-
あす告示 伊那市長選・市議選
新市発足に伴い、伊那市の市長選・市議選が23日告示、30日投票の日程で行われる。市長選には、前伊那市長小坂樫男氏(70)=無所属・小沢=が出馬表明しているのみで、無投票の公算が大きい。市議選は、旧市町村を単位とした選挙区で、いずれも定数を超え、選挙戦は確実となっている。
【市長選】
小坂氏の後援会組織は、全域を網羅する形で29支部を設けた。新たに結成した高遠町・長谷の各支部は、有権者の8割ほどをまとめた。市内の企業や区など180件以上の推薦を得ている。
小坂氏は市町村合併に伴い、3月30日に市長を失職してから、約40カ所の集落や市議選立候補予定者の集会に出向き、出席した住民に政策などを訴えた。
後援会では「新たな立候補予定者が出るのか、23日午後5時までは分からない」と気を引き締め、選挙戦を想定して24日からの選挙運動の最終的な詰めをし、万全を期す。
市民有志は、住民主役のまちづくり構築のために新人擁立に動いたが、告示を前に「時間的な余裕がなく、選対が組めない」状況で「ほぼ不可能に近い」と悔しさをにじませる。
【市議選】
市議選(定数26)は初回に限り、旧市町村を単位とした選挙区を設ける。定数は伊那18、高遠5、長谷3で、それぞれ21人、8人、5人が出馬を表明。立候補予定者は各地域をそれぞれ回り、組織拡大を図っている。
伊那選挙区は、前職5人のうち3人が引退した西箕輪への他地域からの切り崩し、新人1人が加わった東春近の攻防などが展開される。
高遠選挙区は、立候補予定者5人が立つ中心部の高遠地区が激戦区。
長谷選挙区は、前回選挙が無投票だったことや定数が変わったことで、各陣営とも票読みに苦労している。 -
はら美術で野中ひろみ染織展
日展に3年連続入選した伊那市の染色作家・野中ひろみさん(59)の個展「過ぎし時と未来を綴ってVI」が20日から、伊那市旭町のはら美術で開かれている。日展、日本現代工芸展の入選作などを中心とした約100点が、訪れた人たちを楽しませている=写真。
野中さんは、古布に染めを施し、それを裂織にする「染織」という手法で自然の移り変わりなどを幻想的に表現している。
流れる雲の間に見える月を描いた「夜思抱月」、秋の紅葉に染まる八ヶ岳を表現した「愁麗」など、心象に写った神秘的魅力を表現。微妙な色合いが、作品を一層幻想的に引き立てている。
野中さんは「自然を見て感動する心を思い出したり、ほっとする気持ちを感じてほしい」話していた。
入場無料。午前11時縲恁゚後6時。25日まで。 -
伊那郵便局で郵政記念日式典
伊那郵便局(藤原良明局長)で20日、第73回郵政記念日式典があった。伊那東部中学校合唱部を2年連続、「こども音楽コンクール」の最優秀賞となる文部科学大臣奨励賞受賞へ導いた顧問、唐澤流美子教諭が藤原局長から一日郵便局長に委嘱された。
藤原局長は「民営化への不安はあるが、今は、業務をしくしくと続けることが与えられた任務だと考える。局員と共に努力して取り組みたい」と式辞した。
唐澤教諭は、大分県に住む父親から一年間に送られてきた手紙の束を手に持って訓辞「親元を離れた18歳のころから手紙が送られてくる。父親の美しい字が、毎回変らないことで元気なんだと安心している。郵便物は送られてくるだけでなく、愛情も届けてくれる」と、日ごろの局員の仕事に感謝した。
式典では表彰状などの授与もあり、業務成績の向上に功績のあった貯金保険課の中村和行課長代理が「今一度初心に戻り、お客さまの立場に立ったサービスを提供していきたい」と代表して答辞した。
式典で表彰されたのは次の皆さん。
◇日本郵政公社総裁表彰▽30年勤続=山田清光(郵便課課長代理)清水文人(郵便課課長代理)唐木昭彦(郵便課総務主任)増沢清(貯金保険課課長代理)武居幸彦(貯金保険課総務主任)▽業務功績=有賀重治(貯金保険課課長代理)
◇信越支社長表彰▽業務功績=中村和行(貯金保険課課長代理)
◇所属長表彰▽郵便局事業貢献団体=伊那警察署、伊那中央石油、伊那市旭町町内会▽業務功績=永山登志行(郵便課総務主任)北村仁(郵便課主任)増沢清(貯金保険課課長代理)平澤尚(貯金保険課主任)井沢登史(貯金保険課主任) -
伊那署など 小冊子「こどもごしんじゅつ」を作成
伊那署と伊那防犯協会連合会は、子どもを守る対策の一環として小冊子「こどもごしんじゅつ」を作成した。管内の22小学校の全児童に配れるよう約6700部を用意。今後は各学校の防犯講話などで活用される。
小冊子は、子どもが日常生活の中で心がけなければいけない注意事項がまとめられている。一人で歩く時、留守番をする時竏窒ネど、児童が自分の身を守るための対処方法を掲載。例えば、車に乗った人から話し掛けられた場合は「ぜったいに車に乗らない」などと紹介している。
