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伊那市職員がタウンウォッチング
伊那市の職員を対象とした新「伊那市」のタウンウォッチングが10日、旧3市町村の各地であった。それぞれの地域の文化、歴史が詰まった施設などを見て回り、職員同士の交流を図りながら新市の一体感を強めた。
職員研修の一環として10、24日の2回に分けて実施。ともに市内全域一日コースのほか、旧伊那市・高遠町・長谷村地域の半日各午前、午後の計8コースあり、258人(延べ)の希望者が選択し、バスや徒歩で視察する。
この日は延べ129人が参加。市内にある支所、公民館、清掃センター、高遠城址公園、美和ダムなどを見た。一番人気があったのは旧長谷村地域の午前で、32人が熱田神社や中尾座、道の駅などを訪れた。
旧高遠町地域の午後コースでは、旧伊那市、長谷村在住の職員13人が進徳館、高遠町歴史博物館などを見学。参加した政策推進課の篠田貞行さん(51)=伊那市上牧=は「進徳館では江戸時代から続く歴史を実感した。3市町村合併した新市の中でも、この歴史をつないでいければ」と話した。
24日のタウンウォッチングは、延べ129人が参加する予定となっている。 -
高遠スポーツ公園屋内プールオープン
伊那市高遠町の高遠スポーツ公園プールが10日、天候不順による水温の低下などで例年より一週間遅くオープンし、屋内の競泳用プールが開放された。
屋内競泳用プールは、25メートルの6コースで、最深部は1・3メートル。泳ぎの技術を磨いたり、歩いて健康増進を図ったりと子どもから高齢者まで幅広い年齢層に人気を集めている。夜間営業もあり、学校や仕事終わりに利用する人も多いという。
流水プールやちびっ子プールにそれぞれスライダーが設置されている屋外の遊泳プールは、7月初旬に開放する。
昨年の利用者数は、前年比約860人減の約7880人。関係者によると、多い日で500人以上が利用するが、総数では少子化の進行などに伴って年々減少傾向にあり、02年から1万人を切っている。
屋外は1980(昭和55)年にオープンし、8年後に屋内が建設された。昨年までに約29万8千人が利用し、期間中に30万人を突破する見通し。
オープンにあたり、関係者らが安全を祈願して、多くの利用に期待。あいさつで池上謙教育次長は「体力の向上やレクリエーションの場として大勢の人に来てもらえるような運営をするとともに、事故がないように努めてもらいたい」と呼びかけた。
無料開放されたこの日は、地元の小学生らが訪れ、「待ち遠しかった」と早速泳ぎを楽しんでいた。 -
フェレットの飼い主見つかる
伊那署に拾得物として届けられていたフェレットの飼い主が見つかった。9日早朝、伊那市東春近榛原の女性が引き取りにきた。
フェレットは生後3年のメス。同市富県の男性に届けられた7日、飼い主が目を放したすきに逃げたらしい。友人から新聞に掲載されていたことを聞き、同署へ問い合わせたという。
伊那署には飼い主のほか、「飼い主が分からなければ引き取りたい」との電話が2、3件あったという。 -
不法滞在の中国人13人摘発
伊那署と県警本部警備部警備第一課、東京入国管理局は合同で9日、伊那市、箕輪町内に住み、働いていた不法滞在外国人13人を摘発した。
同日午前6時ごろから、伊那市、箕輪町内のアパートなど2カ所で、中国国籍の21縲・5歳、男性10人、女性3人の計13人(不法残留11人、不法在留2人)を摘発。不法滞在期間は短くて1カ月、長くて7年8カ月だった。
市民から「不法滞在の外国人が伊那市内などのアパートに居住している」などの通報を受け、東京入国管理局と合同で摘発をした。 -
梅雨期を前に、市職員が土のう作り講習
