村や商工団体、観光事業者などで組織し今年度から29年度までに、おもてなし向上に向け具体的な事業を実施します。 具体的事業として上伊那地域のおもてなしに係る事例集の作成や、地域の自然、歴史、食などを活用したツアーコンテスト、地域資源をテーマにした地域版の検定試験などを実施します。 実行委員会では地域住民を巻き込んだおもてなし向上に向け具体的な事業を集中的に実施していきたいとしています。
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上伊那一斉に道路クリーン作戦
長野県建設業協会伊那支部などは16日、県や市町村が管理している道路のゴミを拾う、「道路クリーン作戦」を行いました。 道路クリーン作戦は、長野県建設業協会伊那支部が地域貢献の一環として昭和56年から毎年行っているものです。 このうち南箕輪村では、建設業関連団体などの約40人が参加し道路に落ちているゴミを拾いました。 国道361号の権兵衛トンネル付近では、ペットボトルや空き缶などトラックいっぱいのゴミが集まりました。 中には車のタイヤやオイルの空き缶など大きなものもありました。 伊那建設事務所によると、この日の清掃活動で空き缶51.5袋、ビン20.5袋、可燃ゴミ123袋、不燃ごみ254袋、ペットボトル20袋のゴミが回収されたということです。
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県華道教育会伊那支部の生け花展
長野県華道教育会伊那支部の生け花展が、14日と15日の2日間、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。 会場には、辰野から飯島町まで10の流派69人の会員の作品が並べられています。 生け花展は、会員の発表の場として2年に1回開かれているもので、今年で15回目です。 作品は、涼しさを演出したものや、新緑が美しい山の景色を表現するなど初夏をテーマにしたものが多く並んでいます。 カキツバタやモミジ、タケノコなどを取り入れています。 会員らは「69人がそれぞれの思いを生け花に込めて表現しているので多くの人に見てもらいたい」と来場を呼び掛けています。 県華道教育会伊那支部の生け花展は、15日までかんてんぱぱホールで開かれています。
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150種のバラ オープンガーデン
南箕輪村南原のvidaFeliz(ビダフェリース)一級建築士事務所、辻井俊恵さんは、14日と15日の2日間、事務所の庭を一般に開放するオープンガーデンを行います。 450坪の辻井さんの事務所周辺の庭には、150種類、200本のバラをメインに、数多くの宿根草が植えられていて、この時期に見ごろを迎えます。 場所は南原保育園の西側です。 辻井さんは、2005年から庭を開放するオープンガーデンをおこなっていて、今回で8回目です。 2007年には、主婦の友社の全国ガーデニングコンテストでグランプリを受賞しています。 事務所の改築のため、去年と一昨年は、行わなかったため、3年ぶりとなります。 今年は、5月末からの暑さでいっきに花が進みました。 3年前に比べ、バラの背丈も伸びて、見ごたえある空間へと変化しました。 辻井さんは、『「庭に住まう」をテーマにつくってきている庭なので、ハーブティーや手作りのクッキーでゆっくりと過ごして欲しい』と話しています。 オープンガーデンは、14日と15日 午前10時から午後3時半までとなっています。
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「これはなんじゃ?」第13回写真展なんじゃもんじゃ
「これはなんじゃ?」と見た人が不思議に思う写真展「なんじゃもんじゃ」が13日から伊那市の伊那図書館で始まりました。 会場には、伊那市境のカメラ屋、カメラのキタハラに来る10代から90代の58人の作品1点ずつと、桜をテーマにした作品20点が展示されています。 今回の見所は、1体10万円以上する人形を風景と一緒に撮る「ドールフォト」だということです。 上伊那の20代から30代の男性メンバー5人が、自分が所有する人形を主役に背景や人形のポーズを工夫しながら撮影したということです。 作品は、見た人が「これはなんだろう」と不思議に思うお気に入りのものを展示しています。 ヒトツバタコ別名なんじゃもんじゃの木から命名しているということです。 第13回写真展「なんじゃもんじゃ」は、22日(日)まで伊那図書館で開かれています。
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ユネスコエコパーク 11日深夜登録か
