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東京・長野手話ダンス交流会
東京・長野手話ダンス交流会がこのほど、伊那市のJA上伊那本所であった。東京と地元の手話ダンスグループのメンバー約70人が参加し、日頃の練習の成果を発表しあった。
今回で9回目の同会は、上伊那の手話ダンスグループと東京の手話ダンスグループが親交を深めるもので、東京からは手話ダンスのグループ「アミカ」のメンバーらが、地元からは日本手話ダンス指導員の大槻一子さん(箕輪町)の教えている教室の生徒らが参加。
「年齢を問わず、手話ダンスの大好きな人たちが集まっている」と大槻さん。交流会では30代から80代まで、幅広い年齢層が、「今日の日はさよなら」「みかんの花咲く丘」など18曲を踊り、和気あいあいとしたひとときを楽しんだ。 -
マルコミ・コットンクラブ(竹中理恵子さん講師代表)
駒ケ根市すずらん通りのコットンショップ・マルコミ(小林好恵店主)が主宰するパッチワーク教室「マルコミ・コットンクラブ」は9月27、28日、駒ケ根市文化センター小ホールでクラブ結成25周年記念「パッチワークキルト展-リバティーに恋をして-」を開く。講師代表の竹中理恵子さん(宮田村)、講師の林和子さん(飯島町)、唐沢芳子さん(駒ケ根市)、宮沢公子さん(駒ケ根市)の4人にグループ顧問の下島みねさん(駒ケ根市)も加わり、5年振りの記念展に向けて、内容を検討している。
同グループは25年前、パッチワーク界をリードする東京の古矢美智子さんから直接指導を受けた竹中さんを講師に、本町にあったマルコミの旧店舗でスタート。竹中さんは古矢さんから繊細できれい、正確なパッチワークの技術を習得し、講師の資格を得て、月1回3教室で指導。店舗を現在地に移転してから、生徒数が増えたため、熱心でセンスのよい生徒の中から、古矢さんの推薦で新たに3人の講師が誕生。竹中さんを加え4人が交替で月1回、12教室を受持ち、生徒数は68人の大所帯に膨れ上がった。60代を中心に30代から80代と年齢幅は広い。
「リバティーに恋して」をテーマに開く同展では、全員がリバティープリントタナローンをふんだんに使用したビクトリア、アールヌーボー、オリエンタル風の作品を製作。120センチ四方の大作が68枚ずらりと並ぶとあって、見ごたえ十分。
「リバティー」とは針仕事をする女性なら1度は憧れる、イギリスの最も華やかで豊かなビクトリア時代に生れ、布に対するこだわりが百年以上経た今もますます、世界中の人々を魅了している。
ほかに、50センチ四方の作品48枚をつないだハワイアン調のキルト「フレンドシップ」も展示する。
パッチワーク歴30年の竹中さんは「単純な図形から複雑な造形美まで、奥が深い」。宮沢さんは「色々な布を使い、さまざまな作品ができる。色の組み合せにより、同じ布を使っても全く別な作品ができる」と、パッチワークの魅力を。
唐沢さんは「手を掛ければ掛けただけ、すばらしい作品ができる」。林さんは「物作りが好き、針と糸さえあれば、どこでもできる」。最年長の下島さんは「パッチワークは元気のもと、長生きの秘訣」とそれぞれ、パッチワークの楽しさを話した(大口国江)
かこみで
パッチワーク・キルト展
日時・27日午前10時縲恁゚後8時、28日午前9時縲恁゚後6時。
場所・駒ケ根文化センター小ホール。
入場無料。
詳細・コットンショップ・マルコミ(TEL83・2553) -
中央構造線サイクリング
伊那市高遠町から飯田市まで自転車で走る「第17回中央構造線サイクリング大会」が26、27日、開かれている。初日は高遠町から下伊那郡大鹿村までの45キロで、県内をはじめ、伊那市と友好提携を結ぶ新宿区、愛知県、福岡県などから小学生縲恃N配者の162人が参加した。
日本最大の断層、中央構造線に沿い、標高差680メートルの分杭峠、780メートルの地蔵峠を越えるコース。今回は土砂崩れ個所があったため、南信濃まで行かず、地蔵峠で折り返して大鹿村を回るコースに変更した。
速さは競わず、健脚向けで、参加者は中央・南アルプスに囲まれた景色を楽しみ、それぞれ自分のペースで走った。午前中から気温30度を超える暑さで、首にタオルをかけ、汗を流しながらゴールを目指した。
また、高遠領主・小坂市長から飛脚に「サイクリングを通じて地域が栄えるように」と記された親書が渡され、大鹿領、遠山領とつなぐ。
27日は127人が参加する予定。 -
南ア食害対策シンポ
南アルプス地域で拡大しているニホンジカの食害に歯止めをかけようと伊那市、飯田市、富士見町、大鹿村と地方事務所、南信森林管理署などが集まって07年9月に設立された「南アルプス食害対策協議会」(会長・小坂樫男伊那市長)は26日「南アルプス食害対策シンポジウム できることから始めよう! 南アルプスの貴重な高山植物保護に向けて」を南箕輪村の信州大農学部で開いた。一般、学生など約200人が集まり、専門家による講演を聴くなどして、シカの食害への理解を深めた。
講演は元千葉県立博物館副館長・大場達之さんの「植生から見た赤石山系の特質」、信州大名誉教授・土田勝義さんの「高山植生の復元と高山植物の保全」、信州大農学部准教授・泉山茂之さんの「南アルプスを越えるシカ」。いずれも研究に裏打ちされた説得力のある内容で、集まった聴衆は熱心に話に耳を傾けていた。
