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高遠城址公園 開花宣言
伊那市は、さくら祭りが行われている高遠城址公園のタカトオコヒガンザクラの開花を、10日、宣言しました。 去年より、1週間遅い開花宣言となります。 日当たりがよく毎年一番早く咲く公園の南ゲート周辺です。 数輪の桜が咲き、開花が宣言されました。 高遠城址公園には、小ぶりで濃いピンクの花を咲かすタカトオコヒガンザクラが1,500本以上植えられていて、県の天然記念物に指定されています。 毎年地元や県内外から多くの観光客が訪れていて、去年の有料入園者数は15万8,274人でした。 園内の桜を管理する桜守によりますと、「今年は蕾の色が良く濃いきれいな花になるのではないか」と話していました。 園内の桜はまだ蕾で、伊那市では満開は週末から週明けと予想しています。 開花宣言に伴いあすから有料となります。 入園料は、大人500円、小中学生は250円で、伊那市民は無料です。 期間中は、14日まで熱気球体験が行われている他、獅子舞や篠笛の演奏が予定されています。
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高遠城址公園 観光客受け入れ始まる
一方、伊那市高遠町の高遠城址公園では、訪れた人たちの受け入れが始まっています。 高遠高校の生徒による観光案内所のガイドが8日から始まり、訪れた人たちに伊那市の観光パンフレットを配っていました。 ガイドをするのは、高遠高校の生徒会など3年生11人です。 生徒のガイドは、伊那市観光協会が今年初めて依頼しました。 伊那市の観光パンフレットを配る他、い~なガイドの会のアシスタントとして、道案内や写真撮影などを行います。 生徒のガイドは、9日と15日・16日に行われます。 8日の公園内の桜はつぼみで公園南側では、1輪花が開き、訪れた人が写真におさめていました。 三の丸では、伊那のご当地グルメが提供される「伊那のうまいもん大集合」が始まりました。 ローメンや餃子、ソースかつ丼のほか、今年はガレットが初めて出店しました。 伊那のうまいもん大集合は、16日(日)まで行われます。
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一夜の城 一夜で築かれなかった可能性「高い」
戦国時代に織田軍が高遠城を攻略するために、伊那市富県につくったとされる一夜の城跡近くから、新たな堀が発掘されました。 この発見により伊那市は、「一夜の城が一夜で築かれたものではない可能性が高い」と発表しました。 7日は発掘現場で報道機関向けに説明会が開かれました。 発掘現場は、伊那市富県貝沼の私有地で家を建てる際に調査したところ、新たな堀が発掘されました。 堀は2段になっていて、水が溜まっている深い部分が古い堀の跡で、後から手前の土を削って「土塁」と呼ばれる城壁を高くした可能性が高いということです。 当時、堀の一番深い部分から土塁の一番上までは5メートルほどあったとみられ、戦で鉄砲が使われるようになり、その対応策として改修が行われたのではないかということです。 このことから、一夜の城は、昔から富県に住み着いていた有力者の城で、その城を織田軍が高遠城攻略のために改修してつかった可能性が高いということです。 創造館学芸員の濱慎一さんは「平成24年の調査でも2段になった堀は発掘されていた。今回2か所で確認されたことから、少なくとも堀は一夜で築かれたものではないことがわかった。調査を進めていけば、富県にどんな有力者がいたのかなど、地域の歴史も明らかになるかもしれない」と話していました。 これまでに周辺から織田軍に関する出土品はなく、織田軍が実際にこの場所を使ったという証拠はないということです。 伊那市では、今後、文化財の範囲を広げるよう県に申請し、さらに詳しい調査を行っていきたいとしています。
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伊那市の高遠北小学校で入学式
