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長野県森林づくり税活用現地調査
長野県森林づくり県民税を活用した施策について、地域住民の意見をきくみんなで支える森林づくり上伊那地域協議会は10月30日、伊那市と南箕輪村で現地調査を行いました。 この日は、上伊那地域の代表者でつくる会議の委員ら17人が現地で調査をしました。 調査は市内と村内合わせて3カ所で行われ、このうち知的障害者の就労支援をしている、伊那市西箕輪のアンサンブル伊那では、小椋年男理事長からヒノキの間伐材を使った家具や、作業施設について説明がありました。 アンサンブル伊那では、森林税を使って県内で間伐されたヒノキで、畳のベッドの枠組みを作り、松川町の施設で作られた畳とセットで畳ベッドとして販売しています。 小椋理事長は、「障害のある人達が社会で働ける道を、木工製品を通して開いていきたい」と話していました。 森林税は平成20年から始まり、今年度からさらに5年間の延長が決まっています。 1人あたり年間500円、およそ6億5千万円の税収を見込んでいます。 県では引き続き、地域が一体となって里山で間伐した木材を利用した、景観づくりに力を入れていくとしています。
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2013秋のエコチルフェスティバル
環境省が進めている「子どもの健康と環境に関する全国調査」エコチル調査の進捗状況などを報告する秋のエコチルフェスティバルが9日伊那市のいなっせで開かれました。 信州大学医学部のエコチル信州が、調査をスタートさせた2011年から毎年開いています。 フェスティバルでは、エコチル信州センター長の野見山哲生教授が進捗報告をしたほか、親子に楽しんでもらおうと人形劇も行われました。 エコチル調査は、全国15地域で10万組の赤ちゃんと両親の参加を目指しています。 長野県は、上伊那地域が対象です。 今年度末までに2,660組の参加を目指していて、報告によりますと2日現在、2,206人の母親の参加が得られているということです。 父親の参加は、1,479人で、上伊那は、全国と比較して、父親の参加率が高いということです。 野見山センター長は、これまでの調査で明らかになった妊婦の喫煙や飲酒、アレルギーの状況を説明しました。 エコチル調査は、13年間にわたり健康状態や生活習慣、生活環境を調べるもので、アトピーや肥満、発達障害と環境要因との因果関係を明らかにする国家プロジェクトです。 信州大学医学部の福嶋義光医学部長は、「今後とも末永いご支援をお願いしたい」と協力をよびかけていました。
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県縦断駅伝 上伊那チーム結団式
第62回県縦断駅伝競走大会に出場する上伊那チームの結団式が7日伊那市役所で開かれました。 選手やスタッフ、役員などが出席し、8年ぶりの優勝奪回に向けて士気を高めました。 結団式では、選手ひとりひとりが紹介されました。 長野から飯田までの22区間217.5キロを22人の選手でタスキをつなぎます。 上伊那は、これまで33回の優勝を果たしていますが、平成17年を最後に頂点から遠ざかっています。 去年は、優勝した上田東御小県に13分の大差をつけられ過去最低の5位でした。 3年目の竹入増男(ますお)監督は、「5位で終わったことを1年間肝に銘じて練習してきた。諏訪が強いとの下馬評があるが、自分の力を出し切ってほしい。」と選手に期待しています。 結団式では、各市町村の教育長らが、「かつての栄光をもう一度」「自信を持って走って欲しい」などと常勝上伊那の復活に向け激励していました。 式の最後には、恒例のカツ弁当を食べて必勝を祈願しました。
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特別支援学級と伊那養護学校作品展
上伊那の小中学校の特別支援学級と伊那養護学校の児童や生徒のなかよし作品展が8日から、伊那市のいなっせ2階展示ギャラリーで開かれています。 会場には、段ボールで作った作品や水彩画など児童と生徒の作品およそ560点が展示されています。 作品展は、子ども達の表現活動の発表の場と、地域の人に障害者に対する理解を深めてもらう目的で毎年開かれていて、今年で40回目です。 作品の中には紙粘土とダンボールを使って、運動会の組体操を表現したものも並べられています。 ある関係者は「作品を通して子どもたちの普段の生活を感じとってほしい」と話していました。 作品展は、12日火曜日まで伊那市のいなっせ2階展示ギャラリーで開かれています。
