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夏至 伊那地域は真夏日に
1年のうちで最も日の長い夏至の22日、伊那市の日中の最高気温は31.1度まであがり、真夏日となりました。
22日の伊那市の最高気温は午後1時に31.1度を記録しました。
これは、平年と比べ5.9度高く、今年一番の暑さとなりました。
真夏日の22日、伊那市の東春近小学校ではプール開きとなりました。
プールに入ったのは、3年生およそ60人で、児童らは歓声をあげながら、気持ちよさそうに、水にもぐったり、泳いだりしていました。
長野地方気象台ではこの暑さは、22日だけで23日以降今週いっぱいは、曇りがちなぐずついた天気になると予想しています。 -
伊那地区納税貯蓄組合の定期総会
伊那地区納税貯蓄組合の定期総会が21日、伊那市の羽広荘で開かれ、全国表彰を受賞した組合員3人に表彰状が手渡されました。
受賞したのは、伊那市の伊沢襄さん、長澤貴子さん、南箕輪村の原幸栄さんの3人です。
3人は、10年以上にわたり、租税教室などで小中学生の税に関する知識の向上に取り組んできたことなどが認められ、表彰されました。
総会ではこの他に、伊那地区で独自に行っている「小学生の税についての書道の募集」を県内各地区に広めていくことなど、今年度の事業計画を決めました。
坂井武司会長は「震災の復興のためには税の負担が増していくと思う。租税や貯蓄についての意識を広めていくことが我々の義務だと思う」と話していました。 -
第14回日本墨絵展
日本墨絵会の「第14回日本墨絵展」が21日から、伊那文化会館で開かれています。
会場には、会員や一般公募の作品110点が並んでいます。
作品展は、会員同士の交流や、会の普及拡大を目的に毎年開かれています。
日本墨絵会は、今年で創立64年目で、県内外に150人以上の会員がいます。
作品は今年描いた新作で、花や風景、人物など様々です。
作品のうち、伊那市長賞には箕輪町の赤羽玉珠さんの作品「白映」が選ばれました。
ある会員は「墨の色の濃さを使い分け、立体的に表現している点を見てもらいたい」と話していました。
「第14回日本墨絵展」は、26日日曜日まで、伊那文化会館で開かれていま -
磐城流つまみ絵展 21日まで
折った布を貼り合わせて作る「つまみ絵」の作品展が、伊那市のかんてんぱぱホールで始まりました。
会場には、上伊那のつまみ絵愛好家で作る朱千恵会のメンバーの作品およそ140点が並んでいます。
つまみ絵は、染色した絹の布をピンセットで折って貼り合わせるもので、細かい作品では、千枚以上の布を使うということです。
作品づくりは、長い時で3か月近くかかるということで、今回朱千恵会が作品展を開くのは4年ぶりになります。
講師の伊井島美千恵さんは「同じ花でも作る人の感性によってまったく違うものができる。ぜひ会場に足を運んで違いを確かめてほしい」と話していました。
朱千恵会のつまみ絵展は、21日火曜日まで、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。 -
建設業協会などが道路クリーン作戦
建設業協会伊那支部などは、道路のごみを拾うクリーン作戦を、16日、上伊那の道路で行いました。
16日は、上伊那の国道や県道・市町村道、42路線291キロにわたりクリーン作戦が行われました。
これは、建設業協会伊那支部や測量設計業協会南信支部など、が31年にわたり毎年行っているものです。
今日は、400人ほどが、道に落ちているごみを拾いました。
美篶では、タバコの吸殻などが多く見られ、参加者が、一つ一つごみを拾っていました。
伊那市建設業組合の唐木和世組合長は、「公共工事を請け負っている関係などで毎年行っている。郷土をきれいにするために、がんばりたい」と話していました。 -
南アルプス林道バス 北沢峠まで運行開始
伊那市長谷の南アルプス林道バスは15日から、北沢峠までの全線での運行を始めました。
この日は、午前6時の始発から最終の便までで36人の登山客などの利用がありました。
午後2時の最終便には、八王子から来たという登山客が、食糧やテントを入れた大きなリュックサックを背負い、バスに乗車していました。
南アルプス林道バスは、去年、前の年と比べ400人多い4万5,262人の利用があったという事です。
