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イ~ナちゃん応援隊 中間報告
伊那市、JA上伊那、伊那商工会議所の若手職員でつくる「イ~ナちゃん応援隊」の中間報告会が14日、伊那市のJA上伊那本所で開かれました。 イ~ナちゃん応援隊は組織の枠を超え、伊那市の将来について考え、イベントの提案や各組織に提言をしていこうと平成27年に発足しました。 結成から1年を迎え、これまでの活動や、目指す方向性について各組織の幹部に報告しました。 隊長で伊那商工会議所の小出勇さんは「自然や子供をキーワードに、各団体が連携する事で効果を上げる事ができるはず」と話し「それぞれの組織が持つ、情報や人材、ノウハウを共有化する事が大切だ」と話しました。 報告を聞いた各組織のトップからは「実績を作る事が大切だ」「周りを巻き込み、取り組んでいくべきだ」「情報発信に積極的に取り組んでほしい」などの意見が出ていました。 応援隊では来年度、自然やこどもに関するイベントの企画を行う事にしています。
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増加する旅行客に対応へ中国語講座
年々増加する中国や台湾からの旅行客に対応する為、伊那市観光協会は農家民泊の受け入れ農家や宿泊施設の関係者を対象にした中国語講座を15日始めて開きました。 15日は、農家民泊の受け入れ農家や宿泊施設の関係者など、10人が受講しました。 講師を務めたのは伊那市観光協会で通訳を務める蘇萍(スー・ピン)さんです。 参加者は、蘇さんから「あいさつ」や「行動」「緊急時」に使う言葉を教わりました。 蘇さんは、「イントネーションが違うと、同じ発音でも意味が違ってくるので気を付けて下さい」と参加者に説明していました。 伊那市観光協会によりますと中国や台湾からの旅行客のうち、若い世代は英語でコミュニケーションをとれますが、40代以上になると中国語しかしゃべれない人が多くなるという事です。 今年度、インバウンドで伊那市を訪れた外国人は1800人になる見込みで、そのうち中国や台湾からは8割の1400人余りになるという事です
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青少年の健全育成に功績 個人や団体を表彰
伊那市内に34団体ある地区の子ども会育成会の総会が15日に開かれ、青少年の健全育成に功績のあった個人や団体が表彰されました。 伊那市役所で表彰式が行われ、1個人と1団体が表彰されました。 御園区育成会推進委員の小坂聡子さんは、個人表彰を受賞しました。表彰式では代理の委員が表彰状を受け取りました。 小坂さんは、平成19年から育成会の役員をつとめ、子ども会の行事ではいつも手作りのお菓子を用意しているという事です。 下小沢地区の高齢者クラブあかりの会は、平成22年から地元の子ども会の行事に携わり、お盆の振りまんどや正月のしめ飾り作りなど子どもたちに伝統文化を継承する活動を行っています。 受賞者を代表して唐澤寿男会長は「子どもも高齢者も仲間に加えて、一日でも長く元気に活動していきたい」と話していました。
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伊那市・箕輪町・南箕輪村 小中学校の卒業式始まる
伊那市、箕輪町、南箕輪村の小中学校10校で卒業式が15日に行われ、卒業生が学び舎を巣立ちました。 このうち、伊那市の伊那中学校では、3年生127人が卒業を迎え、武田育夫校長から卒業証書を受け取りました。 今年度の生徒会では、みんなでつながってひとつになろうと「糸」をテーマに活動したことから、卒業生は、それぞれが作った組紐の花飾りを制服につけて式に参加していました。 向山謙志郎君は答辞で、お世話になった人たちへ感謝の気持ちを述べました。
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伊那北小学校 3学期終業式
15日の卒業式を前に、伊那市の伊那北小学校で3学期の終業式が14日行われました。 この日は全校児童が体育館に集まり、終業式が行われました。 終業式では、3年生が1年間の行事や思い出を俳句にして発表しました。 春日由紀夫校長は「6年生だけでなく他の学年の皆さんも今の学年から卒業となります。友達を大切にして良い新年度を迎えられるようにしましょう」と話しました。 6年2組の教室では、あすの卒業式を前に、荷物を鞄に詰めて机の中を空にしていました。 その後、1人ずつ小学校生活最後の通知表を受け取りました。 伊那北小学校では15日に卒業式が行われ、82人が学び舎を巣立ちます。 伊那ケーブルテレビ放送エリア内では15日、中学校3校、小学校7校で卒業式が行われます。
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長谷小学校の6年生が歌舞伎の朗読劇を披露
