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新山で絆深める「石窯」づくり体験
石窯を通じて人が集い、新しいきずな作りをしようと、伊那市新山で28日、レンガの石窯作り体験が行われた。
これは、新山地区で間伐材の有効活用などに取り組んでいるボランティアグループ「新山仕事起こしと支え合いの会」が行った。
28日は、会員など10人ほどが集まり、石窯の基礎作りをした。
場所は、新山にあるレストラン・プチマルシェの庭の一画を提供してもらった。
支え合いの会は、去年から間伐材を薪として販売している。
今年は、薪を使って石窯でパンを焼き、人が集まる仕組みを作りたいと、石窯作りを計画した。
この取り組みは、今年度の長野県地域発元気づくり支援金事業に採択されている。
参加者はモルタルをこねたり、レンガを積んだりと、慣れない手つきで作業していた。
石窯は9月中に完成させる計画で、その後、月1回程度パン焼きの日を決めて皆で集まる。
将来的には、パン焼きの日に市場を開き、野菜を売るなど自由に人が集まれる場の提供も考えていきたいという。 -
星と宇宙の教室2010
星や宇宙について学ぶ講演会が、28日、伊那市の創造館で開かれた。
これは、創造館が小中学生を対象に企画したもので、会場には約20人が集まった。
28日は、国立天文台の縣秀彦(あがたひでひこ)さんが「星と宇宙とはやぶさのおはなし」と題して講演した。
夏に見ることができる天の川について縣さんは「銀河系を横から見たものが天の川。銀河系は遠く離れているが、肉眼で見えるくらい星が集まっている」と説明していた。
また、今年6月に地球に戻ってきた「惑星探査機はやぶさ」について「世界初の無人探査機が、直径540メートルの惑星に着陸し、7年もの年月をかけて戻ってきたのはすごいこと」と子どもたちに説明していました。
縣さんは「宇宙はとても広く奥が深い。みなさんもぜひ宇宙に興味を持って下さい」と話していた。 -
どろんこサッカー全国大会 ドロカップ2010in伊那
どろんこサッカー全国大会どろカップ2010イン伊那が、28日、伊那市東春近車屋で開かれた。
子どもから大人まで、泥にまみれて楽しむどろカップ。5年目を迎えた今年は、参加者だけでなく、多くの人に会場に足を運んでもらおうと、伊那市長谷から東春近車屋に会場を移して開催された。
28日は天気にも恵まれ、参加者、観客合わせて、およそ2千人が会場を訪れた。
今年は40チームが参加し、オリジナルのコスチュームで楽しみながらプレーするエンジョイリーグと、勝負にこだわって試合をするガチンコリーグに分かれて試合を行った。
また今年初めて、オリジナルのみずぐもを足に装着して、水の上を進んだ距離を競う「みずぐもコンテスト」が開かれた。
参加した人たちは、水の上を駆け抜けようと走っていた。
実行委員長の竹松慎一さんは「会場を東春近にして、今までにない年齢層の人たちが見に来てくれ良かった」と話していた。 -
南信ペーニャが信州ダービー告知
サッカーのJFLに所属する松本山雅FCを応援するサポーター有志でつくる「松本山雅南信ペーニャ」は、29日の試合のPR活動を伊那市駅前で27日行った。
PR活動には、ペーニャのメンバー6人が参加した。
27日の朝7時、伊那市駅の利用者などに29日に行われる試合をPRするティッシュを配った。
松本山雅南信ペーニャは、南信地域のサポーターを増やすことや松本山雅を知ってもらおうと活動している。
29日に予定されている試合は、長野県サッカー選手権大会の決勝戦で相手は北信越リーグのAC長野パルセイロ。この試合に勝つと、県代表として来月3日の天皇杯全日本サッカー選手権大会に出場することができる。
