-
リボンアート華やかに
南箕輪村沢尻でリボンアート教室を開く伊東瑞枝さん(63)と生徒の作品展は22日まで、伊那市の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている。入場無料。
アセテート製のリボンで季節の花や果物を作り、クリスマスや正月などをテーマにアレンジした約50点を出品。クリスマスツリーや門松などが並ぶ会場は華やかな雰囲気に包まれ、それぞれの作品は個性的で見る人の目を楽しませている。
生徒は小学生の娘3人と一緒に出品した親子も含め、伊那市、南箕輪村の女性7人。児童らは夏休みを利用し、他のメンバーは月1回の教室で作品を製作した。
伊東さんは「リボンアートは自然界にない色の花を自分の手で作れる楽しみがある」と来場を呼びかけている。
土日、祝祭日は休館。午前8時30分から午後5時10分まで。 -
「箏、楽しく弾けた」
伊那三曲協会の普及委員長・福澤雅志世さん=伊那市山寺=と会員4人は9日、伊那市の西春近北小学校を訪問し、6年生2クラス計47人に箏の弾き方を教えた。初めて楽器に触る児童らは、日本の伝統民族楽器に親しんだ。
1クラスづつ、練習曲の「さくらさくら」を学習した。ほとんどの児童が初めてとあって、皆慣れない手つき。メンバーが一人ひとりの手をとり優しく教えると、教室には透き通った弦の音色が広がった。
福澤さんは箏について説明。中国から伝わってきた楽器で、形は「竜」がモチーフ、楽器の各部分には「竜○○」との名称が10個所あるという。児童らは箏を眺めながら、関心深く話を聞いた。
北原香織ちゃんは「箏を初めて触るので、最初はどうなることかと心配していたが、楽しく弾けてよかった。とっても勉強になった」と感想を述べた。
同メンバーは箏の普及活動の一環として、毎年、上伊那の小学校などで指導。本年は同小学校で14校目になるという。 -
体重150キロのツキノワグマ仕留める
伊那市中央区の小阪洋治さん(63)と城倉紀男さん(65)=いずれも自営業、伊那猟友会員=は9日、長谷村の山林で体長1・8メートル、体重150キロもあるツキノワグマのオス1頭を仕留めた。「『やった』のひと言だね」と大喜びだ。
クマは肉を冷やしたあと、10日に皮をはぐ。脂の乗り具合がよく、猟師仲間で「クマ汁」にして味わうという。胃は干して加工し、薬として使う。
2人は狩猟解禁の11月15日から毎日、山へ出かけている。8日にクマの足跡を見つけ、気をつけていた。9日、鹿を追っていたところ、100メートル先の尾根でクマを目撃。小阪さんがライフル銃1発で倒し、とどめを打った。そのあと、林道までの500メートルを引きずり、やっとのことで自動車に乗せた。
通常、捕まえるクマの体重は50縲・0キロ。「40年間、猟をやっているが、これだけ大きいものはそうはない。山の主だ」と口をそろえた。 -
「石」並べた新作6点披露
高遠町芝平の造形作家・天野惣平さん(52)の個展は13日まで、伊那市旭町のアートギャラリーミヤマで開いている。入場無料。
発砲スチロールを石の形に成形し、銅版画で刷った岩肌模様の和紙で包んだ新作6点を出品。来場者はじっくりと眺めて楽しんでいる。
メーンは、長さ4メートル55センチ、幅22センチ、高さ15センチの土台の上に、片手で納まる大きさの「石」72個を一列に配列。床に設置し、いろいろな角度から見ることができ、外光の照らし具合の違いが作品に変化を与えている。
テーマはノーコンセプトで、「自分の目と手が造りたいものをただ並べただけ(天野さん)」。来場者は「河原で拾ってきた石を並べただけかと思った」「作品が重いのか、軽いのか考えるのが面白い」などと話す。
天野さんは年に2回の個展を開き、同アートギャラリーは11回目。「毎年、何が出てくるのか楽しみ」と個展を心待ちにしている人も多い。
午前10時縲恁゚後7時(最終日は午後5時)。期間中は天野さんが会場を訪れる。 -
文化祭バザー収益市に寄付
伊那市西町区の伊那部町内会などは8日、文化祭バザーの収益金の一部3万2千円を同市に寄付した。
市の福祉に役立てばと、14年前から続く恒例。伊澤勉町内会長と伊那部宿を考える会の田中三郎会長ら2人が市役所を訪れ、小坂樫男市町に寄付金を手渡した。
