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東春近小学校4年生 りんごの収穫作業
伊那市の東春近小学校4年生の児童は、りんごの収穫作業を11日東春近田原の畑で行いました。 東春近小学校の4年生は、総合的な学習の一環として毎年りんごの栽培に取り組んでいて、11日は収穫作業を行いました。 指導しているのは、東春近田原の農家、伊藤一路さんです。 伊藤さんは、りんごの栽培を通して農業の大変さや食べ物のありがたさを学んでもらおうと指導を始め、今年で20年目です。 伊藤さんによりますと、天候不良や台風の影響でりんごの生育が心配されましたが、色つきや大きさも良く、例年通りの出来になったということです。 この日は、コンテナ40箱、およそ640キロを収穫しました。 穫れたりんごは、児童が1人2個ずつ持ち帰るほか、給食で全校で味わうということです。
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イチョウの葉落ち 黄金色のじゅうたん
伊那市高遠町の弘妙寺では、イチョウの葉が落ち、あたりは黄金色の絨毯を広げたような光景が見られます。 弘妙寺の境内には樹齢数百年のイチョウの木があり、冷え込みで葉が一気に落ちました。 弘妙寺では、毎年この風景を楽しみに訪れる人もいるということで2、3日はこのままにしておくということです。
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上伊那木質バイオマス推進協議会 発足
上伊那地域の森林資源、薪や木質ペレットなどの利活用について考え、利用促進につなげようと、上伊那木質バイオマス利用推進協議会が10日発足し、伊那市のいなっせで初総会が開かれました。 この日は、上伊那の8市町村長など10人が集まり、上伊那バイオマス利用推進協議会の初総会が開かれました。 会長には、上伊那地方事務所の青木一男所長が選ばれました。 木質バイオマスは、上伊那地域の森林の間伐材を再生可能エネルギーとして、薪や木質ペレットなどに加工したもので、ストーブやボイラーなどの燃料として使用します。 県内の平成25年度末のペレットストーブ導入台数は全部で1,727台で、そのうち上伊那地域は県内1位の467台です。 燃料となるペレットは、上伊那森林組合で生産を行い、年間1,750トンの生産能力を持ち、県内最大となっています。 生産量は、平成17年度に483トンでスタートし、平成25年度には生産能力を上回る、およそ4倍の1,935トンを生産しています。 協議会では、森林を守りながら、間伐で出た木材の有効利用を進めていく考えです。 また、学校、保育園、社会福祉施設などにペレットストーブやペレットボイラーの設置を推進していくとしています。 他に、情報収集や情報発信にも力をいれる考えで、民間企業などと連携していくということです。 この日は、「木質バイオマス利用の最新動向と導入のヒント」と題し、東京都に本社を置く株式会社森のエネルギー研究所の大場龍夫所長による講演も行われました。 大場さんは、「森林資源は持続可能な社会における中核的資源」「今はまだ化石燃料のボイラーに比べ、導入コストが高いが、長期で見ればコストは逆転する」と話していました。
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伊那フィルハーモニー交響楽団 第27回定期演奏会
伊那フィルハーモニー交響楽団の第27回定期演奏会が、9日伊那市の伊那文化会館で開かれました。 演奏会には、団員などおよそ80人が出演し交響曲などを披露しました。 伊那フィルハーモニー交響楽団は、地元のアマチュアオーケストラとして昭和60年に発足し、来年で創立30周年を迎えます。 今回の演奏会では、伊那市出身のピアニスト林智子さんをゲストに迎え、クラシックとジャズを融合させた曲を演奏しました。 演奏会の模様は、12月にご覧のチャンネルで放送します。
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若林徹男さん 浄化槽に功績表彰
元伊那市浄化槽維持管理組合長の若林徹男さんが、浄化槽事業の発展に功績があった人に贈られる「環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部長表彰」を受賞しました。 4日は若林さんが伊那市役所を訪れ、白鳥孝市長に受賞の報告をしました。 「環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部長表彰」は、浄化槽関係事業に功績があった人に贈られるものです。 若林さんは、平成2年から伊那市浄化槽維持管理組合の役員を務め、平成16年からは、県浄化槽協会理事に就任しました。 長年に渡り浄化槽事業の推進・普及活動に貢献したとして、今回表彰されました。 今年県内で受賞したのは若林さん1人で、全国では11人が受賞しています。
