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生徒900人分の情報紛失
伊那市教育委員会は11日夕方、伊那市内の中学校男性教員が所有する現任、前任校など延べ約900人分の生徒の成績などが入った個人用パソコンが車上狙いにあったことを発表した。
北原明教育長ら3人が会見で「私たちの指導、監督不行き届きだった。深くお詫び申し上げます」と謝罪。関係生徒、保護者へ文書などで説明するともに、今後の防止策を話し合っていきたいとした。
紛失した情報は現任校と市外の前任、前々任校の3中学校分で、氏名やテストの点などを含む担当教科の成績や、氏名、電話番号が入った部活動の連絡網のほか、学校行事の写真など。各学校の市町村名、それぞれ対象生徒人数などの詳細は未発表で「前任校などへ迷惑がかかる」とした。
事件は8月27日、男性教員が学校で深夜まで仕事をした後、南箕輪村のコンビニエンスストアに5分ほど寄った際に、バックに入れて助手席に置いてあったパソコンを盗まれたもの。車のドアの鍵は開いたままだった。28日、学校長へ報告し、伊那警察署へ盗難届けを提出した。
事件発生後から報告が遅れたことについて北原教育長らは「本人のデータ内容に関する記憶があいまいで中身を確認するのに時間がかかった」と説明した。
この中学校では成績処理などは学校のパソコンですることを原則としていたが、校長の許可を得て個人パソコンを持ち出すことはできた。しかし、事件当日、許可は受けていなかったという。
同教育委員会は今後、臨時学校長会を開き、各学校の情報管理の徹底について周知。▼個人情報や学校管理に関する情報を校外へ持ち出さない▼人事異動に伴う児童、生徒の個人情報を私物パソコンで持ち出さない竏窒ネどを盛り込むことにしている。 -
災害復興記念の花火大会
7月豪雨災害復興祈念の伊那市花火大会が9日夜、市役所南側であった。人出は約3万人。打ち上がる5千発の花火を楽しみつつ、災害復興を願った。
8月の「伊那まつり」中止を受け、イベントの一つだった花火大会は災害復興記念に切り替えた。プログラムは番付84のままで、花火と映画音楽などを組み合わせた「音楽花火」、空中ナイヤガラ、スターマイン、孫の誕生などを祝う記念花火など色鮮やかに夜空を彩り、会場から拍手と歓声が沸いた。
市役所西側駐車場の3カ所には、災害復興のための募金箱を設置、来場者から義援金を募った。
また、ローメンなど約30の出店が並び、にぎわいを見せた。 -
みはらしの湯で菊風呂
別名“菊の節句”といわれる重陽(ちょうよう)の節句に合わせて9、10日、伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は、浴槽に菊の花束を浮かべた「菊風呂」を、各露天風呂で行っている。秋の訪れを感じさせる花々が、入浴客たちを和ませている=写真。
中国では、縁起が良いとされる奇数の中で最も大きい“9”が重なる9月9日を「重陽の節句」としており、長寿の花として信仰する菊の花の香を移した「菊酒」を飲むなどして長寿を願う。日本でも明治時代までは旧暦の9月9日に当たる10月ころ、重陽の節句が行わる習慣があった。
この風習にちなみ「季節の節句に合わせた菊の花で季節感を楽しんでもらおう」と企画。早速菊風呂に入浴した人は「暑いけどもう菊の時期なんだね」などと話ながら、秋の訪れを感じ、いつもと少し違う露天風呂を楽しんでいた。 -
かんてんぱぱでパッチワークとステンドグラス展
伊那市の布工房「キルトガッセ」を営む根津幸江さんと、山梨県北杜市にある鉄とステンドグラスのお店「Koji」を営む小島良雄さん、教子さん夫婦による「パッチワークとステンドグラス竏衷Hのフェスタ」が11日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。温かな光を放つステンドグラスのランプや、古布でつくるパッチワーク、裂き織など約200点が、訪れた人たちの目を楽しませている=写真。
両者によるジョイント展示・販売会は今回が初めて。寒くなる時期に合わせ、温かさを感じさせる色彩、秋のモチーフなどを取り入れた。
根津さんは、布や木などといった素材そのものを生かしながら作品に用い、柿渋の染色などでアクセントを加えている。素朴な色彩はこれからの時期と相性が良く、タペストリーやバッグ、洋服など、多彩な布製品が並んでいる。
良雄さんが枠を作り、教子さんがガラス部分を手掛けるという児島さん夫婦のステンドグラスのモチーフは自然。色も自然を意識した優しい色彩で、和みの空間を提供してくれるステンドグラスランプや卓上写真立てなど、オリジナル作品が楽しめる。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後3時まで)。 -