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高遠高校の生徒が火災予防呼びかける看板制作
9日から秋の全国火災予防運動が始まります。 伊那市高遠町の高遠消防署に、高遠高校の生徒が火災予防をテーマに制作した看板が8日設置されました。 看板を制作したのは、高遠高校美術コース専攻の1年生10人です。 看板のデザインは、焚き火とタバコの消し忘れ防止を訴えていて、キャッチコピーは分かりやすく目を引く言葉にしたということです。 生徒を代表して中村実紘さんは、「火災について考える良い機会になった。幅広い世代の人に伝わるデザインにしたので、地域の火災予防に繋がることを願っています」と話しました。 伊那消防署によりますと、今年に入っての伊那消防組合管内の火災発生件数は、10月末現在で56件と、去年1年間の発生件数をすでに16件上回っています。 火の取り扱いが多くなるこれからの季節は、火のそばを離れないことや暖房機器の点検が重要だということです。
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イベント列車第2弾「ふれあい交流列車」
上伊那観光連盟が主催するイベント列車第2弾となる、障害のある人もない人も共に楽しむ「ふれあい交流列車」が、2日運行し、参加者が飯田市の元善光寺を訪れる日帰り旅行を楽しみました。 この日は、身体・知的障害者や、高齢者、ボランティアなど90人が参加し、貸しきりの列車で旅を楽しみました。 朝JR伊那北駅を出発し、飯田市の元善光寺駅で降りて散策し、夕方伊那北駅に戻る日帰りコースです。 イベント列車は、飯田線の利用促進などを目的に上伊那観光連盟が県の支援金を受けて今年度実施しているもので、ふれあい交流列車は歌声列車に続く第2弾となりました。 ふれあい交流列車は、伊那市社会福祉協議会が企画したもので、障害者の外出の機会を作り、交流を深めてもらおうと行われました。 参加者は、自己紹介をしたり、外の景色を眺めたりして楽しんでいました。 元善光寺駅につくと、停車した車両の中で用意されたお弁当をゆっくりと食べました。 元善光寺まで歩き、参拝したり、寺の関係者から話を聞くなどして1400年続くという寺の歴史を楽しんでいました。 帰りは景品が当たるジャンケンゲームなどをして交流しました。 参加者は、伊那谷を結ぶ飯田線の列車で、福祉の交流を深めていました。
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ごみ処理基本計画 見直し最終案を白鳥連合長に報告
上伊那のごみ処理基本計画の見直しを検討してきた審議会は、7日、上伊那広域連合の白鳥孝連合長に第4次計画の最終案を報告しました。 上伊那広域連合廃棄物政策審議会の白鳥嘉文会長が、白鳥連合長に第4次計画の最終案を報告しました。 計画案では、平成35年度までのごみの削減目標を、家庭から出るごみの平均排出量を一人一日530グラム、事業系ごみの年間排出量を6,910トンと、予測値よりも少なく設定しています。 去年8月の中間報告以降住民から募集した意見もまとめ、計画案に掲載されています。 白鳥連合長は「数値目標を達成するため、食べ残しを減らす取り組みを行うなど、具体的な施策が今後必要になる」と話していました。 第4次計画は、11日(月)に開かれる上伊那広域連合正副連合長会で協議し決定する見通しです。
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求職中の若者対象 職場見学会
実際に職場を見学することで就職活動に役立ててもらおうと、若年者を対象にした職場見学会が、7日、伊那市内で開かれました。 7日は、伊那市内にある企業、株式会社サカイヤと、日本電産サンキョー㈱を見学しました。 これは、松本市に本部を置く長野労働局などでつくる若年者地域連携事業推進センターが、若者の就職を支援しようと行ったものです。 7日は、伊那市を中心に20代から30代までの求職中の5人が参加しました。 5人は、サカイヤの金澤 幸宣工場長から説明を受け、工場を見学しました。 ㈱サカイヤ伊那工場では、自動車の内装表示パネルなどを生産しています。 参加者からは、自動車産業では受注量に季節的な変動はあるのか、どのような人材が欲しいのかなどの質問が出されていました。 若年者地域連携事業推進センターでは、こうした見学会やセミナーを通して、若者の就職につなげたいとしています。
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女性支援「Wee+」来年1月オープン
