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アートギャラリー・ミヤマ 橋爪まさゆきさん陶芸展
岡谷市に窯を構える陶工・橋爪まさゆきさん(54)の陶芸展は17日まで、伊那市坂下区旭町のアートギャラリー「ミヤマ」で開いている=写真。生活を彩る日常雑器や花入れなど100余点を展示即売。個性的な形と落ち着いた色合いの器が並んでいる。
湯のみ、コーヒーカップ、皿、スプーンなどのほか、楊枝入れ付きの箸立てなどのアイデア商品も出品。「使い手が思わず手を出したくなる」(橋爪さん)作品が、来場者の目を楽しませている。
つや薬を使わない「無釉焼締」を中心に、ニーズに応じた釉薬を塗った陶器もある。焼いた時の温度の違いで、灰の色合いに表情が出る焼締の魅力が詰まった展示会になっている。
岡谷市生まれの橋爪さんは、栃木県の益子と福井県の越前で計6年間学び、1990年に独立するため築窯。県内を中心に東京都などで年間約6回の個展を開く。毎年恒例の同ギャラリーでは、11回目を迎える。
橋爪さんは「器を使った時に楽しんでもらえれば」と話している。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時。問い合わせは、アートギャラリー「ミヤマ」(TEL72・4711)へ。 -
キムの会、日韓の歴史を探る訪韓ツアーの参加者を募集
日韓親善を図るため、市民レベルの交流をしてきた「日韓親善伊那谷の会」(キムの会)=唐木達雄代表=は10日20日から、日韓の歴史に縁の深い「武寧王」の墓を訪ねる3泊4日の訪韓ツアーを開く。
武寧王は、『続日本紀』の中で、第50代天皇、桓武天皇の生母を約200年さかのぼ
った祖先に当たることが示されている。01年には、現在の天皇陛下が誕生日の記者会見で「韓国とのゆかりをかんじている」と歴史背景についてコメントし、話題となった。
同会は今回の旅で、武寧王の墓を訪れながら、こうした書物に記された歴史が本当に正しいものなのか、またはどうして韓国の人物が日本に渡来したのかなどを解明したいと考えている。
当日はキムの会運営委員長の鄭康雄さんがコーディネーターを務め、市内の名所、旧跡を巡り、ソウル市内の見学、現地の人と交流会なども企画している。
鄭さんは「歴史知ることで今の自分を知り、将来の子どもたちに何かを残してあげたい」と話す。
参加予定者は10縲・0人。経費は往復費、食事、宿泊、現地交通費など含めて10万円以内。
訪韓に先立ち、3回の事前学習会も開く予定で、16日は午後2時縲恁゚後4時にいなっせ5階でキムの会の公開講座を行う。
問い合わせは(TEL73・4737)鄭さんへ。 -
警察署に県知事選の事前運動取締本部設置
第17回県知事選挙の実施に伴い、4日、県警察本部及び、県下25警察署に事前運動取締本部が設置された。同日午前10時、伊那署内にも同本部が設けられた=写真。
前回の県知事選挙では管内で違反行為はなかった。刑事課の相澤光宏課長は「公正な選挙の確保、実現に向け、小さな違反も見逃さず、厳正に取り締まっていく」と目を光らせている。
第17回県知事選挙は20日告示、8月6日投開票。13日には、各署などに違反取締本部が設置される。 -
第3回南信宅幼老所の集い
長野県宅老所グループホーム連絡会主催の第3回南信宅幼老所の集いが1、2日、南箕輪村の大芝荘であった。実践発表や講演などがあり、参加者は情報交換し、互いに学び合った。
34団体の81人が参加。今回は東信、中信からの参加もあった。実践発表は、伊那市の宅幼老所もくれんの家、駒ヶ根市のこまネット「梨の木」宅老所が発表した。
04年11月に開設したもくれんの家は、1人で立派に暮らし99歳で亡くなった利用者の例を挙げ、楽しみの入浴など本人の希望に沿うように介助してきたことなどを話し、「ほんの少し娘さんのお手伝いをしただけだが、たくさんのことを学んだ」と話した。
こまネット梨の木は04年3月に開設。半年前に家族会を立ち上げ、家族が自分だけが苦労しているのではないということがわかり、仲間ができたことを話した。「家族を巻き込んで介護できる形にしたい」とし、「家族会に出てきてもらえない人達をどう掘り上げていくかが課題」と語った。
