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サンライフ伊那作品展
伊那市西春近の中高年齢者福祉センター「サンライフ伊那」で29日まで、07年度前期趣味創作教室の受講者の作品展が開かれている。書道や陶芸、手編み、園芸など、さまざまな分野の作品192点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
同作品展は学習の成果を披露することなどを目的として半年間の講座が修了する時期に開催しているもので、前期受講者の作品のほか、趣味創作教室のOBでつくる墨英会、盆栽愛好会のメンバーも作品を出展している。
書道、水墨画、園芸などの教室は定年退職後の趣味として始める60代以上の受講者に人気が高いが、陶芸、木彫などは比較的若い世代が日常の趣味として始めることも多いという。
訪れた人たちは「ここはどういう風につくるのかね」「こういう風に作れればいいね」などと話しながらそれぞれの作品に見入っていた。
入場無料。午前9時縲恁゚後8時。
また、26日は煎茶教室受講者によるお手前披露もある。時間は午前10時縲恁゚後2時。 -
伊那市立図書館が情報システム一元化
28日運用開始伊那市教育委員会は、市立図書館の情報システムを一元化し、市民サービスの充実を図る。28日、運用を始める。
伊那図書館、高遠町図書館、東春近・富県・手良・美篶(08年5月開室予定)・長谷公民館(07年11月開室予定)図書室(分館)をネットワークで結び、図書資料を一元管理し有効活用を図る。
蔵書数は伊那図書館26万8千冊、高遠町図書館9万1千冊、長谷公民館5千冊で全体で36万冊を超える。最寄りの図書館、公民館図書室で予約、貸出、返却が可能になり、現在所有する図書館利用者カードはそのまま利用できる。伊那図書館、高遠町図書館それぞれのカードを持っている場合は1枚を選び、残り1枚は図書館に返却する。
館内とインターネットの蔵書検索機で、本のタイトル、著者名のほかにキーワードでの検索も可能になり、検索機で図書の概要や著者の情報も入手できるようになる。
今後、図書資料の一元管理により無駄のない資料収集ができ、地域資産や特色を生かした図書資料を整備し、特色ある図書館、分館の整備に取り組む。住基カードを図書館利用カードとして対応するため、本年度中にカード読取機も設置する。信州大学農学部図書館との連携については現在協議中という。
今回の事業は、合併特例交付金事業で予算は5095万円(美篶・長谷公民館図書室の整備費含む)。 -
みはらしファームが羽広遊歩道を活用したトレッキングイベントを10月に開催
秋の自然を満喫してもらおう竏窒ニ伊那市西箕輪の農業公園「みはらしファーム」は10月14、24日、「みはらしトレッキングin羽広遊歩道」を開催する。羽広遊歩道の有効活用などを目的として企画した初めての試みで、多くの参加を呼びかけている。
みはらしファーム関係者らでつくる運営会議では、地域資源を生かした観光のあり方について話し合いなどを重ねてきた。その中で、現在あまり活用されていない羽広遊歩道に着目。活用方法を模索する中で、人気が高まりつつあるトレッキングを通じて、多くの人に利用してもらうことを考えた。また、地元農産物を使った「みはらし四季弁当」や、秋の味覚「キノコ」を使ったきのこ汁など振る舞うことで、地産地消への意識を高めてもらいたいと考えている。
当日は経ヶ岳植物園内や遊歩道など約4、5キロの距離を、インストラクターとともに散策。伊那市街や南アルプスを眺望できる展望台を訪れる。
両日とも午前10時スタートで、受け付けは9時半からとれたて市場前で行う(雨天決行)。参加費は一人2千円(小学生未満は無料。ただし弁当、お土産などはつかない)。定員50人で要予約。
当日は動きやすい服装で参加し、飲み物、敷物、雨具、おわん、はし、コップなどを持参すること。
申し込みは14日分が10月7日、24日分が10月17日の午後5時まで(定員になり次第締め切り)。
申し込み・問い合わせはみはらしファーム公園事務所(TEL74・1807)へ。 -
伊那市の交通死亡事故 再発防止検討
伊那市西春近の伊那西部広域農道で、11日に発生した交通死亡事故の再発防止検討会が21日、西春近支所であった。市や伊那署、市交通安全協会連合会、地元区長ら約30人が参加し、悲惨な事故が二度と発生しないよう対策を検討した。
