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第4回高校改革プラン推進委員会
南信地区の高校統廃合問題などを話し合う第3区高校改革プラン推進委員会(池上昭雄委員長)は20日、飯田市の飯田高校で4回目の会合を開いた=写真。一部の委員から県教委に対して「財政問題とプランの関係性をより明確に示し、プランの具体的効用を公表してほしい」との要望が出たほか、地域部会設置を求める声と反対する意見が激しく対立した。<br> 岡庭一雄阿智村長は「根幹にある財政問題に十分配慮しつつ、統廃合に取り組む必要がある」とし、財政問題との関係性とプランに期待する具体的効果の公表を求めたが、県教委は「プランには少子化に伴い厳しくなる学校運営に配慮する思いもある。具体的効果は、ある程度整備対象校が決まらなければ示せない」と具体的な発言を避けた。 <br> 賛成と反対に二分した地域部会については、各地区の削減数合意がない現状で部会を設置すれば、一層議論が定まらないなどの理由から、今回も設置を見送った。<br> しかし岡庭阿智村長は「地元のことを地域が考えるのは当たり前」と話し、下伊那として独自に話し合いを進めていく意向を明らかにした。一方小坂伊那市長は「たたき台の扱いが明確になってから部会についても考えたい」とし、今後の動向を見守る姿勢を示した。<br>
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上伊那のコモンズ支援金 一般分46事業を発表
上伊那地方事務所は20日、「信州ルネッサンス革命推進事業支援金交付要綱」に基づくコモンズ支援金(一般分)の採択46事業を発表した。同支援金は地域づくりのための試みを県が支援するもので、県本庁が決める特別分とは別に、各地方事務所単位に作られる選定委員会の審査によって一般分が決められた。支援総額は約4519万円。事業区分では▽防災用備品・資材購入など「安心・安全の暮らし支援」、6件約456万円、▽伊那市浄水管理センターの木材チップ舗装など「やさしいまちづくり」、4件約1186万円、<br>▽花の名所の地図作成など「美しいまちづくり」、6件約342万円、▽有害鳥獣対策など「魅力ある観光創出」、5件約792万円、▽地元特産ネギのブランド化など「コモンズビジネス支援」、2件212万円、▽森林の境界明確化など「ゆたかな森林づくり」、3件212万円、▽住民施工による環境配慮型水路工事など「協働型のむらづくり」、12件752万円、▽老人と子供が触れ合える教室設置など「特色ある学校づくり」、5件310万円、▽文化財案内看板の設置など「その他の地域活性化」、3件約259万円。<br> 市町村別では、伊那市7件約1442万円、駒ヶ根市10件約808万円、高遠町4件約622万円、辰野町6件379万円、箕輪町5件約294万円、飯島町2件50万円、南箕輪村3件77万円、中川村3件306万円、長谷村3件277万円、宮田村3件約266万円窶狽セった。
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かいご家たより34
わしづかみのお菓子食べたくて食べたくてしょうがないおじいさん・原さんがいた。
自宅では寝床にまで菓子類を持っていき、布団の中にもぐりこんで食べていたと言う。だから、洋服はいつも食べこぼしでベタベタに汚れていた。服が綺麗な時がなかった。お風呂に入って着替えて、衣類は必ず洗濯。洗濯せずにはいられなかった。夜中であろうと「お菓子を買いに連れて行け」とせがまれる家族は、疲れ果てていた。
かいご家に来てもやはりお菓子には目が無い。すぐに手が出て、袋が破れるかやぶれないかのうちに口に放り込んでいた。それも口いっぱいに。むせてもその手は止まらなかった。昼食もガツガツと口に運びその姿を見ているとそれだけでこちらの食欲がなくなってしまうほど。
「あ縲怩、もうだめじゃん、そんな食べ方体によくないよ。いい加減にして!」とのどまで出かかった。
でも原さんは、自分が大好きなお菓子を食べる時、必ず回りにもすすめていたのも事実。個別に盛らず、皿盛り出だしているから、そんな人の暖かい姿、みんなで分かち合う心を垣間見ることが出来る。原さんにとって、お菓子を食べることは今一番の楽しみ。なるべくその行為を否定しないように心がけた。
ある日原さんを、まだ介助無く一人で歩けた頃に良くお菓子を買いに通っていたお店に連れて行った。ひさしぶりの買物に興奮し、危ない足取りでどんどん菓子袋を商品棚から取り出し抱え込んだ。顔馴染みの店主が「久しぶりだなぁ、元気かい?」と声をかけてくれても本人はろくに返事もしない。目はズラーッと棚に並んだ菓子類に釘付。内心「あー、やぱり連れてこなかったほうが良かったかなぁ、かえって不穏にさせちゃったな」と後悔した。
