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羽広いちご生産組合が設立10周年記念式典
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームでイチゴ狩りを通じた体験型観光農園を展開する羽広いちご生産組合(泉沢勝人組合長)が13日、設立10周年記念式典を羽広荘で開いた。関係者など約100人が集まり、10年の節目を祝った。
温泉の湧出をきっかけに、地域振興と農業を結びつけたイチゴ栽培の導入が決まり97年、羽広いちご生産組合は設立。翌年1月1日にいちご園がプレオープンした。
泉沢会長は「手探り状態からのスタートで、お客に怒られながら接客を学んできた。伊那市の観光拠点としてがんばっていきたい」とあいさつ=写真。
小坂市長は「いちご園は集客数も一番多い中核的施設。一致団結して地域とともにいちご園を伸ばしていってほしい」と激励した。
いちご園は期間合計入園者数は01年に8万人台を記録して以降、徐々に減少。1、2年は6万人台を切りそうな年もあった。しかし、今年は5年ぶりに7万人台に回復。権兵衛トンネル開通の影響を大きく受けている。 -
伊那西高校の文芸部4人が全国高等学校文芸コンクールで優良賞に入賞
全国から2万4152点の文芸作品が寄せられた第21回全国高等学校文芸コンクール(全国高等学校文化連盟主催)でこのほど、伊那西高校文芸クラブの4人の作品が優良賞となった。応募総数が1万点以上あった俳句部門で入賞した3年生の唐木まなかさんと、詩部門で入賞した部長の蔡●さんが全国で表彰を受けるのは2度目。表彰式を23日にひかえ蔡さんは「それぞれレベルの部門でレベルの高い人たちが集まってくる場にまた行くことができるのは嬉しい」と笑顔を見せた。
4人の作品は県のコンクールで入賞した後、全国コンクールへ送られていた。
2年生では県のコンクールで最優秀賞となった下平恵さんが短歌部門で、春日千香子さんが詩部門で初入賞。「作品をつくる時は賞に入る入らないは考えていないので驚いた」「全国コンクールに出したことを忘れていたので、受賞はすごく嬉しい」と、それぞれに喜び語る。
俳句部門で入賞した唐木さんの作品「畦焼きの匂いをまとう家路かな」は、生活の中で感じたことをありのままに17音で表現したことなどが評価された。
顧問の伊藤あけみ教諭は「3年生には最後の思い出になるし、2年生には良いステップになる。作品づくりを通じてものの見方も変わってくると思う。そういう見方を大切にしてほしい」と語った。 -
経営者協会上伊那支部が風力発電計画反対支持
伊那市東部の入笠山、鹿嶺高原周辺で民間企業2社が検討している大型風力発電計画に対し、県経営者協会上伊那支部(支部長・向山孝一KOA社長、42社)は13日、計画中止を推進する姿勢を示した。向山支部長らが市役所の小坂樫男市長と下島省吾市議会議長を訪ね、「計画に反対する地域住民の声を全面的に支持する」と表明した。
同支部は、CO2の削減に向けた自然エネルギーの利用促進を推進しているが、大型風車の設置による景観や生態系への影響、災害発生の可能性などが懸念されているため「問題を優先する」と判断。「支部の会員企業は伊那谷の自然と環境によって育まれてきた。それを守るための地域住民の声を前に、座して観るべきではないとの考えに至った」としている。
開会中の市議会定例会では、計画をめぐる賛成・反対の陳情10件を20日の本会議で採決する見通しで、市はこれを受けて態度を明らかにする方針。このため、同支部は採決を前に、市長と議長に対して反対の意思表示をした。 -
シルバー人材ささえあい募金寄付
伊那広域シルバー人材センター伊那地区(三沢満男委員長)は14日、今年集めた「支え合い募金」、13万9327円を市に寄付した=写真。
伊那市、箕輪町、辰野町、南箕輪村の会員でつくる同センターでは「同じ高齢者同士助け合おう」と、毎年この時期に地区ごとで会員から募金を集め、4市町村に寄付している。
市町村合併があった伊那地区では、東部地区を新たに加わえ、3地区の約300人から募金を集めた。
三沢委員長は「せん定などは高齢化に伴い後継者が不足してきている。市の福祉に役立ててほしい」などと話していた。
