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みんなで支える森林づくり上伊那地域会議
森林税を活用した事業について住民の意見を聞く「みんなで支える森林づくり上伊那地域会議」が11日、伊那市の伊那合同庁舎で開かれました。
11日は、今年度3回目となる会議が開かれ、事業実施状況や、来年度の事業概要について意見交換しました。
上伊那地域会議は、信大農学部の教授や、林業関係の代表者など10人で構成されています。
平成23年度事業の概要について県は、「上伊那からの木育推進事業の要望が増え、今年度の倍の事業費を予定している。」と説明しました。
他にも「手入れの遅れている里山での間伐を促進するため、間伐面積を増加させる」としました。
委員からは、木育に関しての意見はなかったものの、森林整備については「場所によってはまだまだ整備が進んだ実感がない」などの意見が出ていました。 -
救援物資受付 合庁、市役所で一時中止
東日本大震災の救援物資について長野県は、23日から受付を一時中止すると発表しました。これにより、伊那合同庁舎と伊那市でおこなっている受付が一時中止となります。
県の発表によりますと、支援先自治体から、現在新たな物資の受け入れが困難であるとの連絡があり、当分の間、救援物資の受付を中止するという事です。
これにより、伊那合同庁舎と、伊那市役所での受付が、23日から一時中止となります。
なお、義援金は引き続き受付を行っています。伊那合庁舎では、18日の時点で28万3,480円、伊那市では、21日までに1,932万1,081円寄せられているという事です。
また、箕輪町と南箕輪村では、救援物資、義援金ともに引き続き受付を行うという事です。 -
上伊那でも避難者受入れ
長野県が設置した「避難者受入対策チーム」によると、震災の避難者を低価格で受け入れる事ができる旅館やホテルは、伊那市で23施設、箕輪町で5施設、南箕輪村で7施設となっています。
長野県内で低価格のサービスを提供できる宿泊施設は152施設となっていて、このうち伊那市は23施設、箕輪町は5施設、南箕輪村は7施設となっています。
長野県では、避難者のなかでも、医療行為が必要な人、住宅を失った人、避難指示を受けている人を優先して、料金のかからない公営住宅などに受け入れることにしています。
また長野県は、救援物資の受付け品目のうち毛布については、支援先の岩手県で必要量が確保できる見込みとなったため受付けを中止すると発表しています。 -
上伊那でガソリン価格2.5円上昇
東日本大震災発生以降、上伊那地域のレギュラーガソリンは2.5円上がっていますが、価格の大きな変動はなく、長野県では冷静な対応を呼び掛けています。
これは、長野県が行った調査で、18日発表されました。
上伊那のレギュラーガソリンの平均価格は、17日現在1リットルあたり155円で、前回調査の14日より2.5円上がりました。
県全体の平均は153.1円で、前回より1.2円上がっています。
県では、在庫はある程度確保されていて、価格の大きな変動はないとしています。
必要以上のガソリンなどの購入を控え、買占めに走らないよう冷静な対応を呼び掛けています。 -
TEC‐FORCE 活動の報告
被災地での技術的な支援を目的に派遣されていた天竜川上流河川事務所の災害復旧支援チーム「TEC‐FORCE」は17日、活動の報告を行いました。
派遣されていたのは、大森秀人班長ら5人です。
5人は、被災地での堤防の被害状況や、原因調査を目的に12日に宮城県に派遣されていました。
17日は、職員およそ30人が集まり、調査した阿武隈川周辺の状況を報告しました。
職員らは「調査した箇所は、津波の影響はなかったものの、1メートル以上の亀裂や堤防の損傷、液状化がみられた。支流が交わる箇所に多く被害が見られた」などと報告しました。
また、16日には災害対策車両用の燃料補給の為のタンクローリー1台と軽油ドラム缶を積んだトラック1台を派遣していて、18日に戻ってきたということです。 -
東日本大震災に便乗した詐欺に注意
伊那市西春近で17日、東日本大震災に便乗して金品を騙し取ろうとする不審な男が現れました。伊那警察署では、騙されないよう注意を呼びかけています。
伊那警察署によりますと、17日午後5時頃、伊那市西春近の、複数の一般家庭に若い男が訪問し「義援金を送りたい」「古い貴金属があったらもらいたい」などと言って金品をだまし取ろうとしました。
