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信州高遠美術館所蔵作品展
伊那市高遠町の信州高遠美術館で、所蔵作品展が9日から始まりました。 コレクションの中心をなす近代作家の作品が展示されています。 信州高遠美術館設立のきっかけとなった高遠町出身の原田政雄が寄贈した700点ほどのうち、今回は54点が展示されています。 コレクションの中心を占める木内(きのうち) 克(よし)や平(ひら)櫛(くし) 田中(でんちゅう)の作品が並んでいます。 木内 克は、明治25年茨城生まれの作家で、素焼きの粘土「テラコッタ」の作品を多く残しました。 30年間、木内の専属モデルを務めた松平 須美子の裸婦像も多く手掛けています。 平櫛 田中は、明治5年岡山生まれの作家です。写実の彩色木彫が多くみられます。 そのほか近代作家13人の作品が並びます。 この展示会は、3月27日まで、信州高遠美術館で開かれています。 入場料は一般500円 小中学生150円です。
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伊那市広報番組最優秀賞を報告
県の広報コンクールの映像部門で最優秀賞を受賞した伊那市は、撮影に協力してもらった高遠第2第3保育園で今日、受賞報告をしました。 7日は、番組を担当した市役所秘書広報課の浦野真由美さんが園児や地域の人たちに受賞を報告しました。 最優秀賞を受賞した番組は平成27年に県の信州型自然保育「信州やまほいく」に認定された高遠第2・第3保育園の取り組みを20分にまとめたものです。 7日は、受賞した番組が上映されました。 保育園には、地域住民や保護者達が訪れ映し出された映像を楽しんでいました。 今年の広報コンクールの映像部門には県内の市町村から11作品の応募がありました。 伊那市が最優秀賞を受賞したのは今回で3回目です。 上映が終わると、浦野さんが子どもたち一人一人にDVDをプレゼントしていました。 高遠第2第3保育園と地域の未来を考える会の伊藤岩雄さんは「保育園のPRにもなり嬉しいです」と受賞を喜んでいました。 最優秀賞を受賞した伊那市の広報番組は、全国広報コンクールに推薦されることになっています。
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だるま市を振り返る写真展
伊那市高遠町のだるま市に訪れた人たちを楽しませてくれる人形飾りは、作り手不足などにより年々減っています。 霜町実業団では今年、人形飾りづくりを止めこれまでの飾りを写した写真展を計画しています。 展示するのは、昭和30年代から60年代までのだるま市の様子や人形飾りを写した写真90点です。 高遠町の矢澤章一さんから借りた写真でおよそ500枚の中から選びました。 昭和50年ころまでは、店の2階部分に人形が飾られていたということです。 人形飾りづくりは町内6つの実業団を中心にそれぞれが製作を行っていました。 人手不足により他の実業団が人形飾りづくりを止めていく中、霜町実業団は唯一去年まで製作していました。 しかし、他の実業団と同じように人手不足などにより人形飾りの製作を諦めることを今年決めました。 霜町実業団では、過去を振り返り当時を懐かしんでもらおうと今回写真展を企画しました。 作業は、先月下旬から始まっていて6日もメンバーが集まり作業をしていました。 写真展は、11日の午前10時から旧北条ストアーで開かれることになっています。 霜町実業団では、今年初めて干支のだるまを1600円で限定販売することにしています。
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高遠町のだるま市に向けて春日医院で人形飾りの準備
11日に伊那市高遠町で開かれるだるま市にむけて、西高遠の春日医院では人形飾りの製作が行われています。 今年は酉年にちなんで不死鳥を作っています。 針金で骨格を作り、手作りの羽をつけ、尾には飯田の水引をつけました。 春日医院では、地域を元気にしようと、2013年から人形飾りの製作を始め今年で5年目になります。 従業員やその家族など10人が、1月から毎週木曜日と土曜日に作業を行っています。 不死鳥は尾まで含めて3メートルほどあり、レースの生地を裁断してなめらかな尾を表現したという事です。 11日のだるま市では、春日医院の玄関前に展示します。 春日謙一院長は「不死鳥のように一人一人が元気を出して街を元気にしていきたい」と話していました。 作業はあと2回行われ9日の午後には展示する予定です。