伊那国際交流協会が伊那市を英語で観光ガイドするための英語講座を企画
伊那国際交流協会は、伊那市を訪れた外国人に、英語で観光案内ができるようになることを目指す英語講座「観光ガイド編」を新たに開講する。講師には県の国際交流員・ジョアン・ゴーリーさん(23)を迎え、市内観光スポットの案内方法を伝授してもらう。ジョアンさんは「あまり英語を話せない人でもテキストを覚えれば観光案内ができる。自分たちが住むまちのことをもっと深く知り、外国人だけでなく日本人にも観光案内できるようになりませんか」と多くの参加を呼びかける。
海外から伊那を訪れる人が増える一方、「伊那のことは分かっても英語は話せない」「英語は話せても伊那のことは分からない」など、それぞれの事情から観光案内までできる人材は少ない。そこで、英語を学ぶとともに地元を学び直してもらい、海外の人との交流に役立ててもらおう竏窒ニ今回の講座を企画。開講にあたり、市内の観光スポットを巡って、オリジナルテキストも作成した。講義では、ジョアンさんが伊那に来た当初、疑問に感じたことなどを参考に、各スポットに関連する季節イベントの案内方法なども学ぶ。
講座は19日縲・1月7日毎週火曜日で全8回。伊那市駅前ビル「いなっせ」4階の402号室で、午後7時から開講する。ガイド実習日は11月12日。受講費12500円(会員は11500円。12日の参加は実費)。定員15人。
問い合わせ・申し込みは伊那国際交流協会(TEL72・7706)へ。 -
川を美しくする集い
伊那市の第19回川シンポジウム「川を美しくする集い」(市・実行委員会主催、伊那毎日新聞社など後援)が9日、市生涯学習センターであった。小学生や自然環境団体など約300人が体験・研究発表、講演会などを通じ、身近な河川環境を考えた。
体験・研究発表では、アマゴの放流や水質調査などに参加した小学生7人のほか、伊那西小学校6年生などが活動を報告。
高遠小4年西組は、水質検査や砂防えん堤の見学など川に親しみ、川に学んだ活動を交え「三峰川のごみ拾いをして、きれいにしたい。カヌーも作って乗りたい」と話した。
そのあと、日本蜻蛉(とんぼ)学会長の枝重夫さんが「川のトンボ・池のトンボ」と題して講演。ムカシトンボ、ルリイトトンボ、ミヤマカワトンボなどの写真をスクリーンに映し出し、羽化や産卵など生態を紹介した。市内新山の「トンボの楽園」の生息調査に当たった枝さんは「指標昆虫のハッチョウトンボだけでなく、他のトンボもたくさんいる。大切に守るべき」と話した。 -
松澤ジアン成治君 棒高跳び・県中学記録更新
第41回上伊那陸上競技記録会(秋季)・第11回上伊那スポーツフェスティバル2006が9日、伊那市陸上競技場であった。小中学生、一般の男女、合計約450人が100メートルなど35種目を展開し、2種目で県新記録が誕生した。
8月の全日本中学校総合体育大会の男子棒高跳びで県中学記録4メートル40センチをマーク、3位入賞した松澤ジアン成治君(春富3)が4メートル50センチの記録更新。4メートル20センチから跳躍を開始、4メートル50センチは一本目でクリアした。
小学男子走り幅跳びでは、オープン参加の内川佳祐君(白馬北5)が4メートル87センチの県小学5年新記録を達成。県小学6年の記録をも上回る大ジャンプを披露した。
(結果は後日掲載) -
「水と健康医療器具体験会」 ベル伊那で11日まで
健康医療器メーカー協賛による「水と健康医療器具体験会」は11日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。
安全でおいしい水をつくるアルカリイオン整水器や最新鋭のマッサージ器など数種類の器具を展示販売。細胞を活性化する「家庭用ラジウム温浴器」などもあり、インストラクターが実験を交えながら説明する。
今回は人気商品の乗馬感覚で筋肉トレーニングができる健康器具「座・む縲恃n」も出品。コースによって運動量も調節でき、内ももの筋肉、腹筋、背筋の3個所を鍛えれる。
アルカリイオン整水器の水は健康、料理、美容などに使えるなど他用途。切り替え一つで、ノロウィルスやインフルエンザなどを除菌した「衛生水」としても利用できる。
午前10時縲恁゚後6時30分(最終日は午後4時)。 -
「アスリート先生」の挑戦 徳永吉彦さん(28)
生徒たちの応援の言葉が書き込まれた「日の丸」の国旗を受け取り出国した。「約束したんですよ。ぜったい日の丸を持ってゴールするって」竏秩B
「2006ITU(世界トライアスロン連合)デュアスロン世界選手権」(7月27竏・0日・カナダ、コーナーブルック)に出場。結果は、掲げた10位以内の目標は達成できず27位の「不本意な」成績に終わった。
