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南箕輪保健センター竣工検査
南箕輪村の保健センターで6月から行っていた改修工事が完了し、10日、同村の唐木一直村長や住民福祉課、請負業者などによる竣工検査が行われた。
同センターは乳幼児健診や健康教室、介護予防教室などに使用しているが、手狭であったり、玄関やトイレに段差があるなど使いにくい面があった。
今回の改修では、バリアフリー化に力を入れており、玄関を広くするとともに段差をなくし、雨でも検診車への移動がスムーズになるようにひさしを設置したり、スリッパを使わずにすむように施設全体にじゅうたんを敷くなど、さまざまな面で利用者に配慮している。
手狭だった保健指導室には、新しく130平方メートルの平屋が増築され、手洗い場の少なさを改善するために、室内に手洗い場が設けられた。子どもや車いすの人にも使えるように低い位置にも設置されている。
また老朽化が見られていた栄養指導室の調理機器は新しく取り替えた。
工事費は4530万円、調理機器の取替えに270万円がかかった。同施設は17日から使用される。
##写真(たてよこ) -
南殿区 キンボールで区民体育祭
南箕輪村の南殿区冬季区民体育祭が9日、村民体育館であり、親子ら約160人がニュースポーツのキンボールを楽しんだ。区内16組が参加し、各チームともボールを床に落とさないようにコートを駆け回り、白熱した試合を展開した。
冬季区民大会は10年以上続く恒例で、キンボールを始めたのは3年目。それまで綱引きや卓球などの競技をしていたが、年齢に関係なく楽しめるためキンボールで区内の親ぼくを深めている。
関係者は「スポーツで和気あいあいと交流を広げてほしい。日ごろ顔を合わさない人との出合いの場にもなるので、仲間づくりのきっかけに役立ててもらえれば」と話している。
白熱した試合を展開する南殿の区民ら -
赤松荘バリアフリー化工事終了
南箕輪村が進めていた老人憩いの家「赤松荘」のバリアフリー化改修工事が終了し、10日から利用を始める。
工事は、玄関前にUの字のスロープを設置し、玄関の中まですべてフラットにした。これまでは、集会室2部屋、広間1部屋、内縁があったが、内縁をなくして集会室を広げ、畳からフローリングにし敷居もすべてなくすなど、利用者に優しい施設になった。
赤松荘は会議のほか、村社会福祉協議会の結婚相談の会場でもあり、10日の結婚相談から利用再開となる。
総事業費は約700万円。設計・監理は川上設計、工事請負業者は入戸建設工業。 -
伊那広域シルバー人材センター南箕輪地区懇談会
南箕輪村公民館で7日、伊那広域シルバー人材センターの南箕輪地区懇談会が開かれた。会員78人が参加し、状況報告や活動報告、意見交換などを行った。
地区委員の清水武茂さんは「意見や質問を出していただいて、実績などがいっそうよく、上向きになっていきますように願います」とあいさつした。
現在南箕輪地区の会員は93人。今年度10人が入会し7人が退会している。受託事業実績では前年度より件数では16件、金額では273万8527円上回っている。
6月にはせん定講習会、7、10月には村役場の草刈りなどのボランティア、11月には自動車安全運転講習会などの活動を行ってきた。後期活動計画では08年1月に家事援助料理講習会、高齢者のための健康教室、2月に親睦1泊旅行などを予定している。 -
南箕輪村議会12月定例会一般質問要旨
南箕輪村議会12月定例会の一般質問は12、13日にある。質問者は9人。質問要旨は次の通り。
原悟郎議員 (1)新年度予算の重点事項など(2)生きがいセンターの増築及び運営(3)学力調査状況
原司宣議員 (1)行政と自治組織の役割と活動(2)住民参加の自治組織と組外世帯(3)今後の自治組織のあり方(4)大芝公園施設、村民プールの維持管理(5)大芝公園(運動関連)設備の運営(6)村有林の育成
山本昭子議員 (1)黒川の整備計画(2)本村小中学生の健康状況(3)食育について村としての取り組み(4)栄養教諭制度
