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社会福祉法人の法人格取得へ取り組み
障害者や高齢者の自立生活の支援を行うパンセの会が9日、伊那市福祉まちづくりセンターで会合を開き、社会福祉法人の法人格取得に向けた取り組みについて協議しました。
パンセの会は重度心身障害者やその家族を中心に活動していてケア付き共同住宅の建設を目指しています。
パンセとはフランス語で「考える」という意味で9日の会合には会員14人が出席しました。
ケア付き共同住宅は、障害者や高齢者が自立生活を送るための居住環境で、介護専門フタッフが常駐します。
共同住宅の建設とその運営には多額の費用がかかることから会では、補助金の交付や税制面で優遇措置を受けることができる社会福祉法人の法人格取得を目指しています。
会合では活動を広く知ってもらうきっかけとして、パンセの会主催の映画上映会を開きたいとの意見が出されていました。
代表の唐澤浩さんは、「困難にぶつかっても知恵と工夫で踏み越えていきたい。」と話していました -
竜南保育園でユカイナコンサート
伊那市の竜南保育園で西春近を拠点に活動しているユカイナ倶楽部のコンサートが7日に開かれました。
ユカイナ倶楽部は、南信地域の保育園や子育て支援センター、老人福祉施設などでボランティア演奏を行っています。
7日は、竜南保育園の9月の誕生会に招かれ演奏を披露しました。
ユカイナは、西春近の加納義晴さんと池上正秋さんが2007年に開発した四角い木の笛です。
いつでもどこでも簡単にふくことが出来、やさしい音色が持ち味です。
コンサートでは、ユカイナ倶楽部のメンバー4人が、子どもたちになじみのある童謡唱歌、アニメソングなど15曲を披露しました。
また、竜南保育園の職員たちも演奏に加わりました。
子どもたちは、口ずさんだり、手拍子をしながら楽しいひとときを過ごしている様子でした。 -
「伊那まち商店街川柳」 大賞の湯澤さんに表彰状
タウンステーション伊那まちのオープン1周年記念として募集した「伊那まち商店街川柳」の表彰式が、2日に行われ、大賞となった伊那市西町の湯澤ふき子さんに表彰状が贈られました。
大賞に選ばれたのは、湯澤さんの作品「いつ来ても いいな伊那町 ほっとする」です。幼いころから伊那の商店街で買い物をしていた湯澤さんは、顔なじみの店主と会話をしながら買い物をする時のほっとする気持ちを詠んだということです。
「伊那まち商店街川柳」は、情報発信拠点施設タウンステーション伊那まちの開設1周年を記念して、中心市街地の商店主らでつくる伊那まちの再生やるじゃん会が行ったものです。
伊那市を中心に近隣市町村から139の応募があり、全ての作品を、1か月ほどタウンステーション伊那まちで展示するということです。 -
はびろの里まつり 楽しみながら介護を理解
伊那市西箕輪の老人保健施設はびろの里の、はびろの里まつりが2日に行われ、訪れた地域住民が、楽しみながら介護などについて理解を深めました。
はびろの里では地域の住民と交流し、楽しみながら介護などについて理解を深めてもらおうと、毎年この時期にまつりを行っていてます。
まつりではチャリティーバザーが行われ、東日本大震災の被災地、宮城県山元町の主婦が、避難先の仮設住宅で手作りしたタワシが販売されました。山元町はイチゴの生産地でしたが、津波で9割以上のハウスが流されてしまったということです。
会場ではほかに、職員有志による認知症をテーマにした寸劇も行われ、訪れた人が楽しみながら理解を深めました。
職員らは、寸劇を通し、「物忘れがひどくなったり、家事がうまくできなくなったりと、認知症を最初に自覚するのは本人。本人が一番心配で、心細いことを知って欲しい」と呼びかけていました。 -
秋の運動会シーズン始まる
秋の運動会シーズンを迎え、伊那市の長谷小学校では8日、上伊那地域のトップをきって運動会が開かれました。
この日は秋晴れのもと、全校児童76人が赤組、白組に分かれて19種目を行いました。