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高遠町引持で伝統の大数珠回し
五穀豊穣や無病息災を願う「大数珠回し」が5日伊那市高遠町の引持生活改善センターで行われました。 伊那市高遠町上山田の引持集落に江戸時代から受け継がれている伝統行事「ことはじめの念仏」で大数珠を回します。 引持では、農作業が始まる2月上旬に「こと始めの念仏」を行っていて、五穀豊穣や地区の安泰を願います。 集まった人たちは、輪になって座り、「南無阿弥陀仏」と唱えながら数珠を回しました。 数珠の長さは17メートルで、全部で852個の玉がついています。 その中に一つだけ直径8センチの大玉があり、自分の所へ回ってくると頭を下げ願い事をしていました。 大数珠回しは、反時計まわりに3周させると終わりとなります。
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伊那市H29年度予算編成理事者査定
伊那市の平成29年度予算の市長査定が3日、報道機関向けに公開されました。 白鳥孝市長は、電力の地産地消を進めるための施策検討や予算編成を進めるよう指示しました。 この日は、伊那市役所で「予算編成理事者査定」が行われ、市長や部長級の職員が出席しました。「CO2削減関連予算について」の査定のみ公開されました。 農林部では、伊那市長谷の鹿嶺高原の森林整備や、ペレットストーブなど自然エネルギーを使った熱源の各家庭への普及を進めるための予算要求について説明しました。 これに対し白鳥市長は「できるだけ国の補助を活用して進められるよう、検討して欲しい」と話しました。 商工観光部では、みはらしの湯へのペレットボイラー導入について説明しました。 白鳥市長は「さくらの湯への導入でお湯が柔らかくなったという話もある。効果などを検証して、みはらしの湯にも活かせるようにしてほしい」と話しました。 各部の報告後、白鳥市長は「今後、一般家庭の電力のうち25%を地元産に変えること、公共施設や一般家庭でのLED電球への変換を推進すること、両面からCO2削減を進めていけるよう、調整を進めて欲しい」と指示していました。
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「寒ざらしそば」 川の冷水から引き上げ
先月20日の「大寒」に、川の冷水に浸した「寒ざらしそば」が、3日に引き上げられました。 この日は、高遠そば組合のメンバー4人が、伊那市長谷の粟沢川からそばの実を引き上げました。 そばの実は、先月20日の「大寒」からおよそ2週間、水温0度ほどの粟沢川に浸けられました。 「寒ざらし」をすることで、そばの甘味が増したり、食感がよくなったりすることから、組合では毎年この時期に行っています。 引き上げられたそばの実は、2週間ほど干されます。 昼と夜の寒暖の差を利用してて乾燥させ、さらに味を良くしていきます。 メンバーは、まんべんなく乾くように、板や手でそばの実を広げていました。 伊藤亨組合長は「7月に提供するときに、おいしいと言ってもらえるそばになっていたらうれしい」と話していました。 今月中旬頃まで乾燥させた後、袋に詰めて4か月ほど寝かせ、7月に製粉して高遠町内のそば店4店舗で提供されることになっています。
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伊那市男(ひと)と女(ひと)ネット 古布回収し寄付
伊那市男と女ネットワーク協議会では、ボランティア活動の一環として、会員などから集めた古布を、2日、伊那市社会福祉協議会に寄付しました。 この日は、ネットワークを構成する7団体の代表などが集まり、未使用と使用済みの布を分けたり、サイズをそろえてひもで結ぶなどの作業を行いました。 古布の寄付は11年前から毎年行われています。 各団体が会員に声をかけ、タオルやシーツなど木綿の布およそ150キロが集められました。 今年は初めて、市内の温泉施設からも使用済みタオルの提供を受けました。 古布は、市社協が運営する高齢者福祉施設に届けられ、介護に役立てられています。 伊那市社会福祉協議会では、「大変助かっていると現場から聞いている。大事に使わせていただきたい」と話していました。
