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伊那東小で伝統の相撲大会
伊那市の伊那東小学校で30日、伝統のすもう大会が開かれた。
小雨の降る少し肌寒い天候だったが、児童たちは裸足で地面を踏みしめ、相撲をとっていた。
伊那東小学校では、互いに触れ合って遊ぶことが少ない子どもたちに、触れ合って遊ぶ機会を作ろうと、毎年相撲大会を開いている。
この日は1年生から6年生が学年ごとに、個人戦や団体戦で戦った。
同校は、新校舎の建設工事の影響で先週末まで校庭を全面使うことができず、校庭での練習が少なかったクラスもあるという。
この日は、全面を広く使えるようになった校庭で、子どもたちは元気いっぱい相撲をとっていた。 -
新山小が小規模特認校に決定
伊那市教育委員会は30日、新山小学校を来年度から通学区を市内全域から通うことができる小規模特認校とすることを決めた。
小規模特認校とは、特色ある教育環境を生かし、市内全域からの入学、または転学を認める学校。この取り組みは全国的に行われているが、市内では初めてとなる。
現在、新山小の全校児童数は44人。4年生から6年生までの高学年は33人で、1年生から3年生までの低学年は11人。
今年度は1年生が2人、2年生が6人で、初めて1、2年生1クラスとなる複式学級となった。
教育委員会では、豊かな自然と少人数での学習環境を生かし、児童数が年々減少傾向にある同校の児童確保につなげていく考え。
小規模特認校への就学は、全学年できるものとし、各学年の定員は、通学区域から通学する児童を含め15人にするとしている。
また就学条件として1年間以上、小規模特認校に在学することなどを挙げている。
教育委員会では今後、学校についてのパンフレットを作成するほか、募集要項について検討していくという。
北原明教育長は、「新山小の特色を理解していただき、多くの方に来ていただきたい」。山岡清孝校長は、「学力と自然学習を柱に特色ある学校づくりを進めていきたい」と話していた。
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天竜川上流災害の教訓伝承検討会第3回
天竜川上流域の災害の教訓を後世に的確に伝える手法を考える検討会の3回目の会合が30日、駒ヶ根市の国土交通省天竜川上流河川事務所で開かれ、伊那、駒ヶ根、飯田の3つのモデル地域で行う、災害の教訓を伝える方法を検討した。
説明によると、試験的に、伊那地域では伊那小学校の3年生から6年生とその家族を対象に、被災経験を振り返り、雨の恐ろしさについて考える学習活動を検討しているという。
平成18年7月の豪雨体験を思い出したり、災害伝承ビデオを使うなど学習方法の例を示した。
天竜川上流河川事務所では災害についてのビデオやカルタなどを作製しており、その内容についての検討もあった。
委員からは、「私達から一方的に情報を流すのではなく、市民参加型になるよう努力したい」などの意見が出されていた。
4回目の検討会は来年2月に開く予定。
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権兵衛街道フェア
伊那、木曽両地域の魅力をPRする権兵衛街道フェアが28日、権兵衛トンネル伊那側入口前の国道361号沿いで開かれた。
トンネルを利用する人たちに伊那と木曽の特産品や農産物を知ってもらおうと、商工会や観光協会などでつくる木曽路と伊那路を結ぶ権兵衛街道フェア実行委員会が開いた。
フェアでは木曽方面へ向かう車線では木曽のブース10店が、また伊那方面の車線では伊那のブース14店が出店した。
木曽のブースでは、名物のそばが無料で振る舞われ、訪れた人たちの人気を集めていた。
ほかにはヒノキを薄くして作ったハガキが販売されるなど、木曽ならではの商品が数多く並べられていた。
一方、伊那のブースでも農産物や土産品が販売され、通りかかったドライバーらが買い求めていた。
実行委員会では、互いの連携により両地域の発展につなげるほか、広く伊那、木曽の魅力を発信できるイベントも考えていきたいと話していた。
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里山セミナー開催
地域の山づくりについて考える里山セミナーが28日、伊那市の西春近公民館で開かれた。
