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みはらしファームでフジの台木に懐かしいリンゴ3種類が実る
懐かしのリンゴはどんな味?竏秩Bフジの台木に昔懐かしい「国光」など3品種を接ぎ木したリンゴの木に今年、4種類のリンゴが一斉に実った=写真。接ぎ木は2000年から始めたが、実がなったのは初めて。担当者は「今年はどんな味かをみることができる」と笑顔を見せる。
「国光」は、約20年前まで上伊那で良く食べられていた品種。しかし、甘味の強いフジが台頭するにつれて徐々に作られなくなり、今では木そのものもなくなってしまったという。
そんな思い出の味をもう一度食べてみたい竏窒ニ、同公園事務所の職員らが思いたち、上伊那農業改良普及センターに依頼して2000年に国光を接ぎ木。その後、03年までに「大国光」「東光」など、いずれも現代では見かけなくなった品種を接木したが、花が咲いたことはなかった。
しかし、今年の春はすべての枝の花が開花。担当者は「昨年の秋、根の回りを掘り起こして肥料を上げた。それが刺激となって、今年は花が咲いたのでは」と話す。
現在は、約60個近い実がなっており、徐々に色付き始めている。大きさはやや小ぶり。収穫適期を迎え次第、試食会をする予定。 -
伊那市立図書館で第3回願いをかなえるプーキくん展はじまる
伊那市の障害福祉地域生活支援センター「キープ伊那」に通う子どもたちが日常の中で描いた絵やクラフト作品が並ぶ「願いをかなえるプーキくん展」が4日から、伊那市立図書館で開かれている。豊かな感性がうかがえる約100点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
作品展は3回目。今回の展示作品は、キープ伊那に通う小学生から高校生の約40人が、4月縲・月に製作した新作で、夏季イベントで取り組んだボディーペインティングの時に子どもたちが着用していたTシャツや、絵日記、木工・粘土細工なども並んでいる。
一人ひとりが独自の表現方法をもって作品づくりに取り組んでおり、作品を通して子どもたちの意外な一面ものぞくことができる。また、前回の作品展から今回までの間に作品づくりが変化してきた子どももおり、日々の成長を見ることもできる。
担当の赤沼正菜さん(23)は「子どもたちが素直に楽しんで描いていることを感じてもらえれば嬉しい」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後7時。15日まで。 -
「まほらいな市民大学」第9期生 70人が入学
伊那市の「まほらいな市民大学」第9期生の入学式が3日、市駅前ビルいなっせであった=写真。新市発足で対象が広がり高遠町、長谷からも6人が入学。23縲・6歳の計70人の入学生らは2年間の学習に励むことを誓った。
小坂樫男市長は「これからの2年間で、幅広い分野の講座や体験で学習を深めることを期待する。出合いを大切に励んで」と式辞を述べた。
在校生代表の堀米昭利さん(77)=荒井区=が「人生は人と人との出合い。一つでも多く、心に刻めるものを得て」と歓迎のあいさつ。入学生代表の野澤伊代子さん(70)=中央区=は「市民大学の学生としての自覚と誇りを持って学習に励みたい」と誓っていた。
記念公演では無言館館主の窪島誠一郎さんが「絵のこと、生きること」と題して話した。
今期は高遠町、長谷村の「寺社めぐり」、信州大学の出前講座「雑穀の機能と健康」などの講座を予定している。 -
伊那接客業者防犯協会が飲酒啓発チラシ配布
旧伊那市の飲食店などでつくる伊那接客業者防犯協会(鈴木一比古協会長)は、秋の全国交通安全運動(21縲・0日)に合わせ、飲酒運転事故を予防する啓発チラシを同協会の営業店600店に配布した。
飲酒運転による死亡事故発生が社会問題となり、啓発のための活動に取り組む。併せて、「満月の会」の漫画家橋爪まんぷさん=伊那市境南=が描いた、一コマ漫画の啓発チラシも一緒に配布する。
満月の会は、市内の飲食店に集まる、頭の毛が薄くなった人たちの会。世の中を少しでも明るくしよう竏窒ニ、本年発足し、社会貢献活動を展開する。
漫画の内容は飲食店内で客と店主が「今夜は運転しないから飲めるんだョ」「乗る人には飲ませないからね…」とのやり取り。飲酒運転がなくなり、世の中が明るくなればとの思いが込められている。
