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伊那弥生ヶ丘高校で地元企業講師を招いた課外授業
伊那市の伊那弥生ヶ丘高校(一ノ澤澄夫校長)で15日、地元民間企業11社から講師を迎えた進路講話があった。1年生約280人が各界の一線で活躍する講師から「仕事とは何か」「社会人になるために高校生としてすべきことは何か」などを学んだ。
同校は昨年から、進路意識を高めることを目的とした体系的なキャリア教育を進めている。講話もその一環。伊那ロータリークラブに依頼して、医療系、食品製造系など各分野の地元代表者を紹介してもらった。民間から講師を迎えた分野別進路講話は初めての取り組み。
講師の一人、伊那食品工業の塚越寛会長は、働くことの意味を生徒たちに問い「『働く』ということは人を幸せにするための行為。自分は何をすべきかということを考え、世間の役に立つことの素晴らしさを知ってほしい」と語った。また、整理整頓やあいさつなど、基本のマナーの重要さを指摘し、企業の採用などでも重視されていることを説明した。
参加した女子生徒は「生き方として大切なことを学んだ。仕事は自分のためだと思っていたが、人のためであることを知った」などと話していた。
スポーツトレーニングの実践を通した講義や、その職業における苦労話などもあった。 -
岐阜県東濃から観光PRのためのキャラバン隊来伊
権兵衛トンネルを抜けて東濃まで観光に来てください竏秩B岐阜県東濃地域振興局や同地区道の駅の代表者らでつくる観光キャラバン隊が14日、伊那市役所を訪れた。
伊那地域と東濃圏域はこれまでも、中央自動車道でつながっていたが、中央道利用者の多くは互いに立ち寄ることなく通過してしまう傾向にあった。東濃関係者らは、トンネルが開通したことで木曽を周遊して東濃まで足を運ぶ伊那地域の人が増加するのではないかと期待し、4月から新たに取り組む観光事業「ぎふ東濃アートツーリズム」をPRをするために来伊した。
この事業は、旅行者に著名な芸術家や陶芸家の作品にふれながら旅を楽しんでもらうことをコンセプトとしている。「マイレージ・パスポート」と称するパスポートを持ちながら、事業に参加する美術館などをめぐると、入館料に応じたマイルポイントが貯まり、ポイントと各道の駅の訪問回数に応じて美濃焼きなどの記念品を受け取ることができる(数量に限りあり)。
事業には28アート施設と道の駅10カ所が参加。温泉施設などが協賛している。
石黒雄教局長は「陶磁器の町で記念館などもある。ぜひ来てほしい」と呼びかけていた。
パスポートは東濃地域の道の駅、美術館などで入手でき、伊那市役所や木曽側の道の駅などにも置く予定。 -
みんなで作ろう・味わおう食事作り等体験記録コンクール伝達
小中学生から食と農の体験を通じて感じたことなどを絵画や文章で表現した作品を募った「みんなで作ろう・味わおう食事づくり等体験記録コンクール」(県農政部主催)で、最高賞知事賞3人をはじめ上伊那から応募した12人2グループが入賞した。壁新聞等通信の部で知事賞を受賞した中村茉由さん(13)がいる伊那中学校(白鳥始校長)は14日、入賞者に表彰状を伝達した。
小中学生が地元のおいしい食べ物を育て、味わう「みんなでつくり味わおう食事づくり体験事業」に伴うコンクールで、全県から約1200点の応募があった。
伊那中からは総合的学習の取り組みや文化祭発表で「農」をテーマとした作品を作成した11人・2グループが応募し、2人・2グループが入賞した。
知事賞の中村さんは、長野県が全国で最も農業者人口が多いことを知り「農業王国長野県」と題して壁新聞を製作。イラストを使って分かりやすく県内の農産物分布を示している。
中村さんは「とれると思っていなかったからうれしい。気候分布や地域別農産物を調べるのが大変だった」と語った。
上伊那の受賞者は次のみなさん。