このセミナーは平成18年の7月豪雨災害で土石流による被害を受けたことを教訓に、西春近の住民が山づくりについて考えようと開いているもので、今回で4回目となる。
セミナーには、およそ80人が参加し、山の整備や野生動物対策などについて意見を交わした。
整備については、「所有者でも境界がわからないほど細分化されている」といった声や、「山の整備の前に林道を整備する必要がある」などの意見が出されていた。
ほかには若い人の関心が薄いことや、西春近単独ではなく周辺地域との連携などが課題として挙げられていた。
セミナーを開いた西春近自治協議会では、里山が荒れることが災害につながるとして、管理の方法についてさらに検討していくという。
セミナーでは今後、野生動物による被害がある地域、土砂災害の多い地域など、課題別に対策を協議していくことにしている。
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仙丈に初冠雪
伊那市長谷の南アルプス仙丈ケ岳で29日朝、初冠雪があった。
標高3033メートルの仙丈ケ岳では28日夜から雪がちらつき始め、朝になると2センチほどの雪が仙丈小屋付近を覆っていた。
29日朝の気温は氷点下1度ほど。例年より10日ほど早い初冠雪だという。
また29日の伊那市は、最高気温が13・7度と11月の中旬並の寒い一日となった。
長野地方気象台によると、この寒さは日本列島の南の海上に前線が停滞したため、県内全域が日本の北側にある寒気に覆われたという。
伊那市内は、朝から雨がぱらつき、厚い雲に覆われた天気となった。
伊那市駅近くの交差点では、行き交う人達は上着を着て歩いていた。
長野地方気象台によると、寒さのピークは29日までで、南信地方の30日の最高気温は29日より7度近く上がり21度になる予想という。
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事故米 伊那市、箕輪町、南箕輪村では給食に提供なし
長野県は事故米を原料とした食品の学校給食での提供状況を調査し29日、結果を発表した。それによると伊那市や箕輪町、南箕輪村の小中学校などは含まれていなかった。
県教育委員会では、小中学校や特別支援学校、夜間定時制高等学校などを対象に、平成15年度から20年度までの間、問題となった食品が給食に出されたか調査を行った。
調査の結果、県内の108の小学校や32の中学校、7の特別支援学校で合計21万2千食が出されていたという。
この中に、伊那市や箕輪町、南箕輪村の小中学校などはなかった。
県によると、これまでにこれらの食品による健康被害に関する報告はないという。
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伊那市の教育について考える懇談会
学校関係者や保護者などが伊那市の教育について考える懇談会が29日市役所で開かれ、不登校の児童・生徒数の調査結果が報告された。
調査は、昨年度伊那市が行った。
それによると昨年度、小学校での不登校児童数は18人で0.4%、中学校では72人の3.2%だった。
学年別では、小学校4年生から少しずつ増え始め、一番多かったのは中学2年生の33人だった。
また、今回初めて実施した追跡調査で、昨年度、中学を卒業した生徒のうち不登校の経験のある26人について無回答を除き、現在順調に高校に通っているのは19人、時々欠席が6人とわかった。また一人は、病気のため家で療養しているという。
懇談会は次回11月に開かれ、不登校の対策について考える。
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伊那市で住宅全焼
28日午後4時17分ころ、伊那市で住宅火災があった。この火事によるけが人はいなかった。
伊那警察署の発表によると火事があったのは、伊那市西町の小澤勝治郎さんの自宅隣りで小沢さん所有の建物。この火事で木造平屋一部二階建て住宅およそ264平方メートルが全焼した。
伊那署で火事の原因について現在調べを進めている。
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三峰川まつり
伊那市を流れる三峰川に親しむイベント、三峰川まつりが28日、伊那市高遠町の山田河原河川敷で行われた。
