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伊那市消防団 「長谷機能分団」決意新た
伊那市消防団(田畑安彦団長、1156人)に新たに導入したOB団員らでつくる「長谷機能分団」の会議が15日夜、長谷老人福祉センターであった=写真。同分団員や団本部員ら約25人が集まり、分団の役割について確認したりした。
特定の役割と活動に限り任務を遂行する機能分団は、県内では長野市を合わせて2消防団。同消防団では消防音楽隊も同分団として4月1日に任命している。
長谷機能分団は、広大な守備範囲の長谷地区で活動する消防団員(定数110人)を確保するため導入。団員はほとんどが地元に職を持つ、団歴20年以上などのベテランOB団員ら16人で構成し、地区内の火災などに出動する。
今まで長谷では嘱託消防員として人員不足を補っていたが、災害保障を確保するため分団に格上げする形となった。
あいさつに立った田畑団長は機能分団制度を導入するまでの経過を説明し「地域外の消火活動には出動しないが、皆さんが災害現場で安全な活動ができるよう年一度の訓練はしてほしい。これからも地域の安全を守る応援隊として協力してほしい」と呼びかけた。 -
スタジオビーチハウス公演「as a DANCER」
スタジオビーチハウス(諏訪市、竹内敬衣子主宰)のエコロジーリサイタル「as a DANCER」1st KEIKO’s Ecology Recital 2006が14日、伊那市の県伊那文化会館であった。地球への感謝の気持ちを伝えるダンスが会場を埋めた観客を魅了した。
“隣人や自然環境に感謝するキモチをはぐくむ”をテーマに社会や子どもたちにやさしく語りかけるダンスツアー。第1幕はダンスと照明、第2幕は歌とトークとダンスのコラボレーション。竹内代表とビーチハウスインストラクター、子どもたちの総勢50人が出演し、SORA(HOOKS!)、A-SUKE(cafe on the JAM)が特別出演した。
1羽悲しく舞っていたチョウが、「地球さんありがとう」の気持ちの広まりと共にたくさん舞い踊る舞台で、磨き抜かれたダンスの技を存分に披露し、ライトの中で踊るダンサーたちに観客は惜しみない拍手を送った。 -
持続可能な教育について考えるワークショップ
自然体験教室を通して子どもの健全育成、地域活性化などを目指すNPO法人・自然学校ふる里あったかとお(丸山宏一理事長)は13日、「持続可能な開発のための教育」(ESD)について学ぶワークショップを総合福祉センターやますそで開いた。スタッフや地域住民など約15人が参加し、未来をつくる教育をそれぞれの個人がどう実践していくかを考えた。
環境、農業、経済など、さまざまな分野で「持続的な発展」が求められる中、ESDへの関心も高まっており、身近な例からESDを学ぼう竏窒ニ企画した。講師には、あったかとおの理事でESDの推進に取り組むNPO・ESD竏谷の理事、森良さんを迎えた。
参加者はまず、自分の考える「今のままでは続けられなくなること」を一つずつ掲示。それを続けていくためにはどうすべきかを話し合った。
森さんは、最終的な解決方法はそれぞれ関連があることを示し「自分が主体となって問題に向き合うことが基本。しかし、それぞれの問題は本質的には関連しており、協力し合って解決を目指すのが個人にとってのESD」と参加者に語った。 -
長谷村商工会総会
伊那市長谷の長谷村商工会(会員63人、橋爪将司会長)の06年度通常総会は14日、商工会館であり、本年度事業計画案などを承認した。
06年度基本方針は、3月に広域連携の協定を結んだ高遠町商工会、西春近商工会との共同による経営改善普及事業、3商工会の合併協議会設立、県方針の1市町村1商工団体の考えに基づく議論など。具体的方策は、広域連携による指導業務の拡充強化、政経懇談会、労務講習会、地元の祭りへの参加協力、商工業活性化事業など。
一般会計収支予算は930万6804円。収入は経営改善事業補助金378万円などを含む市補助金458万円があり、総額は前年度と比べ464万7738円の増額。