文化祭バザーは11月中旬、伊那部集会所で開催。地域住民が持ち寄った野菜、贈答品などの販売のほか、本年は同市境南の漫画家・橋爪まんぷさんの似顔絵会もあり盛況だった。
また伊那部町内会などは、地元社会福祉協議会へバザーの収益金の一部4万円を寄付している。 -
子どもを守れ
広島、栃木県で下校中の女児が殺害される事件が相次いだことを受け、伊那署と駒ヶ根署は、それぞれ小学校関係者と対策など意見を交わした。
◇ ◇
緊急伊那署小学校分科会は8日夜あり、全小学校22校の校長、PTA役員、各市町村教育長など約70人が参加。各校ごとに▽通学路の危険個所を再点検する、▽防犯ボランティア、PTA、学校などが連携し情報交換をする竏窒ネどの対策を確認した=写真。
通学路について西澤忠篤生活安全課長は「安全マップの再確認が一番重要」とし、「子どもの安全を守るためには、要注意個所を把握し、関係者で情報を共有する必要がある。自治会、育成会、地域ボランティアなど校長を中心に、危険個所の再確認をするのが望ましい」と参加者に呼びかけた。
安全対策について学校長、PTAから「不審車両のナンバーはどの程度覚えればよいか」「緊急時の集団下校には地域の警察署員を同伴してほしい」「伊那市の地域安心安全情報ネットワーク構築事業の本格運用はいつ」などの質問があがっていた。
10月末現在、県内で小学生以下の子どもが不審者に声をかけられた事案は150件で、そのうち伊那署管内は12件。昨年と比べて管内も増加傾向にあるという。 -
社会福祉協議会合併協議会
伊那市、高遠町、長谷村の社会福祉協議会合併を検討する第6回合併協議会が8日、伊那市福祉まちづくりセンターであった。前回提案した各種事務事業に関する提案を承認。障害者訪問介護事業など8事業に関する事前提案があった。
現在は3市町村に事業所がある指定障害者居宅介護事業については、財政的側面から長谷村の事業所を高遠町の事業所と統合することを提案。これまで伊那市社会福祉協議会が運営してきた伊那市総合福祉センターの運営については、指定管理者制度導入に伴い、今年度で市社協への委託廃止となることを、改めて確認。協定項目として提案した。
伊那市福祉まちづくりセンター「ふれあいーな」について、指定管理者制度の指定業者として08年度まで現行運営を継続。3市町村の高齢者生活福祉センター事業、長谷村のデイサービスセンターや小規模多機能施設の運営についても、現行通りの継続を提案した。 -
テレビのこうや豆腐特集で
登喜和冷凍食品に問い合わせ集まるテレビでこうや豆腐が特集されたことをきっかけに、伊那市の登喜和冷凍食品(登内英雄社長)に注文や問い合わせが増えている。
こうや豆腐を特集したのはTBSの朝の番組「はなまるマーケット」(8日朝放映)。冬の乾燥肌を防ぐには入浴後10分以内に保湿のケアをすると同時に、タンパク質の豊富な食材を取ることが重要だとして、こうや豆腐の効用や調理法を紹介した。
同社の女性従業員8人も登場。「3世代の家族で、年寄り用に含め煮や卵とじ、子ども向けに粉末こうや豆腐を入れたハンバーグなど、2日に1回は食べている。乾燥肌だったのが治った」(伊藤文子さん=美篶在住)などと証言。足のスネで実測した保湿値も、従業員のものは平均50以上で、東京での平均35程度を大きく上回った。
放送直後から、同社・同社が加盟するこうや豆腐の組合・TBSなどに「こうや豆腐のメニューを教えて」「粉末製品を扱っている会社を教えて」などの問い合わせや注文が集まっているという。
登内社長は「毎年12月は鍋物用や正月向けの豆腐づくりで忙しいが、番組放送でさらに忙しさが募った。休日返上で頑張ります」と話した。
こうや豆腐はもともと高野山が発祥の地と言われる豆腐を冷凍・乾燥させた食品。戦後、長野県が一大産地をなり、現在では全国の90%以上を県内の業者で生産している。 -
起業チャンピオン賞を表彰
伊那商工会議所・伊那市主催のビジネスプラン創造塾を受講し、近く創業する女性2人に8日、起業チャンピオン賞を贈った。
受賞したのは、アジア生活雑貨販売と喫茶ビジネスの宮島洋子さん(33)=荒井区、アマランサス栽培と福祉雇用事業の山岸深雪さん(42)=若宮区=。