このイベントは子どもたちに、楽しみながら水環境を守ることの大切さなどを知ってもらおうと、三峰川みらい会議が開いたもので、およそ40人の親子連れが訪れた。
イベントでは川に関する質問に○×で答える、三峰川物知りコンテストがおこなわれた。
出題者から「川の源流から天竜川までの合流点までは50キロより長い」、「三峰川の支流には藤沢川がある」などの質問が出されていた。
参加した子供たちは、正しいと思ったらマルのゾーンへ、間違いと思ったらバツのゾーンにそれぞれ分かれ正解すると手をたたいて喜んでいた。
コンテストでは川に関するさまざまな質問が出され、集まった子どもたちは楽しみながら三峰川について理解を深めていた。
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高遠美術館で竹村新太郎油絵展
伊那市山寺の竹村新太郎さんの油絵展が、伊那市高遠町の信州高遠美術館で開かれている。
この作品展は、昨年竹村さんが全国規模の芸術家団体「一水会」の会員になった記念に企画された。
今回は竹村さんが長年のテーマとしてきた御嶽山の作品など21点を展示した。
展示作品の一つ「御嶽雪霞」は、冬の御嶽に雪が降り始める直前の様子を描いたもので、昨年の一水会展で安井會太郎奨励賞を受けている。
また、普段は冬の御嶽を描くことが多い竹村さんだが、今回は冬だけでなく、四季の移ろいとともに姿を変える様子を描いている。
油絵展ではほかにも、地元の風景や家族などを描いた作品も展示している。
竹村さんは「作品を見た方々に、御嶽の神々しさを感じていただければ」と話していた。
竹村さんの油絵展は10月19日まで、信州高遠美術館で開かれている。
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交通安全活動、安全運転の功績称える
19個人1事業者を表彰長年の交通安全活動や安全運転の功績に対して個人や事業者に贈られる表彰状の伝達式が29日、伊那警察署で行われた。
関東管区警察局長・関東交通安全協会連合会長の連盟表彰と緑十字銅章の表彰伝達式があり、19の個人と1事業者が表彰された。
これは、安全運転の管理や優良ドライバーに対し、財団法人全日本交通安全協会から贈られるもの。
今回、伊那警察署管内で表彰を受けたのは、優良運転者12人と、交通功労者6人、優良安全運転管理者1人の合計19人と1事業者です。
伊那警察署で行われた表彰伝達式では、伊那・高遠交通安全協会と安全運転管理者協会上伊那支部から各受賞者に表彰状などが手渡された。
安全運転管理者協会上伊那支部の小林紀玄会長は、「快適で安全な車社会を作るため、今後も模範となるよう指導をお願いしたい」と受賞者に呼びかけた。
受賞者を代表して箕輪町の中村喜男さんは、「今までに増して、地域の交通安全推進のため一段と努力していきたい」と今後の活動に意欲を見せていた。
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南アルプス自然保護官事務所開設
環境省は10月1日、南アルプス国立公園の管理を担当する自然保護官事務所を山梨県に新設し、管理業務の拠点となる事務室を伊那市長谷と静岡県に設置する。
自然保護官事務所は、南アルプスの高山植物の分布や外来植物の侵入状況など、南アルプスの植生を保護、観察する自然保護官が滞在するためのもの。
南アルプスにはこれまでも自然保護官はいたが、滞在事務所はなかったため、旧長谷村や南アルプス世界遺産登録推進協議会が国に対し、事務所の設置を要請してきた。
そのうち伊那市側の事務室については、長谷総合支所の2階に設置される予定で、今後はそこを拠点として自然保護官が活動し、南アルプスの保護、管理にあたっていく。
これを受け伊那市は、「地元に事務室ができたことでこれまで以上に植物などを手厚く保護できる」期待している。
なお、伊那市長谷の自然保護官事務室の開所式は10日2日の予定。
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まほら伊那市民大学修了式
まほらいな市民大学の第九期生の修了証書授与式が25日、伊那市のいなっせで開かれた。2年間の課程を修了した63人が、在校生に見守られる中、修了証書を受け取った。
