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手良運動会
伊那市手良で19日、地区運動会が手良小学校で開かれ、地区住民が汗を流した。
手良地区は、人口約2400人だが、その3分の1にあたる800人ほどが参加した。
手良地区を構成する4つの地区の対抗戦になっていて、幼児からお年寄りまでさまざまな年代が楽しめる種目が用意されていた。
むかで競争では、12人が一組になってグラウンドを半周した。息が合わずに転んでしまうチームもあったが、会場からは大きな声援が送られていた。
大会の結果、今年は八ツ手地区が優勝した。 -
第5回いな歌謡祭
伊那市などのカラオケ教室の生徒が練習の成果を披露する「いな歌謡祭」が19日、いなっせで開かれた。
いな歌謡祭は、伊那地域のカラオケ教室に通う生徒が練習を披露する場として開かれていて、今回で5回目。
今回は伊那市を中心に60人ほどが参加し、歌や踊りなど58曲を演奏した。
会場には、家族や友人など延べ500人ほどが駆けつけ、歌声に耳を傾けていた。
参加者らは、袴や着流し、ドレスなどに身をつつみ、自慢の歌声を披露していた。
主催するJAC・歌謡アカデミー代表の今井ひろしさんは、「みんな年々上手になっている」と話し、歌謡祭の成功を喜んでいた。 -
伊那市在住の4人が写真展
伊那市在住の4人による写真展が21日まで、伊那市のいなっせで開かれている。
「The power of phot」と題した展示会は、風景写真とは違った個性ある写真を多くの人達に見てもらおうと開かれた。
会場には、子供たちの笑顔を写したものや1979年から1983年にかけてモロッコの人達を撮影した写真など70点を展示している。
このうち池上芳貴さんは、デジタルカメラではなく、フィルムカメラで撮影しパソコンでプリントした作品を出品。どれも市内を中心に撮影したもので、人の足や顔などがモノクロで表現されている。
代表の池上さんは、「4人それぞれの個性ある写真を見てほしい」と多くの来場を呼び掛けている。 -
伊那小4年生が伊那ケーブルテレビを探検
伊那市の伊那小学校4年忠組が21日、伊那ケーブルテレビを探検に訪れた。
クラス替えで4月から新メンバーとなった忠組は現在、今後、総合活動の時間にどんなことをするかを考えている。
その中で、自分たちの住む町にある会社や商店に何らかのヒントがあるのではないかと、町を探検することにした。
伊那ケーブルテレビを訪れた子どもたちは、映像が各家庭に届くまでにどんなことが行われているのか、説明を受けながらさまざまな機材を見学した。
また、実際にアナウンスも体験した。
忠組では、探検の中で発見したことを参考にしながら、今後、総合活動の時間にどんなことに取り組んでいくか考えるという。 -
山火事予防パレード
春の山火事予防運動にあわせ21日、山火事予防パレードが上伊那で行われた。
パレードは、上伊那地方事務所や南信森林管理署、市町村などが合同で行うもので、この日は上伊那地域のうち辰野町から伊那市の地域を巡回した。
パレードでは、風が強い時や乾燥している時に焚き火をしないこと、たばこの吸い殻を投げ捨てないことなどを呼びかけた。
上伊那地方事務所管内での今年の林野火災の発生件数は、4月20日現在5件で、去年1年間の発生件数7件に迫っている。原因は焚き火とたばこが多くなっている。
上伊那地方事務所では、「連休中は山菜採りで山に出かける機会も増える。たばこの始末などに注意してほしい」と呼びかけている。 -
伊那路観光連盟総会
上下伊那の市町村や観光施設などでつくる伊那路観光連盟の総会が20日、伊那市役所で開かれ、今年度は全国の旅行会社やメディアを招きPRしていくことなどを確認した。
総会では、平成20年度の事業報告や今年度の事業計画を承認した。
長野県は県内の市町村などと連携し全国のJRを通じて信州をPRするキャンペーンを来年秋に行う。
そのプレキャンペーンとして伊那路観光連盟では、今年秋に全国の旅行代理店やメディアを招き積極的に情報発信をしていくという。
このほか、連盟で発行しているパンフレットの増刷や配置場所の開拓、HP作成に向けた研究、木曽エリアとの協力体制の構築などを挙げている。