地域の歴史について学習してきた伊那市の長谷小学校の6年生は、伝統芸能「中尾歌舞伎」の朗読劇を14日、発表しました。 長谷小学校の6年生16人は、総合学習の一環で、地域に伝わる伝統芸能「中尾歌舞伎」について学習してきました。 児童は、去年の秋季公演を見たり、中尾歌舞伎保存会のメンバーから話を聞いた他、体験学習などを行ってきました。 学習してきたことを発表出来ないかと考え、平成24年の春季公演で中尾歌舞伎保存会が初めて披露した「三六災害半世紀」の朗読劇に取り組むことにしました。 保存会のオリジナル演目で、昭和36年に伊那谷に甚大な被害をもたらした36災害を題材にした演目です。 児童たちは、台本を借りて2月から練習を重ねてきました。 幕末の農村を舞台に、長雨による土砂災害で妹を亡くした兄が10年後に再び同じような土石流から村や家族を守るというものです。 保存会が、会員数の減少や後継者不足などにより当面の間、活動休止することを聞いた児童たちは、一層練習に力が入ったということです。 児童たちは、中尾歌舞伎保存会が演じている写真を映しながら、読み上げていました。 集まった全校児童の前でおよそ20分間披露しました。
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伊那食品と松本山雅がコラボ
伊那市の伊那食品工業株式会社とサッカーJ2の松本山雅FCは、粉末清涼飲料「スポーツドリンクの素UP!」を共同開発しました。 伊那食品工業は松本山雅のスポンサーになっています。 選手やチームスタッフの要望を取り入れ、2年間かけて開発しました。 寒天からつくられた独自成分「アガロオリゴ糖」と運動で失われがちなミネラルを配合した粉末清涼飲料です。 選手たちにアンケートを取り、10種類ほどの味の中から好評だったアセロラ味を採用しました。 山雅の選手たちは、練習や公式戦で飲んでいるということです。 水に溶かして飲むだけで、甘さ控えめのスポーツドリンクになっています。 一般のスポーツドリンクよりも塩分濃度が高くなっているためサッカーやマラソンなど長時間にわたって運動するときに適しているということです。 価格は、5袋入りで税込702円で、伊那食品工業のショップやスーパーなどで販売しています。
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坂本勇さん 様々な技法で描く作品展
伊那市美篶の画家、坂本勇さんの油彩画やパステル画などが並ぶ作品展が、南箕輪村南原の喫茶店で開かれています。 会場には、油彩画やパステル画、絵手紙などおよそ40点が並んでいます。 坂本さんは、自宅のアトリエで作品を描きながら、絵手紙を中心に上伊那で教室を開いていて、およそ180人を指導しています。 今回の展示では旅先で見た風景画のほか、炭を使った絵手紙など、様々な作品が並びます。 坂本さんは「旅先では人やものとの出会いを大切にしています。そこで感じた感動を絵に表現しています。」と話していました。 坂本勇さんの作品展は、31日(金)まで、南箕輪村南原のコーヒー&ギャラリーなごみの樹で開かれています。
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伊那商工会議所 地域資源テーマに特別委員会設置へ
伊那商工会議所は、地域資源をテーマに4つのプロジェクト特別委員会を、来年度から設置します。 14日は、伊那商工会館で総会が開かれ、来年度の事業計画案が示されました。 それによりますと、来年度から4つのプロジェクト特別委員会を設置し、地域資源を活かした取り組みを行うということです。 特別委員会は、 ①高遠町の入笠山から長谷の鹿嶺高原の観光資源の利活用に取り組む南アルプス観光魅力創出プロジェクト。 ②伊那市の自然エネルギーや産業施設を観光に繋げる自然エネルギー・産業観光振興プロジェクト。 ③市街地の空き店舗を活用してそばなどの食の振興を図る、伊那の食プロジェクト。 ④イベントなどに女性が中心となり協力する女子会プロジェクトの4つです。 事業計画案では他に、JA上伊那との食の連携や、AI、IoT、ロボットの活用による生産性向上の支援などを行うとしています。 事業計画案は承認されました。
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中村家を地域振興の拠点に
伊那市は、高遠町鉾持神社近くにある「中村家住宅」を、料理の提供を前提に、来年度から整備し、地域振興に活用します。 13日に伊那市役所で開かれた、総合教育会議で報告されました。 中村家住宅は、江戸時代前期から中期に建てられた、文化財的価値があるとされる町家形式の建築物です。 伊那市では、中村家住宅を、高遠の文化と歴史を巡る観光拠点として整備することにしました。 施設内には、料理を提供するための調理場や、そば打ちができる体験スペースなどを設置する計画です。 総事業費は1億4,900万円となっています。 委員からは、「文化財的価値を損なわないようにしてほしい」といった意見が出されていました。 8月に着工し、来年3月末完成を目指すということです。
