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アンサンブル伊那のアウトドア班担当
南箕輪村沢尻
井田直也さん(26)臨時職員として勤めた上田養護学校での任期3年を終え、昨年5月にオープンした知的障害者の通所授産施設「アンサンブル伊那」に就職した。担当はアウトドア班。利用者と共に試行錯誤を繰り返しながら、無農薬野菜の栽培、薪作り、ウサギの飼育、焼き芋販売など、さまざまな事業に取り組んでいる。
「学校にいた時は、職員も生徒も守られていた。ここでは自分たちが考えてさまざまなものを作り上げていかなければならないので、厳しさはあります。でも、日々成長していく利用者さんを間近で見ていられるのは嬉しい」と語る。 -
みはらしファームで花馬まつり
家内安全や五穀豊穣(じょう)を願う「花馬まつり」が3日、伊那市西箕輪の農業公園・みはらしファームであり、約30人が花を飾りつけた2頭の馬と共に仲仙寺までを参拝した=写真。
生活の中で馬が重要な役割を担っていた昔、同地区で催されていた行事。
今年は、丁石復元プロジェクトが進んでいる羽広道をコースに設定。道のりにある4体の丁石について説明を受けながら、30分ほどの道のりを歩いた。
馬の歩くペースは予想以上に速く、参加した親子は「疲れた」と話していたが、振舞われたきのこ汁を美味しそうに味わっていた。 -
かんてんぱぱで「磐城流つまみ絵朱千恵会展」
色とりどりのつまみ絵が並ぶ「磐城流つまみ絵朱千恵会展」が6日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。花や鳥などをテーマとしたものや、それぞれの個性が生きた創作作品まで約160点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
つまみ絵は、さまざまな大きさの布をピンセットで折り、その張り合わせによって1枚の絵を描く伝統的な手工芸の一つ。近年は、平面的に張り付けるだけでなく、立体的につくることもできるようになっている。
作品は飯島町の伊井島美千恵さん(56)が教える伊那教室、飯島教室の60、70代の女性を中心とした11人が手掛けたもの。色や大きさの異なる布と、2種類のつまみ方を使い分け、人の服や鳥の翼、花びらの質感などをさまざまに表現している。
伊井島さんは「つまんだ布でこんな作品ができるんだと感じてほしい」と話していた。
入場無料。午前9時縲恁゚後6時(最終日は午後4時まで)。 -
伊那北高吹奏楽部がポップスなどを演奏
伊那市の駅前再開発ビル「いなっせ」入り口で3日、軒下コンサートがあった。本年度のトップバッターは伊那北高校吹奏楽部。観客約50人を前に、マーチやポップスなどを演奏した。
11日、県伊那文化会館で開く定期演奏会の宣伝を兼ねて出演。部員75人のうち希望者30人が集まり、金管楽器のファンファーレや「竹田の子守唄」などを演奏した。
太陽が傾き、会場に心地よい風が吹く中、道行く人なども足を止め、息の合った演奏に耳を傾けた。
3年目を迎えた軒下コンサートは、中心商店街のにぎわい創出などをねらいにした取り組み。9月まで週1回のペースで、おおむね午後7時から開く。市内を中心に17団体が申し込み、合唱や鍵盤ハーモニカ合奏、落語などを繰り広げる。
出演希望者を受け付け中。問い合わせは、市生涯学習センター(TEL78・5801)へ。 -
伊那まつりやる気会議が提言
8月に開く「伊那まつり」の活性化を審議する「やる気会議」(小池真一座長)は、イベントの活性化や循環バスの利用促進など19項目の提言をまとめ、2日夜、久保田祥圃実行委員長に手渡した。
提言書の市民おどりの活性化では▽市民おどりコンテストを開き、まつりを盛り上げたおどり連を市民の投票で決めてマンネリ化を防ぐ▽おどり区間の両端へ大型モニターを設ける▽だれでも楽しく参加できるよう最後にマイムマイムなどを取り入れる竏窒ネどを挙げた。
そのほか、手づくりあんどんへの企業名の表示、ローメン横丁の広い場所への移動、花火の打ち上げ場所の雑木伐採など。