長野県サッカー選手権大会決勝戦は29日に松本市のアルウィンで行われ、入場無料となっている。 -
高遠高校文化祭一般公開
伊那市高遠町の高遠高校の文化祭「兜陵祭」が28日から始まり、一般公開されている。
今年は第50回の文化祭で、全校生徒で制作したモザイク壁画をはじめ、クラスやクラブによる発表などが行われている。
モザイク壁画は毎年恒例で、今年は海外の女性アーティストをテーマに、約1カ月かけて作ったという。
中庭では、誰の似顔絵か、周りの人に当ててもらう似顔絵クイズが行われ、生徒達が似顔絵を見て楽しんでいた。
展示では、1年C組が死刑について発表した。
死刑の歴史や拘置所、死刑囚の日常生活など調べたことを模造紙に書いて展示した。
訪れた人はクイズに挑戦し、展示の中から答えを探していた。
兜陵祭は29日も一般公開される。
時間は午前11時から午後3時まで。 -
「社員の子育て応援宣言」 2企業が登録
伊那市などで生活雑貨などの販売を行っている株式会社アベニューと、箕輪町の有限会社泰成運輸は、県の制度「社員の子育て応援宣言」の登録企業となった。
25日、登録証の交付式があり、南信労政事務所の中島義則所長から、アベニューの伊藤元郎社長に登録証が手渡された。
「社員の子育て応援宣言」は、事業者が従業員の仕事と子育ての両立をサポートする取り組みを宣言するもの。
アベニューは、配偶者出産休暇を5日間設けることなど、また泰成運輸は完全週休2日制の導入を宣言している。
県ではこの制度により安心して子育てができる職場の環境づくりを広めていきたいとしている。
この制度の登録企業は県内で61社、上伊那では5社となっている。 -
ボランティア移送富県で開始
伊那市富県地区で高齢者の通院などを支援する、ボランティア移送サービスが9月1日からスタートする。
27日は、富県ふるさと館で開始式が行われ、市の職員やボランティアのドライバーなどおよそ30人が出席した。
ボランティア移送は平成18年に西春近で始まり、市内では富県地区で8地区目となる。
式で富県地区社会福祉協議会の板山 寛一会長は「地域の中でお互いできることを協力し合ってやっていきたい」と挨拶した。
白鳥孝市長は「各地区のみなさんが支えあってきてくれたおかげ。これからも安全にボランティア移送を行ってほしい」と話した。
移送には市が購入した車両を使用する。
ボランティア移送の対象者は、65歳以上の1人暮らしや高齢者だけで暮らすお年寄り世帯で、現在15人が登録している。
ボランティアの運転手になるには、75歳以下で優良ドライバーであることが条件で、現在33人が登録している。
富県地区の開始により、竜東・竜西地区を除くすべての地区で実施されることになる。
ボランティア移送サービスは、9月1日から始まる。 -
富県保育園児 かかし作り
白毛餅を育てている伊那市の富県保育園の年長園児が26日、かかし作りをした。
富県保育園では今年、農作業を通して園児が農業に親しむチャイルドファーム21事業に取り組んでいる。
今年5月、JA上伊那青壮年部富県支部の協力で植えた白毛餅の田んぼにかかしを立てようと、部員に教わりながら、かかしを作った。
かかしは古くなったはぞ木を十文字に結び、わらで顔や胴体、腕を作った。
園児は5つのグループに分かれ、かかしの服にする布に絵を書いた。
服を着せ、麦わら帽子をかぶせてかかしが完成した。
さっそく、園近くの田んぼにかかしを立て、スズメがお米を食べないようにかかしにお願いしていた。
白毛餅は順調に生育していて、9月下旬ころ、稲刈りをするという。 -
子育てサポーター養成講座開講
地域で子育てを応援する子育てサポーターの今年度の養成講座が26日、伊那市で始まった。
