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この秋一番の冷え込み
1日の伊那地域は、最低気温が2.8度とこの秋一番の冷え込みとなりました。
1日朝は、ストールなどを巻いて出勤する女性の姿などが見られました。
長野地方気象台によりますと、日本海に寒気があり、10月31日から1日にかけて気温が下がり、1日の最低気温は2.8度と、この秋一番の冷え込みとなりました。
2日からは冬型の気圧配置となり、朝は冷え込みますが、日中は気温が上がりそうだということです。 -
県教育員会が公立高校の生徒募集定員 発表
長野県教育委員会は、来年度の県立高校の生徒募集定員を、1日、発表しました。
上伊那の状況をお伝えします。
辰野高校です。
普通科120人、商業科40人の募集です。
上伊那農業高校は、生産環境、園芸科学、生物科学、緑地創造、それぞれ40人の募集です。
高遠高校は、普通科120人の募集。
伊那北高校は、普通科200人、理数科40人の募集です。
伊那弥生ヶ丘高校は、普通科240人の募集です。
赤穂高校は、普通科160人、商業科80人の募集です。
駒ヶ根工業高校は、機械、電気、情報技術の3つの学科一括で、120人の募集となっています。
箕輪進修高校です。
普通科I部・II部合わせて80人、III部は40人、クリエイト工学科はI部のみの募集で40人です。
なお、選抜試験は前期試験が来年2月12日に、後期試験が3月12日に行われる予定です。 -
伊那消防組合と伊南行政組合が合同訓練
伊那消防組合と伊南行政組合、NEXCO中日本による高速道路上での多重事故を想定した合同訓練が31日伊那市荒井の富士塚スポーツ公園で行われました。
訓練は中央道上り線伊那インターチェンジ付近で4台の車が接触し、けが人が出たという想定で行われました。
上伊那の消防広域化を目指す中で、けが人の搬送先の確認など、各機関が連携をはかりながら訓練を行っていました。
10月27日には中央道上り線で事故があり、伊那消防組合と伊南行政組合が合同で対応に当たりました。
その際互いの情報交換により、病院の手配など、事故の対応がスムーズにできたということです。
伊那消防組合では、今後も合同訓練を行うことで、各機関との連携を強化していきたいとしています。 -
9月の月間有効求人倍率0.65倍
上伊那の9月の月間有効求人倍率は0.65倍で、前の月を0.02ポイント上回わりました。
ハローワーク伊那の発表によりますと、9月の上伊那の月間有効求人倍率は0.65倍で、前の月の0.63倍を0.02ポイント上回りました。
企業の新規求人数は1,116人で、前の年の同じ月を1.2%下回っています。
新規求職者数は858人で、前の年の同じ月と比べ、5.9%下回りました。
産業別の新規求人数は、中国との国交悪化やエコカー減税が終了したことなどから、自動車関連を中心に製造業で前の年の同じ月を38.4%下回る146人となっています。
ハローワーク伊那では、「雇用情勢は依然として厳しい状況にあり、持ち直しの動きに停滞がみられる」としています。
また、来年3月卒業の高校新卒者の9月末現在の就職者数は367人で、そのうち171人が内定していて、内定率は46.6%となっています -
森林づくり県民税 活用現場を視察
長野県は、来年度から5年間の継続が決まっている森林づくり県民税を活用した施策について、地域の意見を聞こうと現地調査を30日、市内2か所で行いました。
30日は、地域の代表者でつくるみんなで支える森林づくり上伊那地域会議の委員などおよそ20人が現地調査を行いました。
このうち、薪ストーブの輸入販売などを行っている伊那市高遠町の株式会社ディーエルディーでは、バイオエネルギー事業部の木平英一部長から、自社で行っている薪ストーブ用の薪の宅配サービスについての説明を受けました。
デイーエルディーには、森林税を使って間伐された木材が運ばれてきます。
木平さんは「薪に使う木材には、広葉樹を好む人が多い。間伐される木材は針葉樹が多いことから、宅配という付加価値を付けて針葉樹を販売することで、山とユーザーがつながるようになってきた」と話しました。