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南福地で地域の味を子ども達に伝承
ふるさとの味を忘れないよう子どもたちに受け継いでいこうと、伊那市富県の南福地公民館で9日、ふれあいの集いが開かれ、地域住民が五平餅などを作り味わいました。 ふれあいの集いは、南福地地域社会福祉協議会などが毎年開いているもので10年ほどになります。 この日は、地域の子どもたち10人ほどが五平餅づくりやそば打ちを体験しました。 地域の味を子どもたちに伝えていこうと使う米やそばなどは、全て地元産です。 出来上がると、大人も子どももできたての五平餅とそばを味わっていました。
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進む高齢化 坂下区が地震安全チェック
伊那市の坂下区は、80歳以上の独り暮らしのお年寄りを対象にした地震対策のチェックを9日行いました。 地震に備える家の安全チェックには、消防署や民生委員、消防団など15人が参加して、ふたてに分かれて12件をまわりました。 坂下区本町の84歳のお年寄りの家です。 避難の妨げになるものがないか、転倒して通路をふさぐものがおかれていないか、などの点を玄関、通路、寝室など4か所でチェックしました。 坂下区は、市内でも最も高齢化率が高く、人口に占める65歳以上の割合は41.1%にのぼるということです。 安全チェックは、そうした実情をふまえ、区と地区社協が今回初めて実施しました。
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春日神社で七五三の祈願祭
伊那市西町の春日神社で9日、七五三の行事が行われました。 この日は、日中雨が降り、あいにくの天気となりましたが、7歳、5歳、3歳の地域の子どもたちおよそ15人が参加しました。 七五三は本来11月15日に行われますが、春日神社では、その日に近い祝日などの休日に祈願祭を行っています。 この日は家族連れが神社を訪れ、宮司から教わった通りの作法で神事を行い、子どもの健やかな成長を祈願しました。 ある家族は、「これからも健康で元気よく育っていってほしい」と話していました。 伊藤光宣宮司は、「雨の中お参りに来てくれた皆様が健康で幸せになるように祈りました」と話していました。 祈願を終えた子どもたちは、千歳飴をもらっていました。
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つくしんぼ保育園 シクラメンの販売
伊那市のつくしんぼ保育園父母・職員の会は、8日と9日の二日間シクラメンの販売を行っています。 8日はニシザワ双葉食彩館とみはらしファームで販売が行われました。 私立のつくしんぼ保育園は、運営費に充てようと毎年シクラメンの販売を行っています。 訪問販売も行っていて、11月末までに2千鉢を目標に販売します。 シクラメンは市内の農家から仕入れたもので、今年は例年よりも多くの種類が並びました。 花は丈夫で長持ちするということで、毎年買いに来る人も居るということです。 9日は午前10時から午後3時30分まで、ニシザワ双葉食彩館で販売されます。 値段は一鉢1,300円です。 予約販売の希望はつくしんぼ保育園(電話:78-4517)で受け付けています。
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伊那中央病院でカテーテル研修会
カテーテルと呼ばれる医療用のチューブを使った研修会が8日、伊那市の伊那中央病院メディカルシミュレーションセンターで開かれました。 研修会には県内外から若手の脳神経外科の医師4人が参加しました。 カテーテルで血管の中に造影剤を注入し、脳血管の撮影をする訓練をしました。 今年4月に県内の脳外科医・脳神経内科医が設立した信州カテーテルシミュレーション研究会が初めて開きました。 若い医師にカテーテル治療の経験を積んでもらい、技術の向上につなげよういうねらいです。 研修会では、血管の形や堅さ、脈、血液の流れを精密に再現したシミュレーターを使用しました。 カテーテルは、造影剤を注入し血管の撮影をする検査や、血栓を取り除く治療などに使われます。 参加者は、ベテランの医師から扱い方やコツを学んでいました。 研究会では、今後年に2,3回のペースでこうした研修会を開いていきたい考えです。
