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ダムの放流時の危害防止措置方法確認
国土交通省・天竜川ダム統合管理事務所は11日、美和ダム(伊那市長谷)小渋ダム(中川村)のダム管理演習を始めた。関係機関への通知など、ダムからの放流時の危害の防止措置方法を確認した。12日には洪水時の放流量などの想定を変えて、ダム管理演習を実施する。
ダム管理演習は出水期前の恒例で、安全なダム管理を関係住民などに理解してもらう目的。長谷の天竜川ダム統合管理事務所美和ダム管理支所では、流入量が1秒に2千立方メートル、放流量が1秒間に500立方メートルで想定した。
同職員など約20人が集まり関係市町村庁舎や警察署、消防署などへ放流をするとのファックスを送る「情報伝達演習」や放流警報所のサイレンによる「一般への周知演習」、実際には水を流さずにダムゲートを開けるシミュレーション「ダム操作演習」をした。
12日は毎秒1200立方メートルの放流を想定した演習を実施。三峰川、天竜川沿いにある美和ダムから片桐(中川村)の警報所11カ所でサイレンが6分間鳴る。 -
伊那市の西春近北小 上伊那陸上大会に向けて練習
伊那市の西春近北小学校は第23回上伊那小学生陸上競技大会(20日、伊那市陸上競技場、伊那毎日新聞社など主催、KOA協賛)に向けて、学区内にある伊那西高校の陸上部から指導を受けている。児童たちは好記録を出そうと練習に励んでいる。
地域で活躍する高校選手の指導で記録を狙い、練習を楽しんでもらおうと、初めて協力を依頼。大会出場する4縲・年の児童29人は100メートルやソフトボール投げなどの6競技で力を発揮するため、4月下旬からほぼ週一回の指導を受けるほか、毎日の練習を校庭でしている。
9日は、大会の会場となる伊那市陸上競技場で初めて練習。高校生から「頑張れ」の応援をもらいながら、児童たちは短距離のスタート方法やハードルの跳び方などの基礎的な技術を学び、会場の雰囲気も確認した。
上伊那大会では1000メートルへ出場する6年の三澤拓弥君は「優しく指導してくれるので、走り方が前よりよくなったと思う。大会では3分10秒(前回大会優勝記録=3分15秒70)を目標に記録を出したい」と意気込んでいる。
100メートル走を指導している伊那西高2年の伊東かほりさんは「教えることで基礎の大切さを再確認した。教えていて楽しいし、大会では皆に記録を伸ばしてほしい」とエールを贈っている。
西春近北小では16日、高校生との最後の練習を同競技場でする。 -
JAフレッシュミズ大学開校式
上伊那農業協同組合の本年度新規事業「フレッシュミズ大学」の開講式が11日、伊那市狐島の本所であった。1期生となる20、30代の女性86人が志を新たに入学した。
地域の担い手である若い世代の女性に、家庭で役立つ知識やJAのことを学んでもらい、豊かな家庭づくりや交流の促進を図ることを目的としている。JA上伊那には現在も女性組合員でつくる生活支援組織「生活部会」があるが、会員の高齢化、若い世代のJA離れが進んでいる。そこで、組合員かどうかにかかわらず、まずは若い世代にJAのことを知ってもらおうという思いもある。
当初の募集は70人だったが、それを上回る応募があった。
受講期間は2年。月1回の講座で子育て、健康、食など、生活に密着した事柄を学んでいく。4分の3以上受講した人には卒業証書を交付する。
入校生代表の浅田聡子さんは「学生という立場になるのは10年ぶり。しっかり学んで毎日の生活に役立てたい」と抱負を語った。
その後、第1回講義があり、駒ヶ根市の紅茶コーディネーター・御子柴直美さんがおいしい紅茶の入れ方を実演。茶葉の種類や原産国について学んだ後、共にテーブルを囲んで紅茶を楽しんでいた。 -
花人唐木さち花の会「花と器」
花の美しさを生かす「器」のことをもっと知ってほしい竏窒ニ、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで11日から、“花人”唐木さち花の会による「花と器」展が開かれている。趣の異なる2種類の器がつくる空間と、それ演出する花々が、訪れた人を魅了している。