長谷小学校では、毎年9月の第2土曜日に運動会を行っていて、今年は上伊那で最も早い開催となりました。
全校児童と保護者が参加して行われた大玉送りでは、大人たちがボールを落としてしまう場面もあり、子ども達からは激が飛んでいました。
運動会の最後には、地元の伝統を継承しようと毎年行われている「ざんざ節」を、子ども達が保存会のメンバーと一緒に踊っていました。
服部史子校長は「子ども達が本気になって取り組む姿勢には感動がたくさんあった。これからの生活に活かしてほしい」と話していました。
上伊那地域の運動会は来週、再来週にかけてピークを迎えます。 -
煙で合図 西春近で「狼煙」復活
戦国時代に大名が通信手段として用いたとされる「狼煙」が8日、飯田地域や上下伊那地域で復活しました。
伊那市西春近には、およそ500年前の戦国時代に狼煙台として使われていた「物見や城」と呼ばれる場所があり、この日はそこで地域住民らおよそ70人が狼煙をあげました。
西春近自治協議会では、地域の人たちに物見や城を知ってもらおうと、去年から狼煙を復活させています。
戦国時代の武将、武田信玄は情報や通信の手法として伊那谷に狼煙ルートを構築したといわれています。
この日は、そのルートとなっている根羽村から伊那市までの13市町村、27か所の狼煙台跡で、リレー形式で狼煙があげられました。
西春近の物見や城に合図を送る予定だった中川村の陣馬形山は、あいにく雲に隠れ狼煙を確認することができませんでしたが、物見や城の他に伊那市内で狼煙をあげた、西春近北小や南小、富県の高烏谷山の狼煙は確認されました。
参加した小学生は「昔の人はこんなことを思いつくなんてすごい」「こんなに高く上がるとは思わなかった」と話していました。
西春近自治協議会の橋爪俊夫会長は「狼煙がこうしてあがり、違う場所の相手に伝わるということは実際にやってみると感慨深いものがある。子どもたちにも継承していってもらいたい」と話していました。
西春近自治協議会では「狼煙だけでなく、今後は地域間の交流もしていきたい」としています。 -
伊那市富県南福地で通学路にグリーンベルト
伊那市富県南福地で、公民館前の道路の路側帯に、歩行者が歩く場所を示すグリーンベルトが8日から表示されました。
8日は地域の住民など20人ほどが集まり、南福地公民館前の道路およそ300メートルにグリーンベルトを表示する作業をしました。
グリーンベルトは歩道がない道路の路側帯を、緑色のペイントで明確にしたものです。
住民らは、業者の指導を受け、緑色のペンキをローラーで塗り、その上から滑り止めの砂を撒いていました。
南福地では、富県小学校の通学路に歩道がない部分があり、車通りが多いことから、区の住民が去年からグリーンベルトを表示する作業を行っています。
今後、2年ほどかけて南福地と北福地の歩道のない通学路のほとんどにグリーンベルトを表示していくということです。 -
伊那地域の十五夜伝統行事 オカラコ作り
伊那地域の十五夜の伝統行事、オカラコづくりが一足早く、8日伊那市西町の旧井澤家住宅で行われました。
8日は旧井澤家住宅を管理する伊那部宿を考える会の会員15人ほどが集まり、伊那地域で十五夜に供える伝統食のオカラコを作りました。
オカラコは二晩ほど水に浸したもち米を石うすですりつぶし鏡餅状にまるめたもので、サトイモの葉の上にのせたオカラコを野菜と一緒にお供えします。
伊那部宿を考える会では伝統行事を後世に伝えていこうと7年前からオカラコづくりを行っています。
8日に作られたオカラコは9日まで旧井澤家住宅に飾られるということです。 -
「おとこ介護もいいんだに」勉強会
在宅介護をしている男性の会「おとこ介護もいいんだに」は、介護に伴うベッドや車いすへの移動方法ついての勉強会を5日、伊那市の福祉まちづくりセンターで開きました。
勉強会には、伊那市や南箕輪村で在宅介護をしている男性、およそ10人が参加しました。