それぞれのチラシを各営業者が店内に掲示して注意を呼び掛ける。協会の関係者は「気をつけないとと思ってもらい、事故がなくなれば」と期待している。 -
伊那署管内「交通安全運動」期間中の事故
06年度「秋の全国交通安全運動」(9月21竏・0日)の10日間、伊那署管内で発生した人身事故は11件で昨年と同数だった。死亡者は0人(前年比同数)、けが人は13人(同1人減)。期間中は、車の出合い頭の交通事故が6件と、目立っている。
重点目標の飲酒運転による事故はなかったが、飲酒運転の検挙は2人。同運動の事前にした「全国飲酒運転強化週間(12縲・8日)」実施の効果もあり、検挙数は少なかったという。同目標の高齢者が関わる事故は2件(前年比1件減)だった。
県下の交通事故の発生は、人身事故299件(前年比81件減)、死者数1人(同4人減)、けが人387人(同107人減)と減少傾向。特に死者数は18年ぶりに1人に抑えた。重点目標に掲げた、いずれの事故も前年と比べて減少した。 -
一輪車で三峰川沿いを疾走 伊那北小2年90人
伊那市の伊那北小学校2年生(3クラス・93人)は3日、同市東春近の榛原河川公園で一輪車を楽しんだ。サイクリングコースを往復4キロ走行した児童たちは「こんなに長い距離を走ったのは初めて」「楽しかった」などと笑顔を弾けさせていた。
2年生は学年の交流の和を広げるために、6月から各クラスが体育や生活科の時間を使い、校庭や体育館などで一輪車を練習。運動会ではダンス披露の時、一輪車で入退場するなどして保護者に成果を報告した。
この日は、長距離を走ることを目的に同公園を訪れ、それぞれのペースで走った。中には1度も地面に足を着けずに往復する児童もいて、一輪車を運んだ保護者らも驚いていた。
2組の柴成哉君(8つ)は「20回くらい足を着いてしまった。距離が長くて疲れたけど、もっともっとうまくなりたい」と目を輝かせていた。 -
美和ダムの堆積土で「川下り米」
伊那市長谷の三峰川総合開発工事事務所は3日、同市溝口にある、美和ダムの堆積(たいせき)土を人為的に耕土へ混ぜたほ場で、稲の収穫をした=写真。堆積土の有効活用の可能性を探るため、その米の味に注目が集まっている。
堆積土が流出した、三峰川沿岸の水田の米を、地元では「川下り米」と呼称。ミネラル豊富な土で育ったため、味がよいとされている。同事務所は人為的に育てた「川下り米」の味を検証し、これから掘削する堆積土の利活用につなげたいとしている。
5月下旬にコシヒカリの苗を植えた、耕土に対して堆積土を0、20、30パーセントずつ混ぜた、計3つの水田(それぞれ約160平方メートル)で稲刈り。事務所や長谷総合支所の職員ら約20人が参加し、機械で刈り取った稲をはざかけした。
それぞれの米の味を検証するため日干しした米は、10月下旬ごろに試食する予定。糖度や収量の比較などで、「川下り米」のうまさの秘密を調べる。試食会には小学生など地元住民の参加も考えている。 -
手・足形の陶板づくりに子どもたち夢中
伊那市東春近の公民館・春近郷ふれ愛館で2日、未就園児を育てる保護者の集まり「くれよんクラブ」の活動があり、子どもたちの手、足形の陶板づくりをした=写真。
地元を中心に市内などから未就園児とその母親の22組、約50人が参加。同公民館の陶芸サークル所属の男性を講師に迎え、粘土を縦20センチ、横30センチ、厚さ1センチほどの板に成形し、手足の跡を付けた。
子どもたちは直接肌に触れる粘土の質感を楽しみながら作業した。思い出を形に残せる竏窒ニ、保護者からの人気も集まる、同クラブの恒例企画。長男の悠平君(3つ)と参加の浦野美穂さん(32)=東春近=は「子どもの成長はあっという間なので記念になる」と話していた。
公民館事業の「くれよんクラブ」は年間10回の活動で、トウモロコシ、サツマイモなどの収穫、長しそうめん体験などをして、母親、子ども同士の交流を深めている。陶板は後日、公民館で焼き、参加者へ配布する。 -
伊那市・手良中坪 演芸大会で住民交流
伊那市手良の中坪公民館で30日夜、演芸大会があった。地元住民約150人が集まり、踊り、民謡、カラオケなどのさまざまなステージを熱演し、観客らを楽しませた。
園児、児童、公民館サークルなどに所属する大正筝、カラオケクラブなどの約50人が出演。小学生の「八木節」や、キーボード演奏による独唱などの全16プログラムを次々と繰り広げた。