橋爪会長は、「1行政1商工団体で3商工会が連携して来年は合併し、08年に商工会議所に統合する計画。時代の変革の中で皆で力を合わせていかなければならない。一層の協力をお願いする」とあいさつした。
任期満了に伴う役員選任は、合併検討や1年任期を考慮し、橋爪会長と小椋勝司副会長を留任。欠員になっていた副会長に北原昭三郎さんを新任した。
新理事、監事は次の皆さん。
▽理事=池上盈明、中山博志、中山顕、西村和裕、馬場勝人、畑口勇、池上英雄、水野俊郎、池上明博、馬場正道、西村きくみ▽監事=渋谷市郎、西村富雄 -
伊那米総合試験地田植え
県や上伊那農業協同組合、関係行政機関などでつくる伊那米試験地運営委員会は15日、伊那市美篶の試験田で適合品種試験、データ収集などを目的とした田植えをした。630平方メートルのほ場に委員ら約20人が10品種を植え付けた。
適合試験をする新しい品種は、信交520号(うるち米)、信交516号(酒米)、信交糯149号(もち米)の3つで、収穫量の増加、胴割れ防止などの効果が期待されるという。
また、隣接する1374平方メートルのほ場では、施肥基準などを調査する肥料試験もする。
昨年も同委員会は新しい品種の適合試験に臨んだが、新しい品種の導入には至らなかった。うるち米の場合、アキタコマチ、コシヒカリが圧倒的に普及しているため、新品種の普及までにはなかなかつながらない現状もあるという。 -
シュワスマン・ワハマン第3周期彗星B核が天の川の中にある姿の撮影
14日に地球に大接近したシュワスマンワハマン彗星。伊那市西箕輪の野口輝雄さんは15日早朝、その彗星が天の川の中にいる所を撮影することに成功した=写真。4日より天候が悪く、大接近した14日も観測できなかったため、今回の撮影は最も接近した姿をとらえたものでもある。また、この彗星に伴い、流星群が発生すると予測する一部天文学者もいる。
撮影に成功したのは、2番目に大きいB核で、撮影時の接近距離は1010万キロ。満月の影響で空はかなり明るかったが、3縲・等星程度の明るさがあり、尾もしっかり写っているため、野口さんは「満月がなかったら素肉眼でも尾が確認できたと思う」と話す。
今後は月明かりも徐々になくなるため、後10日間が観測好機だという。
流星群は、うしかい座の一番明るい星・アークチュールス付近から放射状に流れ、22日夜から23日夜にかけて観測できるのではと予測されている。 -
伊那市議会議長下島省吾氏に決まる
伊那市議会臨時会が15日開かれ、正副議長が決まった。議長は下島省吾氏(74)=無所属・富県、副議長は原浩氏(68)=無所属・高遠町西高遠=。任期は申し合わせにより2年。
正副議長選は、市民にわかりやすい議会とするため、立候補制による投票を導入。
議長には下島氏、柳川広美氏(45)=共産党・中央、副議長に原氏、新井良二氏(61)=無所属・中央=が立候補した。
本会議を全員協議会に切り替え、立候補者が各10分以内で所信表明。下島氏は一体感を感じ取れる議会運営や行財政改革などを、柳川氏は市民の声を市政に生かす取り組みをそれぞれ挙げた。そのあと、本会議を再開し、議長、副議長の順で単記無記名投票した。
その結果、議長は下島氏が26票中22票、柳川氏が4票、副議長は原氏が21票、新井氏が5票だった。
就任あいさつで、下島氏は「市民から信頼される議会のために誠心誠意務める」と述べた。 -
つつじ祭り 家族連れでにぎわう
伊那市の鳩吹公園で14日、第14回つつじ祭りがあった。満開には早かったが、多くの家族連れなどでにぎわった。
「つつじの里」といわれる公園には、サツキ、リュウキュウ、キリシマツツジなど11種類、3万本余が植えられ、長い期間楽しむことができる。見ごろは今月下旬。
会場では、シイタケの駒打ち体験、丸太切りやルーレットなどのゲーム、熱気球の試乗など多彩な催し物が繰り広げられ、親子が一緒になってのんびりと過ごす姿が目立った。
手打ちそばや白毛もちのサービスは人だかりができるほどの人気。