宮島さんは、ベトナムに滞在していた経験を生かし、布や陶器、衣類などの雑貨販売に加え、軽食を楽しめる店を通り町に構える。オープンは来年1月上旬予定。
山岸さんは「アマランサスを伊那の特産品にしたい」と来年から借り受けた畑25アールで栽培する。知的障害者らの働く場を確保。商品化には高遠町の栽培者らと連携していく。
表彰式で、伊藤正専務代行は「商売を始める熱い思いが伝わってきた。不安も多いと思うが、今後もフォローアップしたい」と地域の活性化につながるよう2人の活躍を祈り、新しい事業の芽が出ることに期待した。
受賞者も「自分のため、まちのために頑張りたい」とそれぞれ決意を語った。
創造塾は、新規創業を目指す人や新たな事業展開などを考える中小企業者を対象に開催。経営コンサルタントなど専門スタッフから伊那市のマーケット分析、資金計画、事業計画書の作成などを学んだ。25人が受講し、12人がプレゼンテーション。その中から、実現性が高いビジネスプランに「起業チャンピオン賞」を贈った。 -
地産地消の新たな流れを目指す伊那谷工房本格始動
地元ニーズに密着した地産地消の流れを築き、里山と地元消費者をつなごう竏窒ニ、上伊那の製材所や家具職人、販売店などが「伊那谷工房」を立ち上げた。地域と密着した販売所を通し、地域材商品を提供する製材所・職人と、地元消費者とを結び、拾い上げた消費者ニーズを商品に還元。消費者ニーズに即した地域材商品を企画することが、商品の付加価値となる。“地域”という小規模で無理のない流通ルートを用い、必要最低限の利益のみを目的とすることで、従来よりも安い商品を提供する。一方、消費者の消費行動が、里山の荒廃を防ぐことにもつながる。
駒ケ根市で地域材家具を製作販売をする「工房楽木」を中心に、伊那市の向山製材、福祉事業所「どうぞのいす」など4者が共同参加している。商品企画は工房楽木の牧野郁生さんが担当する。
「里山再生への願い」「良質な製品づくりへのこだわり」「職の創出」「健康・環境への配慮した商品へのニーズ」など、生産者から消費者までが持つさまざまな要望を一つにつなげることで、誰もが満足できる関係を実現することが最大の目的。
第1弾として企画した「里山の学習机」はすでに販売を開始。安全性、耐久性、健康面への配慮など、本当の意味で子どものことを考えた。アトピーが心配な子どもにも安心な植物原料100%の塗料を用い、大人になってからも使える頑丈な構造を取り入れた。天板には硬くて丈夫なドングリを使用。パーツごとの役割によって木材を使い分けている。「愛・地球博」にも出展した。
現在は「どうぞのいす」で展示販売している。18日には机の説明会もある。
問い合わせはどうぞのいす(TEL74・6697)へ。 -
ウォームビズ 衣料店に「コーナー」豊富な品ぞろえ
環境省が推進する秋冬のビジネススタイル「ウォームビズ」。伊那市内の衣料店には「ウォームビズコーナー」が設けられ、例年に比べて豊富な品がそろっている。売れ行きは「まずまず」のようで、春先まで着ることができるベストなど今後に期待感を持つ。
ベルシャイン伊那店は、10月初旬から販売フロアにコーナーを設置し、売り上げも例年より伸び「1・2縲・倍の手ごたえ」があるという。
ウール素材のベスト(男性)、保温性やファッション性が高い、カシミヤのハイネックセーター(女性)など定番の人気商品をコーナーに陳列。各サイズ、各色をとりそろえ、商品を切らすことなく並べたことで、ウォームビズに関心のある人の購入意欲をそそり、売り上げにつなげている。
「ウォームビズなのでベストが欲しい」「スーツに合うベストを探しているのだが」など、40代後半の男性客の反応が多い。また、クールビズのノータイスタイルの影響もあり、スカーフを首元に巻く「アスコットタイ」の問い合わせも増えている。
紳士服「アオキ」伊那ナイスロード店では上着、ベスト、カーディガン、保温機能性素材の下着、首元を保温するウールのネクタイなどを1カ所に集めた。ミドル丈の下着は、新たに入荷。