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矢澤章一さん 選挙の適正な管理執行などの功績で旭日単光章
旧高遠町時代から伊那市の選挙管理委員を24年務めた伊那市高遠町の矢澤章一さんが旭日単光章を受章しました。 1日、伊那市役所で伝達式が行われ、白鳥孝市長から矢澤さんに表彰状が手渡されました。 昭和3年生まれの矢澤さんは現在88歳です。 平成2年から旧高遠町の選挙管理委員となり、平成6年から11年あまり委員長を務めました。 合併後は、平成26年6月まで伊那市選挙管理委員会で、副委員長にあたる委員長職務代理者を務めました。 矢澤さんは、長年にわたる選挙の適正な管理執行や、明るい選挙の推進などの功績が認められ旭日単光章を受章しました。
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だるま市名物「人形飾り」準備進む
来月11日は、伊那市高遠町鉾持神社参道で、伝統の「だるま市」が開かれます。 高遠町内では、だるま市名物の「人形飾り」の準備が進んでいます。 伊那市の職員互助会有志のメンバーは、13日から人形飾りの準備を始めました。 26日夜も、人形飾りの型づくりや、背景のパネルの製作が行われました。 大きな発泡スチロールの塊から型を切り出して、表面を磨いて少しずつ作品を仕上げていきます。 山下隆さんは、旧高遠町時代から10年以上、人形飾りの製作をしています。 だるま市で子ども達が飽きずに楽しめるようにと毎年アニメキャラクターなどをモチーフに作品作りをしています。 山下さんは「子ども達がよろこんでくれることがやりがい。伝統をできる限りつないでいきたい」と話していました。 背景のパネルには、アニメキャラクターの他、去年合併10周年を記念して制定された「伊那市民憲章」が書かれるということです。 互助会では、2月はじめ頃までに作品を仕上げ、7日には設置したいとしています。 鉾持神社参道前の国道361号は、現在のり面の崩落により通行止めになっています。 市街地の渋滞が予想されることから伊那市では、シャトルバスを運行することにしています。 ループ橋下駐車場から横町バス停まで、午前9時から午後4時の間、無料で運行するということです。
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「大寒」 そばの実を川に浸け“寒ざらし”
1月20日は二十四節気のひとつ「大寒」です。1年で最も寒さが厳しくなる頃とされています。 伊那市の高遠そば組合は20日、そばの実を川に浸す「寒ざらし」を行いました。 この日は組合員5人が、伊那市長谷入野谷にある粟沢川(あわざわがわ)にそばの実を浸しました。 この日の伊那地域は、最低気温が-5度まで下がりました。 組合員は、周りに氷が張った冷たい川の中に入り、そばの実が入った袋を紐でしばって固定していました。 「寒ざらし」はその昔、秋に収穫したそばの風味や品質を保つために行われたものです。 冷え込みの厳しい大寒に川に入れて、立春に引き上げ、天日干しをしてから保管します。 組合では5年前に試験的に行ったところ、そばの甘味が増し食感が良くなったことから、毎年大寒の日に行うようになりました。 伊藤亨組合長は「今年の大寒は例年になく寒い。いいものができそう」と話していました。 今回寒ざらししたそばは、7月に製粉し、高遠町内のそば店で150食限定で販売されるということです
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伝統行事 山の神講
伊那市高遠町荒町に伝わる伝統行事「山の神講」の神事が15日行われました。 山の神講は、農林業を司るといわれている大山祇命神を祀る行事です。 今年縁起が良いとされている北北西に向けて矢を放ち一年の豊作や幸運を祈ります。 弓と矢は、荒町の8戸の地区住民がこの日につくったものです。 もともとは狩猟で獲物がたくさんとれるよう願う行事だったということですが次第に豊作を祈るようになったということです。 公民館へ戻ると、手作りの料理を囲んで祝宴が始まります。 縁起物の長芋をすった芋汁を食べながら1年の無事と豊作を願っていました。 地区住民は、「伝統行事を絶やさないよう後世に伝えていきたい」と話していました。
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国道361号 白鳥市長が早期復旧を要望