市民大学は、伊那市が市民の生涯学習を進めるため開催しているもので、今年の修了生が9期生となる。
講演会や見学、スポーツなど48講座が開講され、2年間で10単位を取得すれば卒業することが出来るが、今年の修了生の平均取得単位は35単位だった。
学生で作る自治組織の活動も盛んで、交流会や修学旅行なども開催されたという。
修了式のなかで、学長の小坂樫男伊那市長は、「この2年間で生涯学習の基礎ができた。学ぶ姿勢を大切に、積極的に活躍する事を期待します」と修了を祝った。
修了生を代表して、野澤高さんは、「講座の内容は質が高く充実していて、学歴、職歴の枠を越えて仲間と共に学び、贅沢な時間を過ごす事ができた。市民としての生活の中で、恩返ししていきたい」と話していた。
最後に、全員で伊那市の歌を歌って市民大学の修了式を祝った。
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雇用や労務問題学ぶ
伊那商工会議所が講習会企業の経営者や労務担当者を対象とした、雇用や労務問題についての講習会が24日、伊那商工会館で開かれた。
講習会は、雇用の安定を図るため、経営者に労働問題や法改正について理解を深めてもらおうと伊那商工会議所が開いた。
講師は、伊那労働基準監督署、伊那社会保険事務所、伊那公共職業安定所のそれぞれの所長が務めた。
労働基準監督署の青木重和署長は、長時間労働の解消のための対策として▽勤務時間を正しく把握し、必要があれば勤務時間を変更する事▽時間外労働は届出をする事竏窒ネどを挙げていた。
伊那商工会議所では、定期的に同様の講習会を開いていて、労働者が健康で安心して働ける環境づくりを進めていく考え。
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アサギマダラ 仙流荘にも
伊那市長谷の宿泊施設「仙流荘」の裏庭で、南方から移動する珍しい蝶、アサギマダラが羽を休めている。
アサギマダラは、日本や中国、台湾に広く分布し、1500キロから2000キロ移動するとされる、珍しい蝶。
仙流荘では、3年前にアサギマダラが好んで蜜を吸うフジバカマを植えたところ、今月中旬ごろから、十数匹飛んできているという。
蝶たちは、花に止まっては蜜を吸い、長旅の疲れを癒しているようだった。
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伊那市が出会い支援センター11月に設置へ
伊那市は11月1日を目途に、市が主導的に結婚推進事業に取り組む仮称「いなし出会い支援センター」を設置する。26日開いた定例記者会見で、小坂樫男市長明らかにした。
伊那市は今年4月に結婚推進係を新設し、支援センターの設置準備をしてきた。
その背景には、深刻化する少子高齢化への懸念がある。
小坂市長は「今もいくつかの組織が結婚相談をしているが、実績が上がっていない。出会いの場がなかなかないのも現状で、行政として、そういう場を提供する必要があるのではないかと考えた」と話した。
市町村が主導となって結婚推進事業に取り組むのは県内では松本市四賀支所に続く2例目。
センターでは、結婚を希望する男女の年齢層を分類し、各層の対象年齢に応じて開催するイベントも変えるなどして、それぞれの条件に合う相手との出会いを提供していくことを事業の1つの柱としている。
また、従来の結婚相談所は個人登録がほとんどだったが、登録者数が伸びない状況にあった。
そこで今回は、各企業の協力を得ながら企業単位で登録してもらい、その企業の未婚の男女にイベント参加を呼びかけるなどして、これまでよりも気軽に出会いの場を提供していきたいとしている。
そのほかにも既存の相談所と連携して、情報の共有化を進めたいとしている。
平成17年の国勢調査によると、伊那市内に住んでいる15歳以上の男女の総数は6万917人。うち未婚者の数は1万3700人で、全体の約2割を占めている。
また、平成16年以降は亡くなった人の数が生まれた子どもの数を上回る年が増加している。 -
伊那中文化祭「泉が丘祭」始まる
26、27日の2日間、上伊那の多くの中学校で文化祭が行われている。
このうち、伊那市の伊那中学校の文化祭「泉が丘祭」では、毎年恒例の生徒会企画のイベントが行われた。