伊那市は11日の深夜に登録の可否が決まる、南アルプスのユネスコエコパークと、9月に開かれる日本ジオパーク全国大会に向けて、ジオパーク・エコパークサポーター講座を11日、伊那市創造館で開きました。 サポーター講座は伊那市世界自然遺産登録推進室が地元の山や川など自然と繋がる暮らしを地域の人や子どもたちに伝えてもらう応援団になってもらおうと開いたものです。 講座には、伊那市を中心に上伊那から14人が参加しました。 この日は、伊那市世界自然遺産登録推進室の藤井利衣子さんが講師をつとめ、ジオパークとエコパークの基礎について説明しました。 藤井さんは、「ジオパークの開始時期はエコパークに比べまだ新しく、2006年。エコパークは1972年からある」などと話していました。 伊那市世界自然遺産登録推進室の春日博実室長は、「日常生活の中で多くの人たちに、南アルプスの魅力を発信して欲しい」と受講者にお願いしていました。 エコパーク正式登録は、11日の深夜、スウェーデンで開かれるユネスコの理事会で審議され、正式決定される見通しです。 サポーター講座は今月22日にも予定されていて、9月までに月に2回のペースで開かれる計画です。 伊那市世界自然遺産推進室では、「要望があれば、地域の公民館や集会所でも講座を開きたい」としています。
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障がい知らせるワッペン
伊那市や南箕輪村で障がいのある子どもを持つ母親らが、外出の際まわりの人に障がいがあることを知らせるワッペンを作りその普及に取り組んでいます。 ワッペンは障がいのある子どもが外出した際、まわりにいる人にそのことを知らせるため保護者有志が作ったものです。 子どもたちは社会性を身につけるため外出などの生活経験を積んでいますが、状況を理解できない時など大声を出したりパニックを起こしてしまうことがあるということです。 その際まわりにいる人たちから「聞き分けがない」など誤解を受けることも少なくないということです。 南箕輪村ではこれら保護者の声から、この取り組みに協力しようとワッペンを販売することにしました。 保護者らはこの取り組みを知らせるポスターを作り役場など公共施設に貼り普及に努めています。 このワッペンは1個100円で南箕輪村役場で販売されていて村内外を問わず誰でも購入できます。
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“あったらいいな” 時計のアイデア展
伊那市西箕輪の登内時計記念博物館で開かれている「こんな時計があったらいいな!アイデア展」の表彰式が8日行われました。 アイデア展は博物館の開館16周年を記念して開かれたもので、今年で5回目です。 上伊那の小学生や保育園児などを中心に絵画191点、工作5点が集まりました。 絵画の部で最高賞となる金賞には伊那市の城倉杏さんの作品が選ばれました。 城倉さんの作品「雪のけしょうの時計」は最近見た映画をヒントにしたもので、雪の形をイメージしたものです。 工作の部では伊那市の宮原直雄君の作品が金賞に選ばれました。 タイトルは「デジタルこいのぼり時計」でお父さんこいのぼりがデジタル時計になっています。 表彰式には入賞した11人とその保護者らが出席しました。 アイデア展は今月30日まで開かれていて、開館記念日の10日まで入場無料となっています。
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伊那美術展で大脇さん記念賞
第90回伊那美術展が伊那市の伊那文化会館で開かれ、最高賞となる第90回記念賞には、伊那市の大脇弘造さんの作品が選ばれました。 受賞したのは、大脇さんの「これから」です。 髪切り虫を題材にしていて、板の上にコルクを貼り付けて立体感を出しています。 昆虫の目の中には陸前高田市の一本松が描かれていて、震災から4年、復興は始まったばかりであるとの思いを描いた作品だという事です。 伊那美術展には、日本画、洋画、彫刻、工芸の4部門の作品があり、会員や一般から募った作品、179点が展示されています。 ジュニア部門では、上伊那の高校から33点が出品され、伊那西高校の有賀睦さんがジュニア大賞を受賞しました。 第90回伊那美術展は、15日 日曜日まで伊那文化会館で開かれています。
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JR沢渡駅にバラの壁面アート
伊那西高校の美術クラブが制作した壁面アートが、6日JR飯田線の沢渡駅に設置されました。 壁面アートは、JR飯田線沢渡駅の出入り口の内側に設置されました。 伊那西高校の美術クラブによりますと、バラは希望を、南アルプスは未来を、蝶は、伊那谷に住む人々を表現しているということです。 6日は、沢渡駅で完成披露セレモニーが行われ、関係する25人が出席しました。 白鳥孝伊那市長は、「駅は地域にとってシンボル。市街地や高遠のバラに新しいバラが加わった」と喜んでいました。 この壁面アートは、沢渡駅のコンセプト「きれいで安心して使える駅、いろどりステーション」を目指して、伊那市が伊那西高校に制作を依頼したものです。 セレモニーでは、伊那市から感謝状が贈られました。 3年の有賀睦さんは、「この絵がリニアと通じる飯田線の活性化につながって欲しい」と話しました。 壁面アートは、今年2月から制作にとりかかり、4月30日に完成しました。 アクリルとペンキでかかれています。
