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子育て教室で手形足形づくり
粘土に子どもの手形や足型をつけ、成長の記録として残そうという催しが18日、伊那市の春近郷ふれ愛館で開かれた。
この催しは東春近公民館の子育て教室「くれよんクラブ」が開いた。
「くれよんクラブ」は子育てに関する情報交換や交流の場として開かれているもので、月に1回のペースで季節の行事などを楽しんでいる。
この日は、手形や足形を子どもの成長の記録として残そうと、7組15人の親子が参加した。
集まった親子は陶芸用の粘土を平らに伸ばし、丸やハートなど思い思いの形にしたあと、粘土の上に手や足を押しつけていた。
また子どもの名前や年齢を刻み成長の記録を作っていた。
手形や足形のついた粘土は、後日窯で焼き、色づけして完成する。
参加した母親は「よい記念ができました。完成が楽しみです」と話していた。 -
伊那谷活性化フォーラム
地域がかかえる課題について考える伊那谷活性化フォーラムが18日、伊那市のJA上伊那本所で開かれた。
このフォーラムは住民有志でつくる明るい県政を進める会が開いたもので、会場には約80人が集まった。
フォーラムでは地元選出の県議会議員など5人が地域が抱える課題について話をした。
このうち木下茂人議員は、収入不足が課題となっている農業問題について話した。
木下議員は、「生活できない農業では産業として成り立たない。農家の年収平均500万円を目標に対策や支援を考えたい」と述べた。
また向山公人議員はリニア問題について、「国は、ルートは地域との話し合いにより決めることが重要としているが、県とJRのルート調整会議は一度も開かれていない。なぜBルートかをJRや国へ訴えていきたい」と述べた。
ほかに伊那中央病院の小川秋實院長は「上伊那の公立3病院は将来的には経営統合しなければ、成り立たない。昭和伊南病院の経営には危惧を抱いている」と述べた。
フォーラムではほかに県政全般や福祉の現状についての話があり、集まった人たちは、地域の課題について理解を深めていた。 -
東春近小の児童がリンゴ収穫
伊那市の東春近小学校の4年生が19日、リンゴの収穫を体験した。
19日は4年生およそ50人が東春近の伊藤一路さんの畑で、リンゴを収穫した。
東春近小学校では、毎年4年生が伊藤さんの協力を得て、リンゴ学習をしている。
リンゴ学習は、リンゴがどんな風に大きくなるかを学ぶとともに、農業の大変さを知ろうと16年前から続いている。
リンゴの花の咲く頃から作業を手伝い、これまでにも花や小さい実を摘む作業などをしてきた。
19日は収穫作業をした。
子どもたちは、手を目いっぱい伸ばして高い所になった赤いリンゴを収穫していた。
収穫の後は、さっそくリンゴの味を味わっていた。 -
カントリーカフェでサルサダンス
男女のペアで踊るラテンダンス「サルサ」のワークショップが14日、駒ヶ根市のカントリーカフェで開かれた。
この日は、箕輪町在住で伊那市内でサルサダンスを教えているキューバ人、ヨシベル・シスカルドさんがデモンストレーションを披露し、そのあと一緒に踊りながら、集まった人たちにダンスを教えた。
サルサダンスは、南米のキューバやプエルトリコからアメリカへと伝わったラテンダンスで、男女のペアで踊る。
ある程度ステップは決まっているが、互いに目でコミュニケーションをとりながら踊るため、初めて出会った人でも、一緒に踊ることができるのが魅力だという。
この日は、地元の駒ヶ根市だけではなく、伊那市や箕輪町からも参加者が集まり、ダンスを楽しんでいた。
今後も、定期的にこうしたイベントを開きたいという。 -