今年度会長となった駒ヶ根市の杉本幸治市長は、「観光団体だけではなく、商工業、農業関係者などあらゆる分野の団体と協力し新しい観光をつくっていきたい」と話していた。 -
子育て講座ミニコンサート
伊那市の富県子育て支援センターで17日、ミニコンサートが開かれた。
ミニコンサートは毎月開かれている子育て講座の1つ。この日は新年度初めての講座で、市の子育て支援課の職員2人が、歌や手遊びなどを披露した。
参加した親子は歌に合わせて手遊びをし、一緒に楽しんでいた。
子育て支援センターは市内に4カ所あり、それぞれのセンターで子育て講座を開いている。
今年度は、美容師による子どものヘアカット講座や、トイレトレーニング講座などを予定している。
センターでは、「利用者のリクエストも参考にしながら新しい講座を企画していきたい。得意分野がある人は、それを生かして企画してもらえたらうれしい」と話していた。 -
行政相談委員天野さんに感謝状
16年の長きに渡り行政相談委員を務めたとして、伊那市高遠町の天野達郎さんが、総務大臣感謝状を受けた。
伝達式が17日、伊那市役所で行われ、総務省長野行政評価事務所の折山芳夫所長から感謝状が手渡された。
天野さんは、平成5年から今年3月まで8期16年間、行政相談委員を務めてきた。
相談は毎月1回行われていて、道路の修理や近所とのトラブルなど、身の回りで困ったことについての相談を受けた。
天野さんによると、ここ2、3年は年金についての相談が多くなっていて、相談日に行政の担当者に来てもらったこともあったという。
天野さんは、旧高遠町で町職員や収入役を務めていたが、相談を受けてみると、在職当時は聞けなかったような問題を抱えている人もいたといい、「困っている人はたくさんいると感じた。それまで気付かなかったことに気付かされ、勉強になった16年だった」と振り返った。 -
殿島城弁当お披露目
伊那市東春近で生産された食材を使った殿島城弁当が17日夜、地元住民にお披露目された。
地元の食材を多く使った殿島城弁当は、五平もちやゴボウ、ヨモギの天ぷらなど12品。
地域住民でつくる、よりあい東春近会議と東春近の女性グループ3団体が、去年11月から地元農産物を使ったお弁当の開発に取り組んできた。
これは、初めての試みで安心で安全な地域食材を活用し、地域の活性化につなげようと作られた。
17日は、メンバー達が昼間から準備を進め100食のお弁当を作った。
夜は地区のお花見が行われ、お弁当が披露された。
集まった東春近の地区住民らは完成したお弁当を味わっていた。
よりあい東春近会議では、「この活動を通して地産地消に理解が深まった。郷土食の継承に貢献していきたい」としている。 -
春の全国交通安全運動期間中の事故増
春の全国交通安全運動期間中、伊那警察署管内で交通事故は9件発生し、そのうち1件は死亡事故となった。
伊那警察署のまとめによると、今月6日から15日までの交通安全運動期間中、事故発生件数は9件で去年と比べ5件の増となっている。
運動では高齢者の事故防止を重点に挙げていたが、横断歩道を歩いていた77歳の女性が車にはねられ、収容された病院で4日後に亡くなった。
ほかに82歳の女性が歩行中に車にはねられ重傷を負う事故が発生している。
また9件のうち、6件が歩行者がはねられる事故だったという。 -
里山セミナー
健康な山づくりについて学ぶ里山セミナーが18日、伊那市西春近の山林で開かれた。
このセミナーは平成18年7月の豪雨災害を教訓に、自然災害から地域を守るための山づくりについて考えようと、西春近自治協議会が開いた。
地元住民など約60人が参加し、伐採された木の安全で手軽な運び出し方について学んだ。
指導したのは、信州大学農学部演習林技術職員の木下渉さんで、機器の使い方や効率のよい作業の進め方などについて説明していた。
木の運び出しは、大型の重機を使うと効率が良く労働力も少なくてすむ反面、費用が高くなることや、重機を入れるための道路を造らなくてはいけないことなどが課題となっている。
そのため個人の山林など小さい規模での運び出しでは、使う機器の軽量化や作業の時の安全確保などが必要になってくる。
ほかには、残しておく木を傷めないための保護対策も大切だという。