山口守夫議員 (1)農業振興対策(2)森林整備対策
孕石勝市議員 (1)障害者福祉計画(2)スポーツ振興基本計画
高見利夫議員 (1)村内産業の振興策(2)入札制度(3)郷土館(4)交通安全対策
三沢澄子議員 (1)後期高齢者医療制度(2)介護保険の改善
久保村義輝議員 (1)農林業振興(2)行政姿勢
小坂泰夫議員 (1)議会での村長答弁の重さと答弁後の経過(2)区組加入者・未加入者間の不公平感の是正(3)味工房新施設 -
日本ピスコが南箕輪村にテレビ寄贈
南箕輪村塩ノ井の日本ピスコ(山崎清康社長)は3日、南箕輪村に60インチのプラズマテレビを寄贈した。村は、役場庁舎1階ロビー正面の壁面に設置し、村の文字放送などを放映していく。
日本ピスコは76年に岡谷市で設立。86年に南箕輪村に移転した。今年は創立30周年、村に移って20周年の節目で、昨年の豪雨災害の教訓から緊急事態での利用なども考えテレビ寄贈を決め、根本取締役が唐木一直村長に目録を手渡した。
根本取締役は、「地域や行政にお世話になって順調に伸びることができた。気持ちだけだが行政、地域のために使ってほしい」と話した。唐木村長は、「いろいろな面で村を支えてもらっている。村民への情報発信のため活用させてもらう」と感謝した。
村は、伊那ケーブルテレビジョンで放送している村の文字放送(30チャンネル)や広報番組を常時流していくという。 -
松くい虫対策募金に寄付 大芝マレット親交会
南箕輪村の信州大芝高原マレットゴルフ親交会(北原忠義会長、134人)は、村の松くい虫対策募金に4万840円を寄付した。7日、同村の大芝高原MG場であった親交会の例会に唐木村長が訪れ、寄付金を受け取った。
親交会は4年前から、大芝高原の緑を維持するための一助になればと「緑の募金」として、4月から11月まで月4回ある例会の毎月最終日に募金箱を設置、会員に協力を求めて集まった善意を村に寄付。前年度から大芝高原のアカマツを守る松くい虫対策募金に寄付している。
北原会長は「自然の中で遊ばせてもらっているという意識を高め、自然を大切にすることを考えるために募金の寄付を続けている。これからも大芝の自然を壊さないようにマレットゴルフをプレーしていきたい」と話している。 -
南箕輪小学童クラブ室完成
南箕輪村立南箕輪小学校の敷地に建設していた学童クラブ室が完成した。10日から児童の利用が始まる。
学童クラブは1年生から4年生まで47人が利用。現在は「すくすくはうす」を使っているが、年々利用が増加し手狭になったことや、すくすくはうすは他事業にも使用していることなどから、南小校舎南側に新設した。
鉄骨平屋建て、面積は293平方メートル。学習スペースと遊戯スペース、事務室、物置がある。ドア枠などに黄色や赤など明るい色を使い、床もパイン材を使用し明るく開放的にした。校舎と渡り廊下でつなぎ、外から出入りできる入口もある。
事業費は約4700万円。国と県から各416万円の補助を受けた。
児童は10日から新施設で午後2時半から6時半まで過ごす。
村教委によると、60人までの利用を想定。学童クラブ利用時間外は中間教室、PTA、まっくん見守り隊、学校の会議など多目的に利用する考えで、スクリーンや遮光カーテンも備えている。 -
伊東瑞枝さん リボンアートフラワーラッピング展
南箕輪村沢尻のリボンクリエーター伊東瑞枝さん(65)の作品展「リボンアートフラワーラッピング展」は6日、伊那市の中部電力伊那営業所ギャラリーで始まった。クリスマスや正月などをテーマにアレンジした作品約50点を会場に飾った=写真。入場無料。21日まで。
毎年この時期に出品する作品展は今回で8回目。アセテート製のリボンで作ったバラやコチョウラン、ポピー、アネモネなどの花を使ってラッピングや季節に合わせた飾りを制作した。
トナカイや白、銀、金色のポインセチアの花をあしらったクリスマス飾り、来年の干支(えと)のネズミを添えた正月飾りなど、創造力を膨らませて制作した力作ばかりが並ぶ。伊東さんは「リボンでさまざまなものが作れることを見てもらいたい」と話している。