「おとこ介護もいいんだに」は、日頃の介護から少し離れ悩みや思いを語り合う場にしようと、毎月1回開かれています。
5日は、伊那市の理学療法士名取淳一さんが、介護負担を軽減するためのコツを話しました。
名取さんは「介護に正解はないが、する人もされる人もお互いが楽になる方法を覚えて欲しい」と話していました。
おとこ介護もいいんだにでは、毎月第一水曜日に定例会を開いていて、「悩みを1人で抱えずに気軽に参加してもらいたい」と話していました。 -
西箕輪上戸の廃棄物問題 4人目の和解へ
7日開かれた伊那市議会9月定例会で、西箕輪上戸に埋め立てられていた廃棄物に関する追加議案が、提出されました。
この問題は、去年3月上戸地籍の住宅地で、市が昭和45年頃に埋め立てたと見られる廃棄物が見つかったものです。
追加議案は、地権者の市内の男性に対し、地盤改良工事にかかった費用などおよそ340万円を賠償するものです。
この問題で市は、関係する7件と金銭補償などの折衝を行っていて、これまでに3件と和解し、3,650万円の損害賠償を支払っています。 -
西駒山荘の在り方 協議の場設置へ
伊那市の白鳥孝市長は、来年建て替えが予定されている西駒山荘について、今後の在り方や活用方法などを協議する場を設ける考えを7日、示しました。
これは、7日に開かれた伊那市議会9月定例会一般質問の中で、議員の質問に答えたものです。
議員から「建物を建てるだけでなく、山荘を核とした観光戦略を考える必要があるのでは」との質問に対し、白鳥市長は、「構成人員や規模についてはこれから考えていくが、一般市民の声が反映できるような場を設けたい」と話しました。
伊那市では、協議の場を今年度中に設けたい考えで、同じく建て替えが予定されている南アルプスの塩見小屋とも結びつけ、隣接する他の県を巻き込んだ広域的な協議を行っていくとしています。 -
上伊那花卉品評会
地元生産者が栽培技術を競う「上伊那花卉品評会」が7日、伊那市役所で開かれ、最高賞の長野県知事賞に箕輪町の大槻長さんのトルコギキョウが選ばれました。
大槻さんが出品した「トルコギキョウ」は、花にボリュームがあり、色合いや全体のバランスが良い点が評価され、長野県知事賞を受賞しました。
会場には、カーネーションやバラ、アルストロメリアなど会員41人の、260点が展示されました。
品評会は、栽培技術の向上と花の消費拡大などを目的に毎年行われています。
ある生産者は、「今年は夏の暑い日が続いた影響で、カーネーションの生育に影響があったが、全体的にレベルの高い花卉が出揃った」と話していました。 -
伊那弥生ヶ丘高校音楽会
伊那弥生ヶ丘高校の音楽会が7日伊那文化会館で開かれ、澄んだハーモニーが会場に響きました。
毎年恒例の音楽会で、審査によって最優秀賞や優秀賞が決まります。
今年は、1年から3年まで全ての19クラスがそれぞれ決めた歌を歌いました。
夏休み前から練習を始めたクラスもあったということです。
早朝の始業時間前や放課後練習を行い、各クラスとも熱の入った合唱を披露しました。
発表を聞いた音楽教諭は、「各クラスとも特徴が出ていた。部活動など忙しいシーズンだが、よくまとまっていた」と話していました。
審査の結果、最優秀賞には、3年E組が選ばれ、生徒たちは、抱き合って喜んでいました。
この音楽会の模様は、10月にデジタル12チャンネルで放送します。 -
マンションでガスコンロ爆発
5日、午後5時30分頃、伊那市上新田のマンションで、ガスコンロが爆発する事故があり、その部屋に住んでいる男性が両足に火傷をおいました。
伊那警察署の発表によりますと、事故があったのは、伊那市上新田の、4階建てのマンションに住む竹谷 信人さんの部屋です。
竹谷さんが、自宅のガスコンロに火を付けたところ爆発したということです。
この爆発で、竹谷さんは両足に火傷をおいましたが、命に別状はないということです。
建物の内外に損傷はありませんでした。 -
伊那市住宅耐震診断件数 昨年度3.5倍
去年の東日本大震災などを受けて、昨年度の伊那市の一般住宅の耐震診断の件数は、例年にくらべて3.5倍と増加したことが分かりました。