伊那署では、義援金や支援物資は各市町村で受け付けているので、不審な人物にだまされないように注意を呼びかけています。 -
東日本大震災救援物資 被災地へ
東日本大震災の被災者のために伊那合同庁舎に寄せられた救援物資が18日、岩手県へ送られました。
午前10時、飯田合同庁舎で物資を積んだトラックが伊那合同庁舎に到着し、積み込み作業が始まりました。
16日から伊那合同庁舎に寄せられた救援物資は、水15箱、保存食18箱、使い捨てカイロ23箱、幼児用紙おむつ26箱などとなっています。
職員らは、およそ1時間かけて、品目別に積み込みました。
搬送は、長野県トラック協会と長野県石油商業組合の協力で、県全体で5台のトラックを使って行われます。
トラックの運転手は「事故のないよう気をつけて行きたい」と話していました。
これらの物資は、岩手県の救援物資の集積拠点となっている滝沢村に届けられます。 -
第7回いな歌謡祭
上伊那地域のカラオケ愛好家が歌声を披露する「第7回いな歌謡祭」が13日、伊那市のいなっせで開かれました。
いな歌謡祭は、上伊那地域のカラオケ愛好家の発表の場として毎年開かれています。
およそ50人が出演し、昭和の曲から最近の曲まで、66曲を熱唱しました。
会場には、家族や友人など延べ400人ほどが訪れ、歌声に聞き入っていました。
主催した歌謡アカデミーの今井ひろし代表は「人前で発表することで気持ちが高揚し、生き生きする。年配者の楽しみとして今後も続けていきたい」と話していました。 -
野口俊邦氏県議選出馬表明
信州大学名誉教授の野口俊邦さんが、17日、伊那市役所で記者会見を開き、4月の県議選伊那市区に立候補することを表明しました。
新人の野口さんは、去年4月の伊那市長選に落選していて、県議選へ出馬する事に関しては、「市民や県民の欲求を実現できるかどうかという点は同じで、鞍替えという意識はまったくない」としています。
立候補にあたり、耐震化リフォームへの補助など災害に強い地域づくり、農林水産業強化などによる経済活性化をあげているほか、TPP・浅川ダムの建設・リニア中央新幹線建設について反対の立場を示しました。
阿部県政については「30人学級など評価すべき事は評価し、県民の利益に沿わないものには反対していく」と述べました。
野口さんは現在68歳。信州大学名誉教授で伊那市福島に住所があります。無所属で出馬し、政党などの公認・推薦は受けないとしています。 -
「伊那市の放射線数値 平常どおり」
20年以上にわたり、伊那市内の放射線を測定している富県の小牧崇さんは、現在の伊那市の放射線数値は、平常どおりとしています。
小牧さんは、元高校の教諭で、名古屋市に本部を置くチェルノブイリ原発事故の民間救済団体、「チェルノブイリ救援・中部」で活動しています。
チェルノブイリ原発事故後、放射線検検知器を購入し、現在は2台を所有し、20年以上にわたって放射線の測定を続けています。
白い検知器は、放射線のガンマが通過した回数をカウントするもので、現在、通常自然界に存在する、20程度の値を示しています。
黒い検知器は、ウクライナで購入したもので、平常と同じ程度の0.1マイクロシーベルト程度の値を示しています。
どちらの検知器も、平常どおりの数値を示していて、小牧さんは、現在、伊那市には放射線による汚染はなく、心配する必要はないとしています。
小牧さんによると、県内で、放射線検知器を所有する人たちで、メールなどを使った情報交換が始まっていて、もしも異常を検知した場合は、地域メディアなどを通して広く公表したいとしています。 -
小中学校の卒業式のピーク
上伊那地域では17日、小中学校の卒業式のピークを迎え、卒業生が学び舎を巣立ちました。
南箕輪小学校では、男子69人、女子57人の、合わせて126人が卒業を迎え、内山政則校長からひとりひとりに卒業証書が手渡されました。
式辞で内山校長は「児童会や日々の生活で学校の顔、児童のお手本として頑張ってくれた。これからある出会いを大切に、多くのことを学んでください」と話していました。 -
放射線量は健康に影響なし
県は今回の大地震によりおきた、福島での原発事故を受け長野市で放射線量を測定しました
その結果、長野市での放射線量は健康に影響はないと発表しました。
県では、現在放射線量の測定を行っているのが、長野市に限られていることから、小諸市、松本市、諏訪市の3か所でも簡易測定をおこなうとしています。
県では「測定の結果、放射線量はただちに健康に影響を及ぼすものではない」として住民に冷静に対応するよう呼び掛けています。 -