会場には伊東さんの友人、小松信子さん(辰野町)の油絵などもある。
土、日曜日は休館。午前8時30分縲恁゚後5時10分。 -
南箕輪村
08年1月から奨学資金援助事業開始南箕輪村は、子育て支援策として奨学資金援助事業を08年1月から始める。大学や各種学校への進学を目的とした教育ローンの利子の3%補給と保証料の全額補助をするもので、金融機関の融資制度に対する援助事業は県内でも珍しいという。
村教育委員会によると、同事業の利用条件は、申請時に一定期間村に住所を有する人、所得が400万円以内の人など。金融機関はアルプス中央信用金庫、JA上伊那、八十二銀行、長野銀行、労働金庫で、証書貸付型に限る。現在要綱を整備している。
5日に開会した村議会12月定例会に「南箕輪村人づくり基金条例」の改正案を提出。人づくり基金は中学生のカナダホームステイの財源を積み立てるため91年に設置したが、中学生の研修に加え今回の事業を行う財源にもするため条例の一部を改める。併せて、ここ数年利用のない高校生対象の奨学金制度を廃止し、財源の奨学金貸与基金は人づくり基金に繰り入れる。
村は、同事業の保証料として1人10万円の3人分で奨学資金補助金30万円、奨学金貸与基金からの繰り入れで人づくり基金積立金243万7千円の補正予算案を提出し、可決された。 -
南箕輪村議会12月定例会開会
学童クラブ負担金引き下げへ条例改正案提出南箕輪村議会12月定例会は5日開会し、南箕輪村むらづくり委員会条例などの一部改正案など11件を提出し、07年度一般会計補正予算案を即決した。
提出議案は南箕輪村むらづくり委員会条例、課設置条例、学童クラブ条例、人づくり基金条例の一部改正案、07年度一般会計など補正予算案5件、上伊那広域連合規約の変更、村道路線の認定について。
学童クラブ条例の一部改正案は、保護者負担金を改定し、新たに2人目以降の負担金月額を設ける。共働き世帯及び母子または父子家庭・生活保護世帯及び準要保護世帯に該当しない世帯が現行8千円を1人目5千円、2人目以降3千円、母子または父子家庭は現行4千円を1人目3千円、2人目以降1500円にする。一時入所1回につき800円の負担金は変わらない。クラブのさらなる利用促進を図るねらいで、08年4月1日から施行する。
一般会計補正予算案は歳入歳出に各1億1417万3千円を追加し、総額を各45億2900万7千円とする。歳入補正額の主なものは個人村民税3980万円、固定資産税2020万円、民生費と教育費の国庫補助金3671万3千円など。歳出の主なものは図書館を増築する世代間交流施設建築事業4360万5千円、南箕輪中学校防火シャッター等改修工事事業1690万円など。
陳情は▽地方財政の充実・強化を求める意見書提出に関する陳情書▽後期高齢者医療制度の中止・撤回を求める陳情書▽「看護師等の人材確保の促進に関する法律」の改正を求める陳情書▽深刻な医師不足を打開するための法律の制定を求める陳情書▽保険でより良い歯科医療の実現を求める意見書採択についての陳情▽米価の安定対策を求める陳情-。 -
JA上伊那の出資会社「グレース」が南箕輪村で新築「虹のホール」起工式
上伊那農業協同組合(JA上伊那)の出資会社で、斎場を運営する「グレース」は5日、南箕輪村のJA上伊那ライスセンター南側用地に新しく建設する斎場「虹のホール」の安全祈願祭と起工式をした=写真。JA上伊那や工事関係者など約50人が集まり、無事に完成することを祈願した。
斎場の建設は伊那市東春近、高遠町、駒ヶ根市に続く4カ所目。今後も伊北地域、伊南地域に1カ所ずつ、同様の斎場を建設することを検討している。
建設用地の敷地面積は約3500平方メートル。建物は鉄骨造平屋建て、延べ床面積は約770平方メートル。総事業費は1億4千万円。
来年4月のオープンを予定している。
宮下勝義組合長は「地域のみなさんから要望があってから、建設までに時間がかかってしまった。大変寒い時期の工事になるが、4月にオープンできればと思っている。地域のみなさんの期待に応えていきたい」と語った。