北京オリンピック金メダル
ソフトボール選手らが教室北京オリンピックのソフトボールで、金メダルを獲得した選手や監督によるソフトボール教室が15日、伊那市内で開かれた。
北京オリンピックで総監督を務めた井川英福監督をはじめ、日立ソフトウェアの馬渕智子選手、西山麗選手らが伊那市を訪れ、県内から集まった小中学生や高校生らに、ソフトボールの基本を教えた。
これは、県ソフトボール協会の創立60周年記念事業として行われたもので、ソフトボールの街としての歴史がある伊那市での開催となった。
そのうちキャッチボールの練習では、選手らが手本を見せた後、実際の練習を行い、井川監督は、「キャッチボールの基本は足。しっかりと安定した球を投げるためには足腰の安定が不可欠」と話しながら、指導をしていた。 -
オスマン・サンコンさん講演会
元ギニア大使館の外交官でタレントや作家として活動しているオスマン・サンコンさんの講演会が14日、伊那市のいなっせで開かれた。
講演会は、発展途上にあるギニアを手助けしようと、今年夏に発足した、日本ギニアパートナーシップ協会長野県支部が主催した。
講演でサンコンさんは、祖国の思い出や、日本に来てさまざまな福祉活動から学んだ物や命の大切さ、尊さについて話をした。
サンコンさんは、高校生の頃「足に大けがを負い障害が残ったため、サッカー選手になる夢をあきらめ、一生懸命勉強し外交官になった」と話し、どんなに不自由でも頑張って生きる前向きな姿勢が大切と振り返っていた。
また、ホームヘルパーの資格を6年前に取得し、老人ホームなどを慰問。「お年寄りと触れ合うことで、祖国の父や母のことを思い出し、逆に自分が慰められる」と話していた。
また、ギニアと日本の関係については、「日本の持っている農業や産業の技術を学び、ギニアにある金やレアメタルなどの資源を生かし、一緒に発展出来たら」と話していた。
長野県支部では、21日に伊那市のJA上伊那本所でチャリティーを開く計画で、衣類や文具の寄付を呼びかている。 -
第3回伊那市入札等検討委員会
公共工事などの入札や契約について検討する第3回伊那市入札等検討委員会が17日、市役所で開かれた。
今年行われた入札の中から、落札率が高かったものや金額が大きかった入札などに問題や改善点がなかったか見ながら、今後の課題を検討した。
現在伊那市では、工事の監督を委託する場合、設計業務を委託した業者にその後の監督も委託する随意契約を行っている。
これについて委員からは、「設計業者を決める入札の時、監督まで含めた見積もりで入札を行えば、随意契約よりも競争の原理が働くのでは」といった意見が出された。
これに対し市は、「監督業務の見積もり金額を算出するには、設計の金額が確定していないと難しいので、設計の入札段階で、一緒にするのは難しい」としながらも、今後、検討を進めたい竏窒ニした。
今年6月1日から9月30日までの間に伊那市が行った一般競争入札の落札率は、建設工事で90・4%、コンサルタント業務で82%となっている。
次回は3月に開く予定。 -
江崎孝坪作品展
伊那市高遠町出身の日本画家、江崎孝坪の仕事展が、県伊那文化会館で開かれている。
江崎孝坪は1904年に高遠町に生まれ、15歳の時に東京へ上京し、働きながら絵を学んだ。
歴史上の人物を得意としていて、戦後初の日展では特賞を受賞し、歴史小説の挿絵、歌舞伎や映画の美術などの分野でも活躍した。
会場には、日本画をはじめ挿絵原画や写真など100点が飾られ江崎孝坪の多彩な活動が紹介されている。
また、黒沢明監督の映画「七人の侍」の衣装デザインも手掛け、アカデミー賞の衣装デザイン賞にもノミネートされている。