梅雨期の出水・土砂災害に備え、伊那市は8日、市職員を対象にした土のう作り講習会を市役所砂置き場で開いた。高遠町・長谷の各総合支所を含め、各課から約30人が集まり、市役所に備蓄する土のう約200袋を作った。
災害発生時、市役所が土のうを作る作業場所になることから、作業場所を確認してもらい、土のうの基本的な作り方や積み方を学ぶ機会を持った。
伊那消防署員2人を講師に迎え、職員はビニール製の袋に約20キロの砂を入れ、ひもで開け口を縛った。そのあと、土のうを積む際「河川の上流側に、土のうの底を向け、間が空かないように重ねる」などアドバイスを受けた。
土のう用の砂・袋は伊那消防署、総合支所、支所などに各400袋を配備している。
5日には管理職を集め、土砂災害や気象の予報・警報時の体制などを説明した。 -
伊那ナイターソフトボール連盟春季トーナメント大会
伊那ナイターソフトボール連盟(関達也会長)の春季トーナメント大会(伊那ケーブルテレビ杯)の決勝戦、3位決定戦が8日夜、伊那市営野球場であった。決勝戦は接戦の末、ラッキーズが6対4でアスターに勝ち、2年連続の優勝を勝ち取った。
18チームが参加し、4月中旬から熱戦を繰り広げ、決勝戦などを残し、5月中旬までに終了していたトーナメント戦。決勝はこれまでの対戦を10点以上の点差で勝ち上がってきたラッキーズに対し、1、2点差で進出してきたアスターとの試合になった。
今までタイトルに縁のなかったアスターは幸先よく初回に2点を先取するが、ラッキーズはその裏、相手の失策などで4得点。一時は同点になるものの、勢いのある前回王者ラッキーズは四回に勝ち越し点を奪い、優勝した。
3位決定戦はニュースターズが4対1で天竜ザザムシを下し、入賞した。
決勝戦は10日午後4時30分、伊那ケーブルテレビの1チャンネルで録画放映する。 -
伊那市・坂下区が絵手紙教室 味わい深い作品を
伊那市の坂下区(黒田強区長)は8日夜、坂下公会堂で、絵手紙教室を開いた。近くにある伊那郵便局の貯金保健課の松澤潤子さん(28)=伊那市長谷=を講師に招いて、区内の園児縲・0代のお年よりがオリジナル作品づくりに熱中した。
伊那郵便局の協力で企画した絵手紙教室は昨年まで、同区旭町で2年開いていたが好評だったため、本年からは区民の全体行事になった。
赤カブ、ダイコン、ブロッコリー、トマト、ナス、ピーマンなどの色とりどりの題材を絵手紙にした。松澤さんは「ゆっくりと描くとそれぞれの味になる」と助言。参加者は思い思いの野菜を手に取り、筆や割り箸を使って線を引くと味わいのある作品に仕上がった。
絵手紙に初挑戦の伊藤静子さん(69)は「興味はあったのだが、身近な場所で学ぶ機会がなかった。道具を買いそろえて、さっそく家でも描きたい」と意気込んでいた。
完成品は12日から、伊那郵便局で展示する予定だ。 -
介護者支援などを目的としたお弁当サービス開始
日々介護に携わる人に、ほっと一息できる時間を提供しよう竏秩B伊那市狐島の介護支援センター「ひまわり」(春日晋治代表)は、介護者の負担軽減などを目的とした弁当配達サービスを始めた。行政の配食サービスが対象外とする人や、民間の弁当業者の配達エリアから外れている地域の高齢者にも配達をしていく。弁当の調理は、宮田村と伊那市にある2つの宅幼老所に依頼。配達には伊那市の福祉事業所「どうぞのいす」も携わる。
高齢者用弁当の配達サービスは、伊那市でも行っているが、介護者が同居する世帯や、食事をつくる能力があると判断した高齢者は対象としていない。しかし実際には、飲食店の出前などに頼るケースが多いのも実情。また、こうした食事には健康管理上の制限ある人が食べられない食材を含んでいることも多いため、今回の取り組みを開始することを決めた。
おかずは、旬の野菜を使った和え物や魚など。利用者それぞれの健康状態に合わせて、塩分量などを調節していく。
