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全国学力テスト
小学6年生と中学3年生を対象とした全国学力テストが19日、実施された。
平成19年度に始まった全国学力テストは、小学6年生と中学3年生のすべてを対象に行われてきたが、今年からは国が学校を無作為に選んで行われることになり、伊那市では小学校5校、中学校1校が選ばれた。
県教育委員会によりますと、県内の公立小中学校では、小学校74校、中学校51校が選ばれたほか、自主的に小学校233校中学校99校でも実施された。
調査は、義務教育の水準向上のため学力、学習状況の把握をしようと文部科学省が実施した。学力テストの結果は8月下旬にまとまる予定。 -
伊那市と会津若松市が親善交流
江戸時代の高遠藩主保科正之が縁で旧高遠町と福島県会津若松市が親善交流を締結して10年を迎えた。
今後も友好関係を更に発展させていこうと伊那市は会津若松市と19日、親善交流を締結した。
会津若松市の管家一郎市長をはじめ、訪問団約100人が18日から伊那市を訪れている。
19日は、小坂樫男伊那市長や管家会津若松市長らが、信州高遠美術館横の芝生広場にコヒガンザクラを植樹した。
この後、会場を市役所に移し調印式が行われた。
旧高遠町は、保科正之が縁で平成12年9月24日に会津若松市と親善交流を結んだ。
平成18年3月31日の合併以降も市民レベルで交流を深めてきた。
親善交流が10周年を迎えたことから友好関係を更に発展させていこうと、伊那市と会津若松市が親善交流を結び、小坂市長と管家市長が親善交流書を取り交わした。
会津若松市からはうるし工芸の屏風が、伊那市からは伊那市の歌が刻まれた楯が記念品として贈られた。
伊那市と会津若松市は今後、お互いの祭りなどのイベントに参加するなどして交流を進めていくという。 -
中央道雨水排水について協議
中央道の雨水の排水について、伊那市の諏訪形区と中央道を管理する中日本高速道路株式会社が19日、対策案について意見交換をした。
伊那市の諏訪形集落センターで、諏訪形区を災害から守る委員会の委員や中日本高速道路株式会社、伊那市などから17人が出席し、話し合いが行われた。
諏訪形区では、平成18年の豪雨災害の時、農業用水路から水があふれ、床下浸水などの被害が発生した。
区では、農業用水路に中央道の雨水が流れこんでいることが原因の一つとして考えられることから、平成20年から、中日本高速道路や伊那市を交え対策について検討を行ってきた。
4回目の話し合いとなるこの日は、諏訪形区から中央道の法面を利用し集落の外れまで雨水を運ぶ水路を建設する案と、中日本高速道路から雨水が集中する場所にバイパスとなる新たな水路を建設する案が出された。
諏訪形区を災害から守る委員会の中谷幹男委員長は、「地区の安全を守るため、一歩ずつ交渉を進めていきたい」と話していた。
中日本高速道路株式会社の広瀬友康さんは、「地域の意見を聞き、出来ることについては関係団体と協議しながら進めていきたい」と話していた。
両者はそれぞれの案を持ち帰り、1カ月後に話し合いを行う予定。 -
高齢者ら専用駐車区間制度開始
高齢者や妊婦などを対象にした専用駐車区間制度が19日から全国一斉に始まり、伊那市に2台分が設置された。
高齢者らの専用駐車区間は、上伊那地域では伊那市のみで、坂下の長野銀行前に2台分が設置された。
これは、道路交通法の改正に伴い、高齢運転者などに優しい道路交通環境を整備しようと導入された。
専用駐車区間には、「標章車専用」の道路標識が設置されている。
利用できるのは、70歳以上の高齢者、体の不自由な人、妊婦と出産後8週間以内の女性。
警察署で「専用場所駐車標章」の交付を受け、駐車する際に標章を自動車のフロントなどよく見える場所におく。
長野銀行前の駐車区間の利用は、午前9時から午後5時まで。
対象外の車が駐車した場合は駐車違反となり、通常より高い反則金が科せられる。
伊那警察署では、「対象となる人は申請をして、活用してほしい」と話している。
長野県全体では、専用駐車区間は10カ所39台分が設置されている。 -
翔の会洋画展