江崎孝坪の仕事展は23日まで県伊那文化会館で開かれている。 -
伊那西小創立60周年
伊那市の伊那西小学校で15日、創立60周年を祝う記念行事が行われた。児童や保護者、地域住民などが集まり、式典や講演会などがあった。
伊那西小学校が開校したのは1950(昭和25)年。
開校前、横山区や平沢区の子供たちは伊那小学校まで歩いて通っていたため、「何とか地元に学校をつくりたい」と、地域の人たちが活動し誕生した。
現在、1年生から6年生まで73人の児童がいて、学校周辺にある学校林を活用した教育も行われている。
今でも地域が学校を支えていて、記念行事も、地域住民と学校で実行委員会をつくり、1年ほど前から準備してきた。 -
県縦断駅伝 上伊那4位
県縦断駅伝の2日目が15日行われ、上伊那は12時間3分5秒で4位となった。
2日目、伊那市山寺の国道153号線沿いの中継点をトップで通過したのはオール佐久だった。
その後、後続選手が続々と中継点を通過し、約3分後、上伊那チームの濱吉彦が姿を見せた。
この時点で上伊那は総合5位。
濱は次の小原康雄にたすきをつなぐと、そのまま倒れ込んだ。
その後、小原は区間3位となる力走を見せたが、トップとの差は縮まらなかった。
大会の結果、上田東御小県が初優勝を飾り、上伊那は4位となった。 -
いつもとちょっと違う森林
森林の楽しみ方を知ってもらおうと、伊那市のますみヶ丘平地林で15日、森林体験イベントが開かれた。
地域住民約60人が集まり、木でできた楽器ユカイナの演奏などを楽しんだ。
これは、ますみケ丘平地林の整備や活用方法を検討しているNPO法人伊那谷森と人を結ぶ協議会などが、「森林のさまざまな楽しみ方を知ってもらおうと」企画したもので、今年で3回目。
このうち、ハンモックが並ぶコーナーでは、親子で楽しむ姿が多く見られた。
また、昼にはキノコ汁もふるまわれ、訪れた人たちは森林の中で味わっていた。 -
羽広菜かぶの漬け込み作業開始
伊那市西箕輪では地元の伝統食材「羽広菜かぶ」の漬け込み作業が始まった。
農業公園みはらしファームの加工施設では、羽広菜生産加工組合が羽広菜のかぶを粕漬けにする作業を行っている。
羽広菜はかつて野沢菜と並んで長野県の三大漬け菜の一つとされ、葉や茎を中心に漬けていた。
現在ではかぶの部分を漬物にすることが多くなっている。
平成19年には、長野県が貴重な伝統野菜を次の世代に伝えていこうと行っている「信州伝統野菜」の認定を、上伊那地域で唯一受けている。
今年は組合のほ場20アールから約3トンを収穫していて、出来はまずまずという。
漬けたかぶは20日ほど熟成させてから販売されるという。
羽広菜かぶの粕漬けは、12月上旬から3月下旬までみはらしファームのとれたて市場などで販売される。 -
上伊那社会教育関係者懇談会
子どものメディア依存解消考える子どものメディア依存の解消について考える懇談会が12日、伊那市のいなっせで開かれた。
懇談会は毎年開かれていて、上伊那地区の社会教育や学校などの関係者約150人が集まった。
子どものメディアやゲーム依存の解消がテーマで、3つの事例発表があった。
このうち箕輪北小学校の中島元博教諭は、PTAが推進している家庭読書の取り組みを紹介した。
家庭読書は、土曜日にテレビを消して20分間、親子で読書に浸る時間を作るというもの。
この取り組みにより、親子の触れ合いや会話が生まれるなどの成果があったという。
中島教諭は、課題として、読書に対する各家庭の温度差を挙げ、「プラス面をさらにアピールし、広げていきたい」と話していた。
このほか、伊那公民館の「夏休みおいで塾」の活動なども紹介された。 -
全国高校文化祭写真部門最優秀賞