同協議会によると、増え過ぎたシカによる食害などの被害は県内でも数年前から急速に拡大し、仙丈ケ岳の馬の背付近の花畑でもシナノキンバイなどの高山植物が食べられる被害に遭っているという。被害防止のため、8月7縲・日の3日間、シカ防護柵を南アルプス仙丈ケ岳の標高2600縲・700メートル付近の馬の背周辺に初めて設置する。作業は一般から募ったボランティア延べ約100人(予定)の力を借りる。 -
・スカミカミマシーン・ス一般発売
喬木村の喬木第二小学校養護教諭の安富和子さん=中川村大草=が駒ケ根市の赤穂南小学校に勤務していた当時「児童の健康づくりのため、かむ回数をカウントする装置が欲しい」との思いから発案した・スカミカミマシーン・スが7月、商品名「かみかみセンサー」として全国に向けて一般発売された。
発売したのは学校などに保健や理科実験関係の機器などを卸している日陶科学(山田光彦社長、本社名古屋市)。「かみかみセンサー」は、あごの動きを感知する器具を耳に掛けて装着。物を食べると、かんだ回数が魚の形の表示部にデジタル表示される。安富教諭のアイデアをもとに駒ケ根工業高校(当時)の高田直人教諭の技術協力で3年前に完成して以来、赤穂南小で使用されてきた・スカミカミマシーン・スの基本的な仕組みを踏襲した上で各部を改良、発展させた。
昨年12月、販売代理店を通じて初めてカミカミマシーンを見た同社の企画開発担当者は「きっと役に立つものになると直感」し、商品化に向けた開発がスタートした。同社によると、試作品は十数個に及び、さまざまな点で改良を重ねてきたという。最も重視したのはかんだ回数の正確性。あごの動きを間違いなく検知するためのセンサーの選定などに関連して数多くの試行錯誤を繰り返したほか、消費者に受け入れられやすいデザインにするよう気を配ったという。赤穂南小の児童にモニターを依頼するなどして開発を進め、6月に最終試作品が完成した。発売は今月11日。直後から問い合わせが相次ぎ、県内の学校や歯科医院などを中心に十数カ所から注文があったという。 -
伊那市出身・斉藤浩明さん 世界ベテラン卓球で活躍
ニッパツ(本社・横浜市)に勤める斉藤浩明さん(46)=伊那市出身=がこのほど、ブラジルのリオデジャネイロで開催された「第14回世界ベテラン卓球選手権大会」に出場した。2004年に初出場した横浜大会から3大会連続の出場となった。
大会は5月24縲・0日、世界50カ国以上から約1400人が参加し、40歳以上の各男女年代別のシングルス、ダブルスで競った。出場したシングルスは予選リーグ(2勝1敗)を突破し、決勝トーナメント1回戦で敗退。ダブルスは日本テレビ系の番組「笑点」でおなじみ、山田隆夫さんとペアを組んで挑んだ。結果は予選リーグ敗退だったが、日本人を中心に多くの応援を得て、会場を盛り上げたという。
斉藤さんは96年3月までニッパツ駒ヶ根工場で勤務し、同4月から現在の勤務先である本社・横浜市へ異動。その後も、上伊那卓球連盟の会員として、地元上伊那の卓球愛好者との交流を続けている。
次回大会は2年後の中国・モンゴル自治区で開催。「次こそは山田さんとペアで初勝利を」と斉藤さん。「世界各国の人たちと交流できることはすばらしい。今後、上伊那の卓球愛好者と世界の愛好者との掛け橋になれれば」と話している。
山田隆夫さんとのペアで会場を盛り上げた斉藤さん(写真=本人提供) -
伊那技専校学生 技能検定受検に取り組む
南箕輪村にある県伊那技術専門校(遠藤昌之校長)のメカトロニクス科1、2年と機械科の学生計22人が国家資格の技能検定受検に取り組んでいる。検定は7種あり、同校を会場に6月中旬から8月上旬にかけ、述べ46人が実技試験を受ける。
伊那技専では、今回の検定種にある「数値制御旋盤作業」「普通旋盤作業」「電気系保全作業」の2、3級受検を05年度から、必須学習カリキュラムとする。これらの一般合格率は3割程度。同校の前年度実績は各種5縲・0割と高く、就職へ有利に働いている。
実技試験は、図面通りに金属を切削加工し、規定の時間内に製品を製作する技術を評価するもの。7月下旬から8月下旬までの間にそれぞれ学科試験があり、10月までにいずれの合否が分かる。関係者は「学生自身が目標を持って取り組んでいる姿が見られる」と話す。
伊那技術専門校では28日、8月10日、見学説明会を開く。問い合わせは、同校(TEL72・2464)へ。
技能検定試験に取り組む受験生たち -
信州大学農学部で「観光立県長野」の再興に向けた学官連携推進会議
県と信州大学農学部は10日、「観光立県長野」の再興に向け、大学と県との連携を図るため、学官連携推進会議を同学部内食と緑の科学資料館「ゆりの木」で開いた。「学」として信州大学のほか、長野大学、松本大学、諏訪東京理科大学、信州豊南短期大学の観光や教育を専門とする教授らが、「官」として環境省、県、伊那市の職員ら約20人が出席。意見を交わしあった。
県では、観光客や観光消費額の減少などに対応するため、08年度から5年間に取り組む主な観光施策や達成目標を盛り込んだ「観光立県長野」再興計画を策定しており、今年2月には同計画を具体化していくためのフリーディスカッションを開催。話し合いの場を広げ情報発信を図るため、県内の大学でもちまわりでテーマを変え会議を開くこととなった。
第1回目の信州大学農学部では「ニューツーリズム その可能性と学官の関わり」をテーマに意見交換を行なった。