内容は小学3年生までに習う漢字を使用。イラストや、署員の家族をモデルに使った写真なども盛り込まれ、視覚的に興味を引くよう工夫した。
小冊子はA5判、6ページ、オールカラー刷り。 -
伊那市議選情勢(3)長谷区
新市発足に伴う伊那市の市長選・市議選は23日告示、30日投票の日程で行われる。市議選(定数26)は初回に限り、旧市町村を区域とした選挙区を設ける。定数は伊那18、高遠5、長谷3で、それぞれ21人、8人、5人が出馬を表明し、いずれも選挙戦に突入する見通し。旧市町村別に情勢を探る3回目。
長谷選挙区は、他選挙区に比べ低調な出足だったが、定数3に対し、これまでに前職4人、新人1人が出馬の意向を示している。党派は、無所属4、共産1。地区別では非持に前職1人と新人1人、溝口に前職2人、杉島に前職1人が立つ。
非持地区は、非持山から前職の北原幸彦氏、前職3人が引退した非持からは、区の有志が擁立した新人の中山彰博氏が名乗りを挙げた。有権者約550人の大票田である非持で唯一、立候補を表明している中山氏の陣営は「他地区からの切り崩しで有権者の多さが逆にあだとなることがあるし、油断はできない」と、区の一本化を図って確実に足元を固めていく。
非持山の北原氏は有権者約230人の地盤を守り、非持や候補者を出していない他地区を中心に勢力を広げる構え。
溝口からは前職の羽場好美、宮下金典の2氏。羽場氏は有権者約390人の地元のほかに、47歳の若さを看板に全域の若者層から支持を狙う。共産党の宮下氏も地元を固めながら、黒河内や中尾などの草刈り場を中心に全域からの集票を図る。
杉島からは前職の佐藤八十一氏が立つ。約90人と有権者は少ないが、浦、市野瀬、中尾といった昭和の合併で長谷村となる以前の旧伊那里村からの票を集める。旧伊那里区域は約500人の有権者数を誇り、他地区からの切り崩しにも固い防衛をみせる。
前回選挙が無投票に終わったことや、定数が変わったことなどで、各陣営とも票読みに苦労しながらも、これまでのような地縁を頼りとした確実な地盤固めを図る陣営、大票田の切り崩しや草刈り場への勢力拡大を目指す陣営、いずれもあいさつ回りなど精力的に前哨戦こなす。
有権者数は3月2日現在で1839人(男851人、女988人)。 -
キープこどもの森作品展
NPO法人「キープこどもの森」に通う知的障害児などの創作作品が並ぶ「願いをかなえるプーキくん展」が19日から、伊那市立図書館のギャラリースペースで開かれている。豊かな感性で描かれた絵画や創作物など約70点が訪れた人の目を楽しませている=写真。
県内3カ所と沖縄に活動拠点を持つキープは、知的障害者の一時預かりなどを主体とした事業に取り組んでいる。作品展は飯田市で開催しているが、伊那市では初めてとなる。キープ伊那、キープ辰野を利用する約20人が、ちぎり絵、水彩画、クレヨン画、写真などさまざまな作品を出品している。
大人には思いつかない発想力や観察力があり、色使いなども個性的。自分の描き方にこだわりを持つ子どももおり、普段はあまり話さなくても、その絵から、その子が考えていることなどが伝わってくるという。
作品展を担当する赤沼正菜さんは「子どもたちが何を伝えたいのかなどをなんとなく感じてもらい、楽しんでほしい」と話していた。
入場無料。25日まで。 -
食生活改善推進協議会上伊那支部総会
県食生活改善推進協議会上伊那支部(推進員545人、六波羅弘美支部長)の06年度定期総会が19日、伊那市の県合同庁舎であった。約160人が参加し、本年度事業を承認した=写真。
05年度は、おやこの食育教室講習会や高校生の「食」支援講座などを実施し、健全で健康によい食生活の普及に取り組んできた。7年前に始めた「在宅介護食ボランティア事業」は好評で、継続的に実施しているのは県下でも珍しいという。
06年度は、昨年度制定された食育基本法などに伴い、おやこ食育教室などを一層推進していく。
渡辺庸子伊那保健所長は「“私たちの健康は私たちの手で”をスローガンに頑張ってほしい」と激励した。
同支部の会員数は現在545人。県下でも2番目に規模が大きく、活動回数もトップクラスにある。 -
伊那市議選情勢(2)高遠区
新市発足に伴う伊那市の市長選・市議選は23日告示、30日投票の日程で行われる。市議選(定数26)は初回に限り、旧市町村を区域とした選挙区を設ける。定数は伊那18、高遠5、長谷3で、それぞれ21人、8人、5人が出馬を表明し、いずれも選挙戦に突入する見通し。旧市町村別に情勢を探る。