高遠高校 前澤れおさんが市長表敬訪問文科系の甲子園といわれている全国高校総合文化祭写真部門で最優秀賞を受賞した高遠高校2年生の前澤れおさんが11日、小坂樫男伊那市長を表敬訪問した。
前澤さんは、校長や写真部顧問と市役所を訪れ、小坂市長に喜びの報告をした。
前澤さんは、三重県で開かれた全国総合文化祭で、最優秀賞の文化庁長官賞に選ばれた。
作品は、昨年自宅で撮影した「夏と親父の夕涼み」。
縁側でギターを弾く父親を犬や弟がみつめる日常の一瞬の光景を切り取った。
「雑然と散らばっているようで実に見事なバランスが保たれている」との評価を受けた。
この写真は、現在校長室に飾ってあり、多くの人に見てもらおうと近く校内に展示される予定。 -
東春近2分の1成人式
伊那市東春近地区の子ども達の10歳の節目を祝う、2分の1成人式が14日、春近郷ふれ愛館で行われた。
14日は東春近小の4年生およそ50人とその保護者が参加し、子ども達の節目を祝った。
基調講演では、東春近出身で神奈川県横浜市で経営コンサルタント会社を経営する上岡実弥子さんが講演し、「小さいうちはいろんな夢を持って、今楽しいと思えることを一生懸命やってください」と呼びかけていた。
式の中では、10年後に開封するタイムカプセルが用意され、子ども達がひとりずつ思い出の品を入れていた。
また子ども達は「将来は通訳になりたい」「サッカー選手を目指したい」などそれぞれの夢を発表した。
最後に育ててくれた両親や地域の人へ感謝を込めて歌を歌った。 -
洋画家 竹内徹さん作品展
信州高遠美術館館長で洋画家の竹内徹さんの作品展が、14日から、伊那市のかんてんぱぱホールで始まった。
会場には、日展に初入選した1972年の作品から、最近の作品まで、およそ50点が並んでいる。
竹内さんは去年、日展入選30回を達成したことから、これまでを振り返ろうと今回の作品展を開いた。
高遠町の雪景色や新緑の頃を描いた作品が多く、竹内さんは、「高遠には、古い街並みに人の生活が息づいた風景がある。郷土の人たちにみてもらいたい」と話している。
作品展は23日まで、かんてんぱぱホールで開かれている。 -
放送・視聴覚教育研究大会
放送・視聴覚教育を考える関東甲信越研究大会の長野大会が13日、伊那市で開かれた。
伊那市内の保育園から高校までを会場に、県内外の学校や保育園関係者が、視聴覚教育について研究し合った。
保育園・幼稚園部門では市内2つの園で公開保育が行われた。このうち竜西保育園では、年長組の「収穫祭クイズ」の様子が公開された。
クイズでは紙芝居や写真などの視聴覚教材が使われた。
子どもたちは、これまで取り組んだ畑作業などのクイズに答え、写真を見ながら活動を振り返っていた。
その後、市役所で研究協議会が開かれ、竜西保育園副園長の唐澤はる代さんが、視聴覚教材のあり方について発表した。
視聴覚教材は、活動の手順を学んだり、興味を高めるための手立てとして有効になることが多いという。
唐澤さんは、「子どもの意欲を高めるため、視聴覚教材を積極的に取り入れ、豊かな保育を行っていきたい」と話していた。 -
第2弾い~な伊那プレミアム賞品券発行へ
市民から要望があったい縲怩ネ伊那プレミアム商品券の第2弾が12月19日と20日に販売されることになった。
13日、伊那市役所で関係者が記者会見し、内容を発表した。
販売総額は2億円で、前回と同様、1万円で1万1千円分の買い物ができる10パーセントのプレミアム率となっている。
2億円のプレミアム分2千万円は、伊那市が二分の一の1千万円を補助し、残りの1千万円は、伊那商工会議所、伊那市商工会、JA上伊那、登録参加店が負担する。