救援物資の受付はじまる
長野県は16日から、東日本大震災の被災地に送る支援物資の受付を始めました。
受付場所の一つとなっている伊那合同庁舎には、毛布や保存食などが続々と届けられています。
受付は16日午前8時30分からはじまり、伊那合同庁舎には、毛布や保存食など支援物資が届けられていました。
受け付けている支援物資は、水、毛布、保存食、粉ミルク、ボックスティッシュ、乾電池などで、未使用のものに限るとしています。
県の支援物資の受付は土日祝日を含め当面1か月間で、受付時間は、午前8時30分から午後7時までとなっています。 -
テレビ不法投棄防止キャンペーン
地上デジタル化に伴うテレビの不法投棄を防ごうと、県下一斉の不法投棄防止キャンペーンが10日から始まりました。
伊那市の伊那合同庁舎前では10日、キャンペーンの出発式が行われました。
上伊那地方事務所の市川武二所長は、「皆さんの協力を得て、不法投棄の防止、抑止に努めてほしい」とあいさつしました。
キャンペーンは、今年7月に地上アナログ放送から地上デジタル放送に移行することにより、買い替えなどで不要になるテレビが増えることから、不法投棄を防ごうと行われます。
出発式の後、県や市町村などの車両が不法投棄防止を呼び掛け、上伊那郡内をパトロールしました。
上伊那地方事務所管内のテレビの不法投棄は昨年度は65台、今年度は1月末までに50台となっています。
キャンペーンは4月10日まで行われます。 -
上伊那地域のレギュラーガソリン10.5円値上がり
長野県は15日、上伊那地域のレギュラーガソリンの平均価格が先月に比べ10.5円値上がりしたと発表しました。県石油商業組合上伊那支部では、今回の値上げは震災の影響によるものではないとしています。
県の発表によりますと、上伊那のレギュラーガソリンの平均価格は、3月14日時点で1リットルあたり152.5円と、先月14日と比べて10.5円値上がりしています。
県石油商業組合上伊那支部によりますと、今回の値上げは、震災前の原油価格に基づいて決められ、中東情勢などの影響によるもので、震災とは関係がないという事です。
ただ、関東方面からの入荷が遅れていて給油制限などが行われていますが、中京、関西方面からの入荷があるため、消費者には不要な買い急ぎはしないよう呼びかけています -
東北太平洋沖地震 被災地へ援助隊派遣
11日午後2時46分頃に発生した東北地方太平洋沖地震で多くの被災者が出ていることから、国の要請を受け、上伊那地域からも援助隊が被災地へと派遣されています。
被災地へ向かったのは、伊那中央病院の、災害時のトレーニングを受けた医療チームDMATと伊那消防組合の緊急消防援助隊1隊、天竜川河川事務所の災害復旧支援チームTEC‐FORCEです。
伊那中央病院のDMATチームは、11日午後6時に伊那中央病院を出発しました。
12日現在岩手県内で活動していて、災害現場での治療優先順位をつけ医療を行うトリアージや災害拠点病院での治療などを行っているということです。
伊那消防組合の緊急消防援助隊は宮城県に派遣されました。
派遣されたのは、救急車1台と救急や後方支援を行う隊員5人です。
隊員らは、11日午後6時に上伊那を出発、12日は午前10時から宮城県仙台市近くで活動したという事です。
また、国土交通省天竜川上流河川事務所は緊急災害対策派遣隊TEC‐FORCEの5人を派遣しました。
TEC‐FORCEは、現地での技術的な支援を行います。
災害を受け白鳥孝伊那市長は「会津若松など友好都市には連絡をして被害が少ないことは確認できたが、大きな災害。できることはやりたい。」と話し、20日に行われる春の高校伊那駅伝については「東北、関東からも毎年出場してくれている学校があるので状況を確認したい。非常に心配している」と話していました。
今後、伊那消防組合が13日に緊急消防援助隊の第2陣を被災地へ送る他、伊那市では要請があれば給水車を派遣するということです。 -
県芸術文化総合フェスティバル
第23回長野県芸術文化総合フェスティバルが、伊那市の伊那文化会館で開かれています。12日から大正琴などのステージ発表が始まりました。
フェスティバルは、県内で活動する文化団体が日頃の成果を発表し、芸術の質の向上と活性化を目指すもので、長野県芸術文化協会が毎年開いています。
長野、松本、伊那の3会場で開かれ、伊那会場は伊那芸術文化協会に加盟する17団体が参加しています。