園児21人の「中坪っ子」は運動会でも見せた「ロック・阿波おどり」をかわいらしいダンスで披露=写真。笑顔を振りまきながら踊る子どもたちに、カメラを構える保護者や地域住民の姿も多かった。
演芸大会は昭和30年代まで青年会が開いていたが、時代の流れと共に中止。昔のように皆で盛り上がりたいと、地域有志でつくる実行委員会が、中坪八幡大社の例大祭の宵祭りとして、6年前に復活させた。
あいさつに立った三沢裕幸委員長は「交流の和を広げるための活動として、中坪の雰囲気づくりに役立っていけばうれしい」と話していた。 -
30歳から卓球はじめ全国優勝 石井久子さん(46)
第29回全国レディース卓球大会(7月28縲・0日、京都府)のダブルス・Cクラスで優勝した。準決勝、決勝は3対2のフルセットまで縺れ込み、接戦の末の勝利を掴み取った。
決勝にいたっては2セット先取され、3セット目はジュースの窮地。「あと1点で負ける」なんてことは考えず、一球一球に思いを込め、集中力を切らせることなく追い上げた。
周りからのプレッシャーもあったが、負けて「『惜しかったね』なんて言葉は言いたくなかった」。だから、勝ことだけ考えて戦ったという。
5年以上ペアを組んでいる戦友・千村淳子さん=駒ヶ根市=と出場した3回目の全国大会。「一等賞」を二人で分かち合いながら歓喜した。
卓球を始めたのは30歳から。16年目の夏の思い出となった。
◇ ◇
男児2人を出産した後に、地元の女性卓球クラブへ通い始めた。小中学校、高校でソフトボールに熱中したが、卓球のラケットをにぎったのはこの時初めてだった。
きっかけは、長男の保育園で知り合った、同クラブに所属する友人からの誘い。「肩こりの解消」になればと、そんな気持ちで週一回、夜の練習に参加するようになった。
しかし、今思えば遊び感覚で終えられるはずはなかった。「自分はやるからには上を目指したい性分だから」。クラブの監督らが熱心に指導してくれる思いに応えるためにも、とにかく試合で1勝したいと、次第に熱が入っていった。
始めたのが遅く、周りの選手とは対等に戦えない竏窒ニ、卓球を辞めようと思った時もあった。だが、自分よりも年を取り、体格も大柄な選手の見事な試合を目の前にし、自分だってできるんだと気持ちを切り替えて取り組んだのだという。
◇ ◇
30歳で始めた自分と、学生時代からやってきた選手とでは、基礎技術や安定力に差があるのは事実。
「でも、いい訳なんかしたくない!!」
歳のせいだとか、学生時代にやっていなかったとかで諦めたりはしない。「やってできないことはない。本人の意識と努力の問題」との気持ちが、ハンデを打ち消しているのだ。
「運動能力は落ちっているが、技術はまだまだ磨ける。歳だからといって、自分でいい訳はしない」
◇ ◇
愛知県から嫁入りした自分にとって、長野県の友人は卓球で知り合った選手たち。一生の楽しみを教えてくれた仲間の支えが原動力になっている。
素人の自分を上の高みへ連れていってくれた監督たち。相手の時間を使ってまでして指導を受けてきたのだから竏窒ニ感謝。
「恩返しするためにも自分は、まだまだ強くなろうと思う」と目を輝かせた。 -
伊那市立手良小5年生が牛飼育
伊那市の手良小学校5年生24人が3日、地元の酪農家から子牛を借り受けて飼育を始めた。およそ半年間体験し、食や命の大切さについて考える。
上伊那畜産振興協議会の「レンタル牛飼育体験事業」で、04年度の美篶小に続いて2校目。子牛(3カ月齢)は乳用牛のホルスタイン。体重は現在約100キロで、順調にいけば半年後には300キロ近くに成長するといい、酪農家の指導を受けながら牛の体調管理に努める。
この日は、学校に牛が到着すると、児童たちは歓声をあげながら出迎え。エサのやり方など飼育方法の説明を受けたほか、今後定期的にする体温や体重の測り方を学んだ。エサや水の残り具合、体温の高低などから牛の変化を観察し、異常がないか確認していく。
協議会が7月に同校で実施した乳絞りなどの体験学習をきっかけに、飼育を申し入れた。事前に24平方メートルの囲いに一部屋根を取り付けた簡易牛舎を作ったり、子牛を「ミント」と名付けるなど、受け入れ準備を整え、心待ちにしていたという。
児童たちは「借り受けたからには責任がある。みんなで協力し、助け合って飼育したい」などと張り切っていた。 -