唐木さんは伊那市在住。野の花が自然の中で放つ美しさを作品として表現することに取り組んでおり、昨年は四季折々で作品発表してきた。
今回は器とのコラボレーションを企画。器は白磁、焼きしめの2種類で、真田町の奈良千秋さん、松本市の森岡光男さんがそれぞれを手掛けている。
作品にはボケやフジ、クロユリなどが使われている。白磁の持つ凛とした美しさと焼きしめの持つ土の温かさは、同じ草花の異なる一面を鮮やかに映し出している。
唐木さんは「伊那は日本でなくては生まれてこない花が一番美しく咲く場所。自分も育ててみたいと感じてもらえれば」と話している。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時。14日まで(13、14日は唐木さんの花会となる)。 -
春日公園にソメイヨシノ10本を植える
伊那市の春日公園で10日、ソメイヨシノの幼木10本の植樹があった。
幼木は、西町の商店主らでつくる「ルネッサンス西町の会」(向山等会長、55人)が寄贈したもの。花見時期に新酒祭りを開くなど地域の活性化に取り組んでおり、向山会長は「桜の名所として、末永く市民に愛される公園にしていきたい」と話す。
植樹にはメンバー10人のほか、公園近くの竜西と竜南の2保育園年長児60人、市関係者も参加。
事前に、公園の本丸東側斜面へ植えた高さ3メートルの幼木に、シャベルで土をかけ、大きく育つように願いを込めた。
公園にはソメイヨシノ、コヒガンザクラが約200本植えられ、市振興公社が管理している。 -
ひまわりの里づくり三峰川沿いで今年も 園児が種まき
伊那市長谷総合支所、国土交通省三峰川総合開発工事事務所などが取り組む「ひまわりの里」づくりが10日、長谷杉島の三峰川沿いにある休耕田であった。長谷保育園の園児たち約20人が集まり「大きくなって」と願いながら種をまいた。
水源地花いっぱい運動の一環として、上下流域の交流と水源地の大切さをアピールする目的。「ひまわりの里」づくりは1992年から、美和ダム、戸草ダム周辺を花でいっぱいにしよう竏窒ニ取り組んでいる。
地域住民が所有する約4アールの休耕田を借りて実施。園児たちは種が入ったバケツを手に、地元老人クラブや職員らとともに用意した1・5キロを約30センチ間隔で2粒ずつ畝にまいていった。優しく土をかぶせると「できた」と作業完了を声に出して確認し、大きな花が咲くのを期待した。
関係者によると8月中旬ころには花が咲きそろう。自分たちの背丈よりも大きくなったヒマワリを見学に、もう一度訪れる予定だ。
ヒマワリの種は上下伊那の小中学校、高校、各市町村庁舎などの120カ所にも配布して栽培を呼びかけ、「水源地花いっぱい運動コンクール」で大きさや高さ、見栄えなどを審査する。
詳しい内容の問い合わせは、伊那市長谷総合支所建設水道課(TEL98・2211)へ。 -
交番相談員の制服完成 「着ると気持ち引き締まる」
県内の交番相談員の制服がこのほど完成した。10日から、伊那署管内の伊那市駅前交番2人、箕輪町交番1人、高遠町交番1人の計4人も制服を着て、仕事に励んでいる。
空き交番対策として警察官OBなどが務める交番相談員。これまで私服に名札をして職務にあたっていたが、交番を訪れた人には分かりづらいとの声があり、4月の増員に合わせて制服を作った。
色やデザインは警察官の制服に似ていて、合服は上下が紺色。左胸には「長野県警察」、背中には「交番相談員」と記され、腕や制帽にはサクラをデザインしたマークが付いている。
伊那市駅前交番の交番相談員の小松俊之さん(64)は「やはり制服を着ると気持ちが引き締まる」と気合が入っていた。 -
連休中に権兵衛トンネル利用車が集中
連休中の権兵衛トンネルは、観光などで移動する小型車の利用が集中した。連休なか日の4日の交通量10999台は、過去最多の開通翌日(11378台)に続く。また今回は、1日だけでなく連日にわたって大幅な交通量増加が見られた。
特に利用が集中したのは3縲・日。3日間の1日利用平均・9586台は、過去3カ月の休日利用平均・5286台を大きく上回っている。