ステージ発表は、12、13日の2日間で15団体が出演することになっていて、今日は大正琴や日本舞踊が披露されました。
また、伊那市華道会による華道展や、長野県水墨画協会南信支部の水墨画展も開かれています。
フェスティバルは13日まで伊那市の伊那文化会館で開かれ、ステージではバレエやダンスの発表が行われます。
入場料は一般千円、小中高校生は500円で、展示は無料となっています。 -
河川整備計画に関する公聴会
辰野町から中川村までの天竜川水系の河川整備計画について、県が一般からの意見を聴く公聴会が8日に伊那合同庁舎で開かれました。
長野県伊那建設事務所は、原案で、天竜川と小沢川を優先的に整備を行なう河川と位置づけています。
この原案に対し、8日は、4人が1人5分の持ち時間で意見を述べました。
小沢川の整備に関しては、「上流部分にも安定した状況でない箇所がある」として整備の充実・継続を求める声がありました。
優先的な整備河川には指定されていない小黒川に関しては、「全域を測量し、災害発生個所を特定して欲しい」と整備計画に盛り込むよう要望がありました。
同じく優先的な整備河川に位置づけられていない大沢川に関しては、「床下浸水を何代にもわたり繰り返している。」などとして、写真などを示しながら上流域での整備計画策定と河川改修の早期実施を求めていました。
大沢川については、下流域に関しても整備を求める声がありました。
今回示された河川整備計画原案は、この日出された意見や要望を検討し、更に学識経験者の意見を反映させ、4月以降にまとめられることになっています。 -
伊那路3月号春の高校伊那駅伝を特集
地域の歴史などを紹介している伊那路3月号は、今回初めて春の高校伊那駅伝を特集します。
10日は、本を発行している上伊那郷土研究会の編集委員9人が、伊那市荒井で発送作業を行いました。
伊那路は、1957年昭和32年創刊の月刊誌で、地域の歴史や文化などを取り上げています。
今回は、30年以上の歴史がある春の高校伊那駅伝に関心を持ってもらおうと、初めて特集されました。
3月号は、現役の監督や大会に出場した選手などの話の他、駅伝に関するコラムや歴史などが48ページにわたり紹介されています。
伊那路は、全国の上伊那郷土研究会会員およそ700人に配られます。
市内の書店でも、1冊500円で販売される他、希望者には郵送も行うということです。 -
伊那市などで震度4観測
11日、午後2時46分ごろ、三陸沖で地震が発生しました。県内では伊那市などで、震度4の揺れを観測しました。
地震発生時に伊那市役所で開かれていた伊那市議会一般質問では、揺れを感じた白鳥孝市長が答弁を中止し、議場は一時騒然となり、議長が暫時休憩としました。
JR飯田線は午後2時46分から天竜峡と七久保の間で、また特急あずさも午後3時36分から上下線とも運転を見合わせました。
また伊那バスでは、午後3時以降、新宿行きの高速バスの運行を見合わせました。
午後4時40分現在、伊那市、箕輪町、南箕輪村にこの地震による被害の情報は入っていないということです。
伊那消防署、伊那警察署にも被害の情報はなかったほか、中部電力伊那営業所管轄内で、地震による停電はなかったということです。 -
田中泯さん 井月映画クランクアップ
幕末から明治時代にかけて伊那谷で活躍した俳人井上井月を題材にした映画、「ほかいびと 伊那の井月」が10日クランクアップしました。
主演した田中泯さんに、撮影を終えての感想を聞きました。
田中さんは、「井月が死ぬシーンを撮影したとき、生まれ変わるような気持ちでいた。1年3ヶ月の撮影期間中、1ヶ月に数日は、井月でなっていたので、寂しい気持ち。 私の仕事はこれで終わり、今後、映画の編集作業になるが、県内だけでとどまる映画になるか、もっと広がる映画になるかは、編集にかかっている」と話していました。
10日夜は、クランクアップを祝って、祝賀会が、伊那市美篶の笠原公民館で開かれました。
主演した田中さんには、タカトオコヒガンザクラの苗木が送られました。
このあと、集まった井月顕彰会のメンバーと勘太郎月夜唄を踊るなどして交流を深めていました。 -
上伊那の観光 24コースを検討
上伊那地域観光戦略会議の観光情報分科会が11日、伊那合同庁舎で開かれ、季節やテーマごとに観光地などを組み合わせた24のコースを検討しました。
観光情報分科会は、県や、上伊那の市町村担当者で組織されています。
上伊那地域観光戦略会議の分科会の一つで、去年8月から検討を進めてきました。