事例発表として信州大学農学部森林科学科講師の中堀謙二さんが同学部でのヴァンデルンク(森林散策会)の取り組みについて、伊那市長谷総合支所産業振興課の池上直彦課長が「子ども農村留学」への取り組みについてそれぞれ発表。
意見交換では「従来型の観光教育じゃあ駄目だということがわかってきている。福祉や環境などいろんな形のカリキュラムを盛り込んでいかなくては」「農村が特別なイベントを行わなくても観光が成り立つというところにどうやって落としていくか」など活発な意見が交わされた。 -
長野県陶芸展
長野県陶芸作家協会(水野雅史会長)の第29回長野県陶芸展が5日、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで始まった。今年は各作家の仕事を見せる代表作コーナーを設け、日常使いの器など作家ごとの展示コーナーとあわせ、見ごたえある展示になっている。
長野県を代表するベテランから若手まで30人が所属する協会で、今回は25人の作品千点余を展示した。
一昨年から企画コーナーを設置。今回は、各作家の打ち込んでいる陶芸の世界を味わってもらえるよう、全員が大作、代表作を出品。来場者の関心を集めている。
同協会は、「それぞれ個性ある作家による現代の陶芸が集まっている」のが特徴で、染付け、信楽、唐津焼、クラフト的なものなどバリエーションがあり、「作風の違いを楽しんでほしい」という。
作家出品の小品の抽選会もある。会期は14日まで。午前10時縲恁゚後5時(最終日午後3時縲恍椛I会、4時閉場)。 -
仙丈ケ岳にシカ防護柵設置へ
拡大するニホンジカの食害に歯止めをかけようと伊那市、飯田市、富士見町、大鹿村と地方事務所、南信森林管理署などが集まって07年9月に設立された「南アルプス食害対策協議会」(会長・小坂樫男伊那市長)は初めての事業としてこの夏、シカ防護柵を南アルプス仙丈ケ岳の標高2600縲・700メートル付近の馬の背周辺に設置する。
南信森林管理署によると、増え過ぎたシカによる食害などの被害は管内でも数年前から急速に拡大し、馬の背付近の花畑ではシナノキンバイなどの高山植物が食べられる被害に遭っているという。被害拡大を防止するため、7月に現地調査を行い、設置場所を選定した上で8縲・月にかけて柵を設置する計画。設置作業は、6縲・月にかけてインターネットなどを通じて一般から募るボランティア延べ約100人(予定)の力を借りる。
同地付近への柵設置は環境省もほぼ同時期に計画していることから、協議会はできるだけ連携して取り組んでいきたい考え。
併せて、シカによる被害の実態や生態についての調査を信州大農学部の竹田謙一助教を中心とした調査団に委託して行う。竹田助教は「どんな柵がどういう場所に適しているか、柵がどの程度効果があるかなどを、3縲・年かけて検証していきたい」としている。
協議会の08年度予算411万円全額は、東京農工大の奥富清名誉教授が理事長を務める財団法人「自然保護助成基金」の助成金を充てる。信大への調査委託費に90万円、防護柵などの資材購入費に204万円を予定している。 -
21日、22日に「2008信州反核平和自転車リレーいっちょこぎますか!」開催
長野県民主医療機関連合会に加盟している病院の有志職員らが21、22日、自転車をこぎ平和を訴える反核平和自転車リレー「いっちょこぎますか!」を行なう。長野市の長野中央病院から飯田市の健和会病院まで217キロを走る。
同イベントは松本市の松本協立病院に勤務する浅井弘道さんが中心となり、昨年から始まった。昨年は10月に安曇野市の老人保健施設「あずみの里」から下諏訪町の諏訪共立病院までの50キロを約50人が疾走した。
今年は規模を広げ、2日間にまたがり県内を縦断。実際に走るメンバー、裏方を務めるメンバーなど、総勢200人ほどがイベントに参加する。
21日は長野中央病院を午前7時半に出発し、上田生協診療所、松本協立病院などを経由し、午後6時半に塩尻協立病院へ到着予定。22日は塩尻協立病院から諏訪共立病院、上伊那生協病院を経由し、健和会病院に午後5時45分到着予定。
217キロ走破を目指すメンバーや、一定区間を走るメンバーなど、走行距離は各自さまざま。全員が同イベント用のそろいの白いTシャツを着て走る。
各病院など引き継ぎポイントでは引き継ぎ式を予定。それぞれの地区の病院に勤めるメンバーが考案した、コーラスグループやラッパ隊の演奏、手打ちそばなどのイベントを行なう。上伊那生協病院には正午に到着予定(昼休み、引き継ぎ式あり)。
実行委員の小池智さんは「もし沿道で見かけたら平和のために何かしなくてはいられなくなった若者の行動を、ぜひ応援してください。参加者も今こういうことができるという平和の喜びを感じ取れれば」と想いを語る。
諏訪市や松本市のメンバーを中心とした実行委員は、春から定期的に打ち合わせをして企画を煮詰めてきた。
打ち合わせでは深夜の0時過ぎまで話し合うこともしばしば。このイベントのために自転車を買うメンバーもいるなど参加者の意気込みは大きい。
小池さんは「全県でやるのは今回初めてなので、ぜひ成功させて来年は盛大にやりたい」と話していた。
上伊那での予定コースと時間は次の通り。
◇22日▽荒神山公園(辰野町)11時15分着、引き継ぎ式後発縲恟繹ノ那生協病院(箕輪町)正午着、引き継ぎ式・昼休み後発縲怎TークルK伊那中央第一店(伊那市)午後1時半着縲恚{田村役場セブンイレブン宮田北店(宮田村)午後2時10分着縲怎}ルダイストア(飯島町)午後3時10分着、セブンイレブン信州中川村店(中川村)午後4時10分着竏秩B -