伊那市では、平成20年に策定された住宅建築物耐震改修促進計画に基づいて、一般の住宅や工場などの耐震化を進めています。
昭和56年5月31日以前の旧耐震基準で作られた木造住宅に耐震診断士を派遣して、無料で耐震診断を行っているほか、耐震改修の工事に対して補助を出す事業を行っています。
平成14年から無料耐震診断を行っていて、診断をうけた件数は、のべ870件ほどとなっています。
昨年度は、耐震診断の件数が大幅に増え、1年間で128件の簡易診断が行なわれました。
これは、平成22年度の40件と比べて3.5倍となっています。
伊那市では、東日本大震災などにより、防災への意識が高まったことから、診断件数が増えたものとみています。
耐震補強については、工事費の2分の1以内で、上限60万円を補助するもので、平成15年度から平成23年度までに56件・およそ3200万円の実績があります。
今年度は、耐震診断の結果を受けて、10件の補強工事申請があったということです。
伊那市によると、今年3月の市内一般住宅の耐震化率は74%となっているということです。
全国平均は、79%、県平均は71%です。
伊那市では、平成27年度時点で、一般住宅の耐震化率を90%にしたい考えで、今後も、市報やホームページなどで、耐震化を呼びかけていきたいとしています。 -
電話応対コンクール 野村さん2連覇
電話応対の技術を競う電話応対コンクールの伊那・駒ケ根地区大会が6日伊那市のかんてんぱぱホールで開かれ、伊那食品工業株式会社の野村静香さんが2年連続で優勝しました。
大会には伊那市、駒ケ根市、箕輪町の10の企業から31人が出場しました。
大会は公益財団法人 日本電信電話ユーザ協会が電話応対やコミュニケーションスキルの向上につなげてもらおうと毎年開いているものです。
競技は、ガラス製品の製造販売会社の販売担当者のところに、ホームページで製品の購入を検討している東京の会社から電話がかかってきたという想定で行われました。
出場者は会場に設置された電話機で電話応対をし、声の大きさや敬語、手際、情報提供のしかたなどを競いました。
競技の結果、伊那食品工業株式会社の野村静香さんが優勝しました。
野村さんは去年の全国大会で6位に入賞しています。
準優勝は同じく伊那食品工業株式会社の久保田絢さん、3位は中部電力(株)伊那営業所の坂元雄太郎さんとなっています。
入賞した上位3人は来月行われる信越ブロック大会に出場します。 -
学童クラブ指導員 スキルアップ交流会
放課後に小学生をあずかる、学童クラブの指導員を対象にしたスキルアップ交流会が6日、伊那市創造館などで開かれました。
南信教育事務所、キャンプ上級指導員の唐澤久樹さんを講師に迎え、遊びを通じて自然のしくみなどを学ぶネイチャーゲームを体験しました。
葉のシルエットが書かれた紙を見ながら本物の植物を見つけるゲームをしました。
参加者は、グループに分かれ、葉に触れたりしながら紙に書かれた植物を探していました。
唐澤さんは、「ゲームを通じて自然に親しみ、触ってはいけない植物なども学んでほしい。学童クラブは子どもたちが集団で遊べる貴重な時間なので、成長に寄与できるクラブ運営の参考にしてもらえたら」と話していました。
学童クラブは昼間保護者が家庭にいない小学生を、放課後や長期休暇中、保護者に変わって預かるものです。
スキルアップ交流会は指導員に、学童クラブ運営の参考にしてもらおうと伊那保健福祉事務所が毎年開いているもので、今日は上伊那から42人が参加しました。 -
長野県城絵図展はじまる
江戸時代から明治にかけての貴重な城の絵図を展示した長野県の城絵図展が5日から伊那市の三洋グラビアみまよせホールで始まりました。
会場には、高遠城など伊那谷を中心にした県内の城の絵図140点が飾られています。
地域の企業経営者らでつくる伊那商工会議所の異業種交流研究会が、地域の歴史にスポットをあて、再発見してもらおうと初めて開きました。