「ウォームビズで」と来店する男性客は多くないものの、来店者に対してベストを勧める機会が増えた。昨年に比べ、全店で1・5倍ほど伸びているのではないかという。オレンジやイエローなどパステル系も並ぶが、服に合わせやすい黒やグレーなどベーシックなものが人気。
商品だけでなく、色の合わせ方など着こなしも提案している。
室内温度18度で暖房を入れる伊那市役所では「ひざかけを厚めのものにした」「足首を温めるレッグウォーマーをつけている」と工夫している職員もいる。 -
伊那中央病院・伊那市にバザー収益寄付
伊那中央病院(小川秋實院長)は6日、10月末にあったバザーの収益金9万9050円を、伊那市へ寄付した。収益金は地域の福祉の向上に役立ててほしい竏窒ニ、本年は同病院組織市町村の同市へ、来年以降も順次組織市町村に寄付する考え。
バザーは同病院祭に合わせて実施。本年度が初めてで、職員が家庭から持ち寄った品物を販売した。バザー品はタオル、シーツ、陶器の皿など日用雑貨を中心に約500点を用意したが、開始1時間ほどで品物はほぼ完売したという盛況ぶり。
小川院長、薮田清和同病院事務部長らは市役所を訪れ、「福祉に役立ててほしい」と、小坂樫男市長に寄附金を手渡した。 -
雪造り 深夜に着々
伊那市西春近のスキー場「中央道伊那スキーリゾート」は1日深夜から、断続的に人工降雪機を可動させ、1回平均約900トンを降雪。17日のオープン予定日を目指し、従業員は深夜のゲレンデ造りに追われている。
リフト3基の整備やレンタルスキーのワックスがけなどを終え、あとはゲレンデに雪が整うのを待つだけ。移動、固定式の人工降雪機合計22基のうち半数以上を稼働させ、全長約1200メートルのゲレンデ下半分の雪造りに励んでいる。
人工降雪機は水を霧状にして噴射。マイナス5度を目安に、午前0時から同6時の間を中心に雪をつくる。「今週の予想気温は低そうなので、毎日ほぼ稼働できればオープン日には間に合いそう」と話す。
4日、上伊那に例年より早い初雪が降り、利用者の機運は上昇。今季は、小さな子どもも楽しめる「モーグル」「クロス」を新設、砂場感覚で遊べる「雪の公園」も新たに造り、ファミリー対策を充実させる。
営業期間は来年3月31日までを予定。入場者数は例年並みの約8万人を見込んでいる。 -
有償福祉運送にかかる使用車両拡大特区に認定
伊那市はこのほど、国土交通省に対して申請していた「伊那市における福祉有償運送使用車両拡大特区」として認定された。
特区の内容は06年4月からNPOなどの非営利団体が心身障害者などへ提供する有償福祉運送に伴うもの。原則的に、4月以降の有償運送サービスには、福祉車両を利用することが規定されているが、今回の認定で、一部の団体が、セダン型車両を利用することが可能となった。
伊那市は、外出が困難な障害者・高齢者の増加に伴い、希望する時間に送迎できるボランティアの必要性を認めている。また、歩行は困難でも、福祉車両の機能を必要としない対象者もいるため「こうした対象者の運送にはセダン型車両が望まれる」として特区申請をしていた。
電車やバスでの外出が困難な障害者には、福祉タクシー券や高齢者バス・タクシー券の交付しているが、金額に上限があり、すべての外出需要が満たされているわけではない。
セダン型車両が利用できる条件については、福祉有償運送のため設置している協議会の検討に基づき今後決定する。 -
鎌倉国光さん石仏写真展・心和ませ
宮田村大田切のアマチュアカメラマン・鎌倉国光さん(54)の石仏写真展「海岸寺・貞治仏の世界」は11日、伊那市荒井の市立図書館広域情報コーナーで開いている=写真。入場無料。
鎌倉さんは1951年、高知県生まれ。30年ほど前に宮田村へ転勤し、85年ころから集中的に中央アスプス北部や、江戸時代の高遠町の石仏師・守屋貞治の石仏を撮り始める。同図書館では、2年前から毎年、中央アルプスの写真を展示している。
写真は、海岸寺(山梨県)にある守屋貞治が手がけた石仏をモチーフに、10年ほど前から撮りためた全紙、半切、4切りサイズ計31点を出品。細目で笑う菩薩などは、見る人の心を和ませている。
作品「十一面千手観世音菩薩」は、長年の野ざらしで、石仏の肩口から足元にかけてビードロのように苔むす。現在は日差しが設置され苔が無くなっているため、「当時の貴重な写真」として飾られている。