高遠選挙区は、定数5に対し、前職7人、新人1人が出馬を表明。党派は、無所属7、共産1。地区別では、高遠が前職5人、河南が前職1人と新人1人、藤沢が前職1人。
高遠選挙区の中心部、高遠地区は、西高遠から前職の飯島進、伊東實、春日嗣彦、関森照敏、原浩の5氏が表明。このうち相生町から飯島、伊東、関森の3氏が立つ。激戦区とされる高遠地区は、各陣営とも地域の票のみを頼りに戦えない厳しい状況にある。地区内の東高遠や周辺部の長藤と三義をはじめ、大票田の藤沢に入り込むなど、全域からの票獲得に必死だ。
一方、新市発足により衰退が懸念されている周辺部の藤沢、長藤、三義の3地区は、前職が4人引退するなか、新人の擁立に苦戦するなど有権者約980人の大票田、藤沢に伊藤明由氏ただ一人が立つのみ。激戦の高遠地区からの切り崩しで「入り乱れた状況」(伊藤陣営)にある。候補者を出していない三義と、長藤北中部地域からの確実な集票を狙い勢力を広げる「守りながら攻める」姿勢をみせている。
河南地区は、下山田から前職の野々田高芳氏、上山田から新人の平岩国幸氏の2人。いずれも地元の推薦を受けての出馬だが、地元票だけでは当選は難しく、約900人の有権者がいる地区内の小原、勝間をはじめ、長藤、三義への拡大も図る。
各陣営とも「貧乏くじを引くわけにはいかない」と、票獲得に向け、動きも活発化してきている。
3月2日現在の有権者数は5971人(男2828人、女3143人)。 -
【登場】美篶小学校校長 北原寛さん(58)
教員歴は約33年。中野市の中野平中学校が初任校。原中、駒ヶ根東中、西箕輪中など、南信地域の中学を中心に教べんを取ってきた。途中、自分の教育哲学を見つめ直そう竏窒ニ、上越教育大学大学院で2年間勉強。教育に対する姿勢は誠実だ。
前任は小規模校の長谷小学校の教頭。児童人数はこれまでの約4倍以上となる学校が、校長職の初任地となった。「子どもたちの多さに圧倒ぎみです。しかし、素直さを持っている児童には変りはない。その表情に救われています」。
「子どもたちの感性を引き出す」ことが教育理念。物事を一定の見方からだけでなく、いろいろな向きから見れるしなやかさ。人間、誰もが持っている感性を育てられればうれしいという。
1学期始業式のあいさつで児童たちに呼びかけた言葉が2つある。▽「だいじょうぶ」困っている人に声をかけられるやさしいこころ▽「おはようございます」きょうも明るいあいさつで1日のはじまり竏秩B
日々の学校生活を過す中で、人と人とのふれあいの一歩となる「思いやり」や「あいさつ」。これらを通じて、友人の持っている新たな一面を発見したり、その新たな一面を見出した自分を発見する児童たちには、固定的でない・スしなやか・スな考え方の持ち主に成長してほしいという願いが込められている。
趣味は大学生時代に熱中した硬式テニス。最近はプレーする機会がないというが、同年代の教諭仲間と共に、また始めようと計画を立てている。
伊那市日影在住。妻、自分の母親との3人暮らし。 -
伊那西小でシイタケの駒打ち
伊那市の伊那西小学校(臼井和夫校長、78人)敷地内にある学校林(林間)で18日、恒例の児童によるシイタケの駒打ち作業があった。
駒打ちの原木は林間にあった樹齢40年以上のナラの木を間伐し、細い幹や枝などを活用。長さ90センチほどに切りそろえ、児童一人ひとりが植菌できるよう、約80本を用意した。
上伊那地方事務所の環境森林チームの3人を講師に招いて作業。5年生13人が一本の原木に20縲・5個の穴を電気ドリルで開けて準備をととのえると、全校児童が木槌を使ってトントンと小気味よいリズムを林間に響き渡らせた。
本年までに植菌された原木の管理は毎年、4年生が担当している。育ったシイタケは保護者や職員などに対して販売。売り上げ金は児童会の活動費に役立てられている。
同地方事務所職員によると今回の原木からは来秋ころに収穫できる見込みで、早ければ来春ころ。4年生の小池真里奈ちゃん(9)は「しっかりした大きなキノコが出てきてくれれば」と期待していた。 -
三峰川右岸「青島堤防」並木ライトアップ幻想的
伊那市美篶の三峰川右岸沿いにある「青島堤防」の桜並木のソメイヨシノが満開だ。地元住民でつくる青島堤防桜保存会(橋爪正昭会長)は本年度限定となるライトアップの演出。集まってくる桜愛好者らを幽玄の世界へ導いている。
ライトアップされている木は、市道(通称・ナイスロード)の両脇に位置する堤防の桜10本。会員の一人が勤める電気工事会社から借りた投光器7基が、桜を照らしている。観桜期中は毎日、会員が午後6時ころに設置し、同10時過ぎに撤去している。