サービスを利用し始めた富県の女性(83)は「おいしくてみんないただいた。お弁当に添えられているメッセージがうれしかった」と話していた。
サービスは月縲恣y曜日の希望日を選べる。会費は1日(お昼)450円。
問い合わせは介護支援センター(TEL77・0015)へ。 -
かんてんぱぱで第2回桑子の遊び
伊那市西春近のかんてんぱぱホールで14日まで、「第2回桑子の遊び竏虫ス、陶ふたつの工房展竏秩vが開かれている。素材の温もりが感じられる陶器や漆器などの約500点が、訪れた人を楽しませている=写真。
陶芸、漆器づくりに取り組む上伊那の作家らによる作品展で2年目。今年は、駒ヶ根市の漆工芸作家・竹内義浩さんと、伝統的な粉引(こびき)を用いた作品をつくる中川村の力田駿さん・一氷さん夫妻が手掛ける実用的な器類が中心となっている。
今回竹内さんは「子どもたちに安全な木材でつくる温もりのある漆器を提供したい」と、地元材を使った子ども椀の試作品も出展している。
粉引でつくる「ひび」の表現で、土の質感、素朴さを巧みに表す力田さん夫妻は、季節を感じさせる「アジサイ」「アサガオ」などをモチーフとした作品も多く出展。
独特だが、どこか懐かしさ感じられる作品に魅了されるファンも多い。
入場無料。午前9時縲恁゚後6時(最終日は3時まで)。 -
農地の荒廃防止と地域活性化をねらった芋焼酎づくり、伊那市で開始
芋焼酎で地域の活性化と農地荒廃防止を図ろう竏窒ニ8日、伊那市西箕輪の農家14人と伊那養護学校高等部の生徒9人が、地区内の遊休農地約45アールに、焼酎用のサツマイモの苗を定植した。サツマイモは、地区オリジナルの芋焼酎として製品化するほか、上伊那8市町村の生産者らで製品化を計画している「伊那八峰」(仮称)の原料にも用いる。発起人の一人、唐澤浩史さん(61)は「一生懸命つくるので、地域の人にもぜひ飲んでほしい」と話している。
担い手の減少、高齢化に伴う遊休農地問題は、西箕輪でも深刻化している。そんな中、同様の問題を解消するために近隣市町村で進めている芋焼酎づくりに着目。地元農家の有志が集まり、準備を進めてきた。
高齢農業者が多いことから、栽培管理にかかる労働負荷は、出来る限り軽減できるように工夫した。ほ場近くにある伊那養護学校からも作業への参加協力を得た。
今年は約1・3ヘクタールに苗2万1千本を植える予定で、2、3トンの収穫を見込んでいる。焼酎用として一般的な「黄金千貫」のほか、焼酎に用いるのは珍しい「紅あずま」も試験的に栽培する。
来年1月ころまでに製品化する予定。 -
初夏の絵画大バザール 13日までベル伊那
国内外の有名作家の日本画・洋画・版画が集まる展示販売会「初夏の絵画大バザール」は13日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
独特の色使いとタッチで描いた広瀬功の「八ヶ岳」、晩年の名画をシルクスクリーン(版画)で復刻した小倉遊亀の「卓上の椿花」など、作家人数約50人の計約80点を出品。0号縲・5号サイズの飾りやすい大きさを、2縲・割引きの価格で販売している。
作品はそのほか、日本画家の堀川えい子の0号サイズの「アジサイと小鳥」「秋桜」「栗とトンボ」など5点や、2万円代で買い求めれるSMサイズの風景、静物画8点などもある。
午前10時縲恁゚後6時30分(最終日は午後4時)。 -
伊那地区産業安全大会 労災防止へリスク除去を
7月1日縲・日の全国安全週間に先立ち、伊那労働基準協会(会長・向山孝一KOA社長)は8日、県伊那文化会館で伊那地区産業安全大会を開催した=写真。企業の安全担当者など約360人が集まり、労働災害発生状況や傾向、リスク管理の方向性を確認した。