小池座長から提言書を受け取った久保田実行委員長は「各委員会に諮り、改善できるものは取り組んで盛大なまつりにしたい」と答えた。
やる気会議は3年目。2回の会議を開き、実行委員会メンバーや一般公募の6人が自由な発想で活発に意見を出し合って提言をまとめた。 -
伊那防犯協会連合会が定期総会
伊那防犯協会連合会(会長・小坂樫男伊那市長)の定期総会が1日、伊那署であり、06年度事業計画、予算や組織、会則の変更などの5議案を原案通り可決、承認した。総会前には防犯活動に貢献した個人、団体の表彰もあった。
組織変更では、連合会内に専門部会を設け、同署が委嘱する「伊那エンジェルス隊」「伊那少年友の会」のほか、各地区の児童、生徒の通学路を巡視するボランティア団体を含んだ。また、新伊那市誕生により、高遠地区防犯協会を市防犯協会の所属団体にした。
本年度は「安全・安心を実感できる地域社会づくり」を目標にかかげ、防犯意識高揚のための事業、少年の健全育成に対する支援事業、薬物と暴力団を根絶するための事業竏窒ネどの5事業を計画重点とした。
表彰された個人、団体は次の皆さん。
【個人功労者】▽中村敏夫(伊那地区防犯協会)▽原易雄(西箕輪地区防犯協会)▽中島誠(美篶地区防犯協会)▽保科求(高遠地区防犯協会)▽山下寛(伊那エンジェルス隊)
【功労団体】▽伊那東小学校子どもの安全見まもり隊(毛利次男代表)▽箕輪西小学校通学パトロール隊(中澤千夏志代表)▽箕輪中部小学校安全みまもり隊(東城興一代表)▽箕輪北小学校通学パトロールの会(南山建司代表)▽南箕輪郵便局子どもの安全を守るパトロール隊(大沼悟代表) -
西春近北小学校3年かしわ組(北原秀子教諭・20人)
かしわ組は2年生の時から絵手紙に取り組んでいる。1枚の紙の中に花や収穫した作物などを児童それぞれが個性的に描き、大人では考えつかないような着眼点で感想を一言添えている。季節を伝えるそれらの作品が飾られた教室は、和やかな雰囲気に包まれている。
取り組み始めたのは5月。飲料水メーカーが開発した花「サフィニア」の無料配布の募集に当選したのを機に、苗を植えて花を育てる過程を絵手紙にして記録を取った。
鉢植えの時は小さな苗を画面いっぱいに描いて「きれいにさいてほしいな」などと言葉を書き加え開花を期待し、赤紫色の花が咲けば作品を自宅へ持ち帰り、家族に見せて知らせたりした。
その後は近くにある寺のアジサイや、北原教諭が持ってきたアケビ、校庭の紅葉、収穫したサツマイモなどを描いては、消しゴムで作った落款(らっかん)を押し、オリジナル作品を作り続けている。
学習のポイントは児童らの絵や言葉の表現力、観察力を養うことにある。また、図工の時間が年々減ってきている学校教育で、短時間に描ける絵手紙は好都合。
北原教諭は特に、子どもたちの言葉の表現力の向上に力を注いでいる。絵に文章をただ添えるだけでなく、描いた作品に合う言葉を選ばせ、誰に伝えたいかを考えさせている。
「大きい、きれいという当たり前の言葉を使わずに様子を伝えるには、どういう言葉を使えばよいかを考えることで、言葉の表現力を養ってほしい」(北原教諭)
サツマイモの絵は「絵を描いているだけでおなかがすいちゃう」、パックリと口を開いたアケビは「バナナみたいなあじなのかな」などとユニークに表現。作品が出来上がる度に、周りの大人たちは「本当に3年生が描いたの」と驚く。
学校の畑にジャガイモ、赤カブ、ヒマワリなどの種をまき、収穫や開花を待ち望む児童たちは本年度も絵手紙の製作を続ける。「絵がへたでもいいじゃん。それぞれが素直に表現していることが素敵」との北原教諭の思いにこたえ、子どもたちは自由に筆を走らせている。 -
漆戸醸造で酒蔵見学ツアー
日本酒を味わいながら、酒づくりの行程を見学してもらおう竏窒ニ30日、伊那市西町の漆戸醸造で、酒蔵見学ツアーがあった。日本酒が好きな約35人が集まり、日本酒ができる仕組みなどを学んだ。
地域の人に地元の酒に親しんでもらうことを目的とした初めての試み。同じ町内にある飲食店・串正と共に企画した。