近くに電源がないため、三峰川護岸修繕工事を請け負う「原建設」(南箕輪村)の仮設電源を使用。地域貢献になれば竏窒ニの好意で、電気料無償で提供してもらっている。工事は5月下旬までのため、ライトアップは今春限りの予定。
堤防沿いの桜は、洪水時の堤防決壊防止などのため、大正時代に数百本植えたが、昭和後期に砂利採取の車両道路に使用することから大半が撤去。現在は樹齢約90年のソメイヨシノ約40本だけが残っている。
青島堤防桜保存会は96年から、病害虫防除や施肥などの管理に当たるなど尽力。観桜期に咲く見事な花は、地元のみならず、県外から訪れる人にも親しまれている。 -
伊那ナイターソフトボール連盟06年度開幕
伊那ナイターソフトボール連盟(関達也会長)は18日夜、伊那市の富士塚スポーツ公園グラウンドで06年度の開会式をした。本年度は30回目の節目のリーグ戦。前年度に続いて1チーム増の計25チーム(約250人)が集まり、ナイターソフトの開幕を祝った。
前年度優勝チームが優勝旗などを返還すると、関会長が「歴史と伝統のある伊那ナイターソフトボール連盟も今年で30歳を迎える。ぜひ、今年度は感謝の気持ちを忘れず、グランド整備などに尽力してほしい」とあいさつした。
選手代表の「インターフェア」主将、小林栄一郎さん(35)=箕輪町木下=が「30年に華を添えられるよう一生懸命、精一杯にプレーします」と選手宣誓した。
式後には、春季トーナメント大会(18チーム参加)の初戦2試合を開始。選手らはナイター開幕の緊張もみせず、生き生きと楽しみながらプレーした。
春季トーナメント大会は6月初旬に予定している決勝、3位決定戦を残して5月中旬までに終了。リーグ戦(2リーグそれぞれで総当り)は5月中旬に開幕し、9月中旬まで試合が組まれている。秋季トーナメント大会は9月中旬から10月中旬まで開かれる。
トーナメント大会とリーグ戦は、富士塚スポーツ公園グラウンド、伊那市営球場を主会場に優勝を目指して熱戦を展開する。
30周年記念として同連盟では9月下旬、式典を開く予定で、富士塚スポーツ公園グランドに記念碑設立と桜の苗木2本を植樹する予定。2リーグそれぞれの優勝チームに贈られる優勝旗が後援者の好意で、30年振りに新しく仕立てられる。 -
市議選・事前審査2日目
新市発足に伴い、23日告示、30日投票の日程で行われる伊那市の市議選(定数26)立候補届出書類・選挙公報等事前審査が18日、市役所であった。伊那の竜西・竜東が対象で、7派が出席した。
17日と合わせると、20派。残る1派は書類が整わないと連絡があり、これまでに出馬を表明した立候補予定者がそろった。 -
木裏原でお手玉遊び
子どもからお年寄りまで、昔懐かしいお手玉を一緒に楽しもう竏窒ニ16日、伊那市東春近の木裏原公民館でお手玉会があった。約30人が参加し、お手玉を楽しみながら交流を深めた。木裏原社会福祉協議会主催。
同社協は例年、桜の時期に70歳以上を対象としたお花見会食会をしてきたが「多くの人が集まるこの機会をみんなで楽しもう」と今年はさまざまな年代が楽しめるお手玉会を企画。飯島町の「伊那谷お手玉の会」の亀山福治さん、ちず子さん夫妻を講師に招いた。
亀山さんは「米国の文化が入ってくるとともに日本のお手玉は廃れてきたが、ここへきてさまざまな効果が見直されている」と語り、ボケ防止や心の安定などに効果を発揮することを説明した。お手玉遊びは手だけでなく、足や頭など、全身を使ったさまざまな遊び方に挑戦した。
参加したお年寄りは「小さいころはかなりやったんだよね」と昔を思い出していた。 -
市議選・情勢(1)伊那
新市発足に伴う伊那市の市長選・市議選は23日告示、30日投票の日程で行われる。市議選(定数26)は初回に限り、旧市町村を区域とした選挙区を設ける。定数は伊那18、高遠5、長谷3で、それぞれ21人、8人、5人が出馬を表明し、いずれも選挙戦に突入する見通し。
旧市町村別に情勢を探る。
初回は伊那選挙区。定数18に対して、21人が名乗りを上げる。市町村合併で失職した前職18人、新人2人、元職1人。党派は無所属16人、共産党3人、公明党2人。
地区別にみると、前職5人のうち3人が引退した西箕輪は、前職倉田節子、前沢啓子の2氏が立つ。新人については「地区内で何とか立てたい」とする動きがあったが、家族の了解が得られないなどの理由から、今のところ擁立まで至っていない。有権者4790人と大票田で、他地区の立候補予定者が積極的に入り込んでいる。
東春近(有権者数4375人)は、前職飯島光豊、伊藤泰雄の2氏に加え、新人野溝直樹氏が立つ。民主党の推薦を受けた野溝氏は「建設的、実効的な施策を打ち出せる市議として役に立ちたい」と全市的な支持をねらう。