キープ伊那で障害を持つ子どもたちにアートの楽しさを伝える南箕輪村北原
赤沼正菜さん(23)「最近やっと作業スペースができて、木工なども始めたんですよ」と笑顔を見せる。
障害を持つ子どもを放課後や休日に一時預かりをする障害福祉地域生活支援センター「キープ伊那」で、今年の4月から働いている。子どもたちは、学校が終わる午後3時くらいから集まり始め、おやつを食べたり遊んだりしながら帰りの時間までを過ごす。スタッフは、一緒の時間を過ごしながら、さまざまな面から子どもたちをサポート。「ただ楽しいだけではだめで、ここからは譲れないってことや、どうしてだめなのかってことも伝えていかなければならない。でも、それが一番難しいです」。
アートを通して障害を持つ人たちと関わりたい竏窒ニ、絵や木工、粘土細工などを取り入れることにも挑戦してきた。子どもの作品には、それぞれ意外な着眼点があって面白い。
「考えるほど、素直に描けなくなってしまうけど、子どもたちはみんな好きなものを素直に描いている。そんなことができる子どもたちが少しうらやましいです」。
◇ ◇
障害者アートと出合ったのは大学生の時。何かへの執着心や、うちに秘めた力強さがじかに伝わる作品を見て「こういう絵を描く人たちがいるんだ」と強い感動を覚えた。もっと障害を持つ人のことを知りたい竏窒ニ、障害を持つ児童のワークショップに参加したり、県内の障害者アート施設を訪問。大学でも、障害者アートを精力的に学んだ。
卒業時には、障害者アートに本格的に取り組む施設などで働くことも考えたが、「まずは施設の現状を知ろう」とキープ伊那へ就職。「何もないところからアートを取り入れた取り組みを作り上げていくことも面白いかなって思ったんです」。 しかし、子どもたちの関心をアートに向けるのは難しかった。進んで絵を描きたがる子もいれば、そうでない子もいる。無理強いすれば、かえってやる気を喪失させる子もいた。子どもたちにとって、アートは遊びの一つ。「面白そうだな」って感じてもらい、自ら描いてもらわなきゃなんだ竏秩B描く楽しさを感じられる空気をつくることの大切さを知る。「今はまだ、絵が好きな一部の子どもだけが描いている。今後はほかの子にも楽しさを感じてもらい、みんなで一つの作品を作ることにも挑戦したいなって思っているんです」。
◇ ◇
10月4日からは、子どもたちの作品を一堂に集めた展覧会「第3回願いをかなえるプーキくん展」を伊那市立図書館で開く。「作品展を開けば、良い作品もどんどんできてくるんです。それに、展覧会を通して地域の人にも『こういう活動をしている子どもたちがいるんだ』って知ってもらえる。まち全体で子どもたちのサポートができたら、子どもたちの活動の幅も広がっていくと思うんです」。 -
新伊那市の社会福祉協議会が発足
新伊那市の社会福祉協議会の発足式が2日、福祉まちづくりセンターであった。設立当初の正副会長4人が、センター入り口に新社協の看板を設置=写真。関係者など約50人が祝福に訪れた。
設立当初役員の御子柴龍一会長は「少子高齢化社会を迎え、今後ますます地域のつながりや行政との関係づくりが必要になると考えている。誰もが安心して暮らすことのできる地域福祉の実現にむけ、社協の役割は大きくなる。お互い様の地域づくりを目指し、真の意味で市民に必要とされる社協を目指し、職員一同がんばっていきたい」とあいさつ。各来賓は、社会福祉を取り巻く厳しい現状に触れながらも新社協の出発に大きな期待を寄せ、祝福の言葉を述べた。
また同日、新社協の役員や方針を決定する理事会を開き、会長に御子柴龍一氏、副会長に伊東義人氏、宮下市蔵氏、熊谷雅人氏を選出。新社協の事業などを正式決定した。 -
イーナちゃん広場
第29回みんなの生活展と第23回健康まつりを合わせた「イーナちゃん広場2006」が1日、伊那市の伊那勤労者福祉センターなどであった。地域で活動する各団体の活動発表展示や健康に関するさまざまな展示、運動プログラムがあり、訪れた人たちを楽しませた。
イーナちゃん広場として開催するのは今年で6年目。
生活展は、各団体の取り組み発表を知ってもらえるよう、クイズラリー形式で各ブースに関する問題を出題。全問正解者のみが挑戦できる抽選会を企画した。また、フリーマーケットでは32ブースが並び、値打ち品を買い求める多くの人でにぎわった。