伊那市高遠町の高遠北小学校で5日に入学式が行われ、新1年生が学校生活をスタートさせました。 高遠北小学校には今年度、男子3人、女子5人の、合せて8人が入学しました。 志村昌之校長は、「朝は自分で起きる、挨拶をする、相手のために手伝いをする、後片付けをする、の『あ』から始まる4つの事を約束しましょう」と話しました。 児童を代表して青木謙太郎君は「2年生から6年生はみんな優しい友達です。一緒に楽しくすごしましょう」と呼びかけました。 式の後、初めての学級指導が行われ、机の上に置かれた新しい教科書や文房具を鞄に入れていました。 伊那市、箕輪町、南箕輪村では6日が入学式のピークとなっています。
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熱気球での花見を前に試乗会
伊那市高遠町の高遠城址公園の花見シーズンに合わせて行われる熱気球体験の試乗会が3日に開かれました。 この日は地元住民や報道関係者向けに試乗会が開かれ、公園内の駐車場から、長野県のマスコットキャラクター「アルクマ」がデザインされた熱気球が上がりました。 四方をロープで固定した係留(けいりゅう)飛行と呼ばれる方法で、上空15メートルまで上がり、5分ほど滞在します。 上空からは、公園の桜や高遠の街並みを見ることができます。 試乗したある女性は「良い眺めだったし気持ちよかった。桜が満開の時には素晴らしい景色になりそう」と話していました。 毎年、高遠城址公園へのツアーを企画している東京都の旅行会社が、伊那市観光協会などに企画を提案し実現しました。 クラブツーリズムの堀口直哉さんは「お客様が2度来たいと思えるようなツアーの実現をテーマに企画した。桜の名所として知られる場所でこれだけ協力していただけるのは嬉しい」と話していました。 熱気球体験は、10日から14日までの5日間行われる予定です。 受付は午前8時から午前8時半までで、料金は12歳以上が2400円、6歳から11歳が1800円、2歳から5歳までが500円となっています。 雨天や風速3メートル以上の場合は中止となります。
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片岡鶴太郎さん絵画展 「信濃の四季」スタート
タレントで画家の片岡鶴太郎さんの絵画展「信濃の四季」が2日から、伊那市高遠町の信州高遠美術館で始まりました。 会場には片岡さんの描いた日本画、88点が展示されています。 片岡さんは、伊那市の華道家・唐木さちさんとの縁で、毎年この時期に伊那市で展示会を開いていて、平成24年には芸術文化大使に委嘱されています。 岩絵具や水彩絵具、薄墨などを使い、自然やくだものなどを淡い色で描いた作品が多く並んでいます。 春夏秋冬を描いた「四季彩歳(しきさいさい)」は、4枚の掛け軸それぞれに、夜桜や蓮の花など季節の風景を描いています。 この日はオープニング式典が行われ、白鳥孝市長や唐木さんがテープカットを行いました。 白鳥市長は「多方面で活躍している方に、伊那に心を寄せていただきありがたい。公園を訪れた多くの人に作品を見ていただきたい」と話していました。 片岡さんの絵画展「信濃の四季」は、5月21日まで、伊那市高遠町の信州高遠美術館で開かれています。
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高遠城址公園 さくら祭りスタート
天下第一の桜として知られる伊那市高遠町の高遠城址公園が1日公園開きとなり、さくら祭りがスタートしました。 1日は、伊那市観光協会会長の白鳥孝伊那市長と園児が公園の象徴的な存在の桜雲橋を渡り、問屋門の前で開門を宣言しました。 高遠城址公園には31日から雪が降り、5センチほど積もったということですが、枝が折れるなどの影響はありませんでした。 毎年桜が早く咲く公園南側では、蕾が膨らんでいます。 日本気象協会では、開花を11日、満開を18日と予想しています。 関係者約40人が出席した公園開き式で白鳥市長は、「桜を、伊那市を訪れる一つのきっかけとし、多くの人にまちをゆっくり観光してもらいたい」とあいさつしました。 今年のさくら祭りでは、5日~7日と10日~14日までの期間熱気球で上空から桜を見ることができます。 8日~16日は伊那のご当地グルメが楽しめる「伊那のうまいもん大集合」も行われます。 2日から散り終わりまでは夜間のカラーライトアップも行われます。 高遠城址公園のさくら祭りは、1日から30日までとなっています。
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高遠町の国道361号 通行止め解除