参加者は、漆戸醸造でつくる日本酒「井の頭」の酒蔵を見学。「機械などの力を借りる部分もあるが、温度管理などは人の手の方が確実。大事な部分は全て手作りになっている」などと説明を受けながら、日本酒のもとになる“もろみ”のつくり方などを学んだり、酒に使っている地下水のを試飲した。
見学後は串正に移動。漆戸醸造でつくる日本酒6種類の利き酒を楽しんだ。
漆戸醸造の漆戸正彦社長は「ちょっとでも日本酒を飲んでもらう機会を増やしてもらえれば」と話していた。
##写真(たてよこ)
漆戸醸造で酒蔵見学ツアー
日本酒を味わいながら、酒づくりの行程を見学してもらおう竏窒ニ30日、伊那市西町の漆戸醸造で、酒蔵見学ツアーがあった。日本酒が好きな約35人が集まり、日本酒ができる仕組みなどを学んだ。
地域の人に地元の酒に親しんでもらうことを目的とした初めての試み。同じ町内にある飲食店・串正と共に企画した。
参加者は、漆戸醸造でつくる日本酒「井の頭」の酒蔵を見学。「機械などの力を借りる部分もあるが、温度管理などは人の手の方が確実。大事な部分は全て手作りになっている」などと説明を受けながら、日本酒のもとになる“もろみ”のつくり方などを学んだり、酒に使っている地下水のを試飲した。
見学後は串正に移動。漆戸醸造でつくる日本酒6種類の利き酒を楽しんだ。
漆戸醸造の漆戸正彦社長は「ちょっとでも日本酒を飲んでもらう機会を増やしてもらえれば」と話していた。 -
伊那市荒井区で少年少女球技大会
伊那市荒井区の第29回少年少女球技大会が3日、伊那中学校グラウンドであり、区内の小学生がキックベースボールを楽しんだ。荒井区や区青少年育成会など主催。
スポーツを通じた健全育成と、世代間交流や地域の融和を図ることを目的に、毎年この時季に開いている。
町内ごと全学年の男女混合で編成した8チーム約170人の児童が参加し、トーナメントで熱戦を展開した。3年生以下の打者は本塁ベース上にボールを置いてけるなど、独自のルールを設定し「小さい子どもも楽しめるようにした」(同区)。
晴れ渡った青空の下、児童たちは伸び伸びとプレー。夢中で掛け回る姿に、保護者や地域住民からも声援が飛んでいた。 -
駒ケ岳で発見の遺体は神奈川県の大学教授
5月27日、南アルプス駒ケ岳山中から収容された死体の身元について伊那署は2日、捜査の結果、神奈川県三浦市初声町の大学教授、松井幸雄さん(当時56)であることが判明したと発表した。
松井さんは05年9月19日、単独で南アルプス駒ケ岳へ登山中、行方不明になっていた。遭難死の可能性が高いとみて捜査を進めている。 -
はらぺこ保育園がぱかぱか塾へ遠足
伊那市富県の里山で野外活動を中心とした保育に取り組んでいる「はらぺこ保育園」の園児や母親が2日、馬の世話や乗馬を通した教育支援活動をしている箕輪町のNPO法人「ぱかぱか塾」へ遠足に出かけた。
ぱかぱか塾への遠足は2回目。普段はあまりふれあえない大型動物とのかかわりを通してさまざまなことを感じてもらうことなどを目的としている。途中、約1キロの道のりは子どもたち自身が歩いて目的地を目指した。
牧場で春日幸雄塾長から馬の話を聞いた園児たちは、2頭のポニーに順順に乗馬=写真。手をふりながら、笑顔を見せた。昨年は怖がって乗馬できなかったが、今年は怖がらずに乗ることができた園児もいた。
乗馬の終了後は、持参したニンジンを馬にあげ、園児たちも牧場内でお弁当を味わった。 -
本会議で行政委員長の常時出席を求めず
伊那市議会全員協議会が2日開かれ、6月定例会に提案される議案説明のほか、議会改革の検討結果の報告があった。
議会改革は、議会運営委員、会派代表者らが定例会本会議への行政委員長の出席など4項目を検討し、北原幸彦議運委員長が報告。
行政委員長の出席は、関連事項が出た場合に求めることにした。これまで旧伊那市議会では農業委員長、教育委員長、選挙管理委員長などが常時出席していたが、他市などを参考に決めた。
常任委員会への職員出席は、各職場の負担を考え、係長の出席は求めず、助役・収入役・教育長、課長以上とした。行政視察の議会事務局職員の随行は、現行通り職員1人だが、事務局に負担をかけないことを申し合わせた。
