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関東管区内暴力追放功労団体表彰を受賞
伊那市の美篶地区が今月2日に松本市で開かれた暴力追放長野県民大会で関東管区内暴力追放功労団体表彰を受賞しました。 11日は美篶地区区長会長の伊藤久志さんと美篶地区交通安全協会長の黒河内仁さんが伊那市役所を訪れ白鳥孝市長に受賞の報告をしました。 美篶地区は平成2年に区内で暴力団の抗争がありました。 その際、区民が暴力追放運動を展開し暴力団事務所の立ち退きを成し遂げました。 それ以来毎年、区民運動として「暴力追放・地域安全美篶地区大会」を開催し今年で27回を数えます。 今回の表彰はこうした継続的な区民運動が評価されたものです。 関東管区は関東甲信越の各都県と静岡県で構成されていて全体では16団体が暴力追放功労団体表彰を受賞し県内では美篶地区のみが受賞しています。
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一日女性消防体験 救命講習
上伊那防火管理協会に加盟している事業所で働く女性を対象にした一日消防体験が10日、伊那市の上伊那広域消防本部で行われました。 体験には、上伊那防火管理協会に加盟している事業所から30人が参加しました。 午前中は消火器訓練や消防車両の乗車を体験し、午後は救命講習を受けました。 5つの班に分かれて、心臓マッサージやAEDの使い方を学びました。 この体験は、秋の火災予防運動に合わせて上伊那防火管理協会が行っているものです。 参加者は、消防職員から心臓マッサージのポイントなどを教わっていました。 参加者は「こういった機会は大切だと思った。教わったことを忘れずに役立てていきたい」と話していました。
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文化財について考える長野県文化財保護研修会
文化財保護について考える長野県文化財保護研修会が10日、伊那市の創造館で開かれました。 研修会では、「古墳と時代」をテーマに、創造館学芸員の濱慎一さんが、東春近の老松場古墳群ついて説明しました。 東春近の老松場古墳群周辺では、去年2月から一帯を古墳公園にする整備が始まりました。 公園の整備には東春近小学校の6年生も参加しました。 これまで円墳とされていた老松場古墳について、児童が「前方後円墳ではないか」との疑問を持ちました。 このことから、考古学者が調査し「前方後円墳または前方後方墳とみられる」との結果が出ました。 濱さんは「子どもの小さな疑問が伊那市の古墳時代の解明に一石を投じる大発見につながった」と話しました。 この他、地域で文化財の保護活動を行っている団体の活動報告も行われました。 会場には文化財の保護活動を行っている人や教育委員会などおよそ80人が出席しました。
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中原正純前駒ケ根市長死去
中原正純前駒ケ根市長が10日午前1時5分、入院先の伊那中央病院で亡くなりました。76歳でした。 遺族によりますと、死因は肺がんで、妻の道江さんに看取られ10日午前1時5分に息をひきとったということでいす。 中原さんは、昭和46年から62年まで、市議会議員を4期16年、昭和63年からは、5期20年にわたり、駒ケ根市長をつとめました。 中原さんは、国道153号伊南バイパスの建設などに力を注ぎ、現在は、長野県土地改良事業団体連合会の会長でした。 中原さんは、がんだとわかった去年12月に伊那中央病院に入院し、抗がん剤治療を続けていました。 通夜は、11日午後6時から、告別式は、18日の正午からいずれも駒ケ根市の安楽寺で行われることになっています。
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青葉の会 20周年記念写真展開催