根強い人気、可れんなウチョウラン
花の中央頭部が烏(カラス)の頭に似ているから「烏頂蘭」、舌弁が羽を広げた蝶のようだと「羽蝶蘭」とも書く、ラン科の小型ラン。中川村小渋峡の急斜面の林の下や岩場に数十万株と咲いていたというウチョウラン、乱獲され、ほとんど姿を消してしまったが、村の人々は「イワユリ」と呼んで親しみ、村花にもなっている。20数年前、上伊那では一大ブームが起き、銘花、稀少花が数万円で取り引きされた。その後、バイオ技術で大量生産が可能になると、「高嶺のユリ」から庶民の花に。花の時期には飯島町や中川村など各地で展示・即売会が開催され、愛好家でにぎわう。今回は飯島町七久保の道の駅、花の里いいじまで開催中の「天竜うちょうらん愛好会」のウチョウラン展に展示されている銘花や珍花を紹介し、同会の山本知善会長や、小渋産の山採りウチョウランを繁殖させる中川村の「村花うちょうらんを育てる会」の宮下明芳さんから、育て方や繁殖法、魅力についてお聞きした(大口国江)
◇銘花、珍花など丹精込めた200鉢を展示、即売品も多数、天竜うちょうらん愛好会
同会は駒ケ根市と宮田村の愛好家6人で組織。会場にはポピュラーな紫花から白花、ふ入りの「白紫点」「紅一点」のほか、舌弁が大きい「仁王系」、舌弁が開かない玉咲き、いくつもの花が固まって咲く「子宝咲き」、斑入り葉など銘花がずらり。
開催日は14、15、28、29日。即売は500円から5千円位まで多数用意。
◇開花時期が長く、花色、花の形も多彩、山本知善会長
駒ケ根市赤須東町のガラスハウスで3千鉢を育てる。自家採りの種を蒔いたり、極小の球根を植えつけて育てるが、開花までに4年かかる。「1万本に1本位、突然変異の花が出現することがある。これが1番うれしい」とか。
用土は鹿沼土を主に、山ゴケを混ぜる。鉢は朝日が当り、夕日が当らない場所に置き、乾燥気味に育てるのが失敗しないコツ。「根の周りに寒天状の保水膜があり、乾燥に強いが、過湿に弱い」
「開花時期は1カ月余と長く、花の色も白から濃い紫までと多彩。花の形も変化に富む」と魅力を。
◇小渋産のウチョウランは「派手さはないが清楚で可れん」
中川村発足50周年記念協賛事業として開催される「うちょうらん展示・即売会」は22日午前9時から午後5時まで、中川村片桐のショッピングセンターチャオ特設会場で開く。「村花うちょうらんを育てる会(中飯寿勝会長)」の会員がウチョウランを多数展示、販売する。国道を挟んで西側のJAたじまファームでも、今月末ころから、小渋産の展示即売会も予定。小渋産のウチョーランは園芸種のような派手さはないが、色は淡紫色、清そで可れんとか。
◇岩ヒバの中で自然に繁殖、「育てる会」の宮下明芳さん(大草飯沼)
自宅前庭のイワヒバ群生の中や、ざっと百年物のイワヒバとの寄せ植えの大鉢の中にも小渋産のウチョウランが咲いている。「昔、桑原の山中に、ウチョウランが赤紫色のじゅうたんのように咲いていたのを見た。バイオで銘花が量産されるようになり、魅力も薄れたが、それだけに、小渋の自生のウチョウランが貴重になった」。
イワヒバの中で自然に繁殖しているが、シュンランやモジズリなどラン菌のある鉢に種まきをすると、成績がよいとも。
了) -
伊那テクノバレーリサイクルシステム研究会が環境大臣賞受賞
地球環境保全の推進のため多年にわたり顕著な功績があったとして、伊那テクノバレーリサイクルシステム研究会(会長・向山孝一KOA社長)は11日、環境大臣の地球環境保全功労者表彰を受ける。表彰は6月の環境月間に合わせたもので、受賞者は全国で110件(52団体、58人)、県内では3件(2団体、1人)。表彰式は11日に東京都港区のホテルで行われる。
同研究会は90年、循環型社会の構築を目指し「産業廃棄物等の適正処理についての研究会」として7社10人で発足した。93年に現在の名称となり、リサイクルグループ、システムグループ、天竜川水系生産革新グループ(後にリデュースグループに改称)に分けて活動を展開。「天竜川水系診断」、「親子で水質調査」、事業所を対象とした河川敷の清掃活動「天竜川水系ピクニック」などを継続的に開催してきたほか、伊那谷ブランドのリサイクルペーパー実現に向け、37の事業所や官公庁などを対象にコピー用紙を回収、再生、購入する「INAコピー用紙循環システム」の試行に取り組んでいる。07年度はエネルギーグループを新設し、08年度事業として「KIDS自然エネルギー活用コンテスト」の実施を計画している。
調査や研究の結果は報告書や講習会などを通じて地域企業に周知、啓蒙を図ってきた。現在の会員は上下伊那地域の20社28人。 -
伊那路観光連盟総会
上下伊那の市町村と観光協会、観光関連民間企業などでつくる伊那路観光連盟(会長・小坂樫男伊那市長)は5日、08年度総会を伊那市役所で開いた。関係者約20人が出席し、本年度の事業として、観光パンフレット『信州伊那路』の8万部増刷、ホームページ開設の検討、フォトコンテスト入選作品による写真展の開催などを承認した=写真。
出席者からは「観光宣伝費にもっと力を入れるべき」「パンフレットに宿泊施設数や伊那木曽連絡バスごんべえ号についての記載を」「観光施設の案内看板の整備を」などの意見が出た。
メリットがない竏窒ネどとして提出されていた伊那七福神会からの脱会届を承認した。