講演は、矢島診療所・グループハウス「遊子舎」所長の矢島嶺さんの話を聞いた。 -
高校改革プラン一斉実施反対を訴えるチラシ配り
長野県高教組上伊那支部(伊澤英喜支部長)は23日、高校改革プランの一斉実施反対を訴えるチラシを伊那市駅前ビル・いなっせ周辺で配った=写真。
この日、同支部が訴えた内容は(1)実施計画に対して地域・学校の合意を得ること(2)一斉実施ではなく、現場の要望や検討状況を最大限尊重し、十分な時間をかけること(3)受験生に不安を与えたり影響がないよう、一斉実施を控えること竏窒ネど。
県教育委員会は今年3月、高校改革プラン実施計画の中で、地域の認知度が低い多部制・単位制高校の再編は08年度、それ以外の高校は07年度の生徒募集までに進める方針を打ち出した。上伊那でも、箕輪工業高校と上伊那上農高校定時制が、新しい他部制・単位制高校の検討を進めているが、伊澤支部長は「新しい学校をつくるには最低でも2、3年が必要。多部制・単位制も1年の猶予では足りない」として、慎重な進行を求めた。
チラシを受け取った伊那市に住む60代の女性は「長谷などから来ている生徒は通うのが困難となってしまう。校舎や人件費の削減で県財政の負担は軽減されるかもしれないが、家庭への負担は大きくなる。教育には一番お金をかけてほしい」と話していた。 -
権兵衛トンネル開通記念の第九演奏会
伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネル開通記念の「手づくりの第九演奏会」が18日、県伊那文化会館であった。一般公募した団員約300人の迫力ある歌声で、会場を埋めた観客約1300人を魅了。演奏後、しばらくの間、拍手が鳴り止まなかった。
曲目は、ベートベン交響曲第9番二短調「合唱付」作品125の第1縲・楽章。伊那市出身の征矢健之介さん=東京シティーフィルバイオリン奏者=の指揮に加え、地元のソリスト4人が出演した。
昨年6月から練習を積み重ねてきた両地域の団員は小学生から年配者までで、総勢90人の伊那フィルハーモニー交響楽団の演奏に合わせ、ドイツ語で歌い上げた。
1時間半にわたる演奏が終わると、会場から「ブラボー」の声がかかった。
団員は口々に「ステージから観客が見え、気持ちよく歌えた」「伊那と木曽の住民が一緒になって作り上げた演奏会はいい思い出になる」と成功を喜んだ。 -
伊那市出身・斉藤浩明さん 世界ベテラン卓球で活躍
日本発条(ニッパツ)本社・横浜市に勤める斉藤浩明さん(44)=伊那市出身=が5月にドイツのブレーメンであった、第13回世界ベテラン卓球選手権大会(国際スウェスリングクラブ主催)に出場した。初出場の2年前の横浜大会で出場権を獲得し、シングルスとダブルスで活躍した。
大会は世界64カ国から3700人の40歳以上の男女が、年代別のシングルス、ダブルスで競った。
斉藤さんはシングルスは予選リーグを敗退したが、ドイツ国籍のハム選手と組んだダブルスでは、予選リーグを3勝0敗で1位通過し、決勝トーナメントを2回戦まで進んだ。
斉藤さんは96年3月までニッパツ駒ヶ根工場で勤務し、同年4月から本社へ異動。その後も上伊那卓球連盟主催の大会へは、年2回出場し、地元の卓球愛好者との交流を広げ続けている。
次回の世界大会は2年後、ブラジルのリオデジャネイロで開催。今大会でも出場権を得た斉藤さんは、「できれば出場したい」と考えている。
「世界各国の卓球愛好者との交流を深められたことはとても有意義だった。今後、もっと多くの上伊那の卓球愛好者の皆さんが世界に飛び出していけたらすばらしいと思う」(斉藤さん)。 -
長野県知事選立候補予定者マニフェスト型公開討論会
7月16日・県松本文化会館で開催日本青年会議所北陸信越地区長野ブロック協議会は、長野県知事選の立候補予定者マニフェスト型公開討論会を7月16日午後7時から、松本市の県松本文化会館で開く。16日、箕輪町内で会見し発表した。