市役所で講座が開かれ、4人が参加した。
子育てサポーターは、無償で子育ての経験や知識、特技を活かして地域で子育てを手助けする。
講座初回は、子育てサポーターについて、子育て支援課の橋爪哲雄課長が話した。
子育てサポーターは、伊那市が行う乳幼児の健康診査の手伝いや講演会などの託児、市内の子育てサークルの手伝いなどをする。
養成講座は全6回で、すべてを受講した後、サポーターに登録することになっている。
橋爪課長は、「隣近所のおばちゃん役でいい。協力をお願いします」と話していた。
伊那市は平成19年度から子育てサポーター事業を行っていて、現在36人が登録している。 -
伊那市でクマの出没相次ぐ
伊那市内でクマの目撃情報が相次いでいる。県内ではクマによる人身事故も発生しているとして、伊那市では注意を呼びかけている。
伊那市西町の富士塚スポーツ公園付近の畑には、熊の足跡と見られるくぼみがあった。
そろそろ収穫する予定だったというトウモロコシがあらされていた。
畑の持ち主、金岩 寛光さんは、27日朝、畑に来て、クマの足跡を見つけた。付近が、小学生の通学路になっていることや、中学生のマラソンコースにもなっていることなどから、危険があってはいけないと警察に通報したという。金岩さんは「こんなところにクマが出るなんて本当にびっくり。どんな風に対策したらいいかもわからないし不安」と話していた。
伊那市によると今年に入ってからの熊の目撃情報は24件、足跡などが確認された出没情報は4件となっている。
トウモロコシ畑やミツバチの巣箱、果樹などがあらされる被害は、11件発生している。
夏場は、山のエサが不足し人里までおりているということで、集落で目撃されるケースが増えている。
伊那市では、中信地域でクマによる人身事故が発生していることなどから、隣近所への外出であっても、ラジオや鈴など音の鳴るものを身につけるなどの対策をしてほしいと呼びかけている。 -
邦楽子どもの集い
上伊那で邦楽を学ぶ子どもたちの発表会「邦楽子どもの集い」が22日、伊那市のいなっせホールで開かれた。
発表会では、5歳から高校3年生までの25人が、練習の成果を披露した。
邦楽子どもの集いは、年に1回、毎年開かれていて、今年で11回目。琴などを教える伊那三曲協会の上伊那の9つの教室に通う子どもたちが発表した。
小さな子どもたちは、童謡にあわせて歌いながら、琴を演奏していた。
伊那三曲協会では、「邦楽を習う子どもの数も減少傾向にあるが、日本の伝統芸能を廃れさせないために、子どもたちにも学ばせていきたい」と話していた。 -
戸草ダムなど防災対策 国が説明
伊那市三峰川総合開発事業対策協議会が25日、伊那市役所で開かれ、戸草ダムなど美和ダム上流の防災対策について国から説明を受けた。
協議会には白鳥孝伊那市長ら関係者約20人が出席し、天竜川上流河川事務所の草野慎一所長と、三峰川総合開発工事事務所の鈴木勝所長から三峰川の美和ダム上流の防災対策について説明を受けた。
戸草ダムについて草野所長は、「今後の社会経済情勢等の変化に合わせ建設時期を検討する」としたうえで、その期限については決まっていないと話した。
鈴木所長は、関係する自治体からなる検討の場を設置するほか、総事業費や堆砂計画、過去の洪水実績など計画の前提となっているデータなどについて点検を行うと説明した。
このほか、美和ダム上流の砂防施設整備の進捗状況などについても報告があった。
出席者からは「戸草ダムについての表現があいまい」といった声や、「利水についても検討が必要」などの意見が出されていた。 -
伊那地域10日連続の真夏日
25日の伊那地域の最高気温は33.7度と16日から10日連続の真夏日となった。
リンゴ農家がリンゴを暑さから守るための作業に追われていた。