募金は主に高齢者福祉に関する事業に利用する。 -
南ア世界遺産登録に向け 長野県の連絡協設立は来年2月までに
南アルプス世界遺産登録を目指し、長野県側の連絡協議会を遅くも来年2月上旬までに立ち上げる。
世界遺産登録に向け、静岡県、山梨県、長野県の10市町村で運動を展開する。長野県は飯田市、伊那市、富士見町、下伊那郡大鹿村の4市町村で、伊那市が取りまとめ役を務める。現在、連絡協の設立に向けて準備中。
すでに静岡県、山梨県では連絡協が立ち上がっており、長野県の設立後、関係市町村で推進協議会を立ち上げる予定。他県と連携を取り、活動基盤を整える。
小坂市長は「国内でも世界遺産に立候補しているところがあり、実現までには一筋縄ではいかない。運動することで、雄大な自然を広くアピールしていくことができるのではないか」と述べ、開発は極力せず、自然を保全して登録を目指す。
南アは、標高3、000メートル級の高山が連なり、日本を代表する山岳景観を有する。ニホンカモシカやライチョウなど28、29種が確認され、キタダケソウなど植物も多数存在する。
柴満喜夫議員の一般質問に答えた。 -
高遠町・弥勒ソバの会の恒例新ソバ祭
伊那市高遠町弥勒の有志でつくる「弥勒ソバの会」(23人、池上裕敏会長)は10日、弥勒多目的集会施設で、10回目となる恒例の「弥勒新ソバ祭り」を開いた。地区内のみならず市内外から途切れなく人が訪れ、会員が手打ちした新そばを味わった=写真。
ソバの会は、地区の休耕田の荒廃防止のため有志で94年に発足し、0・8ヘクタールの畑を利用してソバを栽培している。当初は会だけの祭りだったが、97年から地区住民へ感謝の気持ちを表わそうと広めていった。
会員は、午後の祭りに向けて朝から準備し700食のそばを打った。次々と人が訪れ満席となった会場では、毎年楽しみにしている人たちが「うまい」とうなづきあいながら味をたん能した。
池上会長によると、本年は天候に恵まれ上質のそばを収穫できたが例年に比べ多くの有害鳥獣被害にあったという。「せっかく続いてこれたので維持していきたいが得策があるわけでもない」としている。 -
長谷保育園で生活発表会
伊那市の長谷保育園(宮下瑞穂園長・46人)は9日、生活発表会を開いた。歌や合奏、劇などでこれまでの園児の成長を披露。会場に集まった約100人の保護者らは笑顔で見守った=写真。
未満児から年長児までの4クラスがそれぞれ2演目ずつ披露のほか、保護者や保育士らも参加し、計11プログラムを展開。パジャマの着脱や衣服をたたむなどの生活面での成果も発表した。
年中の「すみれ組」は、ちびっこ忍者にふんして運動遊びやダンスをステージで繰り広げた。子どもたちは、「○○忍者、跳び箱します」などと元気よく自己紹介すると、軽やかに跳んで見せた。
保護者たちは、ビデオカメラなどで我が子の成長の記録を撮影しながら、大きな拍手で応えていた。 -
「田楽座」東春近公演 住民有志が支援し盛大に
伊那市を拠点に全国活動する歌舞劇団「田楽座」は10日、東春近の春近郷ふれ愛館で地元公演を開いた。迫力ある太鼓の演奏や、会場狭しと跳びまわる獅子舞などの躍動感溢れるステージで、集まった住民らを魅了した。
開催に向け、東春近の有志が「東春近田楽座を楽しむ会」を立ち上げて地元公演を主催した。同会の田中明俊代表(41)=下殿島=は座員と組んで、地域内の保育園や公民館などで宣伝活動をするなど支援した。
集客活動の効果もあり、会場は満員の約150人。一つの太鼓を3人で打ち鳴らす「ぶちあわせ太鼓」、鳥を獲るしぐさをそのまま舞にした「鳥さし舞」などバラエティーに富む10演目を披露した。時折見せるこっけいな表情に笑い、見事な太鼓演奏に拍手を送るなど、観客と舞台が一体となって盛り上がった。
田中代表は「もっと多くの人に田楽座の魅力を知ってもらうため、これからも支援していきたい」と話している。 -
はらぺこ保育園でもちつき
新年を前に8日、伊那市富県の自由保育園「はらぺこ保育園」の園児が、もちつきに挑戦した=写真。
今年は、入園式でももちつきに挑戦した園児たち。今回は、正月用の切り餅や鏡餅などをつくるため、昨年同様この時期にもちつきを企画した。
もち米は昨年より若干多い7キロを用意。それを保護者などが外の釜でたき上げている間、園児たちは自分たちの畑で作った大根や白菜ネギなどを刻んで雑煮用の汁を準備した。