落ち着かない原さんをなだめるようにして車に乗せた。ドアが閉まるやいやな、買ったばかりの菓子袋をガガーッと取り出す。「あーぁ、もう食べてしまうんだ」と思い、「原さん、家に帰ってから食べようよ」と制止した。しかし彼の行動は止まらず、袋を開けるとわしづかみに菓子をつかんだ。「もう止まらないや」とあきらめると、原さんはそのわしづかみにしたお菓子を私に差し出した。運転しているもう一人のスタッフにも同様に。自分の口に運こぶ前にだ。
思いがけない出来事だった。言葉があまり出ない原さんのありがとうの気持ちがいっぱいつまっていた。どんな高級菓子よりご馳走に感じるつぶれたお菓子だった。買ったお菓子は家に帰るまで原さんの口には入らなかった。
介護の世界はいつもそうだ。私達が何か与えるというより利用者の方からいつも教えてもらい、元気をもらっている。この仕事の最大の魅力である。
かいご家代表 漆戸徳弥 -
信毎上伊那販売店会のマレットゴルフ大会
信濃毎日新聞の上伊那の販売店でつくる「信毎上伊那販売店会」(堀川博行会長)は17日、伊那市西箕輪羽広のマレットパークはびろでマレットゴルフ大会を開き、加盟店間の交流を深めた。<br> 1992年から続く恒例行事。従業員の福利厚生と親ぼくなどを目的とする大会に、12店から約130人が集まり、マレットゴルフを楽しんだ。<br> 参加者は、「あー、おしい」「ナイスタッチ」などと声を掛け合いながら会話を楽しみ、18ホール、パー72のコースでプレーした。<br> 賞品獲得者は次の皆さん。(かっこ内は販売店名。丸数字は順位)<br> (1)唐沢良二(伊那北部 中川)51(2)酒井平八(伊那 販社)61(3)伊藤喜与春(駒ヶ根 販社)63(5)飯田和直(伊那 販社)66(7)唐沢美枝子(伊那北部 中川)67(10)西澤茂成(竜東 山田)71(20)蟹澤正治(手良 萬屋)77▽30位 向山甲平(松島 井桁屋)83▽40位 中村ふき子(竜東 山田)86▽50位 小林昭夫(宮田 中谷)92▽60位 伊藤優(辰野 共和堂)94▽70位 寺沢強二(駒ヶ根 販社)99▽80位 谷沢勲(高遠 堀川)111▽ブービー賞=黒岩敏明(辰野 共和堂)117
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50周年
きもの いぐち
代表取締役 井口公雄
私共の店を取り上げて頂き感謝しております。他店にはないオリジナル作品や企画織や染の伊那谷物語他文化催事を行い高遠にきものいぐちが頑張っているという事が認識され売上に通じているものと喜んでおります。
##(了)
伊那ケーブルテレビジョン株式会社
代表取締役 向山公人
当社の起業経過や目的への理解を深めることができ、今後への施設活用や提案への反響があった。各企業に対しても表面的な認識しかなかった各社理解度が深まると同時に経営参考の情報提供にもなり充実した企画であった。
##(了)
有限会社 共進住建
代表 松澤一弘
創刊50周年おめでとうございます。私は武田徹さんやとてもすばらしい経営者の皆様とこの企画に御一緒できたことを心より感謝しています。今後も坑酸化工法「いきいき健康回復住宅」で、家族の健康と地球環境浄化をめざします。
##(了)
株式会社 信州ウェイスト
代表取締役 小林孝行
産業廃棄物処理業として開業してから十六年余の時を経て廃棄物に対する皆様の考え方の変化に隔世を感じます。大量生産・消費から出る廃棄物の山を見直しリサイクルへと進み循環型社会構築へと大きく進んでいます。
##(了)
鍋焼城
店主 北原一正
このキャンペーンは 日本のノーベル思想に起因するものでせうか このものを立ち上げたKOAさんに敬服します。不況と言われる今日KOAさんの向上意欲勢力の中に従業員にもこの意識が存在しているものとつい推測。
##(了)
風船遊劇団ゴンベエワールド
代表 矢野正貴
風船遊劇団ゴンベエワールドが創るバルーンアートの世界が、NHK総合テレビ全国放送(2005年6月30日放送)で紹介されました。わずかずつですが、活動の輪が確実に広がってます。ありがとうございます。
##(了)
株式会社 宮澤印刷
代表取締役 宮澤宏彰
輝く経営者の記事にしてもらってありがとうございました。友人、知人から、いろいろのメッセージをもらい力強い活力になっています。よりがんばり努力したいと思います。会社あっての自分です。生かされております。
##(了)
株式会社 若丸
代表取締役 下平洋一
素晴らしい経営者のご見識を伺うことが楽しみでした。まだまだ密かに輝く方々も大勢いることでしょう。是非スポットを当てて頂きたく存じます。その度に伊那谷の活力が増すように思います。
##(了) -
琴伝流大正琴「虹彩」の第25回上伊那地区交歓会