小坂会長はあいさつで「国、県とも観光にさらに力を入れ始め、権兵衛トンネルや三遠南信自動車道などの道路整備も進んできた。山岳観光や農村体験なども含め、今後伊那谷の観光客をどう増やしていくか考える必要がある」と述べた。 -
記者室大口
中川東小6年は村内の池からすくってきた天然メダカを繁殖させ、元の池に戻すという活動を始めた。先日はその前段として、水槽で生れたメダカを自然に慣らしてから、放流しようと、手作りの池に放した▼南信さくらそうの会は絶滅寸前の辰野町産の桜草を会員が株分けなどで繁殖させ、自生地に150株を植栽した。貴重な動植物を絶滅に追いやるのも人間だが、戻し、復元させることができるのも人間しかできない▼同会の小林省吾会長は種で増やす事も試みたいと言っていたが、種なら株分けよりも、時間はかかるが何10倍も増やす事ができる。山野草は1人が1種類、種で増やして、元あった場所に百倍にして戻せば、かつての花野の復元も夢でないと思う(大口国江)
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しだれ栗公園に桜草の群生の復活を夢見て、
飯島町や駒ケ根市などの愛好家でつくる南信さくらそう会(小林省吾会長)は17日、辰野町小野の国指定天然記念物しだれ栗公園の草地に、自生種の桜草150ポットを植栽した。
小林会長によると、10年前、公園の小川の側の湿地帯約7平方メートルには濃いピンクの桜草がぎっしりと咲き、その中に白花も混じっていたという。「こんなすばらしい群生は見たことがない、本当に感動した」。
しかし、1昨年、小林会長の案内で会員が現地を訪れたところ、ほとんどが姿を消し、絶滅の危機に瀕していた。そこで、小林会長は以前、知人から分けてもらった同公園の自生種の1鉢を繁殖させ、会員にも協力を呼びかけ、株分けで増やした。
植栽作業には会員6人のほか、地元、辰野町の赤羽敬一さん(元町議会議長)、公園関係者も参加。かつての群生地の雑草を取ると、わずか1、2株の白花とつぼみの紅色を発見した。会員は見事な群生地がよみがえることを願いながら、丁寧に植えつけた。
今後、早春の草取り、花後の管理、夏の草刈りなどは地元の協力を得ながら、会員が行う。また、会では辰野町にくい打ち、ロープ張りなど、踏み荒し防止策を講じらるようにお願いした。
小林会長は「天然記念物のしだれ栗の芽吹きを、その下を流れに沿って咲く、可れんな桜草が1段と引き立てくれるのでは」と期待する。 -
精密測定機器など連続窃盗100件
伊那・茅野・駒ケ根・飯田・阿南の各警察署および捜査第三課・軌道捜査隊による合同捜査班は15日までに、精密測定機器対象の広域窃盗の疑いで愛知県の無職湊誠二容疑者(58)と同青山さとみ容疑者(45)を逮捕した。伊那警察署によると、両容疑者は県の内外で100件余の精密機器の窃盗を繰り返していたことを自供している。被害品はいずれも高価な物で、県内の7件の犯行だけでも被害額は約2400万円。警察では全容解明に向け捜査を進めている。
南信地域では昨年10月ころから精密機器製造工場などで精密測定機器などが盗まれる工場荒らし事件が連続発生。警察が合同捜査班を立ち上げ情報分析などによる犯行予測を立てるなど捜査を強化していところ、本年3月10日午前1時30分ころ、茅野市内の精密機器製造工場に侵入し、ドリル研磨機など135点(時価合計92万7千円相当)を盗んだ両容疑者を茅野警察署が現行犯逮捕した。
容疑者の県内における7件の余罪が判明したことから、伊那警察署に捜査拠点を移し、箕輪町の精密機器製造工場からマイクロメーターなど約450点(時価合計400万9千円相当)を盗んだ疑いで両容疑者を再逮捕した。
取調べに対し両容疑者は、湊容疑者主導のもと05年ころから現在までに長野県、愛知県、三重県、岐阜県、静岡県で精密機器製造工場を対象に100件余にのぼる同種の余罪を自供。
窃盗した品は愛知県内などの精密関係会社に安価で販売するなどし、生活費などに当てていた。 -
【記者室】初心忘るべからず
「初心忘るべからず」の言葉のように、最初に立ち戻ると多くの発見がある。なぜこの仕事を始めたのか。日々の忙しさに流されながら思い出してみると、好きで始めたことなのだから頑張れるという気持ちが一つの原動力になっている▼5月は各地域でナイターソフトボールのリーグ戦が開幕。シーズンの始まりを待ちわびていた選手たちの、楽しみたいという気持ちが全面にあふれた様子を見て、忘れていた何かに気付かされた▼「厳しい練習ですら楽しんでしまう自主性があれば、上を目指すことができる」。スポーツの取材先で聞いた監督の一言が頭をよぎる。自分の立ち位置を確認しながら、新しい発見の中で自分を磨き、前進していきたいものだ。
(布袋宏之) -
第4回長野県市町村対抗小学生駅伝競走大会
第4回長野県市町村対抗小学生駅伝競走大会は6日、松本市の松本平広域公園陸上競技場発着6キロ(4区間)コースで開き、上伊那勢では南箕輪村チームが「村の部」で優勝、総合でも10位入賞と健闘した。「村の部」では宮田村も6位入賞(総合29位)、「町の部」は箕輪町が6位入賞(総合30位)した。第1回、第2回と連続優勝の実績を持つ駒ケ根市チームは総合18位と振るわなかった。
南箕輪村チームは新谷純夫新監督の下、いずれも南箕輪小学校の6年生の唐沢咲良、清水康太郎、小池明日香、村上晴彦、宮原浩二郎、高坂萌子の6選手(補欠含む)でチームを編成し、練習に励んできた。