同日の伊那地域の最高気温は33.7度で平年より5.7度高くなった。
南箕輪村神子柴のリンゴ農家田中義人さんは、リンゴ全体の色づきをよくするための玉まわしや、実に影ができないよう、葉づみなどの作業に追われていた。
しかし暑さのため一部のりんごに日焼けと呼ばれる、実が黒くなる症状も出てきている。
長野県は、気温が高い状態が続いている事を受け、農作物の管理に注意を呼びかけている。
リンゴなどの果樹は、日焼けが発生しやすいので葉摘み作業では、一度に多くの葉を摘みすぎないようにする。水稲については、高温により成熟期が早まる事が予想されるとして、気温や籾の数を参考にして、刈り取り時期に注意を払うなど注意を呼びかけている。
伊那消防組合によると、6月16日から管内で熱中症により搬送された人の数は35人で、内訳は伊那消防署が18人、箕輪消防署が9人、辰野消防署が6人、高遠消防署が2人となっている。
搬送された35人のうち19人が65歳以上の高齢者となっていて、外出先から帰ってきて、家族が異変に気づいて救急車を呼ぶ事例が多いという。
伊那消防署では、農作業など、外での作業は休憩をとりながら行うこと、水分と塩分の十分な補給を行うことなど注意を呼びかけている。
長野地方気象台によると、長野県の向こう一週間の天気は、高気圧に覆われ最高気温、最低気とも平年より高い見込み。 -
伊那東小前田花奈さん 走り高跳びで全国へ
伊那市の伊那東小学校6年生の前田花奈さんは、走り高跳びで今月東京都で開かれる全国大会に出場する。
25日、前田さんが伊那市役所を訪れ、白鳥孝市長に大会出場のあいさつをした。
前田さんは、6月に開かれた県大会で、自己記録を5センチ更新する1m25センチメートルで優勝し、全国大会出場を決めた。
前田さんは、小学校の課外クラブで5年生の時に走り高跳びを始め、県大会まで毎日練習を重ねてきたという。
前田さんが出場する全国小学生陸上競技交流大会は、28日に東京都の国立競技場で開かれる。 -
30度越える日続く
連日、30度を超える真夏日が続いている。
24日の最高気温は33.3 度を記録した。
伊那市の伊那東小学校この子ども達は、三峰川で川遊びを楽しんだ。
伊那東小学校の2年生131人が三峰川を訪れた。
子ども達は、水着姿などで川へ入りメダカを捕まえたり、友達同士で水をかけ合ったりしていた。 -
大沢川改修促進期成同盟会総会
伊那市の富県と東春近を流れる大沢川の改修促進を図る期成同盟会総会が23日、伊那市の春近郷ふれ愛館で開かれた。
総会には、市の関係者や地区役員ら約20人が出席した。
総会では、国や県に対し事業の促進を要望する活動などを盛り込んだ22年度事業計画案などについて検討した。
大沢川の改修は、平成14年までに下流域1300メートルは完了しているが、上流域1200メートルの改良はまだのため、意見交換会では地区役員から「早いうちに手を付けてほしい」との要望があった。
これに対し伊那建設事務所では、「財源が厳しい中で、住民の安全を守るためにすべきことを地区の方と話し合いを重ね検討していきたい」と話していた。 -
白鳥伊那市長NECへ雇用確保など求める要望書提出
伊那市美篶のNECライティング株式会社伊那工場の閉鎖を受け、伊那市の白鳥孝市長は、NECグループの本社に対し従業員140人の雇用の確保等を求める要望書を8月18日に提出したことを明らかにした。
24日開かれた定例記者会見のなかで白鳥市長が明らかにした。
要望書は今月18日に白鳥市長が東京にあるNEC本社に出向き提出した。
照明器具の開発製造販売をおこなっているNECライティングは、東京本社の他、伊那工場、滋賀工場がある。