昨年度、上伊那で発生した休業4日以上の労働災害は前年比6人減の182人で、そのうち死亡災害は3人。一昨年度までの増加傾向に歯止めがかかったが、いまだに被災者は後を絶たない状況。業種別労災発生で全体の4割を占める製造業は、前年比10人増の74人だった。
死亡災害の発生を防ぎ、労災を大幅に減少させるには職場に潜んでいる危険要因を的確に洗い出し、災害につながるリスクを効果的に除去させるなどの努力を継続することが必要竏窒ニの指摘があった。
4月1日から改正された、労働安全衛生法についても説明。過労による健康障害の予防のため、時間外労働の多い労働者は、医師による面接指導の結果で、就業場所の変更や労働時間の短縮などの措置を講じることができるなどの内容を確認した。
向山会長は「今年度中に会員の皆さんが抱えている切なる声を吸い上げ、もう一度私たちの組織の現状を把握し、協会の改善のきっかけになれば」とあいさつした。 -
富県桜井付近でフェレット拾った
7日午後8時30分ごろ、伊那署に珍しい拾得物が届けられた。伊那市富県桜井付近で捕獲したフェレットだ。愛きょうのあるしぐさが、特に女性職員らの間で人気になっている。
フェレットを発見したのは富県の男性。同7時30分ごろ、市道・榛原桜井線を車で走っていると目の前に表れた。「引かれてはかわいそう」と、男性が保護するため車外へ出ていくと、フェレットは掛けよってきたという。
体長は約50センチで、性別は不明。現在はペット用の檻に入れ、専用のえさを与えて飼育している。署員は人を怖がる様子もなく、人懐っこいのでペットだろうと話している。
子猫や犬が届けられることはあるが、ここ4年間でフェレットは初めて。珍しいものとして、体長50縲・0センチのケヅメガメのほか、イグアナなどを受理したが、いずれも飼育放棄のためか飼い主は表れていない。
伊那署ではフェレットの飼い主を探している。問い合わせは同署、(TEL72・0110)へ。 -
プロドライバー事故防止コンクール
交通安全や接客マナー、事故防止などに向けた事業所の取り組みを審査した「第28回プロドライバー事故防止コンクール」の伝達表彰が8日、伊那署であった。同コンクールは県交通安全協会、県警などの主催。
管内で表彰を受けたのは優秀賞に伊那バス(伊那市)、丸登運送伊那営業所(南箕輪村)、優良賞にみのわタクシー(箕輪町)、高遠観光タクシー(伊那市高遠町)の4事業所と、標語創作・佳作の井上志津江さん(伊那バス)の1人。
コンクールは運送用自動車の運転者全員が、安全運転に励み、事故防止の徹底を目指すため、各事業所の取り組みなどを評価。今回は県下658事業所が参加し、そのうち優秀賞は39、優良賞は65業者、標語創作・佳作は9人が選ばれた。
最優勝賞を5回受賞している伊那バスは、無事故無違反について毎朝、社員が出発点呼の時に復唱しているほか、社内の広報誌で事故防止を呼びかけている。同社の小林金俊常務は「来年は最優秀賞を目指して励みたい」と意気込みを語った。
5月30日、長野市で特別賞(県下14事業所)、最優秀賞(同28事業所)などの表彰式で、最優秀賞に白川タクシー、伊那タクシー(いずれも伊那市)が受賞している。 -
手作りパン教室
普段は中々つくる機会の少ないパン作りに挑戦しよう竏窒ニ4日、手作りパン教室が伊那市駅前ビル・いなっせであった。親子連れなど約20人が集まり、パン作りの基礎を楽しく学んだ。
伊那市西春近のミサワ燃料(三澤いさを社長)が年に何度か企画する催しの一環。今回は、西春近で唐木グリーンパン教室を開く唐木芳子さんを講師に迎え、代表的なパンの一つ、「テーブルロール」を作った。
参加者は、正確な計量や温度管理などが大切であることを学び、生地づくりに挑戦。初めてパンを作ったという中村麻理さん(26)は「今まで触ったことのない触感だった」と話していた。