事故は、午前6時20分ごろ、飯島町の男性(60)が運転する軽貨物車が宮田村から箕輪町に向け進行中、発生した。車は右カーブで道路左側のガードレールに衝突し、その後、路外に天井部を下にして横転、出火して全焼。男性は焼死した。
検討会で、地元区長らが同カーブは事故が多発する危険性がある場所だと訴えた。現場は幅員が狭く、急勾配のため、減速を運転者に促す処置が必要性だと意見が出された。
幅員を広く、勾配を緩やかにするための道路改良が最も効果的だが、道路管理者の市が早急に対応できるものではないとし、への字の減速マークや道の狭さを強調させ、事故を防止するためのドットマークなどを路面に施す手段が提案された。
交通死亡事故が発生した現場の写真をスライドで見て、防止策を検討する参加者ら -
富県グリーンツーリズム推進委員会が「富県いいとこ再発見ツアー」を開催
地元の良いところを知ってもらおう竏窒ニ、富県グリーンツーリズム推進委員会(中山徹夫委員長)は22日、「富県いいとこ再発見ツアー」を開いた。市内に住む約10人が集まり、富県ならではの体験ツアーを楽しんだ。
同委員会では、山林オーナーの実施、地元郷土料理の発掘・研究など、富県地区の資源を活用したグリーンツーリズムを実践してきたが、同ツアーもその一環。地元に住んでいながら地域のことをあまり知らない人も多いため、地元にある「いい所」を巡りながら改めて地域を見直してもらおうと企画した。
参加者はまず、遊休農地を活用して始めた「くり栗坊主園」でクリ拾いを体験。また、郷土料理の研究に取り組む地元女性のグループ「富県味の研究会」が調理した栗おこわや栗の茶巾絞りなどといった栗の郷土料理を試食したり、地元の農産物が並ぶ直売所「たかずや」での買物を楽しんだ。
この日伊那市内から家族で参加した男性は「特に子どもたちはクリがなっている姿も見たことがないと思うのでいい機会になった」と話していた。
11月には第2弾を企画している。 -
はら美術で茶の湯軸装展
伊那市旭町のはら美術で25日まで、茶の湯軸装展が開かれている。宗匠の一行書きなど約50点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
表千家、裏千家の歴代家元など、さまざまな作家が手がけた作品が並ぶ一堂に軸装展。大徳寺歴511世の立花大亀など同寺院歴代名僧の作品をはじめ、冷泉家の祝いの歌や太田垣連月の秋の歌などが書かれた珍しい作品も並んでいる。
また、今回は8点の作品を対象としたミニオークションを開催。当初価格を2、3万円に設定した手ごろな作品もあるほか、先代裏千家の即中斉宗匠の作品なども含まれている。
主催者は「これだけのさまざまな作品を田舎で見られる機会はなかなかないと思う。みなさんに楽しんでいただければ」と話していた。
入場無料。午前11時縲恁゚後6時。オークションは24日の午後5時までとなる。 -
第2回伊那市改善事例発表会
伊那市は20日夕、市役所で、市職員による改善事例発表会を開いた。市民サービス向上を目的に職員が実際の業務で工夫した結果を発表する集まりで2回目。代表5人(グループ)が発表し、全庁舎から集まった職員約80人が改革意識を共有した。
市行政改革推進チームなどの企画。職員を対象に、事務の省力化や効率化、収入の増加や経費の削減が図れた事例21件(前年比2件増)の応募があった。その中から5件を選定し、代表者の発表を審査委員長の酒井茂統括副市長をはじめとする審査員5人が評価した。
最も評価が高い優秀賞を手にしたのは「観桜期における特別展の取り組み」について発表したチーム「優良企業を目指す高遠町歴史博物館」。前年度から観桜期有料化となった同博物館の収入を上げるため、本年度は期間中に特別展を実施。これにより、観桜客が4万人減少の中、入館者は3500人増、約120万円の増収となった。
そのほか、投票の迅速化に向けた取り組みや、ネットワークの広帯域化と職員向けポータルサイトの構築などについて、代表者がスライドなどを用いて発表した。 -
秋の全国交通安全運動始まる
「高齢者の交通事故防止」を運動の重点とした、秋の全国交通安全運動が21日、全国一斉に始まった。30日までの10日間、飲酒運転の根絶、夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止などを重点に、住民の交通安全意識の高揚を図っていく。
初日は、伊那警察署、上伊那地方事務所、伊那交通安全協会など約70人が伊那市下新田の市役所前の道路、環状南線で啓発チラシなどを信号待ちのドライバーに配布した=写真。参加者たちは「秋の交通安全週間です。お気をつけて」などと事故防止を呼び掛けた。