不況の影響を受け利益が落ち込んだことから、生産拠点を中国の工場に集約することになり、今年11月末に伊那工場を閉鎖することを先月26日に発表した。
NECライティングによると、伊那工場の従業員の140人はグループ内での配置転換や希望退職で対応するという。
白鳥市長によるとNEC側は、検討したうえで年内に回答したいと話したという。 -
ドラマや映画、撮影誘致の組織立ち上げへ
伊那市の白鳥孝市長は、ドラマや映画などの撮影を誘致する組織を正式に立ち上げたい考えを示した。
24日開かれた定例記者会見で白鳥市長が明らかにした。
現在、伊那市の職員有志15人が、去年11月に伊那谷フィルムコミッションという団体を組織し活動している。
主に、ドラマや映画のロケ地を誘致するもので、すべてボランティアで行っている。
映画のロケ地を高遠町に誘致した他、現在、伊那市などで撮影が行われている「伊那の井月ほかいびと」の撮影協力などをしている。
職員によると、ここ最近ドラマや映画のロケ地の問い合わせも多いという。
白鳥市長は、「この地域の魅力も発信でき、経済効果もある」とし、一般からも参加をつのり正式に立ち上げたいとしている。 -
みすず寮で水墨画展
伊那市美篶の特別養護老人ホームみすず寮では、鳥や動物などを描いた水墨画が展示されている。
水墨画は伊那市小沢の唐澤幸一さんが描いたもので、額装や掛け軸など10点が並んでいる。
唐澤さんは、ボランティアでみすず寮を訪れたことがあり、今回は趣味としている水墨画を楽しんでもらおうと、これまで書きためた作品を展示した。
唐澤さんは、ほとんど独学で水墨画に取り組んできたということで、自分なりの個性のある作品を作りたかったという。作品には、楽しみながら水墨画を見てもらおうと、動物の気持ちを代弁した文章も添えられている。
これらの作品は今月31日まで展示されている。 -
田楽座で国際交流
伊那市富県の歌舞劇団田楽座で開かれた体験学習会に、今年はスイスから大勢が参加し交流を深めた。
歌舞劇団田楽座は、毎年、夏の間、日帰りや一泊二日のメニューで太鼓や踊りの体験学習会を開いている。
13、14日の2日間のコースには今年、27人のスイス人が参加した。
昼は太鼓や踊りなどそれぞれのコースで体験をし、夜は様々なグループが混ざっての交流会。始めに、田楽座がミニ公演を行った。
その後、軽食を楽しみながら参加団体が得意の演目を披露した。
今回、スイスのグループを率いてきたのは、レミ・クレメンテさん。レミさんは、日本に留学中、和太鼓に出合い、現在はスイスでプロの和太鼓奏者として活動している。
田楽座とも以前から交流があり、去年初めてこの体験会に参加し、今年は仲間を連れてきた。
交流会では、それぞれのグループが入り乱れて、田楽座のオリジナル曲を演奏した。
国や地域を越えた和太鼓による交流は夜遅くまで続いた。 -
大型紙芝居と和楽器演奏 親子で楽しむ
小さい子どもを対象にした大型紙芝居と和楽器のお楽しみ会が19日、伊那市のいなっせで開かれた。親子約60人が参加した。
お楽しみ会は、いなっせのちびっこ広場で毎年、年2回開かれている。
ボランティアで大型紙芝居の公演をしているグループ「でんでんむし」と、和楽器ユニット「まいまい」が出演した。
手作りの大型紙芝居「ジャックと豆の木」が披露され、物語に合わせて琴が演奏された。
紙芝居のほか、琴によるアニメソングなどの演奏もあった。
子どもたちは、紙芝居や琴の演奏を楽しんでいた。
訪れたある母親は、「普段聞けない琴の音色が聞けて良かった。子どもはまだ小さいけれど、楽しんでいました」と話していた。 -
青野恭典写真展
写真家、青野恭典さんの写真展「日本の自然」が、伊那市西春近のかんてんぱぱホールにあるフォトアートギャラリーで開かれている。