また、パン生地を休ませている時間を使い、ムースやグリーンサラダづくりに取り組み、全員で出来上がった料理を味わった。 -
伊那市有害鳥獣対策協議会総会
伊那市有害鳥獣対策協議会(小坂樫男会長)は5日、伊那市役所で総会を開いた。旧伊那市の協議会を解散し、新伊那市の対策協議会を発足。06年度事業計画を承認した。
3地区で確認した昨年度の鳥獣被害想定額は約4千万円。一昨年度より約300万円減少した。
想定被害額が約3400万円だった伊那地区は、カラス、ドバトなどによる鳥害が占める割合が高く、約1500万円。中でもカラスは、一昨年より1・5倍多い約1500羽を駆除したが、被害額は増加した。
鳥害がほとんどない高遠地区、長谷地区は、獣類の被害が中心。サル、シカの被害が大幅に減少した高遠地区の被害は460万円と減少。長谷地区は、イノシシ、サル、シカによる被害が増加。想定被害額も昨年より約10万円増え、約150万円となった。
本年度は、各地区ごとで駆除班を編成し、計画に基づく駆除を進める。また、情報収集や状況分析、一般への広報活動などを行い、被害防止に努めていく。 -
伊那少年剣道クラブが30周年記念して写真撮影
伊那市の伊那少年剣道クラブ(伊藤節郎代表)は本年、創立30周年を迎える。2日夜、同市の伊那東小学校体育館で節目を祝う記念撮影があり、剣道着を身に付けたクラブ員やOBなど約75人が集まり、写真を撮った。
同クラブは1977(昭和52)年に発足し、現在のクラブ員は保育園年長児縲恍・w3年生の男女約70人。同体育館である毎週2回のけいこで、心身の鍛錬に励んでいる。
7月8日、記念式典と祝賀会が午後6時から、JA上伊那本所「フラワーホール」である。保護者や指導員、OBらが集まり節目を祝う。同日午後1時30分から、クラブ員によるキンボール大会もある。撮影した写真は、この日に配る予定となっている。 -
向山和秋さんの油絵「わしゅう(和秋)心の世界展」
箕輪町長岡の瓦製造業・向山和秋さん(57)の油絵展「わしゅう(和秋)『心の世界』展」は20日まで、伊那市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている。入場無料。
20号以下の作品を中心に、海を題材にした風景や女性の裸婦画など6号から50号サイズ13点を出品。力強いタッチと躍動感あふれる・ス生・スへのこだわりを表現した見応えある個展となっている。
女性の美しさや太陽、月、山などが持つ生命力を表現している。満月と街明りの共演が和む「満月と地上の星たち」、朝陽が辺りを赤々と照らし出す「旭日・師崎港」などのほか、大学を卒業する長女のはかま姿を描いた作品もある。
向山さんは画家になろうと、50歳の時に本格的に志し、その年の高遠の四季展に入選するほどの実力。個展は同ギャラリーで毎年開き、今回で5回目となる。「暗い社会のなかで自分の絵を通じて、明るさと希望を与えられたら」と来場を呼びかけている。
休館日は土、日曜、祝祭日。午前8時30分縲恁゚後5時10分。 -
中央道環境対策協議会
中央自動車道周辺の中南信地域の16市町村で組織する、中央道環境対策協議会(会長・小坂樫男伊那市長)の定期総会が2日、伊那市役所であった=写真。06年度事業計画、予算などの4議案を原案通り可決、承認した。
本年度事業計画は、関係市町村間及び長野道など他の協議会との情報交換、各地域における騒音、振動、薬害、病害虫など沿線環境対策要望のとりまとめ竏窒ネどの4つを盛り込んだ。
総会後は、中央道を管理する中日本高速道路関係者へ、要望や質問が投げ掛けられた。出席者は「伊北インターチェンジ内にある立ち木に夜、鳥が集まり地域住民が迷惑しているが対策を」「岡谷ジャンクションであった事故で、車両が道路下へ落下したが安全対策はできていたか」などと直接訴えた。