健康まつり会場では、健康に関係する各種団体が健康診断や栄養チェックなどを実施。富県・手良・竜東の保健委員会は、近年注目される「メタボリックシンドローム」ついての展示を行い、内臓脂肪予防に効果を発揮するヨーグルトやルバーブなどを紹介した。運動プログラム体験が行われたステージでは、地域で取り組まれている各種運動プログラムを実施。サンライフ伊那の山岸洋子トレーナーは、だれもが無理なく取り組める体操を披露した。 -
諏訪社ののぼり支柱しゅん工祝賀式
伊那市中小沢地区の諏訪社で1日、9月に建立したのぼり支柱のしゅん工式があり、氏子らや工事関係者など、約40人に新しいのぼり支柱が披露された=写真。
もともとのぼり支柱は神殿の正面となる東側に設置されていたが、神殿北側に道ができた1965年、便宜上のぼり支柱も北側に建立された。しかし、約40年を経て北側の支柱も老朽化が進行。新たな支柱を建立する必要性が生じ、氏子らで検討した結果、本来あった場所に戻すことで地域の歴史を知り、結束を強めていくことができるのではないかと、東側への建立を決め、4年ほどかけて建立費用を積み立ててきた。
従来ののぼり竿は木製だったが、新しいのぼり竿には、アルミを使用。今後は、昔使っていた東側参道の整備も進め、昔ながらの姿に近づけていきたいとしている。 -
秋祭りだ!!「ピッピッ、ドンドン」
伊那市美篶上川手区(北原伍区長)の五穀豊穣(ほうじょう)を祝う区民祭「上川手祭」が30日、上川手第1公民館などであり、子どもみこし、演芸会などでにぎわった。
子どもみこしは園児、児童ら約60人が2台のみこしに分かれ、約1時間30分かけて区内を練り歩き=写真。「ピッピッ、ドンドン」のリズムで笛や太鼓を鳴らし、みこしは子どもたちが交代で担いだ。
にぎやかな音と子どもたちの元気いっぱいの掛け声に、地域住民らが集まり笑顔を広げていた。
夜は公民館でビンゴゲーム、花火大会などを開催。演芸大会では、マジックショー、演歌、紙人形、花笠踊りなどを区内の班ごとで披露し、会場から笑いと歓声を浴びた。 -
10日は「ソースかつ丼の日」
伊那市の「伊那ソースかつどん会」(平沢保夫会長、18人)は10日縲・1月30日、「ソースかつ丼(どん)の日」に合わせ、加盟店を食べ歩く「ジグソーシールラリー」を展開する。
「ジュー(10)ジュー(10)」揚げた豚かつにちなみ、10月10日を「ソースかつ丼の日」に設定。5月に会を立ち上げたばかりで、ソースかつ丼ファンの底辺拡大をねらい、PRイベントを組んだ。
イベントでは、キャラクター「かつ丸君」を20分割した台紙を用意。加盟店でソースかつ丼1杯を食べると、1枚のシールが渡される。18コマを集めると、「かつ丸君」の絵が完成し、そのまま千円分の食事券として使うことができる。
できるだけ多くの店舗のソースかつ丼を味わってほしいと、1コマごとに3店舗を指定している。
主催者は「楽しみながら、絵が完成するように工夫した。家族などで参加して」と呼びかけている。
完成した台紙はしばらくの間、使える予定。詳しくは加盟店へ。 -
西春近中央保育園で最後の運動会
伊那市の西春近中央保育園(牧野美智子園長、39人)の「なかよし運動会」が30日、近くの伊那西高校グラウンドであった。07年度、西春近北保育園と統合することから最後の運動会で、万国旗がはためく中、にぎやかに繰り広げた。
種目は親子種目の帽子取り、綱引き、かけっこなど15。年中児・年長児の「じょんがらまつり」は、太鼓演奏を交えたリズムで、元気いっぱいに会場を動き回った。
最終種目はリズム「BOBONBAぼん」。園児の踊りに合わせ、家族らがペットボトルで作ったマラカスで音を鳴らし、会場が一体となって盛り上げた。
年長児の孫を持つ女性は「人数が少なくても、にぎやかな運動会だった。園児も、保護者も出る種目が多かったと思うけど、楽しめた」と話していた。 -
ICT杯マレットゴルフ大会 80人で熱戦展開
第12回伊那ケーブルテレビ杯争奪マレットゴルフ大会が30日、伊那市高遠町の「花の丘マレットゴルフ場」であった=写真。同ケーブル放送エリア内の同市、箕輪町、南箕輪村から愛好者約80人が集まり、さわやかな秋空の下でプレーを楽しんだ。
参加者は「月蔵」「三峰」コースの計36ホール(パー144)で競技した。紅葉し始めた桜の木の下、深まりゆく秋の1日を満喫。仲間の好プレーに歓声をあげるなど、和気あいあいとした中で交流も深めていた。