◇ ◇
「デュアスロン」はランニングと自転車ロードレースを組み合わせた、欧州ではメジャーとなっている競技。今大会は世界30カ国、400人が参加、日本人選手団は男女11人が出場した。
前回の豪州大会に続いて2回目の世界への挑戦。昨年と同じ「エイジグループ男子」(トップカテゴリーの下)に出場。レース後半まで順調に目標順位を維持するも、自分のミスで糖分補給に失敗し、「低血糖症」に悩まされ後退していった。
視界は狭まり、眠気、体のダルさがひどくなっていった。走りを見ていた仲間たちもゴールはできないのではと心配していたほどだった。
ゴール手前100メートルで妻から「日の丸」を受け取った。本来は国旗を掲げる順位ではないが、生徒たちとの約束を果すためフラフラの体を鼓舞しテープを切った。
「途中棄権ではやるだけのことをやったとはいえない。現実を受け止め、結果だけは残そうと完走した。一年間、これに向けて頑張ってきたので正直、悔いが残っている」
◇ ◇
飯山市の生まれで、高校、大学時代は陸上競技に熱中。信州大学在学中は全日本大学駅伝に出場した経験もある。卒業後は「子どもたちに陸上を教えていこう」と教師になった。
デュアスロンとの出合いは04年7月。過労で入院していた時、テレビ映像に映った選手たちの姿に憧れた。療養中にもかかわらず、モチベーションは高まり、「退院したら自転車を買わないと」と思ったと振り返る。
「何かに燃えていない今の自分」に足りないものを見つけるための挑戦だった。どうせ目指すなら世界の舞台。仕事と両立しながら同年9月から練習を始め、初陣で10位以内の好成績、この年わずか3戦で世界選手権の出場権を獲得する活躍を見せた。
◇ ◇
伊那中学校での教職生活は2年目。デュアスロンを始めたことに、生徒たちの反応は暖かい。「一つのことに一生懸命になっている人を見るのはやる気が出る」と、尊敬の眼差しを送る教え子たち。世界を目指して専門性を見つけて努力したいという声は励みになる。
最初は自分のための挑戦だったが、生徒たちの見本になるためという、走る理由が生まれた。自分の世界を持って生きている後姿を見て、学んでもらえればと期待する。
本当のことを言うと、世界への挑戦は今大会で最後にしようと考えていた。日の丸を付けて競技するプレッシャーの重圧や大会を前に平常心で教壇に立つことに不安がある。
しかし、完全燃焼できなかった悔しさも残る。「辞められないよね」と生徒たちもエールを送る。まずは11月から始まる、世界選手権へとつながる国内シリーズへの参戦を決断した。
教員とデュアスロン選手の両立。よく続きますねと言われることは多いが、目的がはっきりしているからこそ熱中できるのだという。
生徒たちとの絆(きずな)に支えられた「アスリート先生」。熱い思いを胸に今日も走る。 -
かんてんぱぱでELLESコラボレーション10人の女性による展示・発表会
子育てや家事に励む傍ら、自身のやりたい事続け、さまざまに活躍する女性たちによる「ELLESコラボレーション10人の女性による展示・発表会」が8日から、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。パッチワークやトールペイントなど、女性ならではの感性が生きた作品の数々と、ピアノ演奏、煎茶でのもてなしなどといった体験会が、訪れた人たちを楽しませている。
展示会を企画したのは伊那市と南箕輪村の女性10人。それぞれ結婚以前から続けている活動を持ち、今では個人で教室を開くなどして活躍している。
会場には、パソコンを使ってプリントした手提げバッグやうちわ、国内産木材で一つひとつを手作りした素朴な積み木、心を和ませる一言が書かれた書など、さまざまな作品が並んでいる。
代表の丸山田真子さんは「10人それぞれが素晴らしい作品や発表をしている。それぞれに良さを感じてほしい」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後3時まで)。11日まで。
また会場では、ビーズやトールペイント、パッチワークなどの手作り講座があるほか、煎茶のお茶席、ピアノ発表などもある。
各時間は次の通り。
◇ビーズ講座=8日午後2時、午後3時からの2回。費用800円
◇トールペイント講座=8日午後2時からと9日午前10時からの2回。費用500円
◇パッチワーク講座=9日午後1時から。費用千円
◇ビーズ講座=10日午前10時、午前11時からの2回。費用800円
◇くるみボタンでポニー作り(ヘアゴム)=10日午前10時、午前11時からの2回。費用500円
◇ピアノ発表会=10日午後1時半から