また、議会内に設ける特別委員会は、観光を含めたまちづくり、国道153号線バイパス(152号線、361号線含む)の建設促進、議員定数問題の3委員会を設置する方向。定例会最終日の26日、議員提案として出される。 -
KOA清掃活動で地域に感謝
KOA(向山孝一社長)と同社グループは30日、伊那市荒井区の本社周辺とJR伊那市駅までの一帯で清掃活動に取り組んだ。
「ごみゼロ運動の日」に合わせた恒例行事で、活動を通じて環境保全への意識を高めるとともに、地域への感謝の意を込めて環境美化に努めている。
社員ら50人余は二手に分かれ30分から1時間かけて、たばこの吸い殻や空き缶など歩道に捨てられたごみを拾い、分別作業した。
同社担当者は「ごみが減ったとは言い難く、来年以降も継続していきたい」と話していた。 -
はら美術で安川博さんの個展
フランスで水彩画、油絵などの製作活動を続けている伊那市出身の画家・安川博さん(73)の個展が6日まで、伊那市旭町のはら美術で開かれている。緑豊かな草原に囲まれたノルマンディー地方や、見渡す限りに広がるエーゲ海の深い青さを描いた作品50点が、訪れた人たちを魅了している。
多摩美術大学卒業後、フランスへ渡り絵を学ぶ傍ら、フランス国内だけでなく、国際展などにも数々の作品を出展してきた安川さんは、国内各地でも個展を開いており、はら美術での個展は4年ぶりとなる。
菜の花、麦畑、牧草など、四季折々に変化するノルマンディー地方の風光をありのままに描いた作品には、その地にある心地よい空気まで感じられる。
エーゲ海をテーマとした作品は、色を塗り重ねにより、印象的な青さと透き通る透明感を実現し、四季の移ろいを巧みに表現している。
安川さんは「絵と会話をしながら見てほしい」と話している。
入場無料。午前11時縲恁゚後6時。 -
はらぺこ保育園、パカパカ塾へ遠足
伊那市富県の里山で野外活動を中心とした保育に取り組んでいる「はらぺこ保育園」の園児や母親が2日、馬の世話や乗馬を通した教育支援活動をしている箕輪町のNPO法人「パカパカ塾」へ遠足に出かけた。
パカパカ塾への遠足は2回目。普段はあまりふれあえない大型動物とのかかわりを通してさまざまなことを感じてもらうことなどを目的としている。途中、約1キロの道のりは子どもたち自身が歩いて目的地を目指した。
牧場で春日幸雄塾長から馬の話を聞いた園児たちは、2頭のポニーに順順に乗馬=写真。手をふりながら、笑顔を見せた。昨年は怖がって乗馬できなかったが、今年は怖がらずに乗ることができた園児もいた。
乗馬の終了後は、持参したニンジンを馬にあげ、園児たちも牧場内でお弁当を味わった。 -
辰野ほたる祭りキャラバン隊、近隣市町村を訪問
10日から始まる「第58回辰野ほたる祭り」への参加を呼びかけるため1日、キャラバン隊が近隣市町村を訪問した。
伊那市役所を訪問した赤羽繁治実行委員長は「辰野町最大のイベント。各市町村に協力してもらいながら盛大なイベントにしたい」と語り、祭りのポスターなどを手渡した=写真。この日はそのほかにも箕輪町、南箕輪村などを訪問した。
ホタルの発生数が少なかった昨年に比べ、今年はその3倍の上陸を確認しており、6月中旬縲怏コ旬がピークになると予測している。
祭りは10日の午後4時50分に開幕。小中学生による太鼓演奏、吹奏楽パレードの後、ホタルを乗せた山車を引っ張る「ほたるのお宿うつし」などがある。11日には町民総踊り大会もある。
今年は、辰野駅と小野駅の開業100周年を記念したイベントも同時開催するため、さまざまな催しが楽しめるという。
イベント期間は18日まで。期間中は道路が込み合い、駐車場も限られるため、公共交通機関の利用を呼びかけている。入場にはホタルの保護育成協力金300円(中学生以下無料)が必要。 -
アフガニスタンの復興支援に取り組む女性活動家が伊那市で対談会
アフガニスタンで女性や子どもなどの支援活動をしている「アフガニスタン女性革命協会(RAWA)」の女性活動家を招いた報告会が28日、伊那市駅前ビル・いなっせであった。約40人が集まり、メディアなどで伝えられてない生の声を聞いた。