この日はあいにくの天気だったため、園舎隣にある築300年の建物の土間を借りてもちつきを敢行。「よいしょ」「がんばれ」などといったかけ声に合わせて力いっぱい杵(きね)を振り下ろし、その感触を楽しんでいた。
付きあがったもちはきなこやゴマ、大根おろしにあえて試食。作った切り餅は、お世話になった地域住民にも配る予定でいる。 -
子どもに関する問題の相談窓口を1本化へ
伊那市は、子どもに関する相談窓口を1本化する構想を練っていることを明らかにした。直通電話で相談したり、面談できる新たな場所も検討し、来年度の開設を目指す。
11日の市議会一般質問で、柳川広美議員が子どものいじめや児童虐待防止などの相談窓口について、市役所直通でなく、専用の窓口設置の見解を尋ね、北原教育長が答えた。
市の子育て支援課で、24時間対応しているが「教育委員会も一緒になり、保育士、保健師、社会福祉士、家庭児童相談員など10人からなる窓口体制にしたい」と述べた。
相談窓口は、年齢によって担当部署が異なることから、連携を取り、0縲・8歳の子どもの育ちを継続して見守っていく。
虐待の相談件数(05年4月縲・6年11月)は29件で、内容は身体暴力、母親のうつ病、心理的虐待などだった。 -
伊那市議会一般質問
副市長制は「検討中」伊那市議会12月定例会の一般質問で11日、小坂樫男伊那市長は、新設の副市長について「現在検討中。考えがまとまった時点で会派代表に話し、議員の皆さんにご理解いただきたい」と話した。伊藤泰雄議員の質問に答えた。
市長は、「今、助役の仕事が大変忙しく、一人ではとても遂行できない感じがしている」とし、「国でも収入役を置かないことができるとなっている。したがって副市長が一人増えるから人件費が増えることにはならない」と述べた。
宮田村が管理する北の城橋の改修問題についての伊藤泰雄議員の質問には、「伊那市でも応援したいと村長に申し入れた。応分の負担金を出して早急に復旧できるようにしたい」とした。
東京都新宿区との友好提携の具体策について黒河内浩議員が質問。市長は、「来年度から新宿区と職員の人事交流を図りたい」と答えた。
黒河内議員は、旧伊那飛行場史跡などの保存について、現在残る赤レンガの弾薬庫を移転設置し、資料収集して資料館として展示することを提案。市長は、「歴史の事実としての資料などは収集していかないといけないと思っている。どういう形で保存するのが適当か、文化財審議会ともご相談していきたい」とした。 -
ますみケ丘平地林 市民の森林づくり
伊那市は10日、ますみケ丘平地林で市民の森林(もり)づくりを目指した「キックオフ・イベント」を開いた。「森遊びのお店屋さん開店!」「広場のためのウッドデッキづくり」の2つのイベントで、市民に同平地林を親しんでもらった。
97年から「市民の森林」として地権者から用地を買収してきた林は、アカマツを中心とした面積68ヘクタール。3月、ますみケ丘平地林利活用実施計画策定委員会が市へ提出した、具体的な利活用についての報告書を受けて企画した。
両イベントに、上伊那地域を中心とした親子連れ約80人が参加した。「森遊び竏秩vは、落ち葉や木の実を入れた万華鏡作り、ハンモック遊びなどを用意。ウッドデッキ作りは平地林内のヒノキを伐採するなどして、大人が製作していった。
小枝を使ったクリスマスツリー作りなど、子どもたちは初めて作る「森遊び」に夢中。目を輝かせながら、ツリーにマツボックリやドングリ、鈴などを付けて思い思いのツリーを完成させていった=写真。
関係者は今後も、森林に親しみながら、保全整備を考えるイベントを組んでいきたいと考えている。 -
小中学校卓球選手権 シングルスで技術向上図る
第13回上伊那スポーツフェスティバル06・上伊那小中学生卓球選手権大会は10日、伊那市の県伊那勤労者福祉センター体育館であった=写真。上伊那卓球連盟、上伊那スポーツ振興協議会など主催。
大会は、地区内の児童、生徒の健全育成と卓球技術向上などの目的。約120人が集まり、小・中学生の部それぞれの男女シングルスで予選リーグ、決勝トーナメントの熱戦を展開した。
結果は次の通り。
★中学生
【男子】(1)沖村貴弘(伊那少年卓)(2)諏訪宝(辰野JSC)(3)伊藤亮介(伊那東部中)上原良太(伊那少年卓)