上伊那の元陽展出品作家でつくる翔の会は、初めての洋画展をいなっせで開いている。
いなっせ2階ギャラリーには、80号から100号の大作20点が飾られている。
翔の会は、上伊那地域の元陽展出品作家10人が加盟していて、自然の法則の美を追求している油絵研究グループ。
会場には、自然の色の調和やコントラスト、造形美をそれぞれの視点から描いた作品が並ぶ。
代表の須澤重雄さんは、「詩情豊かなロマンの表現を多くの人に見てもらいたい」と話している。
翔の会洋画展は20日まで。 -
伊那市内弁当店でノロウイルスによる食中毒発生
伊那保健所は19日、伊那市内の弁当店でノロウイルスによる食中毒が発生したと発表した。
伊那保健所によると、食中毒が発生したのは伊那市坂下の弁当店、合資会社双葉弁当店。
伊那保健所はこの弁当店に対し、19日から22日までの4日間営業停止を命じた。
患者は4月11日にこの弁当店で調理された巻きずしなどを食べた2グループ178人中89人。
検査により患者及び調理従事者の便からノロウイルスが検出された。
なお患者は全員快方に向かっているという。 -
あぐりスクール開校
小学生が農業体験などをするJA上伊那のあぐりスクールが18日、開校し、伊那市のJA上伊那本所で式が行われた。
あぐりスクールは、子ども達に農業を体験してもらいながら食物や農業の重要さを感じてもらおうと開かれていて今年で5年目。
今年は、小学校2年生から6年生までの児童92人が入校した。
あぐりスクール校長の宮下勝義代表理事組合長は「体験を通し食の大切さや食べ物に対しての感謝の気持ちを持ってほしい」とあいさつした。
この後、東春近の畑に移動してトウモロコシとジャガイモの種まきに挑戦した。
子ども達は土の感触を楽しみながら種をまいていた。
あぐりスクールは12月まで行われる。次回は5月に田植え体験を予定している。 -
伊那市長選挙・市議会議員選挙
任期満了に伴う伊那市長選挙と市議会議員選挙が18日、告示された。
市長選挙には新人2人が立候補した。
市議会議員選挙には、定数21に対して24人が立候補して、市長選、市議選とも選挙戦に突入した。
伊那市長選挙立候補者は届出順で、白鳥孝さん(54)無所属・新人。前副市長で西箕輪中条。対話を基本に市民の目線に立った民間感覚による自治体経営を訴えている。
野口俊邦さん(67)無所属・新人。元信州大学農学部長で西町。憲法を暮らしに生かし、一人ひとりの市民を大事にする市政への転換を訴えている。
伊那市長選挙は25日投票が行なわれ、即日開票される。
一方、伊那市議会議員選挙には、定数21に対し現職14人、新人10人の合わせて24人が立候補した。
党派別では、共産が4人、公明が2人、ほかは無所属。
市議会議員選挙も25日に投票が行われ、即日開票される。
なお19日から24日まで期日前投票が行われている。
17日現在の選挙人名簿登録者数は5万6809人。
伊那市選挙管理委員会の田中信也委員長は、「自らが主権者であるとの自覚を持って、積極的に投票するようお願いいたします」との委員長談話を発表した。 -
伊那市長選挙 市議会議員選挙告示
任期満了に伴う伊那市長選挙と市議会議員選挙が18日告示された。
市長選挙には、すでに出馬表明していた前の副市長白鳥孝さんと信州大学農学部の名誉教授野口俊邦さん2人が立候補を届出。
市議会議員選挙には、定数21に対して現職14人、新人10人の合わせて24人が立候補して、市長選、市議選とも7日間の選挙戦に突入した。
白鳥孝さん(54)無・新は、前の副市長で、住所は西箕輪中条。
対話を基本に市民の目線に立った民間感覚による自治体経営を訴える。
野口俊邦さん(67)無・新は、元信州大学農学部長で、住所は西町。
憲法を暮らしに生かし、一人一人の市民を大事にする市政への転換を訴える。
白鳥さんは、今日午前8時半過ぎに、300人の支持者が見守る中、中央区の事務所で第一声をあげ、その後市内全域をくまなく遊説した。
一方野口さんは、100人の支持者が見守る中、午前11時に西町の事務所駐車場で第一声をあげ、その後市内全域をくまなく遊説した。
伊那市長選挙は、25日投票が行なわれ、即日開票される。