他に、南福地では小規模な山林を集約し組織で管理する「間伐集約化団地」の現場を、委員で中心となって整備に携わっている竹松杉人さんが説明しました。
竹松さんは「100人近い所有者に了解を得て、境界を明確にしていくことに苦労した」と話しました。
森林づくり県民税は、森林整備を目的に平成20年度から5年計画で導入されたものです。
今年度までに、全県でおよそ2万2,500ヘクタールの間伐が行われる見込みで、このうち上伊那ではおよそ2,500ヘクタールとなっています。
森林税は、今年度が最終年度でしたが、間伐が必要な状況が続いているとして、県は5年間の延長を決めています。
1人あたり年間500円で、5年間で32億5千万円の税収を見込んでいます。
県では、来年度からはこれまでなかった搬出間伐への補助制度を新設する他、市町村の水源林取得のための補助制度を設ける考えです。 -
上伊那医師会附属准看護学院 戴帽式
伊那市狐島の上伊那医師会附属准看護学院で24日、戴帽式が行われ、今年4月に入学した1年生が、看護の道への誓いを新たにしました。
この日は、今年4月に入学した1年生35人が戴帽式を迎えました。
戴帽式は、半年間、基礎的な学習を行ってきた学生を、看護学生としてふさわしい知識と技術、態度を身につけたと認めるためのものです。
式では、ナースキャップを与えられた学生たちが、ナイチンゲールの像から灯された火を一人一人受け取り、誓いを新たにしていました。
今年の戴帽生は、上伊那を中心とした35人で、男性が7人、女性が28人となっています。
戴帽式を終えた学生は、今後、本格的な看護の学習を始めることになっていて、来年2月からは、上伊那の医療機関で実習を行う予定です。
全員がロウソクを受け取ると、看護の精神がうたわれた「ナイチンゲール誓詞」を朗読しました。
戴帽生を代表して、松川町の熊谷弘美さんは、「この先壁にぶつかって悩んだときは、ここで学んでいる知識、技術、心を磨き、それぞれが目指す看護師像に向けて努力したい」と、誓いを新たにしていました。 -
平成25年度入学志願者第1回予定数調査
(募集人員は平成24年度)
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飯田線上り1本運休
26日午前6時5分発の飯田線伊那松島発竏駐V竜峡行きの上り列車が、出発前の点検で異常か所が見つかり全区間運休となりました。
これにより、およそ150人に影響がでました。
26日午前5時40分頃、飯田線上り列車の運転士が、箕輪町の伊那松島運輸区で出発前の点検をしていた際、ブレーキの動力源となるタンクから空気が漏れているのを発見しました。
これにより、伊那松島6時5分発のこの列車が全区間運休となりました。
JR東海では、原因について調べを進めています。
運休により、通勤通学などおよそ150人に影響が出ました。 -
県の環境基本計画 骨子案について意見交換
県の第三次長野県環境基本計画の骨子案について話し合う上伊那地域懇談会が26日、伊那合同庁舎で開かれ、参加者が意見交換しました。
26日は、地域住民や市町村の職員などおよそ30人が出席し、基本計画について県の担当者から説明を受けました。
計画は、環境保全に関する施策を計画的に推進していこうと県が策定するもので、期間は来年度から平成29年度までの5年間です。
計画によると上伊那地域については▽自然エネルギーの活用と事業者の取り組み支援▽水環境の保全と景観育成 などを主な施策としています。
参加者からは、計画についての意見が出されました。
懇談会は、県内10か所で開かれることになっていて、県では出された意見を参考に、今年度中に計画をまとめるとしています。 -
上伊那地方事務所 工事現場パトロール
上伊那地方事務所は、工事現場で建設リサイクル法が守られているかを見回る一斉パトロールを23日、行いました。
23日は、上伊那地方事務所の職員8人が、管内8か所の解体工事現場をまわりました。
建設リサイクル法は、資源の有効利用を目的に分別解体などについて定めたものです。
パトロールは、春と秋の年2回行われていて、表示板が設置してあるかや分別解体が実施されているかなどを確認しました。
パトロールの結果、表示板を設置していない現場が4件あったということで、設置するよう指導したということです。 -