【女子】(1)下平咲(伊那少年卓)(2)根津彩香(伊那東部中)(3)久保村美里(同)吉岡彩乃(同)
★小学生
【男子】(1)桑沢聡(辰野JSC)(2)三澤拓弥(伊那少年卓)(3)福沢秀平(同)神崎蒼(飯島少年卓)
【女子】(1)高橋佐和子(伊那少年卓)(2)福沢奈緒(同)(3)中村詩穂(同) -
新山小を考える会が市に活動計画提言
伊那市の新山小学校などの存続を願う住民の集まり「新山保育園・小学校を考える会」(若林敏明会長)は11日、市に対し、地区の保育教育にかんする今後の活動計画を提言し、問題解決に向け、行政と協働して考えていく体制を構築することを要請した。
児童数減少で「適切な時期に統合など」との方針を示した市に対し、存続を危ぶむ住民らが9月に会を発足。これまでに連続したワークショップのほか、住民フォーラム、住民アンケートなどを実施し、対策を区民らで協議してきた。
提言した今後の活動計画の内容は、(1)地域の合意形成(2)児童数を減らさない努力と増やす方策(3)自然豊かで小規模校という環境を生かした魅力ある保育教育の実践竏窒ネどの柱で構成。これらの活動を進め、一定の児童数を確保していきたいとしている。
市教育委員会など関係各課の関係者との非公開の話し合いの後、若林会長は「担当関係者らと率直な意見交換ができたが、それぞれの対策が簡単に解決できる課題でないことが分かった。今後も協議してもらえることは確約した」とした。
会は来春、活動計画の一つである、授業や時間外(放課後)の保育・教育を支援する地域住民らによる組織「新山子どもサポーター会議(仮称)」を立ち上げてる考え。「課題を解決する力は住民の結束力と実践活動が一番重要」と話している。
今後の活動計画を関係各課へ報告する若林会長(中央) -
耐震強度偽装2ホテル改修完了 営業再開へ決意
耐震強度偽装事件の影響で昨年11月から休業を余儀なくされた「ホテルセンピア」(伊那市)と「駒ヶ根プレモントホテル」(駒ヶ根市)の改修完了を祝う竣工式が10日、ホテルセンピアであった。センピアは12日から、プレモントは16日から、それぞれ営業を再開する予定。
両ホテルを経営する「ホテルオオハシグループ」(飯田市)の中島憲治社長は「奈落の底へ叩き落されたような気持ちだったが従業員や家族の存在が私の支えとなった。従業員一同、失われた1年を取り戻すべくまい進する覚悟」と涙ながらに語った=写真。
両ホテルは、いずれも1階に柱などを増設し、4縲・階の窓周囲や2縲・階の廊下の境界梁(はり)を鉄板などで補強した。中島社長によると、改修工事費は両ホテル合わせて約5億円だという。
県によると、改修前の耐震強度は、センピアが0・54、プレモントが0・52だったが、どちらも建築基準法が定める耐震強度1・0を上回った。 -
かんてんぱぱで布・陶・花「冬の贈り物」展
クラフト作品を制作している上伊那在住の女性5人による「布・陶・花『冬の贈り物』展」が10日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。この季節に活躍するドライフラワーリースや温かさを感じさせるパッチワーク、普段の生活の中で活躍する皿やカップなどといった陶芸作品約160点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
ドライフラワーを担当する南箕輪村の池田幹さんの呼びかけで、異なる分野に携わる5人による合同展が実現。「冬の贈り物」をテーマとして、正月やクリスマスをひかえたこの季節、家族や友だちだけでなく、自分自身のプレゼントにしてもらえるような温かな作品をそろえた。また会場には、簡単なドライフラワー作品が作れる体験コーナーも設置している。
池田さんは「すべて手作りで心を込めた作品。手作りの温かさが伝われば」と話していた。 -
みはらしファームでしめ縄づくり体験がスタート
歳の瀬に合わせて伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで9日、しめ飾り・〆の子作り体験が始まった。観光客などが訪れ、苦戦しながら縄綯いに挑戦している=写真。
この時期の恒例行事。インターネットなどで知った県外観光客からの申し込みも多いという。