◇お茶席=9、10日の午前10時から、45分置きに実施(昼食時は除く)。9日は午後3時15分、10日は午後12時半まで。費用500円。 -
はら美術、きたっせで第2回一枚の繪伊那大絵画展
伊那市旭町のはら美術は8日から、第2回一枚の繪竏宙ノ那大絵画展竏窒A伊那市の伊那北地域活性化センター「きたっせ」で開いている。巨匠から新鋭まで多彩な作家70人による日本画や洋画、約150点が、訪れた人たちの目を楽しませている=写真。
きたっせのオープン記念として始まった絵画展で2回目。地元に縁の深い作家から世界を舞台に活躍する作家まで、さまざまな作家の作品を一度に見られる絶好の機会ということで、昨年も好評だった。
今年はシルクロードをテーマとして数々の作品を描いている洋画家・多田博一さんの特設コーナーを設置。新作を中心とした約30点と、今回の絵画展に合わせて描いた地元風景画を並べた。シルクロードをテーマとする作品には、突き抜けるような紺碧(こんぺき)の青空と広大な砂漠の対比が美しく、そこにある自然の厳しさも伝える。また、そこで生活を営む人々の姿は、たくましさと郷愁を感じさせる。
大町市出身の若手作家・桶田洋明さんの特設コーナー「花と女性像竏窒ォらめきと透明感」もあり、女性の柔らかい表情と花の美しさを繊細なタッチでとらえた作品が並んでいる。
多田さんは10日まで、桶田さんは11日まで来場している。
入場無料。午前10時縲恁゚後7時(最終日は午後5時まで)。11日まで。来場者には特製アートカレンダーを贈呈する。 -
まちじゅう花いっぱいコンクール審査会
伊那商工会議所・商業連合協議会(田中忠会長)は8日、中心商店街で「まちじゅう花いっぱいコンクール」審査会を開いた。優勝は通り町1丁目商店街振興組合だった。
コンクールは、商店街ごとに花を飾り、お客さまが和める空間づくりや環境美化を進めようと昨年から始まったもの。
今回、応募があったのは6団体。各商店街に、マリーゴールド、サルビア、ペチュニア、菊、バラなど色とりどりに咲くプランターや鉢植えが並んだ。花丈の違う品種をバランスよく寄せ植えにしたり、鉢の配置を一カ所にまとめたりと工夫。
審査員は協議会正副会長、各商工会長ら10人が務め、各商店街を歩きながら、周辺環境への配慮、デザイン、管理状況など5項目を5段階で評価した。
通り町1丁目は、通り全体に花を飾ったことで、高得点を集めた。
田中会長は「コンクールの期間中(8月20日縲・月17日)だけでなく、華やかで明るい商店街づくりを習慣づけてほしい」と呼びかけた。 -
殿島橋の落下に伴い、仮設歩道を設置
天竜川にかかる伊那市の殿島橋(歩行者専用)の落下に伴う仮設歩道の説明会が7日夜、西春近支所であった。地域住民は伊那建設事務所が示した春近大橋と周辺道路の延長700メートルを整備する仮設歩道について了承。伊那建は年内中に工事を済ませたいとしている。
7月の梅雨前線による豪雨災害で、殿島橋の橋脚が沈下し、西春近側から橋げた60メートルを撤去。安全確保が難しく、現橋を使った仮橋設置は断念した。
仮設歩道は、国道153号と県道南箕輪・沢渡線が交わる沢渡信号機から国道西側を通り、犬田切川北側の国道下をくぐって天竜川堤防の小段を上って春近大橋につなぐ。春近大橋東側から渡場信号機までは路側帯1・2縲・・5メートルを確保。殿島橋の橋脚沈下で急きょ、春近大橋両側に路側帯各1・25メートルを設けたが、中央線をずらし、片側(南側)のみ1・5メートルとする。車道より20センチ高くし、段差をつける。犬田切川、戸沢川には、それぞれ延長20メートル・全幅2メートル、10縲・2メートル・2メートルの仮橋を造る。
事業費は概算で4千縲・千万円。
説明会には地域住民約50人が出席。伊那建職員が殿島橋の現況や仮歩道(案)の設置について説明した。
参加者から「春近大橋西側で、子どもたちが信号待ちする場所を確保してほしい」など安全確保にかかわる要望が相次いだ。
伊那建は、出された意見を反映し、国道沿いのガードレール下への泥除け対策などを講じる。
国道に沿った犬田切川竏衷t近大橋間の歩道設置は、交通規制の問題のほか、工期的・費用的に無理とした。
小中学生のスクールバス・タクシー移送について、新橋ができるまで継続を望む声もあり、北原教育長は「仮橋ができるとされていた11月まで予算措置はしているが、その先の方針は決めていない」と答えた。 -
「たかずやの里」で中華料理の調理奉仕
全国の児童養護施設などで調理奉仕活動をする、京都中国料理厨師会「琢磨会」は7日、伊那市富県の同施設・たかずやの里で、県内初めての奉仕活動をした写真。会員3人が訪れ鳥肉や蟹肉を使った中華料理を提供、児童、職員らはプロの味に舌鼓を打った。
