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ドローン物流実証実験 異常感知し着水
買い物弱者対策として伊那市などが取り組んでいる物流用ドローンの実証実験が、13日に行われました。 ドローンは、離陸後異常を感知して湖に着水し、実験は延期となりました。 午前10時37分ごろ美和郵便局を離陸したドローンは、およそ5分後、パラシュートを開いて美和湖に着水しました。 待機していたボートが慌てて駆け寄り、ドローンを回収します。 実験は、今年3月と9月に続き3回目です。 今回の実験は、買い物弱者から通販の注文を受けた美和郵便局から注文票と空の箱がセットされたドローンが飛び立ち、およそ2キロ離れた南アルプスむら長谷まで目視外飛行して、注文された商品を積み込み戻ってくることを想定していました。 予備の機体を用意していましたが実験は延期となり、担当者が報道陣に対し経緯を説明しました。 ブルーイノベーション株式会社 熊田雅之 専務 「ソフトウェアの部分がエラーを感知して、自動でパラシュートが開き着水した。原因は分からないので実験は延期することに。課題をクリアーしてサービスの実現に向け取り組んでいきたい」 11日~12日にかけてあわせて5回のテスト飛行を行いましたが、異常はみられなかったということです。 パラシュートは、ドローン本体に異常が検知された場合と、機体が55度傾いた場合に自動で開くようになっていました。 自律制御システム研究所鷲谷聡之取締役 「センサーが感知し安全機能が作動し湖に着水したため、人的被害はもちろんなく、ドローンも無傷だった。」 国は、早ければ来年中にドローンの目視外飛行による荷物配送の実現を目指しています。 実験は来年3月に延期となり、担当者らは制御システムが起動した原因を追究し次回に活かしたいとしています。
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華道の全国大会 花の甲子園に弥生ケ丘高校が出場
華道の全国大会 Ikenobo 花の甲子園が12日京都府で開かれ、長野県代表として伊那弥生ケ丘高校華道部が出場しました。 伊那弥生ケ丘高校から出場したのは、2年生の宮下陽南子さん、牛山遥奈さん、井出唯月さん、の3人です。 今回で9回目となる花の甲子園には、全国から14の高校が出場し生け花の技術を競いました。 一次審査は、当日渡される花を使って、制限時間内に1人1作品を作ります。 各校ごとにテーマを決め、それにそって制作します。 弥生ヶ丘高校のテーマは「過去・現在・未来」で、三人で協力して制作を進めていきました。 完成すると、作品をPRするプレゼンテーションです。 審査の結果、残念ながら決勝に進む3校には選ばれませんでした。 なお、最優秀校は熊本県の熊本高校で、大会初の2連覇となりました。
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車屋区80周年 100周年に向け風船飛ばす
伊那市東春近の車屋区は、来年2月に区が誕生して80周年を迎えます。 12日は区の節目を祝い、さらに100周年に向けて団結していこうと風船200個を飛ばしました。 12日は車屋公民館で文化祭が行われました。 今年の文化祭では、80周年のプレイベントとして、20年後の家族や自分に向けた手紙の募集や、風船飛ばしが行われました。 車屋区は昭和13年に、旧上殿島区が中組や渡場の3つの区に分かれ誕生しました。 午前11時になると、公民館に集まった区民が200個の風船を飛ばしました。 区長の黒河内芳範さんは「楽しく災害がなく、みんなで100周年迎えたいです」と話していました。 車屋区は80周に向け、来年2月に記念式典の開催や記念誌を発行する予定です。
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七五三詣 健やかな成長願う
15日の七五三を前に伊那市の春近神社には、12日家族連れが訪れ、子どもの健やかな成長を願っていました。 春近神社には午前中から晴れ着に身を包んだ子供やその両親などが訪れていました。 こちらの女性は、この日の為に、孫の晴れ着を手縫いしたという事です。 春近神社では、毎年11月15日に近い週末に七五三詣を行っています。 訪れた人たちは、作法をおそわりながら神事を行い、子供の健やかな成長を願っていました。 花畑樹彦宮司は、「豊かな実りの秋にお参りに来てくれた皆様にいいことがあるように祈りました」と話していました。
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西春近で新そば&きのこ祭り