ステージでの大正琴や太鼓演奏のほか、おやき・ローメン、緑化木などの販売もあった。
式典で、小坂市長や伊那西部保育園児らが公園内にイワヤマツツジ1本を記念植樹した。 -
アースデイピクニック
地球のことを考え、行動する「アースデイ」(4月22日)にちなみ、伊那市西春近の伊那スキーリゾートで14日、「アースデイピクニックINA2006」(実行委員会主催)があった。
「多文化共生社会の実現」と「大自然豊かな伊那谷・新伊那市のまちづくり」をテーマに、住民・企業・行政が一緒になって考える機会にしようと伊那谷で初めて開いた。
外国籍児童の就学支援基金「SANTAプロジェクト」の支援ライブには、地元をはじめ、県内外の音楽グループが出演。アルプホルンを皮切りに、ブルース、ジャズ、ロックなど幅広いジャンルの音楽が披露され、イベントを盛り上げた。
また、廃食油をバイオディーゼル燃料(BDF)に再生するNPO法人「伊那谷菜の花楽舎」など地域の活動団体の紹介、おもちゃや衣服などをそろえたフリーマーケットもあった。
事務局を務めるクローバーコミュニケーション信州の伊藤貴司さんは「学校に行けない外国籍の子どもがいる。ライブを通し、支援活動を知ってもらえたら」と話した。
来年以降も続けていくという。 -
伊那市合併で新体制に 少年補導委員55人を委嘱
3市町村合併に伴い新体制になった伊那市少年補導センター少年補導委員の委嘱式が9日夜、市役所であった。委員は旧伊那市50人、同高遠町3人、同長谷村2人の計55人。会長には美篶の丸田旭雄さんに決まった。
あいさつに立った市教育委員会の北原明教育長は「小学校では地域で児童の安全を守るボランティア活動が広がっている。補導委員の活動も貴重な地域の力となる。少年たちも温かい声を掛けられるのを待っている」と話した。
丸田会長は「事件や交通事故がなければ警察は要らないと思う。しかし、警察や司法があるから悪いことはできないということが秩序を守っている。青少年が警察等にお世話になる前に、早期にキャッチして適切な指導で育成していきたい」と意気込みを語った。
少年補導委員は街頭補導活動などで不良行為少年を発見し、非行に移行する恐れのある少年に対して注意、助言、指導などをして未然に防ぐ。学校の夏休み期間や毎週などに実施する巡視活動は年間約90日となっている。 -
高遠町商工会通常総代会
伊那市の高遠町商工会の第46回通常総代会が12日、町福祉センターであった=写真。06年度事業計画や一般会計収支予算などの7議案を可決。3年に一度の任期満了による役員改選で、会長に森本光洋を再任した。
本年は▽経営改善普及事業の充実▽会員福祉共済・商工貯蓄共済などの推進▽新規創業・経営革新支援事業の推進▽商工会緊急改革プランの推進竏窒d点方針とした。
一般会計収支予算は約2365万円で、前年度と比べて約23万5千円少ない。
あいさつに立った森本会長は高遠町、長谷村、西春近商工会と合併について「不便が出てくるなど心配はあるが、残務整理をするのではなく、前向きに取り組んでいかねば。今後も地域の事業所の成長と発展に全力を尽し、文化、伝統の担い手を果すべく頑張りたい」と述べた。
3商工会は、07年度4月1日の合併を目指し、月一回の協議会を開いている。本年12月ころには合併の方向づけを決定するという。 -
アユ稚魚5500キロ放流 天竜漁業前年比120キロ増
天竜川漁業協同組合(後藤治也組合長)は15日竏・月8日までの期間、アユの稚魚5500キロ、63万匹を、天竜川や三峰川、横川川などへ29回に分けて放流する。昨年のアユ釣り延べ人口が前年に比べて15パーセント増の約2万人に増えたため、本年は120キロ多く流す予定だ。
稚魚は体長約9センチ、体重約8グラム。人工産の県内産2100キロ、岐阜産1200キロ、天然の琵琶湖産2200キロの計5500キロ。湖産は人工産に比べ、おとりアユの追いが強いため、昨年から全体の45パーセントほどの割合で放している。