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十月桜花を咲かせる
伊那市の野底公民館周辺では、十月桜が花を咲かせています。 十月桜は、毎年春とこの時期の年2回花が開きます。 この場所には2本の桜があり、現在は、周辺の紅葉とあわせて楽しむことができます。
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地蜂の女王蜂 越冬準備
伊那市地蜂愛好会の小木曽大吉さん宅では、地蜂とよばれるクロスズメバチの女王蜂が冬を越す準備を始めています。 伊那市福島の小木曽さん宅です。 敷地内には、地蜂を交尾させるためのビニールハウスがあります。 小木曽さんは、毎年夏から秋にかけて育てた地蜂の巣箱をビニールハウスに移し、雄の蜂と女王蜂を交尾させています。 交尾が終わった女王蜂は越冬の準備をし、餌を運んだ働き蜂と雄の蜂は死んでしまいます。 農薬の使用や温暖化、地蜂をとる人が増えたことでその数は少なくなっているということで、「食べたり巣の大きさを競うだけではなく、種の保存の意味で人工的に越冬させることが必要」と小木曽さんは話します。 小木曽さんは、7月から4か月間遊ばせてもらった蜂に「恩返しのつもりで毎年行っている」ということです。 交尾が済んだ女王蜂は、12月初めに数十匹ずつ箱に移され穴の中で寒い冬を乗り越えます。 その後、春を迎えたら野山に放すということです。
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GABA米でおいしく健康に
JA上伊那は、米に含まれるアミノ酸の一種ギャバを生かすように加工したGABA米と呼ばれる白米の販売を、今日から、Aコープなどで始めました。 1つのJAが単独で販売するのは、全国でも初となります。 NGABA米の販売は、JA上伊那まつりに合わせて始まりました。 JA上伊那では、農作物の6次産業化の一環として、県内でも有数の収穫量を誇る上伊那産のコシヒカリの付加価値を高めようと今年度、加工施設を持つ会社と提携しGABA米の製造に取り組んできました。 GABA米は、米に含まれるアミノ酸の一種ギャバを生かすように加工したものです。 ギャバは、血圧の抑制やストレス緩和などの効能があるとされています。 味は白米とほぼ同じですが、含まれるギャバは5倍ほどになるということです。 GABA米は、上伊那管内のA・コープや直売所などで1袋1.8キロ入り1,380円で販売されています。 JA上伊那では、今後の動向を見極め将来的には農協として会社を設立し、加工・販売を行っていきたいとしています。
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ご当地お土産プロジェクト 元気づくり支援金大賞に
長野県が、地域づくりを実践している団体などを支援する「地域発元気づくり支援金」の昨年度の実施事業の中から、伊那市の「伊那発!完全地産・製造業ご当地おみやげプロジェクト地域活性化推進事業」が大賞に選定されました。 ご当地お土産プロジェクトは、回すと開くコマ「サクラコマ」や、プラスチックモデル「とことこイーナちゃん」などを製造しています。 大賞は、昨年度の679事業の中から特に優れた事業として3事業を選定したもので、伊那市のご当地お土産プロジェクトがその一つに選ばれました。 ご当地お土産プロジェクトは、地域であらたな仕事を生み出そうと、市内の製造業や福祉施設などで、製造から販売まですべてを手掛ける「完全地産」を理念に、伊那にちなんだお土産を作るなどの活動をしています。 お土産プロジェクトの事業費はおよそ550万円で、そのうち340万円の支援を受けました。 県では選定のポイントとして、「工程のすべてを地域内で行ったほか、組み立ての一部を福祉施設で行うことで障害者の就労支援にもつながった」ことなどを挙げています。 大賞の贈呈式は、15日に駒ヶ根市で開かれる予定です。
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小林惠子さん パッチワークキルト展
伊那市西箕輪の小林惠子さんのパッチワークキルト展が8日から、伊那市の旧i井澤家住宅で始まります。 会場には、大判の作品やバッグなどの小物、およそ70点が並んでいます。 小林さんは伊那市西箕輪在住で、市内で開かれている講座で学んだのをきっかけにパッチワークを始め、現在は教室を開いています。 県工芸美術展の会員でもあり、毎年作品を出展しています。 去年制作した「信濃の空に舞う鳳凰」は、鳳凰を強調するよう配色を工夫したということです。 今年1年かけて制作した「春に立つ富士」は、富士山の世界遺産登録を記念して作ったということです。 小林惠子さんのパッチワークキルト展は、8日から13日まで旧井澤家住宅で開かれます。 入館料は、大人200円、小中学生は100円です。