伊那市のそばイベント5週連続ぶっとおしそば三昧の最終回、西春近新そば&きのこ祭りが12日、伊那スキーリゾートで行われました。 会場には家族連れなどが訪れ打ちたてのそばを味わっていました。 このイベントは信州そば発祥の地伊那をPRしようと先月から毎週土日に5週連続で開催されていて今回が最終回となります。 春近そばの会会員が打ちたてのそばを提供しそば打ちも披露されました。 1杯500円で地元産のそば粉を使った新そばです イベントではきのこ王国で採れたきのこの天ぷらも提供されました。 企画した伊那市観光協会では「期間中天候に恵まれなかったが今回は晴れて大勢の人が来てくれたのでほっとした。」と話していました。
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「入野谷昔語り」 美和ダムの思い出語る
伊那市長谷の昔の生活や文化についての話を聞く「入野谷昔語り」の1回目の座談会が11日、気の里ヘルスセンター栃の木で開かれ、美和ダム完成当時の様子について話がありました。 座談会では、伊那市長谷の中山晶計さんや羽場豊子さんら3人が語り人となり、昭和34年に完成した美和ダムのに係る思い出を語りました。 羽場さんは、自分の家の水田がダムの底に沈んでいったときの気持ちについて話しました。 入野谷昔語りは、長谷の昔の生活や文化を聞き継承していこうと、一般社団法人南アルプス案内人協会が今回初めて開きました。 講座は来年2月までに5回予定されていて、次回は18日(土)に「長谷の生業 山と川の恵み」というテーマで開かれます。
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ICT制作番組が地方の時代映像祭で選奨
伊那ケーブルテレビジョン制作の番組「たかずやの里を巣立つ日」が第37回地方の時代映像祭2017ケーブルテレビ部門で選奨を受賞しました。 11日、大阪府吹田市の関西大学で贈賞式が行われました。 地方の時代映像祭は、「地域」「地方」を新たな目で見直すために1980年に始まったドキュメンタリー作品の映像コンクールです。 今年はNHKや民放、ケーブルテレビ局などから287作品が寄せられました。 選奨受賞作品「たかずやの里を巣立つ日」は、今年6月に放送した30分のドキュメンタリー番組です。 伊那市東春近にある児童養護施設たかずやの里をこの春に退園した渡部愛美さんが、新社会人として独り立ちする場面を取材しました。 伊那ケーブルテレビの地方の時代映像祭入賞は今回で6作品目となります。 「たかずやの里を巣立つ日」は来月末に再放送する予定です。
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4連覇へ!長野県縦断駅伝 上伊那結団式
長野県縦断駅伝競走大会の上伊那チームの結団式が10日伊那市役所で行われ、選手らが4連覇を目指し決意を新たにしました。 結団式には、選手やスタッフ、関係者が出席し、カツどんを食べて士気を高めました。 長野県縦断駅伝は、長野市から飯田市までの、22区間217.5キロをタスキでつなぎます。 去年、上伊那は大会新記録で優勝していて、3連覇を果たしました。 過去65回の大会のうち、36回の優勝を重ねています。 チームは去年12月に監督と主将が交代し、新体制となりました。 式では、各市町村の関係者らが「伝統ある上伊那の団結力で4連覇をめざしてほしい」「練習の成果を発揮し、伊那路を一位で駆け抜けてほしい」などと激励していました。 大会は、18日(土)と19日(日)に開かれます。 伊那の中継点は、山寺の長野ダイハツ販売伊那店前で、19日(日)午前10時30分頃に先頭の選手が通過する予定です。
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伊那西小学校に多目的施設完成
伊那市の伊那西小学校の給食室の跡地に、公民館としての機能も備えた多目的施設が完成しました。 11日は小学校を会場に伊那西地区総合展が開かれ、施設が地域の人たちにお披露目されました。 施設は、学校給食が共同調理方式となり、給食室を取り壊した跡地に建設されました。 建設にあたり地域住民らで作る検討委員会を立ち上げ、住民の要望を取り入れてきたということです 施設は木造平屋建てで、面積は262平方メートル、事業費は8,839万円です。 多目的室のほか、給食を受け取る配膳室や調理室があります。 学校の施設として使用するほか、伊那西公民館の活動スペースとして使用していくとしています。 児童は、14日から集会や給食の配膳で使用するということです。
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伊那市で木質バイオマスの活用考えるシンポジウム