委員から、848の観光資源が提案され、ターゲットや、お薦めの時期などがデータベース化されていました。
それを元に、3つの班に別れ、1月に2つのコース、あわせて24のコースを作りました。
コースは、桜とグルメドライブコース、中央アルプスと早太郎温泉の旅などで、2つ以上の市町村をまたがるコースとなっています。
会議では、各班から、コースのプレゼンテーションが行なわれました。
旅行会社や名古屋観光情報センターの職員などのアドバイザーからは、「一部には、重なっているコースもあるので、精査したほうがよい」「地域ならではのグルメなどが盛り込まれているのはとてもよい」などの意見が出されていました。
分科会では、出された意見などを反映した観光資源のデータベースや、観光コースについて上部組織の上伊那地域観光戦略会議に5月過ぎに報告する予定です。 -
松くい虫被害 上伊那減 伊那増
平成22年度の松くい虫被害は、平成21年度に対し、上伊那全体では、17パーセント減となるものの、伊那市では、10パーセント増となる見通しであることがわかりました。
9日に伊那合同庁舎で開かれた上伊那地方松くい虫防除対策協議会で、今年度の被害状況や今後の対策などが示されました。
今年度の被害量は、上伊那全体では、4,586立方メートルで、平成21年度に対し17パーセントの減となる見通しです。
しかし、伊那市は、1,908立方メートルで、21年度に対し、10パーセントの増が見込まれます。
上伊那地方事務所林務課では、伊那市には、被害対象となる松林が多く存在していることや、防除対策が追いついていないことなどを主な要因にあげています。
現在上伊那地域では、辰野町を除くすべての市町村で松くい虫被害が確認されています。
去年10月には、南箕輪村田畑で確認されました。
また、標高800メートル以上では、被害は継続的に発生しないとされていますが、西箕輪地区で去年10月に発生が確認されました。
協議会では、被害区域での被害木の早期発見・早期駆除の徹底などを確認しました。
協議会会長の小松大八林務課長は、「終わりのない事業だが、日々の取組みによって蔓延を防止できる」として関係機関の協力を求めていました。 -
公立高校後期選抜試験 県内で一斉に
公立高校後期選抜試験が9日、県内で一斉に行われました。
このうち伊那市の伊那弥生ヶ丘高校では、受付開始の30分ほど前から、受験生が試験会場に向かっていました。
県教育委員会では、今年度から前期選抜試験の実施を各学校に委ねたため、上伊那では、伊那北、伊那弥生、赤穂高校が後期選抜のみの実施となっています。
伊那弥生ヶ丘高校後期選抜には、240人の募集に247人が志願していて、倍率は1.03倍となっています。
また県教委では、京都大学などで入試問題が試験中にインターネットに流出した事件をうけ、今月1日、県内の中学校、高校に対して、携帯電話などの通信機器を試験会場に持ち込まないよう周知徹底したという事です。
公立高校後期選抜試験の合格発表は、18日(金)です。
なお、飯田風越高校で英語のリスニングテスト開始時にチャイムが鳴ってしまい約30秒間検査開始前の説明が流れないというミスがありましたが、上伊那を含む他の高校ではミスはありませんでした。 -
上伊那地域は、7日未明から昼までに10センチの積雪
上伊那地域は、7日未明から昼までに10センチの積雪を観測し、交通機関に影響がありました。
上伊那地域では、降り始めから昼頃までに10センチの積雪が観測されました。
この雪の影響でJR飯田線では、2ヶ所で線路脇の竹が架線に接触したため、午前6時から8時頃までの間に、上下線合わせて6本、最大46分の遅れが生じました。
中央高速道路下り線では、交通事故の影響で、午前8時19分から11時15分まで、諏訪IC岡谷JCTまで通行止めとなりました。
このため、中央高速バスの新宿線で、上下線合わせて5便が運休となりました。
伊那警察署によりますと、伊那署管内では7日朝8時から午後3時までに雪の影響などで7件の交通事故が発生しました。
長野地方気象台では、長野県南部は明日以降は天気が回復し、週末まで晴れ間が広がると予想しています。 -
写真展示会「外国青年が撮った長野」
写真展示会「外国青年が撮った長野」が7日から、伊那市の伊那合同庁舎で開かれています。
会場には「信州のおもてなし」と「外国人のおすすめ」をテーマに、県内に住む11人の外国人が撮った写真、26点が展示されています。
展示会は、外国人から見た日本の良さや魅力を表現しようと県の国際交流員が企画したもので、今回で6回目です。