◇感想文の部▼知事賞=西村祐奈(伊那北小5)大沼佐奈代(赤穂中1)▼教育委員会賞=松井萌(赤穂中2)足立里加(赤穂中2)▼農政部長賞=田畑健人(赤穂中1)川頭匠(赤穂中3)
◇絵画の部▼教育委員会賞=高木聖美(南箕輪村南部小1)大塚深生(南箕輪村南部小3)▼農政部長賞=矢崎俊晃(南箕輪村南部小1)井口奈菜絵(伊那北小5)
◇壁新聞等通信の部▼知事賞=中村茉由(伊那中1)▼教育委員会賞=伊那中環境ni親切講座2年、東條満(伊那中1)▼農政部長賞=伊那中給食委員会3年 -
卒業記念に表札 伊那中3年
伊那中学校3年生(4クラス、155人)は14日、卒業記念品として学校名が入った木製の表札を寄贈した。生徒たちは正面(職員)玄関に設置された表札を眺め、3年間の思い出を振り返った。
記念品は4クラスの学級長などで構成する学年協議会で選定。材質は夏の猛暑などで枯れてしまい、昨年9月に伐採した校舎南側にあったヒマラヤスギを材料にしようと考えていたが、虫食い跡があり、雨風に弱いためスギにした。
表札は高さ200センチ、幅40センチ、厚さ3・5センチ。表面に書かれた字は県教育委員会委員長の松田泰俊さん(長谷村)が揮ごう。伊那中学区の伊那小学校で校長を勤めた期間に、多くの生徒と関わりがあったことから依頼した。
除幕式で学年協議会の江間千香子副会長は「表札を見て、この学校で生活したことを思い出したい」とあいさつした。 -
権兵衛トンネル工事のパネル展示
伊那市役所1階の市民ホールに、権兵衛トンネル工事の写真パネル19点を展示している。17日まで。伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネル工事の流れや概要、難工事の様子などを紹介している。
権兵衛トンネルは延長4470メートル。98年10月から掘削を開始し、03年11月に貫通。舗装工事、電気設備、防災設備などを整え、2月4日に開通した。
パネル=A1判=は、重機での地山の掘削、地山を支えるための支保工の建て込み、開通式の現地セレモニーなど。「断層破砕帯に遭遇し、最大毎分10トンの出水に見舞われた」と難工事の様子も伝える。
市は「工事に携わった人たちの苦労を感じてもらえたら」と、飯田国道事務所からパネルを借りた。
合わせて、景観保全のための国道361号沿道自己用広告物のガイドライン「花街道サインシステム」の概要や模型も展示している。 -
みはらしの湯で伊那市、高遠町、長谷村の名所写真を展示
伊那市、高遠町、長谷村の合併まで2週間余り。伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は、3市町村の歴史や文化、自然などをとらえた写真50点を、ギャラリーに展示している=写真。
3月31日には新伊那市が誕生するが、合併する他市町村の代表的な文化や名所を知らない人もいることから「今後、足を運ぶときのの参考にしてもらおう」と今回の写真展を企画した。
写真の提供はそれぞれの市町村に依頼。高遠町のコヒガン桜や長谷村の中尾歌舞伎など、各市町村のさまざまな写真を見た入浴客からは「こんなところもあるんだね」などと話す声も聞こえてくるという。
唐澤壽男支配人は「地元の人には自分の地域の名所を改めて見直してもらえれば」と話していた。
31日まで。 -
伊那北小で「安全見守り隊」発足
伊那市の伊那北小学校よりよい教育環境協議会は14日、児童の登下校の通学路を巡視する「地域・子どもの安全見守り隊」の発足会を同校で開いた。地域のお年よりなど約50人の地域住民が集まり、児童の安全を守ることを決意した。
同見守り隊は、子どもたちの通学路の安全を確保するため、地域ボランティア約80人で結成。メンバーらは児童の登下校時に合わせて通学路に立って見守る。
今回の同協議会の呼びかけに賛同した隊員のなかには積極的に「子どもを守る安心の家」に登録。発足前の8件から発足後は46件に増加した。