伊那市内の写真愛好家でつくる青葉の会の発足20周年を記念した写真展が、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。 会場には、会員13人の作品39点が並んでいます。 青葉の会は、市内で写真講座を受講していたメンバーが、講座が終わっても活動を続けていこうと発足し、今年で20周年を迎えました。 会員の中には、全国で刊行されている「月刊フォトコン」に写真が掲載されている人もいます。 青葉の会では風景写真を中心に、それぞれが県内外に足を運び撮影していて、年に3回程合同で撮影会を開いています。 撮影する時は“光と影”を意識して立体感が出るように工夫しながら撮っているということです。 青葉の会20周年記念写真展は、14日(月)まで、かんてんぱぱホールで開かれています。
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今シーズン初の氷点下 東春近で寒天づくり
伊那地域の11日の最低気温は、今シーズン初めて氷点下となりました。 伊那市東春近では、寒暖の差を利用する寒天づくりが始まっています。 伊那地域は、午前1時44分にマイナス1.5度を記録し、日中の最高気温も7.3度と寒い1日となりました。 昔ながらの天日干し製法で糸寒天を作っている老舗小笠原商店では、原料となる天草を干す作業が早朝から行われていました。 夜のうちに凍らせたものを日中に溶かして水分を抜きます。 これを1週間から2週間ほど繰り返すと、糸のような白さとつやのある糸寒天ができあがるということです。 室内では、虫やほこりがついていないか、出荷前の品質チェックを行っていました。 小笠原商店は、大正5年(1916)に富士見町で創業し、平成13年に伊那に工場を移しました。 今年創業100年を迎えます。 小笠原商店の糸寒天は、全国規模の老舗和菓子店で使用されている他、家庭用の小袋としても販売されています。 10月に開かれた県の品評会では、最高賞となる農林水産大臣賞を受賞しています。
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県美術教育研究大会 70回記念展「子どもが描いた人びと」
長野県美術教育研究大会70回記念展「子どもが描いた人びと」が伊那市高遠町の信州高遠美術館で開かれています。 美術教育研究大会の展示は、毎年県内の教育会が持ち回りで行っているものです。 今回は70回目の節目の展示として、信濃教育会の30年間の収蔵作品の中から選んだ子ども達の作品、およそ170点が並んでいます。 30年の流れの中で子ども達が何に心を動かされ、どんな工夫をしているのか感じてもらおうと、「子どもが描いた人びと」をテーマにしています。 上伊那美術教育研究会の春日由紀夫会長は「作品のエネルギーや子ども達の育ちを感じてもらいたい」と話していました。 長野県美術教育研究大会70回記念展は12日まで、伊那市高遠町の信州高遠美術館で開かれています。
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信州の伝統野菜 羽広菜かぶ収穫
長野県の「信州の伝統野菜」に認定されている伊那市西箕輪の羽広菜かぶの収穫が始まっています。 羽広から望む西山の山頂付近は8日の夜降った雪により紅葉から一転、雪化粧に変わり冬の訪れを感じさせます。 伊那市西箕輪羽広の西村勇一さんの畑では羽広菜かぶの収穫作業が9日の朝も行われていました。 西村さんは、5年ほど前から自宅用とは別に出荷向けの栽培をしています。 現在はサラダや浅漬け用にみはらしファームの直売所に出荷しています。 西村さんによりますと「羽広菜かぶ」は種を蒔く時期や天候により出来が大きく変わるため、リスクを減らす為に時期をずらして栽培しています。 今年は9月の天候不順によりその出来が心配されましたが、影響も少なくまずまずの出来だという事です。 収穫は漬物作業が始まる11月下旬から12月上旬にかけてピークを迎えるという事です。
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西箕輪に子育て支援センター開設へ
伊那市はJA上伊那西箕輪支所内の空きスペースを活用し新たに子育て支援センターを整備します。 これは8日開かれた市議会全員協議会で報告されたものです。 伊那市には現在、子育て支援センターは4か所ありますが竜西地区には1か所しかなく手狭となっています。 今回、利用者から声があがっていることや西箕輪地区の子どもが増えてきていることなどからJA上伊那西箕輪支所内の空きスペースに整備することになりました。 道路環境が良く西箕輪支所も近いため保健師との連携も取りやすいことなどを選定理由に上げています。 今後は、専用トイレや空調設備などを整え来年4月の開設を目指します。