今年の企画は「伊那中オリンピック」で、体育館を会場に、クイズやフリースローなどの9種目をクラス対抗で競た。
伊那中学校には体育館が2つあり、別の体育館で行われた競技は生中継され、生徒たちはスクリーンに見入っていた。
最終種目のスリッパ競争では、8人分繋がったスリッパを履いて、ムカデ競争のようにゴールを目指した。
レースでは、思うように進まないクラスが続出し、体育館は笑いと歓声に包まれていた。
文化祭は27日も開かれ、学習成果の展示や音楽会があるほか、閉祭式では「伊那中オリンピック」の競技結果発表と表彰がある。 -
南アルプスのシカ柵に一定の成果
関係市町村や国、県などでつくる南アルプス食害対策協議会の幹事会が26日、伊那市長谷で開かれ、先月上旬にシカの防護柵を設置した仙丈ケ岳馬の背周辺に関して、柵の設置に一定の成果があったことが報告された。
協議会では今年、昨年度ニホンジカによる食害がひどかった仙丈ケ岳馬の背のお花畑の一部に、シカの防護柵を設置した。
柵の設置から1カ月が経過したことを受け、この日は今月4日に現地確認に訪れた南信森林管理署の職員から、その後の様子が報告された。
それによると、今回柵を設置した場所は、7月の調査の段階で、タカネヨモギやバイケイソウなどの高山植物が食害に遭い、シカの侵入も確認されていた。
しかし、柵の設置後はシカが侵入した形跡がなく、破壊されていた植生が少しずつ回復していたという。
今後、協議会では信州大学農学部に調査を依頼し、防護柵に一定の成果があったことを学術的に明らかにするとともに、柵の設置方法も検証していきたいとしている。
これらの検証結果を待って、来年度以降の方針を決めるという。 -
戸草ダム 村井知事が答弁
村井仁長野県知事は、伊那市長谷で建設が見送りとなった戸草ダムについて、「県として、地域住民の安全安心がはかられるよう積極的に国に求めていきたい」と述べ、国と地域が合意できる施策実現に協力していく考えを示した。
26日に開かれた県議会一般質問で、伊那市区選出の向山公人議員の質問に答えた。
向山議員の「国の突然の見送り方針についてどう考えるか」との問いに村井知事は、「地元が納得できる対策を責任を持って説明するよう強く国に求めている」と答弁。
「地域住民の安全確保に向けメッセージを」との質問には「地域住民の安全安心がはかられるよう積極的に国に求め、国と地元の両者が合意できるような治水対策が実現するよう協力していきたい。」と答弁した。
また、国から県に事前に計画の説明があったかとの質問には、北沢洋二郎建設部長が「まったく聞いていなかった」と答えた。
国土交通省天竜川上流河川事務所は、戸草ダムに替わる美和ダム上流域の治水対策案を10月初旬に地元長谷、高遠地域に説明する計画。
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伊那リ継続求め市議会が要請書提出
存続の危機にある伊那スキーリゾートの継続を求めるため、伊那市議会の中村威夫議長が25日、要請書を小坂樫男伊那市長に提出した。
24日閉会した市議会9月定例会で、伊那スキーリゾート継続についての請願が全会一致で採択されたことを受け、市議会として提出した。
要請書では、市として伊那スキーリゾートの経営継続について実行ある措置を講じることを強く要請している。
中村議長は、「市の経済効果がある観光施設なので、ぜひ積極的に対応してほしい」と話した。
小坂市長は、「1年休むと再開も難しい。早速ヤマウラの社長に10月2日に直談判にうかがう」と話し、原則としてヤマウラによる経営継続、または他の会社の事業引き継ぎによる経営継続を求める考えを示した。 -
入笠牧場で牛の下牧
伊那市高遠町の入笠牧場でひと夏をすごし大きくなった牛たちが25日、里に下ろされた。
畜産農家やJA上伊那の職員らが参加して、牧場に放されていた牛を検査し、里に下ろす作業が行われた。
牧場では、肉牛や乳牛130頭が、この夏を過ごした。
この一帯では、生後6ヵ月以降の乳牛のメス75頭が放されていた。雌の中に雄が一頭放されていて、子どもを産ませ牛乳が取れるようにするため、放牧の間にタネをつける。
検査では、妊娠しているか、健康状態はどうかをチェックしていた。
牛たちは、名残惜しそうに、職員に引かれていった。
放牧をすると足腰が強く、また、飼料代の節減になるということで、今年も諏訪や上下伊那の畜産農家40軒が牛を放した。