箕輪中部ヤンキースが優勝
少年野球上伊那選手権大会が、20日から2日間、箕輪町の番場原競技場で開かれ、箕輪中部ヤンキースが優勝しました。
大会には上伊那6市町村から18チームが出場し、トーナメント形式で優勝を争いました。
21日は、準決勝と決勝の2試合が行われました。
決勝は、白のユニフォーム、伊那市の美篶野球スポーツ少年団と、青のユニフォーム、箕輪町の箕輪中部ヤンキースの対戦となりました。
序盤は投手戦となりましたが、3回の裏、箕輪中部はランニングホームランを皮切りに、一挙4得点をあげます。
一方の美篶は、箕輪中部のピッチャー栗林悠人君のコーナーをつくピッチングと守備陣の固い守りに苦戦します。
箕輪中部は、栗林君のノーヒットピッチングの活躍もあり、6対0で美篶を破り優勝を果たしました。
主将でピッチャーの栗林君は「みんなが打ってくれたので安心して投げられた。バントから始まって打線がかみ合って勝てて良かった」と話していました。 -
新ごみ中間処理施設の建設候補地の地元、桜井区が学習説明会
上伊那広域連合が進めている新しいごみ中間処理施設の建設候補地の地元、伊那市富県桜井区は、21日、環境影響評価・環境アセスメント準備書の学習説明会を開きました。
21日に開かれた学習説明会には、桜井区にある4つの常会から80人が参加しました。
上伊那広域連合が進めている新しいごみ中間処理施設の建設候補地の地元、桜井区では、一昨年「新ごみ中間処理施設桜井区対策委員会」を立ち上げ、去年からは、年3回を目途に区が主催する学習説明会を開いています。
昨夜の学習説明会では、今月4日に公告された環境アセス準備書について、上伊那広域連合の説明を聴きました。
住民からは、「調査で出された数値は何年担保されるのか」「アセスを実施したのに、建設後問題が発生したという事例はあるのか」などの質問や、「桜井区を通る一般車両が何台増えるのか予測する必要があるのではないか」などの意見が出されていました。
桜井区では、新しいごみ処理施設について、区民全員で学習し考えていくために、今後も区主催の学習説明会を開催していくということです。 -
ごみ施設アセス準備書 地元説明会
10月4日に公告された上伊那広域連合が進めている新しいごみ中間処理施設の建設に係る、環境影響評価・環境アセスメント準備書についての地元説明会が、17日から19日に渡り伊那市内で開かれています。
17日夜は、富県ふるさと館で説明会が開かれ、地域住民20人ほどが参加しました。
環境アセスは、候補地となっている伊那市富県の天伯水源付近で、施設が建設された場合を想定し、去年6月から今年5月末までの1年間に渡り行なわれました。
説明会では、アセス準備書に示されている、大気や騒音などの17項目の予測・評価した結果の概要が示されました。
風の向きや速さから予測される排ガスの影響については、施設から南東1キロの地点がもっとも大きく影響を受ける地点と予測されましたが、最大地点のダイオキシン類の予測濃度では、国が定めた環境基準の1.7%の濃度と極わずかで、まったく問題のない数値と説明しました。
騒音や振動、悪臭についても、基準値を下回り、環境への影響はほとんどないとしています。
これらのことから、アセス準備書の総合評価は、施設の建設と稼動が周辺に及ぼす影響は、適切な保全措置を講ずることで最小化できるとしています。
説明を受けた地区住民は、「環境保全と地域振興をどのように進めるのか明確に説明してもらいたい」「建設について候補地の地元区である、桜井区・北新区から同意を得るとしているが、排ガスの影響を最も受ける地域が地元区に入っていないのはおかしいのではないか」といった意見が出されていました。
上伊那広域連合では、これからも丁寧に説明会などを開いて、地元の理解を得ていきたいとしています。 -
第2期長野県食と農業農村振興計画 素案了承
第2期長野県食と農業農村振興計画について協議している審議会の上伊那地区部会が16日、伊那合同庁舎で開かれ、上伊那地域の方向性についての素案を了承しました。
第2期長野県食と農業農村振興計画は、食と農業の持続的発展を目指し、平成25年度からの5か年計画で進められるものです。
16日は、県全体の計画と上伊那地域の発展方向についての素案を確認しました。