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田中豊文さん 正月飾りと縁起物製作
伊那市東春近のワラ細工名人、田中豊文さんの工房では、来年用の正月飾りと縁起物の宝船の製作がピークを迎えています。 田中さんは、自宅の横に工房を構え、年間を通してワラ細工や木工作品を製作しています。 現在製作しているのは、来年用の正月飾りと、田中さんが考案したオリジナルの縁起物の宝船です。 今年は例年より少し早い10月上旬から作り始めました。 田中さんは、伊那市内の会社で精密機械の組み立てを専門に仕事をしていましたが、小さい頃から好きだった工芸作品の製作を本格的に始めようと、55歳の時に早期退職しました。 現在82歳で、数年前から腎臓を悪くしているため週2回透析をしています。 それでも、毎年楽しみにしている人たちの顔を思い浮かべると、ワラ細工の製作にも力が入ると話します。 去年からは鶴の宝船も作っていて、今年も10個程用意するということです。 正月飾りと宝船は合わせて100個作る予定で、作業は11月いっぱい続きます。
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伊那市議会タブレット導入
伊那市議会は、8日開かれた臨時会からタブレット端末の活用をはじめました。 事務の効率化と議案や資料などにつかう紙を節約しようと議員21人分と事務局用の合わせて26台のタブレット端末を導入しました。 市議会では今年8月から議員全員が議員間の連絡や事務局からの通知にタブレット端末を活用してきた他、研修会を開いてきました。 臨時会では議員全員がタブレットを持ち込み議案書などを見ていました。 伊那市議会では議案や関係資料などどこまで紙の削減ができるか運用しながら検討していくとしています。 伊那市議会事務局によると、県内でこうした取り組みは初めてだということです。
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堀文子さん 版画展
神奈川県在住の日本画家、堀文子さんの版画展が伊那市のはら美術で開かれています。 堀さんは1918年生まれの日本画家で現在は99歳です。 堀さんは師匠も弟子もなく感性が鈍らないようにと転居を繰り返していt、国内外で個展を開いています。 軽井沢にアトリエを構えたり2012年には長野県信濃美術館で展覧会も開催しています。 県内の公立美術館以外で展示するのは初めてです。 野の花が力強く咲きそろう版画や綿毛が飛ぶたんぽぽなどの原画合わせて27点が展示されています。 はら美術では「堀さんは全国的に人気があり作品が揃う機会は少ないので多くの方に見ていただきたい」と来場を呼び掛けています。 堀文子さんの版画展は13日(日)まで伊那市のはら美術で開かれています。
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伊那エンジェルス隊が防犯功労団体表彰 受賞
防犯ボランティアのグループ、伊那エンジェルス隊が長年にわたる全国防犯協会連合会の防犯功労団体の表彰を受けました。 表彰を受けた伊那エンジェルス隊隊長の池上千枝子さんが4日伊那警察署を訪れ内川政澄署長に受賞の報告をしました。 また個人表彰として伊那エンジェルス隊の中山良子さんが関東防犯協会連絡協議会から防犯功労者表彰を受けました。 ほかには同じく伊那エンジェルス隊の西村静子さんが防犯栄誉銅章を受賞しました。 表彰はいずれも長年にわたる活動が認められたものです。 伊那エンジェルス隊は平成9年に発足し伊那市、箕輪町、南箕輪村の男女合わせて23人が街頭啓発などの防犯活動を行っています。
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中尾歌舞伎秋季定期公演 親子の別れの物語
伊那市長谷の中尾歌舞伎秋季定期公演が6日に行われ、親子の別れを描いた悲哀の物語が上演されました。 「恋女房染分手綱―重の井子別れの段―」は、かつて腰元だった重の井が、奥家老の息子と不義密通の末に産まれた息子、三吉と再会します。 しかし父の切腹により死罪を逃れ調姫の乳母となった重の井は、母と名乗る事ができず、実の息子、三吉と再び別れざるを得ません。 母と子を演じたのは、伊那市東春近に住む森みちるさん、蔵之助くん親子です。 見せ場になると会場から多くのおひねりが飛んでいました。 最後に母、重の井は手鏡で離れゆく三吉の最後の姿をみつめ、幕が閉じます。 中尾歌舞伎秋季定期公演の模様は19日(土)から、ご覧のチャンネルで放送します。