会場には、富士山や阿蘇、能登半島、世界遺産の白神山地など、日本全国津々浦々の自然を切り取った52点が並んでいる。
今回のテーマは「日本の自然」で、青野さんは、「自然の中にたたずむ臨場感を感じてほしい」と話している。
青野さんは、「自然は創造の宝庫で、芸術の源。自然がいつも身近にあることを祈りつつ、その素晴らしさを宝として守っていきたい」と話している。
この写真展「日本の自然」は、来年2月20日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールフォトアートギャラリーで入場無料で開かれている。 -
千葉市の児童が長谷に農山村留学
伊那市長谷に4泊5日で農山村留学に訪れている千葉市の小学生らが23日、長谷小学校を訪れ児童と交流した。
農山村留学に訪れているのは、千葉市にある寒川小学校の6年生86人と生浜西小学校の6年生58人。
長谷小高学年の児童と交流会を開き、それぞれの学校や地域の紹介をした。
千葉市の長谷地域への農山村留学は、平成13年から行われていて今年で10年目。
交流会では、長谷地域に古くから伝わる「ざんざ節」を3校全員で踊った。
千葉市の児童らは、ざんざ節保存会の動きを手本に、見様見真似で一生懸命踊っていた。
寒川小と生浜西小の児童らは24日まで長谷地域に滞在することになっている。 -
諏訪形御柱 山出しを前に縄綯い
7年に一度行われる伊那市西春近諏訪形の御柱祭。
9月の山出しを前に22日、諏訪神社境内で御柱を引くための縄綯いが行われた。
氏子ら約200人が参加した。
わらは、氏子らが持ち寄ったもので、最初に長さを揃え、水に浸した後、叩いて柔らかくした。
その後、掛け声に合わせ、リズムを取りながら、縄を綯っていった。
縄は、直径10センチ、長さ40メートルほど。
諏訪形では2本綯い、山出しや里曳きの時、御柱に取り付け引き綱となる。
はさみで形を整え、塩水に浸して完成する。
完成した縄は、山出しまで神社に保管される。
諏訪形諏訪神社の御柱祭は、9月5日に山出しが行われる予定。 -
ますみヶ丘平地林で昆虫観察学習会
珍しいチョウなど様々な昆虫が生息する伊那市のますみヶ丘平地林で22日、昆虫の観察学習会が開かれた。
これは、伊那市と信州大学農学部がますみヶ丘平地林を会場に初めて合同で開いたイベント。
昆虫観察会には、市内から36人が参加しました。
指導に当たったのは、信大の中村 寛志教授と、学生達。
まず、鳩吹公園で、虫取り網の使い方を学んだ後、参加者は目に止まった昆虫を網で捕まえていた。
ますみヶ丘平地林は、面積が70ヘクタールほどある。これだけの面積で残る平地林は県内でも珍しく、伊那市では、市民が憩える場所にしようと近年整備を進めている。
観察会では、ますみヶ丘平地林近くの田園にも訪れた。こちらでは、環境省の絶滅危惧種に指定されているチョウ・ミヤマシジミ・ヒメシジミを観察する事ができる。
22日の観察会でもミヤマシジミの姿を見る事が出来た。
昆虫採集を終えた一行は、鳩吹公園にもどり、自分が捕まえた昆虫の名前を図鑑などで調べたり、中村教授や学生に教えてもらっていた。
観察会では、チョウやトンボ・バッタなど30種類ほどの昆虫を採集する事ができたという。 -
野菜をたくさん使った朝食のレシピコンクール 審査会
伊那市食育推進会議は、野菜を沢山使った朝食のレシピコンクールの審査会を22日、市保健センターで開いた。
朝食レシピコンクールの審査会には、市内の小学生や親子合わせて6組が参加した。
コンクールは、伊那市食育推進会議が昨年から開いている。
今年は、野菜がたっぷり入った朝食をテーマにレシピを募集したところ、42人から応募があった。書類選考で、栄養バランスやアイデアなどが評価された子ども4人と親子2組の審査が行われた。