関係者は、「飼料代も高騰し厳しさが続くが、入笠で育った牛の牛乳をたくさん飲んで欲しい」と話していた。 -
保育園児がアマランサス収穫体験
伊那市の西春近南保育園の園児たちが25日、みんなで育ててきたアマランサスを収穫した。
同保育園は今年、食育の一環で、園庭横の畑でアマランサスの栽培に挑戦した。
伊那地域アマランサス研究会や伊那市農林振興課の協力を受けて春に直播したアマランサスは、草丈およそ170センチほどに成長し、大きな穂をつけ、収穫時期を迎えた。
この日は、園児およそ70人がはさみで穂を1本ずつ切って収穫した。園児たちは、大きな穂も上手に切り、友達と見せ合うなど楽しんでいた。
下平緑園長は、「子供たちが種まきから収穫まで一連の成長を見て、自分で食べることまで出来る体験がとてもよかった」と話していた。
収穫したアマランサスは乾燥させたあと、足で踏むなどして脱穀も体験する計画。アマランサスの実は、天ぷらや、ご飯に混ぜるなどして給食で味わうという。 -
住民有志のごみ焼却場を考える会
初の学習会上伊那広域のごみ中間処理施設について考えようと、住民有志でつくる「ごみ焼却場を考える会」は24日夜、学習会を開いた。伊那市内から29人が参加した。
学習会は、分からないことや心配なことをより分かりやすく学ぶ場にしようと、連続学習会として企画されたもので、この日が1回目の学習会だった。
ごみ処理場を考える会運営委員で、元市議会議員の若林敏明さんらが見解を述べた。
若林さんは、「用地選定委員会では、専門家による判断にまかせるとして、気象条件や排ガスによる影響について評価項目から除外していた。地域住民がもっとも心配している排ガスによる健康被害について、簡単な調査でもよいから検討すべきだった」として、用地選定経過に疑問を投げかけていた。
参加した住民からは、「こうした有志の会だけで話していてもらちがあかないので行政サイドからも参加してもらい話し合いたい」という意見が出された。
これについて運営委員は、「伊那市に出前講座で出席し説明するよう求めたが、区長の要請でないと応じることが出来ないと返答された」と答えた。
ごみ処理場を考える会では、次回「アセスメントとは何か」、3回目は「竜東地区のダイオキシン汚染」をテーマに学習会を開く予定。 -
雨宮てる子作陶展
駒ヶ根市に陶芸窯を構える雨宮てる子さんの作陶展「玉響の灯り展」が25日から、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。
雨宮さんが駒ヶ根市に窯を築いて11年目の記念展。
癒しの灯をテーマに信楽、萩、志野焼きなどのランプシェードを中心にした作品を展示した。
電気窯、ガス窯のほか、信楽の穴窯で6昼夜かけて焼いたものがある。穴窯の作品は、仕上がりの落ち着き、渋さが魅力だという。
会場には、陶器に和紙を貼り明かりをともした作品が並び、やわらかな光を放っている。
主婦業をしながら作陶に励み、夫の協力に感謝しているという雨宮さん。「自然の灯りで心が和み、みなさんが喜んでくれたらうれしい」と話している。
作陶展は28日まで。 -
上伊那地区高校演劇合同発表会
上伊那地区の高校演劇部の合同発表会が21日、伊那市の県伊那文化会館で開かれた。演劇部のある6つの高校から、およそ100人の生徒が参加した。
作品は、人とのつながりやいじめをテーマにしたものからコメディーまでさまざまで、生徒たちは、夏休みや放課後の時間を利用し練習してきた成果を披露した。
発表会では、プロの舞台芸術家や演出家などが、脚本や発声、演技などについて審査をした。
発表を終えた生徒達に、審査員は演技の指導や舞台空間の活用法、メイクや衣装の改善点など細かいアドバイスを送っていた。
部員の増加で8年ぶりに出場した伊那北高校は、奴隷となった王族の男性が、敵の女王と接していくうちに愛してしまう苦悩を描いた作品を熱演した。
王族の男性を演じた玉木ユカさんは、「人間の内面の変化を表現するのが難しく、視線や顔の向きを工夫し稽古を積んできた」と話していた。
部長の小松理沙さんは、「7月下旬からこの劇に打ちこんで来て、今日が1番良い出来」と発表を終え、ホットした表情を浮かべていた。
発表会は県大会の予選も兼ねていて、審査の結果、辰野高校演劇部が11月に松本で開かれる県大会に出場することが決まった。 -