発足会で同協議会の萩原昇吾会長は「発足したからといって完全に犯罪がなくなる保証はない。つねに自分たちの安全は自分たちで守ることを心がけて」と注意を促しあいさつとした。 -
やまびこ会がシメジを使った菓子を研究
伊那市の菓子店有志でつくる「やまびこ会」(橋都喜三郎会長、9人)は13日夜、市内でシメジを使った創作菓子を持ち寄った。メンバーがおこわまんじゅうなど4品を提案、改良を加えながら商品化する。
会は、地元産の米や農産物などを使った創作菓子を開発し、将来的に「地域ブランド」として売り込もうと、50代を中心に組織。
試作品は、おこわまんじゅう、おやき、パン2種類の4品。洋菓子はシメジをマヨネーズで混ぜたり、パンの上にチーズと一緒に乗せたが、和菓子の場合はシメジの水分が出たり、食感を残したりするのが難しいという。
試食したメンバーは、具の味付けや歯ごたえ、皮のふっくら感など熱心に意見交換。これまで職人の技術は門外不出だったが、酒を飲みながら、和・洋がアイデアを出し合い、商品開発への思いを熱く語った。
メンバーの一人は19日、春の高校駅伝に合わせ、駅前再開発ビル「いなっせ」で開く屋台横丁でおこわまんじゅうとおやきを販売する。 -
JC小中高生との交流会
子どもたちとの間にある壁を取り除こう竏窒ニ13日、伊那青年会議所(伊那JC)の青少年委員会(唐澤幸恵委員長)は、小中高生との交流会をした=写真。11歳から40歳までの参加者が、日ごろ考えていることや感じていることなどを話し合いながら親ぼくを深めた。
青少年育成事業としてウミガメの放流体験を通じた活動に取り組んでいる同委員会だが、一緒に活動していく子どもたちとの間に「見えない壁」があると感じ、お互いのことを分かり合うきっかけとして交流会を企画。これまでJCの活動に参加した小学生から高校生までに声がけしたところ、25人が集まった。JCからは約20人が参加。
話し合いのテーマは「学校は面白いか」「家族との関係はどうか」などさまざま。「バレンタインチョコをもらったことはあるか」と質問されたり「父親ととても仲が良い」と話す女子高生などに、JCメンバーの方が戸惑っている様子だった。
同委員会は4月3日縲・8日に、ウミガメ放流体験会の小学生リーダーとして活動する参加者を募集し、体験会のプランや事前交流会などを一緒に計画していきたいとしている。
問い合わせは伊那JC事務局(TEL78・2328)青少年委員会へ。 -
「とんぼの楽園」パンフレットできる
伊那市は、新山に生息するトンボを紹介したパンフレット「とんぼの楽園」を5万7千部作った。日本一小さいといわれるハッチョウトンボの全国有数の生息地で「自然豊かな地域を知ってほしい」と活用を促している。
調査は昨年、日本蜻蛉(とんぼ)学会会長の枝重夫さん=松本市=に依頼。その結果から、準絶滅危ぐ種のモートンイトトンボ、希少種のヒメアカネ、ネキトンボなど29種類を確認した。
パンフレットはA3判の二ツ折。費用は30万円。トンボ図鑑のほか、トンボの目録、トンボの一生などカラー写真入りで紹介している。
また▽木道から湿地へ降りない▽昆虫や植物を採取しない竏窒ネどを呼びかける。
子どもにも読めるよう、漢字にふりがなをつけた。
パンフレットは市役所生活環境課、新山荘などに置いている。
新山の生息地では、観察できるように木道などを整備中で、今月下旬には完成。5月ごろからハッチョウトンボを見ることができ、市は学校などで環境学習をする際、案内人を派遣するという。 -
第20回伊那市ボランティア研究集会
第20回伊那市ボランティア研究集会が11日、市総合福祉センターであった。民生委員やボランティア関係者約180人が集まり、子どもの成長を地域としてどのように支えていけるかなどを話し合った。市社会福祉協議会など主催。
カウンセラーとして子育て支援などに携わっている飯田女子短期大学の兼任講師・辰野恒雄さんが、子育てに果たす地域の役割などについて講演=写真。辰野さんは「現代の親は、子どもについてあまり知らないが、夫婦だけで子育てをしようとする傾向にあり、不安を抱えている」とし、近所が近く、地域で子育てを支え合っていた昔を振り返った。