素案では、▽新たな農業経営体の育成・確保▽推進品目を基幹とした野菜の生産振興▽地域特産物の生産振興と6次産業化の推進など、6つの重点戦略を掲げています。
委員からは「観光とタイアップした農業に取り組んでいくべき」「定年退職した人など、多様な担い手の育成確保に取り組んでいきたい」などの意見が出されました。
素案は了承され、10月下旬に開かれる県の審議会に提出されるということです。 -
地域医療連携で組織づくり検討へ
上伊那地域医療再生推進協議会が15日、伊那市のいなっせで開かれ地域医療の連携を強化するための組織づくりを進めていくことなどが確認されました。
協議会には病院関係者や、行政などからおよそ20人が出席しました。
会では、地域完結型の医療を実現するため実務者会議の組織化など地域医療の連携を強化していくことが確認されました。
これまで公立3病院、上伊那生協病院、こころの医療センター駒ヶ根が参加して行われていた医療連携懇談会を基本とした新たな協議会の設置も検討していくとしています。
会ではほかに地域医療再生事業の最終年度となる来年度の事業計画が示されました。
病院間を越えて患者の電子カルテが共有可能となる地域連携ネットワーク整備事業など総額はおよそ12億3,000万円となっています。
また信大病院と連携した信州メディカルネットワークへ参加しやすいように、補助率を3分の1から2分の1に引き上げることも了承されました。
現在20の医療機関が参加を希望していて補助率引き上げにより協議会では30に増えると見込んでいます。
協議会では再生計画が終了する来年度以降も事業を継続し地域医療の安定的な維持に努めていくとしています。 -
アイデアロボットで勝負
中学生が自作のロボットで技術を競う長野県中学生ロボットコンテスト南信大会が14日、伊那市の創造館で開かれました。
大会は上伊那の中学校から16チーム、45人が出場しました。競技は、コート内にある、空き缶を指定された位置運んだ数や、積み上げた数で得点を競います。
中学生は、それぞれ自慢のロボットを操作して競技に臨んでいました。
また、試合中にロボットが動かなくなるハプニングに見舞われるチームもあり、生徒たち、急なトラブルにも焦る事なく対応していました。
決勝戦は、伊那中学校と西箕輪中学校のチームの対戦となりました。
伊那中学校の桑田信君のロボットは、缶を持ち上げる部分に電磁石を使う等の工夫がされていて、決勝では缶を2段積み上げ得点を稼ぎ、6対2で勝利し優勝しました。 -
今秋一番の冷え込み 木々は色づき始め
13日の伊那地域は、最低気温6.2度と、この秋一番の冷え込みとなりました。
長野地方気象台によりますと、この日の伊那地域は午前6時過ぎに最低気温6.2度を記録、10月下旬並みの冷えとなりました。
伊那市横山の鳩吹公園では木々が黄色や赤に色づき始めていました。 -
行政と企業による景観保全組織を設置へ
上伊那の市町村長と長野県経営者協会上伊那支部が10日に懇談し、行政と企業による景観保全組織を設置することを決めました。
上伊那の51の企業が加盟する県経営者協会上伊那支部では2008年から、地域活性化を目指して上伊那の市町村長との懇談会を開いていて、今回で4回目です。
懇談会は冒頭のみ公開で行われ、行政と企業による産業観光などについて意見を交わしました。
懇談会では、観光による誘客には景観保全が必要だとして、行政と企業による景観保全組織を、近々立ち上げることを決めました。
企業の敷地内や周辺地域の環境美化活動に企業が率先して取り組み、自治体が協力することで住民と一体となった活動とすることをねらいとしています。
事務局によると、組織構成や発足時期、活動内容は、これから検討していくということです。
また、この日は、勝山修一上伊那支部長から上伊那広域連合長の白鳥孝伊那市長に、児童養護施設たかずやの里の整備支援基金の目録が手渡されました。
支援金は、これまで寄付されたものに支援を決定しているものを加えた、1,200万円となっています。
白鳥連合長は、
「上伊那の8市町村で力を合わせ行う事業。大変ありがたい」と感謝していました。 -
旧井澤家住宅で木彫工芸作品展示
箕輪町木下の木彫工芸家、中澤達彦さんが主宰する教室の作品展が、伊那市西町の旧井澤家住宅で開かれています。