また、混雑時の権兵衛峠道路に県外ナンバーが多かったことから、トンネルが県外ドライバーにも広く認知されてきたことがうかがえる。
伊那市西箕輪のみはらしいちご園には、国道19号からトンネルを抜けてくる岐阜県観光客なども多く来園。ピークだった6日は、前年の倍近い約1300人が来園しており、従業員は「これまで来れなかった遠方の人も来園できるようになったのでは」と話す。
観光収益向上というプラス効果を見せた半面、交通環境の悪化というマイナス面もある。トンネルの交通量が増加したことと「小沢花の会」のシバザクラの見ごろが重なったことで、権兵衛峠道路と広域農道の一部で渋滞が生じた。また、見通しの良い権兵衛峠道路は上下ともにスピードを出す車も多く、周辺住民から危険性を指摘する声もあった。 -
おやこまつりに向けた準備、着々と
21日に「おやこまつり」をする伊那おやこ劇場(春日伸子代表)が、準備を着々と進めている。会員たちは「まつりをやる人も見に来てくれる人も楽しめるまつりにしたい」と意欲を見せている。
昨年は20周年記念イベントなどと重なり、祭りの方は開催を見送ったため、約2年ぶりとなる。
「みんなで一つのものをつくることを通して横のつながりをつくりたいたい」「伝承遊びを親子でやるなどして親子で遊ぶ時間を大切にしたい」などの思いから、今回のまつりでは親子で凧(たこ)づくりに挑戦することを企画。農業公園みはらしファーム「工房Coo」の佐野博志さんを迎え、さまざまな話を聞きながら親子で凧づくり、凧揚げを楽しむ。
また、6月の例会で鑑賞する「腹ペコおおかみ・ゴンスケ」の主人公、ゴンスケを模ったパンの製作をパン屋に依頼。まつりで販売し、お昼にみんなで食べたいと考えている。 親子劇場会員有志でつくる影絵サークル「きらっぴー」の上演もある。
春日代表は「親子が没頭して遊べる時間を大切にした内容。来てもらえればきっと楽しんでもらえると思う」と多くの参加を呼びかけている。
まつりは南箕輪村の大芝荘研修センターで午前10時(会場は9時45分)から。子ども300円(凧代込み)、大人200円。
問い合わせは伊那おやこ劇場(TEL72・7447)へ。 -
消費者の会が総会
伊那市消費者の会は10日、市役所で総会を開いた。会員約20人が出席。本年度事業を決めたほか、会長に原静江さん=上荒井=を再任した。
原会長は「ごみを減らす運動や振り込め詐欺の予防など多くの人に知ってもらうため、会員を増やしていきたい」とあいさつ。
本年度の活動テーマに「めざそう!循環型社会」を掲げ▽マイバック作りと普及▽リフォーム講習会の開催▽フリーマーケットへの出店▽廃油を利用した石けんづくり、ぼかしづくり▽消費者意識の啓発竏窒ネどの事業に取り組むことを決めた。これまで組織がなかった高遠町・長谷にも会員の輪を広げたいとしている。
終了後、研修会で、飯田消費生活センターの寺沢豊所長が「最近の消費者相談から」と題して講演した。 -
伊那市の西春近北小で「子ども見守り隊」発足
伊那市の西春近北小学校(片桐省平校長、219人)で9日、通学路の安全をパトロールする「子ども見守り隊」の発足式があった。保護者や地域住民など90人のボランティアで結成。全校児童と交流を深めるために学区内地区ごとに分かれて交流も深めた。
同小学校では児童の安全を確保するため、PTAや同窓会員中心につくる「北小子どもを語る会」の協力を得て同隊を結成。隊員は児童の登下校時に合わせて通学路に立って見守るなどの活動を、自分が実行できる範囲で取り組んでいく。
あいさつに立った片桐校長は児童たちに向けて「隊員の皆さんはお金を1円もほしいと言わずにボランティアで協力してくれています。帰る時に出会ったら、元気のよいあいさつをすることがお礼になる」と呼びかけた。
児童代表者は「一つしかない命を大切にし、交通事故には合わないよう気を付けます。登下校の見守り、よろしくお願いします」と大きな声で隊員らに感謝した。
小学校ごとの見守りボランティアの発足数は、伊那署管内で22校のうち15校目。伊那市内では15校中10校目となった。 -
中電ギャラリーで玉井宏光さん「心の詩展」