伊那市の白鳥孝市長は、1月8日にのり面が崩れ現在も通行止めとなっている伊那市高遠町の国道361号の早期復旧を、16日、国や県の関係者に要望しました。 現場の規制解除は、来月中旬になる見通しです。 16日は、宮下一郎衆議院議員をはじめ、向山公人・酒井茂両県議会議員が視察に訪れ、白鳥市長が早期復旧と恒久対策の推進を求める要望書を手渡しました。 現場では一昨年、倒木やモルタル片の落下が発生しています。 また、3月に行われる春の高校伊那駅伝の迂回路となっていることや、観桜期の高遠城址公園へのアクセスルートとなっていることから、早期の復旧などを求めました。 1月8日に法面が崩落した現場では、直径2メートルから4メートルほどの岩が道を塞ぎ現在も全面通行止めとなっています。 10日に地元の建設業者が調査したところ、崩落した岩は風化した花崗岩で、周辺の木の根が岩の割れ目に入り込み、そこから水や土砂が流入したことが要因とみています。 道路を管理する伊那建設事務の坂田浩一所長は、「崩落面に残る不安定な岩の除去やモルタルの吹き付けを行う。その後、道を覆っている岩を取り除いて落石防護柵を取り換える」など、復旧に向けての手順を説明していました。 伊那建設事務所では、規制解除は来月中旬を見込んでいて、2月11日に開かれるだるま市では片側交互通行による車両の通行を検討しているということです。
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高遠町引持の獅子舞 奉納
伊那市高遠町上山田の引持に伝わる獅子舞が、14日、地域住民に披露されました。 引持の獅子舞は、無病息災や五穀豊穣を願いおよそ300年前から行われていたと伝えられています。 地域に伝わる伝統文化を後世に残そうと、平成19年に保存会を結成しました。 今年、獅子頭を動かす前舞に選ばれたのは、保存会に入って3年目の油井郁万さんです。 去年11月の1か月間、週に2回集まって指導を受けた他、この日の前日も動きの最終確認をしたということです。 獅子がひょっとこについたノミを食べたり、飛び跳ねたりするなど、息の合った舞を披露していました。
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古地図をもとに高遠城の武家屋敷跡発掘
伊那市教育委員会は高遠城とその周辺の古い地図をもとに発掘調査を実施しました。 その結果、江戸時代後期のものとみられる武家屋敷跡が見つかり関係者は当時の武士の生活を知る手がかりになればと期待を寄せています。 調査は去年12月中頃から始まり13日は伊那市教育委員会などが発掘作業にあたっていました。 発掘調査により見つかった武家屋敷跡は広さおよそ10平方メートルです。 場所は高遠城址公園南ゲート近くで伊那市創造館の学芸員、濱慎一さんと伊那市教育委員会文化財係の大澤佳寿子さんが中心となって調査を進めています。 高遠城とその周辺の古い地図をもとに発掘を行い武家屋敷跡が見つかったことからその信ぴょう性が高まったとしています。 武家屋敷跡からは石臼や陶器また高遠焼きによる土管の一部などが出土しているほか土間の跡なども見つかっています。 ここには金子忠太夫という名前の武士が住んでいたとされていて比較的狭いことなどから今の官舎のような建物だったのではないかと推測されています。 伊那市教育委員会では当時の高遠城の武士の生活を知るうえで貴重な資料になるとして調査を進めていくとしています。
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国道361号沿いでのり面崩落 当面の間通行止め
8日午前9時頃、伊那市高遠町の国道361号沿いののり面が崩落し、現場付近が全面通行止めとなりました。復旧のめどはたっておらず、当面の間通行止めになる見通しです。 伊那建設事務所によりますと、8日午前9時頃、国道361号の高遠町と美篶の境付近でのり面が崩落し、道路を直径2メートルから4メートルの岩がふさぎました。上伊那広域消防本部によると、けが人はいないということです。 9日から専門家が現地に入り、原因やさらなる崩落の危険があるかを調査する予定です。 復旧のめどは立っておらず、当面の間国道361号の現場付近が全面通行止めとなる見通しです。
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高遠町成人式 47人が新たな門出