今回は、10パーセントのプレミアム分に加え、より多くの店で使ってもらおうと、3店舗のスタンプを集めて商品総額50万円の抽選会に参加できるスタンプラリーも実施される。
い縲怩ネ伊那プレミアム商品券は、12月19日に1億4千万円、20日に6千万円が、伊那商工会議所やJA上伊那など6カ所で販売される。
販売限度額は1人10万円で、売り切れ次第終了となる。
登録店の再募集は、25日まで行われ、前回の552店舗以上の登録を目指す。 -
ハナマルキが詩集寄贈
辰野町に本社を置く味噌メーカー、ハナマルキは11日、自社で制作したお母さんにまつわる小学生の詩を集めた本200冊を伊那市に寄贈した。
ハナマルキ広報宣伝室の仁科徹室長が伊那市役所を訪れ、北原明教育長に詩集を手渡した。
詩集は、ハナマルキが毎年全国の小学生からお母さんをテーマにした詩を募集し制作していて、今年で38回目になる。
ハナマルキは、H12年に伊那市西箕輪に伊那工場を立ちあげ味噌の製造をしている。今回、お世話になっている地元の子供達に読んでもらおうと詩集を寄贈することにした。
仁科室長は「これをきっかけに、来年以降も継続して贈らせて頂きたい」と話していた。
詩集は、伊那市内のすべての小学校と市立図書館に配布される。 -
天野惣平展
伊那市高遠町芝平の造形家、天野惣平さんの個展が、伊那市旭町のアートギャラリーミヤマで開かれている。
作品を置くことにより空間全てを表現していると天野さん。春はカラー、冬はモノトーンで作品づくりをしている。
アートギャラリーミヤマでは、年に1回、使われなくなった学校を会場にすることもある。
銅版画に使われる和紙の一種、雁皮紙に版画で白黒の色をつけ、それを円形に敷いた上に紙風船のように折って空気を吹き込み配置した。
天野さんは、「この作品を見て理解するのではなく、個人個人がどのように感じるかが大切だ」と話している。
天野総平展は17日まで。 -
県縦断駅伝結団式
14、15日に行われる県縦断駅伝。
4年ぶり34回目の優勝を目指す上伊那チームの結団式が12日夜、伊那市役所で行われた。
県縦断駅伝は、長野から飯田までの216.2キロを2日間かけ、21人がたすきをつなぐ。
昨年は、優勝した飯田下伊那に3分20秒遅れの3位だった。
結団式には、上伊那8市長村の教育長らが出席し、「4年振りの優勝を目指して頑張ってほしい」などと選手を激励していた。
清水良三監督は、「みんなで一秒一秒大切にしてゴールを目指したい」と話していた。
また、主将の松崎雄介さんは「2日目に上伊那を走るので先頭の姿を見せたい」と抱負を話していた。
式では、ユニフォームの贈呈もあり、最後は弦を担いでカツ丼を全員で食べ、必勝を誓っていた。
伊那中継点となっている伊那市山寺の国道153号ダイハツ伊那店前は、15日午前10時30分頃に通過する予定。 -
天竜川で男性が遺体で発見
13日午前1時頃から行方が分からなくなった伊那市の男性が同日朝、天竜川で遺体で見つかった。
伊那警察署の発表によると亡くなったのは、伊那市山寺の会社役員、武田吉一さん(68)。
13日午前1時ころ伊那市上牧の天竜川の堤防を車で走行していた男性が天竜川に車が転落しているのを発見し警察に通報した。
運転していたとみられる武田さんの行方がわからなくなっていたため消防と警察が捜査をしていたところ、午前9時ごろ伊那市東春近の天竜川の殿島橋上流付近で、遺体で見つかった。
伊那警察署では、事故の原因などについて調べを進めている。 -
焼却場天伯河原建設反対連合
建設の白紙撤回求める上伊那広域連合が伊那市富県の天伯水源地付近を候補地として進めている、新しいごみ中間処理施設の建設に反対する住民組織が、広域連合長である伊那市長に対して建設の白紙撤回を求める書面を送ったことを明らかにした。