人生を前向きに楽しむ女性を応援する施設・アクティブエイジングプラザWee+(ウィー)が、来年1月に、伊那市西春近にオープンします。 7日は、設立についての説明会が、オープンを予定している建物で行なわれました。 wee+代表をつとめる井坪美佳さんは、「女性が集まってお互いにつながり元気になれる場所にしたい」と話していました。 井坪さんは福井県から駒ヶ根市に嫁ぎ、出産や子育てをする中で、女性のスキルアップや交流、自立に向けた取り組みが出来る場所の必要性を感じたといいます。 そうした中で、就職・結婚・出産など変化する女性のライフステージをサポートする場としての「wee+」設置を決めました。 以前カラオケ店舗だった3階建ての建物を改装して活用します。 施設利用者は女性限定とし、1階は喫茶スペースやハンドメイド作品を販売するレンタルボックススペース、2階は、期間限定で店舗運営を体験できるチャレンジショップ、3階は、多彩な講座を開講するレッスンルームなどとして活用します。 また、部屋を貸し出し、ホームパーティや女子会などとしても活用できるようにしたいということです。 wee+では、オープンまでに各種講座の講師や、ショップの出店者、スタッフなどを募集しています。(電話96-7995 担当:内藤さん) 井坪さんは、Wee+で資格や技能を取得し、店舗運営のノウハウを学び、地域に出て出店する、女性の自立支援の場所にもつなげていきたいとしています。
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アダプトサポーターが支援品贈呈
コンクリートブロックなどの販売をしている南箕輪村の株式会社アドヴァンス長野事業部伊那出張所は、ボランティアでアクセス道路の美化活動をしている伊那市と南箕輪村の住民グループ2団体に支援品を6日贈呈しました。 この日は、伊那市の伊那合同庁舎で贈呈式が行われ、アドヴァンスの沖村隆営業部長から、伊那市のアクセス通りを美しくしよう会の小松宏会長に安全ベストが、南箕輪村のきれいなアクセス道路にしよう会の中島重治会長にチュウリップの球根、それぞれ2万5千円分が贈られました。 長野県では、道路の一定区間の清掃や植樹など美化活動を行う団体と協定を結び、清掃用具などを提供してきました。 県では、より地域で美化活動に積極的に取り組んでもらおうと、アダプト団体を応援するサポーター制度を、昨年度から始めました。 これまでに県内で13社が登録していて、上伊那ではアドヴァンスが初めてです。 アドヴァンスの沖村さんは、「美しくしてもらえる、一助となれるようできる限り、資材を提供し、これを機会に人的支援も行っていきたい」と話していました。
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現代の名工上伊那から1人 藤原政治さん
伊那市新山の藤原政治さん53歳。 辰野町にある長野オリンパス株式会社に勤務しています。 高遠高校卒業後、昭和53年4月にオリンパス光学工業株式会社伊那工場に入社。 入社から35年に渡り、旋盤工として働いてきました。 カメラや顕微鏡など、加工可能な部品の旋盤を全て担当しています。
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特殊詐欺 1,041万円被害
伊那市に住む60代の男性が「宝くじの当選番号を事前に教えてもらう事ができる」などと言われ、現金1041万円を騙し取られる詐欺被害にあっていたことが分かりました。 伊那警察署の発表によりますと、今年5月上旬、被害に遭った男性は、インターネットで宝くじの当選番号情報を提供する会社を見つけメールで連絡しました。 この会社から電話で「情報元を通じて、当てる数字を事前に教えてもらう事ができる」「情報料が要る」などと言われ、指定した口座に現金を振込み、当選番号を教えてもらったという事です。 教えられた数字でくじを購入しましたが当たらず「機械の調子が悪い」「次は大丈夫」などと言われ、10月までに23回にわたり1041万円を振り込んだという事です。 情報提供会社の倒産通知が届き、連絡が取れなくなったことから、被害に気づき、5日警察に被害を届け出ました。 今月に入り、伊那警察署管内で発生した、宝くじの当選番号情報をかたる詐欺被害は2件、被害額は合わせて1250万円余りとなっています。 伊那署では、冷静になり、「旨い話には安易に乗らない」「金銭の支払いは、1人で即決しない」など、詐欺被害防止を呼び掛けています。
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3月上旬運行予定のイベント列車企画決定