本年の伊那署管内の交通事故数(20日現在)は、377件で前年と比べて13件の増加、けが人は476人で同比20人の増となっている。死者は1人で4人減っている。 -
お茶の水女子大生が伊那小参観
お茶の水女子大学(東京)の学生26人が20日、教育実地研究のため伊那市の伊那小学校の総合学習・活動授業を参観した。学生らは児童たちと一緒に授業を受けながら、今まで自分たちが経験してこなかった・ス教育感・スを身に付けていった。
約30年前から総合学習・活動を先進的に始めている同小には、毎年、全国の教育関係者らが授業参観に訪れている。お茶の水女子大の訪問は初めてで、同大学関係者によると、「子どもにとって必要な学力とは何かを考えるため」訪れたという。
参加したのは、文教育学部人間社会学科の1年生を中心とした学生。林の中に作った基地やロープの遊具で遊んだり、牛乳パックから紙を作ったりと活動する、低学年、高学年、特別支援学級の計14クラスの授業を見学した。
田んぼに生息する生物を捕まえ、育てようと活動する3年森組の授業を見学した、仲手川ひとみさん(18)は、児童たちと一緒にトンボやカエルを手づかみで採集。「実体験を重ねることで、自分の気持ちを素直に表現できる子どもが育っているのだと感じた」と話していた。
児童たちと昆虫採集を楽しむ女子大生たち -
第60回記念県書道展伊那地区展
第60回記念の県書道展伊那地区展が21日、伊那市の県伊那文化会館で始まった。県下のトップを切っての展示で、入選・入賞作品と伊那地区の全作品の計1100点を展示している。
伊那地区の出品は961点で昨年より30点増え、4年ぶりに増加した。一般の部は入選率78%と好成績で、辰野町の赤羽碧堂さんが漢字作品で、最高賞の第60回記念賞を受賞した。
審査結果では、高校の部は、古典で多字数の作品が主流でよく勉強しており、小・中学生も出品数が増加し、練習してよく書かれた作品で名前の書き方も上手になってきているという。
会期は23日まで。午前9時半から午後5時半まで。最終日は午後4時まで。表彰式は23日午後2時から同館小ホールステージである。入場料は一般300円。 -
かんてんぱぱホールで大場敏弘さんの大理石彫刻展
松川町在住の彫刻家・大場敏弘さん(53)の作品展「縲恤翌フ使い縲恆蝸攝ホ彫刻展」が25日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。白い大理石で作られたオブジェ約60点が、訪れた人を楽しませている=写真。
イタリアルネサンス期の彫刻家・ミケランジェロの作品に魅了され、大場さんが大理石彫刻を始めたのは20代の時。以降、“ホワイトオブジェ”と称した大理石彫刻を続けてきた。
今回展示しているのは間接照明や、ユニークなオブジェなどで、大理石の持つシンプルな白色を活かした作品の数々は、見る人の想像力をかき立てる。
また、会場の一角には「室内メモリー」と題した納骨壷とオブジェを組み合わせた作品もあるほか、ホール入口には二科展に出展した大作も展示している。
大場さんは「一つの作品の中に遊びのイメージを膨らませていただき、彫刻を身近に感じていただければ」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は正午まで)。また、23日の午後1時半からはエレナ冨岡さんによるアルパの生演奏もある。 -
伊那ナイターソフトボール連盟・リーグ戦終了
5月初旬から熱戦を繰り広げてきた伊那ナイターソフトボール連盟(秋山道夫会長)のリーグ戦の全日程が終了し、19日夜、伊那市の富士塚スポーツ公園運動場で閉会式があった。Aリーグは3年連続でインターフェアが優勝。Bリーグは全勝のパイレーツが制覇し、1シーズンで上位リーグ復帰を決めた。
Aリーグ13チーム、Bリーグ12チームの計25チームが参加し、各リーグで総当り戦を展開した。Aリーグ下位3チームとBリーグ上位3チームは来春入れ替わる予定。
あいさつに立った秋山会長は「A、Bリーグ合わせて11試合の不戦勝試合があった。みなさん、仕事を持つ社会人なので苦労はあると思うが、ぜひ来年は戦って白黒、勝ち負けをつけてほしい」と呼び掛けた。
閉会式後、17チームが参加し、秋季トーナメント戦が開幕。10月に優勝チームが決定する。
リーグ戦の成績は次ぎの通り。