現代でも地域が積極的に子育てを支えていく必要性にふれ「世間話やあいさつなどで日ごろからつながりを持ち、その中で気付いことに対して助言してあげることがボランティアなのでは」と投げかけた。
分散会もあり、地域ボランティアについて参加者それぞれが話し合った。 -
富県ふるさとまつり
伊那市富県のふるさと館で12日、第26回富県ふるさとまつり(実行委員会主催)があった。公民館のサークル、小学校、福祉施設など小学生から年配者までが出演し、日ごろの練習成果を披露した。
まつりでは南福地の獅子舞を皮切りに、踊りや合唱、手話ダンス、詩吟など28のプログラムが進められた。
出演者はそれぞれ「月2回の練習でうまくできるかどうか分かりませんが、がんばります」など取り組みの様子などを紹介し、ステージ上で堂々と発表。手話ダンスの「南の島のハメハメハ大王」は、ピンク色の衣装に身を包んだ女性が腰を振りながら手話を交えて踊り、観客を楽しませた。
会場には多くの地域住民が集まり、出演者に大きな拍手を送った。
富県は以前から芝居が盛んな土地柄で、その名残から区民が親ぼくを図る場として年1回、まつりを開いている。出演した団体数は昨年並みだった。 -
旧庁舎跡地の愛称は「セントラルパーク」
伊那市は12日、旧庁舎跡地の愛称を「セントラルパーク」に決めた。伊那西小学校6年生の小松夏海さんの作品を採用。
愛称は2月1縲・0日に募集したところ、市内外から市のイメージキャラクター「イーナちゃん」や通り町などが付いた327点(一般155点、小中学生172点)が集まった。
応募作品の中から、市役所の部長らで9点に絞り、選考会で、旧庁舎跡地利用検討委員会委員長、地元区長ら7人が決定した。
選考理由は、市街地を表現し「中央・南アルプスの眺望、小沢川のせせらぎなど広い意味での公園として親しまれ、いやしの空間になるように」願った。
旧庁舎跡地は通り町1丁目の小沢川南側(面積2300平方メートル)で、多目的広場、駐車場に整備。耐久性のある木製デッキを使ったステージや公衆トイレなども設ける。総事業費は約7800万円。
整備は仕上げの段階で、30日に完成予定。駐車場を除いて利用可能となる。しゅん工式は、新市発足後の市長が決定した5月以降に開く。 -
県宝・木造仁王立像2体守る仁王門立て直し検討
伊那市西箕輪羽広の天台宗・仲仙寺の氏子総代会(鈴木伸一郎会長、16人)は13日、昨年9月に県宝に指定された木造仁王立像2体を守る仁王門の老朽化について「3年の間に建て替えの具体的方法を結論づけたい」と発表した。
同総代会では10年ほど前から、門の劣化による雨漏り、ひさしが短く風が直接的に吹きつけるなどの理由で建て直しを検討。今回の県宝指定を機に本格的に取り組むことを役員らで確認した。
仲仙寺の師田香雪住職(58)は門について「大切な県宝を守るためには少し難しい状態。建て替えすることを目標として、総代会で方向づけしたい」とした。
仁王門は江戸時代(師田住職推測)のクリの木づくり。高さ4・5メートル、幅7・4メートル、奥行き3・9メートル。壁などの修復などはされてきたが、柱のつくりは当時のまま。屋根のはりは幾度もの修復作業により原型よりも短くなっているという。
総代会では新築の検討に向けて今月6日、県内にある最近作り直された2カ所の寺の仁王門を建築専門家と共に視察している。
今後は伊那市や県に仁王門の劣化状態を伝え、新築に向けての相談をしていきたいという。
木造仁王立像2体は室町時代の1501(文亀元)年に作られ、仏工は雲慶法印の10代目の弟子になる康忠法眼。ともに高さは255センチで県内で最大級の大きさだという。
同市では1972年に市有形文化財(彫刻)に指定している。 -
05年度上伊那地方青少年育成会連絡協議会表彰
