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県中学校合唱大会
第21回県学校合唱大会(兼第74回NHK全国音楽コンクールブロック大会)中学校の部の地区予選・南信Bブロック大会が2日、駒ケ根市の市文化会館で行われた。審査の結果箕輪、伊那東部、春富、駒ケ根東の4校が県大会(25日、岡谷市カノラホール)への出場を決めた。
大会には上下伊那の13中学校が出場し、課題曲と自由曲で歌声の美しさを競った。ステージに上がった出場者らは失敗の許されない緊張感の中、日ごろの練習で練り上げてきた見事なハーモニーを会場いっぱいに響かせていた=写真。
塩沢哲夫実行委員長(飯田市立座光寺小校長)は開会式で「1年間一生懸命練習してきた成果を発表する日がきた。それぞれの思いをこめた素晴らしい歌声を期待する」と激励した。
大会には県内63中学校が参加。5ブロックに分かれての大会が5日まで各地で行われている。 -
燃えろインターハイ(6)フェンシング男子・団体
インターハイ7年連続出場の伊那北は、男子部員が1、2年生のみで昨夏の経験者はゼロ。しかし、「失うものはない」(大野監督)と臨んだ北信越総体で同校初優勝の快挙を歴史に刻む。大半が高校入学後に競技を始めた選手ばかりだが、白鳥主将は「臆することなく自信を持って臨みたい」と健闘を誓う。
1月の北信越新人戦は、「慣れない面もあり相手の土俵で戦っていた」と大野監督。その後、選手らは動き負けないようフットワークを強化し、常に自分のプレーを意識しながら練習に励んだ。向かえた6月の北信越総体では、準決勝、決勝を5竏・の接戦で制し、優勝を飾った。
これで自信が付いた竏窒ニ、選手らは手応えをつかんだ。白鳥主将は「経験の差を気にせず自分たちのプレーに集中することで結果も着いてきた」。大野監督も「相手が強いことは分かっていたので、純粋に勝ちたい気持ちをぶつけられたのがよかった」と振り返る。
勢いに乗った若手チームが目指すのは、昨年のベスト16以上の成績。白鳥主将は「1回の練習の質をよくしようとみんなで考えてやってきた。全員初めてのインターハイだが自信を持って挑み、一つでも多く勝ちたい」と意気込む。
◇ ◇
フェンシング男子はこのほか、個人フルーレに白鳥佑弥(伊那北)、今井康友(上伊那農業)、同エペに那須野将(伊那北)、同サーブルに白鳥(同)が出場する。 -
高遠美術館「子供対象WS」でモビール作り
伊那市の信州高遠美術館は29日、「アートスクールIV竏虫q供対象ワークショップ」を同館で開いた。地元を中心に上伊那の小学1縲・年生11人が参加し、東京芸術大の学生4人と一緒に、一人ひとつづつの造形作品「モビール」を作った。
美術館が一般を対象に企画する「アートスクール」の企画の一つで、同ワークショップは、芸術に親しんでもらおう竏窒ニ3年目。毎年、学生らを講師に招き、絵を書いてきたが本年は、針金や紐などを使い、吊るす物のバランスをとって作るモビールを製作した。
参加者は、美術館で用意した高遠公園で剪定して不用となった桜の枝の両先に、持参したペットボトルの蓋や木の実などを紐で吊るした。同市の東春近小の中村遼君(11)、大和君(8)兄弟は、色合いも考え、色とりどりのクリップなどを使用。完成品は、自分の部屋に飾るのだという。
左右のバランスをとりながらさまざまな物を吊るしていく子供たち -
入笠牧場を体験するイベント開催
地元小学生を対象とする牧場体験イベントが1日、伊那市高遠町の入笠牧場であった。上伊那と諏訪地域に住む児童20人が参加。放牧牛の健康検査の様子を観察したり、上伊那農業高校の生徒らによる話を聞きながら、牛の体内で牛乳ができる仕組みなどを学んだ。上伊那畜産振興協議会、諏訪畜産協議会主催。
同イベントは子どもたちに畜産への理解を深めてもらうことを目的とするもので、夏休みに開催するのは4年目。入笠牧場は上伊那で稼働している唯一の公共育成牧場でもあり、活用促進を図ることなども目的としている。
上伊那農業高校畜産班の生徒たちによる青空教室では、牛には4つの胃袋があることや微生物を使って食べた草を分解していることなどを説明。「1リットルの牛乳ができるまでにはその400倍、400リットルの血液が体内を循環しなければならない。牛乳はとっても貴重なもの」という話を聞き、牛のすごさを改めて実感していた。 -