西春近自治協議会では、「山林の間伐と伐採された木の運び出しを行うことで、根のしっかり張った木を育て、災害に強い山づくりを進めていきたい」としている。 -
JAあぐりスクール開校
小学生が農業体験するJA上伊那あぐりスクールが18日、開校した。
開校式の後、伊那市東春近の畑で1回目の教室が開かれた。
子どもたちは、JAの職員などに教わりながら、ジャガイモの種イモを植えたり、トウモロコシやニンジンの種をまいた。
あぐりスクールは、小学2年生から6年生を対象にしていて、12月までに田植えや野菜の栽培、リンゴの収穫などを行う。
毎年、伊那と駒ヶ根で開いているが、今年は参加者が少なく、地区を分けないかたちで箕輪町から飯島町までの80人ほどが一緒に活動する。
この日植えた野菜は7月から8月に収穫する予定で、カレーライスなどにしてみんなで味わう予定。 -
木のアウトレット市
薪用の丸太などを格安で販売する木のアウトレット市が、伊那市高遠町上山田の上伊那森林組合で開かれている。
会場にはオープンの10時から多くの人が訪れ、トラックに丸太を積んでいた。
木のアウトレット市は、曲がったり短かかったりと建築には使えないものを格安で販売し有効利用してもらおうと、毎年春と秋の2回開いている。
値段は軽トラック1台分が5千円と通常の半額程度で、関東や関西から訪れる人もいるという。
また今回は、子どもたちにも楽しんでもらおうと、カブトムシの幼虫がつかみ取りできる広場も設けた。
木のアウトレット市は19日も開く。時間は午前10時から午後3時まで。 -
伊那東大社で浦安の舞
伊那市の伊那公園内にある伊那東大社の春の例大祭に合わせ、宵祭りの18日、氏子らが集まり、地元の小学生による浦安の舞を奉納した。
舞を舞ったのは、伊那東小学校の6年生16人。全員初めての経験で、一カ月前から練習を重ねてきた。
浦安の舞は、扇の舞と鈴の舞の2種類を行う。
子どもたちはゆっくりとした曲に合わせて、手の先まで丁寧に動かし舞っていた。
伊那東大社は、神社ができて今年でちょうど100年になる。氏子は中央、日影、上新田、下新田、上の原、境の6つの区。
大総代の春日義直さんは、「今年は節目の年。歴史ある神社の伝統をこれからも守っていきたい」と話していた。 -
水上熊野神社の枝垂れ桜見ごろ
高遠城址公園の桜は散り終わりとなったが、桜前線は山里へと上っている。
伊那市高遠町藤沢の国道152号沿いにある熊野神社。神社入り口にあるシダレザクラが満開で今がちょうど見ごろ。この桜もこの時期の人気スポットの一つになっている。 -
信州ボタニカルアート協会展
植物を精密に描くボタニカルアートの作品展が、伊那市の県伊那文化会館で開かれている。
作品展は、県内で活動する信州ボタニカルアート協会が開いたもので、会場には会員12人の作品200点ほどが並んでいる。
ボタニカルアートは、植物のかたちを正確に表現するもので、印刷技術のない時代に図鑑代わりに使われていた。
色付けには透明度の高い水彩絵の具を使い、色を塗り重ねることで深い色合いを表現している。
ボタニカルアートは正確に描かなければならないところが難しいというが、ある会員は、「注意深く見ることで新たな発見もできて楽しい」と話していた。
会場にはほかに、樹木図鑑の挿絵に使われることになっている点で描かれた「点描画」や、桜が有名な伊那市にちなみ、ソメイヨシノやオオヤマザクラなどさまざまな桜を描いた企画展示もある。
作品展は19日まで。 -
伊那おやこ劇場 5月に人形劇開催
親子で演劇の観賞を行っている伊那おやこ劇場は5月23、24日に一般を対象にした人形劇を開催する。
15日は、親子劇場のメンバーが集まり、当日人形劇を披露する、くすのき燕さんと打ち合わせをした。
くすのき燕さんは松本市の腹話術師で当日は、お寺の小坊主と山姥を題材にした「さんまいのおふだ」を上演するほか、腹話術も披露する。
伊那おやこ劇場では、「親子で生の人形劇を楽しんでもらいたい」と来場を呼びかけている。
チケットは一般1000円、会員800円で当日券は200円増し。
劇は23日がきたっせで午後5時半から、24日が西箕輪公民館で午後3時半から。 -
手良小学校 お花見給食
伊那市の手良小学校で16日、全校児童約150人が校庭でお昼を食べるお花見給食を楽しんだ。