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伊那西高で震災被災地研修の報告会
伊那西高校の生徒会は、学校創立30周年を記念して8月に東日本大震災の被災地を視察研修しました。 7日は、その報告会が学校で開かれました。 伊那西高校生徒会は、今年8月1日から4日まで、東日本大震災の被災地岩手県大槌町などを訪れました。 震災で家族を亡くした子どもたちが集う子ども夢ハウスを訪れ交流したり、大槌町教育委員会職員から話を聞いたりしました。 現地を訪れたのは、30人ほどで、報告会では、全員が視察研修で感じたことを発表しました。 ある生徒は、「テレビは、最近の被災地の状況をもっと伝えてほしい」とはなし、ある生徒は「東日本大震災は、まだ終わっていないのだとみんなに伝えていきたい」などと発表していました。 視察研修の内容は、報告書としてまとめられていて、あす行われる学校創立30周年記念式典で来場者や生徒に配布されるほか、研修で訪れた被災地の関係者にも送る計画です。
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伝統野菜羽広菜カブの収穫
7日は立冬。 漬物シーズンもこれからが本番です。 伊那市西箕輪羽広地区では、古くから栽培されている羽広菜の収穫が始まっています。 西村勇一さんの畑でも羽広菜の収穫が始まっています。 3・4年前から本格的に出荷を始めました。 主にJA上伊那のファーマーズあじーなやみはらしファームのとれたて市場に出しています。 羽広菜は、羽広地区で古くから栽培されている漬け菜です。 30年ほど前は、羽広地区のほとんどの家で栽培されていて、各家庭の味として親しまれていたということです。 カブの肉質がやわらかく、かす漬けや浅漬けにして食べます。 2007年には、県が信州の伝統野菜に認定しています。 西村さんによりますと、カブはもちろんのこと、葉の部分も野沢菜よりもやわらかく味も良いということです。 羽広菜は、他の地域で栽培しても本来の味にならないということで、西村さんは、羽広の気候が影響していると話します。 さらに面白いのは、栽培する家ごとにカブの形が違う点です。 長い年月の間に大根などの他の野菜と交配が進んだためとみられています。 そんな羽広菜を見直す機会にしようと、羽広区は、30日に初めての羽広菜カブサミットを羽広公民館で開きます。 地域ではあたり前となっている羽広カブの良さを再認識して、品質の向上につなげようというもので、羽広の畑で収穫されたカブを集めてその形を楽しみます。 羽広菜は9月初旬に種をまき、11月に入ってから収穫が始まり、12月初旬まで続きます。
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上伊那茶道連盟 合同茶会
上伊那茶道連盟の合同茶会が1日伊那市山寺の常円寺で開かれました。 合同茶会にはおよそ400人が訪れました。 表千家、裏千家、大日本茶道学会の3流派でつくる上伊那茶道連盟は、流派をこえて交流を深めようと2年に一度合同茶会を開いています。 裏千家は濃い抹茶を数人で回し飲みする「濃茶席」でもてなしました。 表千家は「薄茶席」を担当し、秋の味覚、サツマイモを使った菓子をふるまいました。 大日本茶道学会は、椅子に座って頂く「立礼席」でもてなしました。 上伊那茶道連盟の中村秀子会長は、「流派によって作法は違うが、それぞれで静かな時間を楽しんでほしい」と話していました。
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福島の佐藤さん あんぽ柿の加工場を建設
東日本大震災の影響で、福島県から伊那市に移住した、果樹農家佐藤浩信さんは、福島で手がけていた干し柿・あんぽ柿を、伊那でも生産しようと工場を建設しています。 工場は、伊那市西箕輪の佐藤さんの自宅の横に建設されています。今年9月から建設をはじめ、12月に完成予定です。 今回の工場建設には、被災地復興予算を財源とする国の融資制度を活用しています。 佐藤さんによると、福島県外の事業で、融資制度を利用したのは今回が初めてだということです。 建物の1階で柿の皮をむき、2階で干します。2階には、4方向にブラインドを取り付けていて、風を調節しながら柿を乾燥させるということです。 加工の工程で硫黄を使うため、建築には鉄筋が使えず、木造となっています。 多い時には10トンの柿を干す重量に耐えられるよう、梁や柱は太くしてあります。柿を運ぶためのエレベーターも設置される予定です。 佐藤さんが福島県伊達市で営んできた伊達水蜜園では、あんぽ柿を主力商品のひとつとしていて、震災前までは、ギフト用の最高級品として、8個5千円で販売していました。 伊那に移り住んでから、冬場は干し柿の試作を重ね、納得のいく商品ができる可能性を感じ、工場建設に踏み出しました。 あんぽ柿づくりは、来年の秋から始める予定で、再来年には市場に流通させたいとしています。