地域発元気づくり支援金上伊那地域2次分に13事業が内定
上伊那地方事務所は1日、07年度地域発元気づくり支援金の上伊那地域2次分の内定事業13件を発表した。内訳は特色ある観光地づくりが4件、安心・安全な地域づくりが3件、環境保全・景観形成、地域協働の推進が2件。保健・医療・福祉の充実、教育・文化の振興が1件で、申請者別では市町村が7件、地域づくり団体などが6件となった。
内定事業は次の通り。
▽伊那市地域づくり活動支援金(伊那市)=250万円▽市民参加と協働のまちづくり推進事業(駒ヶ根市)=55万6千円▽視覚障害者向け情報提供のデジタル化育成事業(伊那市)=165万2千円▽みそづくり文化の伝承と食農教育事業(学校給食を育てる会梅の里味噌研究グループ)=58万千円▽緊急情報メール配信事業(辰野町)=58万5千円▽土のう製作器購入事業(辰野町)=88万2千円▽南箕輪村メール配信システム導入事業(南箕輪村)=27万3千円▽美しいまちづくり事業(西箕輪ふるさと景観住民協定者会)=67万6千円▽環境保全・景観形成に関する事業(蟹沢地域環境保全整備委員会)=40万千円▽「日本一の桜の里づくり」事業(伊那市)=288万8千円▽滞在型観光推進事業「健康い縲怩ネウォーク2007in伊那市」(伊那商工会議所)=234万5千円▽どろんこサッカー全国大会「DOROCUP2007in伊那」(伊那商工会議所青年部)=90万円▽駒ヶ根高原ナビゲーションフェスティバル(フェスティバル実行委員会)=241万6千円 -
県道などの夜間特別パトロール
伊那建設事務所は31日夜、県道などの道路や地下歩道の照明設備などを点検する夜間特別パトロールを実施した=写真。
帰省や行楽に伴なう県外車両の増加が予測される8月のシーズン前に行っているもの。今年は18人の職員が6班に分かれて管内の29路線945カ所を点検。
照明設備の点灯状況を確認したほか、夜間工事個所の安全管理上々、道路標識や反射板
の状況などを確認し、交通事故防止に努めていた。 -
燃えろインターハイ(5)フェンシング女子・団体
メンバーは高校から競技を始めた選手が中心の3年生5人。それぞれが地道な努力で力を伸ばしてきた。「お互いに支え合ってきた3年生」と大槻監督。5人で出場する団対戦には格別の思いがある。三沢主将は「全国の舞台に立って、みんなの3年間をぶつけて来たい」と意気込む。
同チームがインターハイに出場するのは初めて。同校としては3年ぶり3度目となる。メンバーはこの日のため、過酷なレギュラー争いの中で技術を磨き合い、上を目指す気持ちをまとめ束ねてきた。また、経験不足を補おうと練習中に、個々が気付いたことをメモに取り止め、その情報をみんなで吸収しようと務めてきた。
6月の北信越総体は、1月の北信越新人戦で完敗した新潟(新潟県)を5竏・で破り、3位入賞を獲得。約半年の練習は実を結んだ。しかし、選手たちは現状で満足せず練習に打ち込んだ。最後の大会に向け、集中力は増し、「ここ1カ月で技術力は格段に上がった」(大槻監督)。
チームの目標は、3年前のベスト16を超えるベスト8以上だ。「実力を発揮し悔いの残らない試合をしてほしい」と大槻監督。三沢主将も「納得できる終わり方にしたい」と健闘を誓う。
◇ ◇
フェンシング女子はこのほか、個人フルーレに栗原夏佳(伊那北)、三沢杏奈(赤穂)、同エペに三沢、同サーブルに北原彰子(赤穂)が出場する。 -
非核平和行進が北上、上伊那を縦断
上伊那地区労働組合会議や各地区勤労協でつくる被爆62周年2007非核・平和行進上伊那地区実行委員会は31日、恒久平和を訴える平和行進「子どもたちに核のない未来を!2007上伊那非核・平和行進」を行った。延べ100人が、中川村から辰野町まで歩き、非核、恒久平和を訴えた。今年の行進は昨年は豪雨災害で中止したため2年振り。従来は2日間掛けて実施していたが、今年は1日に短縮、市街地の要所要所を歩き、バスでも移動した。
出発地の中川村役場では約60人が集まり集会。上伊那地区労組会議の宮島良夫議長は「被爆62年を迎え、原爆を容認するかのような大臣の発言、改憲論議など様々な問題が出てきた。新潟中越地震では原子力発電所がいかに危険かを立証した。核のない未来を子どもたちに届けることや、原子力に頼らない未来づくりに向け、頑張ろう」と呼び掛けた。