南アルプス林道バスの営業は、11月上旬までとなっています。 -
上伊那手話サークルの新人研修会
上伊那手話サークルの新人研修会が12日、南箕輪村村公民館で開かれました。
新人研修会は、聴覚障害者の生の声を聞き、これからの活動に生かしていこうと開かれているものです。
12日は、伊那から駒ヶ根までの5つサークルから、およそ40人が集まりました。
参加者は、手話サークルの活動内容についてや、ろうあ運動についての話を聞きました。
このうち、ろうあ運動の話では、上伊那聴覚障害者協会の会員4人が、仕事場で感じたことなどを話しました。
ある会員は「仕事場で、コミュニケーションがとれないことが1番苦労した。時間を知らせるチャイムの音も聞こえず、他の人の動きを見て判断していた」と話しました。
他にも「同じ仕事場に、手話を知っている人が入り、通訳してくれるようになってとても助かった」などと話しました。
上伊那手話サークルの北原久栄会長は「手話技術だけでなく、耳の不自由な人の生活の苦労を知り、それを社会に広める努力をしていく必要がある」と話していました。 -
夢ぽっけ歌謡教室の東日本大震災被災地支援歌謡コンサート
伊那市のいなっせで開かれた夢ぽっけ歌謡教室の東日本大震災被災地支援歌謡コンサートでは、義援金15万円を全日本腎臓透析センターに送りました。
全日本腎臓透析センターへの寄付は、教室で指導している久保田陽子さんが、被災地の透析患者が、透析を満足に受けられていないことを知り、会員や来場者に呼びかけたものです。
久保田さんは、自身も腎不全を患い、7年前から透析をしています。
久保田さんは「被災地の人が安心して治療を受けられるよう、役に立てればうれしい」と話していました。
コンサートでは、会員86人が懐メロから最新曲まで、思い思いの歌を熱唱しました。 -
上伊那地区障害者スポーツ大会
上伊那地区障害者スポーツ大会が10日、伊那市勤労者福祉センター体育館で開かれました。
10日は、上伊那地区の障害者およそ200人が参加し、卓球とフライングディスクの2種目を行いました。
大会は、スポーツを通じて障害者の自立と社会参加を促進することなどを目的に毎年開かれています。
フライングディスクは、数メートル先に立てられた、直径およそ1メートルの輪の中を通過するディスクの枚数を競いました。
参加者はディスクを手にすると狙いをつけながら、投げていました。
参加したある男性は、「今日の出来はまずまずでしたが、多くの人と交流ができ楽しかったです」と話していました。 -
伊那愛樹会の春の盆栽展
上伊那地域の盆栽愛好家でつくる伊那愛樹会の春の盆栽展が10日から、伊那市のいなっせ2階で開かれています。
盆栽展には、会員9人が丹精込めて育てたさつき36点が並んでいます。
伊那愛樹会では、毎年春と秋の2回盆栽展を開いています。
サツキは、品種改良により1本の木で数種類の色の花を咲かせるものなど、3000種類以上あるということです。
他にも、樹齢80年を越える古木などが並べられています。
ある会員は「今年は、春先の寒さの影響で開花が遅く、盆栽展に間に合わせるのに苦労した」と話していました。
伊那愛樹会の春の盆栽展は、12日日曜日までいなっせ2階で開かれています。 -
豊かな環境づくり上伊那地域会議 総会
住民総参加により環境負荷の軽減などを目指す「豊かな環境づくり上伊那地域会議」の総会が、10日伊那合同庁舎で開かれました。
上伊那地域会議は、消費者の会や市町村など45の関係する団体や個人で組織されています。
今年度は、昨年度と同様、地球温暖化防止の取り組みとして、レジ袋削減運動への参加や地域の自然保護に関する啓発事業を行います。
伊那谷の清流と森を訪ねる啓発事業は、今年度、県のモデル事業として支援を受けることになっていて、規模を拡大して実施される予定です。
役員の改選で、新しい会長に選ばれた箕輪消費者の会会長の斎藤喜久子さんは、「活動の積み重ねと継続で、上伊那から豊かな環境の保全を発信していきたい。それぞれの立場で何ができるかを考え、活動に生かしていって欲しい」とあいさつしました。 -
復興支援リストバンド販売へ
伊那商工会議所青年部は、東日本大震災や、長野県北部地震の復興支援としてリストバンドを作成、販売し、その売上を寄付する活動を始めます。