同協議会は00年、02年の県知事選で公開討論会・合同個人演説会にかかわっている。8月の県知事選に向け、地域主権実現の第1歩として立候補予定者が政策などを盛り込んだ「ローカルマニフェスト」を参加者に配り具体的な政策などをみてもらう公開討論会を開く。公開討論会支援NGOリンカーン・フォーラム、特定非営利活動法人Rights(ライツ)後援。
マニフェスト型公開討論会は3回開く計画で第2回、第3回は告示後の7月下旬、開催地に北信で長野市、南信で飯田市を検討。主催は立候補者で、同協議会は企画運営団体としてかかわる考えを示した。
協議会の塩沢和彦会長は、「マニフェスト型公開討論会はこれからの地方分権の時代に必要。開催により県民の県政、選挙への参加意識を高められる」と話した。 -
権兵衛トンネル開通記念 第九演奏会近づく
伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネル開通記念の「手づくりの第九演奏会」が18日に迫った。練習にも熱が入り、団員たちは「すばらしい演奏会にしたい」と心待ちにしている。
団員は公募で、伊那・木曽地域の住民有志360人が集まった。都合などにより298人まで減ったが、息を合わせ、ベートーベンの「第九」をドイツ語で歌い上げる。
団員の中には、家族で参加する人たちが数組いる。
伊那市西春近の主婦春日桂子さん(64)もその一人。団員を募集していることが朝食の話題に上がり「めったにないことだから」と長男夫婦と小中高生の孫3人と一緒に申し込んだ。
昨年6月から始まった練習日には、家族が1台の自動車に乗り込み、それぞれのパートを歌いながら会場へ。「子どもたちのほうが歌詞を覚えるのが早かった」という。オーケストラとの合同練習を重ね「いよいよ来たかという感じ。権兵衛トンネル開通記念の演奏会で歌ったことが、いい思い出になれば」といい緊張感を持ちながら、本番に臨む。
「第九を歌う会」の北沢理光実行委員長は「オーケストラとの合わせにも慣れ、思った以上に仕上がりはいい。本番になると、さらに力を発揮する」と話す。また、トンネル開通をきっかけに、両地域で開く音楽祭にそれぞれ出演依頼があるなど新たな文化交流の広がりに期待している。
演奏会は18日午後2時から、県伊那文化会館で開く。指揮者の征矢健之介さん=東京シティーフィルバイオリン奏者、伊那市出身=のほか、地元のソリストが出演。オーケストラは伊那フィルハーモニー交響楽団が務める。
チケットはほぼ完売で、当日券を用意する。
問い合わせは、市生涯学習センター内の第九実行委員会(TEL78・5801)へ。 -
「みんなが幸せになる会社づくり」を考える
伊那青年会議所(JC)の経営フォーラムが10日、箕輪町文化センターであった。メンバーら約300人が出席し「みんなが幸せになる会社づくり」をテーマに、講演などを聞いた。
フォーラムは昨年に続いて2回目で、明るい豊かな社会の実現を目指して活動するJCが経営の視点からまちづくりを考えようと開いたもの。
58年以来47期連続の増収増益を達成した伊那食品工業の塚越寛会長は「社員の幸せを願って」と題して講演。「首切りは企業の業績を上げるのに正しいと錯覚がある。企業の成長は何を意味するのか」と問いかけ「社員の幸せを通して会社を考える。雇用は社会貢献。倒産させないために、どうするかが経営戦略」と人間尊重の経営を語った。また、座右の銘にしている二宮尊徳の言葉の引用、仲の良い社風を作り出す社員教育なども紹介した。
そのほか、香取感動マネジメント香取貴信社長、NPO法人茨城県経営品質協議会の鬼沢慎人代表理事による対談で、東京ディズニーランドのアルバイト経験を持つ香取社長が客を幸せにする感動サービスを語ったり、人と経営研究所の大久保寛司所長が「地域を豊かにするすばらしい会社」と題して話した。 -
伊那谷地域住民大学が発足
伊那谷地域住民大学の発足集会が11日、南箕輪村の大芝高原研修センターであった=写真。「住民自治と地域づくりを考える」をテーマにしたシンポジウムがあり、地域問題に関心のある上伊那などの約40人が、意見を交わした。