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伊那公民館で写真愛好家のクラブが作品展
伊那市内の60代から80代の写真愛好家でつくる写真クラブの作品展が、伊那公民館で開かれています。 会場には、クラブの会員13人の作品、約40点が展示されています。 展示会は毎年3月に開かれていて、この1年で撮影した県内外の風景などが題材となっています。 クラブは、伊那公民館に月に一度集まり持ち寄った作品を鑑賞し合っているほか、秋に撮影旅行を行っています。 心をこめて芸術的に写し出そうという意味で「Photo Art」の頭文字をとり「PA写心(しゃしん)倶楽部」というクラブ名で活動しています。 これまで全員が同じサイズの写真を展示していましたが、それぞれの個性を出そうと今年は自由なサイズで展示しています。 PA写心倶楽部の作品展は3月31日の午前中まで伊那公民館で開かれています。
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美篶小の児童を「こども8020推進員」に認定
伊那市の美篶小学校の児童は歯の大切さについて1年間学び、「こども8020推進員」に認定されました。 13日、美篶小5年2組の教室で、認定証の授与を前に最後のテストが行われました。 伊那市の池上歯科医院の池上秀樹さんが、きちんと歯を磨けているか確認し、噛むことの大切さについてひとりひとりに質問していました。 美篶小では今年、歯科保健に力を入れていて、5年2組では、6月から7回にわたり、噛むことや歯の大切さを学んできました。 こども8020推進員育成事業は、80歳になっても20本以上歯を保つ意識を、子どもの頃からもってもらおうと、長野県が行っているものです。 最終テストの結果、全員が合格しました。 最後に池上さんから児童全員に「こども8020推進員」の認定証とピンバッジが手渡されました。 ある児童は「歯のことについてわからないことがあったら調べたりして、周りの人にも教えてあげたい」と話していました。 池上さんは「みなさんが率先して8020を実践して、周りの人にも呼びかけてください」と話していました。
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伊那市史 初版からおよそ40年ぶりに編纂へ
伊那市の自然や歴史など、これまでの変遷をまとめた伊那市史の改訂版が、初版からおよそ40年ぶりに編纂されます。 13日に伊那市総合教育会議が市役所で開かれ、伊那市史について報告されました。 今回、初版から40年近く経過し様子が変わってきていること、また合併して新伊那市になっていることなどから計画されました。 現在のものは、旧伊那市、高遠町、長谷村、それぞれに発行されています。 白鳥孝市長は「5年10年はかかってしまう。遅いくらいだが、この段階でスタートをきっていきたい」と話していました。 伊那市では、改訂版ではなく、新伊那市史として新たに発行することも検討課題として、編纂委員の選定など準備を進めていくことにしています。
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伊那市西町で梅の花が見ごろ
伊那市西町で梅の花が見ごろを迎えようとしています。 13日の伊那地域の最高気温は、3月下旬並みの13度でした。 長野地方気象台によりますと、向う1週間は晴れる日が多いということですが、寒気が抜けていないため週末までは気温があがらないとみています。
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長谷中3年生8人 全員で皆勤賞を目指す
伊那市の長谷中学校3年生8人は、入学から誰1人休むことなく登校していて、8人全員で皆勤賞を目指します。 入学以来欠席者ゼロを続けているのは、3年生男子5人女子3人の8人です。 13日は、3年生を送る会で披露するダンスの動きの確認をしました。 8人は、入学してから3年間インフルエンザなどの出席停止日を除いて学校を休んでいません。 13日までの登校日数は623日を数えます。 1学年8人は、昭和36年の開校以降最も少ない人数ということで、修学旅行では貸し切りのバスが借りられず高速バスを利用するなど苦労したこともあったといいます。 それでも、保育園から同じ時間を過ごしてきたこともあり、男女の仲も良く、まとまりのあるクラスだと話します。 長谷中学校の卒業式は16日木曜日に行われ、残り3日間休むことなく登校しクラス全員で皆勤賞を目指します。
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伊那少年剣道クラブで大会