中央道環境対策協議会は、高速道路より発生する公害などを防止し、地域住民の快適な生活環境を保全する目的で設置している。 -
入笠牧場で入牧
丈夫な乳牛の育成や、畜産農家の労力軽減などを目的とした夏場の放牧が6日、伊那市高遠町の入笠牧場で始まり、標高1655メートル、約305ヘクタールの草地に、ホルスタインや黒毛和牛など約40頭を放牧した=写真。最終的には約160頭を放牧する予定。牛たちは秋までの約4カ月をここで過ごす。
寒い時期が続いた今年は、5月に入っても残雪があったため、例年より1週間ほど入牧が遅れた。放牧を希望したのは上伊那、飯田地域の農家42件。作業には、牧場を管理する上伊那農業協同組合(JA上伊那)の職員や、行政担当者など約30人が参加した。
体重測定や駆虫剤の投与をした牛は、種付けをする「まき牛」と、そうでない「一般牛」とに分けて放牧。中には、急な斜面を登れずに座り込んでしまう牛もいたが、担当者は「こうした牛も最後には、人間では捕まえられないくらいになる」と話していた。 -
富県でサツキの盆栽展
伊那市富県の橋爪謙司さん(71)が育てるサツキ、約20種類が並ぶ展示会が11日まで、同地区北和田集会所前にあるコミュニティー広場「ひなたぼっこ」で開かれている。赤や白、ピンク色などに咲きそろった盆栽、約60点が、訪れた人たちの目を楽しませている=写真。
「ひなたぼっこ」は田畑昌彦さん(72)が地元の人のために開放している自宅の一画。橋爪さんの素晴らしい盆栽を、多くの人に見てもらいたい竏窒ニ3年前から展示会を開いてきた。来場者は年々増加しており、昨年は約270人が訪れた。中には、何度も足を運ぶ人もいるという。
展示する鉢は、橋爪さんが育てる約100鉢の中から、その年に状態の良いものを選りすぐっている。寒さの影響を受けた今年は、1週間ほど花咲きが遅れ、赤と白の盆栽が若干少なめ。しかし、星型の花をつける「寿光」などが見ごろを迎えている。ハウスに入れるなどして開花時期を調節しており、橋爪さんは「展示期間中に、ちょうど満開となるのでは」と話している。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時。
問い合わせは富県さつき会(TEL78・1726)へ。 -
伊那市で手作りパン教室開催
普段は中々つくる機会の少ないパン作りに挑戦しよう竏窒ニ4日、手作りパン教室が伊那市駅前ビル・いなっせであった。親子連れなど約20人が集まり、パン作りの基礎を楽しく学んだ。
伊那市西春近のミサワ燃料(三澤いさを社長)が年に何度か企画する催しの一環。今回は、西春近で唐木グリーンパン教室を開く唐木芳子さんを講師に迎え、代表的なパンの一つ、「テーブルロール」を作った。
参加者は、正確な計量や温度管理などが大切であることを学び、生地づくりに挑戦。初めてパンを作ったという中村麻理さん(26)は「今まで触ったことのない触感だった」と話していた。
また、パン生地を休ませている時間を使い、ムースやグリーンサラダづくりに取り組み、全員で出来上がった料理を味わった。 -
伊那市・西箕輪小でプール清掃
伊那市の西箕輪小学校で6日、2年生(2クラス・計56人)によるプール清掃があった。児童たちは一年間の汚れを流し、プール開きに向けて準備。照りつける日差しの下、早くも泳ぎたい様子だった。
プール清掃は3日から始まり、各学年が順番に担当している。2年生はプール内をタワシやスポンジでこすり、プールサイドの雑草を抜き取るなどの作業に一生懸命。水の掛け合いも楽しみ、「泳ぎたいな」と笑顔で話し合っていた。
2年けやき組の原佳輝君(7)の本年の目標は25メートルを泳ぐこと。「去年は半分ぐらいまでだったけど、今年はいっぱい泳ぎたい」と、プール開きが待ち遠しいようだ。