新谷監督は「村の部1位はねらっていた。21分台欲しかったが、追う形のレース展開になってしまった」と話していた。
一方、期待された駒ケ根市チームの林正俊監督は「かぜで体調を崩した選手がいたりして、チーム力は完全ではなかった」と残念がっていた。
【1位と上伊那のチームの記録】
(1)上田市(21分6秒)(10)南箕輪村(22分13秒)(18)駒ケ根市(22分33秒)29宮田村(23分39秒)30箕輪町(23分40秒)31伊那市(23分43秒)36辰野町(23分54秒)44飯島町(24分13秒)52中川村(25分3秒) -
第18回長野県市町村対抗駅伝競走大会
第18回長野県市町村対抗駅伝競走大会は6日、松本市で開き、上伊那勢では駒ケ根市が3位入賞した。優勝は長野市で、9連覇。町の部では辰野町3位、飯島町6位、村の部は中川村が2位と健闘した。区間賞は上伊那勢ゼロと残念な結果となったが、駒ケ根市チーム2区(3・2キロ)の湯沢ほのか(駒ケ根東中)が区間5位ながら区間新記録(11分59秒)の好走を見せた。
前回、前々回と続けて2位の駒ケ根市は、長野市の連覇をなんとか止めようと選手らが必死に頑張ったが、長野市に力の差を見せつけられる形になった上に「まったくノーマークだった」(下島修監督)千曲市に2位の座も譲ってしまった。上伊那勢から区間賞獲得選手が一人も出ない年は18回の大会史上今年が初めてで、関係者からは「戦力の強化が急務」とする声も聞かれた。
大会コースは、松本城太鼓門前スタート、松本平広域公園陸上競技場ゴールの8区間、39・3キロ。参加チーム数は昨年より1チーム少ない56チーム。
駒ケ根市チームは1区(3・6キロ、中学生男子)で寺沢尚之(駒ケ根東3年)が9位と上位につけ、2区(3・2キロ、中学生女子)の湯沢ほのか(駒ケ根東2年)へ。湯沢は4人抜きの力走でチームを5位に浮上させた。3区(中学生男子、4・3キロ)の天野進(駒ケ根東3年)も2人を抜き3位で4区(一般女子、3・2キロ)の福沢奈津美(東海大三高3年)へ。福沢と5区(一般男子、7キロ)の北原英一(トーハツマリーン)は3位を維持。6区(一般男子、5・4キロ)で滝沢勉(ジェルモ)が区間3位の走りでチーム順位を2位に上げ、最長区間でエースが揃う7区(一般男子、7・5キロ)の小林太一(内堀醸造)へつないだ。ここで小林が千曲市にわずかの差で抜かれ、最終8区(一般男子、5・1キロ)の松崎雄介へ。松崎は区間3位の力走を見せたが、千曲市の実力選手利根川裕雄を抜くことが出来なかった。
駒ケ根市チームの下島監督は「長野市との格の差を感じた。5千メートルを14分台で走る選手をつくらないと厳しい。ノーマークの千曲市にも負けた原因は、攻めの気持ちが私にも選手にも足りなかったからだ」と悔しがった。
【3位までのチームの記録と上伊那の市町村チームの順位と記録】
(1)長野市(2時間3分6秒)(2)千曲市(2時間5分23秒)(3)駒ケ根市(2時間6分12秒)(12)辰野町(2時間13分16秒)(17)伊那市(2時間15分7秒)23中川村(2時間18分13秒)27飯島町(2時間20分43秒)30箕輪町(2時間21分22秒)42南箕輪村(2時間25分44秒)48宮田村(2時間28分2秒) -
AFS留学生歓迎会
高校生の海外派遣、受け入れなど国際的なボランティア活動を展開するエイ・エフ・エス日本協会の長野南信支部(半沢貴子支部長)は20日、AFSが受け入れて南信地区内の高校に4月から通学している外国人留学生5人の歓迎会を伊那市の生涯学習センターいなっせで開いた。ホームステイ先の家族など協会の会員約70人が集まり、慣れない日本で暮らし始めたばかりの留学生を、持ち寄った手作りの料理や菓子で温かくもてなした。
留学生らは受け入れ家族らとともに全員の前であいさつと自己紹介。伊那弥生ケ丘高校に通っているスウェーデンのカール・ジルホーゲ君(17)は流ちょうな日本語で「みんな優しくしてくれます。よろしくお願いします」と話した。ホストファミリーの小松浩明さん=伊那市=が「はしを上手に使って好き嫌いなく何でも食べてくれる」と紹介すると、照れたようにうれしそうな笑顔を浮かべた。
留学生はスウェーデン、ドイツ、マレーシア、フィリピン、タイの5カ国から来た15縲・8歳の男子2人、女子3人。伊那市のほか諏訪市、飯田市、箕輪町の家庭でホームステイしながら各地の高校で1年間学ぶ。 -
【記者室】公務員は『遅れず、休まず、仕事せず』か
コックリ、コックリと居眠りをしている者がいる。両手でほおづえを突いている者、指先でボールペンをクルクルと回し続けている者…。どこかの高校の授業風景ではない。南信地区の市町村に新規採用された職員の合同研修会の一場面だ。
伊那市の小坂市長が公務員の在り方などについて1時間にわたって熱弁を振るったのだが、前述の者たちがろくに聞いていなかったのは明らかだ。これから長いこと地域住民のために仕事をしようという者が最初からこの体たらくでは先が思いやられる。
自身も県職員だった小坂市長はこう話した。「昔の公務員は『遅れず、休まず、仕事せず』を守っていればだんだん偉くなれたというが、今は違う」竏秩B君たち、よく聞いておけ。(白鳥文男) -
県伊那技術専門校 08年度入校式
南箕輪村にある県伊那技術専門校(遠藤昌之校長)で8日、2008年度入校式があった。県内外から集まった訓練期間1縲・年の普通課程45人、同6月の短期課程6人の計51人が入校。地域産業を支える技術、技能者を目指すため、それぞれが新たなスタートを切った。