題材は、日常生活の中で気付いたものや、道端で見つけたものなど様々です。
ある外国人は「日本人が見慣れていることでも、外国人から見れば驚くことや感動することが沢山ある。写真を見て、日本人の魅力を再発見してもらえればうれしい」と話していました。
写真展示会「外国青年が撮った長野」は11日金曜日まで、伊那合同庁舎2階で開かれています。 -
伊那ビデオクラブ作品コンクール審査会
ビデオ愛好者でつくる伊那ビデオクラブの作品コンクールが、6日、伊那市のいなっせで開かれました。 作品コンクールは、年に1回行われていて、今年で14回目になります。
今年は、会員14人から24作品が寄せられました。
特別審査員は、映画監督の後藤俊夫さんや伊那市の職員、伊那ケーブルテレビジョンなど報道関係者が務め、会員もお互いの作品を評価しあいます。
作品が上映されると、カメラワークや、編集のつなぎ、音の使い方などのポイントを見ながら、採点していました。
審査の結果、後藤俊夫監督賞には、池田町の河野恆さんの「冬の陽(ひ)」と「戦場の狂気」が、伊那ケーブルテレビ賞には、伊那市の前田耕一さんの作品「だるまと人形飾り」が選ばれました。 -
上伊那ファーマーズの集い
農業の現状や課題について考える上伊那ファーマーズの集いが1日、伊那市のJA上伊那本所で開かれました。
上伊那ファーマーズの集いには、農業関係者や市町村の担当者などおよそ150人が集まりました。
集いは、農政に対する理解を深めようと、上伊那地方事務所などが開いたものです。
1日は、東京大学大学院の鈴木宣弘教授が「貿易自由化問題と日本農業の進路」をテーマに講演をしました。
鈴木さんは「日本がTPPに参加することになれば、米や乳製品を例にとってみた場合、食糧自給率は現在の40%から10%台に下落する」と自身の考えを話しました。
他には「食糧確保は軍事、エネルギーと並ぶ国家存立の重要な3本柱の1つであり、日本ではこのような認識が薄いように思われる」と持論を展開しました。 -
上伊那地区企業説明会
来年春に大学や専門学校を卒業する学生を対象にした上伊那地区企業説明会が、4日伊那市内で開かれました。
去年を5社上回る41社が参加し、人事担当者が面接をしていました。
伊那職業安定協会が、地元に就職を希望する学生と、人材を求める事業所の接点にしようと、毎年この時期に開いています。
参加した学生は、200人を超え、目当ての企業のブースをたず訪ね説明を受けていました。
安定協会では、学生たちにブースに足を運んでもらうきっかけにしてもらおうと、今年初めて1社2分間のPRタイムを設けました。
PRを希望する18社が自社の特徴や製品を学生たちに売り込みました。
伊那職業安定協会では、4月と9月にハローワーク伊那と連携し、ふるさと就職面接会を開く予定です。 -
上伊那地域医療問題懇談会が解散
上伊那地域の医療問題について、必要な調査・研究などを行ってきた、上伊那地域医療問題懇談会が、今月31日をもって解散となります。
懇談会が行ってきた事業は、活動を休止していた上伊那地域包括協議会が引き継いでいくことなどが、3日確認されました。
3日は、伊那市のいなっせで上伊那地域医療問題懇談会の総会が、開かれました。
懇談会は、昭和47年に、予防接種運営委員会を発展的に解消し設立されました。
しかし、現在の活動は、予防接種事業の調整や、総会の開催などと形骸化しているとして、実践的な活動・協議ができる場が求められていました。
平成18年度から休止状態となっていた長野県地域包括医療協議会が今年度再開されたことから、同様に休止状態となっていた上伊那地域の協議会についても来年度から活動を再開することになりました。
上伊那地域包括医療協議会が再開されることから、上伊那医療問題懇談会は廃止することが提案されました。
この日の会議で、廃止とする案は了承されました。
医療懇談会と包括医療協議会の違いとしては、問題解決のための実質的な協議・活動を行なうこと、行政中心から、医師会などへシフトすること、県などから補助金が交付されることをあげています。
委員からは、「県の協議会よりも地域の協議会のほうが重要。再開される協議会が地域医療に貢献することに期待したい」などの意見が出されていました。
医療問題懇談会会長の白鳥孝広域連合長は「長い歴史を持つ懇談会は解散となるが、先進例にならい、機能的な組織になって欲しい」と話していました。
上伊那地域包括医療協議会は、4月から再開されます。