木質バイオマスの活用による二酸化炭素の排出量削減を考えるシンポジウムが、伊那市役所で3日に開かれました。 シンポジウムは、伊那商工会議所、上伊那森林組合、上伊那地域自然エネルギー普及協議会が開いたもので、市役所で基調講演が行われました。 講師は、長野市に事務所を置くNPO法人CO2バンク推進機構の宮入賢一郎さんです。 宮入さんの試算によりますと、上伊那では年間に42億円が灯油代として使われているという事で、「灯油にかわって木質バイオマスが活用されれば生産、運搬、販売の全てが地域の経済に還元され大きな産業が生まれる」と話していました。 市役所駐車場では、薪ストーブやペレットストーブの展示会が開かれました。 上伊那森林組合のブースでは、持ち運び可能な薪のオーブンでピザを焼き訪れた人に振る舞っていました。 主催者を代表して伊那商工会議所の川上健夫会頭は「次の世代のために自然と共生できる街づくりを進めていきたい」と話していました。
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長谷産の米 来年はニューヨークへ
国産米の輸出と販売を行う札幌市のワッカジャパンは、今年から伊那市長谷で米の栽培を始め10日は最後の稲刈りと脱穀を行いました。 今年は、およそ400キロを収穫し、その米は、ハワイへと輸出されますが、来年はニューヨーク進出も視野に入れています。 ワッカジャパンの出口友洋社長です。 10日はハワイで販売を手掛けるスタッフが7月に研修を兼ねて田植えをした田んぼの、最後の稲刈りと脱穀をしました。 ワッカジャパンでは、ハワイへ輸出する為の米作りを、今年から長谷の休耕田で始めました。 栽培したのは、健康志向のアメリカ人の需要を見込み、胚芽の量が多く門外不出の米とされるカミアカリという品種です。 生産初年度となった今年は、2つの栽培方法を試しました。 一つは、一般的な水田での栽培で、もう一つは、田植えなどの労力を減らす為に、乾燥した田んぼにモミを直まきする方式です。 栽培面積はそれぞれ0.2ヘクタールです 収量は一般的なものが300キログラム、直まきが100キログラムでした。 来年は栽培面積を今年の2倍にするほか、新たにニューヨークへに輸出する計画です。
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伊那小6年孝組 篶竹細工を学ぶ
伊那市の伊那小学校6年孝組の児童は、江戸時代から美篶に伝わる篶竹細工について10日学びました。 孝組の児童ら40人は10日、美篶小学校資料館を訪れ美篶地区に伝わる篶竹細工について学びました。 指導したのは、川手竹細工クラブの矢野正明会長です。 矢野さんは、竹ひごの作り方や、保管方法のコツなどを教えていました。 篶竹細工は江戸時代から美篶地区に伝わる竹細工で、県の伝統工芸品にも認定されています。 孝組では、4年生の頃から総合学習で竹細工について学んでいます。 修学旅行で訪れた山梨で伊那にも竹細工の歴史があると知り、その歴史や技術を学ぼうと、資料館を訪れました。 児童からは、ビクやザルを作るためのコツや、道具の使い方などについて質問が出されていました。 子ど達は、卒業にむけ地元で採れた竹を使い、作品づくりにも取り組んでいくという事です。
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東部仏教会 亡くなった人の霊慰める
伊那市の高遠と長谷の26の寺でつくる東部仏教会は、サンハート美和に入所していて亡くなった人の霊を、8日慰めました。 この日は、東部仏教会に所属する寺の住職8人がサンハート美和を訪れ、位牌の前でお経を唱えました。 施設利用者も出席し、焼香して手を合わせていました。 東部仏教会では毎年、施設に入所していて亡くなった人の霊を慰めています。 会長で弘妙寺の田中勲雄住職は「高齢の利用者もいるので、皆さんにも元気で穏やかに過ごしてもらいたい。」と話していました。 この日は他に、仏教会から慰問金も手渡されました。
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伊那市内の介護予防自主グループ交流発表会
伊那市内で活動する介護予防自主グループの交流発表会が、9日、いなっせで開かれました。 この日は、8つの自主グループが、それぞれが選んだ曲に乗せて、体操を発表しました。 4年まえ、伊那市が主催した介護予防教室が終了となった際、活動を続けたいと声が上がり、自主グループが各地で順に立ち上がりました。 4年間で8グループが発足し、介護予防推進員・いきいきサポーターの指導を受けて活動しています。 それぞれが独自に活動しているため、交流する機会を作りたいと、いきいきサポーターが実行委員会を作り、今回初めて発表会を開きました。 メンバーは、音楽に合わせて手を伸ばしたり、足を上げたりしていました。 実行委員長の原 泰子さんは、「高齢になってもスポットライトを浴びて発表する機会があってうれしいと皆さんいきいきとしている。来年も続けていきたい」と話していました。