1977年にアフガン女性によって設立したRAWAは、女性の人権、政教分離の政治、民主主義の実現を目指して活動を続ける現地組織。社会的に特に虐げられている女性への教育支援などに力を入れている。しかし、女性の自立、民主主義などを掲げる活動は、原理主義者による現在政権には認められておらず、活動に携わる女性たちは常に命の危険にされている。
女性は、原理主義者たちを中心とした政権が成立した背景には、米国の思惑があったことや、現在政権の復興支援は都市部にのみ集中しており、農村部の復興は進んでいない実情を説明。「農村部では、社会的にも家庭的にも女性の身分は低く、教育の機会すら保障されていない」と語った。
身の危険がある中、どうして活動を続けているのか竏窒ニいう会場の問いかけに、女性は「国内の状況を間近で見てきたRAWAの女性たちは、教育を受けた自分たちが国のために働かなくてはと考えている。人々が教育によって希望を持ち、自ら行動できるようになってほしいと思っている」と復興への強い思いを語った。 -
中部電力検針集金労働組合飯田地方本部女性委員会がプルプルタブで購入した車いすを伊那市社協へ寄贈
中部電力検針集金労働組合飯田地方本部女性委員会(人員35人、小平節子主査)は29日、伊那市社会福祉協議会に回収したプルトップと募金で購入した車いす1台を寄贈した=写真。
飯伊地域と辰野町を除く上伊那の市町村で検針、集金に当たる女性でつくる同組合は、大きな場所を必要とせず、気軽に収集できるプルトップを換金し、そのお金で車いすを贈る活動を94年から続けており、05年までに32台を寄贈した。
今回の車いすは、飯田地方本部と長野地方本部が04、05年度に収集したプルトップと募金で購入した7台のうちの1台。例年異なる市町村で寄贈しており、伊那市内では初めてだという。
御子柴龍一会長は「高齢化が進み、車いすを利用する人も多い。古いものを購入することも多い中、新しいものをいだたけるのはありがたい」と語った。
プルトップは、組合員の家庭などで出たものを収集しているほか、検針や集金などで訪れた家庭、学校や保育園などにも協力してもらっている。
小平主査は「新聞などを見たお客様に活動の輪が広がることを期待している。プルトップは、検針などで訪れた時に渡していただければ」と話していた。 -
「はるひ陶芸教室」が初めての作品展
上伊那の陶芸愛好者でつくる「はるひ陶芸教室」(小池千恵代表)の作品展は4日まで、伊那市立図書館の広域情報コーナーで開いている。教室を始めて3年が経過し、受講生らの作品が充実してきたのを機に初めて企画した。
小学生から60代の定年退職者までの生徒ら約15人が花器、陶額、焼酎サーバー、照明、表札など約180点を出品。「作りたいものを作ろう」と、それぞれが自宅で使用したいと願う陶器が会場に集まる。
趣味の魚つりが講じて製作した渓流魚をモチーフにした壁掛け、家の洗面台の規格に合ったサイズの小物入れ、ファミリーパーティーで使う特大のパエリア鍋など、作者のこだわりが詰まった作品ばかり。
指導者の小池代表は「完成したときのよろこびが伝わってくる生徒さんたちのオリジナル作品が集まっている。見て楽しんでもらえれば」と来場を呼びかけている。
午前10時縲恁゚後7時。入場無料。 -
竹久夢二の版画展 ベル伊那6日まで
大正ロマンを代表する日本画家・竹久夢二の版画展は6日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
木版師松永安生が復刻した版画や、大正期の初版(オリジナル版画)などの額装45点、木版画の図録、ハンカチ、絵はがきなどの夢二グッズ約40種類などを展示販売している。
オリジナル版画は「湯上り」「二の腕」「姐さん」など10点を出品。復刻版画は代表作の「黒船屋」「宵待草」などの美人画は、大正時代の風俗を描いた作品が多く並んでいる。
関係者は「初版の作品が見れることは貴重。グッズも好評で、図録は松永版画のほとんどが集録されている」と来場を呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時30分(最終日は午後4時)。 -