メニューは、いなりずしや唐揚げなどが入った特製弁当。
子どもたちは、学年の枠を超えた縦割り班を作り、自己紹介などをしながらお昼を食べた。
校庭の桜は13日に満開になったが、翌日の雨で散り始め、この日は桜の舞う中でのお花見給食になった。
子どもたちは、お弁当に舞い落ちる桜をよけながらも「桜吹雪がきれい」と話し、桜とみんなで食べるお昼を楽しんでいた。 -
伊那ナイターソフトボール リーグ戦開会式
伊那ナイターソフトボールの今年度のリーグ戦の開会式が16日夜、伊那市の富士塚スポーツ公園運動場で行なわれた。
開会式では、秋山道夫会長に昨年度の優勝チームから優勝旗が返還された。
今年度は、Aリーグ13チーム、Bリーグ12チームでリーグ戦を戦う。
秋山会長は、「ソフトボールを通して交流と親睦を図りレベルアップしてほしい。不景気だが、グラウンドに出たときには楽しく明るくプレーしましょう」とあいさつした。
「ないのにクラブ」のキャプテン平沢健太郎さんが、力強く選手宣誓した。
この後、伊那ケーブルテレビ杯をかけて戦う春季トーナメント戦の開会式も行われた。
今シーズンは17チームが参加し、21日から試合が始まる。
伊那ケーブルテレビの向山公人社長は、「優勝を目指し、けがのないようがんばってください」とあいさつした。
昨年度優勝したアスターのキャプテン埋橋彰一さんが、選手宣誓をして健闘を誓った。
伊那ケーブルテレビでは、6月に行われる春季トーナメント決勝戦の模様を中継する。 -
上山田地区が市に要望書提出
新ごみ処理施設上伊那広域連合が計画する新しいごみ処理施設の建設候補地に隣接する伊那市高遠町上山田区で16日夜、懇談会が開かれ、上山田区の対策委員会が市に要望書を提出したことを報告した。
上山田区には、建設候補地となっている富県桜井区、北新区から400メートルほどの所に住宅地がある。
しかし、市の位置付けでは、上山田区は地元区ではなく隣接区となっているため、「区民から不満の声が多く挙がっている」としている。
要望書では、現在地元区となっている北新区、桜井区と同じ扱いを求めており、それが実現しない場合は、環境アセスメントの着手や施設の建設に反対していく意向を示している。
伊那市と上伊那広域連合を迎えた懇談会でも、「地元区と同じ土俵に上げてほしい」といった声が多数挙がった。
これに対し伊那市は、「地元区は、建設予定地がある桜井区、北新区という位置付けは変わらないが、市としても、上山田には候補地に最も近い住宅があることを認識している。上山田区の意向にも十分配慮し、理解をいただけるよう努めたい」と話した。
上山田区は来月、対策委員会を開き今後の対応を決める予定。 -
三峰川第4発電所竣工式
水力発電事業を行なっている三峰川電力は、伊那市長谷の中尾に三峰川では4箇所目となる第4発電所を建設し、2月から稼動している。
17日、現地で竣工式が行われ施設の完成を祝うとともに、無事故での操業を祈った。
第4発電所は、三峰川と黒川の合流点近くに建設された。
黒川上流の第一発電所で使った水を長さ550メートル、落差10メートル、内径180センチの地下トンネルに流し再利用して発電する。
6基の水力発電機で生まれる電力は、最大で一般家庭の約200世帯分の消費電力にあたる480キロワット、年間では300万キロワットアワーとなり、火力発電で使用される石油に換算すると約78万リットル、ドラム缶で3900本分にあたるという。
ここで発電された電力は、丸紅を通じて長野県庁や各地の合同庁舎、恵那山トンネルなどで使用されている。
三峰川電力の酒井宗二社長は、「長野で生まれた電気を長野に販売する電力の地産地消。小水力発電のモデルケースとして、引き続きクリーンな電力を作り続けていきたい」と話している。
三峰川電力では、今後も引き続き小水力発電事業に力を入れていきたい考え。 -
第20回上伊那工芸展
陶磁や染織などの工芸作品を集めた上伊那工芸展が19日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。
今回は20回の節目を記念して、上伊那工芸会を創設した人形作家の原淑子さんと染色作家の小林一博さんの遺作展を兼ねている。会場の3分の2をさいて、二人の作品を展示している。