8日に5年生が掃除を終えると、水を溜め始め、22日にプール開きをする予定だ。
夏休み開けに各学年ごとの水泳記録会があり、児童たちが授業の成果を保護者に披露することになっている。 -
伊那署 振り込め詐欺に注意して
伊那市内で5月下旬縲・月上旬、11件の振り込め詐欺の未遂事件が集中発生しているため、伊那署は、管内の住民に被害防止を呼びかけている。
手口は午前中、一般家庭へ、息子や甥などの親族を装った男が「彼氏(夫)のいる女性と付き合ってしまい慰謝料が必要だ」「仕事上のトラブルでお金が必要だ」などと電話をかけ、100縲・00万円を都内の指定の銀行口座に振り込みませようとする。
同署では▽すぐに金の要求をしたり、振り込むように言ってくる電話は疑ってかかる(家族や親族しか知らない質問をする)▽すぐに金を振り込まず、必ず家族や知人などに相談する▽不審に思った電話については、警察署や交番に相談、通報する竏窒ネどの対応をするよう注意を促している。
05年に伊那署管内で被害のあった振り込め詐欺は34件で、被害総額は約5700万円。そのうち、被害額が多い順に、オレオレ詐欺が4件(約2200万円)、融資保証金詐欺が23件(2千万円)、架空請求詐欺が7件(1500万円)だった。 -
上島泰芳(74)・上島松男さん(67)、伊那市美篶
今年4月、兄弟で初めて、飯島町七久保の道の駅、花の里いいじまで2人展を開催。2人は「日本でただ1人、それぞれのオリジナル作品を広々と飾り、多くの人に鑑賞していただいた」と成功を喜ぶ。
上島泰芳さんは井月や一茶の俳句や芭蕉の「奥の細道」「信濃の国」、各宗派の本尊と般若心経を記した銘竹彫刻を並べた。手製本会社美篶堂代表で、紙の断面で絵を描く、上島松男さんは「雲上の富士」「赤富士」や抽象画など断面アートのほか、美篶堂が製本した書籍など合わせて300点余展示した。
◇◇
泰芳さんは20代の頃から、祖父、上島不六さんの見よう見真似で、小刀で竹に絵や字を彫って楽しんでいたが、定年退職後、本格的に銘竹彫刻に道に。「竹は固く、滑りやすい。彫刻刀以外で何か彫れる工具はないものか」と研究し、ドリルで彫ることを思いつき試した。しかし、ドリル彫りには危険はつきもの「滑ってけがをし、親指をなくした。痛さよりも、この後、ドリルが握れるどうかの方が心配だった。退院後、執念でけがを治し、復帰した」という。
数多い作品の中で、特に苦労したのは「歴代横綱の一覧」。「独特の相撲字で太字のため、ドリルが使えず、半年ががりで制作し、国技館相撲博物館に寄贈した」。
「竹の良さは温かみ、割った瞬間の快感。苦労した作品が完成し、依頼主に喜ばれることが1番うれしい」。
◇◇
製本業を営み様々な色紙を扱う松男さんは、色とりどりの裁断屑を利用し、何かできないかと考え、最初はきれいな色紙を重ねたグラデーションを額に入れて「グラデーションアート」として楽しんでいた。10年前、東京銀座で開いた製本展に、10数点を並べたところ、著名なデザイナーの目に止まり「断裁アート」と名付けてもらった。以後、さらに発展させ、絵や写真を参考にして「屋久杉」「赤富士」「雲上の富士」など具象的作品、抽象的作品も手掛ける。 「1枚1枚の紙の美しさが何10枚も重なり、絵の具でも出させない、新鮮な色が生まれる。今後はマーブル技術によるアートづくりにも挑戦したい」と意欲を。
2人は「本格的な合同展ができるとは、夢にも思わなかった。多くの人が来場していただき、うれしかった」と口をそろえる(大口国江) -
行方不明者を発見 高遠町の女性無事に
4日の午前中から行方不明になっていた、伊那市高遠町西高遠の無職、秦なかゑさん(87)が5日午前8時30分ころ、自宅から約400メートルにある鉾持(ほこじ)神社の裏山で発見された。けがなどもなく無事だった。