一方、定数21の伊那市議会議員選挙には、3人オーバーとなる24人が立候補した。
党派別では、共産が4人、公明が2人、ほかは、無所属。
市議会議員選挙も、25日に投票が行われ、即日開票される。
17日現在の選挙人名簿登録者数は、5万6,809人。19日から24日まで、期日前投票が行なわれる。 -
伊那ビジネス専門学校入学式
伊那市狐島の伊那ビジネス専門学校で16日、入学式が行われた。
本年度は新入生男子3人と女子3人の合わせて6人が、情報経理学科2年制に入学した。
新入生を代表して伊那市の宮澤優志さんは、「本校の学生としての誇りをもって校則を守り、学業に専念することを誓います」と宣誓した。
また三澤岩視理事長は、「取れる資格をたくさんとって新しい道に進んでいってもらいたい」と式辞を述べた。
新入生は今後、コンピューター操作や簿記会計を学び、簿記検定2級や日商PC検定などの資格取得を目指す。 -
木のアウトレット市
市場価格の10分の1ほどで木材が購入できる「木のアウトレット市」が17日から、伊那市高遠町の上伊那森林組合中部支所で開かれている。
17日は、薪ストーブに使う薪用木材などを目当てに、多くの人が会場を訪れ、軽トラックいっぱい、木材を積み込んでいた。
これは、上伊那森林組合が、毎年春と秋の2回、開いているもので、今年で6年目になる。
並んでいる木材はすべて、上伊那の里山を整備した時にでた木材。
これらは、一般的な木材の市場では規格外となってしまうが、安い価格で提供することで、地元の木を使ってもらおうとアウトレット市を開いている。
販売しているのは、丸太や板、薪用木材など、さまざまだが、どれも市場価格の10分の一ほどで購入することができるという。
木のアウトレット市は、18日も午前10時から午後2時まで、上伊那森林組合中部支所で開かれる。 -
700年前の遺跡「蟻塚城跡」 竣工式
およそ700年前、伊那市美篶にあったとされる蟻塚城(ありづかじょう)の跡地に、城跡の碑が建てられ、17日竣工式が行われた。
17日は地区住民や関係者など約40人が参加して、竣工を祝った。
蟻塚城は、およそ700年前、鎌倉時代から室町時代にかけて存在した城で、笠原地区の豪族、笠原氏が治めていたとされている。
笠原地区では、地域に残る貴重な歴史遺産を後世に伝えていこうと、去年5月に蟻塚城跡保存会を設置し、17日まで整備をしてきた。
蟻塚城は、7段のひな壇型に形成された山城で、現在御射山大社がある2段目部分から、頂上に当たる本丸部分に階段がかけられた。
また、伊那市が一望できる頂上には丸太のベンチが置かれ、座りながら景色を楽しむことができる。
保存会では、今後ドウダンツツジや桜、楓などを植える他、あずまやを設置する予定。 -
高遠城址公園 雪被害
16日夜遅くから今朝にかけて上伊那地域は雪となり、各地で雪による被害が発生した。
高遠城址公園では桜の枝が折れる被害があり、来場者の安全確保のため正午からの開園となった。
深夜1時過ぎ、高遠城址公園の桜を管理する桜守が、公園内を歩きながら長さ7メートルの竹の棒を使って枝に積もった雪を落としていた。
公園内に出店を出している店主らも屋根に積もった雪を落としていた。
夜が明けた高遠城址公園。園内には折れた桜の枝が散乱し、桜守や伊那市の職員らが運び出し作業に追われていた。
園内は雪や折れた枝が落ちてくる可能性があるとして、朝から入園禁止となった。
公園を訪れた観光客は警備員から事情を聞き、入園できないことを残念がっていた。
折れた枝は近くの花の丘公園の駐車場に運びこまれた。
正午近くになって、公園の安全が確認されたため開園し、並んでいた観光客らが次々に園内に入っていた。
開園が遅れたことや足場が悪いことから、17日だけ入園料が無料となったが、照明機器の故障により、今夜のライトアップは中止となった。
関係者によると、桜が満開の高遠城址公園に雪が降り、入園禁止になったのは初めてのことだという。
17日は他に雪の影響で木が倒れ、伊那市美篶中県と伊那市高遠町のループ橋近くの国道361号が通行止めとなった。