市瀬副村長は「唯一の被爆国として、核のない世界を作ろうと、行動することは尊い。村は図書館の平和企画や平和宣言自治体協議会に加入するなど、様々な取り組みをしている」と述べ、カンパを手渡し、激励した。
一行は先導車に続き出発。組合旗を手に、炎天下の中、沿道の住民に核廃絶をアピールしながら、飯島町に向い北上した。
中 -
島崎洋路さん受賞記念 森林・林業シンポジウム
元信州大学農学部教授で島崎山林塾主宰の島崎洋路さん(79)=写真=の信毎賞受賞を記念した「森林・林業シンポジウム」が28日、南箕輪村の同大学あった。島崎さんの「森林整備は、いま…」と題した講演などに多くの学生らが耳を傾けた。信州大学農学部など主催。
講演で島崎さんは、少子化による担い手不足などにも触れながら、日本の林業の低迷していった現状を説明し、「昔のように里山をうまく使えるシステムが衰退しているのが要因」などと主張。「国の援助を受けながら大学などの機関で、この問題を深刻に受け止め研究を進めなければ」などと訴えた。
シンポジウムではこのほか、前岐阜県立森林文化アカデミー助教授の内田健一氏、飯南森林組合長の林和弘氏、県森林部長の加藤英郎氏3人が現場の声を伝えた。 -
南アルプス食害対策協議会、9月6日の発足目指す
ニホンジカなどによる深刻な食害が進む南アルプス周辺区域における広域的な対策について模索する南アルプス食害対策プロジェクトの担当者打ち合わせ会が31日、伊那市役所であった。関係市町村や県職員などが集まり、9月6日を目指してプロジェクトの実施母体となる南アルプス食害対策協議会を発足することを確認した。
同プロジェクトは、猟友会などとの連携を図りながら市町村や行政区域を越えた実効性のある有害鳥獣対策に取り組むことを目的としており、伊那市、飯田市、富士見町、大鹿村のほか、県、南信森林管理署、信州大学農学部で構成している。 この日は、1回目の打ち合わせ会の懸案事項を確認。協議会の規約など、いくつかの点で再度修正案が挙がったため、調整を図りながら協議会発足の早期実現を目指すこととなった。 -
エコファーマー認定式
環境保全型農業に取り組む「エコファーマー」の認定書授与式が31日、伊那市のJA上伊那西箕輪支所であり、本年度、上伊那でエコファーマーに認定された14人の農業者に対して佐藤光吉農政課長から認定書が手渡され=写真。
環境に優しい栽培技術の普及などを目的として99年から始まった同制度は、土づくり、減化学肥料、減化学農薬の3つに一体的に取り組む農業者を認定するもので、認定を受けた農業者は有効期間となる5年間、生産物を販売する時に県の認定マークをつけて販売できるようになる。
上伊那管内で昨年までに認定を受け、エコファーマーとして活動している農業者59人。おもな認定作物は米だが、今年は野菜や花きなどでの申請もあった。個人で契約栽培している農業者などが農産物の付加価値を高めるために申請することなども多いという。
今回エコファーマーに認定された南箕輪村の唐沢俊男さんは「環境に優しい農業に取り組まなければ私たち人間も滅びてしまうと思う。これからはもっときつい有機栽培などに取り組んでいきたい」と話していた。 -
高校生が一日看護体験
駒ケ根市の昭和伊南総合病院で31日、県看護協会が企画した高校生一日看護体験学習があった。南信各地の9校から1縲・年生の男女生徒27人が参加し、病棟での看護などを体験した。
生徒らは白衣を着用し、数人ずつに分かれて各病棟で入院患者の身の回りの世話に当たった。病室を訪れた生徒らは患者の手足や頭髪を洗う作業を体験=写真。医療用手袋をつけて恐る恐る患者の体を洗い始めると、そばで見ていた担当の看護師が「もっと強く」「指の奥までしっかり洗って」などとアドバイス。高校生らは慣れない手つきながらゆっくりと慎重に作業をこなした。患者が「気持ち良かった」と言うと初めて緊張が緩み、うれしそうな笑顔を見せた。高校生らは患者の汚物処理などの作業も行い、看護師らの仕事の大変さに改めて驚いていた。
参加した伊那北高2年の巣山史織さん(17)は「将来は看護師になりたいので参加した。看護は思ったより力が必要で大変。患者さんと接するのはすごく難しいが、とてもいい経験になった」と話した。 -
燃えるインターハイ(4)女子新体操・団体