鎌倉さんは「ありのままに、感ずるままに見てほしい」と話している。
午前10時縲恁゚後7時。10、11日は鎌倉さんが会場を訪問する。 -
伊那ロータリーアクトクラブ、聴導犬を知るためのイベントを開催
一般の人に聴導犬のことをもっとよく知ってもらおう竏窒ニ、伊那ロータリーアクトクラブは3日、伊那市民会館で「聴導犬を知ろう!」をテーマとした体感キャンペーンを開いた。宮田村の日本聴導犬協会から有馬もと会長と聴導犬、介助犬、3頭を迎え、実演を通して聴導犬の役割や必要性を学んだ。
奉仕活動を通して会員相互の交流を深める同クラブは、聴導犬募金の活動支援もしており、今回のこのイベントを企画した。
有馬さんは、警報音などが聞こえない聴覚障害者は災害時に取り残されてしまう危険が大きいことを説明し、「音を知らせることでユーザーの命を守ることが聴導犬の使命」と話した。
また、目覚し時計、来客のチャイムなどを実際どのようにユーザーに伝えるか実演。聴導犬や介助犬がユーザーの生活に及ぼす影響の大きさを示した。 -
上伊那高校生の声を届ける会
高校生の声を高校改革プランに反映させてほしい竏窒ニ上伊那高校生の声を届ける会が4日、伊那市民会館で集会を開き、約70人の参加者が、どのようにプランと向き合っていけばよいのかなどを話し合った。統廃合の対象となっているかなっていないかにかかわらず、関心の低い人にも関心を持ってもらうことの必要性を認識。まずは自分たちの周囲やこれから高校生になる中学生に、プランを知ってもらうための活動を進める。
会は10月にあった高校改革プランについて考える高校生集会に続くもので、上伊那で具体的な行動へと移ることを目的として県立高校の生徒会役員などが立ち上げた。
高校改革プランについては、知らない人も多いというのが実情で「高校生全員で考えていくことが大切」という考えから、プリント配布などを通して多くの高校生や中学生へと問題を伝えることを決めた。また、高校生が現在の高校をどう感じているか竏窒ネどをアンケート調査し、推進委員会や県教育委員会などに伝えていく。 -
【記者室】「早めに」
突然の雪に、あせった。といっても、天気予報で雪が降ると言っていたから、予報通りなのだが…。自宅周辺は雪から雨へと変わり、積もることはなかったが、上伊那の北のほうでは軽く雪かきをしたと話す人もいた▼これはまずいと思い、タイヤ交換のため、ガソリンスタンドへ。車がずらりと並び、置く場所もないほど。聞けば、4時間待ちという。「まだ大丈夫」は甘かった▼各地域で年賀状作りの講習会があったり、門松を飾りつけたりと新年準備が着々と進んでいる。12月は何かと慌しく、やらなければならないことが山積み。気ばかりあせるものの、なかなか手につかない。何ごとも「早めに」にこしたことはない。そう自分自身に言い聞かせる。(湯沢記者)
-
伊那谷で山仕事を始めて8年目
島・ス山林塾企業組合代表 中村豊さん(41)=伊那市西箕輪=「そこの山も名目上は間伐したことになっています。自分たちがやったのではないが、あんな斬り方では森林は育たないと思うんですよ」
伊那市西箕輪、経ヶ岳の山付きにある自宅で話す。ある程度成長した針葉樹林の間伐では、森の中から空が見え、陽射しが地面に届くようにしなければ意味がない。
「立木の30%を間伐するとかと決められ、その本数を斬ったら終わり。山仕事の現状は厳しいので、収益性の観点からそういう仕事でも良しとされてしまうことがあるんです。寂しいことですよね」
細面。静かに語る。腕には、山仕事用の手甲が巻かれている。
◇
97年まで、兵庫県の県職員だった。パソコン通信で知ったKOA森林塾(製造業のKOAが94年から始めた山仕事の通年講座)で山仕事のイロハを学び、98年に伊那にIターン。講師の島・ス洋路元信大教授に教わりながら一緒に山仕事を始めた。現在8年目。同じように山仕事を始めた仲間9人で作る企業組合の代表を務める。全員が県外出身者だ。
仕事は平日週5日。朝8時に現場に集合し、午後4時までが基本。伊那市・箕輪町・辰野町を中心にして、間伐や素材生産、下草刈りなどの仕事を請け負う。