初日は、群馬県の観光客ら11人が、事務所スタッフの指導を受けながら、しめ飾りづくりに挑戦。初めては「難しい」と口々に話していた参加者も、コツを覚えてしっかりとした縄をなっていた。昔縄をなったことがある人の中には、しめ飾り用の左巻きに慣れていないため、苦戦する姿も見られた。
しめ飾り・しめ縄作り体験は24日までで、午前10時縲恁゚後3時に、工房Coo隣の「竹の家」で実施している(団体での参加は予約が必要)。
しめ飾り作りは材料費・講習料込みで1つ600円、〆の子作りは無料(ただし、持ち帰ることはできない)。
〆の子は28日に公園内に飾り付ける予定。
問い合わせはみはらしファーム公園事務所(TEL74・1807)へ。 -
いちご園で贈答用・直売所用いちごの出荷始まる
12月に入り伊那市西箕輪のみはらしいちご園では、イチゴの出荷が始まった。ハウスの中で大きく実ったイチゴから順に色付きはじめ、出荷の時期を待ちわびている=写真。
出荷がしているのは「章姫」と「紅ほっぺ」。贈答用が中心で、県外からの問い合わせもあるという。みはらしファーム内にある直売所「とれたて市場」にも一部出荷している。
今年は昨年より定植時期を1週間ほど遅らせたため、出だしは若干遅めだが、クリスマスに向けて出荷量が増加していく。ここ数日は天気の悪い日が続いたため、色付きが進まなかったが、茎、葉ともしっかりとしており、いちご園では品質の良いイチゴになると期待している。
イチゴ狩りが最盛期となる3月に、園内のイチゴが最盛期を迎えるよう調整。また、いちご園が10周年を迎える来年は、さまざまな記念イベントも企画している。
イチゴ狩りの開始は07年1月1日の午前0時(元旦は要予約先着300人)。
問い合わせ・申し込みはみはらしいちご園(TEL74・7430)へ。 -
個人と地域を笑顔で結ぶ町のイベント屋さん「笑龍」
「誰かを特別な形で喜ばせたい」と思っても、一人でできることには限りがある。でも、その思いを後押ししてくれる人たちがいたら?竏秩B
笑龍はそんな夢の実現を後押しするイベントプロデュースチーム。「自分たちの力を生かし、ミンナを笑顔に」が合言葉。
◇ ◇
発足のきっかけは友人の結婚式だった。遊び仲間だったメンバーは、遊び心いっぱいの余興を披露。会場を楽しませた。これを自分たちの間に留めておくのはもったいない。社会とのつながりの中で披露していこう竏秩B昨年11月から活動を開始した。当初3人だったメンバーが、今は10人になった。代表の平沢正貴さんは「仲間内だけで『面白い』って言っても、正当な評価できない。社会の中できちんと評価してもらおうとも思ったんです」と語る。
◇ ◇
クリスマスにサンタを装ってプレゼントを届ける“宅配サンタ”、各菓子メーカーが発表する新作菓子を全部食べてみよう竏窒ニいう“浴衣で秋のお菓子を満喫”など、この1年でメンバーの創意工夫が詰まったオリジナルイベントを企画・実行してきた。
しかし、活動開始当初は“イベント”をどうとらえたらいいか分からず、実現できないまま終わってしまった企画もあった。そこで、一から勉強し直そう竏窒ニ、画策。一人ひとりが企画書を作製し、例会で意見し合ったり、企画したイベントをメンバーが実際にプレ体験するなど、能力アップに努めてきた。
◇ ◇
そんな中企画した「サプライズ・アニバーサリー」は、誕生日を迎える恋人を喜ばせたい竏窒ニいう一人の女性の声にこたえた。
店を貸し切りにして、客を装ったメンバーが店内にスタンバイ。そこへ何も知らない彼と女性が一緒に入店する。二人のテーブルにケーキが運び込まれるタイミングに、メンバーが一斉に拍手。「自分の誕生日を知らない人にも祝ってもらえたらうれしいんじゃないか」そんな思いからの発案だった。
何も知らなかった男性は「びっくりしたけど嬉しかった」と少しはにかみながら笑顔を見せ、女性も「とても思い出になる誕生日になった」と喜びの表情を見せた。
一瞬にして苦労は報われ、「やってよかった」という思いが込み上げた。
「この活動をやっていると、『夢も実際にかなうんだ』と実感する。今はまだ、資金やネットワークがまだまだで、出来ることは限られているけど、やればできる、やらなければできないってこと。地道な活動をしながらつながりを広げ、メンバーの自信を高めていこうと思ってます」