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没後45周年 中川紀元展
辰野町出身の洋画家・中川紀元の没後45周年を記念した作品展が、伊那市坂下のはら美術できょうから始まりました。 会場には、紀元の壮年期から晩年までの作品60点が展示されています。 洋画や墨彩画、版画などがあり、サイズは3号から20号です。 はら美術が、数年かけて収集した作品で、紀元の作品だけをこれだけ集めてギャラリーで展示するのは非常に珍しいということです。 中川紀元は、1892年に現在の辰野町で生まれました。 アンリ・マチスに師事した初の日本人で、当時のヨーロッパの最先端を日本に持ち帰り、洋画界に大きな影響を残したとされています。 絵の購入を検討していた男性は、「独特のタッチで紀元の絵はすぐにわかる。見れば見るほど味が出る」と話していました。 没後45周年・郷土の魁(さきがけ)・中川紀元展は、19日(日)まではら美術で開かれています。
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高校生ロックバンド「FAITH」 ミニアルバム全国リリース
伊那市を拠点に活動する高校生ロックバンドFAITHは、15日にミニアルバム「2×3 BORDER」を全国リリースします。 地元では高校生を中心に、彼らの活躍に期待が高まっています。 FAITHは、伊那弥生ケ丘高校、上伊那農業高校、飯田女子高校に通う生徒5人が2015年に結成しました。 去年開催された「第6回長野県高校生バンド選手権」で最優秀賞を受賞。 そして、今年の夏に開催された10代のバンドが参加する全国規模のイベントに初出場し、参加した3,199組中、ファイナリスト8組に残りました。 8月にミニアルバムを発売し、ライブ会場で手売り販売していましたが、所属事務所の後押しもあり、今回全国の店頭に並ぶことになりました。 作詞作曲は自分たちで行い、歌詞は全て英語です。 ボーカルとギターボーカル、ドラムの3人は日本とアメリカのハーフで、国境を越えたボーダーレスな音楽を届けます。 FAITHのミニアルバム「2×3 BORDER」は、15日(水)から全国のCDショップなどで販売が始まるほか、音楽配信サイトでもダウンロードできます。 7曲が収録されていて、価格は1,500円です。 なお、11月23日と12月10日は、gramHOUSEで、ライブが行われる予定です。 メンバー5人のうち4人は3年生で、卒業後は全員上京するということです。
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伊那市 梅垣さん宅菊が見ごろ
伊那市美篶笠原の梅垣佐知子さんが育てている菊が見頃を迎えています。 梅垣さんは、15年前から趣味で菊を育てています。 自宅の庭には、10種類の菊が見ごろを迎えていて、今月の下旬まで楽しめるということです。
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VC長野公式応援ソング完成
南箕輪村を拠点に活動するバレーボールチームVC長野トライデンツの応援ソングが完成しました。 応援ソングを手掛けたのは、駒ヶ根市のタレントでVC長野トライデンツ応援団長の北澤ユウジさんです。 応援を盛り上げようとVC長野から要請があり、ユウジさんが、今年の3月から曲づくりをはじめました。 曲名はTRY&FLY~お前は一人じゃない~です。 ユウジさんは、2015年からVC長野の応援団長を務め、試合で得点した選手の名前をコールするなど応援を先導しています。 VTRユウジさん 応援ソングは、ホームゲームの試合の前やセット間に流していて、ユウジさんは「曲に合わせてタオルを回してほしい」と話しています。 TRY&FLYのCDは、ホームゲームの会場や伊那市の平安堂で1枚1000円で販売しています。
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伊那市とRIZAPが連携 健康増進プログラム