7日に伊那商工会館で記者会見が開かれ、復興支援リストバンドの販売など今年度の活動計画が報告されました。
リストバンドには支援の輪を広げたいとの思いがこめられていて、青年部主催のイベントなどで販売し収益の全てを震災による被災地へ寄付する計画です。
リストバンドは1本500円を予定していて、今月24日に伊那商工会館で開かれる防災講演会の会場で販売を開始する計画です。
青年部では他に、8月の伊那まつりに合わせて、東北の、ご当地グルメの販売や、募金活動なども行う計画で、被災地の復興支援事業を展開していきたいとしています。 -
入笠牧場に牛を放牧
伊那市高遠町の入笠山にある標高1,800メートルの牧場に8日、牛が放牧されました。
夏の期間、放牧することで牛の足腰を丈夫にし、畜産農家の負担軽減を図ることがねらいです。
この日は、上伊那や下伊那、諏訪地域の30の農家から50頭の牛が持ち込まれました。
牛は、生後2か月から2歳くらいの乳牛で、JAの職員などが体重測定や、健康診断、病期の予防注射などを行いました。
今年は、雪の影響で牧草の伸びが遅く、例年より1週間ほど遅い放牧です。
牛は9日にも持ち込まれ、8月の中間検査で健康診断を行い、10月に各農家へ返されます。 -
伊那美術展 力作並ぶ
伊那美術協会による、伊那美術展が、5日から、伊那市の伊那文化会館で始まりました。
伊那美術展は、伊那美術協会会員の技術の研鑽の場として開かれている他、上伊那地区の高校生以上を対象に公募も行われ、今年で87回目となります。
伊那美術展は日本画、洋画、彫刻、工芸の4部門で、会員作品162点と、一般と高校生を対象にしたジュニアの入選作品など76点の合計238点が展示されています。
このうち、優秀賞にあたる伊那市長賞に、中山隆文さんの彫刻、「湧いてくる想い」が選ばれました。
作品は、石を磨いて作ったもので、下から上へと湧きあがる想いを表現しています。
また、高校生のジュニア部門では、小松美穂さんの洋画、「キッチン」が大賞に選ばれました。
食器や鍋などを自由に並べ、台所の慌ただしさを、力強く表現した作品です。
伊那美術協会では、「今年は力作、秀作が揃った展覧会。多く人に見てもらいたい」と来場を呼びかけています。
伊那美術展は、12日日曜日まで伊那文化会館で開かれています。 -
上伊那母親コーラス交歓会
上伊那母親コーラス交歓会が伊那市の伊那文化会館で4日開かれ、18団体が歌声を響かせました。
上伊那母親コーラス交歓会は、各地で活動している団体が日頃の成果を発表し、親睦を深めようと年1回開かれていて今年で38回目です。
4日は上伊那の6市町村から18団体およそ320人が出演しました。
ステージでは、それぞれの団体が2曲から3曲を発表しました。
そろいのステージ衣装に身を包み、会場いっぱいに息の合った歌声を響かせていました。
実行委員長の池上英子さんは、「交歓会に出るために練習を積み重ねてきた団体もあり、このような場でお互いに向上していきたい」と話していました。 -
美和水路トンネル 安全祈願祭
老朽化にともない、新設される伊那市長谷の非持地区の灌漑用の水路トンネルの安全祈願祭が、2日、現地で行われました。
2日は、県の関係者や、地元非持の上伊那美和土地改良区等が参加し、安全祈願祭が行われました。
水路は黒川から、長谷の非持まで12キロにわたり引かれていて、非持地区の田畑に水を供給してきました
水路のトンネル部分が老朽化に伴い破損し、通水できなくなる不安があるため、新たに、367メートルの水路トンネルが建設されます。
水路の改修やトンネルの建設は、県営ため池整備事業として採択され、事業費は、水路橋やサイホンなどの整備を含めおよそ3億4500万円です。
安全祈願祭で、市川武二上伊那地方事務所長は、「災害に強い農業にむけ、農業振興・地域振興につながる水路の無事完成を祈る。」と挨拶しました。
土地改良区の北原幸彦理事長は、「水路は、地域農業の根幹であり、地元の農業経営の安定と生活の安全につながる」と話していました。
水路トンネルは、来年10月に完成する予定です。 -
箕輪町とICTが協定締結
箕輪町と伊那ケーブルテレビジョンが、災害情報などの放送に関する協定を2日、締結しました。