15日は、伊那市狐島の天竜川沿いの2カ所で、アユの稚魚を約75キロずつの計150キロを放流。組合員が川辺から優しく流し入れると、稚魚は元気よく泳いでいた。
友釣り解禁日は例年通りの7月1日。組合員によると、今年は雪解け水が多く水温が上がらないため成長が不安らしい。順調に育てば解禁には、20センチ、100グラムサイズのアユが釣れるという。 -
放火の疑い?! 伊那市の量販店で商品焼く
13日午後0時55分ころ、伊那市内の量販店で店内南側の建築・金物売り場にあった、ビニールで梱包されたメッシュパネル取り付けホルダーなど数点が焼ける火事があり、警備員が火を消した。
伊那署の調べによると、同店の委託警備員が店内を巡視していたところ、同売り場で商品などが燃えているのを発見し、消火器で消火した。
同署では放火の疑いもあるとして捜査を進めている。 -
西駒山草会展示会
伊那市中心の山野草愛好家でつくる西駒山草会(11人、網野幸治代表)の第5回山野草展が13日、南箕輪村南原の南原公民館で始まった。珍しい斑入り植物やアツモリソウなどが並び、山野草ファンが次々と訪れ興味深く見入っている。
主に斑入り植物で約450点を会員が持ち寄った。ヤマシャクヤク、ヤブレガサ、レンゲショウマ、ルイヨウボタン、ハッカクレンなど品種は約50種類あり、会員が全国を歩いて集めた貴重な植物も多い。
アツモリソウは、今年は開花が遅く出品数は予定より少ないが1鉢に30本も咲いているものもあり、来場者が関心を寄せている。
会員は、「年々来場者が増え、多くの人に見てもらい喜んでもらえると育てる張り合いになる。マニアがよだれをたらしそうな珍品ぞろい。これだけ一堂にそろうことはないのでぜひ見に来てほしい」と話している。
展示は14日まで。午前7時縲恁゚後4時。会員が育てた山野草も販売している。 -
林家木久蔵さんが来伊
テレビの長寿番組「笑点」でおなじみの落語家林家木久蔵さんが11日夜、伊那中央病院を訪れた。患者らを前に「笑点」の裏話などを披露し、会場を笑いの渦に巻き込んだ。
看護職員でつくる「山脈(やまなみ)会」(山口あつ子会長)が「看護週間」(7縲・3日)に合わせ、笑いで病気回復につなげてもらおうと企画した。
木久蔵さんは笑点のテーマに合わせ、黄色の着物姿で登場。「笑いは病気に木久蔵(効くぞう)」と早速、笑いを取った。笑点メンバー桂歌丸さんの夫婦仲を「『おーい』と言うのがふじこ夫人、『はーい』と答えるのが歌丸師匠」と話したり、「向かいの空き地に囲いができた」「へえー」と師匠林家正蔵さんのものまねを交えたりとテンポよく進んだ。
また、着物をまくり上げ、軽快なリズムに乗って、弟子の林家きく麿さんと一緒に「いやーんばかーんダンス」を踊り、会場を沸かせた。
病院内の講堂には200席を用意したほか、講堂まで来ることができない患者のために院内放送のテレビで流した。 -
西箕輪中学校教諭 宮下健治さん(36)
03年4月、在外教育施設の派遣教員として、妻と1歳の長女を連れて、東アフリカの中心都市にあるナイロビ日本人学校へ赴任した。
「体験することは一番の学びだと思っている。肌で感じることが学習の近道。だから自分は外の世界へ出掛けた」
中学校には外国籍の生徒が増えていた。外国人への接し方に困惑し、自分の理解の限界を実感。海外旅行の経験も少ない「ちっぽけ」な自分を見つめ直すため、文部科学省などの試験を受け、ナイロビで3年間の教員生活を送った。 -
伊那市体育協会総会で本年度事業計画など承認
伊那市体育協会の役員総会が12日夜、伊那公民館であり、06年度は合気道部が新たに加盟し、全30団体の60人が出席して、各団体の本年度事業計画などを承認した。
会長の小坂樫男市長はあいさつで「スポーツのまちというなかで、施設などは他市に負けない充実がなされている。各団体が市民の健康の輪を広げ、市民みんながスポーツに取り組める努力を」と呼びかけた。
市体育協会の発展などに尽くしたとして、89年度から16年間にわたり、協会理事長を務めた所沢千秀さん(82)を表彰した。