住所表示変更業務に関する住民監査請求受理
伊那市が発注した住所表示変更業務について、市が市内の測量設計会社で作る伊那市測量業共同組合と随意契約を結んだことが違法であるとして、市内の住民グループが求めていた住民監査請求が18日に受理されていたことが、24日の市議会で明らかになった。
この請求は「公正な入札を実現する伊那市民の会」が今月1日に、伊那市の監査委員会へ提出していたもの。
市民の会は、地方自治法や伊那市財務規則では、委託契約で随意契約が認められるのは発注金額が50万円以下に限られているにも関わらず、今回1627万5千円で随意契約を結んだのは違法だとしている。
市監査委員会では、市民の会が提出した書類が一定の要件を満たしたとして、今回の請求を受理した。
これを受け、請求者による意見陳述は30日に行われる。
一方、今日開かれた伊那市議会9月定例会では、この契約を含む平成19年度伊那市一般会計歳入歳出決算認定が賛成多数で承認されている。 -
伊那市の投票所集約へ
伊那市選挙管理委員会は来年度を目途に、市内70カ所の投票所を最大で57カ所までに集約する。
集約の検討対象となる投票所は有権者数がおおむね300人未満の投票区。高遠町、長谷地区についてはおおむね200人未満となる。
基本的に集約する投票所間の距離は3キロを超えない範囲としている。それに加え、老朽化が進んでいる施設や駐車場が十分確保できない施設も対象となる。
市選挙管理委員会では、これにより立会人の負担軽減や費用削減効果を図りたいとしている。
今回集約の検討対象となる投票所は旧伊那地区で大坊公民館、ますみヶ丘公民館、平沢公民館、横山集会施設、上新山公民館、北新公民館、桜井農業生活改善研修センター、吹上集会センター、中条公民館、与地公民館の10カ所、高遠町で弥勒多目的集会施設、ばら口多目的集会施設、御堂垣外生活改善センター、松倉生活改善センターの4カ所、長谷地区で黒河内公民館、長谷伝統文化等保全伝習施設、杉島公民館の3カ所の合わせて17カ所。
今後、市選挙管理委員会では地元との話し合いを重ねながら17カ所のうち、廃止し、集約する投票所を決めるとしている。
一方、投票所までの足の確保ができない有権者に対しては送迎車を運行するなどの対策を検討して、この統合によって投票者の権利が奪われることのないよう取り組んでいきたいとしている。 -
伊那スキーリゾート継続請願
伊那市議会採択伊那市議会9月定例会の委員長報告と採決が24日、行われた。存続の危機にある伊那スキーリゾートの継続を求める請願は全会一致で採択され、市議会としても小坂樫男市長に宛てて要請書を提出し、スキー場の存続を求めていくことを決めた。
この請願は伊那市西春近にスキー場を経営する駒ヶ根市のヤマウラが事業撤退する方針を示したことを受け、地元地権者たちが提出していた。
請願の付託を受けていた経済建設委員会の新井良二委員長は、「撤退するというのは寝耳に水、市としても道路整備や除雪作業に協力してきた経過があり、継続を要請すべき」、「地権者の思いに配慮し、何としても現在のヤマウラの後継会社を見つけてもらいたい」など、委員会で出された意見を話し、委員会採決した経過を報告した。
その後市議会は、全会一致でこの請願を採択した。
また、市議会としての要請書を小坂樫男市長に提出することも確認し、市として実効性のある措置を講じていくことを強く求めていくという。
これに対しヤマウラは「事業の継続について今年の始めからずっと地元地権者と話してきたが、了解いただけていないのが現状。引き続きご理解を得られるよう、努力していきたい」としている。 -
やまびこソフト伊那ケーブルテレビ杯決勝戦
城南クラブが優勝平成20年度やまびこリーグ、伊那ケーブルテレビ杯決勝戦が22日、伊那市の富士塚スポーツ公園で行われ、城南クラブが優勝に輝いた。
やまびこリーグは、40歳以上の壮年ソフトボールリーグで今年度は9チームが優勝を争ってきた。
決勝戦は、2連覇をねらうインターフェアOBと城南クラブが戦った。
先攻の城南クラブは1回、ヒットやフォアボールでランナーが出塁し、3本のタイムリーで4点を先制した。
さらに3回の表に1点を追加した城南クラブは、ピッチャーの好投や堅い守備で5点を守りきり、5対0でインターフェアOBを下し、優勝に輝いた。