また、20日までは同ホールの名称を募集している(当日消印有効)。採用者(1人)には5万円、虹のかけ橋会費会員証(5年間有効)、ファーマーズあじ縲怩ネの農産物5千円相当を贈呈。また、準採用者(2人)には1万円、会員証、農産物3千円相当を、グレース賞(5人)には会員賞と農産物3千円相当を贈呈する。
応募は、はがきかFAXで。〒399竏・432伊那市東春近車屋207グレース虹のホール斎場名募集係まで。FAXは76・1031。
問い合わせはグレース(TEL76・2080)へ。 -
南箕輪村輪の会合同収穫祭
南箕輪村輪の会は1日、合同収穫祭を村公民館で開いた。今年栽培し収穫したサツマイモなどを皆で調理し、恵みに感謝しながら楽しく味わった。
今年は、輪の会が管理する「みんなの畑」でサツマイモ、ジャガイモ、コンニャクイモ、落花生を栽培。コンニャクイモの出来はまずまずだったが、サツマイモとジャガイモはいい出来だったという。
収穫祭には輪の会のほか、えごまの会、寺子屋、信州大学の学生、役場、上伊那農業改良普及センターから40人が参加。献立は新米のおにぎり、とん汁、野菜のみそ和え、刺身こんにゃく、大学いも。収穫した野菜のほか会員が作った地元野菜などを調理した。コンニャクは、輪の会の会員が事前に7キロのコンニャクイモから作っておいたものを使った。
子どもたちも野菜を切るなど協力し、おにぎりはウルトラマンやスライムの形に作るなど互いに見せ合って楽しんでいた。南箕輪小学校3年の渡辺新太君は、「野菜を切ったり、サツマイモを揚げたり、みんなでやると楽しい」と話していた。 -
南箕輪中で「わかたけ発表会」
南箕輪村の南箕輪中学校でこのほど、各学年が総合的な学習の時間で勉強した成果を発表する「わかたけ発表会」を同校体育館で開いた。集まった全校生徒や保護者らは、それぞれの学習発表に聞き入った。
1学年は大芝高原に関するクイズなどを織り交ぜ、南箕輪村をPRしよう竏窒ニ発表。2学年は職場体験などを通じて感じた思いを訴え、3学年は産業、歴史、自然科学など個人の追及テーマから学習成果を披露した。
各学年の代表数人がスライドなどを使って発表した。2年生の代表の一人は職場体験を通じ「あいさつの大切さを知った。お客さんを思いやる気持ちを学んだ」などとし、「経験を生かし、自分のやりたい仕事を探したい」と話した。
スライドを使って発表する生徒 -
第8回オール信州「村」ソフトバレーボールフェスティバル開催
第8回オール信州「村」ソフトバレーボールフェスティバルが2日、南箕輪村民体育館などであった。県内にある11村から41チームが参加。40歳男女と50歳以上男女でつくるチームを対象とする「トリムの部」では、南箕輪村の「沢尻Sバボちゃん」が優勝。以下2位、3位も南箕輪村のチームが独占したほか、30代以下の男女でつくるチームを対象としたマックンの部では、南箕輪村の「まっくんA」が準優勝する好成績を収めた。
同フェスティバルは県内の村で集まって何かやってみよう竏窒ニ、南箕輪村の呼びかけで8年前から始まったもの。当初は県内67の村が存在していたが、市町村合併が進んだ3、4年から、対象となる村が激減。参加チームも少なくなってしまったが、それでも今年は41チームが集まった。上伊那の全村も参加した。
まっくんの部の決勝戦では、原村のMIRACLEと南箕輪村のまっくんAが対戦。2セットともまっくんAはMIRACLEに数点差まで迫る健闘を見せた。
加藤正幸大会長は「村というくくりをなくすことも考えたが、まだ、参加してくれるチームがいるので、しばらくはこのまま続けていきたい」と話していた。
大会結果は次の通り。
◇まっくんの部(1)MIRACLE(原村)(2)まっくんA(南箕輪村)(3)Pikkarz2(南箕輪村)東京アクセント(松川村)
◇トリムの部(1)沢尻Sバボちゃん(南箕輪村)(2)元気がいいね2(南箕輪村)(3)元気がいいね1(南箕輪村) -
「人権週間」4-10日