調理奉仕で社会福祉に貢献しよう竏窒ニの楊正武会長(61)=京都市=の呼び掛けに賛同した料理人らでつくる会。82年から、地元の京都府を中心に活動を開始、近年は全国縦断を目指して展開する。現在、16府県の施設を周り、延べ788回の訪問回数を数える。
この日は、「棒々鶏絲」「麻婆豆腐」など6品を児童ら46人分調理。京都から訪れたため、日程の都合で子どもたちと一緒に食事はできなかったが、メンバーらは「喜ぶ顔を思い浮かべ」との思いで、真心込めて料理していた。
同会は児童養護施設がある47都道府県すべてで奉仕をすることを目的に活動。楊会長は「後10年のうちには全国制覇をしたい。殺伐とした世の中で、子どもたちに何か喜んでもらえれば」と話していた。
年間40回を数える施設訪問回数は、年内には800回に達する予定となっている。 -
伊那公民館女性教室押し花絵クラブが作品展
伊那公民館女性教室「押し花絵クラブ」(伊藤三恵代表)の作品展は20日まで、伊那市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている=写真。身近な場所で採取したサクラ、ユリなどの草花を使い、メンバー17人が一人2点ずつの計34点を出品している。
公民館事業の女性教室で学習するクラブの一つで、7年目を迎える。押し花絵インストラクターの野沢伊代子さん=伊那市=を講師に月2回の教室で学習。同ギャラリーでの作品展は3回目で、本年は新クラブ員4人も加わり、デビュー作品も並ぶ。
作品はそれぞれが一品ずつ、今年の干支(えと)の「犬」を題材に展示した。「ワンちゃんの目鼻、口の置き所で表情も変るので、作っていて楽しい」と伊藤代表。メンバーらの個性豊かな力作が会場を彩っている。
野沢さんは「花の命をいただき、大事に一つ一つの作品を作っている。それぞれの個性豊かな作品を見てほしい」と来場を呼び掛けている。
休館日は土・日曜日、祝祭日。午前8時30分縲恁゚後5時10分。 -
アマランサス地域活性化にどう生かす
日本アマランサス・キノア研究会による第10回「アマランサス・キノアシンポジウム竏鋳n域でアマランサスをどう活かすか」が16、17日、南箕輪村の信州大学農学部である。
地域活性化などを目的として、上伊那でもアマランサスの栽培が始まり、「それをどう生かして商品開発を進めていけばよいか」などの課題がでてきている。そこで今回は、学術研究の発表とおもむきを変え、市民フォーラム的なシンポジウムを企画した。
16日は総合実験実習棟30番教室で午後1時縲・時。アマランサスを用いた活動に取り組む各界の関係者が、普及と課題、加工食品開発の取り組み、地域おこし事業における役割など、それぞれの視点から発表する。17日はエクスカーションで、農学部内にあるほ場や伊那市高遠町のアマランサス畑の見学を予定している。午前9時縲恊ウ午ころ。
参加費は一般千円、学生は500円(懇親会参加者は、別途3千円)。申し込み、問い合わせは、信大農学部(TEL77・1619)根元さんへ。 -
手良保育園の園児がポニー体験
大型動物に触ってみよう竏窒ニ6日、伊那市手良保育園(間山静園長)の園児78人が、手良地区の酪農家・酒井秀明さん(34)が飼育しているポニーや子牛と触れ合った。
園児の保護者の一部から「子どもをポニーに乗せてほしい」という要望を受けた酒井さんが、園での体験を持ちかけて実現した。乗馬の順番を待つ間に触れ合ってもらおう竏窒ニ6月に生まれたばかりの子牛も同行した。
ポニーには、全園児が順番に乗馬。ほとんどの園児はポニーや子牛に初めて接したが、恐がることはなく、「優しい」「かわいい」と興味津々でポニーや子牛と触れていた。
中央酪農会議の酪農教育ファームとして、小学校などで食や命の大切さを伝えている酪農体験イベントをしている酒井さんは「今は回りにこういう生き物がいないから、なかなか触れ合うことができない。搾乳体験を通して“牛乳は冷たい”と考えていた児童が、本当の牛乳は温かいということを知ったりする。食べ物がどうやってできるかを知ると、食に対する意識も変わる」と話していた。 -
三峰川みらい会議、改めて三峰川の治水を検証する会を10日に開催
三峰川みらい会議の水チームは10日、7月豪雨により様変わりした三峰川の現状を通して、今後の利水と治水、環境などのあり方を考える検証会する。関心のある一般に参加を呼びかけている。
各地で多くの被害が発生した7月豪雨は、三峰川でも多大な影響があり、大量の流木の発生、左岸側のサイクリング・ジョギングロードの流出などをもたらした。水チームは、三峰川における今後の利水や環境保全などを考えていくには、変化を十分に知る必要があると認識。検証会を急きょ企画した。今年4月に完了した「自然再生事業」の現場や、サイクリング・ジョギングロードの欠損個所などを見ながら、今後の整備計画に生かしていきたいとしている。