中澤さんが主宰する木彫教室「舎羅の会」が、旧井澤家住宅で作品展を開くのは2回目です。
去年、伊那教室の作品展を開き、今回は、駒ヶ根市の赤穂教室のメンバーが作品を展示しました。
赤穂教室では、30代から80代の男性8人が、月2回公民館に集まり作品を制作しています。
会場には、壁掛けのレリーフや置物など、63点が展示されています。
木彫は、頭の中にイメージした図案をもとに木槌と鑿で形を作り出していくため、力のいる作業だということです。
中澤さんは、「男性が作りだした迫力ある作品を楽しんでほしい」と話していました。
舎羅の会赤穂教室の作品展は、14日(日)まで、伊那市西町の旧井澤家住宅で開かれています。 -
CATV杯ミニバス大会 伊那DT女子初優勝
第10回ケーブルテレビ杯争奪ミニバスケットボール選手権大会が8日、伊那市内で開かれ、伊那ダイヤモンドツインズの女子チームが初優勝、男子チームが準優勝しました。
大会には、県内外から男女合わせて19チームが参加し、熱戦を繰り広げました。
女子決勝戦は、伊那ダイヤモンドツインズ対、愛知県の長久手の対戦となりました。
伊那は、固いディフェンスからボールを奪い速攻で得点をあげていきした。
一方、体格で勝る長久手は、高さを活かした攻撃を見せ、両チームとも譲らず互角の展開となりました。
試合は、最終の第4クオーターに伊那が連続ゴールを決め、追いすがる長久手を振り切り、46対43で勝利しました。
男子決勝は、伊那ダイヤモンドツインズ対、駒ケ根の顔合わせとなりました。
伊那は善戦しましたが、駒ケ根の多彩な攻撃を止められず、惜しくも33対58で敗れ準優勝となりました。
伊那ケーブルテレビでは、この大会の決勝戦の模様を、20日から放送します。 -
大地震を想定 災害拠点病院訓練
上伊那地域の災害拠点病院に指定されている伊那中央病院で6日、大地震の発生を想定した訓練が行われました。
今回の訓練は、東海沖地震が発生し、上伊那地域で死傷者が多数出ているとの想定で行われました。
伊那中央病院では、地域医療の拠点として24時間被災者を受け入れる災害拠点病院に指定されていて、毎年訓練を行っています。
病院の入口付近では、診療の順序を色によって判別するトリアージが行われ、赤い札がつけられた重症患者は病院内に設置された緊急治療スペースに運ばれていました。
今回の訓練は、平日の朝の災害発生を想定して行われました。
患者が押し寄せることが予想されることから、緑の札がつけられた軽傷の患者のスペースでは、治療が終わった人や治療が必要でない人を帰す場面も見られました。
軽傷患者のスペースにいた医師は「特に軽傷患者のスペースには多くの患者が押し寄せる可能性がある。帰して良い人か、正しい判断ができるようにしていきたい」と話していました。
災害対策本部長の川合博伊那中央病院長は「スムーズに進んだと思う。万が一のときに今回の訓練を思い出しながら動いてもらえるよう、職員に呼びかけていきたい」と話していました。
伊那中央病院では、今回の訓練の経験を災害発生時の対応マニュアルに反映させていきたいとしています。 -
西駒山荘建設に尽力 孫が語る
大正2年、1913年の中箕輪尋常高等小学校の駒ケ岳遭難を機に、伊那市の内ノ萱と天狗の集落の人々が建設した西駒山荘。建設に命を捧げた唐木金弥さんの孫が、当時を振り返りました。
4日夜は、内ノ萱公民館に地元住民など50人が集まり、唐木金弥さんの孫の唐木好春さんの話を聞きました。
唐木金弥さんは、西駒山荘の建設を進めた中心人物です。
大正2年8月、中箕輪尋常高等小学校の駒ケ岳集団登山で37人が遭難し、11人が亡くなりました。
この事故を受けて、登山口のある内ノ萱と天狗の集落の人々は、事故の翌年から資金の調達をはじめ、大正4年に山荘を完成させました。
西駒山荘の石室は、このときに作られたもので、現在も使用されています。
金弥さんは、長期にわたる山荘の建設作業での体の冷えから病気に倒れ、大正4年に60歳でなくなりました。
孫の好春さんは、母親から伝え聞いた話をしました。
中箕輪尋常高等小学校の遭難があった際、内ノ萱では、半鐘が鳴り響き、救援隊がひっきりなしに出入りしたこと。下山した生徒たちは金弥さんの家に泊めて介抱したこと。金弥さんが、自分の家のことより、山のことを優先していたことなどを紹介していました。