南箕輪村で街頭啓発国際連合が定める12月10日の人権デーにあわせた「人権週間」(4-10日)の活動で、伊那人権擁護委員協議会は7日まで、上伊那8市町村で街頭啓発をしている。南箕輪村の大型店では1日、村の人権擁護委員と役場職員が、人権尊重思想の普及高揚のため、買い物客らにチラシを手渡した。
街頭啓発は人権週間中の恒例の取り組み。チラシには「思いやりの心 かけがえのない命を大切に」の言葉、女性や子ども、高齢者らの人権擁護の説明などが書いてある。
南箕輪村ではのぼり旗を立て、用意したチラシとカイロの100セットを手渡して人権尊重を呼びかけた。 -
民生児童委員・主任児童委員委嘱書伝達式
南箕輪村は3日、民生児童委員・主任児童委員委嘱書伝達式を村役場で開き、唐木一直村長が委嘱書を手渡した。
民生児童委員は27人で新任は13人。主任児童委員は2人で新任は1人。任期は3年。
唐木村長は、「行政の最大の仕事は福祉行政。福祉ニーズ、住民ニーズが多様化し、さまざまなケースが複雑化している。委員の皆さんのご協力をいただかなければ行政も対応できない。村民が安心して暮らせるむらづくりのため、福祉の充実が大変重要。村の福祉進展のため一役を担っていただきたい」とあいさつした。
この日、箕輪町でも委嘱書伝達式があり、民生児童委員56人(内新任30人)、主任児童委員新任3人を委嘱した。
伊那市は4日、民生児童委員151人(内新任99人)、主任児童委員16人(内新任9人)を委嘱する。 -
信州大学田園環境工学研究会公開研究会
中山間地域の諸問題の解決を目指し、実践的研究を行っている信州大学田園環境工学研究会は29日、公開研究会「里地・里山における人間と動物」を南箕輪村の信州大学農学部で開いた。
信州大学農学部AFC准教授の泉山茂之さんが「現在の獣害対策の課題と新たなる方向性」を、前北里大学獣医畜産学部教授の今井敏行さんが「山麓部における野生動物の交通事故と対策の方向」をそれぞれテーマにして講演した。
泉山さんは「有害鳥獣駆除は万能ではない」として、サルの獣害を例に、獣害対策の主流である有害鳥獣駆除だけでは農林業被害総額の軽減にはつながらないことをグラフや図を使って説明。「みんながそれぞれできる対策をとり、地域ぐるみで努力していくこと」と訴え、犬を使ったサルの追い払いや電気柵の設置など、環境に適した防除策を組み合わせる「総合的対策」の必要性を訴えた。
野生動物の交通事故死について、その実態を調査した今井さんは、青森県十和田市周辺地域の山麓部を例にとり事故発生の特色などを語った。
講演の後の質疑応答では、聴講者がさまざまな質問をした。「サルを追い払うモンキードックはどんな犬種が適しているのか」という質問に泉山さんは大町市の事例をとりあげ「雑種などでも、訓練する方に聞いて問題ないようなら大丈夫」と答えた。 -
南箕輪村予算編成方針説明会
南箕輪村は30日、08年度予算編成方針説明会を役場で開いた。「安全で安心して暮らせる子育て・福祉・教育に優しい村づくり」と「活力と元気をはぐくむ村づくり」を目指し、第4次総合計画に基づく事業選択と、全事務事業の原点に戻った検証、徹底した歳出削減を指示した。
唐木一直村長は、「職員の英知を結集し、村民が元気で安心して暮らせる予算になるようお願いしたい。行政の役割は本当に困っている人をどう支援できるか。そういう予算付けができれば一番いい」と話した。
「任期中最後の予算編成。公約のより一層の推進を考えた」とし、主な施策にハード面は09年度建替えを計画する南原保育園の設計と駐車場の用地取得、大芝高原味工房を含めた周辺整備、学校校舎の整備、下水道整備、ソフト面では奨学金制度、学童保育料の引き下げ、中学3年生までの医療費無料化などを挙げ、「村民のためになる予算付けを」と指示した。
10年度までの各課実施計画では各年度大幅な財源不足が生じる見通しで、予算編成の留意事項として▽制度的な見直しまで立ち入った徹底した歳出の見直し▽未収金の積極的な回収▽白紙状態からの事業見直し-などを示した。 -
鼓龍第2回公演12月15日