琴伝流大正琴「虹彩」主催の第25回上伊那地区交歓会が17日、伊那市西町の県伊那文化会館大ホールであった。各地で大正琴を学ぶ会員が素晴らしいアンサンブルを披露し合った。<br> 1年間の集大成の交歓会。4教室の会員による演奏に合わせて、「『虹彩』の歌」を歌って開幕。40プログラムで各会が練習を重ねた曲を演奏した。<br> 「瀬戸の花嫁」「ディズニー・メドレー」「古城」「ソーラン節」「信濃の国」など、さまざまなジャンルの曲を次々と披露。会員の生きの合った美しい音色が会場に響き、観客は盛大な拍手を送っていた。<br> また席上では、25年の節目を記念して、20年以上継続の指導者や、80歳以上の会員など23人を表彰した。<br>
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濡れた畦にひざまずいて
毎朝、田んぼの水を見てまわる時には、100ミリのマクロレンズをつけたカメラを持っていく。手ぶらで歩いている時よりも、カメラを持つだけで見えてくる生き物の数が格段に増える。それほど意識はしていなくても、普段より積極的に被写体を探しているのだろう。
稲の葉にとまる羽化したばかりのピカピカのアキアカネがまず目に入る。視線を落とすと、これから羽化するヤゴが茎を登っている。ウキクサの上でじっとしている、まだ尻尾の残る幼いアマガエルと目が合う。背中いっぱいに卵を産み付けられたコオイムシのオスが急いで水中に逃げ込む。イネミズゾウムシがスイスイと泳いでいる。
気が付くと、僕は朝露でぐっしょりと濡れた畔にひざまずき、虫たちに謝っているような格好をしている。田んぼの生き物を見る正しい姿勢は、きっとこの謙虚な姿勢に違いない。
そうして田んぼを覗いていると、生き物たちが語りだす。アシナガグモの巣に引っ掛った羽化したばかりのオツネントンボが「助けてー」と叫んでいる。クモは久しぶりの食事にありつけるうれしさでそわそわして、巣の端から端を行ったり来たり。水面から太ったトノサマガエルが顔を出し、退屈そうに大あくび。いつの間にか、生き物を擬人化して見ている自分に気がつく。
大好きな宮沢賢治の「やまなし」の世界が目の前にある。彼はサワガニを擬人化し、さらにカニの川底からの視線で物語を作った。水面に突き刺すカワセミの鋭い嘴の描写は、川岸でぽつんとひとり、カニに謝る姿勢でいる賢治の姿を連想させる。
「やまなし」は「小さな谷川の底を写した2枚の青い幻燈」の物語。たった2枚の写真から、あんなに素適な言葉が生まれる。そんな写真が撮りたくて、田んぼでシャッターを押している。
田んぼからは米だけが生まれてくるのではない。生き物はもちろん、物語も生まれてくる場所なのだ。 -
菜の花楽舎が菜種を収穫
NPO法人「伊那谷菜の花楽舎」(関浩行理事長)は、伊那市、箕輪町の菜の花畑85アールで菜種の収穫を始めた。今月中に終了する計画で、900キロの収穫量を見込んでいる。
春先の気温が低かったものの、収穫量はまずまず。収穫量の3分の1が菜種油として取ることができるという。
16日は、伊那市手良で、会員や手良小学校3年生ら約30人が収穫作業に当たった。
コンバインで刈り取った菜の花をビニールシートに乗せ、児童たちが足で踏みつけたり、棒でたたきつけたりして種を落とした。そのあと、ふるいにかけ、袋に詰めた。
手良小3年生の宮原すずえさんは「量がいっぱいあるから、踏むのが大変」と汗を流した。
収穫した菜種は天日で乾燥させ、精製工場に持ち込む。食用油ができる今秋、会員を中心に販売する。価格は未定。
すでに廃食油をバイオディーゼル燃料に再生する取り組みは試験的に始まっている。 -
平和の火リレー
広島平和公園に燃え続ける反核「平和の火」を手に、県と県内102市町村に平和行政を要請する第18回反核平和の火リレーは19日、中川村役場に到着、曽我村長や村職労の歓迎を受けた。自治体職労や社民党、社青同などでつくる県平和友好祭実行委員会主催。<br> 松川町から引き継いだ火は国道153号を沿道の人々に、スローガン「走りつづけよう、ヒロシマ・ナガサキ・オキナワの心を」をアピールしながら北上、飯島町、駒ケ根市、宮田村、長谷村、高遠町を経て伊那市役所に。20日は伊那市から辰野町まで走る。上伊那の走者は約百人を見こむ。<br> 松川町走者から、引き継いだ火を先頭に、勢いよく走りこんできた一行10数人を迎えた中川村の歓迎式で、実行委員会代表は平和行政や平和教育の推進、平和憲法擁護などを盛り込んだ要請書を手渡した。<br> 曽我村長は「暴力による解決は絶対的に悪いという考えが風化する中で、核や戦争は絶対悪いと声を上げる行動は尊い」と、激励し、新しい走者、吉川裕之さんにトーチの火を移した。<br>##
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洗浄技術セミナー