◇ ◇
笑龍は現在、メンバーとイベント依頼を募集している。
問い合わせは笑龍(mstk.hrsw_7200-6195@docomo.ne.jp)へ。 -
山荘ミルクでキムチ漬け講習会
伊那市横山の山荘ミルクで11日まで、病気にならない食事の勉強会を兼ねたキムチ漬け講習会が開かれている。13年目の取り組み。
オーナー向山美絵子さんは、食に関する情報の貧困さを指摘し「命を育てる女性の役割は、添加物でなく、手をかけた食品を食卓に乗せること。何気なく作っている素材が体に良いのか立ち止まって考える」と自分の目で確かめることを呼びかけた。
また、酵素がなくなったり、体が冷えたりすると病気になりやすいとし、松本や木曽、諏訪などから集まった10人余は毎日の食生活を見直した。
キムチ漬けでは韓国の農家から買い付けた唐辛子を使った特製のたれにニラ、大根などの野菜を混ぜ、無農薬の白菜に挟み込んだ。塩回しと塩抜きがポイントで「塩は白菜の根元一枚一枚に振る」などをアドバイスした。
キムチは、白菜に唐辛子を入れることで、冬場に不足しがちなビタミンAを摂取することができるという。
講習会(予約が必要)は午前9時半縲恁゚後1時半。会費は1500円(食事付き)。
問い合わせは、山荘ミルク(TEL72・9990)へ。 -
天野雅勝さんの初の油絵展 「山紫水明」
伊那市坂下区旭町の自営業、天野雅勝さん(59)の初めての個展「天野マサカツ油絵展」は12日まで、同町のアートギャラリー・ミヤマで開いている。「山紫水明」をテーマに、市内から望む中央・南アルプスなどを描いた風景画を中心に、SM縲廡50号サイズの作品22点を展示販売している。
ファッションショップを経営する傍ら、グラフィックデザイナーとしても活躍する天野さん。趣味だった油絵を10年ほど前から本格的に取り組むようになった。還暦の前には作個展を開きたいと思い、ここ数年で描きためた力作を今回披露することになった。
自分の好きな色である青を基調とした作品が並んだ。テーマの「山青く、水清く」とした色づかいで、伊那谷を囲む雄大な2つのアルプスのほか、中国桂林の「突然そそり立ったような山々」(天野さん)などをキャンバスに写し取っている。
「当たり前に見ている風景でも地元にいると気づかない、そういう風景を絵に残して大切にしていきたい」と天野さん。自分たちの住んでいる場所の美しさを再確認してほしいという。
午前10時縲恁゚後6時。期間中は天野さんが会場を訪れる。
「山紫水明」をテーマに地元の山などを描いた天野さん -
人間国宝の陶芸家・金城次郎展
国指定重要無形文化財(人間国宝)の陶芸家・金城次郎さんの回顧展「沖縄が生んだ偉大な陶芸を偲んで」は12日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
おおらかで、心温まる素朴な作品を手掛けた、陶芸では沖縄県で唯一の人間国宝となった金城さん。貴重な初期の作品から晩年の作品まで50余点を展示即売している。
魚が笑い、海老(えび)が舞っている絵柄の「魚文」が特徴の茶碗、ぐい呑み、急須などの生活食器を出品。沖縄の人々が水筒代わりに使った「抱瓶」、どんぶりの「マカイ」なども並ぶ。
会場には、次郎さんの長男の敏男さん、次男の敏昭さん、長女の宮城須美子さん、孫2人の計5人の新作約200点も展示販売している。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
審議会が行政改革大綱案を答申
伊那市の行政改革審議会(中村威夫会長)が7日夜、市役所であった。学校給食施設を自校方式からセンター方式に向けて取り組むことを盛った行政改革大綱案を小坂市長へ答申した。
行革大綱(06縲・0年度)は行革の指針となるもので、基本方針に「市民サービスの向上を目指した行政システムの構築」をすえた。取り組み項目に窓口サービスの向上、健全な行財政運営、市民参加と協働の推進など79項目を上げた。諮問にあった庁舎への有料コピー機導入は、効果が見込めないため、削除した。
5年間の経費削減額は23億9100万円、収入増加額は11億5400万円を見込む。