昨年16位のチームは本年、力のある1年生が入部したことで、全国の頂に手が届くチームになった。県高校総体6連覇、北信越5連覇を達成する新体操部。橋爪監督は「新しい歴史を伊那西新体操部に作りたい」と意気込む。選手たちも・ス日本一・スを目指し、演技に情熱をぶつけている。
新入部員は、橋爪監督が代表を務めるジュニア新体操クラブ「ポーラ☆スター」の出身。それぞれが中学時代、個人や団体で全国大会出場を経験してきた実力者ばかりだ。志は高く、インターハイ優勝を目指して入部した思いが部に活気を注ぎ込んでいる。
選手一人ひとりが違う動きを重ね、一つの演技をつくる・ス連携・スを中心とした難易度の高い演技構成を組んだ。橋爪監督は「技術力とやる気を持ったチームなので、最高レベルに到達したいかを、いつも問い掛けている」と練習に厳しさは欠かさない。
選手たちは、自分たちに妥協を許さず組むことで、個々の技術、精神力を磨いてきた。長田主将は「日ごろ世話になっている人たちへの感謝の気持ちを踊りに込めたい。みんなの心に残る、自分たちが最も輝ける試合が出来れば」と全国の頂点を目指す。 -
環の農業者セミナー開講
環境と調和した持続的な農業に取り組んでもらおう竏窒ニ上伊那農業改良普及センターは31日、「環の農業者セミナー」を伊那市西箕輪のJA上伊那西箕輪支所などで開いた。30代から60代の受講者19人が集まり、農薬の適切な散布方法などを学んだ。
環境負荷の少ない農業技術の普及と食の安心安全に取り組む農業者育成を目的として開催しているもので、受講者らは来年1月までの間に農薬や食品表示などにかんする基礎知識を学びながら、安全安心な農産物に対する理解を深める。今年は直売所経営者やエコファーマーの認定を目指す農業者などを対象として受講者を募集した。
初日は病害虫の見分け方と農薬散布についての講座を実施。現場実習では、農薬散布の時にどこまで農薬が飛散するかを実際に確認し、「初期は残留しにくいが、収穫期の野菜には残るため、隣の畑が収穫期の時は注意しなければならない」などと指導を受けていた。 -
天竜川ゆめ会議がアレチウリ駆除作業
天竜川ゆめ会議は28、29日、岡谷市から飯田市までの天竜川流域でアレチウリの駆除作業を行った。総勢200人以上が参加し、自然環境に影響を与える植物を取り除こうと汗を流した。
そのうち駒ケ根市の会場は29日に新宮川合流点で行い約30人が参加。根気よく力をあわせた。
28日に行った宮田村の会場では、地元の大久保区と大田切区も協力。母なる天竜川の素晴らしさを改めて感じながら、足元の環境を考えていこうと作業に励んだ。 -
吹奏楽コンクール中学生の部
第47回県吹奏楽コンクール中学生の部南信A地区大会が28日、伊那市の県伊那文化会館大ホールであった=写真。2部門に上伊那、諏訪地区から計28校が参加し、各部門の県大会出場校を決めた。県吹奏楽連盟など主催。
コンクールはA編成(50人以内、課題曲・自由曲)、B編成(30人以内、自由曲)の2部門で実施。作・編曲家、中学校教諭5人が、演奏技術や表現力などを審査し、県大会(8月4日縲・に出場するA編成上位11校、B編成上位2校を決めた。
生徒らは喜歌劇やわらべ歌などを自由曲の題材に、日ごろの練習成果を発揮。息のあった、澄んだ響きが、ほぼ満席の会場に集まった保護者ら観客を魅了した。
県大会出場校は次の通り(上伊那関係分)。
▽A編成=春富、赤穂、伊那、飯島、辰野、箕輪(以上金賞)中川(銀賞)
▽B編成=該当なし -
伊那JC 水と触れ合う企画でカヌー体験
伊那青年会議所(伊那JC)は29日、伊那市長谷の三峰川にある美和ダム湖で、「実践!原点体感学習(1)水に触れる」を開いた。集まった上伊那の小学生縲恪mZ生の約20人がカヌー試乗体験を通じて、水の大切さや郷土の自然のすばらしさを実感した。
伊那JCが、三峰川の水が海へ流れ出る場所の中田島砂丘(静岡県)で、10年ほど続ける「ウミガメ放流体験会」の事前学習として開いた初企画。関係者は「上流から流れたごみが、死んだウミガメの腹の中から見つかった。子供たちには、水の大切さを知ってもらいたい」と話している。
地元のカヌークラブメンバーの指導で試乗した。参加者たちは、水しぶきと涼風を受けながら湖面を探索。伊那小2年の登内瑛君(7)は「水の上を自由に動けて楽しかった。水を近くで感じることが出来たので、もう一度乗りたい」などと満喫していた。