伊那警察署によるとループ橋近くは通報があってから1時間後の午前5時30分頃に、また美篶中県は通報があってから、1時間半後の午前8時過ぎに撤去作業は終了した。
この倒木によるケガ人などはなかったという。 -
伊那ナイターソフトリーグ開会式
第34回となる今年度の伊那ナイターソフトボールリーグの開会式が、16日夜行われた。
16日夜は雨のため、伊那市のウエストスポーツパーク管理センターで開会式が行われ、リーグ戦に参加する25チームの代表が集まった。
開会式では昨年度の優勝チームから優勝旗が返還された。
春日利男会長は「寒い冬が終わり、いよいよ球春。1年間怪我のないようにソフトボールを楽しんでください」とあいさつした。
昨年度の優勝チーム、アスターの酒井知之さんが選手宣誓をした。
リーグ戦では、5月から9月まで、25チームがAリーグとBリーグに分かれ、それぞれ優勝を目指す。
また、16日夜は伊那ケーブルテレビ杯春季トーナメントの開会式も行われ、参加する14チームが大会に向け士気を高めていた。 -
高遠町歴史博物館 収蔵庫完成
新しく建設された伊那市の高遠町歴史博物館の収蔵庫が完成し13日、竣工式が行われた。
13日は、市の関係者など40人が出席しテープカットなどをして完成を祝った。
平成8年に開館した博物館は、現在1000点を超える資料が保管されていて手狭となっていた。
新しい収蔵庫は、歴史博物館東側に隣接する形で建設された。
収蔵庫は鉄筋コンクリート平屋建てで、延べ床面積は約164平方メートル。
温度と湿度が調整しやすいよう、壁は木材を使った2重構造にした他、古文書などの書籍類を管理する稼働書庫や壁面に資料を固定するラックなどが備え付けられた。
また、雨の日でも荷物の出し入れが出来るトラックヤードも設けられた。
小坂樫男伊那市長は「貴重な資料を後世に残し、寄託などにも対応できる施設として活用していきたい」と挨拶した。
高遠町歴史博物館では、収蔵庫の内部の環境を整えてから資料などの運び込み作業を行うことにしている。 -
JA上伊那生活部会がハイチへ義援金
農家の女性でつくるJA上伊那生活部会は、14日、今年1月に発生したハイチ地震の復興支援募金53万5,537円を、宮下勝義代表理事組合長に届けた。
14日は、生活部会の大石 皐月(さつき)部会長がJA上伊那本所を訪れ、宮下組合長に目録を手渡した。
JA上伊那生活部会では、今年2月から4月上旬まで、上伊那の16支所ごとに部会員に募金を呼びかけたところ、4,717人から、53万5,537円が集まった。
大石会長は、「一人あたりにするとわずかな金額だが、組織のまとまりで大きな金額になった。復興に役立ててほしい」と話していた。
この募金活動は、JAの全国的な取り組みで、支援金は、日本赤十字社などを通じて被災地の救援活動に使用されるという。 -
桜奏会が高遠囃子
伊那市高遠町に古くから伝わる高遠囃子を保存継承している桜奏(おうそう)会は、15日夜夜満開の高遠城址公園で巡行した。
15日夜は、桜奏会のメンバー20人が、提灯を先頭に、太鼓や笛、三味線などを演奏しながら満開の桜のもと公園内を巡行した。
高遠囃子は、だるま市で有名な鉾持(ほこじ)神社の4月の例祭で、山車とともに囃し歩かれていたが、現在は、9月の燈籠祭りで演奏されている。
桜奏会では、花見客が大勢訪れるこの時期にも伝統の音色を楽しんでもらおうと10年ほど前から公園内での巡行を行っている。
高遠閣を発着点に桜雲橋を渡り公園を一周するコースで、往路はゆっくりとしたテンポの本囃子、復路は、テンポが速く賑やかなかえり囃子で巡行した。
桜奏会の北條良三会長は、「寒くて手がかじかんでしまうが、満開の桜の下で演奏するお囃子は独特の風情がある」と話していた。
高遠城址公園の桜の開花状況は、寒さも手伝って16日現在、まだ見頃となっている。 -
伊那市創造館 竣工
伊那市が学習と交流の拠点再生事業として、荒井区の旧上伊那図書館を改修した伊那市創造館が完成し、16日竣工式が行われた。
昭和5年に建てられた旧上伊那図書館を耐震化し、バリアフリー化した。
昭和初期の洋館の風格はそのままに改修したもので、総事業費は、9億6,000万円。合併特例債やまちづくり交付金でまかなった。