▼Aリーグ(1)インターフェア10勝2敗(2)GTエボリューション9勝2敗1分(3)アスター6勝2敗4分(抽選により)(4)ラッキーズ8勝4敗(5)GETS6勝5敗1分(6)ほうせん5勝5敗2分(抽選により)(7)天竜ザザムシ5勝5敗2分(8)トレンディー5勝6敗1分(9)信濃路4勝6敗2分(抽選により)(10)ライジング5勝7敗(11)ニュースターズ4勝7敗1分(12)下県フェニックス3勝8敗1分(13)歌麿呂11敗1分
▼Bリーグ(1)パイレーツ(11勝)(2)伊那市役所8勝3敗(3)ますみクラブ7勝4敗(4)west6勝4敗1分(5)スリーピース6勝5敗(6)ないのにクラブ5勝5敗1分(7)CROWS4勝5敗2分(抽選により)(8)加城5勝6敗(9)VIP4勝6敗1分(抽選により)(10)レッドビッキーズ3勝5敗3分(11)セレネーズ2勝9敗(12)高尾クラブ1勝10敗
優勝の賞状を受け取るインターフェアのメンバー -
「K氏のお宝放出市」 ベル伊那25日まで
「K氏のお宝放出市竏窒ィ宝・放出いたします!竏秩vは25日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。上伊那在住のK氏が長年にわたって収集してきた絵画や陶器など計100点ほどを展示販売している=写真。
作品は、清水由朗の「夕べの満ち潮」、青山浩之の「月夜」などの日本画や、板橋順二の「街角」などの洋画を出品。そのほか、世界的有名なスイスのオルゴール・メーカー「リュージュ」のオルゴールなどが並んでいる。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
秋の味覚を味わう会でハチ料理を満喫
地蜂(ジバチ)愛好家などによる「秋の味覚を味わう会」が19日夜、伊那市の内の萱公民館であった。地元愛好家や地域住民、市関係者など約50人が集まり、ハチの子やハチを使ったさまざまな料理と、この時期ならではの食材を使った郷土料理を味わった=写真。
同会は内の萱公民館近くにある小黒川渓谷キャンプ場の管理所に地蜂が巣を作ったことを発端として始まったもの。毎年、参加者はテーブルに並んだ蜂料理や季節ならではの郷土料理をつまみにしながら酒をくみ交わし、交流を深めている。
この日は、クロスズメバチ、大スズメバチのつくだ煮やから揚げ、イノシシの肉を使ったシシ汁などがずらり。ハチの姿揚げやドジョウのから揚げなどは好評だったほか、今回は酢飯にハチの子を混ぜた新作おにぎりも登場。参加者も「初めて食べたがおいしい」と話し、さまざまなハチづくし料理に感心していた。 -
かんてんぱぱホールで向井敏一さんのMUSOJI記念油絵展
箕輪町在住の画家・向井敏一さん(60)による「MUSOJI記念 油絵展」が27日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。信州の山河を中心に四季折々の風景を描いた油彩約60点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
向井さんは53歳で退職した後、本格的に画家活動を開始。今年で8年目となる。各地での個展を重ねながら、制作活動を続けており、今回は還暦を迎えたことを記念に同会場での個展を開くこととなった。
仙丈ケ岳や天竜川など、上伊那で見られる自然の風景の四季の移ろいを写した作品のほか、向井さんの出身地である木曽の御嶽などを描いた作品もある。また、最近では川をテーマとした作品も多く、水の透明感と四季の彩りが鮮やかに描かれている。
向井さんは「描いた人と見る人が共鳴できるような絵を目指して描いている。ぜひご覧いただければ」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後3時まで)。27日まで。 -
風力発電事業の計画地 イヌワシなどの繁殖を確認
伊那市高遠町・長谷の入笠山縲恷ュ嶺高原への風力発電事業計画に対する「希少猛きん類等への影響評価検討会」の第3回会議が20日、高遠町であった。事業実施に伴う渡り鳥、希少猛きん類に関する影響評価を審議。希少猛きん類は、調査を始めた05年5月からの総合的なデータがそろわず、事業の可能性を含めた方向づけはできなかった。次回(10月下旬)にまとめる。
検討会は民間事業者の三峰川電力と丸紅が設置。委員は信州大学教育学部、猛きん類生態研究所、長野イヌワシ研究会など専門家5人で構成する。
会議では、第2回(06年11月)以降の渡り鳥、希少猛きん類の調査の確認状況などを報告。
春(3縲・月)の渡り鳥はノスリ、サシバの6個体が確認された。