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「立冬」 美和湖周辺 紅葉の見頃
7日は「立冬」です。伊那市長谷の美和湖周辺では、ここのところの冷え込みで紅葉の見頃を迎えています。 7日の伊那地域は午前6時32分に平年並みの最低気温2.1度を記録しました。 長野地方気象台では、今週中頃には伊那地域で最低気温が今年初めて氷点下になると予想しています。
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冬の花「シクラメン」 伊藤ナーセリー出荷作業
長野県が生産量全国1位を誇る冬の花「シクラメン」の出荷作業が各地で始まっています。 伊那市西箕輪の伊藤ナーセリーでは、関西と中京方面への出荷が始まりました。 シクラメンは、地中海地方原産の多年草で、11月下旬からクリスマスにかけて出荷のピークを迎えます。 県農政部によりますと、昨年度の全国のシクラメンの生産量は1,760万鉢で、そのうち長野県は273万鉢、シェア率は16%を誇ります。 中でも、上伊那を始めとする南信地域は、高冷地が多く栽培に適しているため、生産量の多い地域だということです。 伊藤ナーセリーでは、およそ1.5ヘクタールの敷地で120種類2万鉢を栽培しています。 シクラメンは、湿度に弱いということで9月の長雨の対応に苦労したということですが、例年どおりのできだということです。 代表の伊藤洋一さんは、この道40年以上というベテランで、上農高校時代からシクラメンの栽培について研究してきました。 その成果の1つが生育環境です。 出荷間近に迫ったものは、他のものよりもうす暗い場所に移します。 一般家庭と同じ明るさにすることで、購入後も長持ちするということです。 伊藤さんが育てたシクラメンは、3日に開かれた県の品評会で最高賞を受賞するなど評価も高く、市価の3倍の値で取り引きされるものもあるということです。 生産したものは全て中京圏などへ出荷するということで、個別販売はしていないということです。 出荷のピークは12月末まで続きます。
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“花開く”コマ・だるまに合格祈願の願い込める
受験シーズンを前に、合格祈願の「サクラコマ」や「さくら咲くだるま」の祈祷が7日、伊那市高遠町の弘妙寺(ぐみょうじ)で行われました。 祈祷を行ったのは、伊那市内の製造業など12団体でつくる「伊那発!製造業ご当地お土産プロジェクトチーム」です。 この日は、チームのメンバー10人が弘妙寺を訪れ、祈祷を行いました。 プロジェクトチームでは、サクラコマが回すと花開くことから合格祈願の縁起物として3年前から販売を始めました。 現在、東急ハンズなどでも販売されていて、今年もすでに店や個人などおよそ30件から問い合わせが来ているということです。 チームのメンバーは、手を合わせて願いを込めていました。 チームリーダーの橋爪良博さんは「私たち製造業も日々挑戦してものづくりをしている。そんな挑戦の気持ちを持ってもらえるよう祈願しました」と話していました。 「サクラコマ」や「さくら咲くだるま」は、市内では高遠さくらホテルで8日から販売されます。 価格はどちらも1000円から、となっています。
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いいお産の日 出産や子育て考える
11月3日の「いいお産の日」に合わせ、出産や子育てについて理解してもらうイベントが3日伊那市内で開かれました。 「いいお産の日イン上伊那」健康な出産をしてもらおうと、上伊那助産師会が行っているもので、今年で16回目となります。 会場には人形を使った抱っこ体験や、重りがついたエプロンつける妊婦体験コーナーなど、妊娠や出産、子育てに関するブースが並んでいました。 ベビーマッサージの体験では、わらべ歌にあわせ母親が赤ちゃんの手足や体をさすっていました。 指導した助産師は、「ベビーマッサージにはコミュニケーションばかりでなく、ハイハイや寝返りの時に必要な力を付ける事ができます」とアドバイスしていました。 上伊那助産師会では「最近はインターネットで出産や育児の事を調べる人が多い。 出産や子育ては人それぞれなので、自分に合っている情報か判断する力を養ってほしい」と話していました。