県内の教育、産業、文化について研究、学習している「県地域住民大学」のメンバーが、伊那谷地域に絞った「分校」として活動するため、結成を呼びかけた。住民自治や地域づくりなどをテーマに講座や、公開集会を開いていく。
シンポジウムでは、伊那市の郷土史家・山口通之さん、建築家・山住博信さん、木曽町町長の田中勝巳さんらをパネラーに迎え、パネルディスカッションをした。住民自治や伊那谷と木曽谷を結ぶための観光について話し合った。
山口さんは地域自治に関して「住民がずくを出さなくてはいけない。役員になった者が顔の見える内容を分かりやすく情報公開し、住民が参加し検討していくことが必要」と主張。田中さんは「自分の地域の歴史、文化などを確信を持って将来につなげ、安心して暮せる地域づくりをするための運動を広げてほしい」と述べた。 -
土砂災害防止技術講習会
土砂災害防止月間の6月に合わせて伊那建設事務所(松下泰見所長)は12日、土砂災害防止技術講習会を駒ケ根市の赤穂公民館で開いた。南信各市町村の防災担当者、国土交通省天竜川上流河川事務所や建設事務所の職員ら約120人が参加し、国土交通省河川局防災課の伊藤仁志災害査定官と、同省天竜川上流河川事務所の三上幸三事務所長の講義を受けた。
伊藤査定官は「災害復旧事業における留意事項」と題して、災害が発生した際に国の支援を受けるための災害査定の手順や注意ポイントについて事例を交えて詳しく説明した=写真。三上事務所長は「天竜川における最近の取り組み」として、今年同事務所が行った自然災害勉強会、防災訓練などについて話した上で「技術者の皆さんには、管理者としての意識をしっかり持ち、現場をよく見て、自信を持って査定に当たってほしい」と呼び掛けた。 -
KOAの地域社会報告会・感謝祭にぎわう
KOA(本社伊那市、向山孝一社長)の地域社会報告会と感謝祭が10日、箕輪町の上伊那生産拠点「パインパーク」であった。向山社長が企業経営の基本的な考え方などを話したほか、社員が手づくり屋台を並べ、社員や家族ら来場者に無料で振る舞った。
報告会で、向山社長はKOAにとって5つの主体に株主、客、社員・家族、地域社会、地球を掲げ「お互いに信頼関係を築くことが経営の使命」と述べ、社会が持続可能な発展を遂げるための社会システムづくりを説明。また、学力や人と人とのコミュニケーション(人間力)が低下する中で、現場見学・実習に取り組む産・学連携による青少年育成、KOA森林塾、リサイクルシステム研究会などの活動も紹介した。
松林の敷地内には、打ちたてそば、社員が栽培した米を使ったいなりずし、和菓子、イカ焼きなどの屋台や、地酒がそろった居酒屋と約20店が並び、それぞれに長い行列ができた。
バザーは、社員から集めたタオル、陶器、バッグ、おもちゃなど1千点以上がそろった。格安とあって、何袋も買い求める人の姿が目立った。
子どもたちに人気だったのが木工教室や電子工作。子どもたちは社員の指導を受けながら、それぞれ足踏み木工せん盤を使った「かたかたバス」作りや遠心力で光と音が出るこま作りに挑戦し、完成に喜んだ。
特設ステージでは、社員でつくるバンド「KOMS(コムス)」の演奏やゴンベエワールドによるアートバルーンもあり、来場者を楽しませた。 -
梅雨入り
気象庁は9日、関東甲信地方の梅雨入りを発表した。
伊那地域でも、午前中は冷たい雨が続いたが、午後には止み、一部晴れ間ものぞいた。
予報でも、梅雨前線や気圧の谷の影響で向こう1週間は曇りや雨の日が多くなっている。
平年の梅雨明けは7月20日ごろとなっている。 -
春の盆栽展 サツキ35点が並ぶ
辰野町から宮田村までの盆栽愛好者でつくる伊那愛樹会(五味純一会長、12人)の第20回春の盆栽展「さつき花季展示会」が8日、伊那市生涯学習センター2階ギャラリーで始まった。会員が丹精込めて育てたサツキ35点がそろう。11日まで。
展示会は年2回で、サツキと秋の盆栽がある。サツキは昨年末から2月までの凍みで花先が茶色になったり、日照不足で咲き具合が悪かったそうだが、会員がそれぞれ自信作3縲・点を持ち寄った。