高遠町の成人式が2日に高遠さくらホテルで行われました。 対象者は、男性22人、女性25人の合わせて47人で、式には32人が出席しました。 主催した高遠町公民館の原和男館長は、「高遠は人々を引き付ける魅力的な場所。高遠で学んだ歴史・文化・美意識を大切に人生を進んでほしい」と呼びかけました。 新成人を代表して小松 怜遠(りょお)さんは、「社会人としての責任を自覚し、郷土の発展のため最善の努力を尽くしたい」と謝辞を述べました。 中学3年生の時に全員が取り組んだという高遠太鼓が披露され、新成人も参加して、祝いの太鼓を打ち鳴らしました。
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歌会始の儀で小松美佐子さんの短歌が選ばれる
来年1月13日に皇居で行われる「歌会始の儀」で読み上げられる一般からの作品に、伊那市高遠町の小松美佐子さんの歌が選ばれました。 全国から集まったおよそ2万首の歌の中から10作品が決まり、そのうちの1つに小松さんの作品が選ばれました。 歌は、五七五七七の31文字でつくる短歌で、今年のお題は「野」です。 内容は当日まで公表できないということですが、去年12月に宇宙飛行士油井 亀美也さんが帰還した映像を見て強い感銘を受け、その感動を詠んだものだということです。 小松さんは、40代のころに10年ほど短歌を習ったということですが、今では俳句が中心となっています。 選ばれた作品は、五七五では収まり切れない思いを短歌にしたもので、今年詠んだ唯一の作品だということです。 「歌会始の儀」は、鎌倉時代から続くとされる天皇陛下主催の行事です。 当日は、天皇皇后両陛下の前で小松さんの歌が詠まれるということです。
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高遠高校英語部が小学生と交流
伊那市高遠町の高遠高校の英語部は22日、クリスマスにちなんで高遠小学校の児童と交流しました。 高遠高校の英語部が、校外で活動するのは今回が初めてです。英語部では、毎週1回放課後に活動しています。高校生は、サンタに扮して雰囲気を盛り上げます。 今回の交流のために、準備を進めてきました。 交流したのは、高遠小学校の6年生38人です。 3つの英文から選んでクリスマスカードを書きました。 小学校でも英語が必修となっていて、週に1回授業があります。英文の内容がわかる小学生が発表しました。 そのあと、気に入った文を選んで、家族にあててカードを書いていました。 高遠高校のALTでカナダ出身のブランドン・リンドバーグさんも、小学生に英語で話しかけていました。 最後に、プレゼントが用意され、英語で自己紹介と何が好きかを高校生に伝えて受け取っていました。 英語部の加藤 千景教諭は、「高校生と小学生の距離が近く交流できた。英語の楽しさが伝わったらうれしい」と話していました。
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泉石心さん 信州高遠美術館で個展
伊那市の書家で、高遠高校で書道を教えている泉石心さんの作品展が、信州高遠美術館で開かれています。 会場には、書や篆刻、硯など泉さんの作品およそ320点が並べられています。 泉さんは、中学校時代に当時の校長から指導を受けたことがきっかけで書の道に進みました。 大学卒業後は、県内の高校に勤務しながら作品を製作しています。 こちらの作品「龍虎」は、青い墨「青墨」で書かれていて、墨の飛ばし方や色の美しさが目を引きます。 他に、20年ほど前から取り組んでいる県の伝統工芸品で辰野町の特産品「龍渓硯」も展示しています。 石の表面に付着する鉄分によって赤褐色になるのが特徴で、自然の形を活かした作品だということです。 作品展は、来年2月5日まで、伊那市高遠町の信州高遠美術館で開かれています。 1月30日には、ギャラリートークを予定しています。
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J1西村竜馬選手 小中学生にプロの技披露