上伊那地方青少年育成会連絡協議会(畑房男会長)は13日、上伊那で青少年の健全育成に貢献してきた11個人5団体を表彰した=写真。
表彰を受けたのは、子ども会活動などの指導者として長年尽力してきた人や地区育成会、スポーツクラブなど。
長谷村の育成会長や県子ども会育成連絡協議会副会長などを務めた西村富雄さん(68)は「表彰状をもらい、あらためて責任の重さを実感した。上伊那の青少年育成活動が大きな事件もなくやってこれたのは地域の理解と協力のおかげ」と語った。
受賞者は次のみなさん。
◇個人=伊藤元郎、有賀登志文、鈴木光市、白鳥博文(以上伊那市)北原敬夫、伊藤裕幸(以上高遠町)中村正純、冨永正継、中原直登(以上飯島町)西村富雄(長谷村)川手友幸(宮田村)
◇団体=荒井区少年少女消防クラブ(伊那市)長藤剣道クラブ、河南地区育成会、藤沢地区育成会(高遠町)飯島越百クラブ(飯島町) -
伊那市華道会発足
伊那市華道会の創立式典が11日、坂下公会堂であり、会員や関係者約70人が出席した。
これまで伊那市には独自の華道会がなかったため、昨年11月の県華道教育会伊那支部総会で、新伊那市発足を機とした市華道会の創立案を示し、各流派の代表者で準備会を発足。創立に向けて協議を重ね、市内をはじめ高遠町、長谷村の華道教授資格を有する約100人で設立した。
市華道会は今後、展覧会や研修会を開いていくほか、市などからの要請を受けて行事などで飾り付けをするなど、市の活性化と伝統文化の向上に努めていく。
準備会代表の平林由子さん(75)=中央区=は「やさしく、思いやりの気持ちを互いにもちながら、会が盛んになるように皆の力で作りあげていただきたい」とあいさつした。
式典後の総会で、会長に平林さんを選任した。 -
掛軸・屏風表装承り会 ベル伊那で14日まで
「掛軸・屏風表装承り会竏忠ニ法を守るために竏秩vは14日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開かれている=写真。
自宅などにある掛軸や屏風のしみ、汚れ、破れなどの表装に関する相談会。修理などを希望する作品を持参すれば、その場で修理後のイメージ図と見積もりが提示される。
書画・骨董蔵出市も同会場で同時開催。池上秀畝の「芙蓉山」のほか、横山大観、川端龍子、竹内栖鳳の作品を展示販売している。
11、12日には、京都府の修理専門の表具師が会場を訪れ、表装を実演する。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
みはらしファームのチューリップまつり
伊那市西箕輪の農業公園・みはらしファームは12日まで、「チューリップまつり」を開いている。春の訪れを感じさせるさまざまなチューリップが、訪れた人たちを楽しませている=写真。
すべて市内の生産者が育てた花で、昨年より種類も鉢数も多い、20種3千鉢を用意した。厳寒だった冬は、生育が遅れることもあったが、ここへきて天候に恵まれ、花上がりも良好だという。
今年は、ピンク系の早咲き「クリスマスマーベル」が人気。ほかにも、ユリのような花びらの「ライラックカップ」や白系の「アップスター」などが並んでいる。
鉢はつぼみの状態で販売しており、暖かいところに置けば2日ほどで開花する。玄関などの涼しい場所に置けば、1カ月ほど楽しめる。
8本仕立て800円、12本仕立て千円。2千円以上の購入者は、地元農産物などが当たる抽選会も参加できる。
午前9時縲恁゚後4時。 -
伊那東保育所、野焼きで手づくりペンダントづくり
今しか作れないものを形に残そう竏窒ニ、卒園・進級記念に粘土のペンダントやお皿などを作製した伊那東保育所(園児87人、木下りつ古所長)は9日、野焼きで作品を焼き上げた。
すべての園児が挑戦。握り型のついたペンダントや肘やひざの形でつくったお皿など、その園児にしかできないものを作製し、年齢と名前を書き込んだ。
園児たちは、困ったことや悲しいことがあった時でもパワーをもらえるよう、粘土をこねるときにパワーを込めた。