竣工式では、記念アトラクションとしてクラシックワールド室内アンサンブルによる弦楽5重奏の演奏があり、建物にマッチした重厚で美しいハーモニーが完成に華を添えた。
旧上伊那図書館は、昭和5年に辰野町の実業家、武井覚太郎の寄付により建設された。
上伊那地域では、唯一の昭和初期の歴史的建造物。
改修工事は、当時のままの姿をそのまま後世に伝えていこうと行われた。
入り口を入ると、エレベーターが新しく設置されていますが、階段の手すりは、これまであった大理石がそのまま使われている。
1階は、さまざまな分野の講座やワークショップなどに活用できる体験学習室や自習スペースとして自由に使える学習室。2階には、国の重要文化財に指定されている貴重な遺物を展示する常設展示室が、3階は、講演会や演奏会に使うことができる講堂がある。
講堂は、床板もこれまでのものをそのまま使い、雰囲気が残された。
竣工式で小坂樫男市長は、「市民が気軽に訪れ、憩いの場となることを願っている。周辺の生涯学習施設と連携して、中心市街地の魅力あるエリアになることを期待したい」とあいさつした。
創造館には、本館と収蔵庫棟がある。
本館南側の収蔵庫棟は、地下1階地上1階の施設で、明治以来、上伊那教育会を中心に蒐集されてきた2万点に及ぶ貴重な資料や文化財が空調管理された収蔵室に保管される。
手すりには、当時の大理石が本館から移設された。
伊那市創造館は、5月24日開館予定で、常設展示のほか、小学校で所蔵する美術品を一堂に展示する学校のお宝展が開催されることになっている。 -
高遠焼 唐木米之助・浦野真吾作品展
高遠焼の第一人者で高遠在住の唐木米之助さんと孫の浦野真吾さんの作品展が伊那市高遠町の喫茶店、アイダッシュで開かれている。
会場には、桜の色をイメージしたという壷をはじめとする唐木さんの作品22点と孫の浦野さんの作品44点の合わせて66点が並んでいる。
高遠焼は、江戸時代に月蔵山から高遠城内に水を引くために、土管を焼いたのが始まりとされている。
一時途絶えていたが、昭和50年に復活し、平成7年には、勝間の白山に登り窯が完成した。
今回並んでいる作品は、その登り窯で去年窯だしした新作で、上薬と窯が独特の風合いをかもし出している。
孫の浦野さんの作品は、祖父で師匠の唐木さんの作品とはひと味違い、透明感が漂う。
浦野さんは、伝統を守るべく10年ほど前に焼物の道に入った。
唐木米之助・浦野真吾作品展は、5月5日まで、伊那市高遠町西高遠のカフェ&ギャラリー、アイダッシュで開かれている。 -
伊那市荒井の交通死亡事故 現地診断
今年3月に伊那市荒井で、横断歩道を横断中の女性が軽自動車と衝突し亡くなった事故で、再発防止のための現地診断が、14日行われました。
現地診断は、伊那警察署や伊那市、交通安全協会などが行った。
事故は、今年3月17日午後6時半頃、伊那市駅方面から西箕輪方面に走行中の軽自動車が、横断歩道を歩いて渡っていた81歳の女性と衝突し、この女性が死亡したもの。
現場は、見通しが良い道路で、夜間に横断すると横断中の文字が表示される電光掲示板がある。
現地診断の結果、再発防止策として電光掲示板が見えやすくなるように街路樹を手入れすること、横断歩道の塗り直し、路上駐車の取り締まりやスピード制限の強化などが出されていた。
これらの防止策は、市や警察、交通安全協会などで対応していくという。 -
長野県元気づくり支援金選定開始
長野県が自治体や住民の自主的な取り組みを支援する地域発元気づくり支援金に、上伊那地域では64件、1億3600万円ほどの申請があった。
伊那合同庁舎で15日、本年度の支援金の採択事業を選定する委員会が開かれた。
本年度の上伊那地域への配分額は、昨年とほぼ同じ9620万円。
それに対し、上伊那の自治体や各種団体などから、昨年よりも6件、額にして2500万円ほど多い64件、1億3600万円ほどの申請があった。
市町村別の申請の内訳は、伊那市が27件で5600万円、箕輪町が6件1700万円、南箕輪村が3件420万円などとなっている。
事業区分では、教育文化の振興が16件約4千万円、特色ある観光地作りが11件3800万円などとなっている。