焼却場天伯河原建設反対三峰川連合の佐藤幹雄代表らが12日、伊那市役所で記者会見を開いた。
三峰川連合は、広域連合長である小坂樫男市長に、11日付で要請書を郵送したという。
要請書では、排ガスの影響についての評価が行われないまま候補地が選定されたことなどに問題があるとして、天伯水源地付近での計画の白紙撤回などを求めている。
三峰川連合によると、11月6日に、市長と面談して要請を行いたいと申し入れたが調整がつかず、10日に書面を出すための手続きを申し入れたところ、伊那市が書面を受け取れないとしたため、要請書を郵送したという。
三峰川連合では、「反対の立場の意見でも、まずは、意見を受け止めるべきだ」と話している。
これに対し、担当課の伊那市生活環境課では、「現段階では、環境アセスメントの合意についてお願いしている段階で、建設の是非の段階に至っていない。建設反対の意見を頂いても答えられない」と話している。 -
権兵衛峠全面開通
崩落により全面通行止めになっていた旧国道361号、通称権兵衛峠が12日、開通した。
権兵衛峠は、雪などの影響で崖の崩落などがあり、平成19年12月から通行できなくなっていた。
工事が終了し通行止めが解除され、12日午後から通行できるようになった。
解除されたのは、伊那市西箕輪の羽広荘付近から南箕輪村の権兵衛峠頂上まで。
南箕輪村によると、権兵衛トンネルが開通してからは道路の利用者も少なく、現在は紅葉を見たり、山菜取りなどで通行する人が主だという。
なお峠は、12月11日から来年4月まで、冬期間の通行止めとなる。 -
高遠北小で児童会まつり
伊那市の高遠北小学校で、今日、児童会が主催するまつり「みやのはら祭り」が行われた。
祭りでは、全校で育て収穫したサツマイモを、焼き芋や豚汁にして食べたり、さまざまなゲームをして楽しんだ。
児童会主催の「みやのはら祭り」は、年に1回行われる恒例行事で、学年の枠を越えて子ども達が交流できるよう縦割り班で楽しむ。
ゲームでは、何の動物のまねをしているかあてるジェスチャーゲームやジャンケンゲームなどが行われた。
このうちジャンケンゲームでは、メンバーがジャンケンに負けると全員が走らなければならないルールで、校庭では、ジャンケンの勝敗をめぐって歓声が上がっていた。
みやのはら祭りで優勝したチームには、手作りのメダルが贈られた。 -
リニア説明会
ルート選定調査報告書早期提出の考えJR東海は12日、リニア中央新幹線のルート選定に関わる調査報告書を、地元の理解を得られたとして、早い時期に国に提出したい考えを示した。
JR東海は、松本市内で県内5つの期成同盟会の関係者を対象に、リニア中央新幹線のルート選定の基準となるデータの説明会を開いた。
説明会は県の要望で、沿線自治体と情報を共有しようと開かれていて、4回目の今回は、東京・大阪が開通した場合の工事費や輸送需要量のデータの算出方法などについて説明された。
説明では、東京と大阪の間でリニアが開通した場合も、東京・名古屋が開通した時と同じく、JRが想定する南アルプスを貫くほぼ直線のCルートが長野県が求める伊那谷を通るBルートと比較して、工事費や維持運営費、予想需要量すべての面で優れている結果となっていた。
説明会を終え、JR東海の宇野護執行役員は、「これまで4回の説明会を終え、地域の理解を得る事ができた。今後は、データの取りまとめを急ぎ行い、出来るだけ早い段階で、国に報告書を提出したいと」話していた。
出席した上伊那広域連合長の小坂樫男伊那市長は「データの数字についてはわかるが、地域振興の観点から理解はできない。県に改めて、経済効果について調査を行うよう求めていきたい」と話していた。 -