2日は、箕輪町役場で調印式が行われ、箕輪町の平澤豊満町長と、伊那ケーブルテレビジョンの向山公人社長が、協定書を取り交わしました。
今回、かわされた協定は、箕輪町内で、災害が発生したとき、あるいは発生するおそれがある時に、地域に密着した情報を流す事で、被害の軽減を図るというものです。
具体的には、箕輪町の防災行政無線システムと連動し、ケーブルテレビの自主放送に情報を文字で流す緊急告知システムの運用、災害放送の必要がある場合は、生中継などで、災害放送を行うなどです。
平澤町長は、「的確に情報を伝達するという事は、安全・安心な町づくりのための大切な要素」と挨拶しました。
向山社長は、「住民の安全・命をまもるお手伝いをさせていただきたい」と話していました。
なお、伊那ケーブルテレビでは、平成18年に伊那市と、去年南箕輪村と防災協定を締結しています。
6月8日からは、3市町村が共同で運営する緊急告知システムの運用を開始する予定で、3市町村の火災・災害・生活などの緊急情報を、L字の文字放送で流す予定です。 -
上伊那地域へ県工科短期大学の設置要望
上伊那広域連合の白鳥孝連合長らは1日、阿部知事に、上伊那地域へ長野県工科短期大学設置を要望しました。
工科短大設置を要望したのは、広域連合のほか伊那商工会議所や長野県経営者協会上伊那支部など7団体です。
1日は、伊那合同庁舎で白鳥連合長が阿部知事に要望書を手渡しました。
県内には、上田市に県工科短大がありエンジニアの育成が行われています。
平成22年度の在校生の地域別の割合は東北信が87%に対し、中信は8%南信は4%と地域に大きな差があります。
工科短大については、現在4年制化の論議が出ていますが、白鳥連合長らは、4年制大学では優秀な人材の県外流出など人材確保にはつながらないとしています。
そのうえで全県的に優秀な人材を確保するためには、中南信地域に県内2校目の工科短大を設置することが望ましいとしています。
さらに県の主要工業集積地域であり、中南信地域の中心に位置する上伊那地域への設置を要望しています。
県工科短大のあり方ついては、現在県職業能力開発審議会で検討されていて8月に答申が予定されています。
県によりますと審議会では、県工科短大の学生が、東北信にかたよっているので、中南信にも必要ではないかという意見が出されているということです。
阿部知事は8月の答申にそって県工科短大設置などの方向性を決めたいとしています。 -
環境アセス 環境現況調査6月1日から
上伊那広域連合は、新しいごみ中間処理施設の建設に伴い、環境影響評価、環境アセスメントの過程となる環境現況調査を6月1日から始めます。
31日は、上伊那広域連合の職員をはじめ、調査を行う委託業者など10人が参加し、機器の点検を行いました。
現況調査は、大気や振動、悪臭など15項目の情報を収集します。
このうち、1日からは、地上気象の調査とボーリング調査を実施します。
地上気象の調査は、候補地となっている富県天伯水源付近をはじめ、およそ半径2キロ前後の新山小学校、美篶支所など8カ所で風向や風速を24時間365日観測します。
また、春、夏、秋、冬にGPS機能付きのバルーンをあげ、地上から上空1500メートルまでの気象の調査を行います。
地質を調べるボーリング調査は、候補地の東側など3カ所で行います。
オオタカやハヤブサなど希少猛禽類の営巣の調査は、候補地から半径1キロの範囲で実施します。
上伊那広域連合では、7月には一般向けの現地見学会を行う他、上伊那広域連合のHPなどで中間報告の掲載も予定しています。
来年度中に準備書、評価書を作成することになっています。 -
6月6日まで禁煙週間
たばこが健康に及ぼす影響を知ってもらおうと、伊那保健福祉事務所は6月6日まで、たばこに関するコーナーを伊那市の伊那合同庁舎入口に設置しました。
5月31日の世界禁煙デーに合わせ厚生労働省では、31日から6月6日までを禁煙週間として様々な活動を行っています。
それに伴い伊那保健福祉事務所でも禁煙などに関する普及啓発活動を実施しています。
吐く息の一酸化炭素濃度測定や禁煙相談、パネル展示などを行いながら禁煙や受動喫煙対策の重要性を知ってもらうコーナーを設けました。
長野県によりますと県内の成人男性の喫煙率は去年、平成22年の段階で、26.7%で平成19年に比べると14ポイント減っています。