焼き上げ作業は、地面に掘った穴の中で焼く「野焼き」を選んだ。小名木伸枝土保育士は「今の子どもたちは土や火と直接かかわることも少ない。でも、こうしたものは生きていくうえでの基本。そうしたことを伝えていきたい」と話していた。
火入れをすると、園児たちからは歓声が挙がっていた。 -
鳩吹公園のツツジ30本盗まれる
伊那市の鳩吹公園で、キリシマツツジ約30本が抜き取られているのが見つかった。市は伊那署に被害届を出した。
ツツジは市道沿いにあったもので、高さ50センチほど。部分的に抜き取られていた。被害額は1本2千円程度。
犬の散歩中に地域住民が見つけ、市役所に連絡。市職員が現場に出向いて被害を確認した。
市は「部分的に取っていることは選んで盗んだのではないか。腹立たしい」と怒りをあらわにする。
公園にはサツキ、エクスバリー、リュウキュウなど11種類、3万本余が植えられている。
ツツジは84年、「市の花」に制定。市内ののり面などに定植された際、抜き取られたことがあったという。 -
第15回信州伊那井月俳句大会
漂泊の俳人・井上井月をしのぶ第15回信州伊那井月俳句大会(実行委員会主催)が11日、伊那市生涯学習センターであった。一般の部・小中学校の部の入選者を表彰したほか、節目を記念し、伊那の元気を発信しようと歌舞劇団「田楽座」公演や井上井月展を合わせて開催。「信州伊那井月俳句大賞」は山口斗人さん=飯島町田切=の「手袋を脱ぎ分身のごとく置く」だった。
応募作品は昨年より360句少なかったが、市内をはじめ、近隣市町村、埼玉県などから一般の部に279人1380句、小中学校の部に3056人7718句が集まった。中には、2月に開通した伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネルを題材にした句も。
城取信平実行委員長は「井月が亡くなって約120年。俳句を通じて井月の姿を思い浮かべてほしい」とあいさつし、小中学生に「外へ出て、息をする動植物や虫たちを見て俳句を作ってほしい」と呼びかけた。
表彰は一般の部、小中学校の部の合同で開き、入選者一人ひとりにそれぞれ賞状などを手渡し、選者3人が講評した。
当日句「春一番」「さえずり」「ツバキ」も受け付け、表彰した。
ホワイエでの井月展には、市民が所蔵する井月直筆の掛け軸やびょうぶなど31点が並んだ。熱心に写真へ収める人の姿もあった。
井月(1822縲・7年)は新潟県生まれ。伊那地方で約30年間を過ごし、87(明治20)年に伊那市美篶で亡くなった。俳句大会は命日(3月10日)に近い日曜日に開いている。
井月俳句大賞を除く成績は次の通り(敬称略)。
▽伊那市長賞「熊料る男もっともけものの眼」宮坂繁美(岡谷市)▽市教育委員会賞「暗がりはみ仏が負ひ秋高し」栗林久子(辰野町)▽県俳人協会賞「狩終へて尾を振る犬に戻りけり」原与志樹(松本市)▽上伊那俳壇賞「菜の花になったつもりのかくれんぼ」長瀬冬嵐(中野市)▽伊那毎日新聞社賞「晩年へ近づく障子明かりかな」堀川草芳(岡谷市)▽信濃毎日新聞社賞「庭師来て公園の冬創りけり」浜信義(下諏訪町)▽中日新聞社賞「向日葵のあたま叩いて種もらふ」御子柴保(宮田村)▽長野日報社賞「妻死にて汗のからだを残しけり」宮下白泉(岡谷市)▽市有線放送賞「冬の陽を鋤(す)き込み土をねかせけり」蟹沢真琴(宮田村)▽信州井月会賞「仙丈岳の空みづみづし朝桜」山岡むつみ(岡谷市)▽井月賞「母の忌の枯菊のまだ香りおり」上田千登子(松本市)「反骨をなだめるやうに豆叩く」笹井紀子(松本市)「別れとは振り向くことよ木の葉髪」栗林久子 -
バスケで最後の熱戦 伊那中でクラスマッチ
伊那中学校の1、2学年は9日、同中学校体育館や伊那市民体育館でバスケットボールのクラスマッチを開いた。本年度最後のクラス対抗行事。生徒たちは一丸となって勝利を目指し、各コートで熱戦を繰り広げた。