地元住民の目撃や上水内郡信州新町との渡り鳥の比較から「ハチクマは検討の余地を残すが、計画地が渡り鳥の主要コースとなっている可能性は低い」と評価。渡り鳥が風車に衝突する事故(バードストライク)の危険は少ないとした。
希少猛きん類は、計画地近くでイヌワシ、クマタカの繁殖を確認。イヌワシが2ペア、クマタカが5ペアと推測される。
影響評価で、委員から「2年分のデータをそろえ、議論しなければ、判断できない」と累積出現頻度、イヌワシの行動範囲・営巣調査などの資料提供を求める声が上がった。
民間事業者は「検討会の結果によって、計画エリア変更もある。10月から改正される県環境影響評価条例に沿って進めたい」と話した。 -
伊那市の女子ソフトボールチーム「サンフラワーズ伊那」
伊那市のソフトボールチーム「サンフラワーズ伊那」(野溝和男監督)は、22竏・5日、青森県三沢市で開かれる、第20回全国スポーツ・レクリエーション祭の女子ソフトボール競技に県代表として出場する。スポレク祭への参加は8年ぶり5回目となる。
「サンフラワーズ伊那」は、本年で創部33年目。監督の野溝和男さん、妻で現役選手の和子さん=ともに西春近=が発足した市内の古豪チームだ。これまで「レディース」(18歳以上)「エルダー」(35歳以上)「エルデスト」(50歳以上)のほか、スローピッチなど各種大会で活躍してきた。
ソフトボール経験者から入部後に競技を始めた人までの18縲・2歳の約20人で構成し、週2回の練習でチームワークを磨いている。ここ2、3年で10縲・0歳代の若手選手が加わり、チームは活性化した。中には、親子でバッテリーを組んでいるメンバーもいるという。
72歳で現役の野溝和子さんは「チーム名のサンフラワー(ヒマワリ)の花言葉のように強くて、明るいチーム。チームワークはよく、最近は粘り強さも出てきた」。
全国スポーツ・レクリエーション祭は、勝敗のみを競うのではなく、気軽にスポーツを楽しみ、交流を深めることが目的。1988(昭和63)年から各都道府県持ち回り方式で毎年開催される生涯スポーツの一大祭典だ。
女子ソフトボール競技は、35歳以上(エルダー)の選手が対象。「サンフラワーズ伊那」は、本年5月中旬にあった県エルダー大会で上位成績を収め、県協会の推薦により5回目の出場を決めた。48縲・2歳のメンバー11人が参加する。
競技は各都道府県代表が集まり、予選リーグ、決勝トーナメントを繰り広げる。「サンフラワーズ伊那」は初戦、高知県と茨城県の勝者と対戦する。
主将の渡辺久栄さん(52)=東春近=は「攻守のバランスが取れたチーム。コントロール重視のエースを中心とした堅実な守備と、上位から下位までまとまって打てる打線が特徴。参加する以上は優勝する意気込みで頑張ってきたい」。
また、「サンフラワーズ伊那」は、10月12縲・4日、伊那市内6球場である、50歳以上の選手による「第6回全日本エルデスト大会」に県代表として出場する。全国から38チームが集まり、トーナメントを展開。初戦は青森県代表「青森ねぶた」と戦うことが決まっている。 -
第35回伊那まつり写真コンテストで蜷川さんの作品が推薦
伊那まつり実行委員会は18日、「第35回伊那まつり写真コンテスト」の審査会を伊那市役所で開き、応募総数88点の中から伊那市の蜷川靖子さんの作品「赤いハチマキ 赤い扇」を最高賞の推薦に選んだ=写真。
昨年は伊那まつりが中止となったため、写真コンテストも2年ぶり。今年の伊那まつりを撮影した作品を一人5点までで募集したところ、上伊那在住の22人の応募があった。
審査には、同委員会総務・広報委員会のメンバーのほか、実行委員長やカメラ関係者など7人が参加。▽伊那まつりであることが分かること▽楽しげな雰囲気が伝わってくること竏窒ネどを見ながら、入賞作品5点、入選作品20点を選出した。
審査に加わったマスダカメラの増田稔さん(46)は「推薦の作品は、あちら側の列の踊りの様子を手前側の列で踊る小学生らが休みながら見学している。構図的にも面白いしバランスもいい」と話していた。
今回の応募作品は25日から10月5日まで市役所1階の市民ホールに展示するほか、入賞作品は来年度のまつり用パンフレットなどに用いられる。
入賞者は次のみなさん。
◇推薦=蜷川靖子(伊那市日影)
◇特選=酒井幸一(伊那市西春近)
◇準特選=加藤平治(南箕輪村田畑)久保田昌弘(伊那市西箕輪)牛山理(伊那市西町) -
伊那区域を基準に、上下水道料金を改定