西春近(5066人)は元職飯島尚幸、前職春日晋治の2氏。北部と南部でほぼ地盤が分かれているものの、立候補予定者が前回より1人増えた東春近からの切り崩しで激しい攻防が続く。
手良は前職小平恒夫、新人竹中則子の2氏で、いずれも地元区の推薦を受けているが、有権者数1940人と少なく、他の地区から新たな票を獲得する必要がある。竹中氏は、市女団連OB有志らでつくる「明日を担う女性の会」が「政策決定の場へ女性を送り出したい」と擁立。1月下旬に出馬の意向を固めてから、全域に支持を広げている。当初、女性票の獲得に手ごたえを感じていたが、ここへ来て「やはり地元の人に」との流れが見られ、引き締めを図っている。
美篶(5551人)は前職黒河内浩、矢野隆良、若林徹男の3氏。特に決まった地盤割りがなく、フリーの立場でそれぞれが動く。手良に近い笠原や南割などに立候補予定者がおらず、票の取り合いになっている。
伊那は、有権者数2万4700人余のところ、前職新井良二、小林信、柴満喜夫、中村威夫、馬場秀則、前田久子、三沢岩視、柳川広美の8氏が立つ。竜東で5人、竜西で3人。引退した中央区高沢勝氏の地盤に、馬場氏らが切り込む。
富県(2886人)は、前職下島省吾氏のみ。安泰ムードが漂うが、攻めよりも守りの選挙は難しいと地盤を固める。
農繁期と重なり、告示前は支持者の協力を得るのが難しい状況。いずれの立候補予定者も「(落選する)3人の中には入りたくない」と票獲得に必死で、地元を中心に、あいさつ回りなど精力的にこなしている。 -
伊那市の東春近小でお花見給食
伊那市の東春近小学校(橋爪伝校長、380人)で18日、お花見給食があった。待ちに待った児童たちは校庭などに飛び出し、満開のソメイヨシノを眺めながら食事を楽しんだ。
1年生は6年生と、2年生は5年生と、3年生は4年生と共に、桜の木下で会食した。児童らは温かい陽気の下、会話を交えながら満喫。時折吹きつける風でまい上がった花びらが、食事の上に落ちてくることすら話題にして楽しんでいた。
この日の給食は、おにぎり、春巻き、エビすり身の団子、ミニトマト、チーズケーキなど。彩も美しく、子どもたちが好む食材を使った、栄養士が工夫を凝らした弁当を食べた。
1年生の下平航誌君(6つ)は「皆で外で給食が食べられてうれしい」と、大好きなおにぎりを口の中に詰め込んでいた。 -
伊那署管内 「交通安全運動」期間中の事故発生状況
06年度「春の全国交通安全運動」(6竏・5日)の10日間、伊那署管内で発生した人身事故は前年と比べて7件少ない、4件だった。死亡者は1人(前年比1人増)、けが人は4人(同10人減)。期間中は歩行者が関わる事故や交差点内の事故の発生が目立っている。
管内では同運動初日、高齢者が運転するミニバイクによる交通死亡事故が発生。事故は信号機のない、4差路交差点で起きた。昨年は交通死亡事故全5件のうち、2件で高齢者2人が死んでいる。
期間中、県下の交通事故発生は、人身事故313件(前年比61件減)、死者数2人(同1人減)、けが人414人(同55人減)と、減少傾向。しかし、16日現在の死亡数は27人で、そのうち約60パーセントを占める17人が高齢者だ。
伊那署の中山邦夫交通課長は「運動期間中だけでなく、常に事故を起こさないという意識を再確認してほしい。一人ひとりが意識して思わなければ事故はなくならない」と話している。 -
高遠伊那東LCがつくしんぼ保育園に遊具購入助成金寄付
高遠伊那東ライオンズクラブ(細田行一会長)は18日、伊那市御園のつくしんぼ保育園(宮田克思園長)に遊具助成金として10万円を寄付した。
同ライオンズクラブの創立30周年記念事業の一環。細田会長と井口公雄・記念大会実行委員長が訪れ、宮田園長に手渡した。同保育園で長年使用していた積み木が老朽化したため、木製の大型積み木1セット分の購入費に充てた。
宮田園長は「子どもたちは喜んで遊んでいるし、大変ありがたい。末永く使わせていただく」と感謝した。
記念事業は、伊那市富県の自由保育所「はらぺこ」や、美篶の養護老人ホーム「みすず寮」などの施設や団体にも図書や家電製品を贈っている。 -
加藤学後援会伊那支部設立記念講演会
加藤学後援会と民主党長野県第5区総支部は16日、民主党副代表広中和歌子氏を招いた記念講演会を伊那市駅前ビル・いなっせで開いた。広中氏は「公正で共生できる社会」をテーマとして、生活者の視点にたった医・職・住を充実を訴えた=写真。
民主党長野県第5区総支部の加藤学代表の後援会伊那支部は今月10日に設立した。講演会には来賓として羽田雄一郎参議院議員も招いた。これまで民主党上伊那支部はあったが、後援会組織はなかったため、同地区での支持基盤強化を目的として伊南、伊北支部と共に設立した。