米国ハワイ州ホノルル市在住の旅行会社経営・玉井宏光さん(64)の「心の詩(書)展」は19日まで、伊那市の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている。今までに6回の個展を開いているが県内では初めて。数々の苦難を乗り越えてきた玉井さんの人生から絞り出た・ス言葉・スを書にした作品が並ぶ。
「人生舞台に脚本なし」などの書20点、ハワイのエメラルドグリーンの海などを撮影した風景写真4点の計24点を出品。3年前に独学で始めた書道の腕前は力強さがあり独特の魅力がある。心豊かに人生を生きたいとの思いが込められた作品は、見る人に希望を与えている。
岐阜県岐阜市生まれ。34年前には単独で、アメリカ大陸4万5千キロを自動車で9カ月間掛けれ走破するなど異色の経歴。詩を書きため始めたのは57歳の時で、胸に込み上げてきた言葉はこれまでに500を越える。
玉井さんは「作品を見てもらって共感してもらえれば作者みょう利。もう一回やりたいと、皆さんには思える人生を送ってほしい」と話している。
今月は県内原村の八ヶ岳自然文化園でも個展を開く予定。
休館日は土・日曜日、祝祭日。午前8時30分縲恁゚後5時10分。入場無料。 -
11チーム参加「やまびこリーグ」開幕
伊那市やまびこソフトボール連盟(大根田勝則会長)は8日夜、同市の富士塚スポーツ公園運動場グランドでリーグ戦の開会式をした。本年度で29回目。前年度より1チーム少ない11チームの約100人が集まり、ナイターソフトの開幕を祝った。
前回リーグの優勝チームが優勝旗などを返還。大根田会長は「40歳を過ぎると自分の体が思うように動かないと思うが、シーズンオフの間に体づくりをしてきた成果を今日から発揮して」とあいさつした。
選手代表のホワイトウルフ主将・宮沢幸則さん(52)=伊那市美篶上川手=は「勝敗にこだわらず和気あいあいとプレーすることを誓う」と選手宣誓した。
式典が終わると早々リーグ開幕戦2試合があり、生き生きとしたプレーを繰り広げていた。
やまびこソフトボール連盟には満年齢40歳以上の男子、満年齢20歳以上の女子選手らが登録。リーグ戦は8月上旬まで、富士塚スポーツ公園運動場グランドで熱戦を展開。8月下旬からは、上位6チーム、下位5チームに分かれてリーグを戦う秋季大会を予定している。
試合結果
▽インターフェアOB16竏・ホワイトウルフ▽竜東クラブ10竏・錦クラブ -
伊那市の手良小「仲良し週間」で紙飛行機大会
伊那市の手良小学校(植木行雄校長、156人)で9日、「仲良し紙飛行機大会」があった。1縲・年生が入り混じった8グループで競技。児童たちは学年の枠を超えた仲間同士で、一つの目標に向かって協力した。同小学校児童会の主催。
全校児童のふれあいを目的とした「仲良し週間」(8竏・2日)の一環行事。競技は各グループの学年代表ごとに飛ばした飛行機の中で、遠くまで飛行したトップ機の数を争そった。
グループ内では上級生の男子らが、1、2年生に紙飛行機の作り方を教える微笑ましい光景が広がった。6年生の石倉果歩ちゃん(11)は「1年生も楽しんでくれたと思う。この週間中は、学年や男女関係なく楽しめる週間にしたい」と話していた。
児童会では仲良し週間中の8日、図書委員会による紙芝居の読み聞かせをした。11日には大縄飛び大会、12日には仲良し給食を企画している。 -
【登場】伊那弥生ヶ丘高校長
安藤貴幸さん(56)「なぜ生きるのか」「なぜ学ぶのか」といった疑問を持ち、人から教えてもらった答えではなく、自ら「どうして」と考える。そんな“哲学する生徒”を育てたいんです竏秩B
初任地は野沢北高校。蘇南、諏訪清涼などで教べんをとり、前任地の辰野高校では校長を務めた。弥生ヶ丘への着任は2回目。15年ぶりだが「元気で礼儀正しい生徒たちは昔と変わらない」と語る。
勉強、恋愛、進路など、高校時代は悩みも一段と多くなる。放課後には生徒たちと、人生論を語り合うこともあった。教師と生徒という関係でなく、人生の先輩として。やりとりを通して、生徒が問題解決の糸口を発見し、一歩ずつ踏み出して行く姿を見るのは楽しかった。
辰野高校では、地域と連携した学校づくりに力を入れ、フォーラムや協議会を開催した。情報の発信と地域の要望の受け入れで「開かれた学校」を実現し、地域との信頼関係を築いた。