伊那市の上下水道事業運営審議会(福沢良一会長、18人)が18日、浄化監理センターであった。合併に伴う水道料金・下水道使用料の改定について、算定方法の統一と段階調整を諮問。伊那区域に変更はなく、高遠町・長谷区域は伊那区域との差額の2分の1を目安に詰める。答申は10月中旬を予定。
水道料金は、合併協議で「現行のまま新市に移行し、合併後6年目(11年度)から統一料金とする。住民負担の急激な変化を避けるため、段階的に調整する」となっている。昨年度の審議会で、伊那区域の料金を基準に、08、11年度の2回で統一することを確認している。
小坂市長から諮問を受けた委員は諮問内容を協議。上下水道事業の経営状況の報告も受けた。
一般家庭(4人家族)の標準的な使用水量(1カ月約20立方メートル)の上水道料金は伊那が3280円で、高遠町が現行に比べて56円増の3210円、長谷が304円増の2970円とする。伊那区域と同じ算定とするため、高遠町・長谷の基本料金に口径を新たに設けた。下水道使用料は伊那が3100円で、高遠町が118円減の3300円、長谷が78円減の3350円。口径別、使用水量によって増減がある。
06年度実績をもとにした改定後の試算(2カ月分)は、上水道料金が660万円、下水道使用料が500万円の増額をそれぞれ見込む。
高遠町・長谷の地域協議会で水道料金の改定案をそれぞれ説明する。
答申後、市議会12月定例会に条例改正を提案。可決されたあと、住民に周知し、来年4月から施行する。
06年度末の滞納額は1億7500万円。滞納する理由がないなど悪質なものが多い。 -
高教祖が上伊那農業高校定時制を多部制・単位制高校に統合する計画の再検討を求める街頭活動
長野県高等学校教職員組合(高村裕執行委員長)は14日、08年4月開校となる新しい多部制・単位制高校に統合する上伊那農業高校定時制の、生徒募集停止に反対する街頭活動を伊那市駅周辺などで実施した=写真。
募集停止の見直しを求める活動は今回が初めて。9月県会が開会する9月末までの間に、県内12支部ごとに募集停止反対を求めるチラシ300枚を配布するほか、伊那市の9月議会には「上伊那上農高校定時制と多部制・単位制高校に統合する計画の再検討を求める意見書」(案)と、その採決を求める陳情書を提出している。
反対理由は▽定時制高校に通う生徒数が増加傾向にあること▽現在の定時制高校に通う生徒の多くが不登校経験者など、コニュニケーション面での配慮が必要なケースが多く、そうした生徒が実際に多部制・単位制高校に通えるか竏窒ネど。
内山到副執行委員長は「多部制・単位制高校そのものを否定しているわけではないが、不登校経験者など、多部制・単位制の夜間部が、定時制、通信制が担保できるのかを心配している。現場の教師や生徒、父母の声を聞いたうえでやってほしい」と話していた。 -
弥生のPTA進路セミナーで有森裕子さんが講演
伊那市の伊那弥生ヶ丘高校で15日、PTA進路セミナーがあった。全体会では、バルセロナ、アトランタオリンピックのメダリストで元マラソン選手の有森裕子さんが陸上と向き合い続けた自身の経験を交えながら講演。強い意志を持って自分の人生を切り開いていくことの大切さを訴えた=写真。
4年目となる同セミナーは保護者と生徒が一緒に生き方や進路について考える機会にする目的で毎年開催しており、全体会、学年別分科会などを実施している。
今年の講師に迎えた有森さんは「よろこびを力に」を演題に講演。もともと劣等感が強かった有森さんが、陸上やさまざまな人物との出会いを通じて自分の価値を見出したこと、なかなか記録が伸びなかった高校時代、3年間補欠というつらい経験をしても、諦めずに頑張り続けたことが、現在の自分をつくり、オリンピックでのメダル獲得へと導いたことなどを語り、生徒らに「チャンスは誰にも平等にあるけど、待っていても降りてこない。自分がその気になって望めば、自分は変わっていく。ぜひ頑張ってほしい」と訴えた。 -
第14回伊那市長杯争奪ソフトボール大会
第14回伊那市長杯争奪ソフトボール大会(市ソフトボール協会など主催、KOAなど後援)が17日、市営球場、県営伊那球場など3会場であった=写真。一般男子、シニア男子、中学女子の3部門で優勝を決めた。
参加は一般男子の部13チーム、シニア男子の部4チーム、中学女子の部3チームの計20チーム。一般、シニアはトーナメントで、中学女子は総当りで勝負を決した。
結果は次の通り。
【一般男子】(1)アスター(2)パイレーツ(3)天竜ザザムシ、山本ジャイアンツ
【シニア男子】(1)手良球友(2)伊那勘太郎クラブ(3)アルプス美篶