資料を提供しているのは、群馬県の城郭研究家、富原道晴さんです。
現在64歳の富原さんは、中学生の時、城の魅力にはまり、会社勤めの傍ら絵地図を収集し、自宅を博物館に改築。15万点の資料を所蔵しています。
ネクタイの柄は、城、ネクタイピンは、火縄銃という凝りようです。
今回展示されている絵地図は、寛政7年から11年までに当時の軍学者が現地調査をして描いた記録絵図や戦前の市街地図、明治5年に陸軍省が城を廃止するか存続させるかを判断するために全国規模で調査を実施したものが中心です。
この高遠城郭絵図も陸軍省によるもので、フランスで発見され、去年購入し、今回初めて展示しました。
富原さんは、今回の展示にあわせ、8月28日に高遠城址公園で検証作業を行い、二の丸と本丸の堀が埋め立てられていることなどを確認。
城本来の姿を公にすることで、観光にも役立つと話します。
展示会初日の5日は、県内外からファンが訪れ、貴重な歴史資料を食い入るように見つめていました。
長野県の城絵図展は、19日まで、伊那市荒井の三洋グラビアみまよせホールで入場無料で開かれています。 -
天竜川西側でニホンジカ対策強化を
伊那市の白鳥孝市長は、天竜川より西側の西春近や西箕輪で目撃例が増えてきたニホンジカについて、爆発的に増える前に総合的な対策をとっていきたいとの考えを示しました。
これは5日開かれた、市議会9月定例会一般質問の中で、議員の質問に答えたものです。
白鳥市長は「中央アルプスでニホンジカが爆発的に増える前に捕獲し、イノシシやクマ等の野生鳥獣とともに総合的な対策をとる必要がある」と答えていました。
今年度に入り西春近でニホンジカが4頭捕獲されていている事から市では、猟友会と協力し今後は中央アルプスでの対策を強化していきたいとしています。
長野県のまとめによると、平成23年度における上伊那地域の天竜川西側でのニホンジカの目撃または、捕獲された数は合わせて100頭程で、このうち伊那市では18頭となっています。
またこの日の答弁で白鳥市長は、捕獲したニホンジカについて「肉を食用として提供せず、捕獲を優先したい」との考えを示しました。
市では、これまでニホンジカについてジビエとして食用での提供を検討してきました。
しかし、県の定めるガイドラインでは、捕獲したニホンジカについて、1時間以内に血抜きをし、冷凍しなければいけないなどと規定されていて、食肉用として狩猟現場で処理するのは困難との判断をしたものです。 -
「高遠おやきの会」東京の大学生に指導
伊那市高遠町の主婦でつくる「高遠おやきの会」は、5日、農業研修で高遠を訪れている東京の大学生に、おやきづくりを指導しました。
この日は、食品の開発や製造、流通などを学んでいる聖栄大学食品学科の1年生90人が、高遠おやきの会のメンバーからおやきづくりを学びました。
高遠おやきの会は、高遠に伝わる郷土食を次の世代に引き継いでいこうと、地元の主婦4人が集まり、今年5月に発足しました。
普段は、地域のイベントでおやきの販売を行っていて、この日は、大学生におやきの作り方を指導しました。
メンバーは、小麦粉に混ぜる水の量に注意すること、手の平のサイズに生地をのばしたら、あんを包みやすいよう、外側を薄くすることなどをアドバイスしていました。
聖栄大学では、「地元で採れたものをどう加工し、保存するかが、その土地その土地で考えられてきたことを学生たちに学んでほしい」と話していました。 -
西春近商工祭 地域に活気
伊那市の西春近商工祭が1日、西春近商工会館前で行われ、出店やイベントなどで盛り上がりました。
これは伊那市商工会西春近支所が地域活性化を目的に毎年開いるものです。
出店には焼きそばやフランクフルトの他、地元産の花などが並び訪れた人たちが買い求めていました。
また、伊那市西春近出身のなるみさんが所属するアイドルグループ、オトメ☆コーポレーションが風船の早割り大会などイベントに参加して会場を盛り上げていました。