伊那保健福祉事務所では、「たばこを吸っている人は、この機会にぜひ禁煙に取り組んでほしい」と話していました。 -
太陽の周りに光の輪ができる
31日午前、太陽の周りに光の輪ができる珍しい現象が起きました。
この映像は、31日午前10時半頃の伊那市の上空です。
長野地方気象台によると、この光の輪は、巻層雲という白いベール状の雲が空を覆ったときに、太陽光の屈折で起きる現象だということです。
巻層雲は、低気圧や前線が近づくと現れる事が多く、天気が下り坂になる前兆とされています。 -
農業で自立目指し実践塾
農業を始めて5年未満の人を対象にした新規就農実践塾が27日からスタートしました。
新規就農実践塾は、上伊那農業改良普及センターが、毎年開いている実践的な農業講座です。
今年度は、Iターンで就農した人や農業法人に就職した若者、経験が浅い若手農家など17人が受講します。
年代は、10代後半から40代後半までと幅広く、扱う品目も、水稲や果樹、野菜、畜産などと様々です。
この日は、病害虫や農薬の基礎について学びました。
今後は、ひと月にほぼ2回のペースで、作物別の生産技術や帳簿管理、経営計画の立て方などといった農業経営についても学んでいきます。
農業改良普及センターでは、受講者のニーズに沿った柔軟なカリキュラムで対応したいとしています。
センターの大島誠次長は、「今農業は、高齢化や担い手不足でピンチだが、皆さんにとっては、大きなチャンス。切磋琢磨して、このチャンスを生かしてほしい」とあいさつしました。 -
田中優さんが伊那で講演
反原発の立場で執筆などの活動を行なっている田中 優さんの講演会が、31日伊那市のいなっせで開かれました。
田中さんは、「原発に頼らない社会へ」といった著書を多数出版しているほか、ミュージシャンの坂本龍一さんが発起人のNPO法人「ap bank」で幹事を務めるなどの活動をしています。
講演会は、福島原発事故問題を受けて、伊那市の有志などが開いたものです。
田中さんは、チェルノブイリの事故の後、自分の子どもの体調が悪くなった事をきっかけに、原発問題に取り組んでいます。
田中さんは「現在は、パニックになるのではなく、適度に怖がることが必要な状態」と話しました。
田中さんは、「福島在住の人達が県外に避難しようとすると、『裏切り者』『神経質すぎる』などといわれ、避難できない状況にある。今、チェルノブイリを越えるレベルの汚染の中で、福島の子ども達が被ばくしている。」と話し、「本来、国が立ち入り禁止などの措置をとるべきだが、住居や職業を提供するなど汚染された地域から避難できる支援が必要。」と話しました。
また、「脱原発というと、すぐに自然エネルギーと考えがちだが、まず、電気消費量を減らしたあと、自然エネルギーの活用を考えるべき」と話していました。 -
4月求人倍率 0.56倍
4月の上伊那の月間有効求人倍率は0.56倍となり、3ヶ月ぶりに低下しました。
ハローワーク伊那では、東日本大震災の影響とみています。
ハローワーク伊那の発表によりますと、4月の上伊那の月間有効求人倍率は0.56倍となり、3月の0.63倍を0.07ポイント下回りました。
新規求職者数は1108人で、前の年と比べて8.2%減少し、4ヶ月連続で前の年の同じ月を下回りました。
それに対し、企業の新規求人数は887人で、前の年と比べ8.4%減少し、4ヶ月ぶりに、前の年の同じ月を下回りました。
ハローワークでは、「取引先が被災する・部品が供給されないといった影響を受けたり、今後の復興の見通しが立たないことなどから、企業が雇用を手控えているのではないか」としています。
また、人員整理の状況では、事業主都合による離職が、211人で、前の年と比べた数字で、17ヶ月ぶりに増加に転じています。
これは、「震災の影響で、派遣や請負を中心に契約の打ち切りがあったためではないか」としています。
ハローワーク伊那では、「今後も震災の影響が懸念される」としています。 -
住民情報保管先検討へ
上伊那広域連合の白鳥孝連合長は、上伊那情報センターが保管している住民情報について、被災した場合に消失するなどのリスクがあるとして、新たに別の保管先を検討していくとの考えを示しました。
これは、30日開かれた、上伊那広域連合議会で示されたものです。
情報センターが保管している、住民情報などのデータは、毎日バックアップをとり、センター内の耐火金庫に保管しています。