伊那市は、健康に関する研究などを行っているRIZAP㈱と共同でシニア層を対象とした健康増進プログラムを来年1月から実施します。 8日は、市役所で記者会見が開かれ、白鳥孝市長とRIZAPの瀬戸健社長が概要を説明しました。 実施する健康プログラムは、RIZAPと連携しシニア層を対象に健康寿命を伸ばすものです。 報酬は、体力年齢の若返りや医療費の削減額を試算して、伊那市がRIZAPに支払います。 今日は、デモンストレーションが行われ、無理せずに体を動かす運動トレーニングが紹介されました。 RIZAPでは、今年の3月から静岡県牧之原市でこの健康プログラムを実施していて、参加者の体力年齢が平均13.6歳若返ったということです。 伊那市では今後、200人限定で申し込みを行い、来年1月から伊那市保健センターで全8回のトレーニングを予定しています。 また、この取り組みに合わせ、伊那市は、ふるさと納税の返礼品としてRIZAPのトレーニングなど各種サービスと健康関連商品を8日から扱います。
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上伊那福祉協会が「職場いきいきアドバンスカンパニー」に
多様な働き方を導入し職場環境の改善に取り組む企業を県が認証する「職場いきいきアドバンスカンパニー」に、伊那市美篶に事務局を置く社会福祉法人上伊那福祉協会が認証されました。 8日、南信労政事務所の大日方利男所長から上伊那福祉協会の安田修也常務理事に認証書が手渡されました。 上伊那福祉協会は、養護老人ホームと特別養護老人ホームを10か所、障がい者支援施設を1か所運営していて従業員は720人、そのうち7割が女性です。 昨年度の実績では、非正規職員から正規職員への転換は23人、育児休業明けの短時間勤務制度の利用は10人、子育て支援手当の支給は23人となっています。 上伊那福祉協会では、従業員を大切にする事で福祉サービスの向上につなげていきたいと話していました。 職場いきいきアドバンスカンパニーは多様な働き方を導入し職場環境の改善に取り組んでいる企業を県が認証するもので、平成27年度から事業が始まっています。 福祉協会は、上伊那では4番目の認証となります。
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元伊那市消防団分団長 北原辰男さん
秋の叙勲、消防功労で瑞宝単光章を受章した元伊那市消防団分団長の北原辰男さんの喜びの声をお伝えします。 「大変大きな章を頂いて感謝の気持ちでいっぱいです」 伊那市高遠町藤沢の北原辰男さん60歳。 昭和52年、二十歳の時に消防団に入団し平成25年57歳の時に藤沢分団長に就任しました。 北原さんは、「過疎地域なので非常に少ない人数でこの地域を守っていかなければならいため、住民とコミュニケーションをとりながら同じ考えのもと活動できるように心がけてきた」という事です。 38年の消防団歴の中で忘れられない大きな災害が2度ありました。 入団間もない昭和57年、58年。2年続けて台風が高遠町地区を襲い土砂災害や河川の氾濫が起きました。 北原さんの地元松倉でもあふれ出た川の水が民家の近くまで押し寄せました。 「家が流されてしまうという状況の中で土のうを積んだり木流しをしたりと夜を徹してやったのが一番の大きな思い出で残っている。何をやったかはっきり思い出せないくらい必死だった」と話します。 そして平成18年7月豪雨。 藤沢地区松倉で山が崩れるかもしれないとの情報が入りました。地元の消防団員10人は1時間おきに3日間休むことなく山の監視にあたりました。 「とにかく住民の皆さんに避難ねがって命を守るというところで全員一致団結して見守りにあたった」と当時を振り返ります。 北原さんは平成26年58歳で消防団を退団しました。 「松倉でも自主防災組織をつくっていて、『自分たちの地域は自分たちで守る』という考えのもと、これからも啓蒙活動含め頑張っていきたい」ということです。
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第1回いなっせ演劇フェス 4団体が出演
上下伊那や岡谷、佐久などで活動している個人や団体が出演する第1回いなっせ演劇フェスが3日、4日の2日間、伊那市のいなっせで開かれました。 劇団同士の交流や情報発信の場として伊那市生涯学習センターが企画し今年初めて開いたものです。 上下伊那や岡谷、佐久などで活動している4団体が演劇を披露しました。 このうち、伊那市を拠点に活動している劇団花野は、昭和初期を舞台にした喜劇を演じました。 1組の夫婦のもとに離婚を考えている女性が相談に訪れる場面を中心に夫婦の在り方を問う内容です。 会場には市内を中心に約80人が訪れました。 第2回は来年8月11日に開かれる予定で、来年1月から出演する団体の募集を始めるという事です。
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あんぽ柿の加工 最盛期