箕輪町商工会はこのほど、製造業における洗浄技術の現状や課題などを学ぶ洗浄技術セミナーを町文化センターで開いた=写真。町商工会工業部会員をはじめ上伊那の25企業から42人が参加した。<br> 講師はセイコーエプソン地球環境推進部の伊藤周二さん。洗浄技術は今後、塩素系有機溶剤は使用量が減少し、水系中性洗浄剤、炭化水素系溶剤が増える-と話した。<br> 金属小物部品の洗浄技術としてセイコーエプソンが導入している炭化水素系溶剤の洗浄方法を紹介。部品の残留油分が少なく品質的に優れたシステムであること、ランニングコストが従来のトリクロロエタン洗浄装置の溶剤コストを下回ること-などを説明した。<br> 今後の企業対応については、▽選択肢がいくつかある洗浄方法の選定は品質・環境・コスト・配達で考える▽各種法律内容、動向、取引先の要求内容と自社の実態を性格に把握する-などとアドバイスした。<br>
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第60回「上伊那神社大会」
第60回「上伊那神社大会」が12日、伊那市西町の県伊那文化会館小ホールであった。60回の記念の節目を祝い、今回は「信濃雅楽会」(穂高町)を招待。集まった会員約400人は、雅楽の神々しい音を聞きながら、今後に向け気持ちを一つにした。県神社庁上伊那支部、県神社総代会上伊那支会の主催。<br> 三浦平八同上伊那支部長は「戦後の食べるものも十分でない時代から、将来に向け一生懸命活動してきた」と60年を振り返り、「今後も神が宿る自然の恩恵をいつくしむことを生活の基本としていきたい」とあいさつした。<br> 席上では、清掃奉仕などの活動を続けてきた個人・団体や、神社役員総代25年以上奉務者らを表彰した。
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上伊那電気主任技術者協会通常総会
上伊那電気主任技術者協会(会員61人)の通常総会が12日、伊那市美篶の信州伊那セミナーハウスであった。会長に壬生電気管理事務所(宮田村)の壬生善夫さんを選任したほか、04年度事業報告、05年度事業計画などの4議案を承認した。<br> 壬生会長は席上で、同会が20年余にわたり活動してきた「エネルギー利用技術研究会」の特集が、今年、全国誌「省エネルギー」の6月号に掲載されたことにふれ、「たいへんありがたい光栄な場面を得られたと感じる。この記事は活動の集大成的な一面をもっていて、会員にとってもよい記念誌になった」と喜んだ。<br> 席上では、04年度の協会設立25周年の記念功労者4人を表彰した。<br>
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電気工事協力会上伊那地区会が昇柱訓練
長野県電気工事協力会飯田支部上伊那地区会(代田祐一地区長)は13、14日、安全でより良い電柱工事の施工ができるように大芝高原内の電柱で昇柱訓練実施講習をした。<br> 施工のため受講が義務付られている年1回の講習。協力会の全37社の199人が参加した。<br> 中部電力の協力、指導を受け、昇柱訓練のほか安全ビデオを見たり、机上危険予知訓練もした。<br> 昇柱訓練は、1人が2回電柱に昇る。服装、胴綱、電柱のろう電などを点検して、今回は15メートル近くある電柱の約半分の高さ7メートルまで昇り、中部電力の職員や安全協力会安全委員が安全チェック表の項目に沿って作業をチェックした。参加者は、高所で安全に作業ができるよう熱心に訓練していた。<br>
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旧井澤住宅でサンドブラスト教室作品展
伊那市を中心としたメンバーでつくる、サンドブラスト教室「うらら会」の作品展は18日まで、市内西町の酒屋旧井澤家住宅で開いている=写真。色とりどりのグラスや花入れ、ランプなど約50点を出展。「素晴らしい。夏にピッタリ」と、来場客もガラスの涼しげな見た目に、心をいやしている。期間中は入館料無料。<br> サンドブラストは砂をエアコンプレッサーで作った圧搾(あっさく)空気で、色を溶着したガラスの表面に吹き付けて彫刻する技法。講師の春宮千春さんのほか、生徒10人の、草木や、女性の横顔を浮き彫りした作品が並ぶ。<br> 春宮さん(57)=市内荒井=は「アンティークな日本家屋の会場と作品の雰囲気が合っていてよい。ランプの光りや、自然光で図柄が浮き出た感じを楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。<br> 午前9時から午後4時50分(最終日は午後4時)まで。
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判決・高齢者を相手に詐欺を働く