公演に向け練習に熱南箕輪村で活動する太鼓グループ「鼓龍」(15人、井原夏二代表)は12月15日、第2回公演を村民センターホールで開く。本番に向け、熱の入った練習が続いている。
結成10周年記念で04年に第1回演奏会を開いて以来、久しぶりの大きな公演になる。鼓龍のほか、小・中学生約40人のグループ「CoCo龍」も出演する。鼓龍は、新曲「音喜楽」など10曲、CoCo龍は小学校低学年、高学年、中学生が各1曲演奏する。
鼓龍は5月ころから練習を始め、曲作りに励んできた。CoCo龍の2期生で現在鼓龍に所属する高校2年生の4人も出演する。CoCo龍も大きな舞台に向け意欲的に練習し、曲作りには子どもたちの希望も取り入れている。
井原代表は、「演奏会のサブタイトル『大地から響き渡る鼓動』という気持ちで、日ごろの練習成果を発揮し、小学生から大人までという年齢を超えて明るく楽しい演奏をみせたい」と話している。
公演は午後6時開演。入場料は大人(高校生以上)千円、小・中学生500円。チケット、問い合わせは村教育委員会(TEL76・7007)、まつり工房(TEL78・6662)へ。 -
信大農学部の盧尚建准教授
日本農学進歩賞受賞信州大学農学部食料生産科学科の盧尚建(ロー・サングン)准教授(39)が、家畜の脂肪蓄積過程で新規遺伝子「アディポジェニン」の発見やタンパク質のグレリン受容体などの新たな役割を解明した「家畜脂肪蓄積の分子機構の解明に関する研究」で、財団法人農学会の07年度(第6回)日本農学進歩賞を受賞した。
同賞は、40歳未満を対象に、農林水産業や関連産業の発展のため農学の進歩に顕著な貢献をした人に与えられる。推薦19件のうち9人が受賞。26日に受賞式があった。
盧准教授の専門は動物生理学。今回の研究は、動物の体にどのように脂肪が蓄積されるかの解明が最終目的で、家畜の生産性向上の重要な要素である脂肪細胞の増殖・分化の分子機構の解明の研究をまとめている。
第1に、脂肪蓄積に関わる新規調節因子を同定。第2に、脂肪細胞の分化・形成を刺激する新規遺伝子を発見し「アディポジェニン」と名付け、牛アディポジェニンは脂肪組織で発現が高く脂肪細胞分化を調節することを解明。第3に、胃から分泌されるGタンパク質共役型受容体のうちグレリン受容体、GPCR43、GPCR120遺伝子の機能解析をし、脂肪細胞分化などに作用する新たな役割を解明した。
28日の信大農学部での会見で盧准教授は、「家畜の脂肪細胞分化・形成過程の解明で家畜の生産性向上のために必要な基盤技術を確立したい。農学部が将来的に目指す機能性食品の開発などにも貢献できればと思う」と話した。同研究は人間の肥満にも適応すると考えられ「近々まとめて発表したい」とした。
同賞は、農学部では鏡味裕教授の03年(第2回)の受賞に続き2人目。唐沢豊学部長は、「ここでの研究が認められ誇らしく思う。今後の研究活動の活性化に期待している」としている。
盧准教授は韓国出身。岩手大学大学院連合農学研究科博士課程修了。農学博士。99年から信大農学部助手。03年から助教授。 -
上農で図柄入りリンゴ収穫
南箕輪村の上伊那農業高校園芸科学科食用植物コース選択生2年生は27日、同校で栽培している図柄入りリンゴの収穫を行った。
リンゴが色づく前にシールを張ることによって、シールの黒い部分だけ赤くならずリンゴに図柄が入るというもので、同校では毎年栽培している。
シールの張ってあるリンゴをひとつひとつもぎとっていく生徒たち。しっかりと図柄が入っているか、心配するようにリンゴを見る。収穫したリンゴはシールを張ったまま箱詰した。
「合格祈願」という図柄の入ったリンゴ10キロ入り5ケース分は、同校と交流のある東京都武蔵野市立第三中学校へ送るとのこと。両校の交流が始まって以来、図柄入りリンゴの贈答は恒例となっている。
園芸科学科を教えている北原千歳先生は「こういった交流を通じて、東京の人たちが長野県産の農産物に興味を持ってもらえれば」と語った。 -
むらづくり委員会条例改正案