原淑子さんは、大正15年に伊那市に生まれ、人間国宝に師事。県展審査員などを歴任し、昭和60年に上伊那工芸会を立ち上げ、初代会長に就任。平成2年、65歳で亡くなっている。
一方、小林一博さんは、昭和16年に箕輪町に生まれ、15歳で上京。染色の道に進んだ。県展審査員などを歴任し、上伊那工芸会の2代目会長を務めた。平成12年、60歳で亡くなった。
会場には、そんな2人の意思を受け継ぐ会員23人の作品も並んでいる。
現在の会長、御子柴明寛さんは、「こんなにがんばっていますよと今は無き二人の先生に言いたい。先生方に切り開いていただいた上伊那の工芸にさらに磨きをかけていきたい」と話している。
さまざまな団体が集まって活動している上伊那工芸会は、県下でもまれな存在だという。 -
北新地区新ごみ懇談会
上伊那広域連合が計画する新しいごみの中間処理施設の建設候補地「桜井天伯付近」の地元、伊那市富県の北新区は、天伯付近に環境条件の似ている先進地のごみ処理施設を視察する方向で、広域連合と協議を進めている。
これは15日夜開かれた伊那市と広域連合との懇談で、北新区のごみ処理施設対策委員会が明らかにした。
3月の懇談会で北新区の倉澤松男区長が先進地視察を提案したことを受け、対策委員会は視察を実施するべきかどうかを協議した。
結果、「理解を深めるためにも必要」との判断から、実施する方向で今後調整を進めていくことにした。
ただし、先進地視察の実施場所は、今回の候補地「天伯水源付近」に環境が似ていることを条件としている。
また実施する前に、視察する施設周辺の有害物質の測定記録や環境アセスメントの結果、地域住民との協議の手法など、10項目に関する情報をあらかじめ提供するよう広域連合に求めている。
小坂樫男市長は、「環境アセスに着手しなければ、施設の建設は延び延びになってしまう。早急に先進地視察の日程を決めていただき、みなさまにご理解いただきたい」と話した。
北新区が先進地視察を行う方針を固めたことで、環境アセスメントの着手に向け、一歩前進したことになる。 -
有料老人ホーム緊急立入り検査
伊那消防署と上伊那地方事務所は16日、伊那市内の有料老人ホームで緊急立ち入り検査を実施した。
これは、今年3月に群馬県の有料老人ホームで10人が死亡する火災が発生したことを受け、全国一斉に行われている。
この日は伊那消防署と地方事務所の職員が伊那市東春近の有料老人ホーム「オードリー」を訪れ、消火器や避難路、非常照明が適切に管理されているかなどを点検した。
老人ホームなどの福祉施設では、自分で体を動かすことのできない利用者も多く、火災の時、逃げ遅れる人が多くなる危険性が高いという。
オードリーの大原和雄社長は、「健康で明るく、安全に老後を過ごしてもらえるよう、今後も適切な管理に努めたい」と話していた。
検査の結果、オードリーでは適切な管理が行われていることが確認された。
オードリーのほか、上伊那には3つの有料老人ホームがあり、これらについても17日に立ち入り検査を行う。 -
元気づくり支援金選定開始
県全体で10億円、上伊那には9390万円が配分される県の地域発元気づくり支援金の選定作業が始まった。
16日、採択事業を選定する第1回目の委員会が伊那合同庁舎で開かれた。
今年度、上伊那地域では9390万円の枠に対して、8市町村から58件、1億1100万円の要望がある。 昨年度は84件、1億3500万円だった。
市町村別では、伊那市が南アルプスジオパーク推進事業など20件、3256万円、箕輪町はフェンシング全国大会に併せたイベントなど6件、2082万円、南箕輪村は大芝高原松くい虫予防事業など4件、1829万円の支援を要望している。
事業区分別では、産業振興、雇用拡大が16件の3600万円、環境保全・景観形成が14件の2500万円などとなっている。
委員会では、モデル性や公益性、有効性など各事業について評価し、今月23日に採択事業を決定。その後上伊那地方事務所長が正式決定して内示する予定。 -
高遠でチューリップ見ごろ
伊那市高遠町の山田河原駐車場近くの花壇では、チューリップが花を咲かせ、ドライバーの目を楽しませている。