伊那市・美篶小と信大共同 児童植樹桜の木56本に施肥
伊那市の美篶小学校と信州大学の共同による桜並木の施肥作業が1日、伊那市美篶の三峰川右岸堤防のレストパーク周辺であった。同小が約10年ほど前から数年間、行政とともに植樹してきた桜56本に、微生物を含んだ鶏糞肥料約500キロをまいた。
元気のない桜の成長を促進させよう竏窒ニ、信州大学農学部の井上直人教授(NPO法人微生物による環境浄化の有機農業を広める会理事)が立案した2年目の取り組み。同肥料は微生物がえさを食べゆっくり分解するため、木に栄養が届きやすく、水が汚れにくい竏窒ネどの利点があるという。
6年生69人、井上教授のほか信大の学生や、市職員、同地区の区長など約90人が、施肥作業に汗を流した。児童たちは肥料の有効性を学びながら、地域住民や大学生らと交流も深めた。
井上教授は「昨年に比べて見るからに新しい枝が伸びている。5年も続ければ立派な並木になる」と期待。児童たちも「これからも美篶小で守っていきたい」と意気込みを語っていた。 -
伊那市の06年度一般会計予算は315億8500万円
伊那市は1日、06年度予算案を発表した。一般会計は、4縲・月の暫定予算分を含めて315億8500万円。旧伊那市・高遠町・長谷村を合計した前年度当初予算に比べて3・1%(9億5900万円)の増。長野県一のまちづくりを目指し「子育て支援」「教育」「産業立地」の3本柱を重点に配分した。
合併で削減されたのは、人件費が主。市職員、議員の削減で、前年度比5億5400万円が減った。
また、合併に伴って各種証明書の交付など住民の利便性の向上、合併の一元化による各種事業の充実、地域ブランドの発信などサービス向上が図られている。
歳入の市税は、前年度比4・3%増の82億7千万円。そのうち市民税の個人分が27億7千万円、法人分が8億4千万円。地方交付税は84億8千万円。市債は31億6千万円。
歳出は、教育費が伊那東・東春近の両小学校の改築、高遠城址公園の整備、旧上伊那図書館の整備で前年度比7億8500万円増えた。議会費は議員定数の削減で1億円減った。
新規事業は、本庁の大規模改修(市民交流スペースや外部トイレの設置)、長谷の高齢者専用住宅の建設、市民の健康を守る生活習慣病予防教室開催(信州大学との連携)など。権兵衛トンネル開通で通勤範囲が広がり、産業立地によって高遠町・長谷の過疎化に歯止めをかけるほか、子育て支援として上の原保育園を祝日や土・日曜日も開所する。
合併特例債の事業として、本庁舎の大規模改修、保育園の増築工事(富県南部・西春近北)、伊那小学校の校舎耐震補強などを盛り込んだ。借入れ額は4億6300万円。そのほか、美篶保育園の整備、学校施設の耐震補強などが想定されるため、起債借入れ限度額177億2千万円のうち8割ほどを使う見込み。
高遠町・長谷を対象とした過疎対策事業債の事業は、小原南など公営住宅の建設、高齢者専用住宅の建設、道路改良など5億4200万円を借入れる。
特別会計は9会計で227億9100万円(前年度比0・4%減)、企業会計は2会計で27億300万円(同12%減)。
06年度末の基金残高(一般会計分)は50億1700万円の見込み。06年度当初の起債制限比率は12・2%。
小坂市長は「合併に伴う新市まちづくりへの要望は増加しており、新市事業には合併特例債や過疎対策事業債を有効活用する」と述べ、経費節減などに努めていくとした。
主な新規事業・重点事業は次の通り。
◇防災対策▽CATV緊急割り込み告知放送整備事業
◇庁舎管理▽本庁舎大規模改修
◇地域自治振興▽地域自治区の運営
◇公債▽ミニ公募債の発行
◇火葬場▽火葬炉の全面入れ替え工事
◇介護予防拠点施設管理▽高齢者専用住宅建設
◇健康づくり▽信州大学との連携による生活習慣病予防教室の開催
◇地域環境保全林整備特別対策▽ますみケ丘平地林の環境・保全整備と利活用事業の促進
◇商業振興▽中心市街地活性化事業▽空き店舗情報発信事業▽商店街情報表示システム設置事業