南箕輪村議会12月定例会に提出を予定南箕輪村は、村議会12月定例会に「むらづくり委員会条例」改正案の提出を予定している。
むらづくり委員会は04年11月から06年9月まで活動。村は、委員会の答申を受け決定した総合計画を、今後実践に向けて取り組むため、第2期むらづくり委員会を設置し、実践方法の検討や計画の検証を考えている。第1期むらづくり委員会の運営内容などを検証し、人数や人選方法を改正し、今後の新たな取り組みを検討する上で専門的に調査審議する委員を置く条文を追加する。
第2期むらづくり委員会の役割は▽新たなコミュニティ組織づくりの検討▽第3者行政評価(外部評価)▽第4次総合計画の検証及び後期基本計画の検証-の3点。
改正案では、任期は現状どおり3年。定数は現状の58人以内を30人以内、組織は現状の(1)村議会の議員縲・5)村職員を識見者、公募委員にそれぞれ改め、専門委員の項目を追加する。
村は、本年度内に人選し08年4月に第2期むらづくり委員会を始めたいとしている。 -
信大農学部の学生がバングラディシュのサイクロン被災者救援にむけた募金活動を展開
サイクロンの直撃により被災したバングラデシュの人たちを支援しよう竏窒ニ、南箕輪村の信州大学農学部の学生有志約20人が27日、募金活動を開始した=写真。
15日にバングラデシュ南西岸に上陸した大型サイクロン「シドル」は、同地区に甚大な被害を及ぼしており、バングラデシュ政府の情報によると、26日現在で被災者は約690万人に及び、すでに3千人の死亡を確認。1180人が行方不明となっており、犠牲者は約1万人に及ぶと試算している。森林が崩壊し、家畜などを失った家族も多く、食料、物資などの緊急支援のほか、その後の再建に向けた復興支援が必要な状態にあり、各国政府やNGOなどが救助活動や、物資の支援を展開している。
こうした状況を受け、同国からの留学生が中心となって救援金を学生や職員から募集することを提案。賛同した学生が集まり、募金活動を展開することとなった。
森林科学科の学生で発起人のモハメッド・ヌールさん(36)は「まずは農学部の学生と職員に協力を求めていきたい。また、母国のため、そのほかの学部などとも連携していければ」と話していた。
募金箱は12月25日まで農学部の生協内1カ所と校舎内2カ所に設置する予定で、受け付け時間は午前9時縲恁゚後5時。一般の募金も受け付けている。
募金は25日以降に集計、公表し、日本赤十字社に送金する。 -
大泉営農組合
野沢菜と大根の収穫体験南箕輪村大泉営農組合の「野沢菜と大根の収穫体験」が24日、村道5号線のあずまや近くの畑で始まった。毎年の恒例で、朝から訪れた夫婦が手際よく収穫している。
野沢菜は鶏ふんを使用し、無農薬で栽培した。今年は菜の丈もちょうどよく出来はいいという。価格は1束(5キロ)200円。用意してあるひもで縛るが、5キロ以上縛ることができる長さにしてあるという。
伊那市の夫婦は50キロ漬ける予定で、「初めて来た。枯葉などごみを畑に置いていっていいので助かる。少しでも安く提供してもらえるのでありがたい」と話していた。
体験は25日、12月1、2日もある。時間はいずれも午前9時縲恁゚後3時。大根は予約制で1本50円。 -
南箕輪村
新舞踊「中込ももの会」南箕輪村中込区に暮らす皆の健康作りと仲間の輪を作りたいと、96年に発足した新舞踊の会。中込公民館活動の一環として、毎月第1、第3月曜日の夜、公民館に集まる。
今年会長を務める山本照子さんの知人が踊りの藤華流の先生をしていることから指導をお願いし、先生の片桐百子さんの名前の「もも」から、会の名は「中込ももの会」と名付けた。発足当初は7人だったが、さまざな事情から現在は4人で活動している。
皆で習いたい曲の希望を出し合って先生に振りを教わり、「湯の町エレジー」「北山時雨」など1年間に2、3曲を仕上げる。練習だけでなく、2年に1回ある藤花流のおさらい会や、地元区の敬老会、村の社協まつりで踊ったり、ボランティアでデイサービスセンターも訪問する。