ソフトテニス部理事と同時に理事長に就任し、市体育協会の充実・発展に尽力。また、終戦後に伊那公園にテニスコート(2面)が設置されてから、ソフトテニスの普及・発展に長年尽した功績をたたえた。
所沢さんは「スポーツ都市としていくつかの大会を伊那市に招くことができているのも各部のみなさんの尽力のたまもの。私自身、愉快に楽しく、体育の振興のために微力だが尽くすことができた」と述べた。 -
高尾神社で例祭とミュージックフェスタ
ツツジが見ごろを迎えている伊那市山寺の高尾公園で13日、高尾神社の例祭とミュージックフェスタがあった。伊那小学校児童の手作り楽器による演奏や太鼓演奏などがあり、訪れた人たちを楽しませた。
1933年から続く例祭は今年、74回目を迎えた。昔は5月11日に行われていたが、ちょうど高尾公園のツツジが見ごろになる時期ということもあり、11日に一番近い土日に開くようになった。
神事では、代表的な神前神楽「浦安の舞」を伊那小学校の女子児童が披露。扇と鈴の舞で、祝いと喜びを表現した。
ミュージックフェスタは、地元音楽バンドなど7組が、太鼓演奏などを披露。例年は大人の演奏を中心としたステージだったが、今年は地元の伊那小学校で手作り楽器に取り組んだクラスがあり、子どもたちにも参加してもらうことにした。
高尾公園のツツジは
約500本。樹齢70年近いものもあり、手狭となった場所の植え替え作業などもしてきた。今は赤、紫色などのヤマツツジが見ごろ。今後はサツキなどが咲き始めるという。 -
北田耕治・北野勝彦陶芸二人展 16日までベル伊那
「北田耕治・北野勝彦陶芸二人展」は16日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
県内小川村で築窯の北田氏と岡山県美作で作陶活動の北野氏の新作などが並ぶ展示販売会。とっくりやぐいのみなどの酒器や花器、日用食器など合計約400点が並ぶ。
北田氏は主に焼きしめ、黄瀬戸を中心に出品。地元で見られるクリの木、ヤマブドウ、北アルプスのカラマツ風景などをモチーフに、優しい絵柄が描いている。
北野氏は備前を焼く陶芸家の中でも少ないといわれる、白備前を中心に展示。土と焼き方に独自の工夫をこらした作品は、柔らかみ、温かみを伝えている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
はらぺこ保育園でみそづくり
おいしい手作りみそをつくろう竏秩B母親有志が立ち上げた伊那市富県の「はらぺこ保育園」の園児13人が10日、みその仕込みをした。
家庭でみそ作りをすることが少なくなる中、地域の伝統文化を学んだり、お年よりと交流する機会にすることなどを目的として昨年から始めた取り組み。昨年は、寒い日のお昼にみそ汁などにしてみんなで味わったところ、かなりの好評を得た。
今年は昨年より多い大豆6キロ、こうじ6キロの仕込みに挑戦。みそ玉づくりでは、出来るだけ大きな玉にしようと小さな手をいっぱいに広げて奮闘。途中からは、顔のあるみそ玉も並ぶようになり、粘土感覚で楽しんでいた。小林成親保育士は「昨年経験した子は手際がよい。玉も大きなものが作れるようになった」と話していた。
みそ玉は1、2週間ワラの上で休ませた後、樽へと漬け込み、来年1月ころから食べ始めるという。 -
はら美術でフジ子・ヘミング版画展
伊那市旭町のはら美術で16日まで、「天才ピアニストのもう一つの世界竏茶tジ子・ヘミング版画展」が開かれている。独特の感性でさまざまに表現された作品28点が、訪れた人たちを楽しませている。
聴力を失うなど、さまざまな困難に見舞われながらも心を打つピアノで多くの人を魅了してきたピアニスト、イングリット・フジ子・ヘミング。日本では、1999年にNHKで取り上げられたことをきっかけに、注目を集め始めた。今回は5月28日には松本市の松本文化会館でコンサートが開かれるため、事前にどんな人か知ってもらおうと作品展を企画した。
これまで発表された作品に加え、新作が4点も加わっている。モチーフは、欧州の国々の文化、ピアノ、猫など、これまでの人生に深くかかわってきたものが中心。独特のラインと色使いで、それぞれを幻想的に表現している。