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天使幼稚園 創立50周年記念式典
伊那市御園の学校法人天使幼稚園の創立50周年記念式典が1日行われました。 式典には、歴代の職員や地区役員、年長園児などおよそ100人が参加しました。 天使幼稚園は、昭和40年、1965年に創立され、これまでにおよそ1,600人の園児が卒園しています。 黒田強理事長は、「人は生まれながらに平等で、なんらかの天才であるという教育方針は今でも受け継がれている。これからの少子化の時代、さらに子育て支援にも力を入れていきたい」と話していました。
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親の「一生懸命働いていること」がすごい
長野県教職員組合上伊那支部が上伊那の小中学生を対象に親子のかかわりについて行ったアンケートによりますと、親のすごいところは、「一生懸命働いていること」と2割強の子供が感じていることがわかりました。 5日夜は、伊那市の竜東地区の会場となった東部中学校を皮切りに上伊那地区15会場で開催を予定している上伊那地区教育懇談会が始まりました。 懇談会には、東部中と伊那東小、伊那北小のPTAや、保護者、教職員など50人ほどが参加しました。 懇談会では、上伊那教職員組合上伊那支部が毎年行っているアンケートの結果が公表されました。 今年のアンケートのテーマは、「親子のかかわりについて」で、上伊那の小学5年生と、中学2年生合わせて294人から回答を得ました。 親と一緒にして楽しい時間は何ですかとの問いには、小学生と中学生では、「テレビ」「家事手伝い」では楽しいと感じる割合に差がありますが、会話・食事などの日常の時間は子どもたちにとって大切な時間と位置付けられているとしています。 親のどんなところをすごいなあと感じますかとの問いには、小学生で23.5%、中学生で26.8%が、「一生懸命働いている」と回答していて、大人が思っている以上に子どもたちは、親を肯定的にとらえていることが分かったとしています。 懇談会では、3つのグループに分かれて子育てについて話し合いました。 こちらのグループでは、思春期を迎えた子どもとどのようにコミュニケーションをとっているかなどが話されました。 参加者は、「習い事の送り迎えの時間が貴重な会話の時間になっている」「意志を尊重するようにしたら反抗が少なくなった」などと紹介していました。 主催した県教職員組合上伊那支部の地区教育懇談会推進責任者の大畑 賢二教諭は、「親と子のかかわりには葛藤もあると思うが、情報交換をしてヒントを得てほしい」と話していました。 懇談会は、今月下旬まで、上伊那各地の小中学校を会場に開かれます。
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竜南保育園 地域住民を招いて感謝の会
伊那市の竜南保育園は、この一年、野菜の栽培などでお世話になった地域住民を招いて、6日、感謝の会を開きました。 地域住民を保育園に招待し、全園児86人が歌やダンスを披露しました。 感謝の会は、野菜の収穫が終わった頃、毎年この時期に開いています。 発表会の後は、園児が住民の手を引いて園内を案内しました。 木工体験で作った作品や、散歩で拾ったドングリや松ぼっくりで作った作品が廊下に並べられ、住民らは、ひとつひとつ丁寧に見て回りました。 8月に一緒に種を植えたダイコンは、おでんにして味わいました。 竜南保育園では、畑作りのほか、園舎の草取りなども地域住民が協力して行っているということです。 下平緑園長は、「みなさんに支えられて生活できている事を知り、感謝の気持を学んでもらいたい」と話していました。
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秋の褒章【黄綬褒章】 北原正男さん