土砂崩落の影響で片側交互通行となっていた伊那市高遠町の国道361号の交通規制が31日午後4時に解除されました。 31日片側交互通行の三角コーンが撤去され高遠町の国道361号およそ150メートルの交通規制が解除されました。 土砂崩落は1月8日に発生し全面通行止めとなり2月21日から片側交互通行となっていました。 道路を管理する伊那建設事務所では落石防護柵の設置や斜面の岩をワイヤーで固定する作業を行ってきました。 4月1日から高遠城址公園でさくら祭りがはじまることから伊那建設事務所では「これまで迷惑をかけてきたが大きな行事に間に合わせることができた」と話しています。
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花見シーズンに向け「おもてなし」準備
伊那市高遠町の高遠中学校では、高遠城址公園の観桜期に向け訪れた人たちをもてなす準備が進められています。 高遠中学校では毎年、校庭を訪れた人たちの為の駐車場としている他、トイレを貸し出しています。 29日は、新2年生と新3年生の生徒およそ100人が校舎の清掃や看板設置の準備などを行ないました。 このうち玄関前ではトイレを利用する観光客の為に廊下にビニールシートを敷いていました。 トイレでは、清掃用具や備品が揃っているか暖房器具が正常に動くかを確認していました。 高遠中学校では、20年前からさくら祭り期間中に生徒会とPTAが中心となり土産品の販売や駐車場の案内などを行っています。 今日はこの他に、生徒玄関に飾るちぎり絵の修復や、校庭では駐車場の準備が進められていました。 高遠中学校では4月8日と9日、15日と16日に生徒たちが、駐車場の案内などを行う予定です。 29日の日本気象協会の発表によりますと高遠城址公園の桜の開花は4月11日、満開は18日と予想しています。
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高遠高校生徒 さくら祭りでガイド
伊那市の高遠高校の生徒は、今年の高遠城址公園さくら祭りで花見客のガイドをします。 公園内で高校生がガイドをするのは初めてです。 28日は、高遠高校でガイドのための事前学習会が開かれ、伊那市観光ボランティアガイド「い~なガイドの会」の湯澤敏会長から説明を聞きました。 高遠高校の生徒は、今年の高遠城址公園のさくら祭で、初めてガイドをします。 観光案内所で観光案内をしたり、伊那市のイメージキャラクターイーナちゃんの着ぐるみを着て写真撮影に応じたりし、園内のワンコインガイドのアシスタントを行います。 高校生の感性を観光に反映させ訪れた人に喜んでもらおうと伊那市観光協会が学校に依頼し実現しました。 高遠高校の生徒は、桜が見頃となる4月8日9日と、14日15日の土日を中心にガイドを行う予定です。 生徒の中には、南アルプスジオパークガイド認定者もいて、観光協会では「若い人の視点で伊那市の魅力を発信してもらいたい」と話していました。
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第5回 高遠城址公園開花予想4月14日
民間気象情報会社・ウェザーニューズは、今年5回目の桜の開花予想を発表しました。 ウェザーニューズが28日に発表した開花予想によりますと、伊那市高遠町の高遠城址公園の開花は、前回より3日遅い14日、満開は、前回より5日遅い19日となっています。
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伊那市内全ての保育園で卒園式
伊那市内の全ての保育園で、27日に、卒園式が行われました。 このうち高遠町の高遠保育園では、統合後初めての卒園児が保育証書を受け取りました。 今年度卒園するのは、年長園児36人です。 高遠保育園は、西高遠の高遠第一保育園と下山田の高遠第四保育園が統合し、去年4月に開園しました。 式では、「けん玉が上手にできるようになりました」「ドッヂボールで早い球が投げられるようになりました」などと1人ひとりの成長ぶりを担任が紹介し、小牧徳子園長が保育証書を手渡しました。 園児らは、思い出を振り返りながら歌を披露していました。 高遠小学校の入学式は、4月5日水曜日に行われます。
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伊那に雪 高遠の桜に影響なし