箕輪町内の高齢者女性から126万円を騙し取った罪に問われていた、住所不定の無職・松澤貫志被告(47)に対し、地裁伊那支部は14日、懲役2年8月、未決勾留日数中60日算入(求刑懲役3年)を言い渡した。<br> 起訴状によると、松澤被告は、昨年の12月21日ころから今年の1月13日までの間、前後3回にわたり、箕輪町内の女性(当時72歳及び73歳)方において、同人に対し、「おれに任せてくれれば会社に内緒で安く床下調湿剤を入れてやる」などと、工事をする意思・能力もないのに嘘をいって、現金合計126万円を騙し取った。<br> さらに、同被告は昨年の12月28日から今年の2月7日までの間、箕輪町、伊那市、辰野町の高齢者3人に対しても、家屋の消毒工事、耐震補強工事や、神棚購入代金として、現金合計102万5千円を騙し取った。<br> また、同被告は無免許で、3月7日午前9時07分ころ、県南安曇郡豊科町南穂高の中央自動車道長野線下り豊科インターチェンジ付近の道路で、普通乗用自動車を運転した。
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経営者協会上伊那支部 伊那商工会議所など
ブロードバンド活用研究会を開催情報化時代に相応しく地元企業がITを積極的に活用するための研修会が15日、伊那商工会議所であった。自社のネット販売の実情を詳しく紹介した仙醸の丸山慎一企画主任、IT化の基礎知識を分かりやすく話したコンピューターシステム会社キャリコの小林正信社長の講演に30人の参加者はメモを取るなどして熱心に聞き入っていた。=写真<br> 県経営者協会上伊那支部、伊那商工会議所など4者の共催。伊那市も後援した。
丸山氏は「父の日」の贈答需要で2200万円を売上げた仙醸のネット通販の実例を紹介し、「ブランド力の弱い会社は贈答用にポイントを絞るなどの販売戦略が必要。他社の商品とセットにするなど商品の差異化を図ることがネット販売でも重要」などと話した。
小林氏は「ITとは端的に言えばパソコンとインターネットと携帯電話のことで、これを使えば大型コンピューター以上の性能を引き出せる時代が来ている」とした上で、「消費者サイドだけでなく企業・商店側もインターネットを活用すれば、思っている以上の経営革新を、手軽に・安く進めることができる」と話した。
ブロードバンド活用研究会は、高速大容量の情報通信網整備促進を目的に経営者協会上伊那支部の研究会として始まったが、地域のネット利用の幅を広げることが通信網整備にとっても得策として、05年度から新規にネット展開を考える企業・商店などを対象にした「活用研修会」を開催することにした。
ほかに、無線LANシステムによる高速大容量通信の実験やウィンドウズとはまったく異なる発想で安価で使いやすいと評判のOS、リナックスの講習会なども予定している。 -
伊那友の会夏の料理講習会
お盆などで人が集まる機会の多い夏のもてなし料理を学び役立ててもらおう窶狽ニ14日、伊那友の会は、日影の「伊那友の家」で夏料理講習会を開いた。若い主婦から年配者まで、各年齢層の女性、約60人が参加し、涼しさを感じさせるちらしずしやスタミナをつけるささみの揚げ物など、全6品目の作り方を学んだ。<br> 「友の会」は、料理や育児など、家庭の知識を掲載する情報誌「婦人之友」の読者らがつくる全国組織で、現在会員49人で組織する伊那友の会は、上伊那の拠点として活動している。「自分たちの学んだものを、ほかの人にも役立ててもらおう」と料理講習会や家計簿勉強会などを開催し、ゆたかな生活づくりを後押ししている。<br> 代表の大場道子さんは「できあいのものを買うことが多くなってきているが、手作り料理を通して家庭づくりにもつなげてほしい」と話していた。<br>
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第2回
押し寄せるIT化の波
-ネット利用で地方の経営はどう変わる?【下】伊那毎日新聞創刊50周年記念企画の1つ、上伊那「経済時事対談」。第2回のテーマは、インターネット時代に地方企業はどう対応していくべきか。大手企業の情報システム担当者・コンピューターシステム業者・積極的にネット利用を進める地元企業担当者の3人に語り合っていただいた。その連載第2回目
【出席者】
●遠藤和夫さん(55)KOA株式会社経営管理イニシアティブ情報システムセンターゼネラルマネージャー/長野県経営者協会上伊那支部情報委員会
●丸山慎一さん(38)株式会社仙醸企画主任
●小林正信さん(43)有限会社キャリコ社長 -
太極拳教室メンバー6人が全国大会に出場