広中副代表は、自由主義経済やグローバル化の進む裏側で、非正規雇用の増加、フリーター、ニート問題など格差社会が拡大している小泉政権の問題点を指摘。政権交代により公正な社会を実現することを強く訴えた。
伊那支部は今後、設立総会を開き、方針を検討していく。将来的には民主党上伊那支部を伊北、伊那、伊南に分けることも検討している。 -
山寺やきもち踊り
酒盛りとユニークな踊りを繰り返し、最後は鳥居の外へ一気に走り出す奇祭「やきもち踊り」が16日、伊那市山寺区の八幡社白山社合殿であった。輪になって踊る羽織はかま姿の保存会員に「もっと足を上げろ」などとげきも飛び、集まった観客を楽しませた。
やきもち踊りの始まりは、記録として残っているのは約220年前。実際には鎌倉時代末期ころからあったのではとも言われている。くし焼きのアユ、ドブロク、タバコで宴を囲み、足を上げて飛び上がりユニークに踊る竏窒ニいう動作を3回繰り返す。踊りの終了と同時に全員が鳥居の外へ走り出すが、一番最後になると「厄持ちになる」と言われているため、全員必死で逃げる。曲が最後に近づくと、踊りの輪が鳥居側に偏りはじめ、観客からは笑いが起こった。
近年は、暗黙の了解で保存会長などが最後になるケースが多く、今年も原長四郎保存会長が厄を背負った。
厄持ちとなった人はその後すぐに厄払いを受ける。 -
伊那公園さくらまつり
伊那市中央区の伊那公園で16日、「さくらまつり」があり、仲間同士、家族連れで訪れた多くの人が、見ごろを迎えた桜とカラオケを楽しんだ。
まつりを企画する伊那桜愛護会(伊藤一男会長)は例年、太鼓演奏やカラオケ大会なども催して、来場者を楽しませているが、今年は、前日に降った雨のため、カラオケ大会のみとなった。
近年は、高遠の桜を見学した後に伊那公園を訪れる県外者もいるという。この日は午前中だけで約120人が来場し、鮮やかに色づいた桜を見学していた。
桜は現在は八分咲きで、今週半ばころまでが見ごろとなる。
伊那公園には、ソメイヨシノ、コヒガンザクラなど約12種類282本の桜があり、今後はロトウザクラなどを植樹し、さらに種類を増やしていく計画がある。伊藤会長は「今後は珍しい桜を植樹して桜の博物館にし、3月から4月まで桜が楽しめるようにしたいと考えている」と話している。 -
伊那北高・薫ヶ丘クロスペンアカデミー本年度開校
伊那北高校生の土曜補習を目的に設立された「薫ヶ丘クロスペンアカデミー」の本年度開校式が15日、市民会館であり、同校卒業生で弁護士の御子柴一彦さんを招いた記念講演があった。集まった生徒、保護者、地域住民ら約900人は御子柴さんの話に耳を傾けた。
同高校では野球に明け暮れた御子柴さん。進学した慶應義塾大学の野球部では、3年生時の春のリーグ戦で20打数10安打6打点と活躍し、優勝した。現在は弁護士として法廷に立っている。
「野球と私竏瀦カ武両道を目指して竏秩vと題した講演では高校、大学時代に熱中した野球や、7回目の挑戦でやっとの思いで合格した司法試験の苦労話などを話した。
御子柴さんは今までの人生を振り返り「私にとっては野球以外、楽しみというものはない。しかし、何か一つのものに打ち込められることで、楽しい人生が送れるのではないかと考える」と語った。
質疑応答では後輩野球部員から「接戦の試合で気をつけることは」との質問。御子柴さんは対して「失敗を恐れず、後悔しないように自分の実力を出しきること」と助言した。 -
市長選・市議選事前審査
新市発足に伴い、23日告示、30日投票の日程で行われる伊那市の市長選・市議選の立候補届出書類・選挙公報等事前審査が17日、市役所と高遠町・長谷の各総合支所であった=写真。18日まで。
市長選は、小坂樫男氏(70)=無所属・小沢=の1派のみ。
市議選(定数26)は、伊那の富県・東春近・西春近・美篶・手良・西箕輪、高遠、長谷が対象で、伊那13派、高遠8派、長谷5派がそれぞれ審査を受けた。
18日も午前9時縲恁゚後4時、伊那の竜西・竜東を対象に、市役所多目的ホールで受け付ける。
立候補届出手続き説明会の開催日以降、市選挙管理委員会から、立候補届出関係書類を持ち帰った人はいない。 -
花見バスツアー客がプラネタリウム鑑賞
伊那市の県伊那文化会館で、東京方面から訪れた花見バスツアー客がプラネタリウム鑑賞を楽しんでいる。
同館が今年初めて誘客の一環で旅行会社主催のバスツアーにプラネタリウム鑑賞を紹介し、クラブツーリズム(本社・東京都)が企画した。