市川武二上伊那地方事務所長は、「今年も特色あるユニークな取り組みが集まった」とあいさつした。
次回の委員会は20日に開かれ、今月末に採択事業が決定する予定。 -
西箕輪南部保育園に五月人形寄贈
伊那市の西箕輪南部保育園に五月人形が寄贈され、園児が15日、一足早く端午の節句を祝った。
同保育園に飾られた五月人形は、保育園近くに住む三堀幸子さんが寄贈した。
成人した三堀さんの孫の五月人形で、長年しまったままになっていたことから今回、子どもたちに喜んでもらおうと贈った。
地域のお年寄りが協力して五月人形を飾り、園児と一緒に一足早く端午の節句を祝った。
また、園児一人ひとりに三堀さんから柏餅がプレゼントされ、皆で味わった。
小名木伸枝園長は、「地域の方が子どもたちに喜んでほしいと協力してくださる気持ちがとてもうれしい」と感謝していた。 -
伊藤三千人さん油絵展
伊那市高遠町出身の画家・伊藤三千人さんの油絵展が15日から、伊那市のベルシャイン伊那店で開かれている。
会場には、油絵と水彩画約50点が展示されている。
個展を開いている伊藤三千人さんは一水会の会員で、現在、神奈川県に暮らしている。
ベルシャイン伊那店では2年おきに個展を開いている。
今回は、故郷の高遠をはじめとする伊那の風景や、フランスなど外国の風景の作品が展示されている。
また、個展では初めて披露する水彩画も並んでいる。
伊藤さんは外国で絵を描くとき、油絵の代わりに水彩画で刻銘にスケッチをする。
今回は、その水彩画の一部を展示している。
伊藤三千人さんの油絵展は20日まで。 -
年金支給日に振り込め詐欺撲滅呼び掛け
年金支給日の15日、伊那警察署などは振り込め詐欺撲滅のためATM利用客にむけ注意を呼びかけた。
八十二銀行伊那市駅前支店など5カ所で、伊那警察署の署員と防犯ボランティア団体「伊那エンジェルス隊」が注意を呼びかけた。
この活動は、年金支給日に合わせて行っているもので、今年で3年目。
訪れたATM利用客に詐欺の手口などが書かれた広報用チラシと啓発用グッズを配り注意を促した。
伊那署管内では一昨年10件総額809万円だった振り込め詐欺の被害は、去年はなく、また今年も14日までに被害はない。
伊那市などで息子の名をかたり「インフルエンザで声が変わった」などという内容の不審電話が発生していることから、伊那署では不審な電話があった場合は、一度電話を切り、家族に相談するか、伊那警察署に連絡するよう呼び掛けている。 -
新上伊那地方事務所長に聞く
市川武二さん上伊那地方事務所の所長に、今年4月1日付けで新しく市川武二さんが着任した。
市川武二さんは、埼玉県生まれの57歳で、東筑摩郡の現在の筑北村で育った。
1975(昭和50)年に県職員となり、企画局企画課土地対策室長、商工労働部産業政策課長などを歴任、今年4月に上伊那地方事務所長に着任した。
上伊那の印象については、「上伊那は上の段から見ると、北海道かと思うような、これが長野県かと思うような風景がみられる。長野県でも珍しいと感じている」と話す。
企画局企画課土地対策室長時代は、南アルプスなどでの風力発電事業について問題となった時期で、環境アセスメントの強化などの条例を整備した。
また、商工労働部産業政策課長時代には、リーマンショックから始まる世界同時不況の中で、県の緊急経済対策に取り組んだ。
上伊那の産業については「上伊那の工業出荷額が多いことは承知しているが、そんなに他地域と大差があるわけではない。産業といっても製造業に限らず、観光・農業・林業も産業だ。観光で言えば上伊那だけでなく広域的な観光を考えなければならない。製造業だけを見た場合でも上伊那管内だけを取り上げて見ないほうが良いだろうと感じている。今後の取り組みとしては、農商工の連携で、他にないものを作り出していくことが今後ますます重要になるのではないかと感じている。」と話している。
市川さんは、商工労働部で7年、企画局で6年勤めていて、得意だった分野から着手したいとしている。
家族は妻と息子2人娘1人。家族を長野市に残し、現在は単身赴任。