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文化祭シーズン 日影区文化祭
各地で秋の文化祭シーズンを迎えています。 このうち伊那市日影区では、第38回日影区文化祭が6日行われ、区民が餅つきなどで親睦を深めました。 午前9時30分を過ぎると区内の小学生が集まり、餅つき体験が行われました。 小学生は掛け声に合わせて力強く餅をついていました。 つき終わると、子ども達は早速味わっていました。 日影区にはおよそ1,600人が暮らしていて、文化祭は世代を超えて地域全体で交流を深めようと毎年この時期に行われています。 この日は、区民が持ち寄った野菜の販売のほか、地域で活動しているクラブや教室、個人で制作した美術作品や児童生徒の作品展示も行われました。 日影公民館では「子どもからお年寄りまで幅広い世代の区民が集まれるような活動を続けていきたい」と話していました。
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西町伊那部文化祭 美術作品並ぶ
伊那市西町伊那部の文化祭も6日行われました。 会場となった伊那部集会所の前では、西春近の小出太鼓が太鼓の演奏を披露しました。 訪れた人たちは、迫力ある太鼓のパフォーマンスを楽しんでいました。 文化祭は、地区住民の親睦を深めようと毎年行われていて、今回で26回目です。 展示コーナーでは、区民が所蔵する掛け軸や骨董品が並びました。 今回の目玉として、旧郵政省で保管されていた水彩画が初めてお披露目されました。 昭和29年に描かれたもので、郵便が届くまでの一連の流れが紹介されています。 その他、地元でとれた野菜を使った料理の振る舞いや、伊那市在住の漫画家、橋爪まんぷさんによる似顔絵コーナーも設けられました。 伊那部にはおよそ280世帯が暮らしていて、これからも伝統や文化を大切にしながら地域の交流を深めていきたいということです。
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アルプス男声合唱団 演奏会
上伊那在住の男性でつくるアルプス男声合唱団の演奏会が5日、伊那市高遠町の信州高遠美術館で開かれました。 アルプス男声合唱団は、「合唱を楽しむこと」をモットーに2007年に活動を始め、今年で9年目を迎えました。 今回は、紅葉の時期に合わせて演奏会を開こうと初めて、もみじ祭りが行われている高遠城址公園南側の信州高遠美術館で開きました。 演奏会では、秋にちなんだ曲が披露されていました。
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つくしんぼ保育園 シクラメン販売
伊那市のつくしんぼ保育園の保護者と職員は、毎年恒例のシクラメンの販売を、5日ニシザワ双葉食彩館で行いました。 つくしんぼ保育園は、20年以上前から毎年東春近の花卉農家から仕入れたシクラメンを販売しています。 売り上げの一部を備品の購入など保育園の運営活動費に充てています。 1鉢1,300円で、絞りのものや、定番の赤や白が人気だということです。 ある職員は「保護者も職員も良い保育ができるよう取り組んでいるのでご協力をお願いします」と購入を呼びかけていました。 シクラメンの販売は6日もニシザワ双葉食彩館で行われ、2日間で800鉢が用意されるということです。
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伊那市子育てシンポジウム