伊那JCがアンケート結果報告
伊那青年会議所は11日、伊那市、箕輪町、南箕輪村で行ったアンケート結果を小坂樫男伊那市長に報告した。
伊那青年会議所の原隆実理事長と主体的に取り組んだまちづくり委員会の飯島豊委員長らが市役所を訪れ、小坂市長に結果を報告した。
アンケートは、地域住民に自分の住んでいるまちに関心を持ってもらおうと、5月から8月にかけて、街頭で聞き取りで実施した。
伊那市で400人、箕輪町で201人、南箕輪村で109人から回答を得た。
地域の誇りについて聞いたもので、伊那市では高遠の桜、ローメン、ソースかつどん、春の高校伊那駅伝に集中した。
箕輪町ではもみじ湖、赤そば、無量寺など、南箕輪村では大芝高原、ブルーベリーなどに集中する傾向がわかった。
9月12日には、このアンケートに基づいての車座集会も開き、その中で出された意見も添えて小坂市長に報告した。 -
国立信州高遠青少年自然の家が事業仕分けの対象に
来年度予算要求の無駄を洗い出す政府の行政刷新会議の事業仕分けで、伊那市の国立信州高遠青少年自然の家がその対象となった。
11日から始まった事業仕分けで、宿泊、研修施設を運営する国立青少年教育振興機構への支出について、業務を地方自治体やNPOなどに移管したり、予算を大幅に減らすべきだと結論づけた。
国立青少年教育振興機構は、文部科学省が所管する独立行政法人で、全国に28箇所の研修・宿泊施設を運営している。
高遠青少年自然の家は、そのうちの一つで、県内では、一箇所。
平成2年に建設され、年間2億円かかる運営費用は、国からの運営交付金でまかなわれている。
高遠青少年自然の家は、年間10万人の利用があり、岡本所長は、「人を育てなければならない時代になくてはならない施設」と話している。 -
高遠町歴博収蔵庫安全祈願祭
今年度末完成を予定している伊那市高遠町歴史博物館の収蔵庫の工事の無事を祈る、安全祈願祭が、11日行われた。
11日は、新しい収蔵庫が建設される歴史博物館の南側で安全祈願祭が行われ、伊那市や工事関係者が工事の安全を祈願した。
新しい収蔵庫は、歴史博物館南に、隣接する形で建設される。
総工費は、約4,300万円で、ほとんどに過疎債があてられる。
H8年に開館した博物館には、現在、千点を超える資料が保管され手狭となっていた。
新しい収蔵庫は、鉄筋コンクリートの平屋建てで、延べ床面積は164平方メートル、温度と湿度が調整しやすいよう、壁は木を使った二重構造にする。
小坂樫男市長は、「新しい収蔵庫の建設は、合併当時からの懸案事項だった。立派に完成する事を願いたい」と挨拶した。
完成は、来年の3月を予定していて、江戸時代を中心とした民族資料や高遠藩の絵図などが納められる。 -
伊那市商議所女性会が古着など寄付
伊那商工会議所女性会は10日、福祉事業や恵まれない国の子供達に役立ててもらおうと、伊那市や企業に寄付金などを手渡した。
このうち伊那市の(株)南信美装伊那には、女性会の小林旬子(じゅんこ)会長らが訪れ、会で集めた古着484枚を寄付した。
寄付された古着は、生活が困難なフィリピンの子供たちに送られる。
南信美装伊那の吉澤文男(ふみお)社長は、10年ほど前にフィリピンでごみを持ち帰って生活している子供たちが生き埋めになった事を知り、支援をはじめ、現在では会社ぐるみで支援活動をしている。
この活動を知った女性会では3年前から古着の寄付をはじめた。
古着は、来年2月にフィリピンに届けられるという。
女性会では10日、伊那市に商工祭での売上金の一部3万円を寄付した他、伊那市社会福祉協議会に552枚の布を寄付した。