秋の褒章、喜びの声。 5日は、自動車整備士を目指す人をおよそ40年間指導し、黄綬褒章を受章した伊那市美篶の北原正男さんの喜びの声をお伝えします。 「びっくりしたというところですね。うれしかったですね」 伊那市美篶の北原正男さん、72歳。 自動車整備士の国家資格取得を目指す人を指導する、長野県自動車整備振興会 技術講習所 伊那分教場の講師長です。 伊那自動車教習所の整備工場に務めながら、およそ40年間指導にあたってきました。 「一番の喜びはここで勉強をされた人たちが最終的な国家試験に大勢合格したとき。 一番のいい気持になるところですね」 昼間は仕事、夜は講義となった時期もあり、その時は大変だったと振り返ります。 「以前は夜間だったんですけれども。 体がきついということももちろんありますが、自分が常に勉強しなきゃいけないもんですから。 仕事があって、ここがあって、 その間に一生懸命自分なりの勉強をするということは大変でしたね」 「教えることは学ぶこと、と自分では言っているわけですが。 いわゆる、自分が学ばないと、人に教えることができないというのが 一番の原点だと思っています」 これまでに北原さんが指導した整備士はおよそ500人。 これからも指導を続けていきたいと話します。 「できうる限り、今のように指導をやっていきたいと思います。 あとは、私より若い優秀な講師の人がたくさんおりますので バックアップをしていけたらいいなと」
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弥生ヶ丘高校2年 高坂君 サッカー2級審判内定
伊那弥生ヶ丘高校2年の高坂凌君は、サッカー2級審判員の試験に合格し来年1月に認定を受ける予定です。10代で2級合格は県内では初めてです。 伊那市の富士塚スポーツ公園運動場。弥生ヶ丘高校サッカー部のキャプテンを務める高坂君は、4日チームメイトと共に練習に励んでいました。 よりサッカーに関わっていこうと小6の頃から審判員の資格取得を始め、今回2級審判員の試験に合格しました。 今回、合格したのは2人で、2級審判員は県内で50人になりました。 10代の合格は高坂君が初めてです。 県や北信越協会の主催する大会で主審や、J3の副審などを務める事ができます。 2級審判になる為には、体力、実技、学科の試験があり、高坂君は3月から9月にかけ受験しました。この間、学業、部活、審判の試験の3つの事に対し、どれもおろそかにならないように取り組んできたと言います。 将来は、最高峰の舞台であるワールドカップのピッチに審判員として立てるよう、努力していきたいとはなします。 高坂君は「試合をつくるのも、壊すのも審判しだい。選手が気持ち良くプレーできるよう心がけいる。多くの試合で笛を吹き経験をつみ16年後のW杯が一つの目標」と話していました。 高坂君は、来年1月の北信越サッカー協会の理事会で承認され、正式に2級審判の資格が与えられます。
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幻のりんご 「あいかの香り」収穫
長野県の農家が開発した、幻のりんごと呼ばれる、「あいかの香り」の収穫作業が5日、行われました。 この日は、箕輪町木下にある信州のりんご与古美(よこみ)代表の伊藤剛史さんの30アールの畑で収穫が行われました。 伊藤さんは伊那市高遠町と箕輪町でりんごを栽培しています。 りんごは15年前に、父親の伊藤三明さんが植えたもので、3年後に実を付けました。 「あいかの香り」は、長野県内でも、栽培している農家が少ないことから、市場になかなか出回ることがなく「幻のりんご」と呼ばれています。 このりんごはフジと違う品種をかけあわせたものですが、それが何かわからず、苗木の確保が難しいということです。 蜜が霜降り状に入り甘味が強く、大玉で、日持ちも良いのが特徴です。 「あいかの香り」は、フジやツガルに比べ、育てやすく商品化率も高いということです。 伊藤さんは、市場に出回るシナノスイートとフジの切り替え時期で商品が薄くなる時に収穫できることから、今後増やしていきたいと話していました。 幻のりんご「あいかの香り」は、贈答用が主ですが、一部ファーマーズあじ~なでも販売しています。 収穫作業は、11月下旬まで続くということです。
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秋の叙勲【旭日小綬章】 元伊那市長 小坂樫男さん
秋の叙勲と褒章が発表され、伊那ケーブルテレビ放送エリア内からは、4人が受章しました。 旭日小綬章を受章した伊那市小沢の小坂樫男さんの喜びの声をお伝えします。 伊那市小沢の小坂樫男さん、79歳。 小坂さんは、上伊那農業高校を卒業後、県職員を務め、平成6年に旧伊那市の助役に就きました。 平成8年の市長選に出馬し初当選、4期14年間に渡り伊那市長を務めました。 就任中は、赤字と老朽化の問題を抱えた伊那中央病院の移転新築や、駅前再開発事業として、いなっせの建設に着手しました。 3期目の途中、平成18年には旧伊那市と高遠町・長谷村の合併を実現させ、「よりよい街づくり」を目指して新しい伊那市を発足させました。 「市民や職員の深い理解と協力があって幸せな14年間だった」と振り返る小坂さん。 生涯現役をモットーに、今後、挑戦したいことについては、 「趣味の蜂追いと社会奉仕活動を通して恩返ししたい」と話しています。 秋の叙勲は小坂さんの他に、学校保健功労で伊那市西町の小野寛さんと、外交領事事務功労で伊那市西箕輪の峯岸良夫さんが瑞宝双光章を受章しています。 秋の褒章は、伊那市美篶の北原正男さんが黄綬褒章を受章しています。