子育てについて考えるシンポジウムが5日、伊那市の伊那文化会館で開かれました。 シンポジウムは伊那市合併10周年記念事業として開かれたもので、保育士の発表や講演が行われました。 伊那市では、保育の質の向上を目的に、新伊那市が誕生した平成18年に市内の保育士が中心となり「保育プロジェクト委員会」が発足しました。 委員会では、保育内容についての研究や各園での取り組みを発表するなどの活動を続けてきました。 今日のシンポジウムでは、美篶保育園の山岸恭子さんが、伊那市の保育の取り組みについて発表しました。 山岸さんは「思うように保育ができない時は職員で集まり話し合うことで解決方法が見えた。それを繰り返すことで子どもの満足感や達成感を感じるようになった」と発表しました。 その後、大阪教育大学教育学部の小崎恭弘准教授が「子どもたちの求める、人、場所、もの」と題して講演しました。 小崎さんは「保育士は“専門性のあるパワー”を持っていて、保護者を褒めたり子どもの力を引き出したりうまく使えば何倍も効果を発揮する」と話しました。 シンポジウムには県内外からおよそ200人が集まり、話に耳を傾けていました。
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秋の褒章 戸田幸一さん
秋の褒章が発表され伊那ケーブルテレビ放送エリア内からは3人が受章しました。 5日は、藍綬褒章を受章した伊那市高遠町の保護司、戸田幸一さんの喜びの声です。 伊那市高遠町西高遠の戸田幸一さん、76歳。 22年の保護司としての活動が認められ藍綬褒章を受章しました。 これまで10代から50代の男女10人の社会復帰を支援してきました。 「その人の身になって場合によっては二人三脚で真剣に向かい合ってきた」と話します。 印象に残っているのは大麻取締法違反で保護観察処分となった青年との関わりです。その青年は大麻に詳しい青年でした。戸田さんは資料を観察所から取り寄せ、身体に及ぼす影響を青年に諭したといいます。その青年は「今後はこのような事は決していたしません」と最後の言葉を戸田さんに告げ保護観察を無事に終了しました。 これまでの経験から、薬物依存者の再犯を防ぐための施設の必要性を強く感じているという事です。「刑務所を出所したあと、職業を斡旋し、しばらく面倒をみてくれるような更生保護施設があるといいと思う」と話していました。 戸田さんは11月8日で保護司を退任する事になっていて「後進には、師弟の関係ではなく友達感覚で相談相手になってもらいたい」と話していました。
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秋の褒章「黄綬褒章」 原和一さん
「社会に貢献している製品を作っている会社に入って、自分より高技能者がたくさんいる中で自分が選ばれた。多くの仲間や上司のおかげでここまで来れた、という思いでいっぱい」 黄綬褒章を受章した、伊那市東春近の原和一さん59歳。 箕輪工業高校を卒業後、オリンパス株式会社に入社。 高難度のレンズ・プリズムの試作・製造を40年に渡り担当してきました。 「やらずして『できない』は言わない。常に新しいものには目を向ける。難しいと思った仕事でもまずはやってみると、『次はこうしよう』というものが見えてくる。その繰り返しで40年が過ぎてきた。」 40年の間には、高精度レンズの加工法を確立しました。 「自分が作っているものが1番だと思ってやっているし、他社には負けたくないと思ってやっている。少しでも精度の高い物を作りたいという思いで取り組んでいる」 原さんは現在、オリンパスの若手を育成する「技能道場」で道場長を務めています。 「昔は失敗が経験になったが、今は(機器の精度が上がり)不良品を作るのが難しい時代。道場で練習や失敗をして、職場・会社を担っていく人材になってくれたらうれしい」
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秋の叙勲 エリア内から3人が受章
秋の叙勲が3日に発表され伊那ケーブルテレビ放送エリア内からは3人が受章しました。 信州大学名誉教授の柴田久夫さん。79歳(南箕輪村・瑞宝中綬章) 元上伊那歯科医師会会長の橋場正尚さん。81歳(伊那市・旭日双光章) 元学校医の福島正昭さん。87歳(箕輪町・瑞宝双光章)
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新伊那市誕生10周年 さらなる発展誓う