山田河原駐車場からは、高遠城址公園へ向かう花見客を乗せたシャトルバスが運行している。
その近くの花壇ではチューリップが花を咲かせ、訪れた人を出迎えている。
この花壇は伊那市振興公社東部支所が管理していて、早咲きのものから遅いものまで全部で7千個のチューリップの球根が植えられている。
伊那市振興公社によると、チューリップは来月中ごろまで楽しむことができ、その後はカンナやダリアが花を咲かせるという。 -
伊那市消防団のホームページ完成
伊那市消防団の活動紹介や年間スケジュールなどを掲載したホームページがこのほど、完成した。
これは、消防団の活動を広く知ってもらうとともに、団員に活動スケジュールなどを漏れることなく伝えるために作成した。
ホームページには、日々の活動の記録が写真付きで紹介しているほか、組織の紹介、防災、防火のための準備や心得などを掲載している。
伊那市消防団の伊藤仁団長は、「市民のみなさんに消防団の活動を知ってもらい、その必要性を理解してもらいたい」と話していた。
今後は、各分団を紹介するページを設けたり、分団の垣根を越え団員たちが交流できるページを作成する予定という。 -
障害者就労施設工賃アップ
伊那市の障害者社会就労センター「コスモスの家」は、利用者の工賃アップに取り組み、工賃の総額で4倍アップという成果を挙げた。
コスモスの家は、県の「工賃倍増計画実践モデル事業」に選ばれ、平成20年8月から今年3月まで事業に取り組んだ。
モデル事業所となったことで、施設に経営コンサルタントが入り、企業での荷物の仕分け作業、園芸店での苗の植えかえ作業など施設以外で働く場を新たに開拓した。
また、上伊那の障害者施設とともに年賀状のプリントや、製品のカタログ販売といった事業も新たに始めた。
その結果、1カ月間に利用者に支払われた工賃の総額が実施前の4倍、約33万9千円にアップした。
平均月額は約1万9千円。時給では、実施前の80円から353円になった。
また、施設以外で働くことにより利用者の意識にも変化があり、それまで気にしなかった仕事をするときの身だしなみなど、働く姿勢について考えるようになったという。
コスモスの家の小嶋早苗施設長は、「変わっていくことはエネルギーがいるがいいこと」と話し、今後も積極的に改革を進めていきたい竏窒ニしている。 -
美篶の歴史を学ぶ会開講
昭和初期に伊那市美篶で作られた「美篶の歌」を題材にして地域の歴史や文化を学ぶ講座が13日、美篶きらめき館で開講した。
美篶の歌は、昭和初期、旧美篶村の村長だった赤羽源一さんが作詞した。
昔は小学校などで歌われていたが次第に歌われなくなり、今では12番すべてを歌える人はほとんどいないという。
美篶公民館では、その歌を多くの人に知ってもらい、また歌詞を学ぶことで地域の歴史を学ぼうと今回初めてこの講座を企画した。
初日は1番に歌われている芦の歴史に詳しい矢島太郎さんが講師を務めた。
矢島さんは、歌詞に歌われている「芦沢除け」とは、芦沢と高遠の堺にある山のことで、昔は「除け山」と呼ばれていたことなど、歌詞に沿って地理や歴史を説明した。
この講座は全10回を予定していて、次回は実際に景色を見ながら歌の内容を学ぶ。 -
かっぽれで保科正之公大河ドラマ化PR
伊那市高遠町の高遠城址公園で15日、東京の大道芸人が江戸芸かっぽれを披露した。
この催しは高遠ゆかりの名君、保科正之公大河ドラマ化の運動を花見客にPRしようと、伊那市観光協会が開いた。
かっぽれを披露したのは、光江流社中の桜川梅光江家元率いる26人。
桜川さんらは昨年、東京で開かれた体力づくり元気フェスティバルに出演し、そこで高遠で健康体操をしているグループ「いきいきサポーター」のメンバーと知り合ったことが縁で今回、高遠を訪れることになった。
踊りが始まると周りは人だかりとなり、手拍子や掛け声で賑やかになった。
桜川さんによると、かっぽれは、元気の出るおめでたい大道芸として江戸の末期に始まり、次第に寄席や歌舞伎などでも踊られるようになったという。
この催しを企画した伊那市観光協会は、「さまざまな場面を通して、保科正之公をPRしていきたい」と話していた。
協会では大河ドラマ化実現を目指し100万人の署名集めていて、その数は14日現在で33万1840人となっている。