三峰川右岸に集合後、約2時間かけて合流点から高遠ダムの下までの両岸を見て回る。集合時間は午前8時。少雨決行。
参加申し込み・問い合わせは検証会事務局(TEL090・4094・2870)若林さんへ。 -
「リーン、リーン」秋の音響く
「リーン、リーン」竏秩B伊那公民館の武田登館長が飼育するスズムシが今年も羽化し、館内に鳴き声を響かせている。同公民館で風物詩となっている秋の音色は利用者にとって・ス清涼剤・ス。澄んだ声は10月下旬まで楽しめそうだ。
今年は残暑の影響で羽化は遅く、成虫になったのは例年より20匹ほど少ない約80匹。毎年、盆過ぎには鳴き始めていたが8月下旬にずれ込んだ。武田館長は「鳴き出してくれて嬉しい」と胸をなで下ろしている。
朝夕や涼しい日には、雄たちが心地よい羽音のアンサンブルを披露。公民館を訪れる人たちは耳を澄ませ、声に聞き入り、遅い秋の到来を実感している様子だった。
伊那公民館では希望者にスズムシをプレゼントしている。問い合わせは(TEL78・3447)へ。 -
国道361号南箕輪で交通死亡事故
6日午後2時20分ごろ、南箕輪村南原の国道361号で、伊那市坂下区の無職、伊藤秀雄さん(60)運転の軽4自動車が進路左側の案内標識支柱に衝突する交通事故があった。伊藤さんは胸を強く打ち、収容先の病院で死亡した。
伊那署の調べによると伊藤さんは、道路を木曽方面から伊那市方面に進行していた。進路は下り坂の直線道路で50キロ規制だった。
国道361号・権兵衛トンネルが開通以来、同署管内のトンネル近くでの死亡事故は初めてとなった。 -
伊那市出身、黒河内さんが出演する「出雲の阿国」の公演、28日に
伊那市出身の黒河内雅子さんが「お松」役として出演する前進座創立70周年記念公演「出雲の阿国」が28日、伊那市の県伊那文化会館で開く伊那市民劇場第126回鑑賞会で公演される。
作品は踊りにひたむきな思いを傾ける一方、さまざまに翻弄される阿国の半生を描いた有吉佐和子の「出雲の阿国」を劇化したもの。豊臣の時代、念仏踊りで興行する一座の踊り手だった阿国は、秀吉の御伽衆の目に留まり、淀君の前で踊るまでになる。しかし、さまざまな人とのかかわりを通し、一座はばらばらになり、阿国も出雲へと帰っていく。
黒河内さん演じるお松は、阿国に憧れて一座に入り、途中、田舎に連れ戻されそうになるも一座に残る。踊り手の一人、伝介と夫婦となり、最後まで阿国と伝介を支え続けるが、自身の踊りへの情熱はなかなか実を結ばない。
黒河内さんは「天才である阿国が光ならお松は陰。器用な方でない自分も劇団に入ってから思うように動けず、腹を立てることが何度となくあった。お松はそんな自分と重なる特別な役」と語り、地元での公演に意気込みを見せる。
開演は午後6時45分。鑑賞は会員制。
観劇に関する問い合わせ・入会希望者は伊那市民劇場(TEL78・6684)へ。 -
伊那市美篶の大森英明さんが写真展
伊那市美篶の会社員大森英明さん(57)の写真展「夢幻の世界、富士山」は14日まで、伊那市荒井区錦町の市立図書館広域情報コーナーで開いている。入場無料。
五月晴れに映える茶畑、月と背景、星空など富士山の姿をさまざま場面で撮影した作品が集まる6回目の個展。近作を中心に、全紙サイズ14枚、全倍サイズ8枚の計22枚が並んでいる。
精進湖北岸から撮影の月明かりに照らされた富士、高ボッチ高原から臨む諏訪湖の夜景と富士竏窒ネど、「普段あまり目にすることのない姿を撮影した」(大森さん)。
大森さんは富士山の魅力に心を奪われ、10年以上撮り続けているアマチュアカメラマン。年間30回前後、富士を撮影するために県外などに足を運んでいる。
今年の1月は横浜ベイブリッジから富士を見ようと、毎週通ったが思うように撮れず断念。求める瞬間をじっと辛抱強く待ち、撮れた時の感動は大きいと話す。
これからも、「富士の一瞬一瞬を大切に、まだ見ぬいろいろな表情を追い続けたいと」と意気込んでいる。
月曜日は休館。午前10時縲恁゚後7時(最終日は午後5時)。 -
「伊那シニア」が全日本シニアソフトボール大会へ出場
第20回全日本シニアソフトボール大会へ出場する県代表チーム「伊那シニア」の小牧文敏監督(68)らが6日、伊那市役所を訪れ、小坂樫男市長へ大会の意気込みなどを伝えた。
伊那シニアの全国大会出場は2回目、4年ぶり。前年まで県大会9連覇の実年(50歳以上)チーム「伊那OB」を中心に、59歳以上のシニア選手らで構成する。5月中旬にあった県大会予選で優勝し、出場代表権を獲得した。
県大会は県内21チームが出場する中、決勝戦で「駒ヶ根OBソフトクラブ」(駒ヶ根市)に対し、7対0の圧勝。本年は投手の秋山清博さん、河野盈雄さんら、出場年齢を迎えた新人5人も加入し、チームは例年に比べ好調にあるという。