伊那JCは、9月下旬のウミガメ放流に向け、8月中旬には源流域近くの鹿嶺高原(長谷)でキャンプを開く。
水しぶきを受けながらカヌーでツーリングを楽しむ参加者たち -
アレチウリ駆除大作戦
三峰川みらい会議などでつくる実行委員会は29日、伊那市の三峰川周辺5カ所で、「アレチウリ駆除大作戦」を実施した=写真。既存の植物などに影響を及ぼす外来植物を駆除する働きで9回目。環境問題に関心のある企業や地域ボランティアら約130人が作業した。
アレチウリは、ウリ科の一年草で、繁殖力が強く、在来の草花や木々を覆い枯らしてしまう。そのため、種ができる秋までに根を抜き取るなどの駆除をしている。この日は、県下の駆除統一行動日で、天竜川ゆめ会議などが上伊那の天竜川を中心に作業した。
三峰川では、上流の長谷地域から三峰川橋下流までの5カ所に分かれて作業。参加者らは、繁茂するアレチウリを根元から一本一本引き抜いたり、かまで刈り取ったりと約1時間半の作業に汗を流した。
関係者によると、アレチウリは繁殖力が強いため根絶させるには、根気よく駆除を実施しなけらばならないという。実行委員長の三峰川みらい会議代表、織井秀夫さんは「みなさんの自宅近くでも見つけたら、関心を持って駆除してほしい」と話していた。 -
第2回ボイス81地域会議、上伊那地区で開催
知事と市町村長らが地域のことについて意見交換する「ボイス81地域会議」が30日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。村井知事や県幹部を迎え、上伊那地区の市町村長らがそれぞれに直面する地域の課題について提言。医療提供体制の充実や有害鳥獣駆除など、早急な対応が必要な問題に対する県の支援を求めた=写真。
10広域ごとに開催する地域懇談会は昨年に続き2年目。
医師、産科医不足が深刻化していることを受け、医師確保のための具体的取り組みを求める声が多く、小坂伊那市長は「県立病院から産科医を配置するか、院内助産院を設置する早急に対応してほしい」と指摘。それに対し村井知事は「県が本気になって取り組まなければどうしようもない問題。病院が研修医を抱え込むことができるようなインセンティブをつけるなどの工夫ができないかと検討している」として、具体的には研修環境の充実、女性医師の確保、研究助成金の増額などを挙げた。
有害鳥獣対策としては、適正かつ広域的な駆除体制の確立を求める意見が出たほか、駆除した肉を食肉として活用するためのガイドラインの策定を早急に示してほしいとする声があった。 -
第54回上伊那郡市母子寡婦福祉大会
第54回上伊那郡市母子寡婦福祉大会は29日、伊那市の伊那公民館で開いた。上伊那郡母子寡婦福祉協議会、伊那市と駒ヶ根市の各母子寡婦福祉会の3者主催の同福祉大会は今年で長年の歴史に幕を閉じ、記念大会を伊那市の東部中学校合唱部の演奏が盛り上げた。
各協議会や福祉会の活動はこれまで通り継続するが、3者が集う福祉大会は協議の結果、今年で終了することになった。式典で加納春江大会長は、「変動する社会情勢の中で困難な問題を抱えているもの同士が集い、今後は若いお母さんが大勢集まっていける形にしていきたい。今後とも会にお力をいただきたい」とあいさつした。
式典では優良母子家庭、功労者の表彰もあった。 -
「漂泊の俳人・井上井月記」発刊
上伊那でいまだに根強い人気を保っている井上井月の俳諧世界とその生きざまを独自のタッチで著した書「漂泊の俳人・井上井月記」がこのほど彩流社(東京都千代田区)から発刊された。「(井月)没後120年記念出版」と銘打つ。
著者は、俳誌「俳句往来」主宰で、元高校長の中井三好氏(69)=東京都在住=。
長岡藩の優秀な青年武士として将来を嘱望されていた井月が、一所不在の侘びを追い求める俳諧師となって伊那谷をふらりと訪れ、住民の温かい人情に触れながら各地で名句を残し、やがて郷里へ帰ることもなく美篶村末広(現伊那市)で息を引き取るまでを、その時々の句と照らし合わせながら生き生きと描いている。流れるような文章は読者を飽きさせない。