◇防災施設管理▽防災行政無線の接続工事
◇学校施設▽小・中学校耐震化診断 -
夏を前に衣替え
本格的な夏の到来を前に1日、学校、会社などで衣替えが一斉に行われた。伊那市西春近の伊那西高校(西村敏廣校長)では、新緑が茂る駅から学校までの上り坂を、白いセーラー服をまとった女子学生たちが登校した=写真。
朝のうちは空気が涼しく、夏用のカーディガンなどを羽織った生徒が多かったが、扇子で扇ぎながら登校する光景も見られた。
同校の制服は5年前に一新され、デザインを気に入っている生徒も多いという。
晴天のこの日は、日中に気温が上昇し、午後2時過ぎには最高気温27・7度を記録。今年一番の暑さとなった。 -
エイズ予防ウィークに正しい知識普及啓発
県下一斉「エイズ予防ウィーク」初日の1日、伊那保健所は街頭キャンペーンなどエイズ・性感染症に関する正しい知識の普及に向けた啓発活動をした。 感染予防への意識の高揚を図るとともに、エイズ患者・HIV感染者に対する偏見や差別のない社会づくりを推進していく。
保健所職員は早朝、JR伊那市駅周辺で通勤・通学者に啓発用のティッシュを配布したほか、広報車で管内を巡回してエイズの予防や理解を求めた。
伊那市の県伊那合同庁舎では、エイズについての概要、性的接触や血液感染などHIVの感染経路をパネル展で紹介し、正しい知識の習得などを呼びかけている。
厚生労働省の発表によると、HIV感染者、エイズ患者ともに96年度以降増加傾向にあり、昨年のHIV感染者は95年に比べ約3倍の832人、エイズ患者は2倍の367人。
結果を踏まえ、同保健所は「自分には関係ないという考えの人がまだ多い。除々に浸透してきてはいるが、さらに普及・啓発に力を入れていき、予防意識を高めていきたい」と話していた。 -
サッカーW杯を観戦しよう
みんなでワールドカップを観戦しよう竏秩B伊那市の「いなっせ」北側多目的広場で6月18日、「サッカーワールドカップ2006ドイツ大会」の日本対クロアチア戦の観戦イベントがある。スポーツ・カフェ気分を味わいながら、集まった市民らが一緒になって日本選手を応援する。市内のサッカークラブなど19団体でつくる実行委員会主催。
当日は、多目的広場に大型モニター(縦90センチ、横120センチ)を設置。午後7時から、6月12日の第1戦(日本対オーストラリア戦)を録画上映したあと、10時から日本対クロアチア戦を終了時まで流す。
いなっせ管理組合、通り町商店街振興組合の協力を得て、くし焼きやフランクフルト、ビールなどの屋台が出る。
小沢広志実行委員長は「4年に一度のワールドカップ。日本中が盛り上がっている中で、臨場感あふれる大画面を見ながら、楽しく騒ぎましょう」と呼びかけている。
3月の春の高校伊那駅伝を大型モニターで映したところ好評で、地域住民から「これだけではもったいない」と要望もあった。イベントを通し、中心市街地のにぎわいづくりも図る。
問い合わせは、いなっせテナント会(TEL71・5115)へ。 -
伊那まつりのTシャツデザイン決まる
8月に開く「伊那まつり」の公式Tシャツデザイン審査会が31日、市役所であった。最優秀賞に、会社員塩原亮さん(22)=伊那市西春近=の作品を選んだ。
デザインは、赤丸を中心に、2匹の竜が向き合い、青やオレンジと色鮮やかな花火を組み合わせたもの。
審査員の一人、高遠高校の北原勝史教諭は「広い面と、細かい線・太い線が複雑に響き合い、バランスよくまとめられ、色もきれい」と講評した。
作品は市内外の56人から79点の応募があった。うち48点が伊那東部中学校。高遠町・長谷からはなかった。デザインは、竜、イメージキャラクター「イーナちゃん」が目立ったが、市町村合併を意識して「伊那・高遠・長谷」の表記や市章を使った作品もあった。
審査は、伊那まつり実行委員会総務広報委員ら17人が当たり、意見を交わしながら最優秀賞1点を決めた。
Tシャツは、まつりスタッフが着用するほか、希望者に販売する。 -
伊那ソースかつどん会を設立