学校給食施設は、高遠・長谷地域が給食センターや共同調理場で、伊那地域が自校方式となっている。諮問では「自校とセンターの比較研究から実施に移す」だったが、センター化によって給食業務にかかわる経費の削減などに効果があるとし、学校と保育園を一体的に検討。07年度に運営方針を決定し、08年度から一部実施の計画とした。
そのほか▽南アルプスの林道バスの民間委託▽保育園の統廃合(27園から18園に統合)▽住民基本台帳カードの利用拡大▽長谷ケーブルテレビの民間委託▽第三セクター・公社の統合▽勧奨退職制度の見直し▽職員駐車場使用料の徴収竏窒ネど。
審議会では市民からの提言を踏まえ、審議を重ねた。
中村会長は▽市民サービス向上のため、部署間の連携を密にする▽来庁した市民に対し、スピーディーな対応に努める▽学校給食施設についてはセンター化し、経費の削減を図ることが望ましい一方、食育の充実を図る竏窒ニ意見をつけ、答申。
小坂市長は「厳しい財政状況だが、住民サービスを落とさず、大綱案に沿って行政改革を進めていきたい」と述べた。
12月中に大綱を決定し、市のホームページで公開。内容については毎年、見直していく。 -
起業チャンピオン賞表彰式
創業者を対象にした「創業塾」(伊那商工会議所・上伊那地域チャレンジ起業相談室主催)の起業チャンピオン賞表彰式が8日、伊那商工会館であった。実現性が高いビジネスプランとして、市内高遠町の守屋豊さん(54)に贈った。
守屋さんは来年4月上旬、高遠町内に高遠そばの店をオープンする予定。
高遠そばは辛み大根、焼きみそ、刻みネギを合わせたからつゆで食べる伝統食で、地元産ソバを使い、自らで粉をひいて打つ。1人前を2回に分けて出し、ゆでたてを味わってもらえるよう工夫する。
「リスクがあっても悔いのない生き方をしたい」と定年を前に仕事を辞め、東京の専門学校に通ってそば打ちの基本を学んだ。開業に向けて準備中で「高遠そばは、素朴で豪快な味。いずれはソバを作るところから取り組みたい」と意気込みを語った。
表彰式で、伊藤正専務理事代行は商売繁盛を祈り、今後もフォローアップに努めるとした。
創造塾は9縲・0月の5回開き、経営コンサルタントや弁理士からマーケティング戦略や資金繰りの考え方、事業計画書の作成などを学んだ。会社員、主婦ら30縲・0代の19人が受講し、6人がプレゼンテーションした。受講生のうち、すでに2人が製造業、リンパセラピーを開業している。 -
飲酒運転の同乗者も処分
伊那市は「交通事犯にかかる伊那市職員の懲戒処分等に関する基準」を一部改正した。「飲酒運転と知りながら、同乗した職員は停職」などを新たに加え、8日から施行した。
これまで酒酔い運転、酒気帯び運転など処分の基準はあったが、飲酒運転による交通事故が大きな社会問題になっている中、全国で公務員の飲酒運転が後を絶たない状況。飲酒運転の根絶を図るため▽飲酒運転と知りながら、同乗した職員は停職(1縲・カ月)。ただし、飲酒運転手に指示・命令などした職員は免職▽飲食を勧めた職員は停職(1縲・カ月)竏窒Vたに設定。県と同じ処分とした。
部・課長を通し、非常勤や臨時を含めて全職員に周知。飲酒運転をしない、させないを改めて徹底した。 -
地域の伝統をテーマとした創作劇、1月の講演に向けて準備が進む
伊那芸術文化協会は1月21日、地域の伝統文化を題材とした創作劇「伊那の方言劇・やきもち踊りとざんざ節縲怎Lンニョンニョ縲怐vを、伊那市の生涯学習センターで公演する。松山光事務局長は「自分たちの町の伝統芸能を分かり易く伝える舞台劇。若い人からお年寄りまで、多くの人に来場してほしい」と呼びかける。
さまざまな伝統文化の保存会が高齢化する中、若い人にも楽しく分かり易く地域の伝統文化を知ってもらおう竏窒ニ、昨年から初めた取り組み。「羽広の獅子舞をテーマとした昨年は、約300人が来場し、好評を得た。
今年は県の無形文化財民俗資料に指定されている伊那市山寺区の奇祭「やきもち踊り」と、長谷入野谷地域に伝わる伝統芸能「ざんざ節・キンニョンニョ」をテーマに、約1時間の舞台を企画。芸文協のスタッフが書きおろした台本を、県伊那文化会館の付属劇団「南信協同」が演じる。語りにはSBCアナウンサーの久保田祥江さんを迎えるほか、演技中にそれぞれの保存会メンバーによる演舞があるなど、充実した内容となっている。