会場には、濃いピンク色の樹齢80年の「大盃」をはじめ、「愛の月」「光琳」などの品種が並び、白やオレンジなど色鮮やかに咲く。高さも45縲・0センチと大きめ。
五味会長=箕輪町長岡=は「これだけのサツキが見られる機会はあまりない」と来場を呼びかける。
会場には、会員が待機し、来場者からの盆栽に関する質問などに応じる。
開館は午前9時縲恁゚後7時(最終日4時)。無料。 -
中央道環境対策協議会
中央自動車道周辺の中南信地域の16市町村で組織する、中央道環境対策協議会(会長・小坂樫男伊那市長)の定期総会が2日、伊那市役所であった=写真。06年度事業計画、予算などの4議案を原案通り可決、承認した。
本年度事業計画は、関係市町村間及び長野道など他の協議会との情報交換、各地域における騒音、振動、薬害、病害虫など沿線環境対策要望のとりまとめ竏窒ネどの4つを盛り込んだ。
総会後は、中央道を管理する中日本高速道路関係者へ、要望や質問が投げ掛けられた。出席者は「伊北インターチェンジ内にある立ち木に夜、鳥が集まり地域住民が迷惑しているが対策を」「岡谷ジャンクションであった事故で、車両が道路下へ落下したが安全対策はできていたか」などと直接訴えた。
中央道環境対策協議会は、高速道路より発生する公害などを防止し、地域住民の快適な生活環境を保全する目的で設置している。 -
記者室
先月下旬から相次いで、大手製紙メーカーがテッシュペーパーなど家庭紙の値上げを発表。1973年の第1次オイルショック経験者は敏感に反応し、スーパーやドラッグストアに走り、トイレットペーパーやティッシュペーパーを買い込んだ。原油高による燃料費高騰が原因で、在庫は十分あり、供給不足はないと言っているが、ОPECの原油生産枠は据置きで不安要因は尽きない▼毎月のように2円、3円と値上がりし天井知らずのガソリン価格。「家庭紙、お前もか」と言いたくなる。石油を原料とする製品は多い、次々と値上げ現象が拡大するのではと思うと不安だ▼「地球規模」とか「グローバル」という言葉は、世界経済が家計を直撃することと覚えたり(大口記者)
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水防訓練
梅雨や台風などの出水期を前に、伊南4市町村消防団でつくる伊南消防協議会は28日、伊那建設事務所職員を講師に、宮田村の太田切川左岸河川敷で、水防訓練を行った。
水防技術の向上と水防意識の高揚を図る同訓練に、各団から部長以上の幹部約120人が参加。大雨で増水し、太田切川左岸の堤防が決壊し、堤防の上を越水したと想定。
土のうを結びつけた木を川に沈め、決壊場所に設置する「木流し工法」や、シートに竹を張りつけ、土のうを括りつけて、決壊場所に当てる「シート張り工法」、堤防の越水場所に土のうを積む「改良積土のう工法」などを講義と実習で学んだ。
参加者は土のうになわで、解けないように結ぶ「いぼ結び」に苦労しながら、強風の中を熱心に訓練に励んでいた。 -
農事組合法人みのわ設立発起人会
担い手対策と品目横断的経営安定対策に対応する農事組合法人「みのわ」の第1回設立発起人会が26日夜、箕輪町役場であった。12月4日の設立を目指し今後の検討事項や日程などを確認した。
発起人会は町内の5営農組合からそれぞれ推薦された50人で構成。代表に柴正人さん(木下)、副代表に日野国章さん(松島)を選出。副代表は3人で残り2人は農業委員会とJA上伊那理事から各1人を後日選出する。
今後、月1回の設立発起人会、8月と11月に集落懇談会などを開き、法人設立趣意書の作成、事業方針や事業計画の検討、出資金額の決定、収支計画書の検討、法人の名称決定などに取り組むことを確認した。
設立当初から組合員として加入を考える対象者は▽経営安定対策の対象者で交付を受けたい人▽品目横断的対策の対象者▽農地を管理委託したい人▽コンバインで「水稲・そば・大豆・麦」の収穫作業を委託する人▽ライスセンターを利用する人▽オペレーターとして活動したい人▽農地の利用調整を共々に行う認定農業者-。
農事組合法人「みのわ」の定款素案を示し名称、出資、役員、会計など今後検討が必要な項目を確認。役員会で協議した案を再度発起人会に示すことを決めた。 -