日本の南をすすむ低気圧の影響で伊那地域は明け方に雪が降りました。 雪による交通機関への影響はありませんでした。 26日朝の伊那市高遠町の高遠城址公園です。 桜を管理する桜守の西村一樹さんは、雪による被害がないか公園内を歩いて桜の木を確認していました。 西村さんによりますと、雪は10センチ程積もったということです。 高遠城址公園の公園開きは来月1日に行われることになっています。 長野地方気象台によりますと、あすの未明以降は天気が回復し、気温も平年並みに戻るということです。 尚、雪による伊那地域の交通機関などへの影響はありませんでした。
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旧中村家住宅見学会で意見きく
伊那市が来年度高遠町の観光拠点として整備する旧中村家住宅で、地域住民から住宅の活用について意見を聞く見学会が28日まで開かれています。 旧中村家住宅は、江戸時代中期の特徴をしめす町屋形式の建築物です。 25日は地域住民が訪れ、建物や蔵の収蔵物を見学したり、市の職員から説明を聞いていました。 伊那市は来年度、旧中村家住宅を高遠の周遊観光の拠点施設として整備します。 整備に当たり、観光客や地域住民がより楽しめる施設にするために意見を聞こうと、今回見学会を開きました。 訪れた人は、「窓からの景色がきれいなのでここから桜が見たい」「会食をする機会が多いので、ゆっくり食事ができるとよい」などと話していました。 見学会は28日火曜日までで、時間は午前10時から午後3時までです。
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伊那・高遠と新宿むすぶ内藤家ゆかりの品並ぶ
1600年代から8代に渡り高遠藩の藩主を務め、伊那市高遠町と東京都新宿区との友好提携のきっかけとなった内藤家ゆかりの品々が並ぶ展示会が24日から、伊那市の高遠町歴史博物館で始まりました。 会場には、内藤家ゆかりの品およそ80点が並んでいます。 内藤家は、江戸時代の元禄(げんろく)4年、1691年に、内藤清枚(きよかず)が高遠藩主になってから、廃藩置県になるまで8代に渡って藩主を務めました。 参勤交代で江戸を訪れるため、内藤家は新宿御苑周辺に領地を与えられたことから、現在の交流につながっています。 会場には、当時の参勤交代の様子を描いたおよそ24メートルの巻物や、内藤家が高遠藩の領民に贈った家紋入りの火縄銃や紋付袴などが展示されています。 また、今回初めて、新宿歴史博物館に所蔵されている品も展示されました。 歴史博物館では、「内藤家ゆかりの品々を通じて、伊那市・高遠町と新宿区とのつながりを感じてもらいたい」と話していました。 この展示会は、6月18日まで、伊那市の高遠町歴史博物館で開かれています。 入館料は、一般400円、上伊那地域の小学生から高校生までは無料となっています。
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伊那市高遠町の国道361号 4月1日には全面通行可能に
22日に開かれた伊那市の定例記者会見で白鳥孝市長は、崩落事故で片側通行となっている伊那市高遠町の国道361号について、高遠城址公園の桜まつりが始まる4月1日には全面通行可能になる事を明らかにしました。 ただ、崩落の危険性がゼロではない事から、このルートへの誘導はせず、渋滞が起こらないよう人を配置して、通行する車両の台数を制限するという事です。
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園児にコサージュプレゼント
伊那市高遠町の特別養護老人ホームさくらの里の利用者は、手作りしたコサージュを高遠保育園の園児に、21日、プレゼントしました。 コサージュは、毛糸などを使って作ったもので、毎年卒園する園児にプレゼントしています。 21日は、利用者が保育園を訪れ、卒園する36人の園児ひとりひとりに手渡しました。 高遠保育園の卒園式は27日に行われることになっています。
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最も美しい村連合 加盟地域の作品や写真展示