全国大会は9縲・1日、神奈川県の小田原市酒匂川スポーツ広場などであり、代表48チームがトーナメントを展開。初日、2日目は2試合ずつの強行だが、小牧監督は「今年は期待できる。秋山と河野の継投で乗り切りたい」と言葉に自信をのぞかせていた。
初戦は強豪チーム「鳥城シニアソフトボールクラブ」(岡山県)が対戦相手。伊藤易明主将(66)は「初戦突破で波に乗り、ベスト4を目指して勝ち進みたい」と意気込みを語っていた。 -
健康志向のまちを全国へ発信
伊那商工会議所は本年度、「中央アルプスを横断したトンネルを利用しての観光推進事業」に取り組んでいる。11月ごろにイベント「ウォーキング&食」を計画中。
この事業は、観光資源開発など小規模事業者の全国規模を視野に入れた新事業を支援する中小企業庁の新規補助事業として採択されたもの。
木曽と伊那を結ぶ権兵衛トンネルが開通したことで、地元の温泉やみはらしファームなどをつなぐウォーキングコースの設定や、新たな食の開発「伊那ブランド」づくりを盛り込んでいる。
実施に当たり「地域資源∞全国展開プロジェクト委員会」を立ち上げた。新規ビジョン特別委員会、商業連合協議会、観光接客部会、女性会、青年部の委員ら44人で構成、委員長は唐木和世さんが務める。
ウォーキングコースは複数を考え、訪れた人が南アルプスの眺望を楽しんだり、伊那の良さを感じようなコースを提案する。
「食」は、地域の食材を使った新たな開発を模索中。
商議所は「『健康志向のまち』を発信し、人の流れを呼び込みたい」と話している。
11月のイベントは今後、具体的に内容を煮詰めていく。 -
伊那市勤労青少年ホームで若年者を対象とする就職支援講座を開講
伊那市勤労青少年ホームと働く婦人の家・女性プラザ伊那は、若年離職者やニート、フリーター支援などを視野に入れた「就職支援講座「あなたの就職のお手伝い」を06年度後期講座として新たに開講する。どんな職種でも必要とされるパソコン操作の基礎やオフィスマナーに加え、民間のキャリアコンサルタント会社から迎えた講師によるコミュニケーション講座も実施。若年層が悩む人間関係の不安解消も目指す。
全国的に、公共職業安定所に登録・相談に訪れる若年者は年々増加する傾向にあり、ハローワーク伊那でも、7月の登録者の約6割が39歳以下だった。一方、即戦力を求める企業からは中途採用の募集が増えてきているが、キャリアの少ない若年者にとっては、できる仕事とやりたい仕事のギャップもあるという。
講座は、就職基礎を身に付けながら自身の適性を見直してもらい、やりたいことが分からないという人には就職への糸口を提供することで就職活動をサポートする。
ハローワークの担当者は「こうした講座は自身を見つめ直すきっかけになるし、パソコン技術はできて当たり前とする企業がほとんど。就職を考える人は大いに活用してほしい」と話す。
対象はおおむね10代縲・0代の男女。講座は全10回。定員は10人だが、講義は5人ずつに分けて行う。伊那市勤労青少年ホームで、毎週水曜の午後2時から。受講料は無料(ただし利用者の会の会費600円と教材費千円が必要)。
申し込みは12日まで。
申し込み・問い合わせは勤労青少年ホーム(TEL72・3090)、女性プラザ(TEL78・8192)へ。 -
伊那市民体育祭in太極拳
伊那市体育協議会・太極拳気功部(三沢清美部長)は3日、市民体育館で、「伊那市民体育祭in太極拳」を開き、本年初めてとなる交流表演大会をした。上伊那を中心に東京都などから約20サークル、100余人の愛好者が集まり、技術を披露し合った。
市民体育祭は3年目で、講習会を主に展開。表演会に先立って、2、3日の両日、NPO法人太極拳友好協会の小池義則さんら8人の指導があり、延べ約計200人が参加した。
表演は「簡化24式」「32式剣」「扇」などの種目で全員やサークルごとに披露。愛好者らは指先から足先まで意識を集中し、呼吸を整えながら流れるような動きを見せていた。
約20年前から普及活動に取り組んでいる三沢部長は「太極拳人口が増え、こんなに大勢の人が集まってくれたことに感謝。これからも正統派の太極拳を伊那谷に広げていきたい」と話していた。 -
コーラスグループ交歓会 美しい歌声で心豊かに
旧伊那市内の各公民館所属のコーラスグループによる発表交歓会が2日夜、市駅前ビルいなっせであった=写真。グループメンバーのほか、出演者の家族や地域住民など約160人が会場に集まり、日ごろの練習の成果を聞き合った。
29回目を迎える市内コーラスグループの合同発表会。5グループ(計約130人)がそれぞれ2、3曲ずつを歌ったほか、全員合唱などを加えた合計17曲を披露した。