上伊那観光連盟が、飯田線の利用促進を図る目的で来年3月に運行を予定している「飯田線イベント列車」の企画コンテストが4日、伊那市役所で開かれました。 審査の結果、地元の高校生や大学生を中心に結成された「ゆるっと赤シャツワークショップ」の「伊那谷アドベンチャートレイン」が採用されました。 ゆるっと赤シャツワークショップは、飯田線の駅の利活用を考えるワークショップの中で、若い世代ができることはないかと高校生や大学生を中心に発足したグループです。 伊那谷アドベンチャートレインは、小学生の親子80人が対象です。 伊那北駅から飯田市の川路駅までを往復する車内で、講師を務める高校生が伊那谷の自然や文化などをクイズやゲーム方式で紹介します。 目的地の天竜川総合学習館「かわらんべ」でも高校生が講師を務め、参加者は歴史や文化について学びます。 車内のお弁当は、イナゴやザザムシなど郷土料理を使った大人用と、アマランサスやゴマなどの食材を使った子ども用を予定しています。 今回のコンテストには4団体が参加し、それぞれ沿線地域の祭りや写真撮影、時間割りを決めた授業方式のツアー内容をプレゼンテーションしました。 審査員は「どの企画も伊那谷の文化を伝えられる魅力がある。実現してみたい内容になっていた」と話していました。 ゆるっと赤シャツワークショップが企画した「伊那谷アドベンチャートレイン」の運行は、来年3月上旬を予定しています。
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伊那中央病院開院10周年記念式典
伊那市の伊那中央病院が、今年4月に開院10周年を迎え、4日いなっせで記念式典が開かれました。 この日は関係者およそ200人が出席し、開院10年の節目を祝いました。 伊那中央病院は、伊那市、箕輪町、南箕輪村で組織する伊那中央行政組合の病院として、平成15年4月に開院しました。 式典で、伊那行政組合長の白鳥孝伊那市長は「上伊那地域の中核病院として発展してこれたのは、全職員一丸になって取り組んできた努力の賜物。今後も、医療サービスの充実や連携を図り、医療体制の充実を進めていきたい」と挨拶しました。 川合博院長は、「地域完結型の医療が求められる今日、多くの皆さまの協力で10周年を迎えることができた。今年10月に竣工した研修センターなどを活用し、人材育成に努め、先進医療に前進し続ける病院にしていきたい」と話しました。 式典の後は、京都大学の中辻憲夫(のりお)教授によるIPS細胞についての講演も行われました。
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イオン箕輪専門店主催小学生軟式野球大会
上伊那の小学生対象の軟式野球大会が10月27日、箕輪町の番場原公園グラウンドで行われました。 大会に出場したのは、辰野エンゼルス、みすずスポーツ少年団、伊那スターズスポーツ少年団、箕輪中部ヤンキースの4チームです。 これは、箕輪町の大型スーパーイオン箕輪専門店が主催しています。 決勝は、赤のユニフォーム辰野エンゼルスと青のユニフォームみすずスポーツ少年団の戦いとなりました。 先攻辰野エンゼルスは、1回表に2点先制し、3回表に1点追加しました。 辰野はその3点を守り切り、3対0で優勝しました。 1位の辰野エンゼルスと2位のみすずスポーツ少年団は、2日から中野市営運動場で行われる県大会に出場します。
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廃棄物政策審議会 住民意見を検討
上伊那広域連合廃棄物政策審議会が31日、伊那市のいなっせで開かれ、計画について住民から寄せられた意見について話し合われました。 上伊那広域連合は、一般廃棄物基本計画案について、9月2日から、10月1日まで、住民から意見を募集しました。 1人から5つの意見があり、それについて話しあいました。 意見では廃プラスチックを可燃ごみとして回収するのはやめて、これまでどおり不燃ごみとして回収するべきなどとしています。 それに対し、上伊那広域連合では、国の方針は、廃プラスチック類は熱回収することが適当としていて、広域連合でも丁寧な説明で周知していきたいとの見解を示しています。 審議会は、意見に対する上伊那広域連合の見解を承認しました。 基本計画は、11月7日広域連合長に、28日に広域連合議会で報告され、12月に発刊されます。
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平成26年度県立高校生徒募集定員発表