時代の変遷と共に、社会ニーズも変化し、ただ進学を目的とした学びではなく、社会と積極的にかかわったり、自分の考えを形にする能力、あいさつなどの基本的マナーなどが求められるようになってきた。「生徒たちには、そんな社会の中で自分の力を思う存分発揮できるようになってほしい。そのための環境を整え、成長しようとする生徒たちの力を引き出していきたい」。
現在は妻、娘、両親と共に、飯田市の実家に暮らしている。担当は英語。 -
伊那市スポーツ少年団春季球技大会
伊那市スポーツ少年団の第69回春季球技大会が7日、伊那東小学校体育館などであり、男子4チーム、女子10チームが参加してミニバスケットボールチームの熱戦を繰り広げた。
日ごろの成果を競い合い、互いの資質向上を図ることを目的とする大会で、例年春と秋にある。それぞれ小学4縲・年生を中心としたメンバーで構成し、トーナメントで上位を目指した。
粘り強いディフェンスやスピードのあるパス回しで白熱した試合を展開。伊那市スポーツ少年団としては初参加となった女子の高遠キットミンツは2位入る健闘を見せた。
予定していた軟式野球大会は、雨天のため14日に延期となった。
結果は次の通り。
◇男子(1)伊那ミニ(2)西春近(3)竜東
◇女子(1)伊那ミニ(2)高遠キットミンツ(3)ミスズ -
スーパートライアル・エンデューロの参加者募集
オフロードでオートバイの運転技術を競う「第20回スーパートライアル・エンデューロin天竜」(実行委員会主催)が28日、伊那市役所西側の天竜川中州広場特設会場で開かれる。15日まで、トライアルとエンデューロの参加者を募集している。
当日は午前8時から受け付けて、開会式などを済ませ、10時から競技を開始する。
トライアルは1周2キロ。これまでバイクの種類で分けていたが、ランク別に4部門を設けた。
エンデューロは、ファミリー・ビジネスの男女別(男性の部は男女混合でも可)、小学生以下のジュニア、ノーマルスポーツバイク、スポーツバイクの各クラスがある。1チーム2人まで。
出走料(保険料含む)はトライアルが4千円、エンデューロが5千円。
昨年は静岡県、愛知県、三重県などから、270人余が出場した。
希望者は〒396竏・021 伊那市御園堤ケ丘1308竏・ PAIR WIN内「スーパートライアル・エンデューロ・イン・天竜」事務局に、申込書・出走料を持参するか、現金書留で郵送する。
問い合わせは、トライアルが市役所商工観光課内事務局(TEL78・4111)、エンデューロが「PAIR WIN」(TEL73・8385)へ。 -
満光寺で月遅れの花まつり
伊那市高遠町、長谷の寺院でつくる東部仏教会(22寺、会長・田中勲雄弘妙寺住職)は8日、高遠町の満光寺(兼子展世住職)で花祭りをした。各寺院の総代や保育園児など約100人が参列し、釈迦(しゃか)の誕生を祝った。
花祭りは一般的に、釈迦の誕生日4月8日に各寺院でするが、遠方寺院も多い同会は、参拝者への配慮から例年町中にある満光寺で合同でしている。また、4月上旬は町内が花見客で混雑するため、1カ月遅れでしている。
今年は高遠第1、第4保育園、長谷保育園が参加。一昨年までは満光寺の近くにある第1だけだったが「多くの子どもにお釈迦様の誕生について知ってもらおう」と、昨年から対象地域の全ての園に声がけしている。
紙の花でつくったカンムリや首かざりを身に付けた園児たちは、境内中央にある花御堂に安置された釈迦に甘茶を注ぎ、手を合わせた=写真。
釈迦の誕生を説明するスライド上映もあり、参拝者には甘茶が配られた。 -
登内時計記念博物館のシャクナゲ、見ごろ
伊那市西箕輪の登内時計記念博物館にあるシャクナゲが見ごろを迎えている。淡いピンク色の花々が、家族連れやアマチュアカメラマンの目を楽しませている。
敷地内には約1500株5種類のシャクナゲがあり、現在は早咲きのアズマシャクナゲ約300株が見ごろ。昨年と比べ、咲き始めは若干遅れたが、花の元気は良く、10日くらいには遅咲きのホソバシャクナゲ、ヤクシマシャクナゲなども咲き始めるという。
ゴールデンウィークも終盤に入ったが、穏やかな天候に恵まれたこの日も、県内外から多くの観光客が訪れ、しきりにカメラを構えていた。