ツアーは高遠城址公園縲恟t日城址公園縲怦ノ那文化会館プラネタリウム縲恟辮z訪・足湯を巡る。12日から始まり20日まで予約がある。
15日は45人が、春日公園の桜を楽しんだあとプラネタリウムを鑑賞した。番組は25分。おとめ座やおおぐま座、こぐま座など春の星座や惑星などを担当職員がライブで紹介。ドームに伊那谷を映して地元の紹介もした。
ツアー客の東京都渋谷区の親子は、「いやされて、とてもよかった。コースの最後だから余韻があるままバスに乗れる」「プラネタリウムがツアーにあるのは珍しいのでとてもいい」と話していた。
プラネタリウム鑑賞は親しみやすい、ゆっくりできる-など好評。会館は、秋の紅葉狩りツアーなどにもプラネタリウム利用を積極的に働きかけたいとしている。 -
オールドノリタケ名陶展 18日までベルシャイン伊那店
明治中期から大正初期にかけ、日本から米国中心に海外輸出された磁器「オールドノリタケ」の展示販売会は18日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
花瓶、水差し、ティーセット、飾り皿などの約100点の名陶を出品。当時の職人たちが海外からの受注で丹精込めてつくった作品のほとんどに24金がほどこされ、あでやかな展示会となっている。
絵柄はバラ、キク、ウメなどの花柄や風車の風景画、貴婦人やインディアンの人物画などさまざま。西洋磁器のスタイルを取りながら日本人の細やかな装飾技術が光る作品が集まっている。
関係者は「日本にもあったアールヌーボー製品。100年を経て里帰りした日本磁器の細工のすばらしさを見てください」と来場を呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
社協が支援者マップづくりを計画
伊那市社会福祉協議会は本年度、高齢者などの要援護者と地域住民との関係性を図式化する「支援者マップ」を作成する。災害時に被災者となりやすい要援護者を、近隣住民が助け合いによって救済することを目指すためのもので、今後はモデル地区を選定し、地域ごとのマップ作りを進める。
阪神大震災の時、被災者の約75%が近隣住民によって助け出されたという。大規模災害の場合、多くの人が一気に救援を必要とし、消防、救急が不足するため、住民同士の助け合いによる人命救助が重要な役割を負う。
しかし、介護保険サービスの導入以降「介護はプロに任せるもの」という考え方が一般化する一方で、介護サービス利用者と近隣住民との関係性が希薄化。近所にいながらにして、どこに誰がいるか知らないということも多い。
マップの作成は、こうした状況を解消することを目的としており、要援護者と関係性のある近隣住民に災害時支援を依頼するなどして、具体的な救援方法も検討していく。 -
市長選・市議選告示まであと1週間
新市発足に伴い、23日告示、30日投票の日程で行われる伊那市の市長選・市議選が、あと1週間に迫った。住民の会話にも、選挙の話題が上がるようになった。
17、18日は本庁・総合支所で、それぞれ立候補届出書類・選挙公報などの事前審査がある。受け付けは午前9時縲恁゚後4時。
【市長選】
出馬を表明しているのは、前伊那市長小坂樫男氏(70)=無所属・小沢=のみ。
後援会組織は、16日に結成総会を開く長谷を含めて29支部。
これまで組織に市議を含んでいたが、今回は市議選と日程が同じであることから、役員は後援会幹部で固めた。青壮年、女性、熟年など各年齢層を網羅する。
また、市内の企業や6割近い区から推薦を得ている。
小坂氏は市町村合併に伴い、3月30日に市長を失職してから、25カ所の集落や市議選立候補予定者の集会に出向き、出席した住民に政策などを訴えている。
後援会では「新たな立候補予定者が出るのか先が見えないが、選挙体制は整えている」と気を引き締める。
小坂氏は、具体的な施策に▽過疎対策の充実(定住対策など)▽少子化対策(保育園の統廃合を進め、働く人の手助けをする、企業の育児休暇を取れる体制)▽旧伊那中央病院の後利用として▽保健・福祉の拠点整備、新規企業誘致と既存企業の支援竏窒ネどを挙げる。
新人擁立に動く市民有志は「市議選にエネルギーを吸い取られる」などの現状もあり「希望は捨てていないが、厳しい」という。市民有志の結論を待つ共産党上伊那地区委員会は「最終結論まで、時間をいただきたい。鋭意努力したい」としている。
合併を推進し、新しいまちづくりの道筋をつける意味から、新人が出にくい状況もあるようで、一部から「無投票になるのではないか」という見方も出ている。
【市議選】