西駒山荘は来年度、石室部分を残し、建て替えられる予定です。
集会には、白鳥孝伊那市長も参加し、「建て替えに際して、全国から募金を呼びかけているほか、資材を皆さんに運んでいただくことも検討している。みんなの力で、内ノ萱の100年前の思いを100年後に伝えたい。」と話していました。 -
大規模事故想定し集団災害訓練
大規模な事故で多数のけが人が出たことを想定した訓練が、5日、伊那市の高遠城址公園グラウンドで行なわれました。
訓練は、マイクロバスと普通乗用車が衝突し、多数のけが人が出たとの想定で行なわれました。
伊那消防組合消防本部や、伊那消防署、高遠消防署、信州大学医学部のドクターヘリなど、90人が参加しました。
大規模な災害が起きた場合軽症から重症まで様々な状態のけが人などが発生し、現場活動は困難を極めます。
伊那消防組合ではそうした事態に迅速に対応するために、毎年訓練を行っています。
4日は、事故により、23人の死傷者が出たという想定です。
署員らは、緊急性によって患者を振り分けるトリアージを行っていました。
トリアージでは、歩ける人は、軽症の緑、意識はあるがけがをしている黄色、緊急性の高い赤色、心肺停止状態の黒の4色に分けます。
エアーテントが設置され、赤色の患者から応急処置が行われていました。
ドクターヘリが到着すると、署員らが症状を医師に伝え、緊急性の高い患者から病院に搬送していました。
伊那消防組合では、訓練を行うことにより、技術習得と、消防署同士の連携を再確認し、大きな災害に迅速に対応していきたいとしています。 -
ごみ施設アセス準備書 縦覧開始
上伊那広域連合が進めている新しいごみ中間処理施設の環境影響評価準備書が長野県から公告され4日から縦覧が始まりました。
縦覧が始まったのは、上伊那広域連合を事業主体に、伊那市富県の天伯水源付近を建設候補地として進められているごみ中間処理施設の環境影響評価・環境アセスメントの準備書です。
準備書には環境アセスの現況調査の結果に基づき、施設を作った場合の影響が予測・評価されています。
縦覧は、4日から1ヶ月間、11月5日まで行われていて、県庁、上伊那地方事務所、伊那市役所、上伊那広域連合のほか、県のホームページで見ることが出来ます。
準備書に対しては、環境保全の見地から意見を提出することができます。
広域連合では10月中旬から準備書に関する説明会を、富県・美篶・高遠町で開くことにしています。 -
来春花粉飛散予測 今年の1.5倍
日本気象協会は、3日、来年春の花粉の飛散予測を発表し長野県は今年と比べ1.5から2倍飛散数になる見込みです。
日本気象協会によると長野県のスギ花粉の飛散数は、今年の1.5から2倍、例年の1.1から1.5倍程度になると予想しています。
これは、今年の夏、気温が高かった事や、雨が少なかった事などから、花粉の発生源である花芽が多く着いためだという事です。 -
深層崩壊調査結果でる
国土交通省中部地方整備局は、山崩れなどの斜面の崩落のうち比較的規模の大きな崩壊現象「深層崩壊」についての調査結果を1日、報告しました。
今後は、調査結果を基に地域防災力の向上を図る考えです。
1日は、調査を行った天竜川上流河川事務所の岩間登副所長らが、マスコミ向けに調査結果の説明を行いました。
山崩れなどの斜面崩壊のうち、厚さ0.5mから2m程度の表層が崩れる「表層崩壊」は、比較的規模の小さな崩壊といわれています。
一方、「深層崩壊」は、表層だけでなく、その下の基盤を含んで崩れることから、規模が大きくなり、ひとたび発生すると大きな被害を及ぼします。
国土交通省中部地方整備局では、平成21年度から全国の危険度の高い地域を対象に調査を行ってきました。
調査では、地質や気候など条件が同じと考えられる4つの地帯構造ごとに、過去の深層崩壊発生状況と地質構造、地形量の3つの要素を基に、深層崩壊が発生するおおよその危険度を分析しています。
調査が行われたのは、天竜川を挟んだ中央アルプスと南アルプス一帯で、伊那地域では高遠と長谷エリアの一部で相対的にやや危険度の高いエリアがあると報告されています。
天竜川上流河川事務所では、深層崩壊の頻度が高い地域を中心に、大規模な崩壊の発生を早期に検知するセンサーを、今年度中に設置します。