仕事の多くは、財産区や区などが所有する団体有林。個人の山。それに県の保安林などでの公共事業。間伐や下草刈りなどの作業は、県が森林育成の観点から進める補助事業の対象になっており、所有者と相談しながらどのような作業をどの程度行うかを決め、補助金申請の書類整理なども含めて請け負うのだという。
「個人の山は、現状ではほとんどお金にならないので、山仕事を頼む人は皆無に近い」と苦笑する。斬り出した木が高く売れれば良いが、輸入外材が主流の現在ではほとんど需要がない。放置しておくのが、山持ちには一番負担が少ない。「そういう人に、山の手入れを説得するのは大変。もっと実力をつけなくちゃ」と笑う。
◇
「ツルが絡まって足の踏み入れようもない山」が個人の山には多い。「間伐されずモヤシのような木ばかりになった山」が植林後40縲・0年経った山には多い。人の手が入れられずに泣いている山ばかりだという。
そうした中でも、持ち山の木を斬り出して家を作り、さらにその山に木を育てようと希望する人もいる。そういう仕事を請負ってやり遂げることが一番楽しいそうだ。
「伊那谷でも林業と聞いてもどういう仕事かイメージが沸かない人が大半になってしまった。森林のとても危機的な現状を知り、山仕事に関心を持って欲しい」
伊那谷の山に新しい生き方を求めて根づいた人は語った。 -
笑顔で伸び伸びと
伊那市を中心に活動する新体操クラブ「伊那ポーラ☆スター」(橋爪みすず代表)の第14回発表会が4日、伊那市の県伊那勤労者福祉センターであった。「宇宙(そら)縲恂ウ限の可能性縲怐vをテーマに、幼児から高校生まで約100人のメンバーが華麗な演技を次々と披露し、詰めかけた観衆を魅了した。
「瞳の中の宇宙」「宇宙の果てに輝きを重ねる時」「スターを夢見て」など、小テーマごとの演技と競技種目を織り交ぜた5部構成。1部「星の誕生」は、幼児から小学6年生までが学年ごとに発表した。フープやステッキ、クラブなどの手具を音楽に合わせて自在に操り、堂々と熱演。ギャラリーからも大きな拍手がわき起こった。
橋爪代表は「全員仕上がりがよく、笑顔で伸び伸びと最高の演技を見せてくれた」と講評していた。
塩尻市の「塩尻ポーラ☆スター」、安曇野市の「SWANあづみ野RG」など4団体も賛助出演し、舞台に華をそえた。 -
とれたて大根いかがですか
伊那市の伊那東小学校2年蘭組(下田智美教諭、32人)は1日、自分たちで栽培した秋ダイコンを校内で販売した。参観日で訪れた保護者が大勢集まり、あっという間に売れていく様子を児童たちは喜んだ。
生活科の授業で野菜作りに取り組む蘭組は、「ダイコンをおでんにして食べたい」と、9月から栽培。夏にはジャガイモ、ニンジン、トマトなども育て、カレーライスやコロッケに調理して収穫を祝っている。
販売したダイコンは京野菜の「聖護院」40本と、通常の形をしたアキヅマリ100本で、早朝、収穫したばかりの取れ立て。聖護院は直径20センチほどで円形、苦味や辛味がなく、ほんのりと甘いのが特徴。軟らかいのに煮崩れしにくく、ふろふき大根やおでんなどの煮物や漬け物に適しているという。
小出可純ちゃんは「固かったり、柔らかかったり、途中で折れたり、いろいろだったけど、大きなダイコンが獲れてよかった」と喜んでいた。
売り上げ金は、おでんの調理実習費などに役立てる予定だ。 -
きょうまで 市民芸術文化祭
第2回伊那市民芸術文化祭(伊那芸術文化協会主催)が3日、伊那市生涯学習センターで始まった。伊那市に活動拠点を置く団体や個人が作品展示、舞台発表で日ごろの活動成果を披露した。4日まで。
文化祭はプロ・アマを問わず、総合的な芸術文化の祭典で、美術展と舞台発表の2部門を設けた。
美術展(200区画)には、来年のえとである犬を描いたトールペインティング、南福地の御柱や田で遊ぶカルガモのつがいなどを題材にした写真、パッチワーク、書道、絵画、押し花など力作が並んだ。来場者は作品に顔を近づけながら、見入っていた。
舞台発表は10団体が出演。朗読劇やダンス、邦楽、舞踊などを繰り広げ、会場から拍手を集めた。
主催者は「レベルの高い作品がそろった。作品のジャンル、出品者の年齢層が幅広く、楽しめる。参加者同士の刺激にもなる」と話した。