7日は立冬。暦の上では冬となりました。 東日本大震災で福島県から伊那市に自主避難した果樹農家・佐藤浩信さん一家は、福島の名産・あんぽ柿の加工作業に追われています。 東日本大震災の翌年に伊那市西箕輪に植えた柿は、今年初収穫を迎えていました。 20アールの畑に60本が植えられています。 今年は台風の被害を受け、何本か根元から倒れてしまいましたが、予想より多くの実が収穫できました。 植えられているのは平核無という品種の柿です。今年は1トンほど収穫できそうだということです。 ここ数日冷え込みが厳しくなってきたことから佐藤さんは収穫を急いでいました。 佐藤さんの自宅に隣接して柿の加工場があります。 山梨から仕入れた甲州百目という品種の柿もあんぽ柿に加工します。 佐藤さんの3男・孝樹さんが、加工作業を行っています。 佐藤さんは、福島県で、ギフト用の高級果物を主力商品として扱ってきました。 今年、あんぽ柿は、大手百貨店のお歳暮に採用され、8個で5千円の商品として販売されます。 加工場の2階は、窓がすべて開放できるようになっていて、風を当てて乾燥させます。 あんぽ柿づくりは今月1日から始まっていて、1か月ほど乾燥させると完成です。 販売は年内が勝負だということです。
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伊那中央ロータリークラブ コナラの苗木を植樹
伊那中央ロータリークラブは、環境美化活動の一環でコナラの苗木を7日、伊那市のますみヶ丘平地林に植えました。 この日は、クラブのメンバー17人がコナラの苗木およそ100本を植えました。 これは、県内のロータリークラブの今年度の行動計画のひとつ「環境問題への対策」として行ったものです。 計画では、ロータリークラブの会員1人1本の植樹を目指しています。 コナラの苗木は60センチから1メートルで、クラブの会費で購入したということです。 唐澤敏治会長は「苗木が大きくなった時に、地域の子どもたちや都会から来た人が間伐をしたり、将来炭として有効活用できると思う。」と話していました。
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宇宙をテーマに「観光・製造」新事業セミナー
宇宙をテーマに新たなビジネスについて考えるセミナーが伊那市の伊那商工会館で7日に開かれました。 セミナーでは、観光や製造業などをテーマに講演やトークセッションが行われました。 国立天文台野辺山宇宙電波観測所の衣笠健三さんは講演で、「長野県は日本でも星がきれいにみられる優秀な地域だ」と話し「この環境を守り続ける事が地域の産業や観光、教育の発展につながります」と説明しました。 飯田市の人工衛星やロケットの部品メーカーの熊谷秀夫さんは「ベンチャー企業等により数百から数千基の衛星で観測や通信を行う計画があります。 こういった計画に参画することで新たなチャンスが生まれます」と話していました。 このセミナーは日本一創業しやすい県づくりを目指す長野県が開いたもので、会場には南信を中心におよそ30人が参加しました。
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アルストロメリア出荷作業
上伊那が日本一の生産量を誇る花、アルストロメリアの出荷作業が、年末の需要期に向け本格化しています。 伊那市東春近の花卉農家、酒井弘道さんのハウスでは、連日出荷作業に追われています。 アルストロメリアは南米原産で、上伊那では夏場が涼しく、冬場の晴天の日が多いことから1年間を通して栽培が行われています。 酒井さんは10棟のハウスで13品種およそ70万本を栽培しています。 花が長く楽しめるよう咲き始めのものを選んで収穫しています。 JA上伊那管内では、54軒の農家が、東京や名古屋、大阪の主要都市を中心に年間1300万本を出荷していて、日本一の生産量をほこります。 切りとったアルストロメリアは、自宅横にある作業場で出荷の準備が行われます。 上伊那ブランドの品質を守るため、出荷用の箱にも工夫がされています。 日持ちがするよう、栄養剤などを入れた液体につけて出荷しています。 JA上伊那によりますと、これから年末までにおよそ140万本を出荷するということです。
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県政タウンミーティング