あまり知られていない青少年期についても簡潔に触れてあり、当時の長岡藩の事情などを描写した個所と合わせ、井月の背景が立体的によく理解できる組み立てになっている。さらに、井月の発句や文章に、京都の連歌師たちが使っていた特殊な「新在家文字」が見られることから、「井月は長く京都あたりで俳諧の修業を積み、文学的感性も育んでいったのではないか」と推測するなど、国文学に精通した確かな分析力も随所で見せる。
井月を慕って伊那市まで墓参にやってきた種田山頭火や、「井月全集」を著した下島勲=駒ケ根市中沢出身=を通じて井月を知り、「与謝蕪村以来の日本文学の大発見」と絶賛した芥川龍之介の逸話なども興味深い。
中井氏はあとがきで「芥川龍之介の生涯を深く知ろうと、龍之介の父道章の主治医であり龍之介の文人仲間であった下島勲の文章を漁(あさ)っている時、井上井月の存在を知った。(略)龍之介が究明したであろう井月の俳諧の高みを望みたく、漂泊の俳人井月を求めて、その足跡の旅に出た」と記している。同書にはこの「足跡の旅」の成果がびっしり詰まっている。
174ページ。本体定価1500円。
9月2日に、中井氏の講演会が伊那市立図書館で開かれる。詳細は伊那毎日新聞紙上で後日紹介。 -
燃えろインターハイ(3)陸上・男子棒高跳び
全国の強豪選手が集う運動の祭典、インターハイにデビューする。3年連続出場を一つの目標に掲げる松沢。「1年生なので思いっきりやって、(トップ選手の)笹瀬選手らと上位争いを演じたい」と自信を伺わせる。
「調子は上がっている」と松沢。これまでの助走距離を10メートルほど伸ばし、長くて硬いポールに変え、それらに対応できるよう励むことで記録を更新している。7月上旬の南信選手権は、自信最高の公式記録4メートル60をマーク。普段の練習では4メートル80もクリアしている。
全国につながる南信、県大会は調子を落としていた。右手首、左足首の捻挫などを負っていた県大会は「最悪だった」と松沢。練習不足で失っていた助走速度を取り戻すため走り込んで臨んだ、次の北信越大会は4メートル50の4位となるも「助走が安定し、次につながる大会」になった。
インターハイは、4メートル70が予選ボーダーラインとなる。指導する上杉丈夫顧問は「長いポールを使える長身の選手に対し、小柄な松沢には、それを補う助走技術がある。本番でも力を発揮できるはず」と激励。松沢は「確実に予選を通過し、今大会では全国高校1年生記録の5メートル10を目指したい」と上を見据える。
伊那市東春近在住。 -
第2回伊那市新ごみ中間処理施設用地選定委員会
第2回伊那市新ごみ中間処理施設用地選定委員会(委員長・伊藤精晤信州大学名誉教授)が26日、伊那市駅前ビル「いなっせ」であった。今後の進行スケジュールを確認。事務局から立地の適正を評価するため具体的な評価項目例と検討手順案が示され、次回委員会で具体的検討に入ることとなった。
事務局は立地を回避すべき地域かどうかを見るための具体的な評価項目として北アルプス広域連合、上田地域広域連合の例を紹介し、各広域連合の実施状況を掲示。▽自然環境保全▽生活環境保全▽災害面への配慮▽教育福祉施設との位置関係竏窒ネど、いくつかに分類し各広域連合の実施状況と詳細基準を比較し、上伊那広域連合が02年のごみ処理基本計画に基づいて設定した評価項目なども公開した。
会議概要は伊那市のホームページ上で公開するとともに上伊那広域連合圏内の住民から意見を募り、内容検討と必要に応じた公聴会などを開催していく。 -
燃えろインターハイ(2)男子ソフトボール
昨年のチームと比べ投手力は落ちるものの、それを補い余る攻撃力を武器とした前年を上回るチームになった。4年連続23回目の全国総体出場を果した伊那弥生は、前回果せなかった8強入りを目指して戦う。
「上位から下位までむらなく打てる」と小林監督。主将の4番日比野(3年)は長打力があり、好機に強く、3番村上(同)は確実につなげる小技を持つ。下位打線には、来年の中軸を担う2年生を据え、全体的に厚みのある打線が誕生した。
投手は、いずれも・ス打たせて取るタイプ・スの唐木(3年)、原、岡村(2年)の3人。堅実な守備を生かして練習してきた、遊撃の村上らセンターラインが中心となって、ピッチャーを支えていく。
チームは、今春の選抜大会1回戦をきっかけに変化した。強豪・清風南海(大阪府)との戦いで一方的な展開を許さず、連打を浴びせた。小林監督は「選手たちの自信につながった」と成長を喜ぶ。