伊那市狐島の三沢カルチャーセンター内の太極拳教室のメンバー6人が、15日から東京体育館(東京)で開かれる、第22回全日本武術太極拳選手権大会に県代表として出場する。<br> メンバーは伊那市の三沢清美さん、矢田雅子さん、樫平竜一郎さん、島尻輝彦さん、駒ヶ根市の石田素子さん、宮田村の三沢美代子さん。いづれのメンバーも、男女別の個人種目に出場し、石田さんと矢田さんのペアは、組手の「推手」に出る。<br> 大会は、自分で型を構成する「自選」(表演時間=3窶・分)と、型の順番と動作が決められている「規定」(同=5窶・分)の2つに分かれ、型の美しさを競う。<br> 同教室代表の三沢清美さんは「中国の先生から、直系の正しい太極拳を教わり練習を積み重ねているので、大会ではレベルの高い表演を目指し高得点を期待したい」と豊富を語る。<br> 教室では、初心者をはじめとする受講希望者を随時募集する。問い合わせは、三沢カルチャーセンター(TEL76・2260)へ。
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05年度技術者セミナー
技術向上や安全対策を学び、今年度の取り組みで生かしてもらおう窶狽ニ13日、伊那建設事務所などが主催する05年度技術者セミナーが伊那文化会館で開かれた。上伊那の土木部関係技術者や市町村職員など、約300人が集まり、安全対策や粗雑工事への対応などの講習を受けた。
今年は、先ごろ性質の有害性が問題となり、今月1日に厚生労働省が「石綿障害予防規則」を制定したアスベストの講習もあった。70年代縲・0年代に輸入・多用されたアスベストは今後、老朽化に伴う解体作業時に注意して取り扱う必要がある。そこでこの日は、解体作業の手順や管理体制などを確認。
また、7、8月は熱中症による死亡災害が増加することなどから、事業者や労働者が予防の基礎的知識を持ち、対策を講じる必要があるという話もあった。 -
上伊那針灸マッサージ師会が南箕輪老人ホームを慰問
上伊那針灸マッサージ師会は12日、南箕輪養護老人ホーム南箕輪老人ホームを訪問し、お年寄りらに健康になってもらいたいとボランティアで利用者や職員をマッサージした。<br> 何十年も続くボランティアで、会は上伊那郡内の福祉施設などを訪問している。南箕輪老人ホームには年1回訪れており、この日は辰野町、箕輪町、南箕輪村の会員8人とボランティア1人が訪問した。<br> 施設利用者と職員の希望者がマッサージを受け、全身を丁寧にほぐしてもらい、「楽になった」「気持ちよかった」と喜んでいた。会員は午前中いっぱいマッサージをし、「喜んでもらえてうれしい」と話していた。<br>
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上伊那郡町村会長に宮下市蔵長谷村長
上伊那郡町村会は12日、役員改選を行い、新会長に宮下市蔵長谷村長を、新副会長に矢ヶ崎克彦辰野町長を選出した。
前会長は先日辞任直後に逝去した矢田義太郎前宮田村長。5月9日会長に選出されたばかりだった。
郡町村会は、国政・県政に対する町村長の意見取りまとめなどを任としてきたが、広域市町村合併に進展に伴い県内に町村の存在しない地域も生まれることを背景に、県の町村会が06年度から直接各町村長と連絡をとる運営方針に転じたことから、その任の必要性が乏しくなり、05年度末に解散することが決まっている。 -
「おーい、山へ行こうよ」
KOA森林塾10周年記念出版KOA(本社・伊那市、向山孝一社長)が主催するKOA森林塾が10周年を迎え、10年をふり返る記念書籍「おーい、山へ行こうよ」を出版。企画・KOA森林塾、編者・宮下武久、発行・伊那毎日新聞社。
KOA森林塾は、他に類例のない電子部品メーカーが主催する山造り教室として諸方面から注目され、開塾10年のうちに多士済済が塾生として修業。卒業生の中には、そのまま伊那谷などでの山仕事に就いたり、各地で山造りの催しを開催するなど活躍する人が多い。
本書は4章仕立て。1章は、同塾事務局が発行する「森林塾通信」に寄せられた塾生のエッセイをまとめたもの。どんな人物が、何をめざしてこの塾の門を叩いたかが興味深い。
2章は、KOA森林塾の看板講師の1人である島崎洋路元信州大学教授と、同塾に関わった山荘ミルクの向山美絵子さん、森林をテーマにした執筆活動を行う浜田久美子さん窶狽フ3人の鼎談。
3章は、卒業生が現在考え・活動していることの報告。KOA森林塾が日本の林業を取り巻く状況に何を投げかけたか、を卒業生が語る。
4章は、同塾のもう1人の看板講師、長谷村在住の林業家・保科孫恵さんが進めてきた長谷村での山造りのレポートである。
「10年をふり返る目的で編みましたが、時系列で10年の出来事を記述したものではないのいで、どこから読んでいただいてもかまいません」と、編者の宮下武久氏は述べている。
A5判 324頁 定価1800円+税。問い合わせは伊那毎日新聞社まで -
天竜川で友釣り50年
南箕輪村 有賀章治さん(57)「俺はしんにょうのつく方のメイジンだよ」