市議選(定数26)は初回に限り、旧市町村を区域とした選挙区を設ける。定数は伊那18、高遠5、長谷3で、それぞれ21人、8人、5人が出馬を表明。各選挙区で定数を超え、選挙戦は確実となっている。立候補予定者は各地域を回り、組織拡大を図っている。
伊那選挙区は、地区別に伊那8人、富県1人、美篶3人、手良2人、西箕輪2人、東春近3人、西春近2人。
西箕輪の選挙人登録者数は4790人で、前職5人のうち3人が引退したため、他地域からの切り崩しが激しくなっている。
高遠選挙区は定数5に対し、前職7人、新人1人の計8人が出馬を表明。そのほかに動きはなく、現状のまま選挙戦に持ち込まれそうだ。
高遠地区は西高遠から前職5人が出馬を表明しており、混戦となる模様。候補者のいない他地区に拡大を図るなど動きも活発化している。
一方で、新市発足により衰退が懸念されている周辺部の三義、長藤、藤沢の3地区は、新人の擁立に苦戦し、前職5人のうち候補者は藤沢から1人のみ。河南地区は上山田から新人1人、下山田から前職1人が名乗りをあげている。
長谷選挙区は新人擁立の模索や周囲の動向を探るなど他選挙区に比べ低調な出足だったが、定数3に前職4人、新人1人が出馬の意向を示している。
地区別に見ると、有権者数約870人の非持に2人、約390人の溝口に2人、約90人の杉島に1人が立つ。溝口、杉島の立候補予定者は大票田、非持の切り崩しを回りながら候補者を出していない黒河内、中尾、市野瀬などの草刈り場からの集票を狙う。
高遠、長谷は前回選が無投票だっただけに、各陣営とも票読みに苦労している。 -
3市町村合併で体育指導委員会も統合
伊那市体育指導委員の委嘱書交付式が14日夜、市駅前ビルいなっせであった。3市町村合併により各市町村の体育指導委員会は統合。市教育委員会は35人(内訳=旧伊那21人、同高遠6人、同長谷8人)を委嘱した。
北原教育長は「新しい市の健康づくり、住民の元気づくりを担ってほしい。今は高齢者から幼児にいたる各年代にそれぞれの課題があると思う。幅広い守備範囲となるが、皆さん目標を持って取り組んでほしい」とあいさつした。
委嘱式の後、体育指導委員会役員を選出。委員長に松本守博さん=坂下区=、副委員長3人に伊藤直人さん=高遠長藤=、伊藤卓郎さん=長谷非持=、松田悦子さん=荒井区=が選任された。
体育指導委員は地域の生涯学習スポーツ振興の中心者。学校、公民館などのスポーツ事業を手助けする役割などを担っている。同委員会主管の本年度行事は5月の「イーナちゃんウォーキングカーニバル」、7月の「ラジオ体操オープニングセレモニー」などがある。 -
歌誌「波濤(はとう)」選者の宮脇瑞穂さんが自費出版
歌誌「波濤(はとう)」選者の宮脇瑞穂さん(65)=伊那市西春近=が、全国各地の寺院を詠んだ短歌を集めた本「お寺あそび竏鋳Z歌に詠まれた寺院1000竏秩vを出版した。
明治以降の歌人などが約1900寺について詠んだ約4千首を、都道府県別、県内は地域ごとにまとめて収録。歌人として著名な石川啄木、斎藤茂吉の作品のほか、四国霊場八十八ヶ所巡りの際に自分で作った約250首も載せた。
宮脇さんは著書の前書に「父母と師と親しい故人の方々へ、写経代わりに集めた私的なお寺メモです」と記載。2004年11月に八十八ヶ所巡りを終えたのを契機に、本年1月19日の父・臻(しん)之介さんの23回忌を締め切りにして、近現代歌人の約10万首に目を通して歌を集めた。師である木俣修さんの命日の4月4日、発行した。
宮脇さんは「作品を詠み返すとふしぎと、その寺院の雰囲気が思い出される楽しみがある。本を読む人によっては寺を回るガイドブックになっているのでうれしい」と話している。
自費出版の「お寺あそび」は1200部を発行。歌人仲間や親しい友人などに配布し残部は少々。
問い合わせは、宮脇さん(TEL0265・76・1877)へ -
北原文徳さんのお話会
伊那市の子育てサークル「子どもネットいな」は14日、幼児の母親を対象とした話し会を、伊那市駅前ビル「いなっせ」で開いた。北原こどもクリニック院長・北原文徳さんを迎え、幼児のけがの応急処置方法などを学んだ。
北原さんの話し会は24回目。毎回異なるテーマで母親の感じるさまざまな疑問にこたえている。
今回は頭を打ったときやすり傷をおった時の処置方法や、幼児ふれあう時にどのようなことに注意しなければならないか竏窒ネどについて説明。
傷口をガーゼなどで早く乾かそうとする従来の処置方法ではなく、自然治癒力を大切にした「湿潤療法」などの方法を伝授した。
次回は5月19日。テーマは「小児科と耳鼻科どっちにかかるか」で、いなっせ7階のちびっこ広場で午後1時45分から。
問い合わせは子どもネットいな(TEL72・7099)井口さんへ。