加入者サービスの一環ではじまった恒例大会で、会場はエリア内の自治体を順番に回って開いている。同マレットゴルフ場での開催は初めて。大会の様子は録画放送されるため、毎年、参加者らは張りきってプレーしている。
今大会の模様は10月4日午後10時から、1チャンネルで放映する。
結果は次の通り(同打数の場合は年齢順で順位を決定)。
(1)大沢昭人(伊那市)104(2)浅野八重子(同)104(3)井上治男(同)109(4)伊東武彦(同)109(5)藤沢巻臣(南箕輪村)110(6)北原久(伊那市)111(7)米山博康(同)113(8)清水利夫(同)113(9)小沢恒二郎(同)113(10)藤沢幸雄(箕輪町)113 -
信州大学農学部で災害時における住民、行政、研究者のかかわり方について考える防災シンポジウム
信州大学農学部山岳科学総合研究所は30日、災害時における住民、行政、研究者のかかわり方について考える防災シンポジウム「06年豪雨土石流災害の検証と地域防災を目指して」を開いた=写真。大学研究者や7月の豪雨災害で地域の対応に当たった行政・消防関係者、地域住民がそれぞれの立場から当時の様子を検証。どのような連携が図れるかを話し合った。
平松晋也教授は、県内の土砂災害危険個所のほとんどでハード的整備がなされていない現状に触れ「残りはソフト面での対応は必要」とし、住民自身が「自分の身は自分達で守る」という意識が必要であることを示した。
豪雨災害時、西春近諏訪形区の土砂流対応などに当たった酒井卓実さんは、有線放送で住民の出動を促したが、十分な情報伝達ができなかった現状を掲示。災害時の情報伝達の課題を示した。
伊那市消防団の三井栄二本部長は、どれだけの人が災害対応をしていたか認識していなかったことを今回の反省点としてあげ「二次災害で誰かが巻き込まれていても気付かない状況だった」と危険性を指摘。大学側には現場の危険性を回避するための専門的見地からの指導を求めた。
コーディネーターの木村和弘教授は「災害は一つの分野で解決できるものではなく、地域が連携しながら対応していくことが大切」と総括。大学として地域に積極的協力をしていく姿勢を示した。 -
ペアーレ伊那作品展
伊那市西町の伊那社会保険健康センター「ペアーレ伊那」は10月1日まで、第12回受講者作品展を開いている。受講者らの集大成となるトールペイントやパッチワークキルト、写真作品など、多彩な約350点が、訪れた人たちを楽しませている=写真。
前期、後期の講座が入れ替わる時期に合わせて毎年開催している作品展で、今回は20講座の約300人の受講者が作品を出展している。
受講者には「何か趣味を持ちたい」と考える子育てが終了した50代、60代の女性が多く、継続して受講を希望する人も多いという。
会場には同じ教室で学んだ受講者らが顔をそろえ、互いの作品を見比べながら「ここが難しかった」などと感想を話し合っていた。
会場では煎茶教室、紅茶教室の受講者らによるお手前披露を行っているほか、プール、トレーニングジムの無料解放もしている。
入場無料。午前9時縲恁゚後4時。 -
ベル伊那 彫刻家・籔内佐斗司の世界展
木彫界を代表する彫刻家・籔内佐斗司さんの展示会「籔内佐斗司の世界展竏衷オ福楽観道竏秩vは10月3日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。安らぎとユーモアに満ちた童子のブロンズ像や銅版画など、約50点を展示販売している。
籔内さんは1953年、大阪市生まれで、東京芸術大学大学院を卒業後、奈良県の東大寺やニューヨーク、パリなどで個展を開くなどの活躍。県内での展示は同ホールで昨年に続き2回目となり、前回より出品点数を多く、新作も取りそろえた。
うつむきがちな現代人にエールを送る「上向き童子」、愚痴や食事をこぼすなとの「こぼすなさま」など、作品はメッセージ性に富んでいる。「難しく考えず作家のつくる世界観を楽しんでもらえれば」と関係者は来場を呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
広域連合ごみ処理施設用地候補の一案示す
伊那市美篶下川手区の臨時総会が28日夜に開かれ、上伊那広域連合が計画しているごみ処理施設の用地候補の一案として、伊那中央清掃センターに隣接する南側を示した。「意見統一には勉強不足」として、次回以降の臨時総会で区としての方向を出すことになった。