伊那市内の天竜川で笑いながら話す。スポーティなフィッシングスーツに身を固めた姿は、一見10歳ほど若く見える。真っ黒に陽に焼けた顔が印象的だ。<br> 南箕輪村生まれ。小学校低学年の頃から、隣りに住んでいた「本物の名人」に連れられ、アユの友釣りを始めた。以来約50年。南箕輪村から伊那市中央区の大橋付近までをホームグラウンドにして、毎年アユを追いつづけてきた。今では近隣のアユ釣師のリーダー役だ。<br> 7月1日解禁、秋口までのシーズンで、約20縲・0日位は川に来る。「なんだ仕事してないのかと言われちゃうよ」と笑うが、本業は船舶用のターボチャージャーを造るみのわ精工の社長。多忙な毎日の中で時間を工面して土日のアユ釣りの時間を確保しているのだという。<br> 友釣りは、周りに針を配した「おとり」のアユを、岩陰や淵にそっと送り込み、「おとり」に体をぶつけてくるアユを引っ掛ける。水中にテリトリー(縄張り)を持ち、それを侵犯する他のアユを追い出す窶狽ニいうアユの習性を利用した、世界でも他に類例を見ない釣りだ。<br> 「親(おとりのこと)をテリトリーに入れる時の駆け引き。掛かった時の強い引き。この爽快感は1回やれば止められないよ。人を流れに引き込むほどの強い引きをする淡水魚はアユだけだと思うな」<br> 今までの最大の釣果は1日100匹以上。<br> 1970年頃に、諏訪湖からアオコが大量に流れ出し、天竜川の川底がヘドロで埋められた時期があった。「もう天竜のアユはおしまいだ」と感じ、岐阜県にまで釣り場を求めて出かけたこともあったという。<br> 「でも、やっぱりホームグラウンドは天竜川なんだよ。あの頃に比べれば雲泥の差ほど川は綺麗になった。でも、俺が始めた頃の綺麗さから比べればまだまださぁ」<br> 川の汚れは釣り人の減少として如実に現れているという。特に、若い世代でアユ釣りを始める人が極端に少なくなっている。<br> 「川が綺麗だと、釣りをする人が増え、その家族が川に集まる。それで、ますます川を綺麗にしようという気運が広がると思うんだよ」。そういう循環がこれから始まっていけばと願っている。<br> 釣り好きが昂じて、釣りの道具作りにもはまっている。腰につけたタモ(魚をすくう網)は、取っ手の部分を鹿の角で作ったお気に入りの逸品。掛けたアユを入れ、流れに浮かべる「曳舟」という道具も自分で作った。釣り仲間にも色々とプレゼントしている。<br> 「休みといえば、夏場は川に出っ放し。冬場は日がな一日道具作り。女房は、随分前に呆れ返って、もう何も言ってくれないよ」<br> 水面からはね返った光が、キラキラと笑顔を照らした。<br> -
9面記事・闘犬の雄叫
夏が来た。近くのせせらぎの近くをホタルが舞っている。幻想的な光を放ちながら天空を泳ぐ蛍を見ていると、子供の頃その蛍を追っかけて小川へ転げ落ちた思い出がよみがえる。そして少し大きくなり物心が付き、いわゆる大人になり・ス変心・スが芽生え、職場の女の子を誘って川べりを蛍と一緒になって歩いたことも…。
梅雨の時期と一緒に蛍もやってくるし、懐かしい思い出もまたやってくる。めでたし、めでたし!
『恋にこがれて鳴くせみよりも、鳴かぬホタルが身をこがす』夏も真っ盛り、せみの声が聞こえてくる。ホタルもセミもこの前も書いたが生涯の大部分を土の中で過ごし、明るい地表へ出てきてわずか3縲・日で死んで逝く…。そのわずかの日々を精一杯鳴き続け、光り続け、燃えて燃えて燃え尽きるのだと思う。この燃え尽きるということが大事なことで人間、何時どこで燃え尽きるかが問題なのだ。中途半端な燃え方ならば燃えない方がいい。そうかと言って燃えなくては感動も興奮もなにもない。仕事に燃え、恋に燃え、燃え尽きて死んでゆきたいものと誰しもが考えているんだろうと思う。
昨日は医者と一緒に一日を過ごした。ロータリークラブの用事で二人で丸子という所まで車で往復したので車の中でいろいろ話した。内科医の権威で年は74歳。つやつやとした顔で、若々しい。私の主治医というか、カゼかなと思うと飛び込んで行く開業医の先生である。その先生と話の流れの中で意気統合したことは、男は幾つになっても子供っぽいし寂しがり屋のいくじなしだということだ。女は強い、生きる勢いがあるとも。
そして燃えて尽きたいという話になって、後何年の命なのか、何年生きたいのか、自分自身の目標は何なのか、やりたいことがあるのか棚卸しをしようと言うことになった。あまり欲の皮を突っ張ってもだめ、そうかといって欲がなければ生きる価値がない。自分の能力のちょっと上あたりを目指すのだという。目標が決まったら一目散に突っ走る、女房、子供の批判もあろう、しかしだ80までの時間だ、持ち時間が少ないのだから多少の障害は覚悟しろ、真剣にならざるを得ない、すれば回りの者も理解してくれるものだという。
医者の世界と小生の生きる世界とはまるっきり違うが、同じ人間なんだという気持ちが伝わってきた。勉強になった一日であった。 -
伊那消防組合構成市町村議会議員ソフトボール大会