1学年(148人)は男女混合で一クラス6チーム、2学年(139人)は男女別で6チームを結成。一チーム各3試合づつ戦い、クラスの総合勝ち点数で、それぞれの学年優勝を決めた。
3点シュートを決めたり、ボールを手にすると一気にゴールへ走り得点を重ねるなど、攻守の入れ替わりの早い試合。各クラスの意地を賭けた大会に、クラスメイトからは「頑張れ」「リラックスして」などと学友の名前を呼びながら声援が送られた。
1年生は来年度でクラス替えとなる最後の学年行事に熱中。3組の北原洋輔君(13)は「皆と最後の思い出に」と優勝を誓っていた。
3学年は高校入試のため13日、バスケットクラスマッチを開く。 -
せせらぎの小径に鳥の巣箱を設置
伊那東小学校3年杏組(伊藤幸枝教諭、30人)は10日、保護者と一緒作った鳥の巣箱などを、伊那市役所庁舎南側の親水公園「せせらぎの小径(こみち)」の木々に取りつけた。
同市では本年度、車いすでも利用できる歩道の舗装整備などの「せせらぎの小径再生事業」を実施し、同再生事業の一環で、近くの同校に巣箱製作を依頼した。
児童と市職員らはサクラやケヤキ、ナラの木などに巣箱8つ、えさ台4つを設置。止まり木を付けるなどした個性豊かな巣箱には、製作者の名前を寄せ書きした。
児童たちはヒマワリの種やパンくずなどの鳥のえさも持参。武田春星君、大杉知佳ちゃんは「いっぱい集まってくれたらうれしいな。皆でまた、えさを持って遊びにきたい」と、鳥が喜んでくれることを願っていた。 -
銭湯「菊の湯」で油漏れ
9日午後5時28分ころ、伊那市荒井区の沢渡(さわたり)川に油が漏れているとの通行人からの119番通報があった。近くの銭湯「菊の湯」の燃料タンクから重油など50リットル(伊那消防署の推定)が漏れており、同消防署が吸着マットで回収した。
消防署などによると、同午後4時30分ころ、従業員がボイラータンクへ燃料を送り過ぎたためあふれた。
燃料の一部は小沢川を経由し、天竜川へ流出。国土交通省・天竜川上流河川事務所は9日夜、小沢川と天竜川の合流点付近を巡視し、10日朝は合流点から下流をパトロールしたが、油膜や魚の死骸などが浮いている異常もなく、川への影響はないという。 -
伊那小6年孝組 演劇卒業公演
伊那小学校6年孝組(伊藤幹高教諭、36人)は9日夜、市駅前ビルいなっせで、演劇の卒業公演を開いた。会場には保護者など約300人の観衆が詰め寄せた。児童たちは学校生活最後の思い出を皆で作り上げ、最高の公演に涙した。
孝組は5年時の臨海学習のまとめを演劇で発表したのを機に総合活動で取り組みはじめ「オズの魔法使い」などを近くの保育所などでも披露してきた。
卒業公演は「神の子たち縲怎pヤタスにふく風縲怐v「トラップ一家物語」「ローワンと魔法の地図」の3演目を熱演。夏休み明けから準備を開始し、台本や衣装、小道具、効果音も自分たちで作ってきた成果を披露した。
卒業公演を終えたローワン役の平澤卓哉君(12)は「最後のステージを楽しむ気持ちであがった。失敗もあったが、一番信頼できる仲間で最高のものができたので悔いはない」と目を濡らし晴れやかな顔で語った。
公演では児童に内緒で練習してきた母親たちの歌のプレゼントもあった。 -
日本刀で盤に線引き
囲碁・将棋メーカーの「めぐみ堂」(大阪市、西本誠一郎社長)は12日まで、伊那市民会館で、日本刀を使って碁・将棋盤に線を引く伝統の技「太刀目盛り」を実演している=写真。
刀に顔料を混ぜた漆を塗って線を入れる独特の技法。機械製造が主流のなか、200年以上前の伝統の技を、同社社長の二男・誠さん(38)が全国各地を回って披露している。伊那市では初めて。
太刀目盛りは刃渡り40センチなどの専用の刀を40縲・0度まで熱し、塗ったときの漆の伸びをよくしてから一本一本引く。入れた線は機械製造に比べ、耐久性や、つや、立体感があり囲碁・将棋愛好者から多くの支持を得ているという。