用地候補として複数区で説明会が開かれているが、下川手区で区民を対象にした説明会は初めて。非公開だった。
広域連合の斎藤秀夫事務局長らが説明に当たり、メリットとして▽現施設の敷地を利用でき、建設コストが安くなる▽循環型の施設を建設した場合、補助金が活用できる竏窒唐ー「広い見地に立って考えてほしい」と要望した。
終了後、区関係者によると、用地選定に対して区内には賛否両論ある。判断材料が足りず、出席も266戸のうち84戸で、委任状が3分の2を占めたことから、個々で判断する期間を置いた。次回(10月)の臨時総会には、区内25班の班長を通じ、区民に出席を呼びかける。
当初、07年度の稼働を目指していたが、用地選定が難航し、遅れている。
昨年12月、6区1常会の執行部らでつくる中央清掃センター地元対策委員会で「地元での建て替えはないのか」と意見が挙がったことから、広域連合は8月、対策委員会へセンターに隣接する案を示した。
地権者はすべて下川手区の区民10人余で、ほとんどが水田。
広域連合は清掃センターの敷地面積1万平方メートルで、新しい処理施設は2万5千平方メートルを確保したいとしている。
用地選定から稼働まで4縲・年かかるという。 -
サンライフ伊那受講者作品展
伊那市西春近の伊那中高年齢者福祉センター「サンライフ伊那」は10月1日まで、06年度前期の趣味創作教室受講生とクラブ会員による作品展を開いている。受講者248人とOBが手掛けた約260点の作品が、訪れた人たちを楽しませている=写真。
今回作品を出展しているのは4月縲・月を同センターで学んだ前期受講者で、伊那市内だけでなく周辺市町村から通っていた人もいた。全体的に女性受講者が多いが、盆栽、水墨画などは男性人気が高いのが特徴。
手編教室の展示ブースでは、寒くなるこれからの季節に着用できるカーディガンやベスト、セーターなどが並んでいる。
午前9時縲恁゚後8時(最終日は3時まで)。 -
かんてんぱぱで伊那技術専門校卒業生の作品展
県伊那技術専門校木工科のOB18人による「木にたずさわる18人の手仕事展」が10月1日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。テーブルや食器棚などの大型家具から、時計、食器類などの小物まで約100点が訪れた人の目を楽しませている=写真。
かんてんぱぱでの合同展は3回目。今回は「職人達とあなたが創る木の家」と題した特別企画を開催。8人の職人が、来場者の意に沿った内装、キッチン、洗面所、収納家具などを提案し、住みやすい木造の生活環境を提案するほか、ペーパー竹とんぼにペイントを施す「ペーパー竹とんぼアートを楽しもう」も企画。さまざまな楽しみ方ができる展示会となっている。
代表の田中伸生さんは「18人それぞれの個性がある。今回は相談コーナーなどもあり、各作家も会場にいるので、ぜひ一度直接話しをして、自分のほしいものを手にいれてほしい」と話していた。
入場無料。午前9時縲恁゚後6時(最終日は午後3時)。 -
「天竜川水系健康診断」84河川・99カ所で補完調査
民間中心の企業・団体が水質検査をする「天竜川水系健康診断」が28日から始まった。初旬予定が天候不良で中止となり、測定回数、場所などを変更しての取り組む。リサイクルシステム研究会(向山孝一会長)などが主催し10回目。
これまでの水質調査結果をまとめるにあたり、今回は補完することを目的に調査。諏訪湖から遠州灘に至る水系を対象に、今まで調査のない河川を含む84河川、99カ所を、40企業・団体の110人が10月1日までに1回測定する。
毎年参加の上伊那農業高校生は、従来の24時間・2時間おきの13回連続観測をした。伊那市の小沢川で、午前10時から測定を開始した。測定値を初回と正午で比べると、COD(化学的酸素消費量)が8以上から4に減ったことが分かり、「朝の生活排水が流れ込んだ影響があったのでは」と分析した。
生産環境科3年生の阿部玄太さん(17)ら3人は、水質向上に向けて、下水道の完備や、自分たちで川のごみ拾いをすることが必要だと話していた。 -
市役所職員でつくる自転車愛好者グループが本州1周達成に向けて伊那市を出発