趣味は県職員になってから始めたという野球で、現在も県職員でつくるOBチームで、全国大会出場を目指しているという。 -
有賀殿夫さん日本画展
南箕輪村在住の有賀殿夫さんの日本画展が、伊那市坂下のはら美術で開かれている。
会場には、日本画42点が展示されている。
個展を開いている有賀殿夫さんは現在76歳。
はら美術での個展は5年ぶり、2度目になる。
有賀さんは、仕事をしながら趣味で日本画を描き続け、中央の展示会で数多く入選している。
日本美術院の院友で、研究会に参加して絵の勉強を続けている。
今回は、桜の作品をはじめ、山や花などを描いた作品を展示している。
有賀殿夫さんの日本画展は18日まで。 -
民話「孝行猿」資料館開館
伊那市長谷に伝わる民話、孝行猿の資料館が、伊那市長谷の南アルプス生涯学習センター「入野谷」内に完成した。
14日は市の関係者など約70人が、完成した資料館を見学した。
資料館は、孝行猿の話のゆかりの地、伊那市長谷市野瀬にある入野谷の2階に設けられ広さは約28平方メートル、工事費など事業費は約570万円となっている。
孝行猿の資料館はこれまで個人の住宅内にあったが、平成19年に閉館となったため、今回あらたに設置された。
孝行猿の話は、猟師に打ち殺された親猿を3匹の子猿が助けようとする民話で、伊那市無形文化財に指定されている。
資料館には物語をイメージする囲炉裏のある部屋がつくられ、殺された親猿を助けようとする子猿の姿が彫刻で表現されている。
また小学校の道徳の時間に教材として読まれていた「孝行猿の話」を掲載した本が展示されている。
ほかには、長谷に関する映像記録を見ることができるコーナーや展示パネルなどがある。
14日は資料館完成を祝う記念式典も開かれ、長谷小学校の児童が「孝行猿の歌」を披露した。
式典ではほかに、地元の民話を紙芝居で伝える活動をしているグループが孝行猿の紙芝居を披露した。
資料館は伊那市長谷の南アルプス生涯学習センター「入野谷」内にあり入場無料で見学することができる。 -
伊那北小で1年生を迎える会
伊那市の伊那北小学校で、14日、1年生を迎える会が開かれた。
5日に入学した1年生83人は、6年生に手を引かれながら、アーチをくぐって入場した。
1年生を迎える会は、児童会が企画し2週間ほど前から準備を進め、くす玉も手作りした。
児童を代表して6年生の濱 望(のぞみ)くんは「学校には、楽しい事が沢山あります。早く仲良くなって一緒に遊びましょう」と呼びかけた。
この後、6年生とペアになって座った1年生は、自己紹介をしたり、ゲームや○×クイズを楽しんだ。
伊那北小学校の1年生は、今週いっぱい午前中での下校となっているが、来週からは午後の授業も始まるという。 -
JA上伊那東春支所 完成
建て替えが進められていた、伊那市のJA東春近支所の完成を12日、関係者が祝った。
JA上伊那の宮下勝義代表理事組合長の合図で、テープカットが行われ、新しい施設の完成を祝った。
新しい支所は、これまでの建物の西側に作られ、鉄骨2階建て、総面積がおよそ1千3百30平方メートル。
2階には新たに、組合員の要望により調理室が作られ、今後料理教室の開催をして行く計画。
宮下代表理事組合長は「地域のよりどころとして活用される施設にしてきたい」と挨拶した。 -
上伊那で軽自動車の出張車検検査始まる
普通自動車の車検を行っている伊那市上の原の上伊那自動車検査場で13日、軽自動車の車検の出張検査ができるようになった。
上伊那自動車検査場に13日から検査官が派遣され、軽自動車の出張車検検査が始まった。
自動車整備工場は、検査官がいて自社で車検ができる指定工場と、点検整備のみで車検ができない認証工場がある。
上伊那地域の認証工場はこれまで、軽自動車の車検は松本市にある軽自動車検査協会の松本支所で検査を受けていた。
上伊那自動車検査場維持会などの10年に及ぶ陳情活動が実を結び今回、上伊那で検査が受けられることになった。
検査官は月2回派遣され、1日120台の検査が可能になる。
初日は80台が持ち込まれた。
松本支所での軽自動車の車検台数は、上伊那分は年間約5千台。松本支所では、今後、車検全体の6割程度を上伊那で実施していきたいとしている。