あるスタッフは「地域のみんなで楽しむことができた。地元のまつりとして、これからも盛り上げていきたい」と話していました -
東部中学校 職場体験事前講話
伊那市の東部中学校で、職場体験の時に必要な心構えを学ぶ職場体験学習事前講話が30日行われました。
東部中では、9月5日と6日に地域の企業の協力を得て職場体験学習を行います。
講話は職場体験学習を前に前向きに取り組む気持ちを高めてもらおうと、2年生およそ290人に対し行われました。
講師は社会保険労務士法人田端事務所の田畑和輝所長です。
田畑さんは、職場体験学習をより有意義なものにしていこうと、地域企業の有志で作る団体「ワンプラス」に所属しています。
講話では、グループを作るゲームの後、挨拶のしかたや話の聞き方などについて話しました。
田畑さんは、職場では自分からいい空気を作ることが大切だとして、「相手が話しやすい空気を作るには、拍手、頷き、目線の3つが大切」と話しました。
参加したある生徒は、「とてもわかりやすかった。職場体験では挨拶や返事をしっかりやりたい」と話していました。 -
切り絵工房 常設展示場オープン
脊椎損傷の障害を乗り越え切り絵の作品を手掛けている伊那市高遠町の中村満宏さんの常設展示場のオープニングセレモニーが4日、伊那市高遠町で行われました。
常設展示場は、伊那市高遠町の飲食店楽座にオープンしました。
切り絵の作品を手掛けているのは中村満宏さん71歳です。
中村さんは、高校の教員を務めていた51歳のとき脊髄を損傷し下半身が動かなくなり車いす生活となりました。
その時県のリハビリセンターで切り絵と出会いそれ以来作品を制作しています。
今回常設展をはじめるきっかけとなったのは旧河南村の小中学校時代の同級生たちです。
4日は、多くの同級生たちが訪れ会場に飾られた中村さんの作品に見入っていました。
作品は、季節の草花や漂泊の俳人井上井月の句に、それをイメージした絵が切り取られています。
原画を書いたのは、同級生でもあり俳画塾を高遠町で開いている鈴木岬さんです
中村さんは、仲間たちの協力があって常設展ができたことを喜んでいます。
展示されている作品は、年内いっぱい飾られ来年から季節に合わせた作品を展示するということです。 -
クロスカントリーで糖尿病予防
伊那市が開いている糖尿病予防教室の参加者が、伊那市横山の鳩吹公園南にあるクロスカントリーコースで4日ウォーキングを体験しました。
4日は市内から24人が集まり、およそ1キロあるクロスカントリーのコースを2周しました。
糖尿病予防教室は、伊那市が血糖値が高めの人に参加を呼び掛けているもので、去年から開かれています。
教室では、筋力トレーニングや栄養指導などが行われていて、4日は初めてウォーキングを行いました。
4日は、市の職員で理学療法士の久保田妙子さんが指導にあたりました。
久保田さんは、「姿勢を良くし、かかとから着地してつま先で蹴ると効果的。毎日少しでも運動する習慣をつけてほしい」と指導しました。
ある参加者は、「教室に参加し始めてから、洋服が緩くなってきたので、血糖値への効果も期待したい」と話していました。 -
保科正之漫画冊子を小学校に
伊那市観光協会は、郷土ゆかりの旧高遠藩主、保科正之の漫画冊子を伊那市内の小学5年生に贈りました。
8月31日、美篶小学校では、伊那市観光協会の宮澤正巳事務局長が5年の代表児童2人に冊子を手渡しました。
保科正之の生涯を伊那市の漫画家橋爪まんぷさんが紹介したこの冊子は、伊那市観光協会が郷土ゆかりの歴史上の人物を子どもたちにわかりやすく知ってもらおうと、平成21年に制作したものです。
小学校への配布は、今年で3年目で市内15校の小学5年生に687冊、美篶小には69冊が届けられました。
美篶小では、この漫画冊子を朝の読書時間などで活用していきたいとしています。 -
第2回伊那市トリムマラソン大会
第2回伊那市トリムマラソン大会が、伊那市のますみヶ丘平地林で開かれ、参加した189人が森林内を駆け抜けました。