また週1回、前週末のバックアップを市内の銀行の貸金庫に保管しています。
しかし、この地域が同時に被災した場合、データが消失するリスクがあるとして、新たな保管先を検討します。
情報センターは、現状、震度6強の耐震構造となっていますが、非常用発電設備がなく、電気が止まると全てのシステムが停止し、復旧もできない状態だということです。
このことから今後、非常用発電設備の設置についても検討していくとしています。 -
長野県商工会連合会上伊那支部広域協議会総会
上伊那の商工会でつくる長野県商工会連合会上伊那支部広域協議会は、中小企業の会員に対し専門の企業アドバイザーを派遣する「支援ネットワーク」の強化を進めます。
26日は、伊那市のマリエール伊那で協議会の総会が開かれ、今年度の事業計画などについて協議しました。
今年度は新たに、経営問題を抱えている中小企業の会員に対し、専門の企業アドバイザーの派遣を依頼する「支援ネットワーク」の強化を進めます。
他に、商工会ごと支援テーマを決めプランを策定していく「産業振興支援プロジェクト」を進めてくことなどを決めました。
森本光洋会長は、「震災で原材料の供給が不足しているが、これをデフレから脱却するチャンスと捉え、地域の活性化にむけ取り組んでいきたい」と話していました。 -
30日にかけ大雨の恐れ
活発な梅雨前線の影響で県内は29日夜遅くから30日にかけて大雨の恐れがあります。
長野地方気象台では、午後12時45分に上伊那地域に大雨警報を出し、河川の増水や土砂災害などに注意するよう呼び掛けています。
この雨で伊那市東春近では、河川が増水し、地元の消防団らが土のうを積むなどして対応していました。
台風2号は、午後3時に温帯低気圧に変わりましたが広い範囲で雨となりました。
長野県に台風が最も接近するとみられるのは今夜から30日の朝で、1時間に30ミリの激しい雨が降ると予想されています。
気象台では、河川の増水や土砂災害に注意するよう呼びかけています。 -
30日にかけ激しい雨に注意を
梅雨前線や台風2号の影響で、長野県内は、南部を中心に今夜から、30日にかけ、激しい雨が降る恐れがあります。
長野地方気象台では、土砂災害などに注意するよう呼びかけています。
本州の南海上に前線が停滞していて今後、この前線にむかって、台風2号から暖かく湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発となる見込みです。
長野地方気象台では今夜から広い範囲で雨となり明日朝からは、1時間に30ミリの激しい雨が降るおそれがあると予想しています。
今日午後6時から明日午後6時までの24時間に長野県南部の降水量は、多い所で、120ミリ、30日にかけさらに増えると予想しています。
気象台では、土砂災害や河川の増水などに十分注意するよう呼びかけています。 -
美鈴工房パッチワークキルト展
上伊那地域に10の教室をおくパッチワーク教室「美鈴工房キルト教室」の作品展が27日から、伊那文化会館で開かれています。
会場には、会員40人の作品およそ300点が並んでいます。
美鈴工房キルト教室は、定期的に作品展を開いていて、今回で16回目です。
作品は、クッションとお揃いの柄にしたソファーカバーや、娘の結婚祝いとして作ったベットカバーなど実用的な物の他、ステンドグラスをモチーフにした鑑賞用のものなど様々です。
パッチワークは、使わなくなった布を再利用するのが一般的で、中には着物を縫い合わせて作った物もあります。
美鈴工房パッチワークキルト展は、29日日曜日まで、伊那文化会館で開かれています。 -
梅雨入り 統計開始以来2番目の早さ
気象庁は27日、「関東甲信地方が梅雨入りしたとみられる」と発表しました。
今年は、去年より17日早く、平年より12日早い梅雨入りです。
これは、1951年の統計開始以降、2番目の早さです。
今後向こう1週間、気圧の谷や前線の影響により曇りや雨の日が多くなる見込みです。
また、長野地方気象台は、30日にかけ、大雨の恐れがあると発表しました。
長野県南部では、明日の午後6時までの24時間に、多い所で、100ミリの雨が降ると予想しています。
気象台では、土砂災害や河川の増水、などに注意を呼び掛けています。