【中学女子】(1)東部中学校A(2)伊那中学校(3)東部中学校B -
フラメンコフェスタ 熱気に包まれる
伊那市日影のカフェ・レスト「茶歩林(チャップリン)」で月1回、「フラメンコ・フェスタ」が開かれている。フラメンコ愛好者らが集い、生のギター演奏に合わせて楽しく踊り、店内は熱気に包まれる。
3年半のフラメンコ経験を持つ店主・田畑恵子さん。「おなかいっぱい食事を食べて、酒を飲んで、フラメンコを踊って楽しもう」と1年ほど前から閉店後の店を開放し、フェスタを開いている。
15日夜は地元をはじめ、駒ケ根市、諏訪市などから、フラメンコ教室に通う女性ら約30人が集まった。
店内に踊り場を設け、ギター演奏が響く中、「セビジャーナス」「タンギージョ」「タンゴ」などを踊った。来店者のリクエストにも応じ、徐々に踊りの輪が広がっていく。
フラメンコを始めて2年になる市内東春近の公務員女性(41)は「タップや腰の振りなど踊りを覚えるのが難しいけど、リズムに引き込まれ、感情が入って体が動く」とフラメンコの魅力を話す。
フラメンコを踊るほか、スペイン語の歌を練習したり、来店者同士で踊り方を確認し合ったり。ほかの人の踊りを見ることで「もっとうまく踊りたい」と思う人も少なくないという。
「レッスンを受けていても覚えるのに精一杯で、楽しむところまでいかない。楽しむことで、フラメンコ人口も増えると思う」と田畑さん。
開催日は土曜日で不定期。フェスタの日に次回の日程を決める。次回は10月27日午後7時から。
問い合わせは、同店(TEL78・7394)へ。営業時間は午前8時縲恁゚後5時。日曜日定休。 -
キルト仲間12人の作品展
伊那市生涯学習センター2階ギャラリーで18日、キルト展「秋の夜長の針仕事」が始まる。伊那市を中心としたキルト仲間12人(中学生含む)のパッチワークや小物約100点が並ぶ。23日まで。
展示会は初めてで、趣味として取り組むメンバーが作品を見てもらおうと自信作を持ち寄った。
作品は、花柄や幾何学模様、1縲・2月を表したひな人形やこいのぼり、クリスマスツリー、誕生日を祝うものなどほとんどがオリジナルデザイン。着物をほどいた布を使うなど配色も多彩で、作品にそれぞれ個性が出ている。一番大きなものは、2メートル四方ある。
井上みすず代表=伊那市東春近=は「糸と針があれば、どこでもできる。一針ずつ時間をかけて縫う大変さもあるけど、夢があって楽しい」と話す。
会場では、メンバーが型紙など作品作りのの相談に応じる。
開館時間は午前9時半縲恁゚後6時(最終日5時)。21、22日は延長する。 -
伊那・木曽地区少年野球大会 16チーム熱戦
第1回伊那・木曽地区少年野球大会が17日、伊那市の富士塚スポーツ公園グラウンドと手良総合グラウンドの2会場であり、両地区の子どもたち約320人がスポーツ交流を楽しんだ。スポーツ少年団などでつくる「伊那・木曽地区少年野球」の主催、中川新聞店など後援。
伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネルが開通し、昨年9月、両地区のチームによる交流試合を開いたのをきっかけに同大会運営組織を結成した。初回は伊那地区10チーム、木曽地区6チームの計16チームが参加した。
大会はトーナメントで、決勝と準決勝は10月上旬に開く予定。初日は1、2回戦を戦った。会場には保護者らが大勢かけつけ、わが子に熱い声援を送った。宮原崇大会長は「子どもたちだけでなく、親同士の交流を広げるきっかけにもなれば」と期待している。
大会初日の結果は次の通り。
【1回戦】▽西友クラブ13竏・福島クラブ▽南木曽学童野球クラブ8竏・富県スポ少▽上松クラブ14竏・西南ブルース▽長谷スポ少5竏・伊那ドリームズ▽伊那スターズ13竏・開田クラブ▽高遠スポ少6竏・三岳クラブ▽木祖村学童野球6(大会規則で勝利)竏・西春近スポ少▽手良スポ少4竏・伊那中部スポ少
【2回戦】▽西友クラブ16竏・南木曽学童野球クラブ▽上松クラブ8竏・長谷スポ少▽伊那スターズ4(大会規則で勝利)竏・高遠スポ少▽木祖村学童野球4竏・手良スポ少 -
ボーイスカウト伊那第1団が入隊式とカントリー大作戦を実施
「スカウトの日」に合わせてボーイスカウト伊那第1団(中村洋団委員長)は17日、「スカウトカントリー大作戦」を展開した。保育園、幼稚園の年長から大学生まで45人が参加。伊那公園周辺地域でごみ拾いに励んだ=写真。