保育園児から中学生までが所属する伊那少年剣道クラブのクラブ内大会が12日伊那東小学校で開かれました。 大会は保育園、小学生の学年別、中学生に分かれて開かれ32人が参加しました。 クラブ内大会は1年間のまとめとして毎年開かれていて38回目となります。 小学5、6年生の部と中学の部は総当りでの対戦後、上位4人がトーナメントで順位を競いました。 5、6年生の部決勝では5年生の黒河内上生君が勝ちました。 黒河内君は5月に長野市で開かれる大会に上伊那選抜チームの一員として出場することが決まっています。 新6年生が出場する大会で県内外から90チームが参加します。 中学生の部の決勝は中学3年で2段の北澤一樹君と2年で初段の池上象是君の対戦となり池上君が勝利しました。 指導にあたっている飯島浩さんは「送り迎えをしてくれている保護者や会場を貸してくれている学校、対戦相手などへの感謝の気持ちを忘れず剣道に精進してもらいたい。」と話していました。
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新宿のタカトオコヒガンザクラ開花
伊那市の友好提携都市新宿区に去年12月に植樹したタカトオコヒガンザクラが開花しました。 伊那市によりますと桜は、今月4日に開花したということです。 去年12月に新宿駅東南口広場のリニューアルを記念して伊那市がタカトオコヒガンザクラ2本を寄贈したものです。 開花した桜の近くにある新宿観光案内所では高遠の桜のポスターやチラシが貼られている他、映像が流れています。 桜守の西村一樹さんは、「桜は来週中には見ごろを迎えそうだ」と話しています。
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ファーマーズの集い 功績者を表彰
上伊那8市町村の農業委員が集まるファーマーズの集いが2月27日JA上伊那本所で開かれ、農業の発展に功績のあった3人と3団体が表彰されました。 上伊那農業委員会協議会の堺澤豊会長から、表彰状が手渡されました。 伊那ケーブルテレビ放送エリア内では、伊那市手良の酒井敏明さん、 美篶の春日満男さん、 箕輪町長岡の柴節子さん 南箕輪村の農事組合法人まっくんファームの3人と1団体です。 美篶地区の会長を務め荒廃農地の解消に取り組んだ春日さんは、「地域の農業の活性化を願って活動してきた。これからも体力の続く限り尽力していきたい」と受賞者を代表して謝辞を述べました。 集いでは、上伊那農業高校畜産班が鹿肉を使った加工品開発について発表しました。 会場には農業委員や関係者およそ200人が訪れ、高校生の取り組みに耳を傾けました。
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古い布を使った作品の販売会
着物などの古い布を使った作品の展示販売会が伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。 会場には、洋服やバッグなどおよそ1000点が展示販売されています。 出展しているのは、伊那市や塩尻、諏訪などに住む主婦17人です。 作品の展示販売会は14日まで、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。
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震災から6年 脱原発訴え パレード・映画上映
東日本大震災での福島第一原発の事故は、復興の大きな妨げとなっています。 11日は、脱原発を訴えるイベントが各地で行われました。 さよなら原発上伊那の会は、伊那市の市街地でパレードを行いました。 パレードには110人ほどが参加し、いなっせから伊那北駅までを行進しました。 上伊那の有志で作るさよなら原発上伊那の会は、毎週金曜日にいなっせ北側で集会を開いています。 山本真吾会長は、「一人でも仲間を増やし、原発の恐ろしさや自然エネルギーを活用することの尊さを広めていきたい」と話していました。 集会では、7つの団体と個人がそれぞれの思いを発表し、脱原発を訴えました。
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ルビコン会長 登内英夫さんの葬儀しめやかに