初戦は正則学園(東京都)と飛龍(静岡県)の勝者と対戦。どちらも強敵だ。日比野主将は「初戦を勝って、最低でもベスト16入りしたい。元気のよいチームのムードで守備からリズムをつくり攻撃につなげたい」と意気込む。 -
イーナちゃんマレットゴルフクラブの市町村大会
伊那市の有志でつくる「イーナちゃんマレットゴルフクラブ」は25日、イーナちゃん楯市町村大会を同市西箕輪のマレットパークはびろで開いた。近隣市町村から130人が参加し、36ホール、パー144のストロークプレーで優勝を決めた。本年で5回目。
結果は次の通り。
▽男性 (1)飯沢章男(伊那)114(2)中條清志(辰野)116(3)小林岩夫117(4)小沢恒二郎(以上伊那)117(5)唐沢治男(宮田)117(6)山崎広美120(7)北林秋雄(8)松川幸夫(9)橋爪次男(10)浅井和夫(以上伊那)
▽女性 (1)向山元子111(2)吉沢富佐子116(3)林清子116(4)佐々木琴代117(5)赤羽貴美子118(6)小平貞子(以上伊那)120
▽ホールインワン 森田利夫、清水利夫、根津昌行、橋本八重子、中條すみ子、根橋栄、佐々木琴代、小平貞子、白鳥栄子、唐沢シゲル
快音を響かせる参加者ら=マレットパークはびろ、伊那市 -
燃えろインターハイ(1)ボクシング・フライ級
07年度全国高校総体(インターハイ)が28日から8月20日までの24日間、佐賀県を中心舞台に繰り広げられる。上伊那勢は、6校から全29競技中6競技に代表選手が出場する。同紙では、高校生のスポーツの祭典に挑む地元アスリートらを随時紹介していく。
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ボクシングを始めたのは高校進学後竏秩B昨年の県大会は初戦敗退した。高校最後の年、この悔しさを胸に県大会で優勝、念願だったインターハイ出場を決めた。「パンチ力に自信があるのでガードの上から積極的に打ち込み、勝利したい」と闘争心を燃やす。
公式戦初出場の昨年はライトフライ級(45竏・8キロ)で臨むも、体に合わない減量に苦労し、試合でも緊張のため「何も出来ないまま終わった」。しかし、今大会は、階級を上げフライ級(48竏・1キロ)で挑戦し、初戦、決勝の全2試合はいずれも1ラウンドTKO。決勝に至っては開始16秒の圧勝だった。
中学時代の友人がボクシングを習っていたのが取り組むきっかけだった。「真剣に殴り合えるギリギリの緊張感がたまらない」と黒河内。身長160センチと、同階級では小柄だが週3、4回、飯田市のジムでトレーニングしてきた、フィニッシュブローの右ストレートで勝利を掴み取る。
高校2年からラグビー部に所属、現在は学校の生徒会長を務める。周囲からの人望は厚く、応援は心の支えになっている。「みんなの声援を力に代え、1戦1戦しっかりと勝ち上がり、上を目指したい」と強く意気込む。
伊那市美篶在住。 -
文教委員会が上伊那農業高校定時制で現地調査
長野県議会文教企業委員会(佐々木祥二委員長)による現地調査が23日、県内各地であった。上伊那では、伊那養護学校、上伊那農業高校定時制を訪れ、各学校の関係者などから現状についての説明を受けた。
そのうち上伊那上農高校定時制では、学校関係者から生徒数に関する最近の傾向などについて報告を受け、08年度から予定している多部制・単位制高校と統合に伴なう影響などについて質問。三井忠人校長は箕輪工業高校の職員らでつくる準備委員会に同校職員が参加し、上農の要望をできるだけ受け入れてもらうために動いていることを説明。少人数授業の実現に向け、1クラス40人定員であっても20人規模とするために2講座設けるよう要望していることなどを示した。
一方、現地調査に伴なって上伊那農業高校定時制の存続を願う会(北原平吾会長)の陳情もあり、交通面、精神面への配慮から上農定時制存続を求めた。佐々木委員長は「地元議員と話し合いながら委員会審議の中で検討していきたい」とした。 -
第53回全日本中学校通信陸上県大会結果
第53回全日本中学校通信陸上県大会が21、22日、長野市営陸上競技場であり、上伊那勢は3種目で3人が標準記録を突破し、全国大会(8月20竏・3日、宮城県)の出場を決めた。1日の県中学総体ですでに出場を決めている選手を合わせると、7種目(男子共通400メートルリレーを含む)で延べ5人が全国の舞台で戦う。