伊那市の「伊那ソースかつどん会」が31日、設立した。伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネルの開通を機に、伊那の伝統の味を普及させ、誘客を図るねらい。
設立総会で、会則や事業計画などを承認。
本年度は、伊那ソースかつどん会ホームページでの情報発信や、加盟店マップの作成などに取り組む。また、10月10日を「ソースかつ丼(どん)の日」に設定。豚肉を使う、油で揚げたジューシーさをイメージし、PRを兼ねてイベントを展開する。
平沢保夫会長(58)は「店それぞれの味を大切にし、伊那のソースかつどんはうまいといわれるように頑張りたい」と決意を語った。
来賓の向山公人会頭、小坂市長は、それぞれ伊那の特色を持った味の研究を促した。
また、ソースかつどんを手に持ったイメージキャラクターも発表。ネーミングは6月10日まで、各加盟店で募る。採用者には食事券をプレゼントする。
会員は市内に店舗を構える18人が賛同しているが、随時、受け付ける。
問い合わせは、伊那商工会議所振興事業課(TEL72・7000)、または平沢会長(TEL72・5777)へ。 -
美篶青少年育成会の畑房男会長が伊那署へ受賞報告
県防犯協会連合会が防犯活動や青少年の健全育成などに功績のあった個人、団体に防犯功労の表彰をした。伊那署管内では1個人、2団体が受賞。このほど、功労団体の美篶青少年育成会の畑房男会長(73)=伊那市美篶笠原=が同署を訪れ、小嶋惣逸署長に受賞の喜びを報告した。
24日、長野市であった同連合会通常総会で授与式があった。管内からは同育成会のほか、伊那工場事業場防犯協会長の塚越寛伊那食品工業会長や、05年2月結成以来、地域が一体となって児童の通学路の安全を巡視している「伊那東小学校子どもの安全見守り隊」(毛利次男代表)が表彰を受けた。
美篶青少年育成会は1979年結成。以来26年間、健全育成の理念の下、親子ハイキングや護身術講習会などの行事を展開。98年には地区に設置された2台の有害自販機の撤去運動を進め、成果を上げるなどの、数々の功績が受賞につながった。
畑会長は「子どもたちを健全に育て、守る日々の取り組みが評価されうれしい」と報告。小嶋署長は「長い間の地道な成果が表彰に現れた。今後とも引き続き協力をお願いします」と労った。 -
5月31日は世界禁煙デー
世界保健機関(WHO)が「世界禁煙デー」と定める5月31日、伊那保健所は伊那市内で街頭キャンペーンなどの啓発をした。同日から一週間の「禁煙週間」中に、未成年者の喫煙防止の必要性や、禁煙意識をもつことの重要性を訴え、たばこと健康に関する知識の普及を図っていく。
保健所職員は早朝、JR伊那北駅前で通勤・通学者に啓発用のティッシュを配布。伊那市の県伊那合同庁舎でパネル展示や、喫煙者の一酸化炭素濃度測定をして関心を促した。
測定では、一酸化炭素など、たばこの有害成分をどのくらい体内に取り込んでいるかを検査。一酸化炭素はニコチンとともに動脈硬化を促進させ、心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞を引き起こすことなどを説明し、禁煙を呼びかけた。
保健所は5日にも測定をする。週間中は、庁内放送による禁煙の呼びかけや、公用車にチラシを張って禁煙週間を周知するほか、6月中に管内全市町村に受動喫煙防止対策の要請をする。 -
静岡・牧野原市関係者が観光宣伝
海水浴シーズンが近づき、伊那市の「海の家」事業の提携先である静岡県牧野原市と同市相良観光協会の関係者が30日、観光宣伝に市役所を訪れた。
事業は旧伊那市が96年度から、親子のふれあいや青少年の健全育成、健康増進を図ることを目的に、市民を対象に相良観光協会に所属する民宿や旅館などのほか、休憩の浜茶屋の利用料を助成している。宿泊は1人2千円分、浜茶屋は無料となる助成券を交付する。
市役所には田久明助役や太田茂夫観光協会長ら7人が訪問。田久助役は遠浅で白砂が多い海岸の魅力を挙げ「安全面にも気を配っている。歓迎いたしますので、ぜひお越しください」とPR。新市発足によって、新たに高遠町、長谷地域の住民も対象となったため、利用者の増加に期待を寄せた。