長野県教育委員会は、来年度の県立高校の生徒募集定員を、31日に発表しました。 上伊那の状況をお伝えします。 辰野高校は普通科120人、商業科40人の募集です。 上伊那農業高校は、生産環境、園芸科学、生物科学、緑地創造、それぞれ40人の募集です。 高遠高校は、普通科120人の募集。 伊那北高校は、普通科200人、理数科40人の募集です。 伊那弥生ヶ丘高校は、普通科240人の募集です。 赤穂高校は、普通科160人、商業科80人の募集です。 駒ヶ根工業高校は、機械、電気、情報技術の3つの学科一括で、120人の募集となっています。 箕輪進修高校です。 普通科Ⅰ部・Ⅱ部合わせて80人、Ⅲ部は40人、工業Ⅰ部のクリエイト工学科は40人です。 なお、選抜試験は前期が来年2月6日に、後期が3月11日に行われる予定です。
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「K・絵画サークル」作品展
伊那市高遠町を拠点に活動している「K・絵画サークル」の作品展が、伊那市のいなっせ2階展示ギャラリーで開かれています。 会場には、アクリル画や油彩画、日本画など、教室の生徒の作品43点が展示されています。 K・絵画サークルは、元高遠高校の美術教諭で国画会会員の北原勝史さんが講師を務めています。 伊那市を中心に30代から70代の11人が月2回の教室に通っています。 絵画のジャンルが違う人同士が一つの教室で学ぶことで、お互いに良い影響を与えあっているということです。 平成21年に発足したK・絵画サークルは、毎年作品展を開いて、代表の大脇弘造さんは、「県展にも入選するメンバーもいて、年々レベルが上がってきている」と話していました。 K・絵画サークルの作品展は11月5日(火)まで、伊那市のいなっせで開かれています。
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オレオレ詐欺を未然に防ぎ八十二銀行南箕輪支店に感謝状
息子を騙り多額の現金を要求するオレオレ詐欺を未然に防いだとして八十二銀行南箕輪支店に、31日、伊那警察署から感謝状が贈られました。 上條宏一支店長が伊那警察署を訪れ、青木辰夫署長から感謝状を受け取りました。 八十二銀行南箕輪支店では、今月9日、村内に住む70代の女性が、自分の口座から800万円を引き出そうとした事を不審に思い事情を聴いたところ詐欺だとわかり被害を未然に防ぎました。 女性宅には、息子の本名を騙る不審な男から「数年前に株を購入する時に借金をしていて、今日中に返さないといけない」との電話があったということです。 多額の引き出しを不審に思った窓口の女性行員が担当課長に報告し、支店長が説得をして家族に確認したところ、詐欺だと分かったということです。 電話などを使って現金を騙し取る特殊詐欺による被害は、今年に入って伊那警察署管内で9件発生していて被害金額は5,300万円となっています。 これは、去年の同じ時期の3件2,600万円と比べて倍以上に増加しています。 伊那署では、「携帯電話の番号が変わった」「風邪をひいて声がおかしい」などと言って息子を騙る電話があったら詐欺を疑い、家族に確認をとるなど、注意を呼びかけています。
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上伊那の9月月間有効求人倍率
上伊那の9月の月間有効求人倍率は0.86倍で8月から0.07ポイント上昇しました。 月間有効求人倍率が0.8倍台となったのは4年10カ月ぶりです。 ハローワーク伊那によりますと、新規求人数は前の年の同じ月を18.8%上回る1,326人でした。 新規求職者数は、前の年の同じ月を8.6%下回る784人でした。 これにより、9月の月間有効求人倍率は、8月を0.07ポイント上回る0.86倍でした。 月間有効求人倍率が0.8倍を超えたのは4年10カ月ぶりで、平成20年10月に起きたリーマンショック直後の水準に持ち直したということです。 ハローワーク伊那によりますと、有効求人倍率が伸びた主な要因は、派遣業者からの求人数が増えたことや求職者数が減少してきていることとしています。 ハローワーク伊那では、雇用情勢について、「依然として厳しい状況にあるものの、持ち直しの動きがみられる」としています。
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第53回 伊那愛石会 水石展
伊那愛石会の第53回水石展が、26日と27日の2日間、伊那市の坂下公会堂で開かれます。 会場には、会員が天竜川水系で見つけた石30点が並んでいます。 伊那愛石会は、上伊那地域の住民16人でつくられています。 伊那愛石会の矢島好会長は「三峰川は昔海の底だったため石の種類が豊富、それぞれ川の特徴が出ているので違いを感じて欲しい」と話していました。 審査は会員が行い、伊那ケーブルテレビジョン賞には、箕輪町の川上敏夫さんの石が選ばれました。 伊那愛石会の第53回水石展は26日と27日の2日間、伊那市の坂下公会堂で開かれます。