県地震対策強化地域連絡協議会が総会
県地震対策強化地域連絡協議会の06年度総会が25日、伊那市役所多目的ホールであった=写真。本年度の事業計画や予算などの3議案を原案通り可決、承認した。
東海地震にかかわる地震防災対策強化地域に指定された県内の25市町村で組織する協議会。市町村相互の連携を図り、地域防災対策の強化を推進することを目的としている。
03年度から2年間を任期とし、下伊那、上伊那、諏訪の順番で会長を交代。会長の小坂樫男同市長は「いつくるか分からない東海地震に備え、常日ごろから地震に対する対策のための研修、予行演習が必要」とあいさつした。
本年度事業計画は、地震防災対策の強化と推進、関係市町村の相互連絡と情報交換、関係各機関との相互連絡調整、地震災害にかかわる研修会等の実施竏窒ニした。
総会後は、神戸市都市計画総局区画整理部の中山久憲部長を講師に招き、「阪神・淡路大震災竏註k災被災地最前線の半年間」とした講演を聞いた。
中山さんは地震の怖さを、同時多発した大規模火災の消火状況、木造建物の全壊率、死亡者の死因別割合などの資料を交えて説明。「災害は忘れたころにやってくる。日ごろからの備えを忘れないで」と、同地震から学んだことを語った。 -
第3回大芝高原マレットゴルフまっくん大会
第3回大芝高原マレットゴルフまっくん大会(旧名・大芝高原マレットゴルフ選手権大会)が24日、南箕輪村の大芝高原マレットゴルフ場であった=写真。信州大芝高原マレットゴルフ親交会(北原忠義会長)の主催。
同大会は本年から村のイメージキャラクター「まっくん」にちなんで名称変更。これまで大芝高原中南信大会として10年、同選手権大会として2年の通算13回目を迎える恒例大会だ。
上伊那や岡谷市、諏訪市、塩尻市などから愛好者153人(男性97人、女性56人)が参加し、赤松、ひのきの両コース、計36ホール(パー144)で優勝を競った。
あいさつに立った北原会長は「セラピーロードに指定された大芝高原の中で、マレットが出来ることは幸せなこと。今後も自然を大切にしながらプレーしましょう」と話した。 -
楽しく美しく歌声響かせ 南信合唱祭・21グループ交流
第62回南信合唱祭が21日、県伊那文化会館大ホールであった。特別ゲストを含む21グループが、会場に澄んだ美声を響かせた。南信合唱連盟の主催。
本年は新伊那市誕生、権兵衛トンネル開通を記念して市内などで活躍するグループをゲストに招き開催。「出逢(あ)い」をテーマにそれぞれが曲を選曲し、同じ会場で発表する機会を楽しんだ。
音の厚みを考え2つの合唱団が合同参加した駒ヶ根女声コーラス、アンサンブル飯田や、来年創立50周年を迎え、記念演奏会に向けてさまざまなジャンルの曲に取り組んでいる伊那混声合唱団などが魅力ある歌声を披露した。
ゲストの岐阜大学コーラスクラブは約70人の大所帯で「学園天国」など3曲を続けて合唱。学生らは看護服、サッカーユニホーム、浴衣、作業着などの衣装を着て、手振りや動作を交えて、観客を盛り上げた。会場からは手拍子が巻き起こり、アンコールの要求にも答えた。 -
箕輪で県硬式空手道選手権大会
第22回県硬式空手道選手権大会が21日、箕輪町民体育館であった。防具を着けて戦う「組手の部」などに、県内から園児から一般までの約150人が参加し、熱戦を繰り広げた。県硬式空手道連盟の主催。
試合は型、組手、団体の3部門。それぞれ幼年、小学生、中学生などのクラス、男女ごとに分かれて戦った。型の部に出場した小学生らは「やあー」などと気合の入った掛け声を発して、自分の得意な型を披露した。
結果は次の通り(カッコ内は支部名、上伊那関係者分)。
【型の部】▼小学1年男子 (3)鈴木太智(箕輪)▼小学2年男子 敢闘賞=芦澤浩志(箕輪)▼小学5年男子 敢闘賞=清水涼太(箕輪)▼小学6年男子 (2)上島翔真(箕輪)(3)埋橋直也(南箕輪)▼中学2・3年男子 (3)山岸亮(南箕輪)
【組手の部】▼小学2年男子 (2)芦澤浩志(箕輪)(3)加藤雄飛(南箕輪)▼小学5年男子 (3)伊東望(南箕輪)▼小学6年男子 (3)宮原彰太▼中学1年男子 (3)久保田航(南箕輪)▼中学2・3年男子 (2)久保田祐樹(南箕輪)(3)小口真人(南箕輪)▼小学校高学年女子 (1)原裕紀(南箕輪)