ポップミュージックや歌劇など、思い思いの曲をそれぞれが発表。次々と始まるステージからは、メンバーらの透き通った美声が観客に向けられていた。
開会のあいさつで西春近公民館の唐木孝之館長は「歌うことで人間はストレスを発散し豊かな生活をおくっている。これからも豊かな人生、公民館活動をおくり、心豊かに生きてほしい」と話した。 -
高遠町女性団体連絡協議会が研修会
伊那市の高遠町女性団体連絡協議会(山川佳江会長)の定期研修会が2日、町総合福祉センター「やますそ」であった=写真。会員ら約150人が集まり、「笑って平和な暮しを…」をテーマに環境整備の感想発表、南信病院の近藤康治院長の講演などを聞いた。
婦人教育推進協議会、町婦人会、町商工会女性部など14団体でつくる連絡協議会。発足から29年目を迎え、定期研修会も同年を数える恒例行事となっている。
山川会長は「近い将来、同会も市内女団連との合併の岐路に立つ。男女共同参画を目的に、地域活動を元にして、未来を見据えていきたいと思う」とあいさつ。伊東義人町地域自治区長は「女性の元気さを市政の発展、地域の振興のために役立てて」と祝辞の言葉にした。
研修会では「豊かな家庭と住みよい町づくりのため、男女が共に輝き、元気に活躍できる町を目指す竏秩vとの宣言文の朗読もあった。 -
レディーバード会長 平沢羊子さん(53)伊那市美篶
旧伊那市の女性海外研修の参加者51人でつくる「レディーバード」の会長を務める。
97年、女性の社会参画を目指す活動を通し、まちづくりに反映することを目的に発足。
本年度は、外国籍を持つ市内在住者を対象にした「日本の家庭料理講習会」、アレチウリ駆除大作戦への参加、福祉施設利用者との交流、メンバー同士の交流を兼ねた研修などの事業に取り組んでいる。
帰化植物アレチウリの駆除には、本年初めて参加。「つるはぐんぐん伸びているのに、根は短い。つるを引っ張るとすぐ抜け、すっきりする」と楽しみながら作業に当たった。河原を歩いていると「あれ、アレチウリかな」と気にかかるようになった。「1回でも参加すれば、興味の持ち方が違う。それに自分の体験を周囲の人にも伝えることができる」と参加する意義を感じた。
「活動はまちづくりというより、人と人とのつながりの中で、みんなが喜んでくれればいいかなと思っている。それぞれができることをすればいい」
海外研修では03年11月下旬縲・2月上旬の7日間、グリーンツーリズムの先進国ドイツを訪問した。「友達が頑張っている姿を見て、50歳になって自分も何かしなくちゃいけない」と意を決しての参加だった。
農家民宿への宿泊、農家レストランなどの見学、「我が村を美しく運動」を受賞したイルゼーなどを視察。「市民農園は低所得者が対象。休憩する小屋が整備されるなど精神的な憩いの場になっている」と歴史の重み、日本との考え方の違いを学んだ。
研修に参加して大きな収穫だったのは、レディーバードのメンバーと知り合えたこと。メンバーは手芸、踊り、写真、押し花などそれぞれ特技を持ち、一人ひとりが地域で活躍する。「『年だからできない』ではなく、やる気次第でどうにでもなる。怖がっていたら、何もできない」と人生の先輩の生き方を見ながら元気をもらう。
事業の一つ、家庭料理講習会は、いよいよ9日にスタートする。「外国から嫁いでも、日本料理を作ることができない」という女性の要望に応じ、4回コースで夏野菜や根菜類の家庭料理、正月料理などを教える。予想を上回る25組から申し込みがあり「また新しい出会いがあるんじゃないか」と楽しみにしている。
趣味は旅行。「自分が運転する自動車で、北海道まで行ってみたい」。ラッピングコーディネーターであり、ドライフラワーなども手がける。
(湯沢康江) -
美篶村小・最後の卒業生 校舎で同期会
昭和の大合併=1954(昭和29)年=の年、旧美篶村立美篶小学校最後の卒業生114人のうち20人が3日、現在の美篶小学校(伊那市立)に隣接の中学校校舎(現資料館)を訪れ、小中学校時代の思い出に浸った。半世紀ぶりに訪れる人もいて、見覚えのある木造校舎を懐かしがっていた。
クラスごとの同級会はそれぞれ毎年開いているが、同期会は2回目。中学時代3年の1年間だけ世話になった元校舎を訪問し、資料館専門委員会の矢島信之さん(62)から三峰川の「三六災害」や資料館の歴史などについての説明を聞いた。
同期生らは資料館に保存してある古民具などを見学しながら、懐かしの学び舎での出来事を回想した。男性らは「2階から飛び下りて遊んだ」「窓ガラスを割ってしまった」など、少年時代の思い出話に花を咲かせていた。
50年ぶりに訪れたという、上島紀さん(64)=東京都八王子市=は「先生の顔や、その当時の皆の姿を思い出した。周りの風景は変ってしまったが、桜並木は古木になり、場所はそのままだった」と話していた。