今回の調査結果は、地域住民の避難行動の基礎資料として活用し、地域防災力の向上を図っていきたいとしています。 -
台風17号 大きな被害なし
全国各地に被害をもたらした台風17号が30日夜から1日未明にかけて県内を通過しました。伊那地域でも収穫前の果樹が落ちるなどしましたが大きな被害はありませんでした。
伊那市西箕輪の梨農家は、落ちた梨のうち、ジュースに加工し出荷できるものを拾い集めていました。
こちらの畑では風避けのネットを張って台風に備えていたということです。
同じく伊那市西箕輪のぶどう畑では、台風の影響を心配した農家が、朝から畑を見回っていました。
JA上伊那によると、上伊那地域の農作物への被害はなかったということです。
JR飯田線は、30日夜から1日にかけて、愛知県の新城駅から辰野駅まで運転見合わせとなった便もありましたが、朝から天竜峡以北では通常運行していて、通勤、通学に影響はありませんでした。
30日午後5時から運行を見合わせていた南アルプス林道バスは、安全が確認され、午後0時40分から運行が再開されています。
伊那ケーブルテレビエリア内の3市町村によると、台風による人や建物への被害は報告されていないということです。 -
第6回ケーブルテレビ杯上伊那6年生サッカー大会
第6回ケーブルテレビ杯上伊那6年生サッカー大会が30日、伊那市長谷の美和湖グラウンドで開かれ、宮田村のトップストーンJrが優勝しました。
大会には、上伊那の少年サッカーチーム10チームが出場し、トーナメント戦で優勝を争いました。
伊那ケーブルテレビエリア内では、東春近と南箕輪が準決勝に進出しましたが、決勝に進むことはできませんでした。
大会の結果、トップストーンJrが、2年ぶり4度目の優勝を果たしました。 -
エコチル調査 上伊那では1,140人の母親が協力
去年1月から全国一斉にスタートしたエコチル調査について、上伊那地域では1140人が調査に協力していることがわかりました。
これは、出産期の母親の77.9%にあたるということです。
これは、29日に伊那市のいなっせで開かれたエコチルフェスティバルで報告されたもので、会場には子連れの母親などおよそ140人が訪れました。
エコチル調査は、アトピーや食物アレルギーなど、子どもの健康上の問題と化学物質などの関連性を調べようと、胎児期から13年にわたって調査をするもので、甲信地域では上伊那が調査対象に選ばれています。
この日は、エコチル調査甲信サブユニットセンター長で信州大学医学部の野見山哲生教授から現状について報告がありました。
報告によりますと、上伊那地域でこれまでに調査に協力した母親の数は1140人で、全体の77.9%でした。
全国の平均は78.1%で、上伊那はほぼ平均値だということです。
また調査の効率化を図るため、今年7月には信州大学農学部に出張所を設置したことも報告しました。
野見山教授は「エコチル調査を知っている母親が増えてきて、協力してくれるようになってきた。協力してくれている人たちには本当に感謝したい」と話していました。
この日は、子どもの健康に関する講演も行われ、訪れた母親たちが講師の話に耳を傾けていました -
高校演劇 伊那西地区代表に
上伊那地区の高校演劇部の合同発表会が23日、伊那市の伊那文化会館で開かれ、審査の結果、地区代表には3年連続で伊那西高校が選ばれました。
発表会には、演劇部のある6つの高校から、約80人の生徒が参加しました。
作品は、シリアスな物からコメディーまで様々で、生徒たちは、夏休みや放課後の時間を利用し練習してきた成果を披露しました。
地区代表に選ばれた、伊那西高校演劇クラブが演じたのは創作劇の「BORN(ぼーん)帰り」です。
この作品は、震災によりいまだに家に帰る事が出来ない人達を思い、家の持つ意味の深さを伝えようと作られました。
作品では、お盆を控えた信州の旧家を舞台に、人の拠り所となる家がある喜びや、家族の絆が描かれています。
クラブ長の前澤温さんは「稽古どおり、息の合った舞台ができた。県大会では、女子高である伊那西らしい舞台に磨きをかけ、全国大会出場を目指したい」と話していました。
伊那西高校演劇クラブが出場する県大会は、11月に松本市で開かれる予定です