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入笠牧場 牛放牧
夏の間、急斜面で足腰を鍛え、涼しく過ごしてもらおうとJA上伊那が管理する伊那市高遠町の入笠牧場に、6日、牛が放牧されました。 放牧されたのは、上下伊那の酪農家からの11頭です。 種牛がいないため数が減りました。 牛は、一列に並べられ、一頭一頭、体重測定、衛生検査が行われます。 検査が終わった牛は、300ヘクタールの牧場に放たれます。 預けている間は農家の手間が省けるほか、涼しい場所で夏を過ごせます。 牛は、5か月間涼しい高原で過ごし、10月上旬に下牧する予定です。 ※写真:JA上伊那
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南ア林道沿いで帰化植物除去へ
南アルプスの高山植物を守る活動をしている南アルプス食害対策協議会は、この夏に南アルプス林道沿いで帰化植物の除去作業を行います。 6日市役所で開かれた協議会の総会で決まりました。 南アルプス林道沿いでは、ヨーロッパや北アフリカなどが原産のビロードモウズイカや北アメリカ原産のヒメジョオンなどの帰化植物が確認されています。 7月までに生育分布範囲のデータを集め検証し、7月下旬から8月10日頃にかけて除去作業を行います。 帰化植物の抜き取り作業は、南アルプス林道沿いの戸台大橋から歌宿までの間で実施します。 平成20年度から設置していて効果をあげている仙丈ヶ岳馬の背の防鹿柵は、今年度馬の背上部の5か所に総延長203メートルを新設する計画です。 協議会では、去年129頭のニホンジカを駆除しましたが、信州大学農学部の竹田謙一准教授は、「馬の背に設置したセンサーカメラには、去年8月に100頭を越えるシカが写っている。22年度と比べて2割から3割程度減っているが、さらに効果的な方法の検討も必要だ」と話しています。 会長の白鳥孝市長は、「南アルプスが国立公園指定50周年の今年、高山帯がどういう状況に追い込まれているかを広く発信していきたい」とあいさつしました。
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関東甲信地方 梅雨入り
気象庁は、5日、関東甲信地方が梅雨入りしたとみられると発表しました。 梅雨入りとなった5日の伊那地域の午後3時現在の24時間降水量は0ミリでした。 関東甲信地方は、平年より3日、去年より5日早い梅雨入りとなりました。 長野地方気象台によると、本州の南岸を進む前線の影響で、湿った空気が流れ込み、県内は、曇りか雨となっています。 ここ一週間は、気圧の谷や湿った気流の影響で、ぐずついた天気が続く見込みです。 市街地では、傘を手にした人の姿も見られましたが、5日の伊那地域は、日中は日が差す時間も多くありました。
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6月4日は蒸し麺でローメンの日
6月4日は、蒸し麺のごろあわせでローメンの日です。 伊那市内を中心としたローメンズクラブ加盟店28店舗では、一斉に割引サービスが行われ、一杯400円で提供されました。 伊那市上牧にあるあすなろでもローメンが1杯400円で提供されました。 昼時になると、常連客やこの日を楽しみにしていた人たちが押し寄せ早速注文していました。 この日は、ローメン以外の注文は断り、ローメン作りに集中していました。 中には初めてローメンを食べる県外者もいました。 ローメンは蒸した麺を羊の肉やキャベツとともに煮込み、仕上げは、酢や七味、ソースなど自分好みの味つけで食べる、伊那の名物です。 ご当地グルメの祭典、B1グランプリにも出場しています。 平成9年には、日本記念日協会が6月4日をローメンの日に認定しています。
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上伊那農政対策委員会 TPPに関する特別決議
JA上伊那などで作る上伊那農政対策委員会の総会が3日、JA上伊那本所で開かれ、TPP交渉における国会決議が実現するように徹底した運動を展開するなどとした特別決議を行いました。 総会にはJA上伊那や農業関係者らおよそ100人が出席しました。 決議文によりますと、「米、麦、牛肉・豚肉、乳製品などの農林水産の重要品目を除外または再協議する」とした国会決議が実現するよう、徹底した運動を展開するとしています。 委員長でJA上伊那の御子柴茂樹組合長は「全農のあり方を考え現状を見ながら将来に向かって日本の農業を何としてでも守っていきたい」と話しました。 総会ではこの他、平成26年度の事業計画案など3議案が承認されました。