4日は美術展(2・5階)が午前9時縲恁゚後4時、舞台発表(6階)が午前10時縲恁゚後3時半。茶席や飲食コーナーもある。 -
ベル伊那で日本画家・高崎昇平さん展示即売会 6日まで
東京都大田区在住の日本画家・高崎昇平さん(37)の展示即売会「静かな時の流れ」は6日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
高崎さんは1968年、東京生まれ。1995年に東京芸術大学大学院を卒業後、00年の「第1回信州高遠の四季展」で大賞を受賞するなど、伊那谷とゆかりのある若手実力画家。同店での展示会は3回目となる。
近作を中心に、0竏・00号サイズの25点を出品。題材は風景画が多く、高遠町のコヒガンザクラ、勝間のしだれ桜のほか、母親の実家がある岩手県の北上川などを描いている。
自然の中で流れる時間に身を置き感じた思いを絵にしている竏窒ニいう作品は、自然の移り変わりを優しいタッチで表わし、見る人に安らぎを与えている。
また、手ごろな値段でミニ色紙も販売している。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
みはらしいちご園でイチゴの出荷始まる
クリスマスに向けて3日、伊那市西箕輪のみはらしいちご園で、イチゴの出荷が本格的に始まった。
出荷時期を迎えているのは「章姫」と「紅ほっぺ」。紅ほっぺはここ数年で特に人気が上がり、酸味と甘味のバランスがよく、贈答用にも向いている。1日の出荷量は約20ケースで、日々増加していく。最盛期は年明け。
羽広いちご生産組合の有賀正喜組合長は「今年は天候が良く、糖度の高いものができた。イチゴ狩りも期待してもらっていい」と話していた。
現在は農業公園みはらしファームの直売所、日帰り温泉施設「みはらしの湯」で販売し、今後は南箕輪村のファーマーズあじーなでも販売する。
イチゴ狩りの開始は例年通り06年1月1日の午前0時から。元旦は要予約先着300人。 -
伊那市社会福祉大会
第44回伊那市社会福祉大会が3日、伊那市の県伊那文化会館であった。大会要望事項を採択し、地域福祉向上に貢献してきた個人や団体を表彰。助け合い活動の拡大、地域ぐるみでの子育て支援などを掲げた大会宣言を、約500人の参加者が承認した。市社会福祉協議会が主催。
要望事項は▽男性ボランティアの人材バンク創設▽地区循環バスの範囲拡大と停留所の増設竏窒ネど。
伊那中学校生徒による福祉体験発表もあり「障害は“かわいそう”と思われがちだが、生きていくうえで不便なことが増えるだけだと思った」「ありがとうと言ってもらえた時のうれしさや胸の高まりはたくさんの人からもらったプレゼント」と施設での活動から学んだことを話した。
受賞者は次のみなさん。
◇長年にわたる在宅介護者=田畑由美子、吉田里美、平澤道央、伊澤昭子、伊藤昭代、上島一二三、登内悦子、荒井美佐子、阿部たつ子、池上君子、吉原清子、池上龍子、六波羅美代、竹澤あい子、埋橋あや子、春日安江、林末子、伊藤千歳、橋爪保寿、白鳥千明、北沢忠雄
◇地域社協役員経験者=岡山容子、橋爪久男、前澤やえ子、羽場峯夫
◇ボランティア(個人)=竹内荘一、春日明正、小澤つね子
◇ボランティア団体=すこやか会、新山もえぎ会、あいの会、上原獅子舞クラブ、アッシー友の会、くちなしの会
◇10年以上にわたり、または多額の金品を寄付=伊藤正子、東條やす子子供一同 -
障害者自立支援法説明会開催
県はこのほど、来年4月1日から施行される障害者自立支援法の周知を目的とした説明会を県伊那合同庁舎で開いた。
障害者の自立と共生に重点を置く新法は、障害種別だったサービスを一元化し、安定的な財源を確保するために国の費用負担責任を一部で義務化。一方で低所得者への軽減措置を設けつつ、サービス利用に対して定率1割負担を求めていく。また、施設での食費も自己負担となる。自立支援に向けては、就労支援事業などを創設していく。
定率負担は上限額を設定し、低所得者には更なる配慮をしているが、低所得でない利用者の費用負担の増額は大きく、場合によっては現在よりも3万円近く負担が重くなる例も示された。また、施設利用が多い重度障害者の負担が大きくなる問題もある。