博物館担当者は「20日までが見ごろ。ぜひ足を運んでほしい」と話していた。 -
かんてんぱぱガーデンのビオトープにメダカ
伊那市西春近のかんてんぱぱガーデンにあるビオトープで、約1500匹のメダカが訪れた人の目を楽しませている。
黒メダカ1000匹、緋メダカ500匹は、ビオトープの造成が終了した先月末に放たれた。昨年までは冬越しできる環境がなかったが、池の底にメダカが冬越しするためのくぼみを作ったため、1年中メダカの観測ができるようになった。
黒メダカは昔から日本の川にいた野生種で、茶色がかった色をしている。緋(ひ)メダカは黒メダカの突然変異種で、鮮やかな黄色をしている。双方とも条件が整っていればどんどん増えるという。
池のメダカに気付いた観光客は「メダカがいるよ」「かわいいね」などと話しながら園内の散歩を楽しんでいた。
現在同ガーデンの山野草は、シラネアオイなどが見ごろを迎えている。また、花壇に植えられたチューリップも鮮やかに咲いている。 -
ふる里あったかとお・ジュニアリーダー養成講座
ジュニアリーダー養成講座「半熟のつどい」が5日、伊那市高遠町の高遠城址(し)公園であった。初回は参加者らが自然の中でゲームを通じて交流を深めた。法人自然学校「ふる里あったかとお」(丸山宏一代表)主催。
市内の中高生を対象に、ボランティア活動を通じて仲間づくりを手助けする講座。小学生向けの自然体験活動などを展開している「ふる里あったかとお」としては、初めてのプログラムとなる。
第1回講座は同市西箕輪中学校1年の男子生徒2人が参加。講師の5人を交えて、互いの緊張を解きほぐすためのゲームをしたり、抜け替ったばかりのシカの角を探しに山へも出かけた。
フラフープが皆の指から離れないように上下に移動させるゲームでは協力しながら満喫。参加した澤田翔太郎君は「人と協力することは大変だと思った。ゲームを通じて仲良くなれて楽しかった」と息を弾ませていた。
「ふる里あったかとお」では地域の老人ホームや保育所でのボランティア体験や、自分たちで活動プランを立てたりなどの全4回の講座を予定。事務局長の村田喜直さんは「学区外での活動が少ない中高生には、仲間づくりの場が必要とされている」と参加を呼びかけている。
問い合わせは、「ふる里あったかとお」事務局(TEL94・2428)へ。 -
ベル伊那「板橋順二・山下貞治油絵2人展」 9日まで
「板橋順二・山下貞治油絵2人展竏柱ツ性派の競演竏秩vは9日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
3縲・5号サイズの新作を中心にそれぞれが10数点ずつの合計23点を展示。重厚なタッチでヨーロッパ風景などを描く板橋氏と、奥入瀬渓谷を中心に描き続ける山下氏の両者の魅力が光る展示即売会となっている。
板橋氏は「アトーチャの通り」「オカーニャ村」「赤富士」「マジョリカ壷とバラ」など12点を出品。山下氏は奥入瀬渓流の春と秋を描いた11点を並べる。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
伊那市さくら写真展
伊那市役所1階の市民ホールで12日まで、「さくら写真展」が開かれている。「天下第一の桜」で知られる高遠城址公園をはじめ、勝間、美和ダム湖、春日公園、六道の堤など市内にある桜の名所を紹介している。
写真展は、市秘書広報課が新市の魅力を再認識する機会になればと企画。本年度、撮影した30点=四ツ切=を展示した。
作品は、高遠城址公園から花見客でにぎわう園内、ライトアップされたタカトオコヒガンザクラ、水面を覆った薄紅色の花びらなどを映し出す。「同じ桜でも時期や時間帯が違うと、さまざまな表情を見せる」(市秘書広報課)。また、桜をバックに、まんじゅうの大食い大会、伊那節まつりなどのイベントの様子も並ぶ。
来庁した夫婦連れは「高遠城址公園の無料入場券をもらい、何十年ぶりかで行った。この写真の通り、本当にきれいだった」と見入っていた。
開庁時間は午前8時半縲恁゚後5時15分。休日でも見ることができる。
写真展は市役所に続いて高遠町、長谷でもある。