入場無料。午前11時縲恁゚後6時。 -
JA上伊那と生活クラブ神奈川が田植え交流会
昨年7月から上伊那農業協同組合(JA上伊那)の減農薬栽培米の年間予約販売を始めた生活クラブ神奈川の視察団が12日、提携栽培をしている伊那市や宮田村のほ場で田植え交流をした。
田植え交流は4年目。生産者と顔の見える関係を築き、実際の生産を知ることで安心した消費につなげたり、生産者の応援をすることを目的としている。田植えだけでなく、草取り、生き物調査、稲刈りの時にも交流をしている。
来訪した林恵美団長は「生産者自身や生産の苦労を知り、必要最低限の農薬で安心な農産物を提供してもらうことが私たちの目指す関係。そういう生産者が年々増えており心強く感じた」と話していた。
昨年JA上伊那が生活クラブに出荷した減農薬米は約15トン。今年は3倍以上の約50トンを出荷する予定で、生産者も48人から166人となった。
農薬を9成分以内に抑えて栽培するため、慣行の25%ほど農薬使用量が少なく、消費者の評価も高いという。 -
正副議長選に各2人が立候補
立候補制による投票を導入した伊那市議会正副議長の立候補者届け出を12日に締め切った。各2議員が立候補した。
立候補したのは、議長に下島省吾氏(74)=無所属・伊那市富県、柳川広美氏(45)=共産党・伊那市中央、副議長に新井良二氏(61)=無所属・伊那市中央、原浩氏(68)=無所属・高遠町西高遠=(五十音順)。本議会では、立候補した人の中から投票して選ぶことを申し合わせている。
15日の市議会臨時会で正副議長を選任する。本会議を休憩して全員協議会を開き、立候補者が所信表明。そのあと、本会議を再開し、議長、副議長の順で単記無記名の投票によって決める。
臨時会の様子は15日午前10時から、伊那ケーブルテレビ(C35チャンネル)で生中継される。 -
14日につつじ祭り
伊那市は14日、鳩吹公園で第14回つつじ祭りを開く。太鼓演奏、ゲーム、豚汁サービスなど多彩なイベントを組んでいる。
公園「つつじの里」には、サツキ、エクスバリーなど11種類、3万本余が植えられている。すでにミツバツツジが咲き、順にリュウキュウ、キリシマツツジなどが続いて、見ごろは今月下旬という。
祭り当日は午前10時に式典を開き、伊那西部保育園の園児による出し物、横山区の大正琴演奏、記念植樹を展開する。
そのあと、10時40分からシイタケの駒打ち体験、おやき・ローメン、緑化木などの販売、11時半から手打ちそば、豚汁、白毛もちのサービスがある。
また、熱気球の試乗のほか、丸太切り、ペットボトルボウリング、風船つりなどのゲームも用意。
市では「ツツジに親しみながら、広い園内でゆったりと楽しく過ごしていただきたい」と多くの来場を呼びかけている。 -
宮沢梅径さんが刻字を伊那市生涯学習センターに贈る
伊那市山寺の書家宮沢梅径(本名・敏行)さん(74)は12日、伊那市生涯学習センターに「破草鞋(はそうあい)」と禅語を刻んだ刻字を寄贈した。
「破草鞋」は、わらじがすり切れるまで師のもとへ通い詰める意味。カツラをノミで彫り、てん書の文字を浮き上がらせた。下地を茶色に塗り、文字に金ぱくをはった。縦90センチ、横180センチ。
宮沢さんは県内中・南信の刻字グループ「崇嶺(しゅうれい)会」の創設者。作品は正月に制作し、3月末、伊那市生涯学習センターで開いた第26回刻字展に出品した。生涯学習センターの目的と一致することから、寄贈を申し出た。5階ロビーに展示され、多くの人の目に留まることを喜んだ。
小坂市長らは、4作目の寄贈に感謝した。 -
【登場】手良小学校校長 植木行雄さん(57)
「高学年の子どもが下の子どもたちの面倒をみれることは、大きな学校では持続できない。自立する力を自然と身に付け、思いやりの心を育てている」
校長職を初めて任された。全校児童156人の同小学校のような小規模校への転入は約20年振り。素直で素朴な人のつながりが身近にある、小さな学び舎の・ス良さ・スを改めて実感している。