30分間に4人分で2000円以内という制限の中、子どもたちは自分たちで考えた料理を作っていた。
目玉焼きをUFOに見立て、サラダとご飯を1つのプレートに盛り付けたものや、野菜と一緒にカルシウムもとれるキャベツとジャコのスープなど、短時間で作ることができる栄養満点の朝食が並んだ。
試食のあと表彰式が行われ、順位はつけず全員がそれぞれのメニューにあった賞を受賞した。 -
南信協同公演「花よりタンゴ」
伊那文化会館附属劇団南信協同の本年度の公演が14、15日の2日間行われ、団員が熱の入った演技を披露した。
今回公演したのは、井上ひさし作の「花よりタンゴ」という戯曲。
昭和22年、戦後の日本が舞台。戦争で大黒柱を失った4人姉妹は、わずかに残った全財産を元にダンスホールを開業するが、不発弾が爆発したり、不当に土地を明け渡すよう要求されるなど、次々に困難が訪れる。そんな中でも、明るく前向きに生きる女性の姿を描いた作品。
今回、南信協同は初めてダンスと歌に挑戦した。
専門家を招いて練習してきたということで、これまでと違った南信協同の舞台を作り上げていた。 -
「30年後の伊那谷を考える」伊那谷デザイン会議
伊那市出身の大学生を中心につくる伊那谷デザイン会議は17日、「30年後の伊那谷を考える」をテーマにトークセッションを伊那市のいなっせで行った。
参加者全員が覆面を着用し、名前はニックネーム。学生が大人とも対等に話が出来るよう考えられたものだ。
トークセッションには、学生のほか、今回初めて一般住民も参加し合わせて約60人が議論した。
4縲・人ずつのグループに分かれ、30年後の伊那谷の商店街や、継続可能な暮らし方など、グループごと与えられたテーマについて話し合った。
30年後の伊那谷の継続可能な暮らしについて考えたグループは、エネルギー面では電気自動車で通勤する、観光面では東京にはない星空で人を集めるなどといった活発な意見交換をしていた。
今回話し合われた内容は、伊那谷デザイン会議のフリーペーパー「ザザム誌」に掲載され、9月に高遠町で開かれる高遠ブックフェスティバルなどで配布される予定。 -
熊谷守一の日本画と会津八一の書 伊那市に寄贈
孤高の画家といわれる熊谷守一の日本画と、歌人、書家として有名な会津八一の書が、伊那市に寄贈された。
寄贈したのは、白鳥孝伊那市長の知人で、書などに造詣の深い伊那市西町の中村章さん。
日本画は、「画壇の仙人」と称される熊谷守一の作品「蒲公英と蝦蟆」。墨で描かれ色が塗られている。
書は、歌人、美術史家、書家として知られる会津八一の書。奈良県にある法華寺の十一面観音を詠んだ歌で、ひらがなで書かれているのが特徴という。
白鳥市長は、「とても素敵な伊那市の宝物が増えた。本当にうれしい。機会をみて展示をしたい」と話していた。 -
伊那図書館に国民学校卒業歌集「思ひ出のうた」
伊那市の伊那図書館に、戦争当時の国民学校卒業歌集が東春近の吉田貢さんから届けられた。第2次世界大戦中の昭和17年3月に書かれたもので当時の世相・教育を反映する貴重な資料となりそうだ。
表紙には、「思ひ出のうた」、昭和17年3月とある。
これは、当時、新山国民学校の高等科2年生全員が卒業に際して歌を書き綴ったもの。
「生き死ぬを神にまかせて戦へる 我が皇軍は強く勇まし」
「万世の歴史に残る真珠湾 我が空軍の強き偉力を」
などといった歌がならんでいて、戦争に突き進んでいる当時の様子が伺える。
この歌集を図書館に届けたのは、伊那市東春近渡場に住む吉田貢さん。
当時14歳だった吉田さんは、現在83歳。
伊那図書館では、この歌集を資料として登録・保存し、戦時中の教科書なども含め一般公開を計画している。