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台風27号 目立った被害はなし
本州の南海上を通過した台風27号の影響で、伊那地域は25日の降り始めから26日午前10時までに84.5ミリの雨が降りました。 各市町村によりますと、台風による被害はなかったということです。 南箕輪村では、倒木の恐れがあるとして午後4時現在神子柴の村道を通行止めにしているということです。 伊那市、箕輪町では、被害は報告されていないということです。 長野地方気象台によりますと、25日以降天気は回復するということです。
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平成26年度高校入学志願者第1回予定者数調査
長野県教育委員会は、来年度の高校入試志願者を対象に行った第1回目の予定数調査をまとめ、25日発表しました。 全日制では前期選抜が1.52倍、後期選抜が1.49倍となっています。 辰野普通は、前期46人、後期62人です。 商業は、前期24人、後期30人です。 上伊那農業の生産環境は、前期59人、後期77人です。 園芸科学は、前期45人、後期54人です。 生物科学は、前期34人、後期45人です。 緑地創造は、前期37人、後期38人です。 高遠普通は、前期57人、後期83人です。 伊那北普通は後期のみで272人です。 理数は前期50人、後期43人です。 伊那弥生ヶ丘は後期のみで379人です。 赤穂普通は後期のみで171人です。 商業は前期93人、後期95人です。 駒ヶ根工業は機械、電気、情報技術一括で前期83人、後期108人です。 多部単位制の箕輪進修は、普通1部は前期22人、後期36人です。 普通2部は前期8人、後期18人です。 普通3部は前期4人、後期4人です。 工業1部は前期13人、後期16人です。 来年度の各校の募集定員は10月31日に公表が予定されています。 第2回予定数調査は1月上旬に公表される予定です。
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台風27号で伊那市のイベント中止に
台風27号の接近に伴い、伊那市は、26日(土)にみはらしファームで予定していた「新そばまつり」と、「市民の森ますみヶ丘平地林イベント」を中止します。 長野地方気象台によると、台風27号は、日本の南海上を通り、長野県は直撃せず27日中には温帯低気圧に変わり、台風28号は、本州をそれていく見込みです。 しかし、これらの台風により、明日の昼過ぎから26日の午前中にかけて、強い雨が降り続く見込みで、土砂災害に注意を呼びかけています。 伊那市では、台風接近に伴い来場者の安全を優先し26日のイベント中止としました。なお、新そばまつり2日目の27日は通常通り実施するということです。
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求職中の若者を対象に 就活支援講座「ジョブクラブ」
求職中の若者を対象にした就活支援講座「ジョブクラブ」が、24日、伊那市のきたっせで開かれました。 この日は、伊那バスの人事担当者を講師に招き、伊那市などで職を探している4人が模擬面接を受けました。 講座は、若年者を対象にした就労支援事業を行っている厚生労働省から委託を受け、松本市に本社を置く(株)コミュニケーションズ・アイが県内8会場で開いているものです。 面接では、入社を希望する動機や、学生の時取得した資格、スキルアップのためにしていることなどの質問に参加者が答えていました。 人事担当者は、「面接できかれる質問は予想できるので、自分の良い所を知ってもらうために、胸をはって大きな声で伝えられる練習と準備をしてください」とアドバイスしていました。 (株)コミュニケーションズ・アイでは、11月7日に伊那市内の企業の見学会を開く予定です。
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塗装組合が交通標識のポールをきれいに
上伊那の塗装業者でつくる上伊那塗装広告事業共同組合は23日、駒ヶ根市内で交通標識のポール4本をボランティアで塗装しました。 この日は組合員11人がさびたポールを磨き、さび止めをした後、上塗りをして仕上げました。 塗装業界では、11月16日を「いいいろ塗装の日」と位置づけていて、今回は、この日を前に作業をしました。 組合によりますと、以前は市町村の要望を受け、落書きけしをしていたということですが、最近は、落書きを見かけなくなったことや、景観への意識が高まっていることから、交通標識のポールの手入れをしました。 理事長の雨宮伯さんは「ポールの錆びを直すことで、少しでも景観形成に役立てば」と話していました。