伊那市高遠町出身でサッカーJ1のアルビレックス新潟に所属する西村竜馬さんが16日、高遠の小中学生の練習に参加し、プロの技を披露しました。 16日は、西村さんが地元の少年サッカーチームアルカス高遠と高遠中サッカー部のメンバーと一緒にミニゲームをしました。 西村さんは、伊那市高遠町出身の23歳です。 高校を卒業した平成24年にアルビレックス新潟に加入し、その後ブラジルなどでプレーし、今年からアルビレックス新潟に復帰しました。 ポジションはディフェンダーで、今シーズンの後半はスタメンでの出場もありました。 小学校時代、アルカス高遠に所属していたことから、オフシーズンに帰省した際、たびたび練習に参加しているということです。 西村さんは、「コーチや監督、両親など身近な人の話をよく聞いて、サッカーだけではなく私生活も真剣に過ごすことが大事です」と話していました。 アルカス高遠の春日裕コーチは、「子供たちに、夢を実現した人の姿を見てもらい、今頑張っていることをあきらめず続けていってほしい」と話していました。
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伊那市の高遠高校生徒 中学校で書道を指導
伊那市の高遠高校の生徒は15日、春富中学校の生徒に書道を指導しました。 指導したのは高遠高校芸術コース書道専攻と書道部の生徒4人です。 春富中学校の1年生3クラスを指導しました。 高校生は、文字の配置やバランスを見ながらアドバイスしていました。 高遠高校では、地域での体験学習活動を市内全域で行う「高遠学園構想事業」を行っていて、この日もその一環です。 これまで高遠中学校、長谷中学校での指導を毎年行っていて、今年は初めて春富中学校のほか、東部中学校、西箕輪中学校でも行われています。
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弥勒そば祭り
地元産のそば粉を使った弥勒そば祭りが11日伊那市高遠町の弥勒多目的集会施設で行われました。 昼時には会場に地域住民が訪れ、打ち立てのそばを味わっていました。 そばを打っているのは地元住民有志でつくる弥勒そばの会のメンバーおよそ20人です。 弥勒そばの会では、20年ほど前から遊休農地を利用してそばを育てていて、地域の人たちに味わってもらおうと毎年祭りを行っています。 そば祭りには毎年350人ほどが訪れていて、会では持ち帰り用も含め700食ほどを打ったということです。
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ニシザワ読書感想文表彰式
株式会社ニシザワが毎年小中学生を対象に募集している読書感想文の表彰式が11日伊那市創造館で行われました。 今年は、小学生から498点、中学生から884点、合わせて1,382点の応募がありました。 小学生低学年の部では、伊那東小3年の村上創くん、高学年の部では、西春近南小6年の春日美礼さんの作品が最優秀賞に選ばれました。 中学生の部では、春富中2年の竹松和徳くんの作品が最優秀賞に選ばれました。 表彰式では、優秀賞に選ばれた小学生と中学生にも賞状と図書カードが手渡されました。 荒木康雄社長は、「本を読んで心の幅を広げ、生きるはげみにしてほしい」とあいさつ。 松田泰俊伊那市教育委員長は、「読書は心を映す鏡。皆さんの感想文からもたくさんのことを教えられた」と講評しました。 読書感想文は、13日の長野日報に掲載されます。
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日本酒「やまむろ」 新酒完成で奉納
伊那市高遠町の地酒「やまむろ」の新酒が8日に出来上がり、関係者が鉾持神社の酒の神様に奉納しました。 「やまむろ」は、高遠町の酒販店などでつくる「高遠旨い酒研究会」が作っている日本酒です。 農事法人山室が作った酒米「ひとごこち」を使い、高遠の酒蔵「仙醸」で仕上げた、純高遠産の地酒です。 この日は、関係者12人が鉾持神社に祀られた酒の神様に「やまむろ」を奉納しました。 今年は、秋の長雨で酒米の出来が心配されましたが、大きな影響もなく良いものが出来上がったということです。 神事ではお神酒として「やまむろ」が配られました。 北原義克会長は「本当に美味しいと自信を持って言えるものが完成した。純高遠産の日本酒を楽しんでもらいたい」と話していました。 日本酒「やまむろ」は、1瓶1300円で、高遠町内の酒販店7店舗で11日から販売されることになっています。 【販売店】◆叶屋酒店 ◆旭屋酒店 ◆高田酒店 ◆酒舗にんべん ◆桜井酒店 ◆十一屋商店 ◆萬寿屋商店
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~大雪~ 平地でも雪が降る頃