教員生活は35年目。1972年、小県郡真田町の本原小で教べんを取りはじめて、東伊那、伊那、辰野西などの上伊那の学校を中心に教職に就く。県総合教育センターでは3年間、自立教育部で働いていた経験もある。
「子どもは本来、自分の思いを持って生きている」。
自ら追求して、自分自身をつくりあげている児童たち。失敗した経験を生かして、判断していく力を養っていける支援の場を提供することが教育理念だ。
児童を信じて「任せて、やらせてみる」。失敗は回り道になる可能性となるが、子どもが自分の力で得た経験は、教師が教える何倍もの学習になるという。
「自分で決定したことの失敗は本人にとっては苦にはならない。失敗しないようにレールを引くのではない。行き詰まった時の壁を乗り越える力を育てたい」
趣味は自宅でパンジーなどの花を育てたり、海や渓流で釣りをすること。パンジー栽培に至っては20年以上前から続く。例年、まざまな色の花が60鉢、玄関に並ぶという。
駒ヶ根市赤穂在住。両親、妻と4人暮らし。 -
畑の乾燥わらやビニールハウス焼く 伊那市富県
12日午前3時50分ころ、伊那市富県北福地の農業・池田袈裟勝さん(66)宅の近くにある本人所有の畑で火事があり、積んであった乾燥わら約1立方メートルの一部と、ビニールハウスの一部を焼失。池田さんが火が燃えているのに気づき消火した。
伊那消防署の調べでは、火は乾燥わらから燃え移り、ビニールハウスを燃やしたもの。タバコの投げ捨て、電気の漏電、石灰が水に反応して発火竏窒ネどの出火理由があるが、周りに石灰や電気はなく、本人も前日に火は使っていないという。
現場は夜になると電灯がなく暗い場所。道路は道幅約2メートルと細く、地元住民が朝夕に散歩するくらいだという。
伊那署は近くに火の気がないため、不審火の可能性も視野に入れながら捜査を進めている。 -
高遠北小で不審者対応避難訓練
伊那市高遠町の高遠北小学校(宇治正隆校長、61人)で10日、不審者対応避難訓練があり、実践を通して緊急時の対処法を確認した。
伊那署員が扮(ふん)するナイフを所持した不審者が、教室棟1階北東端のクラスに侵入したとの想定。教職員はマニュアルに沿って迅速に対応し、児童の安全確保を図った。
不審者が現れると、職員が非常用メガホンのサイレンで緊急事態を周知。各クラスの担任が驚きをみせる児童を体育館に素早く誘導し、男性教諭4人がさすまたで不審者を取り押さえた。
同校は「林で囲まれ、周囲には何もない場所にあり、携帯もつながらない。訓練を通してさらに対応を検証していきたい」とする。
高遠町交番の岩井智明所長は「職員の対応で素早く、落ち着いて、行動ができていてよかったと思う」と講評。登下校時の・ス声かけ・スにも注意を促し、▽知らない人にはついていかない▽大声で助けを求める▽なるべく一人では遊ばない竏窒ネどを呼びかけた。
宇治校長は「訓練ではあったが本気になって素早く避難できた。登下校時なども何かあったときには、友達と一緒になってできるだけ遠くへ逃げることも心がけてほしい」と話した。 -
協働、格差是正へ地域自治区充実期待
新伊那市発足に伴う市議会議員選挙も終え、新議員26人が誕生した。「新市の方向付けをする最も重要な4年間」とする声もあり、市民の期待は大きい。伊那毎日新聞社では、市議選に合わせて候補者34人を対象に、新市の課題や権兵衛トンネルの開通による期待など6項目にわたるアンケートを実施した。
新市の課題では、南信地域の中核都市となることに期待するなかで、旧3市町村のそれぞれの特色を生かした一体的なまちづくりや、行政の広域化により多様化した地域課題や住民要望への解決策として、「市民に開かれた行政」と「住民との協働からなる市政運営の進め方」を課題とする回答が目立った。
なかでも、過疎化が進む周辺部との地域格差をなくすための対応や、地域の声を行政に反映させるため、高遠町と長谷、旧市内7カ所に設置する地域自治区の充実を訴える意見も多かった。