新伊那市誕生10周年を祝う記念式典が3日、伊那市のいなっせで開かれ市民や行政関係者が市のさらなる発展を誓いました。 式典では伊那西高校書道部がアトラクションで書道パフォーマンスを披露しました。 部員14人が協力し真ん中に各地域の一体感を意味する「繋」の文字を、また市民の郷土愛を高めるため今年3月31日に制定された市民憲章を書きました。 その後出席者全員で市民憲章を唱和しました。 また式典では白鳥孝伊那市長が「市民1人1人が伊那に生きる、ここに暮らし続けるという思いをいっそう高められるまちづくりを実現しなければなりません。新伊那市誕生10周年の節目を未来に向けてのスタートとし皆様とともになつかしい未来に向かって進んでまいりたいと思います。」と式辞を述べました。 式典ではほかに地方自治や消防、寄付、教育文化、産業など様々な分野で市政発展に尽力した11人と4団体が表彰されました。 また地域振興に功績のあった53団体と2人に感謝状が贈られました。 市内6つの中学校の生徒会長が壇上に登り代表して東部中学校の城倉優雅君が「今私はこの歴史と文化そして雄大な自然に恵まれたこの伊那市に生まれ育ち生活できることを嬉しく思います。そして今後も伊那市のために力を尽くしてくださった多くの方々に感謝し私たち若い世代から伊那市の発展と活性化に努めていくとともに県内外に伊那市の良さを発信していきたいと思います。」と意見発表しました。 新伊那市は10年前の平成18年に旧伊那市、高遠町、長谷村が合併し誕生しました。 式典には市民や行政関係者およそ300人が出席し10年の節目を祝いました。
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元市議会議員 所沢千秀さんの遺族が寄付
元伊那市議会議長で今年9月93歳で亡くなった所沢千秀さんの遺族が4日、市政に役立ててもらおうと100万円を寄付しました。 4日は所沢さんの長女の伊藤君枝さんが伊那市役所を訪れ白鳥孝市長に寄付金を手渡しました。 大正12年生まれの所沢さんは昭和42年から28年間伊那市議会議員を務めました。 また通算で10年間議長を務めました。ほかに日中友好協会伊那地区本部副会長として中国北京の通州区と伊那市との友好都市締結に尽力しました。 白鳥市長は「所沢さんは伊那まつりで踊られているドラゴン踊り誕生にも関わっていただくなどその功績は大きい」と話し感謝していました。
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秋の褒章 伊藤君人さん
秋の褒章が2日発表され伊那ケーブルテレビ放送エリア内からは3人が受章しました。 2日は伊那市御園の表具師で有限会社伊藤盛輪堂の伊藤君人さんの喜びの声です。 「私が仕事なり社会に貢献してきたのかなというとちょっと恥ずかしいくらいで身にあまる受章だと感じています。」 伊藤盛輪堂は創業からおよそ100年続いていて伊藤さんは3代目です。 中学を卒業し定時制高校に通いながら家業を手伝うようになり、この道に入って50年以上となります。 「仕事は50年を過ぎているが納得いく仕事は本当に数えるほどしかない。同じように和紙を使って同じ糊を使ってもあがりがうまくいかなかったりまだまだ仕事は深いので勉強することばかり。」 伊藤さんは表具の仕事について絵や書をひきたてることが役割りだと話します。 「われわれの仕事は本紙といって書なり絵なりを引き立てる役。表具といって 掛け軸があって、ぐるわ(周り)に緞子(織物)をつけるわけですけれどその緞子が目立ってはいけない。表具が勝ってはいけない。あくまでも引き立て役。黒子のような役割ということでそこには気を使います。」 伊藤さんは古くから家に伝わる掛け軸や屏風などを大切にしてもらいたいと話します。 「先祖の持っていたものがあったり破れたりシミだらけになったもの、自分の家にあったものを自分の代で消滅してしまうのではなく、これは家に古くからあったものだから少しここで手を入れて直してまた次の世代に残そうというような気持ちを持ってもらいたいです。」
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伊那商工会議所 川上会頭再任
伊那商工会議所の臨時総会が1日伊那市内で開かれ任期満了となった会頭にはサン工業社長の川上健夫さんが再任されました。 臨時総会では任期満了を迎えた役員の改選が行われました。 会頭には、川上さんが推薦され全会一致で再任されました。 2期目を迎え川上さんは、「時代にあわせた運営や企画を提案し、気を引き締めて臨みたい」と挨拶しました。 副会頭には、唐木和世さん、吉澤文雄さん、中村和之さんの3人が再任されました。 いずれも2期目となります 任期は、11月1日から平成31年の10月31日までの3年間です。