長野県の次期総合5か年計画に住民の声を反映させようと、阿部守一知事も参加して県政タウンミーティングが5日伊那市の伊那公民館で開かれました。 タウンミーティングには、高校生17人を含む約30人が参加し、地域が抱える課題について解決策をグループごとに話し合い発表しました。 次期総合5か年計画の基本方針となる学びや産業、快適さなど5つのテーマについて考えました。 「世代間交流の必要性から若者と老人が集えるパーティーの開催」や「大学と高校の交流の拡大」「ボランティアによるシェアタクシーの実施」「人口減少対策としての移民の受け入れ」などの意見が出されると、阿部知事がそれぞれのアイディアについてコメントしました。 阿部知事は、「みなさんの意見を聞いて、開かれた学校の推進は不可欠だと感じた。教育改革を進めたい。期せずして、今回のタウンミーティングが多世代交流の場にもなった。」と手ごたえを感じている様子でした。 タウンミーティングは、住民の声を県政に反映させようと継続的に県内各地で開かれていて、今年度は、これが8回目となります。
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紅葉見頃の高遠城址公園で筝の演奏
伊那市高遠町の高遠城址公園の紅葉が見頃を迎え、会場には多くの観光客が訪れています。 園内にはおよそ250本のカエデが植えられていて、現在見頃を迎えています。 3連休の最終日ということもあり、きょうは多くの観光客が訪れ、紅葉を眺めたり、写真に収めたりしていました。 また、先月28日から行われている「高遠城址もみじ祭り」はこの日までで、最後を締めくくる筝の演奏が行われました。 訪れた人たちは、紅葉と筝の演奏を楽しんでいました。 伊那市観光協会によりますと、紅葉の見頃は来週末頃までだということです。
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女性目線の防災考える
男女共同参画の視点で防災について考えるワークショップが5日、伊那市役所で開かれ、災害時に不安に感じることについて参加者全員で考えました。 長野市を拠点に活動するフリージャーナリストの内山二郎さんが講師を務めました。 「旗揚げアンケート方式ワークショップ」と題して、内山さんの質問に対し、参加者が5つに色分けされた選択肢の紙を上げて答えながら、それぞれが感じる意見を出し合いました。 「災害避難所の生活を想像したとき不安に感じることはなんですか」との問いに対して(選択肢は 赤:プライバシーの確保、青:トイレやシャワー・入浴などの衛生に関すること、黄:スムーズな避難所の運営、緑:情報不足、白:その他)、男性は「スムーズな避難所運営」が最も多く全体の33.3%、女性は「トイレやシャワー・入浴などの衛生に関すること」が最も多く44.1%でした。 参加者はそれぞれに自分が感じていることを話していました。 青の「衛生に関すること」をあげた女性は「生きる中で一番重要なことなので選びました」と理由を説明していました。 また、赤の「プライバシーの確保」を選んだ男性は「リラックスできる時間がなくなることがストレスが大きくなる原因だと考え選んだ」と説明していました。 内山さんは「多くの地域に行って話しを聞くが、いざという時にプライバシーはない。一緒に避難所生活をする可能性がある人と、普段から理解を深められているかどうかが重要だと感じている」と話していました。 ワークショップは、「男女共同参画社会を目指す伊那市民のつどい」の一環で行われました。 災害が増えていることから、男女共同参画の視点に立った防災について考えてもらおうと伊那市が企画しました。 伊那市人権男女共同参画推進係の北原静香係長は「女性の視点に立って防災について考えるということが注目されている。きょうの話し合いの内容を持ち帰ってもらい、それぞれの立場で広めていってほしい」と話していました。 この他、会場の外では女性ファッション雑誌が、女性のための防災について取り上げた特集のパネル展示なども行われました。
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伊那部文化祭にぎやかに
伊那市西町区伊那部常会の文化祭が、5日伊那部集会所で行われ、子どもからお年寄りまで多くの人で賑わいました。 今年のテーマは、みんなで楽しむ「いなっぺフェスタ」。 伊那部集会所では、マジックショーやビンゴゲームなど趣向を凝らした様々な催しが行われ、多くの地域住民が楽しみました。 マジックショーは、地元の伊藤光博さんが趣味の手品を披露。 20年続けているというその腕前と、ユニークな語り口調に会場からは、大きな拍手が送られいてました。 今年は、常会の役員が80歳以上の高齢者宅を訪問し来場をよびかけたこともあって、お年寄りの姿が多く見られました。 2階では、作品展示、外には飲食コーナーも並び、野菜やシクラメンを買い求める人もいました。 伊那部常会町総代の丸山正雄さんは、「お年寄りから子どもまでみんなで楽しめる場になった」と話していました。 ビンゴゲームには、60人が参加し、数字が読み上げられるたびに一喜一憂しながら楽しんでいました。