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新山地区を田舎暮らしモデル地域に指定
伊那市は、人口増に向けた移住促進施策として実施する「田舎暮らしモデル地域」の第1号に富県の新山地域を4日、指定しました。 4日は、地域住民でつくる新山定住促進協議会の北原幸人会長らが市役所を訪れ白鳥孝市長から指定書を受け取りました。 田舎暮らしモデル地域は、竜東、竜西、高遠、長谷地域の市内4か所からそれぞれの地域を指定するもので、新山地域が第1号です。 新山地区は保育園再開に向け住民組織が核となり活動するなど、モデル地域としての受け皿が確立されている点などが指定の対象となりました。 指定された地域は、市が財政支援するとともに民間や地域が一体となって移住定住に取り組めるようコーディネートします。 新山地域の事業計画では、移住者を支援する田舎暮らしサポーターを設置して相談に乗るほか、新山地域の魅力を情報発信します。 地域住民が関わって長期に継続できる活動の仕組みを作ることで、受け入れ態勢を整えていく方針です。 これまで行われている新山まつりやハッチョウトンボ観察会などの既存の行事を体験プログラムとして、移住希望者の参加も積極的に受け入れるとしています。 また、比較的安く自由に組み立てられるキッドハウスを建設し、モデル住宅として利用していきたいとしています。 伊那市では今後、高遠や長谷地区でもモデル地域指定に向けて調整を進めていきたいとしています。
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志事道甲子園 中高生メッセンジャーが語る
中高生や社会人がメッセンジャーとなり目標や仕事についての志を語る第3回志事道甲子園が2日伊那市のいなっせで開かれました。 地域のキャリア教育を支援している異業種団体「ONE PLUS」が開いたもので、今年で3回目です。 6人がメッセンジャーとして、仕事に対する夢や思いを発表しました。 今年は初めて中高生がメッセンジャーに加わりました。 上伊那農業高校3年の中村恵美さんは、最初は楽をしたくて農業高校に入ったが、今は牛飼いになりたいという夢があると話しました。 来場者が夢を話すコーナーもあり、会場一体となって、その夢を応援する場面もありました。 ONEPLUS代表の田畑和輝さんは、「どんな人にも生きる上での志がある。一年に一度みんなの志をつなげる日にして、応援していきたい」と話していました。
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舎羅の会 合同展
伊那市や箕輪町など県内9つの木彫教室でつくる舎羅の会の合同展が伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。 会場には、会員80人の作品、およそ210点が展示されています。 舎羅の会の教室を指導しているのは箕輪町の木彫作家中澤達彦さんです。 合同展は、活動の成果の発表の場として2年に1度開いています。 舎羅の会では、「今年はレベルの高い作品が多く並んでいる。木の温かみを感じてほしい」と話していました。 舎羅の会合同展は6日(木)まで、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。
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水と緑と笑顔を守る農産物フェア
環境に配慮した農法で作られた農作物を集めた「水と緑と笑顔を守る農産物フェア」があすまで伊那市のベルシャイン伊那店で行われています。 会場には上伊那を中心に14の農家が生産した野菜や米などが並んでいます。 農産物は全て環境へ配慮した農法で作られたものです。 有機肥料を使った土づくりなどに取り組む「エコファーマー」の認定や、化学肥料や化学合成農薬を半分以上減らして育てた「信州の環境にやさしい農産物認証制度」の認定を県から受けた商品などが並びました。 このフェアは、「環境にやさしい農業実践直売所育成事業」に取り組んでいる長野県と産直新聞社が、ベルシャイン伊那店に呼びかけ行われました。 水と緑と笑顔を守る農産物フェアは3日までベルシャイン伊那店1階時計台広場で開かれています。