自転車で本州1周を目指してきた伊那市役所職員の自転車愛好家グループ「Cycle倶楽部R」の5人が28日早朝、本州最後のツーリングを行うため、伊那市駅から昨年の終着点、青森県野辺地駅へと出発した=写真。92年に青森駅をスタート。「ツールド・本州」と名付け、本州の海岸線沿線を毎年少しずつ走り進めてきたが、15年目となる今年、ついに本州1周、約6千キロを走破する。代表の中山一成さん(54)は「今年も楽しむぞ」と意気込みを語った。
30代縲・0代の男性約10人でつくる同グループは、青森県から秋田県、秋田県から新潟県の海岸線をツーリングしたことをきっかけに「どうせならその先に進もう」と本州1周を決意。毎回都合のつくメンバー数人が参加し、前年の終着点から次の目的地に走り進めてきた。大雨や台風、自転車の故障などさまざまなアクシデントに見舞われることもあったが、仲間同士の支え合いでカバー。個人で本州を完走するのは、代表の中山さんと牧田豊さん(44)の二人で、牧田さんは「よく続いた。それでも、初めて道やその時にしかない出会いは楽しかった。仲間がいたから続けてこれた」と振り返る。
今回は、野辺地から六ヶ所村へと進み、下北半島を半時計回りに走行。5泊6日かけて約450キロを走り、92年に出発した青森駅を目指す。ゴールは10月2日を予定している。
今後は、北海道、四国、九州にも挑戦したいとしている。 -
伊那市要保護児童対策地域協議会
伊那市は26日夜、要保護児童の早期発見や適切な保護を図ることを目的とする伊那市要保護児童対策協議会を発足し、会長に人権擁護委員協議会の宮下茂人さんを選出した。宮下さんは「新聞やテレビで児童虐待などの報道がされている。横の連絡をとりながら地域の子どもを守っていこうという取り組みが始まるのは喜ばしいこと。みなさんの協力のもと、がんばっていきたい」と語った。
協議会は、04年に改正された児童福祉法に位置付けられたもので、児童福祉、保健、医療、教育、警察などといった関係機関の間にネットワークを築き、連携を図りながら要保護児童の早期発見、育児不安にある母親らの適切な支援を講じていく。協議会の開催は年に2、3度となるが、個別ケースに対応する下部組織を設置し、さまざまな事態に備える。 -
台風シーズン前に災害危険個所を確認
伊那市の災害危険個所パトロールが28日あった。7月豪雨災害の被害地域、県が指定する土砂災害防止指定個所の西箕輪などの数個所を市関係者や消防団、伊那警察署などの約20人が見学。県伊那建設事務所などの現場管理者らを迎え、災害を最小限に抑えるための対策について話し合った。
今回の災害で県内で最も多い、7万4千立方メートルの土石流が発生した、西春近の前沢川の現場では、同事務所が応急対策や今後の本復旧工事について説明。12月からの施工で、中央道から上流200メートルに砂防ダムを設置したいとの報告があった。
ダムは上流に残る不安定土砂2万3千立方メートルの流出を抑えるなどの目的。ダム下流には約150メートルの水路を設け、その下に砂を貯める「遊砂地」を造る。ダムの高さ14・5メートル、幅70メートルで、07年度中の工事完了を予定している。
パトロールは台風シーズンに備え、災害危険個所を確認し、関係者の共通認識を図るための恒例事業。高遠町、長谷地区は6月中旬に終え、旧伊那市地区は豪雨災害後の復旧現場の見学などを盛り込んで開いた。
総括で参加者からは「それぞれの機関の関係を密にして、正しい情報をいち早く市民へ伝達することが必要」との意見が多かった。 -
クイズに答え交通安全意識高揚
第13回伊那市高齢者交通安全マレットゴルフ大会が26日、同市西箕輪のマレットパークはびろであった。プレー中、コース上で交通安全にかんするクイズを出題するなどして、安全意識を高めた。市、市交通安全協会連合会など主催。
市内の高齢者約100人が集まり、4人一組になって18ホール、パー72のコースをプレー。3つのホールでの交通安全クイズの不正解回数もスコアに含む競技方法で競った。
クイズは「飲酒運転による交通事故の罰金」「事故発生時のシートベルト着用時に対する非着用時の死亡率の倍率」など。高齢者事故発生場所で自宅付近が全体の7割りを占めていることを知って驚く参加者の姿もあった。
市安協連合会の堀内四郎会長は「昨年は交通事故が全体的に減ったが、高齢者の事故は増加傾向にある。これを機会に交通安全の認識を改めてほしい」と話していた。