上伊那勢は、男子共通200メートルの加藤一樹(赤穂)が22秒68で標準記録を突破した。県総体ですでに標準記録を突破している男子3年100メートルの加藤と男子共通110メートル障害の森雅貴(同)は今回、さらに記録を更新して優勝。加藤は個人競技2種目での出場となる。
男子共通400メートルの大野裕紀(赤穂)は予選で50秒85、男子2・3年1500メートルの福沢潤一(駒ヶ根東)も予選で4分10秒16をマークし、ともに標準記録を突破。福沢は県総体の男子3千メートルでも標準記録に達しているため、2種目で全国大会に出場する。
結果は次に通り(決勝記録=上伊那関係分)。
【男子】
▽1年100メートル (1)濱裕哉(岡谷南部)12秒27(6)唐沢玄(南箕輪)12秒80▽3年100メートル (1)加藤一樹(赤穂)11秒21(5)森雅貴(赤穂)11秒52▽共通200メートル (1)加藤一樹(赤穂3)22秒68(7)大野裕紀(赤穂3)23秒32▽同400メートル (1)大野裕紀(赤穂3)51秒15=大会新▽同800メートル (1)小林純平(駒ヶ根東3)2分04秒39▽2・3年1500メートル (1)福沢潤一(駒ヶ根東3)4分12秒01(2)小林純平(駒ヶ根東3)4分12秒13▽共通3千メートル (1)臼田稔宏(松川)9分05秒46(3)白鳥敦(箕輪3)9分21秒04▽同110メートル障害 (1)森雅貴(赤穂3)14秒89▽同棒高跳び (1)春日太陽(春富3)3メートル80▽同走り幅跳び (1)嶺村鴻汰(大町第一3)6メートル45(4)原翔太(伊那3)6メートル09▽同4種競技 (1)胡桃沢裕之(飯田高陵3)2413得点(4)村沢和樹(宮田3)1915得点(6)宮坂佳裕(辰野3)19868得点
【女子】
▽2年100メートル (1)塩川瑞希(小諸東)12秒87=大会新(2)征矢萌唯(箕輪)12秒97(6)中村夕貴(赤穂)13秒42▽共通200メートル (1)塩川瑞希(小諸東2)26秒36(3)征矢萌唯(箕輪2)26秒56▽同1500メートル (1)篠田美樹(駒ヶ根東3)4分46秒86(3)湯沢ほのか(駒ヶ根東1)4分50秒85▽同100メートル障害 (1)宮沢七夕子(櫻ヶ岡3)15秒21(4)桐山明日香(宮田3)16秒28(7)中谷一恵(辰野3)16秒80▽同走り高跳び (1)有賀楓子(春富2)1メートル54▽同幅跳び (1)宮坂楓(岡谷東部3)5メートル37(2)桐山明日香(宮田3)5メートル28(4)小池麻美(駒ヶ根東3)4メートル91(7)大久保萌花(伊那東部2)4メートル72▽同砲丸投げ (1)古田迪子(明善3)11メートル84(5)村田彩香(南箕輪3)10メートル74 -
「第27回上伊那地区交歓会
駒ケ根市の駒ケ根文化館で22日、琴伝流大正琴指導者会「虹彩」による「第27回上伊那地区交歓会」があった。約50グループ・教室が出演し、大正琴を通じて、交流を深め、交歓の輪が広がった。
長井幸子教室と平沢緑教室の演奏に合わせ、全員で上伊那交歓会「虹彩の歌」を歌ってスタート。各グループは「二輪草」「旅愁」カチューシャの歌」「泉のほとり」「憧れのハワイ航路」など懐かしい演歌、唱歌などを披露。日本情緒あふれる音色で、大正琴の魅力を伝えた。
また、ソプラノやアルト、テナー、ベースなどバランスのよい見事なアンサンブルで、日ごろの練習の成果を発揮、会場から大きな拍手が送られた。
途中表彰式があり、指導者10年継続者4人、門下生20年継続者11人、80歳以上の門下生8人の精進をたたえ表彰した。 -
北信越高校総体水泳競技結果
◆北信越高校総体水泳競技大会(20竏・2日、富山市民プール)=決勝記録・上伊那関係分
【女子】
▽個人200メートル平泳ぎ (1)木村麻衣(北陸大谷)2分39秒66=標準記録突破(7)高見奏(伊那北2)2分50秒20▽同100メートルバタフライ (1)下中千明(北陸大谷)1分02秒66(2)小松原彩香(赤穂2)1分03秒07=以上大会新、標準記録突破▽同200メートルバタフライ (1)小松原彩香(赤穂2)2分18秒12=標準記録突破
◇総合順位 (8)赤穂15点
※各種目上位3位までと全国標準記録突破者は全国大会(8月17竏・0日、佐賀県)に出場