伊那署によると午前7時から、消防関係者17人、署員6人、家族を含む地元住民20人の計約50人体制で捜索していたところ、参加していた地元住民がなかゑさんを発見した。
4日午前11時10分、家族から行方不明だとの通報が同署にあった。家人によると、午前10時ころに寝室へいったところ姿がなかったという。同日から署員や地元消防団らで捜索を進めていた。 -
伊那市大学ラグビー招待試合
同志社大学と慶応義塾大学による第10回伊那市大学ラグビー招待試合が4日、伊那市陸上競技場であった。東西の強豪が繰り広げる熱戦に、約1200人の観客が歓声を挙げた。
両大学による定期戦は1912年から続く歴史があり、89回目。昨季は、同志社が関西大学リーグで優勝し、慶応義塾は関東大学対抗戦で準優勝を飾るなど、共に好成績を残している。
前半は開始早々に立て続けにトライを決めた慶応義塾が17竏・4でリード。後半は、互いにトライを奪い合う接戦となったが、終了間際に連続してトライを決めた同志社が、33竏・9で逆転勝ちした。
これで通算成績は、慶応義塾49勝、同志社36勝、4引き分けとなった。 -
伊那市高齢者クラブ連合会発足記念役員会
旧3市町村の高齢者クラブでつくる伊那市高齢者クラブ連合会(会員3千人、久保田泰男会長)は5日、発足記念役員会を伊那公民館で開いた。49単位クラブ約100人が集まり、クラブの育成と活性化への志を新たにした。
新しい連合会の最重点課題は、各地区における単位クラブ育成のさらなる促進。特色の異なる地域の意見を反映するため、副会長を6人とした。
久保田会長は「高齢者には厳しい時代を迎える中、伊那市の人口に占める高齢者の割合は約25%。医療、福祉、介護などの施策に安易に頼り、社会参加を疎かにしてはいけないと考えている。私たち自身が積極的にそういうことを考え、地域のきずなづくりに努めたい」と語った。
小坂樫男伊那市長は「高齢者の知恵、経験は今の社会に必要なこと。それぞれのクラブが地域と積極的にかかわっていくことが、新市にとって必要だと思っている」と激励した。 -
藤田浩子さんのお話会
昔話や語り継がれてきたお話を、身近なもので作った小道具を使って楽しく伝える藤田浩子さんのお話会が4日、伊那市立図書館であった。地元で語りをしている人や小さい子どもを持つ母親など約100人が、語りについて学んだ。「図書館大好きの会」などが主催。
語りに関心を持つ大人を対象として企画したもので、「おはなしおばさん」として全国的に活躍している藤田さんを招いた。
藤田さんは、新聞紙に細工を施して物語の登場するものに変化させる語りなどを実演。意表を突く楽しい語りに、会場は笑いが溢れた。
また「テレビなどが発達し、母親が子どもに話しかける時間が少なくなった反面、子どもたちは実体験が伴わないで言葉を覚えている。そういう子どもが増えてきたからこそ、楽しみながら言葉を取り込んでいくこういう機会が大切」と語った。 -
ガールスカウト入団式
伊那市、南箕輪村のメンバーでつくるガールスカウト長野県第26団の入団式が4日、伊那市の伊那公民館であり、共に社会奉仕を志す新入団員13人を迎えた。
今年は、小学校低学年を対象としたブラウニー部門に12人、小学生以下を対象としたハイジ部門に1人が入団。
真新しい制服をまとった新入団員たちは、大きな声で自己紹介して前に進み横一列に整列。木部則子団委員長から首にかけるチーフを受け取った=写真。
木部団委員長は「ブラウニーは、イギリスで言い伝えられている妖精で、人が見ていないところで困っている人を助けたりする。みなさんも今日からフェアリーのようにみんなの役に立てる人を目指してほしい。26団が一番大切にしているのはみんなで仲良くすること。仲間となるお姉さんたちと仲良くしてほしい」と語った。
また、ガールスカウトの歌を合唱し、社会奉仕への志を新たにした。