今後もイベントなどをとらえ、写真展を開いていきたいという。 -
伊藤環雪さんが中国画展
伊那市日影区在住の伊藤環雪(本名常良)さんによる中国画展が6日、県伊那文化会館で始まった。四季を通じた中国の風景(山水画)を中心に、新作130点が並ぶ。16日まで。
伊那文での個展は01年以来5度目。今回は喜寿の祝いを兼ねた。
伊藤さんは65歳のとき、中国の上海師範大学へ留学し、3年間、中国画を学んだ。中国画最高峰である中国一級芸術委員の称号を持つ。今でも年5回ほど中国に滞在。スケッチしたり、写真を撮ったりして、帰国後、イメージが残るうちに絵を書き上げている。
作品は、標高3千メートル級の岩山を描いた江西省の「三清山」をはじめ、朝日で染まる空をバックに、漁舟が浮かぶ「滴江朝陽」や「紅白梅」「美人画」など。
伊藤さんは「日本にない風景。スケールの大きさ、また筆の腹を使って描く勢いある中国画にひかれる」と話し、墨と自らが調合した岩絵の具で描き出す。
開館時間は午前10時縲恁゚後6時半(最終日正午)。8、15日休館。 -
「2006大道芸フェスタ」 伊那市に芸人大集合
「子供の日」の5日、伊那市の中心商店街(通り町3丁目竏樗ェ幡町)で「2006大道芸フェスタin伊那」があった。地元のバルーンドリーマー・ゴンベエワールドなどの大道芸人たちが、家族連れなど多くの人を楽しませた。市商店街活性化イベント委員会の主催。
フェスタは新市誕生と権兵衛トンネル開通を記念し、恒例の「こどもの日歩行者天国」の内容を組み直したイベント。正午から約4時間、歩行者天国となった全長約800メートルの同商店街の各所で、ジャグリングやアクションスタント、民俗芸能など8人(団体)のステージが次々と披露された。
それぞれの場所では、大道芸人の回りに魅了された約30人の群集の輪ができた。高さ約2メートルの一輪車に乗って火のついたバトンを回すジャグリングや、河童(かっぱ)に扮したこっけいな舞踏、模造刀を使ったチャンバラなどの芸に観衆は大きな拍手を贈った。
各商店街では輪投げやヨーヨーつり、消防車展示などもあり、八幡町実業団協同組合は鉄道模型の運転会を企画。収集歴40年の尾崎晃一理事長(64)所有の「HOゲージ」20数両が青空の下で披露された。中には1983年に廃車となった飯田線の旧車両もあり「懐かしい」と周りを和ませた。
宮田村の酒井徹さん(35)は息子2人と妻の4人家族で休日を楽しんだ。「子どもたちは大道芸のお手玉を見て喜んでいた。身近な場所でゴールデンウィークを満喫できてよかった」と笑顔だった。 -
「菖蒲の湯」でくつろいで みはらしの湯
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設・みはらしの湯は大型連休中の5日、子供の日に合わせたイベント「菖蒲の湯」で利用客を歓迎した=写真。同施設では連休中、一日平均1100人の県内外の人が集まりにぎわいでいる。
イベントは子どもが菖蒲のようにすくすくと真っ直ぐ成長してほしい竏窒ニの願いを込めた恒例。長さ60センチの菖蒲45本を布の網に入れて、男女それぞれの露天風呂に浮かべた。年に一度は訪れる愛知県の男性(29)は「珍しいものが見れて良かった」と、くつろいでいた。
みはらしの湯によると、連休中の利用客は県外からの家族連れが中心となっている。通常の土・日曜日は中京方面からの利用が多いのに比べて、連休中は関東方面からの人が増えている。
4日は、一日の利用客数が1997年の開館以来、2番目に多い2114人を記録(最高記録2552人=98年1月)。権兵衛トンネル開通による影響で木曽、松本、安曇野などからの利用が増えているのも理由の一つだという。
唐澤壽男支配人は「権兵衛トンネル開通による利用客増加を維持することが今後の課題になる。伊那市だけでなく上伊那が一丸となって魅力ある取り組みを展開していかねば」と話していた。 -
みはらしファームのチューリップ見ごろ
ゴールデンウィークに入り、連日のにぎわいを見せる伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームの花畑が見ごろを迎えている。