「日本で最も美しい村連合」に加盟している、伊那市高遠町、大鹿村、中川村の魅力を紹介した展示が、かんてんぱぱホールで行われています。 会場には、3地域を紹介した作品や写真およそ150点が並んでいます。 一昨年10月から加盟した高遠町は、今回初めて本格的に出展しています。 江戸時代後期に活躍した高遠石工、守屋貞治の作品や、集落の道祖神などを写真で見ることができます。 石仏は、高遠町が加盟する時に「ブランドとして価値をもち各地区で大切にされている」と評価されました。 主催者を代表し大鹿村は「地域の魅力を知ってもらい実際に足を運んでもらうきっかけにしてもらいたい」と話していました。 展示会は、21日(火)まで、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。
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中村家を地域振興の拠点に
伊那市は、高遠町鉾持神社近くにある「中村家住宅」を、料理の提供を前提に、来年度から整備し、地域振興に活用します。 13日に伊那市役所で開かれた、総合教育会議で報告されました。 中村家住宅は、江戸時代前期から中期に建てられた、文化財的価値があるとされる町家形式の建築物です。 伊那市では、中村家住宅を、高遠の文化と歴史を巡る観光拠点として整備することにしました。 施設内には、料理を提供するための調理場や、そば打ちができる体験スペースなどを設置する計画です。 総事業費は1億4,900万円となっています。 委員からは、「文化財的価値を損なわないようにしてほしい」といった意見が出されていました。 8月に着工し、来年3月末完成を目指すということです。
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この春小学校を卒業 避難生活の6年間に感謝
小学1年生の時に東日本大震災で福島県から伊那市高遠町に移住した男子児童がこの春、小学校卒業の節目を迎えます。 10日、伊那市高遠町の高遠北小学校で卒業式の練習が行われました。 卒業生は7人でそのなかの1人、半澤祈抱君は福島県会津若松市で暮らしていました。 6年前震災にあいその後、高遠町で家族とともに避難生活を始めました。
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熱気球で高遠の桜を
天下第一の桜高遠城址公園の桜を上空から見てもらおうと、今年のさくら祭りでは、熱気球体験が行われます。 これは高遠町総合福祉センターやますそで7日開かれたさくら祭り対策会議で報告されたものです。 熱気球体験は、10mから20mの間で搭乗時間はおよそ5分です。 料金は12歳以上が2400円6歳から11歳が1800円、5歳以下は500円となっています。 期間は4月5日から7日、10日から14日で乗り降りは高遠城址公園グラウンドです。 食事では、ローメンやソースかつ丼など伊那の名物に加え、そばガレットも出店します。 伊那市では、イベントなどを県内外に周知し誘客に力を入れていきたいとしています。
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春の火災予防運動 警報器設置を呼び掛け
春の火災予防運動期間に合わせ、伊那市の高遠消防署の署員は5日南アルプスむら長谷で火災警報器の設置を呼び掛けました。 5日は、伊那市の南アルプスむら長谷で高遠消防署の署員6人が、訪れた人たちに火災警報器の設置を呼び掛けました。 会場には消防車両が展示され、子供たちが乗っていました。 署員は「寝室や階段には、必ず警報器を取り付けて下さい」と話していました。 春の全国火災予防運動は「消しましょう その火その時 その場所で」を統一標語に1日から7日まで実施されています。 運動は火災の発生が多い春先のこの時期に合わせ毎年行われています。 平成27年に上伊那では78件の火災が発生しました。 月別では、3月が15件と最も多く、次いで1月、4月・5月となっています。
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高齢者買い物調査 地域ごと“不便”に違い