2月7日に99歳で亡くなった元県議会議長で、ルビコン㈱会長の登内英夫さんの告別式が、11日に箕輪町でとり行われました。 箕輪町の伊那プリンスホテルで一般会葬と社葬が行われました。 午前10時から午後2時半まで行われた一般会葬には、地域住民のほか企業や政界の関係者など約2千人が訪れたという事です。 訪れた人たちは献花をして手を合わせ登内さんの冥福を祈っていました。 登内さんは、伊那市西箕輪に本社を置くコンデンサーメーカー、ルビコンを創設しました。1967年から8期連続県議会議員をつとめ、県議会議長などを歴任しました。 宮下一郎衆議院議員は「親子2代に渡って大きな御恩を頂いた。経済界、政治の世界でもまさに師と仰ぐべき方だった」、長野県議会の向山公人議長は「去年の秋に誕生祝いをやろうと話した時はお元気な姿だったので大変さみしいが、登内さんの遺志を地域の発展のためにつくしていかなければいけないと感じた」、白鳥孝伊那市長は「手をあわせるといろいとな思い出が頭をよぎった。登内さんには大変お世話になりました」と話していました。 午後3時から行われた社葬には、商工会議所や県議会、企業の関係者のほか、役員OB、友人、親族など200人が参列したという事です。
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芸術文化団体一堂に 総合フェスティバル
芸術・文化団体が一堂に集まり、成果を披露する「長野県芸術文化総合フェスティバル」が11日から、伊那市の伊那文化会館で始まりました。 2階の小ホールホワイエでは華道教育会による作品展が、1階の美術展示ホールでは、書道協会と水墨画協会による作品展が行われています。 大ホールでは、音楽団体など、2日間で13団体が日頃の練習の成果を披露します。この日は、木村流大正琴などが演奏を披露しました。 長野県芸術文化総合フェスティバルは、12日まで伊那文化会館で開かれています。
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井月没後130年の節目 墓前で足跡偲ぶ
漂泊の俳人井上井月の命日で没後130年にあたる10日、井上井月顕彰会会員がその足跡を偲び墓参りをしました。 伊那市美篶末広にある井月の墓に会員7人が集まりました。 井月は幕末に伊那谷に現れ約30年にわたり俳句を作りながら放浪生活を送りました。 明治20年1887年に亡くなり当時井月を慕っていた人たちがこの場所に墓を建てました。 顕彰会はその生き様や残した句を伝えようと発足した団体で映画の制作や俳句大会などを開いています。 今年は没後130年の節目にあたり墓参りでは足跡を偲びそれぞれがゆかりの品を墓前に供えていました。 井上井月顕彰会では年内中に井月が残した俳句を集めた最新の全集を出版する計画でその足跡を後世に伝えていくとしています。
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公衆衛生専門学校 18人が巣立ち
伊那市の長野県公衆衛生専門学校の卒業式が行われ、3年間の課程を修了した18人が学び舎を巣立ちました。 この日は、保護者や在校生が見守る中、卒業生が入場しました。 式では、大塚俊英校長から、学生ひとりひとりに卒業証書が手渡されました。 今年卒業を迎えたのは、3年間の過程を修了した18人です。 卒業生の中には、昔から資格を取りたいと考えていたものの、子どもが生まれてタイミングを逃したという主婦の姿も見られました。 大塚校長は「先生や患者から信頼される歯科衛生士になれるよう頑張ってください。」と激励していました。 卒業生代表の関恭子さんは「これまで一緒にやってきた仲間と離れ離れになるが、それぞれの職場で切磋琢磨して、みなさんの健康を支えられるような歯科衛生士になれるように頑張りたい」と話していました。 今年度卒業する18人は、5日に国家試験を受験していて、28日に合格発表が行われることになっています。 卒業生は、2人が県内の病院に、16人が県内の歯科医院に就職が内定しているということです。
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東春近小の児童がしいたけの菌のコマ打ち
伊那市の東春近小学校の4年生は10日、地域の人と一緒にしいたけなどの菌のコマ打ちを体験しました。 これは、地域にある老松場(ろうしょうば)の丘古墳公園を活用して様々な体験をしてもらおうと、公園の整備委員会が開いたものです。 この日は、4年生56人が、しいたけ・ひらたけ・なめたけのコマ打ちを体験しました。 しいたけは来年の春に、ヒラタケとなめ茸は今年の秋に収穫するということです。
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今年度松くい虫被害 上伊那北部で増加
松枯れを引き起こす松くい虫の被害は、今年度、上伊那北部地域で増えています。 10日は、上伊那地方松くい虫防除対策協議会が、伊那市の伊那合同庁舎で開かれ、去年12月末現在の被害状況が報告されました。 被害量は、前年度の同じ時期に比べて、上伊那全体ではおよそ200立方メートル増えています。 特に北部地域で被害量が増えていて、伊那市では前年度の同じ時期に比べておよそ500立方メートル多い2,627立方メートル、箕輪町ではおよそ100立方メートル多い、552立方メートルとなっています。 南箕輪村は65立方メートル少ない391立方メートルとなっています。 上伊那地方事務所林務課では、「これまでに引き続き、各市町村と連携をとって被害拡大対策に取り組んでいきたい」と話していました。 協議会では、来年度も今年度同様、予防や駆除、森林整備を行っていくほか、広域的な防除対策を検討・実施していくことが報告されました。