大会は、競技性を持たず自分に合った走りを楽しもうというもので、参加者は予め申告したタイムを目指して走ります。
5キロの部と2キロの部に分かれ、ますみヶ丘平地林内の1周1キロのクロスカントリーコースを走りました。
全力で駆け抜ける人や、歩きながら仲間と会話を楽しむ人など、思い思いのペースで参加していました。
久保村清一副大会長は「自分の目標に向かって走る大会なので無理なく参加することができる。これを機に、健康づくりに興味を持ってほしい」と話していました。
大会の結果、2キロの部で申告タイム8分と同タイムでゴールした山梨県の高橋春彦さんが、5キロの部で申告タイムの57分より2秒早くゴールした伊那市の赤羽喜志子さんがそれぞれ優勝しています。
伊那市では、平成22年度からクロスカントリーコースの整備を行っていて、来年3月には、2.5キロのコースが完成するということです。 -
い~な伊那プレミアム商品券利用率58%
今年7月1日から取り扱いが始まった、い縲怩ネ伊那プレミアム商品券。
2か月が過ぎた8月末現在の利用率は58%となっています。
い縲怩ネ伊那プレミアム商品券は、1万円で1万1,000円分の買い物ができる商品券で総額は2億2,000万円となっています。
利用状況をまとめている伊那商工会議所によりますと8月末現在の利用はおよそ1億2,700万円。
率にして58%となっています。
内訳は大型店が5,600万円で44%。
JAが2,200万円で17%。
商店などが4,900万円で39%となっています。
商品券は加盟店440店舗で利用することができ、期限は10月31日までとなっています。 -
収穫の秋 早くも稲刈り
収穫の秋。
伊那市手良の田んぼでは、早くも稲刈りが始まりました。
3日稲刈りを行ったのは伊那市手良の農家、登内里見さんです。
登内さんは、およそ22ヘクタールの田んぼで米を栽培しているほか、他の農家からも依頼を受けています。
合わせておよそ40ヘクタールと広い範囲を刈り取ることから毎年上伊那のトップをきって、稲刈りを始めます。
今年は雨が少なかったものの好天に恵まれたたことから例年より豊作だといいます。
登内さんが栽培する米は、県から、農薬や化学肥料の使用を半分以下に抑えた信州の環境にやさしい農産物に認証されています。
JA上伊那によりますと上伊那地域の稲刈りは9月中旬から下旬にかけてピークを迎えるということです。 -
こころの健康サポーター研修会
伊那市は、心の悩みを抱えている人との接し方を学ぶ「こころの健康サポーター研修会」を3日伊那市の保健センターで開きました。
研修会は、精神的な悩みを抱えている人の自殺を未然に防ぐ「ゲートキーパー」を育成しようと、伊那市が初めて開いたものです。
全3回の予定で開かれ、初回の今日はおよそ60人が参加しました。
駒ヶ根市の精神科医、吉本隆明さんがゲートキーパーとしての心得や、悩んでいる人との接し方について話をしました。
吉本さんは「相手の話をよく聞き、親身になって相談にのっていることを伝えることが大切。また、自分が相談にのって困った時の別の相談相手を知っておく必要がある」などと話しました。
他に、「ゲートキーパーとして、まずは自分が健康な生活をおくること。燃え尽きないことが大切」と話しました。 -
留学生の歓迎会と帰国報告会
高校生の留学を支援している公益財団法人AFS日本協会南信支部は、留学生の歓迎会と帰国報告会を2日、伊那市のいなっせで開きました。
会場には、8月に来日したニュージーランド人のハリソン・ギブ・ファンムイナ君の他、留学先から帰国した生徒などおよそ40人が集まりました。
参加者は、色々な国の料理を食べながら、お互いに経験したことや、日本でやってみたいことなどを話しました。
松川高校に留学しているハリソン君は、「日本の文化が好きで日本を選んだ。修学旅行で広島や京都に行くので楽しみ」と話していました。
チェコに1年間留学していた伊那北高校の中山沙綺さんは「留学することで、日本独自の文化に気付き、日本をさらに好きになった」と話していました。