今年の敬老会は「紅の舟歌」「相馬盆歌」の2曲を披露した。「皆さん踊りを当てにしてくださってるから、張り合いになる。お世辞でも『よかった』と言ってくれて、お花もたくさんいただいた」という。
村の文化団体連絡協議会に所属し、村の文化祭のステージにも出演。今年は「河内男節」を発表した。「観客の多い文化祭は、ドキドキするから緊張しないように互いに励ましあって。でも、あんまり大勢いると上がってしまって、普段間違えないところで間違えてしまうなんてこともあるの。でも、どんどん場を踏むように先生に言われるので、皆で目標を持って一生懸命やっています」
寒さが厳しくなる1、2月は休みで、活動は3月から12月まで。「踊りが好きなのよ。下手でもなんでも、休まないように出てきて踊って。皆さんで気持ちを合わせて和やかにやっています」。4人が一緒に踊るため、先生にも「1人だけが上手でも、皆の踊りが合わないとよくない」と、息を合わせて踊るよう指導を受け練習に励んでいる。
今年の活動もあと1カ月。以前に習った曲の復習もしながら、新曲に取り組む。「体を動かすことは健康にいいし、ボケ防止にもいい。生涯学習で楽しくやっていきたい」(村上裕子) -
南箕輪村が08年度に収納対策課設置へ
12月議会に課設置条例の一部改正案提出南箕輪村は、村税や各種料金の徴収、収納体制の強化を目的に、08年度に収納対策課を新設するため、12月村議会に課設置条例の一部改正案の提出を予定している。
現在村には5課あり、収納対策は税務課内の係が担当し、専任課長をおいて対応しているが、専門徴収集団として課に位置づけることで徴収の強化を図ると同時に住民、納税者に対しても村の姿勢を打ち出し、物件の差し押さえもしていきたいという。
06年度末の滞納は、住民税(個人・法人)、固定資産税、国保税、軽自動車税の滞納者は延べ1100人、滞納件数は9900件、未納額は約1億9千万円になる。上水道料は800万円、公共下水道と農業集落排水は920万円、介護保険料は250万円になる。
村は、新年度分の滞納については夏と冬の年2回、強化月間を設けて職員をあげて滞納整理に取り組んでいる。基本的には各税や料金の担当課で徴収するが、長期滞納については新設を予定する課と調整を図りながら対応していきたいという。 -
南箕輪村議会
12月議会から一般質問に一問一答方式導入南箕輪村議会は、12月定例会から一般質問に一問一答方式を導入する。一般質問を分かりやすくすることが一番の目的で、村の施策についてより深い質問をし、議会の活性化を図る。
従来は、議員が質問項目を一括して尋ね、答弁の後に再質問する方式。時間制限はなく、質問回数は3回までだった。
一問一答方式では1議員の持ち時間を50分にし、終了5分前に合図する。
本年6月議会前から議会運営委員会で議論し、全員協議会で協議して決定した。 -
伊那消防組合議会 通信指令システム更新を可決
伊那市、辰野町、箕輪町、南箕輪村でつくる伊那消防組合(組合長・小坂樫男伊那市長)の組合議会臨時会が19日、市役所議場であった。物品の取得として、伊那消防署の通信指令システムの更新購入に関する1議案を原案通り可決した。
1991年から導入した通信指令システムが老朽化したため更新する。新システムは、災害情報を入力すると同時に音声合成装置で地図情報を記載した出動指令書で出動隊に指令を出すことが可能。指令するまでの時間短縮が期待できる。
富士通ゼネラル情報通信ネットワーク営業部(神奈川県川崎市)から7千297万5千円で取得。来年3月21日の納入を予定する。 -
南箕輪中 耐震工事完了
南箕輪村の南箕輪中学校管理教室棟の耐震補強工事が完了し、20日、現地でしゅん工検査があった。村の理事者らが業者の説明を受けて、校舎内を見て回った。
工事は7月末から始まり、1、2階の外壁2カ所を改修し、新たに鉄骨の筋交いを入れた。そのほか、1縲・階の木造の壁8カ所は取り壊し、鉄筋コンクリートの耐震壁に補強した。
併せて、印刷室と用務員室を増築した。
事業費は5778万円で、そのうち3371万9千円は文科省の補助。
校舎内を見て回る関係者たち