伊那消防組合は13日、同組合を構成する市町村の議会議員や理事者の親ぼくを深めることを目的としたソフトボール大会を開いた。
伊那市営球場と県営球場を使って6つの市町村チームと理事者チーム一つが、トーナメント形式で対戦。全9試合が行われた結果、高遠町が優勝。準優勝が辰野町、3位が伊那市となり、試合を通して参加者たちは親ぼくを深めた。 -
第2回
押し寄せるIT化の波
-ネット利用で地方の経営はどう変わる?【上】伊那毎日新聞創刊50周年記念企画の1つ、上伊那「経済時事対談」。第2回のテーマは、インターネット時代に地方企業はどう対応していくべきか。大手企業の情報システム担当者・コンピューターシステム業者・積極的にネット利用を進める地元企業担当者の3人に語り合っていただいた。
【出席者】
●遠藤和夫さん(55)KOA株式会社経営管理イニシアティブ情報システムセンターゼネラルマネージャー/長野県経営者協会上伊那支部情報委員会
●丸山慎一さん(38)株式会社仙醸企画主任
●小林正信さん(43)
有限会社キャリコ社長 -
ポカミス防止セミナー
上伊那産業振興会が主催する製造業の品質管理に関わる講習会=「ポカミス防止と見える化セミナー」の第1回が12日、伊那市西箕輪の伊那技術形成センターであった。当初20人の定員だったが、60人もの応募が殺到し、開催数を2回にして開かれた。
「顧客クレーム0」が多くの製造業企業の目標になっているが、現実的には、どんなレベルの作業員が生産ラインに入っても100%良品が造り続けられる工程を、管理監督者や技術スタッフが用意することが問われている。
セミナーでは中部産業連盟主席コンサルタントの中山賢一さんが、ポカミスを交通違反になぞらえつつ、最大の要因は「目学」(=自分だけの浅い知識と経験による勝手な判断)とずるさだと指摘。ポカミス防止のためには(1)作業条件の明確な提示(2)手順・方法をマニュアル化することによる作業の標準化(3)適度の緊張感を持続させるための管理監督窶狽ハじて、作業工程全体を基準化することが重要などと話した。
管理監督の徹底のために作業の進展状況を一目瞭然で掌握できる工程全体の「見える化」が必要だ窶狽ニも。
単純作業による大量生産の工程でも、製造機械組立などの「一個造り」の工程でも、ポカミスを防止することは現在、重要な課題となっている。特に、組立などの作業工程においては、ポカミス防止のために作業員の熟練工化に力点を置く主張と、作業監督者による作業工程のマニュアル化と管理徹底に力点を置く主張とがあり(中山氏は後者の立場)、その方法が模索中でもある。こうした中、伊那谷の企業でもポカミス防止には強い関心が寄せられており、参加者はメモなどとりながら熱心に講演に聞き入っていた。<br> -
箕輪少年野球連盟主催箕輪大会
箕輪少年野球連盟主催の05年度箕輪大会は10日、番場原第1、2球場であった。上伊那郡下の16チームが出場し、2ブロックに分かれて優勝を競い合った。<br> 郡下の各チームが集まり交流を深める大会は、春季、秋季、箕輪大会、辰野大会の年4回。今大会は05年度の2回目。<br> 各チームは、日ごろの厳しい練習の成果を発揮。ベンチや家族の応援を受けながら、熱闘を繰り広げた。<br> 結果は次の通り。<br>◇Aブロック (1)箕輪中部ヤンキース(2)南小ドラゴンズ(3)西友クラブ、ヤングホープス<br>◇Bブロック (1)伊那ドリームズ(2)箕輪ジャイアンツ(3)辰野ヤンガース、箕輪彗星クラブ<br>
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県が水防法改定説明会
県土木部は7日、飯田市の飯田消費生活センターで水防法などの改定に関する説明会を開いた。天竜川と木曽川の流域の建設事務所と各市町村から実務担当者、約70人が参加した。
04年に全国的に台風被害が続出したことを受け、国会が水防法などを改定、5月から公布された。特に04年の災害では、従来実効的な対策が十分でなかった中小の河川での被害が大きかったため、改定法では、主要には県が管理する中小河川などで避難に有効な情報を集約・伝達することや、それを受けた市町村が迅速に避難などの対策を立てることが重視されている。
説明会では、県土木部の村山幸男企画員が(1)大河川の洪水予報などの充実(2)浸水想定区域の調査・設定対象を中小河川にまで拡大しハザードマップを作成(3)災害時の指示伝達系統の整備やハザードマップの周知徹底をはじめ警戒避難体制の充実(4)水防団の退職報償金制度の創設などによる水災防止体制の強化-などのポイントを話した。
当面は国や圏の支援のもとに、各市町村ごとに浸水想定区域の調査とハザードマップ(災害時避難地図)の作成を進めることになる。
04年の経験にもとづいて国・県・市町村が真剣に取り組むべき課題だが、説明の途中から居眠りを始める参加者の姿が目立った。