入校を許可した遠藤校長は式辞で、「楽しく、明るい団体生活が送れるよう、規律ある訓練に励んでもらいたい。限られた期間の中で目標とする技術、技能者を目指すのは容易ではないが、みなさんには乗り越えるための能力と気合があることを期待する」とあいさつした。
入校生を代表して木造建築科の春日浩一さんが「校長先生をはじめとする、来賓のみなさんの励ましの言葉を胸に刻み、目標とする技能と知識を身に付け、社会で活躍できる技術者となるよう努力する」と誓いの言葉を述べた。
入校生は、メカトロニクス科10人、ソフトウェア設計科8人、木造建築科5人、木工科22人、機械科6人の計51人で、県内者36人、県外者15人。平均年齢27・2歳。
誓いの言葉を述べる入校生代表 -
県公衆衛生専門学校入学式
伊那市の県公衆衛生専門学校伊那校(山崎宗広校長)で7日、08年度の入学式があった。歯科衛生士を目指す19人が入学許可を受けた=写真。
入学生代表の山田夏美さんは「多くの知識、技術を学ぶだけでなく、思いやりを忘れないようにしたい。歯科衛生士への道のりは容易ではないが、仲間と励ましあって努力していきたい」と誓いの言葉を述べた。
山崎校長は、式辞で「歯科衛生士は生涯にわたって活躍できる魅力ある仕事。初心を忘れず、主体的、積極的に学んで、自ら判断する力を養ってほしい」と激励した。
2年生を代表して本村真由美さんは「厚い教科書や初めて見る機器に驚くことだろうが、だんだんに楽しさややりがいが感じられるようになるはず。19人の仲間と助け合って成長してほしい」と歓迎の言葉を述べた。 -
花ろまん34蘭ミュージアム
ラン科植物は最も遅く地球上に登場し、今も盛んに種分化している。その種類はざっと750属2万5千種類といわれ、その花は千変万化、一つ一つに顔があり、強烈な個性がある。豪華さ、華麗さ、高貴さは花の女王にふさわしい。されど、この女王は巧妙な手口で、虫をダマし、あの手、この手で誘い、花粉を運ばせる。だから、ランは面白い、不思議がいっぱい、その魅力は、人をとりこにしてやまない。
今回は高森町の蘭ミュージアムで取材、同園の研究員、谷亀高広
さん(理学博士)からお聞きしたランの魅力、不思議の一端を紹介する。(大口国江)
【ランの花をモチーフに、蘭ミュージアム】
天竜川西岸、標高750メートルの高台に位置し、夏涼し、冬は日射量が多い。段丘が続く広い伊那谷と南アルプスの雄大な景観が眺望できる。ランの花をモチーフにした六角形の本館には展示棟、研修棟、研究開発棟などが放射状に配置されているた。2階には休憩展望室があり、伊那谷や南アルプス連峰の大パノラマが楽しめる。
【熱帯樹林を植栽した鑑賞温室】
700平方メートルの鑑賞温室に一歩足を踏み入れると、息を飲むほど美しいランたちの競演が目に飛びこんでくる。ファレノプシスやカトレア、シンビジューム、デンドロビューム、バンダなど多種多彩。
温室には熱帯樹林を植栽し、ランを自然に近い状況で栽培されているほか、パパイヤやバナナ、コーヒーなど珍しい熱帯果樹が実り、美しい熱帯花木、観葉植物も鑑賞できる。
【世界の野生ランコーナー】
鑑賞温室の一角に、日本随一の展示、内容を誇る世界の野生ランコーナーがあり、日本ではここでしか見られない貴重なランが数多く展示されている。
カトレアやシンビジューム、パフィオ、ファレノプシスの原種など、形がユニークなもの、色が奇抜なものなど野生ランは驚くほど個性的だ。
谷亀さんは「虫媒花であるランは、効率よく、確実に花粉媒介されるように、巧妙な作りになっている。しかもランの花の多くは、昆虫に蜜など報酬を与えることなく、おびき寄せ、巧みに利用している。便所のような悪臭を放って虫を呼び寄せるムギランの仲間、メス蜂のような擬態で雄蜂をダマし、花粉を運ばせるランもある」と話している。
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【入園の案内】
開園時間・午前9時縲恁゚後5時(入園は午後4時30分まで)。休園日・毎週木曜日。入園料大人(高校生以上)500円、子供(小・中学生)百円。
詳細は同園(TEL0265・34・3130) -
「ドキュメンタリー山頭火」出前上映会
漂泊の俳人種田山頭火(1882竏・940年)のドキュメンタリー映画の上映会が29日、伊那市駅前ビル「いなっせ」で開かれた。ドキュメンタリー山頭火をつくる会主催。伊那毎日新聞社など後援。上映会では山頭火の生涯や人物像に迫った3篇のほかに、今回初公開の、井上井月(1822竏・887年)と彼を慕い墓参に訪れた山頭火の軌跡を描いた作品も上映。約80人が観賞した。
映画の制作者は元名古屋テレビのプロデューサー大塚幹郎さんと同局の元カメラマン山下文雄さん。2人はドキュメンタリー山頭火をつくる会として、04年から映画制作に取り組んできた。
今回上映したのは、山頭火の生涯をまとめた「山頭火の生涯 ダイジェスト」(12分)、山頭火と交流のあった人たちや山頭火の顕彰運動を続けている人たちのインタビューをまとめた「ViVa山頭火 ふるさと編」(48分)、34年に井月の墓参に向った山頭火が飯田に立ち寄り、病気により墓参を断念した時の彼の軌跡をたどった「信州飯田の山頭火」(10分30秒)、井月墓参に伊那谷を訪れた山頭火を追いながら井月研究家の春日愚良子さん(伊那市)の解説のもと井月の人物像を探り、二人の共通点に迫った「ViVa山頭火 漂泊の俳人・井月を訪ねて」(35分)。