園内に植えられているのはチューリップやスイセン、パンジーなど。雪の残る青い仙丈ヶ岳を背景に、花々の色合いは美しく際立ち、訪れた家族連れなどは、写真撮影をしたり、芝生に寝転んだりしながら穏やかな休日を満喫している。 -
山寺の住民有志がビオラ100本を植える
伊那市山寺上村町の住民有志がこのほど、地区内の道路沿いにビオラ約100本を植えた。しばらくの間、楽しめる。
JR伊那北駅周辺が整備されたことから、花を植えて環境美化に努めようと福沢八千代さん(64)の呼びかけで集まった住民が昨年から取り組んでいる。
ハナミズキやドウダンなど街路樹のあるスペースを生かし、伊那北駅西バス停縲怦ノ那北高校入り口の片側約200メートルに、高さ15センチほどの苗を6本ずつ植えた。オレンジ、黄、紫と色とりどり。
福沢さんらは「住民らが足を止めて休む通りになれば」と話している。
秋にはマリーゴールドを植える計画。
近くに住む柴多賀男さん(80)が沿道に植えたチューリップ200本余も見ごろを迎えている。 -
【権兵衛トンネル開通から3カ月】(1)
増加する大型車利用供用開始から3カ月経過した権兵衛トンネルを平日に利用する大型車が増加している。4月に記録した大型車の平日利用平均453台は、2月平均の2倍以上におよび、1カ月の大型車利用は1万台を越えた。全体に占める大型車の割合は8%から16・7%に増加。交通量の増加と共に大型車の利用も着実に増加しており、権兵衛峠道路周辺に及ぼす影響などが懸念される。
木曽建設事務所の集計データによると、トンネルの交通量は4月に初めて10万台を突破した。小型車の数は、3カ月とも8万縲・万の間で増減しているが、大型車は4千台、6800台、1万2千台と増加し続けている。
中でも、平日利用の増加が顕著。4月の大型車混入率を見ると、平均6%程度に留まっている休日に比べ、平日は16・7%、休日の2・5倍以上にもなっている。 -
伊那市立図書館で展示中 フォトクラブ「サンライズ」
銀塩フィルムを支持する写真愛好者でつくるフォトクラブ「サンライズ」(岩瀬健二会長)。写真は陰影が豊かな日の出とともに撮影するのが基本といわれるため、クラブ名は「サンライズ(日の出)」と命名した。
伊那市内の40縲・0代の男女8人で本年1月に発足したばかりのクラブだ。会員は会社員や主婦、定年退職者などさまざま。写真歴も1年足らずの初心者から20年のベテランまでと幅が広い。伊那市野底の「暁写真」を経営する河野宏光さんを講師に、月一回の例会を開いている。
「周りに目が向くようになった。日常生活の中で、皆が見逃している場所に気づける幸せがある」「撮影場所では他のカメラ愛好者とコミュニケーションがとれ、交流が広がった」「自然の美しさを求めて撮った作品を、人に見てもらえることが楽しみ」と会員は口々に写真の魅力を語る。
「良い写真を撮ろうという圧迫を感じるのでなく、楽しんで撮らなければならない。しかし、長続きさせるには楽しい中にも基礎的な知識を学び、それぞれの感性を伸ばしていく必要もある」(河野さん)。
デジタルカメラ(デジカメ)では表現できない銀塩フィルム式カメラ(銀塩カメラ)の魅力の下に皆が集まる。銀塩はデジカメと比べると、画質の大きな要素の1つとなる解像度に違いがあると言われる。低感度の35ミリリバーサルフィルムの解像度は2千万画素以上に相当し、一般用途のデジカメは500縲・00万画素。また、コントラストや明るさ、色の微妙な変化を表現できる良さがある。
写真の色彩などを簡単に加工できるデジカメとは異なり、修正の効かない銀塩カメラ。会員は被写体の美しい一瞬に思いを込めてレンズを向ける。それらの写真には「本当の美しさ」が写し出されている。
クラブ発足後、初めてとなる写真展を伊那市立図書館の広域情報コーナーで13日まで開いている。伊那市高遠町の夜桜、中川村のかやぶき民家など上伊那の風景のほか、国内外で撮影した写真26点を出品。会員それぞれの視点で写した作品は個性豊かで、美しい色彩が来場者の目に飛び込んでくる。
銀塩カメラをすたれさせないよう、会員は自分たちの作品を通して魅力を伝える。「サンライズ」。希望に満ち、これからの活動が開けるようにと会員は願っている。