【団体の部】▼小学生低学年 (3)箕輪・大森聡太、鈴木太智、芦澤浩志 -
環境ピクニック、今年も開催
上伊那・下伊那の95事業所が参加する「天竜川水系環境ピクニック」が21日、6地区10カ所の天竜川水系河川であり、4180人が河川一斉清掃に取り組んだ。上伊那の民間企業でつくるリサイクルシステム研究会など主催。
企業などが個々に取り組んできた清掃活動を連携して行うことで、一層の環境向上を図ることを目的とした活動で13回目。上伊那は62事業所から2785人が参加した。家族連れや地域住民の参加が多く、ごみは年々減少しているという。
参加者は、それぞれの担当区域のごみを収集。川辺の在来植物の生育に深刻な影響を与えるアレチウリの駆除にも取り組んだ。
この日集まったごみは空き缶3454個、空きびん1323個、ペットボトル2千個で、どれも昨年より大幅に減少したが、伊那地区は、6地区の中でも最も多くのごみが集まった。 -
信州ゆめフォーラム、若林氏に知事選出馬を要請
青年会議所OBなどでつくる信州ゆめフォーラムは17日、箕輪町商工会館で集会を開き、同フォーラムの幹事で公認会計士の若林健太氏(42)=長野市=に知事選への出馬を要請する文書を渡した。
夏の知事選に向けて新しい候補擁立を目指してきた同団体は、各地で開いたミニフォーラムで信州ゆめフォーラム賛同者の過半数から、若林氏を候補として推すことへの同意を得たため、正式に要請を決めた。
若林氏は「要請をいただいたことはありがたいこと。職場の同僚など、お世話になった人に相談したい」とし、近日中に出馬の意向を明らかにするとした。
要請書を手渡した伊藤弥生代表幹事は「信州ゆめフォーラム設立以来、悩んだ時期もあったが今日こうしてお伝えできたのはうれしいこと。私たちは受けていただけると考えている」と若林氏出馬への期待を語った。
若林氏は、04年に日本青年会議所北陸信越地区長野ブロックの会長を務めている。 -
使用禁止抗菌剤「マラカイトグリーン」
天竜川漁業協同組合(後藤治也組合長)の宮田養魚場で、食用魚に使用が禁止されている抗菌剤「マラカイトグリーン」を使っていた問題について、県農政部と衛生部は17日夜、同養魚場を含む県内3カ所での使用があったことを発表した。県は各養魚場に対して、抗菌剤を使用した卵と稚魚の処分を指導し、養魚場から購入した販売先での出荷を停止するとともに、処分することを要請した。
確認されたのは宮田養魚場のニジマス、イワナの卵1786万粒、児玉養魚場(下高井郡山ノ内町)のニジマスの卵300万粒、持田養魚場(同郡木島平村)のニジマスの卵1万粒で、いずれも昨年9月から今年4月にかけて使用。各養魚場は県の調べに対し「分かっていたが使っていた」という。
マラカイトグリーンは1953年ころから、卵の水カビ寄生の予防のために使用していたが、人体に対して発がん性の可能性は否定できないとして、薬事法の一部改正により、昨年8月1日から食用魚への使用は禁止。内閣府の食品安全委員会の調べでは、これまでに発がんした症例はないという。
天竜川漁協によると、抗菌剤使用は宮田養魚場の事業所長の判断だったという。関係者は「禁止後は新しい薬を(基本的に)使っていたが、特に菌の繁殖が多い時に、今までのものの方が効き目がよいと使っていた」と話している。
同漁協は県内13者、中部圏を中心とした県外26府県57者、国外1者の販売先に対し、出荷を停止するとともに、処分することを要請。後藤組合長は「誠に申し訳ないことをした。組合一丸となって、関係各位に誠意をもって対処していきたい」と陳謝している。 -
連休中に権兵衛トンネル利用車が集中
連休中の権兵衛トンネルは、観光などで移動する小型車の利用が集中した。連休なか日の4日の交通量10999台は、過去最多の開通翌日(11378台)に続く。また今回は、1日だけでなく連日にわたって大幅な交通量増加が見られた。