高遠町と長谷の候補者は新市発足による国民健康保険税や介護保険料の値上げを指摘する。高遠町の候補者は、2010年からの出生祝い金の廃止、高齢者の暮らしを支援する事業の有料化など、「旧高遠町が努力してきたことが崩される。それぞれの市町村が住民のために行ってきたことを、合併を機に壊してしまうのではなく、守り発展させることが課題」としている。
ほかに、広域ごみ処理問題、福祉や子育て支援、広域防災対策などの具体的な課題も挙げていた。
地域自治区と市議会の位置付けの問いには、地域自治区を、地域課題を探り、活性化に向けて住民の意見を行政に反映させるための「重大な組織」、市議会は審議・判断をする機関であり、行政のチェックをする機能を「これまで以上に充実させる必要がある」とし、役割の本質はそれぞれ異なるが、重なっている部分もあり、連携した取り組みが必要と考える意見が多い。
特に、高遠町と長谷は「これまでの自治体の施策のなかの住民にとって良い面を失わないように自治的な機能を発揮していくこと」として、地域自治区に期待し、市議会においては「地域自治区の自主的な活動を尊重し、発展させるために協力していくことが大事」と主張する答えもあった。
地域自治区の心配な点は「地域エゴが出やすい組織」とし、議会は「伊那市全体の発展という視点で調整していく機能をもつべき」とする回答も。
地域自治区に設置される地域協議会の委員構成について、地域の意見が十分に反映するために「型にはまらない人選が必要」と強調する意見があり、市長の任命制となっている地域自治区長について、「住民の知恵や力を生かし自治を発展させるために」公募や公選にするなどの提言もあった。
また、高遠町と長谷の地域自治区長の給与の高さを問題視する議員もいた。
「合併前は別の市町村だった地域をどう思うか」の問いに対し、通勤や通学、地域交流などによる友好関係からそれぞれの旧市町村を身近に感じていたとするなかで、経済の中心地である伊那市、歴史や文化、豊富な観光資源、自然に恵まれた環境を有する両町村の見方が多く、それぞれの特徴を認識し、生かして、一体感のあるまちづくりの推進を掲げる声が多かった。
権兵衛トンネルの開通にあたっては、木曽谷との人的交流や文化交流をはじめ、木曽谷との連携を図り、中京圏など広域からの誘客を促進し、観光客の増大からなる観光や産業、経済の活性化への効果に期待していた。
また、過疎問題を抱えるなかで、産業立地の促進と住環境や道路などの基盤整備から定住者の増加を目論む意見がある一方で、観光や商業の促進による、アミューズメント的な地域形成の指向の強まりを懸念する声もあった。
就労域の拡大や高度医療の広域化などを挙げる回答も目立った。
そのほかの主張としては、地域自治区や地域協議会の設置により、「市議はこれまでのように地域課題に尽力し、伊那市全体のことについて大局的な視点で考え、議会において建設的な立場にならなければならないと考える」とした声があった。
「合併を成功させ、早い時期に南箕輪村や宮田村との合併を図り、10万都市を目指すべき」と、合併の拡大を主張する回答も。
また、三峰川流域の合併を機に「二つのアルプスを眺める『三峰川舟下り』コースの設置も魅力の一つ」とする提案もあった。 -
伊那60歳ソフトボール連盟リーグ戦開幕
伊那60歳ソフトボール連盟リーグ戦の開幕式が11日夜、伊那市の美篶六道原運動場であった。10チームが参加し、手良総合グラウンド、高遠町総合グラウンドを合わせた3球場で、8月中旬までの毎週水曜日に試合をして、総当たり戦で優勝を目指す。
式では昨季優勝チームの手良球友が優勝旗を返還。伊那勘太郎クラブの代表選手が「ソフトボールを通じて健康増進に努め、親ぼくの輪を広げたい」と宣誓した。
武田勝英会長は「体力増進と運動不足の解消、地域のソフトボールの発展に寄与することを目標とし、これまでに培った素晴らしいプレーを発揮して、勝負にこだわりながらも和気あいあいと楽しんで」とあいさつ。
来賓の小坂樫男市長は「伊那はソフトボールのまち。生涯スポーツとしてソフトボールをさらに盛んにしてもらいたい」とし、ジュニア育成の協力も求めた。