映画では数々のインタビューにより山頭火や井月の暮らしぶりや様子などが浮き上がり、作中で紹介される彼らの句をより味わい深くしていた。特に「井月を訪ねて」では題材が地元に馴染みの深い井月ということもあり、彼の句に感嘆の声を洩らす来場者やインタビューでの「バッチイ人だった」という井月評につい笑い声を洩らす来場者もいた。
ドキュメンタリー山頭火をつくる会では今後さらに取材を重ね、今までの総括として「最後の放浪 山頭火1939」(仮)の製作に取り組む。完成予定は11年。 -
伊那中央病院の看護師確保へ奨学金を貸与
伊那中央行政組合は08年度、伊那中央病院(伊那市)の看護師を確保するため、奨学金を貸与する制度を新設する。伊那中病事業会計予算に600万円を盛った。
対象は、看護学校に在籍する学生で、申請時から卒業までの間、月額5万円を貸し付ける。居住地は問わない。
申請者に対し、面接などをして決定する。
学校卒業後、伊那中病に勤務した場合、返済は免除される。 -
信州まつもと空港キャラバン隊がPR
松本市や航空会社などでつくる信州まつもと空港地元利用促進協議会によるキャラバン隊が24日、信州まつもと空港の利用促進PRのため山梨県や南信の新聞社などを訪れた。
同空港は昨年10月から札幌便と福岡便が1日1便から曜日運行(札幌月・水・金・日、福岡火・木・土、各1便ずつ)に変更になった。大阪便は1日1便のまま。便数の減少により07年度の利用者数は昨年度約12万5千人より少ない約11万人となる見込み。
キャラバン隊は「札幌へは100分、大阪へは55分、福岡へは110分。身近な信州まつもと空港をぜひレジャーやビジネスに利用してほしい」とPR。往復航空券とホテルがセットになったジャルツアーズのマイステイ札幌(2万6800円縲・、マイステイ関西(2万2800円縲・、マイステイ福岡(2万9800円縲・などの格安旅行商品もあるとのこと。
問い合わせは、ジャルツアーズ取り扱いの各旅行会社へ。 -
『朝の学舎』この一年
対談 武田徹・馬塚丈司昨年4月にスタートした『朝の学舎』は、未来世代を担う子どもたちへのメッセージとして、天竜川水系を舞台に土や水、森などに深く関わっている皆さんと子どもたちを追いかけてきた。
天竜川河口の砂浜で産卵するアカウミガメ(絶滅危惧種)の卵にさわり、小ガメの放流を体験(昨年9月放送)、伊那谷に伝わる養蚕文化と技術を伝承する唐澤さん夫妻と西箕輪小学校の子どもたちの触れ合い(昨年10月放送)、一滴の水の中に生きる珪藻との出会い(昨年4月放送)竏窒ネど、伊那谷の子どもたちが心と体で感じたこの一年。この豊かな自然の恵みの中で、それを感じ続けることができる未来であってほしい、また、次の世代、また次の世代へとつないでいってほしい、という願いを、それぞれの番組の中で、先生役の皆さんに伝えていただいた。
今回の朝の学舎は、天竜川河口でアカウミガメや砂浜の環境を守る活動を20年以上前から続けているサンクチュアリNPOの馬塚丈司理事長をゲストに迎え、ナビゲーター武田徹とともに、21世紀を生きる子どもたちへのメッセージを改めて語り合う。 -
第77回長野県ダンス選手権大会
伊那市の伊那商工会館イベントホールで16日、第77回長野県ダンス選手権大会があった。日本ボールルームダンス連盟東部総局長野県支局主催。5歳から72歳まで約120人が参加した。
アマチュアを対象にした同大会は6月に栃木県で開かれる東日本県別対抗アマチュア競技ダンス栃木県大会へ出場する県内代表を選出する選手権(C級以上)の部のほかにジュブナイル(男女とも12歳未満)・ジュニア(男女とも16歳未満)の部、ライジングスター(D級以下)の部、グランドシニア(男性が55歳以上)の部があり、それぞれワルツやタンゴなどの「スタンダード」と、チャチャやルンバなどの「ラテンアメリカ」に分かれ競い合った。
競技が始まると、華やかな衣装を着た出場者たちがフロアに進み出て、音楽に合わせてダンス。観客席からは番号を呼ぶ応援の声。出番を待ちきれず、観客の後ろでステップを踏む出場者の姿もあった。
県内代表には、安曇野市の鳥羽正一さん・有賀公子さんペア、中野市の綿貫龍一さん・植原英子さんペア、伊那市の唐木俊彦さん・唐木ユミさんペアが選ばれた。
また同大会とともにJBDF関東甲信越ブロック公認ノービス級競技会とプロ・ライジングスター競技会も併催。
プロ・ライジングスター戦では、プロの見事なダンスに観客の目は釘付けとなった。
大会結果は次の通り(上伊那)。
【スタンダード】
▽選手権=(4)唐木俊彦・唐木ユミ(伊那市)▽ライジングスター=(3)小林正浩・小林貞子(上伊那郡)▽グランドシニア=(1)吉沢勝治・吉沢いつ子(駒ケ根市)(2)小林正浩・小林貞子(上伊那郡)竏秩B
【ラテンアメリカ】
▽選手権=(1)唐木俊彦・唐木ユミ(伊那市)▽ライジングスター=(3)小林正浩・小林貞子(上伊那郡)(4)向山正信・向山なおみ(上伊那郡)(6)有賀武良・有賀千恵子(上伊那郡)▽グランドシニア=(1)小林正浩・小林貞子(上伊那郡)(2)吉沢勝治・吉沢いつ子(駒ケ根市)竏秩B
【JBDF関東甲信越ブロック公認ノービス級競技会】
▽ラテンアメリカ=(3)林正樹・白沢みゆき(上伊那郡)竏秩B