伊那市社会福祉協議会などが実施した、市内の後期高齢者を対象にした買い物に関するアンケート調査の結果がまとまり、2日に報告されました。 この日は、伊那市の伊那商工会館で報告会が開かれ、調査を請け負った流通経済研究所の折笠俊輔さんが結果について説明しました。 調査は、伊那市の75歳以上の後期高齢者世帯2,200世帯を対象に行われ、6割の1,269世帯から回答を得ました。 買い物に不便を感じている人の割合は、28.1パーセントで、このうち80代以上は7割を超えました。 食料品の項目では、富県・長谷・竜北・高遠のおよそ3割の人が、不便を感じる、と答えています。 また、竜東地区では医薬品について4割以上の人が不便を感じると答えています。 富県や西町の城南団地などで移動販売を行う「伊那まちの再生やるじゃん会」代表の竹村裕さんは、この結果について「地域により違いがあるのは驚いた。今後の活動にいかしていきたい」と話していました。 社協では、様々な職種の人達に協力してもらい、買い物弱者支援の輪を広げていきたいと話します。 報告会には、買物弱者支援団体のメンバーや福祉関係者などおよそ60人が出席しました。
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「三峰川の水源の森」テーマにフォーラム
三峰川の水源の森をテーマにした三峰川フォーラムが25日、伊那市高遠町の高遠閣で開かれました。 フォーラムでは上伊那森林組合参事の森敏彦さんが上伊那の森林について話をしました。 森さんは「森林には土砂流出の防止機能のほか人に安らぎを与え余暇を過ごす場所としての役割、また大気の保全機能などがある。上伊那の森林はそれらを年間の貨幣価値に換算すると3,000億円になる」と説明しました。 一方でおよそ3万ヘクタールの森林のうち75%で間伐が必要だとして整備の必要性を訴えました。 森さんは「人々の暮らしは便利で快適になっても、そこを担っているのは森林資源であることをないがしろにはできない。」と話していました。 三峰川フォーラムは自然環境を守る活動を行っている市民団体、三峰川みらい会議が開いたもので会場には約30人が集まりました。
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アーバンデータチャレンジで銀賞受賞
地域の課題解決を目的にデータの有効な活用方法を募集する「アーバンデータチャレンジ2016」で、伊那市高遠町の高遠ぶらり制作委員会と高遠高校が共同で制作した作品が、アクティビティ部門で銀賞に選ばれました。 受賞した作品は、高遠の街中を実際に歩き発見したことや新たに知ったことを、インターネット百科事典「wikipedia」の記事に書くというものです。 高遠高校情報ビジネスコースの3年生28人と高遠ぶらり制作委員会のメンバー10人が行いました。 これまで使う側だった視点から作る側の視点に変え、実際に調べて知った情報を載せようと今回この取り組みを行いました。 大学生でなく高校生がこの取り組みを行っていることが評価され、今回アクティビティ部門で銀賞を受賞しました。 アーバンデータチャレンジは、一般社団法人社会基盤情報流通推進協議会が主催するコンテストで、全国から262点の応募があり、そのうちの13点が最終審査で金賞と銀賞に選ばれました。 写真提供:高遠町図書館
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南ア・ジオガイド スキルアップ研修会
南アルプスジオパークのガイドを対象にしたスキルアップ研修会が、2日、伊那市の創造館で開かれました。 研修会には、南アジオパークガイドのほか、高遠城址公園など市内で活動するガイド、市外からも合わせて19人が参加しました。 講師を務めたのは、軽井沢のエコツアーや自然保護管理を業務とする㈱ピッキオの楠部 真也さんです。 楠部さんは、自然ガイドによって、新規顧客の開拓や、売り上げを爆発的に伸ばすことは難しいが、リピーターを作ったり、滞在を長くすることはできると話しました。 また、ガイドによっては地域のイメージがマイナスになることもあるとして、自分の生きがいとしてしゃべりたいという人が客の気持ちを考えず、クレームにつながるケースがあると紹介しました。 南アルプスジオパークガイドは、ボランティアとして活動していましたが、平成26年度から、有料になりました。 半日から1日のガイドで3千円から6千円ほどの料金を受け取っていて、プロ意識を高めようと、楠部さんを講師に招きました。 南アルプスジオパークガイドは、平成23年度から養成が始まり、現在118人が認定されています。