現在は本番に向けて、台本の練り込みをしながら、演技練習が始まっており、12月に入ってから整理券配布も開始している。
当日は入場無料(ただし、整理券が必要)。開演は午後1時(会場は午後12時半)。
問い合わせ・申し込みは伊那市生涯学習センター(TEL78・5801)へ。 -
コンビニ強盗に対応 伊那市で訓練
伊那署と伊那コンビニエンスストア防犯協会は6日、伊那市中の原のコンビニ「サークルK伊那ごんべい店」で強盗訓練をした。同協会加盟の関係者らも集まり、訓練の様子をうかがい今後の防犯対策の参考にした。
署員が2人の犯人役を演じた。一人が入店後、トイレに入り覆面、帽子姿に変装してからレジの女性に模造刀を向け、現金を要求。店員から札束を受け取った犯人は、駐車場で待機していた、もう一人の犯人が運転する車に乗り込むが、駆け付けた警官にそれぞれ取り押さえられた。
訓練後の総評では、逃げる犯人らに向けてカラーボールを投げる位置などを署員が指導した。防犯カメラについても録画用テープが常に準備されているかなどの確認を怠らないよう注意した。
伊那署によると、本年10月末までに県内で発生したコンビニ強盗事件は4件(05年は年間4件)。同署管内では発生していない。
強盗訓練をする犯人役の署員と店員 -
伊那西スケート場 25日オープン予定
伊那市内では唯一の天然リンクとして注目が集まる、ますみケ丘の市営伊那西スケート場は25日から今シーズンの営業を始める。関係者は、暖冬と心配される今季に今後の冷え込みを期待している。開場期間は来年2月4日までの予定。
昨シーズンは、寒波の影響で約10年ぶりの年内オープンだった。12月26日縲・月5日の42日間のうち37日の営業。利用者数は1436人で前年比557人の大幅増加だった。
同スケート場は、午前7時縲恣ッ10時、午後6時縲恣ッ9時の1日2回の開場。入場料は小学生以上は一人一回200円。
伊那市体協スケート部が不要スケート靴の提供求む
伊那市体育協会スケート部は、市営伊那西スケート場の無料貸出し靴を充実させるため、子ども用の不要スケート靴の提供を呼び掛けている。スケート靴は、スピード用で22センチ以下のサイズ。問い合わせは、市役所スポーツ振興課(78・4111、内線2730)へ。
氷が張り始めた25日オープン予定の伊那西スケート場 -
伊東瑞枝さんと友人らが展示 リボンアート
南箕輪村沢尻でリボンアート教室を開く伊東瑞枝さん(64)と友人、生徒の計3人の作品展「リボンアートアレンジ展」は25日まで、伊那市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている=写真。クリスマスや正月などをテーマにアレンジした約50点が会場を彩っている。入場無料。
毎年この時期に出品する伊東さんは、アセテート製のリボンで作ったバラの花などを使ってクリスマスツリーやブーケ、リースなどを制作。華やかに飾られた創造性豊かな作品に来場者の注目が集まっている。
今回、初めて友人の田沢房子さん=箕輪町三日町=が出品。生花を枯れないよう特殊加工した「ブリザーブドフラワー」でブーケなどをアレンジした。「本物の花のように感じてもらえれば」と来場を呼び掛けている。
土日は休館。午前8時30分縲恁゚後5時10分。 -
アマランサス研究会でアマランサスを使った試作和菓子が登場
市内の食品加工会社や生産者、研究者などでつくる伊那地域アマランサス研究会が6日、伊那商工会館であり、商品化に向けて研究を進めているアマランサスの試作菓子が披露された=写真。
遊休農地解消や地域おこしなどを目的として市内で栽培が始まっているアマランサスだが、現在はまだ、販売段階に至っていない。そこで今年4月、さまざまな分野の代表者らが集まり、生産から加工、販売までを体系的に研究する研究会を発足。その一歩として、各食品加工会社がそば、うどん、甘酒、パン、茶などの試作品を提案するなど商品化に向けた取り組みを着々と進めている。
この日提案された試作品は小麦をベースとする皮の中にゴマのあんを入れた和菓子と落雁(らくがん)。ともにアマランサスの葉を粉末状にしたものを混ぜて使用した。試食した会員からは「見た目より香りがする」「おいしい」など、好意見が多く出た。
研究会は、来年2月ころに有識者を対象にした試食会を開き、更なる研究を進めたいとしている。