「スカウトの日」は、地域貢献を目的として展開しているもので、この日に合わせて全国のスカウトらは一斉に清掃奉仕活動を行っている。
伊那第1団では、二手に分かれて伊那公園周辺から伊那市駅周辺までを2時間ほどかけて点検。ごみ袋を持ちながら歩道を見回り、落ちているごみをくまなく拾い集めていた。
また、スカウトの日に合わせて入隊式と上進式もあり、ビーバー隊に2人、カブ隊に1人の仲間が新しく入隊した。 -
かんてんぱぱホールでキルトガッセ秋のフェスタ展
伊那市西春近のかんてんぱぱホールで18日まで、「キルトガッセ秋のフェスタ」が開かれている。自然の素材でつくるのれんやバック、小物など約300点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
伊那市福島にある「キルトガッセ」のオーナー根津幸江さん(52)の作品展で2年目。 会場には「インテリアからお出掛けのファッションまで」をコンセプトにしたさまざまな作品が並んでおり、綿や絹、柿渋などの天然素材を使った普段の生活の中に溶け込むようなデザインが多い。
今回は小物のほか、のれんやタペストリーなどを前回より多めに展示。また、ちりめんを取り入れた小物もあり、訪れた人は「かわいいね」などと話しながら作品に見入っていた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後3時まで)。 -
青少年ホームで赤ちゃん&ママビクスの後期が開講
伊那市青少年ホームで14日、「赤ちゃん&ママビクス」の後期講座が開講した。前期から参加する母親らなど約50人が集まり、マッサージなどを行いながら赤ちゃんと触れ合った=写真。
「赤ちゃん&ママビクス」は、ベビーマッサージやベビービクスなど、母親と赤ちゃんとのスキンシップを主体としたエクササイズに取り組む講座で、親子のきずなを強めたり母親らに幼児との接し方を学んでもらうことを目的としている。伊那市総合型地域スポーツクラブ中地区との共催で3年前から開講しているが、毎回50組以上の母子が参加する人気で、1回の講座を前半、後半に分けて実施している。
この日の前半の講座には、生後1カ月から1歳までの赤ちゃんを持つ約20組の母子が参加。インストラクターの根橋恵美さんの指導に従い、風邪防止のマッサージや寝返り準備の体操などを行いながら赤ちゃんに語りかけ、笑顔を見せていた。
前期講座から参加している伊那市の小山田美和さん(29)は「最初はどんな強さで接していいかなど分からなかったが、分かるようになった。家では覚えたものをアレンジしながらやったりしている。楽しい」と話していた。 -
上伊那の小学校で運動会
上伊那各市町村の小学校や保育園で15日、それぞれ運動会があった。児童や園児たちは秋晴れの空の下、元気いっぱいにグラウンドを駆け回った。
伊那市の伊那小学校(北原和俊校長、738人)は、学年別のかけっこ、綱引き、棒倒し、大玉送り、ダンス「信濃の国」など26種目を展開。採点種目は、赤や青など4色対抗で競った。
5年生の「走れ!ひまわり号」は、リレーでタイヤを転がす速さを競うもの。スピードをつけてどんどん進む児童もいれば、タイヤが左右に揺れ、思うように前へ進まず、あせる児童もいて、会場から「頑張れー」と盛んに声援が飛んだ。
6年生の組体操は「ふるさとの四季」を表現。
最後は、全校で「勘太郎月夜唄」を踊って締めくくった。
会場には、多くの家族が詰めかけ、我が子の姿をビデオやカメラに収めていた。 -
災害危険区域の住宅移転に補助
伊那市は、土砂災害発生で住民に被害の恐れがある危険区域から、区域外の安全な場所に移転する場合の支援補助制度「災害危険住宅移転事業」を創設した。災害から住民の生命、財産を守るため、移転の促進を図る。
05縲・6年、土砂災害防止法に基づき、土砂災害特別警戒区域が指定され、市は「災害危険住宅移転事業補助金交付要綱」の制定と「災害危険住宅移転事業計画」を策定した。
土石流災害特別警戒区域区域には、西箕輪の与地1戸、中条4戸、羽広14戸が該当する。08年以降、県が順次、急傾斜地の崩壊など危険個所の調査をするため、指定区域は広がる可能性がある。
補助支援は、住宅の除去(跡地整備費、仮住居費など)と住宅建設(土地取得・造成含む)。いずれも補助率は国が2分の1、県が4分の1、市が4分の1で、補助限度額は住宅の除去にかかわるものが78万円、住宅建設が708万円。
区域内での増築・新築は基本的にできないため、市は該当する各戸へ啓発していく。
希望者は、市役所監理課(TEL78・4111)へ申請する。