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農業を基本に 新たな産業の創出を
農業を基本に新たな産業を作り出す「伊那谷アグリイノベーション推進機構」が23日設立されました。今後、信州大学農学部の研究を活用し、新たな産業の開発や発展を目指します。 伊那谷アグリイノベーション推進機構は、上下伊那の企業や信州大学、行政機関など28団体が所属しています。 信大農学部の研究成果を新たな産業に結びつけることを目的に発足しました。 KOAの会長で、代表に就任した向山孝一さんは「六次産業化やプレミアム化による、信州モデルを創りだしていきたい」と話していました。 記念式典では、農林水産省の皆川芳嗣事務次官が「農林業における産学官連携の推進について」と題し講演を行いました。 皆川事務次官は「農業の多面的な機能を発揮し、経済界と連携する事で、農業の成長産業化が実現する」と話していました。 機構では当面、定期的にイベントやシンポジウムを開催していくことにしています。
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高齢者世帯に夕食用弁当配達
生活協同組合コープながのは65歳以上の高齢者世帯に、夕食用弁当の宅配を21日から始めました。 この日は、箕輪町松島のコープながの伊北センターで出発式が行われました。 夕食用弁当の宅配は、組合員からの声にこたえたもので、既に宅配を始めている北信、中信地区では、1日およそ1,000件の利用があるということです。 弁当宅配は、月曜日から金曜日までの週5日で配達料は無料です。 弁当は、おかずの数やご飯との組み合わせで3種類あり、カロリーや塩分などの栄養バランスが栄養士によって考えられています。 早速配達に出かけた配達員の一人は「待っているお客様とコミュニケーションを取りながら、安全運転に努め、確実に届けたい」と話していました。
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地蜂の巣コンテスト 優勝 5.8㎏
地蜂の巣の重さを競うコンテストが20日、伊那市で開かれました。 4月の霜や夏の猛暑などの影響が心配されましたが、今年優勝は、5.8㎏と例年並みの大きさとなっています。 午前8時半、会場のみはらしファームには次々と巣が持ち込まれ煙幕を使って気絶させた蜂を取り除く作業が行われていまいた。 コンテストは、伊那市地蜂愛好会が毎年開いているもので、上伊那を中心に県内各地の29人が自慢の巣37個を出品しました。 愛好家らは、初夏に山で蜂追いをして巣を採取します。しかし、今年は、4月の霜の影響や夏の猛暑もあり、上伊那で地蜂を見つける事ができず、多くの愛好家が愛知や岐阜などに行き、巣を採ってきたという事です。 審査の結果、下諏訪町の藤森政美さんの出品した巣が5.8㎏で優勝しました。去年の優勝は3.5㎏でしたが今年は例年並みの5キロ台の大きさとなっています。 コンテストに出品された巣の一部は、1㎏あたり約8千円で売りに出され訪れた人は、お目当ての物を見つけ買い求めていました。 地蜂愛好会の田中耕一会長は、「上伊那の自然を守りながら、蜂文化を後世に伝えていきたい」と話していました。
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ひと夏過ごし牛たちが里へ
夏の暑い時期を伊那市高遠町の入笠牧場で過ごした牛たちが、18日それぞれの畜産農家のもとへ帰っていきました。 標高1,500メートルほどの入笠牧場は、JA上伊那が管理運営しています。 広さは、約300ヘクタールです。 今年は、6月6日に南信地域の牛40頭が放牧されました。 8月の中間検査の際19頭が山を下ったため今日は残る21頭の下牧です。 牛たちは、列になって、体重をはかったり衛生検査を受けました。 検査を終えた牛たちは、飯田や諏訪、上伊那方面別にトラックに載せられていました。 この放牧は、最盛期には200頭ほどいたということですが、今年は種牛がいなかったこともあり40頭にとどまりました。 乳牛のホルスタインを中心に暑さをしのぎながら足腰を強くするのが目的です。 雨が少なく、えさとなる牧草の伸びも悪かったということですが、体重は1割から2割増え一回り大きくなって山を下っていきました。 一時問題になったニホンジカによる牧草の食害も個体数調整などによりこのところ沈静化しているということです。