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「伊那西小近くに建設も選択肢の一つ」
伊那市の白鳥孝市長は休園中の伊那西部保育園について、地域住民のがんばりによるとしたうえで「伊那西小学校近くへの建設も選択肢の一つ」との考えを示しました。 これは10日開かれた市議会一般質問で議員の質問に答えたものです。 伊那西部保育園は園児数が定員の半数に満たず休園が5年続いたことから今議会で廃園とする議案を提出する予定でした。 しかし地域住民や議会から存続を求める要望があり廃園とする議案の提出を見送りました。 白鳥市長は地域のみなさんのがんばりによるとしたうえで「伊那西小学校近くへの建設も選択肢の一つ」との考えを示しました。 また定員の半数で休園となり5年続けば廃園するとの基準について 「保育園のあり方として地域の特殊性や保育園の運営方法については検討していくことは可能」との考えを改めて示しました。
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井月さんの命日前に美篶小で歌披露
今年は漂泊の俳人として知られる井上井月の没後130年です。3月10日の命日を前に、伊那市美篶小学校で、音楽教諭が作曲した「井月さんの歌」が、9日初めて披露されました。 9日は、音楽集会が開かれ、全校児童413人が、「井月さんの歌」を歌いました。 井月さんの歌は、美篶小学校の音楽教諭・一ノ瀬 武志さんが作詞・作曲しました。 今年1月に完成し、クラスごとに練習を重ねてきました。 全校で歌うのはこの日が初めてとなります。 井月の容姿や、生き方などが歌い上げられています。 初披露にあたり、井月顕彰会理事で、美篶小学校となりの資料館副館長として子どもたちともかかわりの深い矢島信之さんも来賓として招かれました。 この日は井月についての読み聞かせもありました。 井上井月は、江戸時代から明治時代にかけて伊那谷を放浪した俳人です。 30年近く伊那谷を放浪し美篶で亡くなったといわれていて、墓もあることから、没後130年となる今年、地元の子供たちに井月について知ってもらおうと曲が作られました。 作曲・作詞した一ノ瀬教諭は、「井月を自分たちの地域ゆかりの人として親しんでもらい、歌い継いでもらえたらうれしい」と話していました。
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福島からの果樹農家・佐藤さん6年目の春へ
東日本大震災からまもなく6年となります。福島から伊那市に自主避難した果樹農家・佐藤浩信さんも、伊那で6年目の春を迎えようとしています。 佐藤さんは、9日、西箕輪の畑で三男の孝樹(こうき)さんとともに、桃の剪定作業を行っていました。 剪定は、果樹栽培の肝ともいえる作業です。 福島第一原発事故直後に、移住先の伊那で植えた桃は6年目を迎えようとしています。 福島から持ってきて植えた黄金桃という品種の桃は50本ありましたが、このほど、すべて切りました。 病気に弱いことと、ほかの品種の桃と時期が重なり、出荷しきれないことから、ゼロからほかの品種に植え替えることを決断しました。 避難してきた当時、植える桃の出荷時期にまで、考えが至らなかったと振り返ります。 佐藤さんは、原発事故があるまでは、高級百貨店で販売する果物を扱ってきました。しかし、風評被害で取引は激減しました。あれから6年。試行錯誤の毎日が続いています。 佐藤さん一家が、伊那で管理する果樹園は、現在3.2ヘクタールほどになります。 福島とのつながりを保ったまま伊那で何ができるのか、佐藤さんはもがき続けています。
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東京海上日動 上伊那福祉協会に車椅子寄贈
損害保険を取り扱う東京海上日動火災保険株式会社は、上伊那福祉協会に9日、車いすを寄贈しました。 この日は、東京海上日動火災保険株式会社長野支店の吉川雅也支店長と伊那支社の波多江崇史支社長が上伊那福祉協会を訪れ、車いす1台を贈りました。 東京海上日動は、県内に1つの支店と6つの支社があります。 社会貢献活動として21年前から各地の福祉施設に車いすを贈っています。 車いすの購入費用には、社員およそ150人の募金も充てられています。 上伊那福祉協会の平澤豊満会長は「利用しやすい素晴らしいものをいただいた。ありがとうございます。」と感謝していました。 吉川支店長は「わずかな気持ちだが今後も継続して役に立てるよう頑張りたい」と話していました。 車いすは、駒ヶ根市の特別養護老人ホーム千寿園で使うということです。