誠さんは「囲碁、将棋をする人、しない人も含めて、日本の伝統技法を実演で知ってほしい」と呼びかけている。
実演会場では碁盤、碁石、将棋盤、駒などの展示即売もしている。午前9時縲恁゚後7時(最終日は午後5時)。 -
青野恭典写真集「伊那路の四季」発刊
伊那市西春近のかんてんぱぱホールで常設展示をしている山岳写真家・青野恭典さんが、写真集「信州 伊那路の四季」(日本写真企画)を発刊した=写真。
伊那路シリーズの写真集は第2弾。色鮮やかな伊那路の四季を撮影した93作品を一冊に集め、春の桜からはじまり、青々とした夏の水田、さまざまに色付いた秋の紅葉、厳しさが感じられる冬の雪山など、順を追って一年の移ろいを楽しむことができるようになっている。
青野さんは写真集のあとがきで「前作で感じた以上に、魅力をいっぱい秘めた伊那路の自然を、もっと多くの方々に知ってもらいたいと思うようになりました」と語っている。
価格は2千円。
12日はかんてんぱぱホールで青野さんによるサイン会がある。時間は午前10時縲恁゚前11時半、午後2時縲恁゚後4時。 -
【記者室】人の振り見て…
伊那市の生涯学習センターに行ったときのこと。化粧室に入ったとたん、タバコの白い煙がもくもく。あれ?と思っていると、携帯用の灰皿を片手にきれいに着飾った中年の女性が出ていった▼後日センターに確認すると館内は全館禁煙とのこと。建物の外には灰皿が置いてある。喫煙者の気持ちはわからないので愛煙家にはつらいのかな、全館禁煙を知らなかったのかな…とも思うが、しかし化粧室で喫煙というのもどうだろか。子どもたちも大勢利用するセンター。手本になるべき大人が公共マナーを守れないのでは恥ずかしい▼「人の振り見てわが振り直せ」という。マナーを守り、手本にはなれなくとも、せめて恥ずかしくない行動ができるよう心がけたい。(村上記者)
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かんてんぱぱで第1回艶姿信州の降る布作家婦十二人衆加壱当世花競市
女性作家12人が手がけた古布で作った創作人形や着物と、時代タンスや時計などの骨董品、約5千点が並ぶ「当世花競市」が12日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。昔懐かしい香りとそれぞれの作家の個性が生きた人形などが会場を彩り、多くの来場者でにぎわっている=写真。
創作作品の出展者は南信地域を中心として活躍している女性作家たち。普段は、自身の工房や教室などで個々に活動をしている。唯一の男性出展者・高橋晃史さんが今回の展示会を企画した。
どの作家も「古布」という共通の素材を元にして作品を手がけているが、作風、製作対象、方法などはさまざまで、違いを楽しみながら会場を見回すことができる。作品は購入することもできる。
期間中は古布で作るひな人形などの講習会もあり、自分だけの作品を楽しむこともできる。講習費は無料。材料費(500円縲・千円)のみ。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後4時まで)。 -
橋爪まんぷさんがチャリティー漫画絵展の収益一部寄付
伊那市在住の漫画家・橋爪まんぷさん(65)は9日、日帰り温泉施設「みはらしの湯」で開いたチャリティーまんが絵展の収益金の一部(2万円)を市社会福祉協議会に寄付した=写真。
チャリティー展は5年目。今年の干支(えと)である戌(イヌ)にちなんだ漫画絵パネルを、昨年の12月21日縲・月21日にみはらしの湯のロビーに展示し、1枚4千円で購入希望者を募った。
毎年購入する人もおり、希望が多数ある作品は抽選で購入者を決めた。
御子柴龍一会長は「合併に伴い基金も合併することになるが、合併までの間に大切な所に使わせてらい、みなさんの気持ちにこたえていきたい」と語った。
橋爪さんは「みはらしの湯の好意があり続けさせてもらっている。張り合いにもなるので続けていきたい」と話していた。