特に利用が集中したのは3縲・日。3日間の1日利用平均・9586台は、過去3カ月の休日利用平均・5286台を大きく上回っている。
また、混雑時の権兵衛峠道路に県外ナンバーが多かったことから、トンネルが県外ドライバーにも広く認知されてきたことがうかがえる。
伊那市西箕輪のみはらしいちご園には、国道19号からトンネルを抜けてくる岐阜県観光客なども多く来園。ピークだった6日は、前年の倍近い約1300人が来園しており、従業員は「これまで来れなかった遠方の人も来園できるようになったのでは」と話す。
観光収益向上というプラス効果を見せた半面、交通環境の悪化というマイナス面もある。トンネルの交通量が増加したことと「小沢花の会」のシバザクラの見ごろが重なったことで、権兵衛峠道路と広域農道の一部で渋滞が生じた。また、見通しの良い権兵衛峠道路は上下ともにスピードを出す車も多く、周辺住民から危険性を指摘する声もあった。 -
県市町村対抗小学生駅伝・駒ヶ根市 総合力で大会新V2
駒ヶ根のアンカー春日千速(赤穂東6)は2連覇を意識し、指で数字の「2」をつくってゴール。チーム一丸となってつないだ勝利は、歓喜となって競技場に広がった。
群集に囲まれて1区の湯澤ほのか(赤穂南6)はスタートの飛び出しに失敗した。しかし「後半に勝負しよう」と気持ちを切り替えると、2位でたすきリレー。「3縲・位の位置で帰れば」(林正俊監督)との期待に劣勢の中、十分に答えた。
2区の林優人(赤穂6)は序盤に1位に浮上すると、そのまま順位をキープして3区の赤羽美紅(赤穂南6)につなぐ。共に後方を気にしながらのレースとなったが「1位でたすきがわたせて役割が果せた」「連覇を達成するために練習してきたんだから」と、周りの信頼を力に変えて懸命に走った。
チームの思いを託されたアンカー春日は最後まで力を抜かず力走。優勝したらやろうと決めていた右手のサインを掲げて笑顔でゴール。大会記録を26秒縮める21分26秒のタイムで2連覇を決めた。
林監督は「チームの力で優勝できればいいと信じていた。皆、連覇をプレッシャーに感じていたと思うが、今日は良い顔で走っていた。良くやってくれた」と勝利を噛み締めていた。 -
県市町村対抗駅伝 駒ヶ根市が2位
第16回県市町村対抗駅伝競走大会(県陸上競技協会など主催)が7日、松本市の松本平広域公園陸上競技場発着点の9区間(42・195キロ)コースであり、県内市町村59チームが熱戦を展開した。上伊那勢は駒ヶ根市が総合成績で前回大会の順位を上回る2位で終えたが、長野市の7連覇は阻止できなかった。
同時開催の第2回県市町村対抗小学生駅伝競走大会(同主催)は、同競技場発着点の4区間(6・0キロ)コースであり、51チームが参加し、駒ヶ根市が大会新記録で2連覇を達成した。
県市町村対抗駅伝の結果
【総合成績】(1)長野市2時間19分31(2)駒ヶ根市2時間21分00(3)上田市2時間21分28…(10)伊那市(14)辰野町(町の部2位)22箕輪町(町の部5位)28宮田村(村の部3位)46飯島町49南箕輪村51中川村
県市町村対抗小学生駅伝の結果
【総合順位】(1)駒ヶ根市21分26=大会新(2)上田市21分33=大会新(3)松川村21分58…(9)南箕輪村(村の部2位)(20)飯島町33辰野町36宮田村42中川村 -
中学生サッカー「INA CUP」
第5回中学生サッカー大会「INA CUP」が4、5日、伊那市陸上競技場、富士塚スポーツ公園など7カ所であった。伊那東部中サッカー部・FC伊那東部の主催。
大会を通じて伊那地区のサッカー技術の向上を目指すとともに、他地区との交流、健全な青少年育成、伊那市の地域振興に貢献することを目的として、本年で5回目。
県内31チームと東京、三重、愛知からの4チームの合計35チーム(前年32チーム)、約800人の選手が出場。1日目は予選リーグ、2日目は決勝トーナメントと親善試合が組まれ、それぞれのチームが熱戦を演じて優勝を目指した。
五月晴れの下、選手たちは声を出し合いながらフィールドを駆け抜け、大人顔負けのプレーを披露。会場には、わが子の頑張る姿を応援する保護者たちの「シュート、シュート」などの声援がとんだ。