県も利用者負担の重さが与える影響の大きさを懸念し、国に対して改善要望を出している。
障害者の自立・共生を掲げる一方、負担増により、一層社会から遠ざかってしまうのでは竏窒ニ懸念する参加者もいた。 -
みはらしの湯でチェーンソーアートの実演
丸太をチェーンソーで切り出してさまざまな彫刻をつくるチェーンソーアートの実演が3日、伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」であり、入浴客らの目を楽しませた。
実演したのはますみヶ丘のチェーンソーカーバー・小野沢武生さん。小野沢さんはますみヶ丘平地林の間伐材を使った彫刻作品を製作し、全国各地で実演会もしているが、伊那市では初めて。
今月、施設のロビーには、小野沢さんがますみヶ丘平地林やそこに住む小動物のイメージした作品を展示。来年度以降、本格的に遊歩道整備が進む平地林に、関心を持ってもらおう竏窒ニ企画した。
小野沢さんは、来年度のえと・戌(いぬ)をテーマに、40分程度で1作品を鮮やかに仕上げた。
実演は4日も正午からと午後2時からの2回ある。 -
かんてんぱぱでニットソーイングの作品展
自分だけの一着が作れる“ニットソーイング”を学ぶ「ホームクラブ御子柴教室」の生徒約30人が2日から、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで「お気に入りの一着展」を開いている。ニット地で作ったさまざまなおしゃれ着約50点が、訪れた人を楽しませている。
南箕輪村、伊那市、駒ケ根市の教室で学ぶ生徒たちの作品展。伸縮性のあるニット地を型抜きし、ロックミシンで縫い合せるニットソーイングは、初めての人でも約2時間ほどあれば1着完成させることができるほど手軽。一方、既製服にはできないフィット感があり「一度体験すると既製服が着れなくなる」などと話す生徒もいるという。
教室のインストラクター・御子柴直美さん(42)は「ニットソーイングは手作りの楽しみ、満足感が実感できる。それを味わってほしい」と話していた。 -
かんてんぱぱで手描ぼかし染展
和幸手描染色研究会の生徒や指導者、22人による「手描ぼかし染展」が6日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。「ぼかし」を使った絶妙な色のグラデーションが、約70点の額装や着物などを彩り、訪れた人を楽しませている。
「手描ぼかし染」は友禅を基本とする独自の染色技術で、筆で描くように染色できる。それを追求するため、同会は約20年前に発足。現在は県内10カ所に教室がある。
伊那、駒ケ根教室の生徒と、指導者の作品を展示。手描ぼかし染をより多くの人に知ってもらい、生徒のスキルアップにつなげることが目的。
ハンカチなどの小物から着物、額装まで、細やかで幻想的な絵柄が表現できるため、カンバスに描かれた絵画かと思わせるような作品も多い。
会長の大橋幸子さんの作品展も同時開催。知事賞を受賞した100号の額装や、製作に多くの時間を費やしたという鮮やかな打掛も飾る。
代表の大橋寿朗さんは「一点一点時間をかけて仕上げた作品の数々は見ごたえがある。ぜひ多くの人に見に来てほしい」と話していた。
入場無料。 -
年末特別警戒で街頭啓発
伊那警察署は1日、年末特別警戒(31日まで)の開始にあたり、伊那市防犯協会女性部、伊那エンジェルス隊など60人以上の協力を得て、市内の旧中央病院跡地横の国道153号線上で街頭啓発をした。
参加者たちは、自転車盗、侵入盗、振り込め詐欺などへの警戒を呼びかけるチラシや携帯用カイロ800セットを配布。通過するドライバーに「今日から年末特別警戒です。気をつけてください」と声を掛けた。
伊那署によると、10月末現在の管内の刑法犯認知件数は1111件(前年同期日234件減)。全体的に発生件数は減ってきているものの、依然として車上狙い、自動販売機狙い、オートバイ盗などの街頭犯罪が多発しているという。
櫻井誠副署長は「街頭啓発は抑止対策として効果的な活動。年末警戒初日にインパクトのあるアピールをして、地域の一人ひとりの意識を高めてほしい」と話している。