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小松さんへ 油井さんから返歌
1月に皇居で行われた「歌会始の儀」で入選した伊那市高遠町の小松美佐子さんへ、宇宙飛行士の油井亀美也さんから返歌が贈られました。 高遠高校の生徒が入選した短歌を書いた書の作品展が22日から伊那市の信州高遠美術館で始まりました。 1月の歌会始の儀では、全国から集まった2万首あまりから10作品が選ばれました。 入選した小松さんの短歌「宇宙より 帰る人待つ 広野(ひろの)には 引力といふ 地球のちから」は、長野県出身の宇宙飛行士・油井さんが地球に帰還した事に感銘を受け作ったものでです。 このニュースを知った油井さんはツイッターで「光栄です」とコメント。 今回の展示に合わせ、宇宙から撮影した写真に、直筆で名前と返歌を入れたパネルが小松さんへ贈られました。 オープニング式典で、小松さんには内緒で油井さんの返歌が披露されました。 油井さんの返歌は「広野にて 感じるちから 引力と 皆の想いが 優しく強く」です。 作品展は、高校生が小松さんと油井さんの短歌を書にしたものや、油井さんを紹介したタペストリー、国際宇宙ステーションの模型などが展示されています。期間は来月1日までで、この期間中は美術館の入場料が無料となります。
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高遠北小学校6年生 音楽劇で三義音頭を披露
伊那市高遠町の高遠北小学校の6年生は、総合的な学習の時間に取り組んできた音楽劇「きつねにだまされた話」のパート2を、卒業記念として21日、遠照寺で披露しました。 高遠北小学校の6年生7人は、5年生の時から総合的な学習の一環で音楽劇について学んでいて、一昨年の伊澤修二記念音楽祭で「きつねにだまされた話」を披露しました。 地域に伝わる民話をもとに児童が創作した音楽劇で、昔から伝わる歌や踊りを劇中に取り入れたということです。 その時に、三義地区に伝わる「三義音頭」の歌は歌えましたが踊りまで披露できなかったため、去年の夏休みから地元住民に教わりながら踊りを再現させたということです。 踊りは、三義地区の春日麗子さんが、昔の記憶を元に子ども達に指導しました。 高遠北小学校では「2年間の活動を通して、地元に素晴らしい歌や踊りがあることが分かった。『ふるさとを愛すること』をこれからも忘れないでいきたい」と話していました。 この日は、地元住民およそ40人が集まり、子ども達の劇を楽しんでいました。
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だるま市盛況 福だるま求めて
江戸時代から続くとされる伊那市高遠町伝統のだるま市が、11日、鉾持神社参道で開かれました。 参道には、早朝から福だるまを求め多くの人が訪れました。 だるま市は、五穀豊穣を願う鉾持神社の祭りに合わせて、400年ほど前から行われている伝統行事です。 福だるまや縁起物飾り、露店などが所狭しと並び、訪れた人は値段交渉しながら好みの大きさの物を買い求めていました。 役目を終えただるまを持って訪れた人は、およそ300段の石段を上り、鉾持神社の境内に奉納していました。 その後神社で参拝し、家内安全や商売繁盛を願っていました。 商店街では、企業や市役所職員有志による人形飾りが設置され、訪れた人達の目を楽しませていました。 のり面の崩落で通行止めとなっている国道361号は、周辺道路の混雑が予想されるため、この日限りの片側一方通行となりました。 また、駐車場と商店街を結ぶ無料のシャトルバスが運行されたため、目立った渋滞はなかったということです。
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歌会始選出の小松さん作品 高遠高生が書にしたためる
高遠高校の生徒は、1月13日に皇居で開かれた「歌会始の儀」で選ばれた、伊那市高遠町の小松美佐子さんの短歌を10日、書にしたためました。 小松さんの短歌を書にするのは、高遠高校3年の内田眞恵(まえ)さんと北原紗穂(さほ)さんです。 今年度の全国書道コンクールの最高賞に選ばれている内田さんは楷書で、県書道展の特選に選ばれている北原さんは行書で短歌を書にします。 高遠高校では、地域とのつながりを大切にしようと、今回、高遠に住む小松さんの歌を書にして展示することにしました。