7日は二十四節気のひとつ「大雪」です。平地でも雪が降る頃とされています。 伊那市高遠町西高遠の満光寺です。 雪の重みで松の枝が折れないよう、支柱から張った縄で枝を支える「雪吊り」を行い、本格的な雪のシーズンに備えています。 30年ほど前から雪吊りを行うようになり今では冬の風物詩として楽しみにしている地域住民もいるという事です。 長野地方気象台によりますと、7日夜遅く県南部は雪か雨の予報ですが、むこう一週間は高気圧に覆われ晴れる見込みです。
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高遠在来種そば復活で試食会
昭和20年代まで高遠で栽培されていた在来種のそばの復活にとり組んだ住民グループは、昨夜、伊那市内で収穫した蕎麦の試食を行いました。 茹であがった蕎麦が試食会の会場へと運ばれます。 提供されたのは、伊那市長谷で栽培された在来種のそばです。 在来種の風味を楽しんでもらおうと、粗びきの10割蕎麦で出されました。 在来種は、昭和20年代頃までは、高遠から長谷にかけて栽培されていました。 しかし、粒が大きく収量の多い品種がでると、栽培する人はいなくなりました。 市内のそば店や住民有志で作る伊那そば振興会は、今年、在来種の復活を目指し、伊那市長谷浦で栽培しました。 初年度の今年は、およそ18キロ収穫することができ、そのうちの一部を昨夜試食しました。 試食会の会場となったそば店「壱刻」では、店主の山根健司さんが2時間前から打ち始めました。 栽培にも携わった山根さん、蕎麦を打つ手にも力が入ります。 伊那そば振興会の飯島進会長も、山根さんが打つ蕎麦をじっと見守ります。 午後6時、会場にはメンバーや市の関係者など20人余りが集まりました。 昨夜は、山根さんと、伊那市高遠町のそば店「ますや」の守屋豊さんのそば、合わせて4種類が提供されました。 守屋さんと、山根さんが打った在来種のそばがゆで上げられ、復活の味を楽しみました。 振興会では、来年度、耕作地を確保しながら、今年の20倍となる、2キロの種を蒔く計画です。
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高遠城址公園で冬支度
伊那市高遠町の高遠城址公園では、本格的な雪の到来を前に桜の冬支度が始まっています。 高遠城址公園では、毎年秋のイベントが終わった11月下旬から来年の花見シーズンに向け作業を行っています。 6日も公園内などの桜を管理する桜守3人が作業を行っていました。 枯れた枝を払ったり伸びすぎた枝を剪定していきます。 手が届かない所は、高所作業車を使って行われます。 高所作業車を使って作業するのはこの時期だけです。 これは、雪の重みで枝や幹が傷まないように行われているもので、来年の春、見事な桜を咲かせるために欠かせない作業です。 公園内にはおよそ1500本の桜があり、雪の重みで折れそうな枝には支柱を建てていきます。 桜守の西村一樹さんは「花芽がたくさんついているので、来年も見ごたえがある花が咲くと思います」と話していました。 高遠城址公園での作業は今月22日まで行われます。 年明けからは、市内各地の桜の木を見て回るということです。
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サン工業が信州高遠美術館で年末ジャスコンサート
伊那市西箕輪の金属表面処理加工業、サン工業㈱は年末ジャズコンサートを伊那市高遠町の信州高遠美術館で3日に開きました。 社員や地域住民など150人が会場を訪れ、広島を拠点に活動しているプロのミュージシャンによるジャズの演奏を楽しみました。 サン工業の約100人の正社員の平均年齢は32歳で若いうちから様々な文化や芸術に触れ世界観を広げていこうと、社員教育の一環で毎年12月に開いているコンサートです。 川上健夫社長は「この1年を振り返り来年への活力になるコンサートにしたい」と話していました。
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柿木さん社会教育功労者表彰
文部科学大臣が表彰する社会教育功労者表彰を受賞した伊那市高遠町藤沢の柿木眞一さんが、1日、市役所を訪れ、白鳥孝市長に受賞を報告しました。 社会教育功労者表彰を受賞した柿木(かきのき) 眞一(しんいち)さん83歳です。 柿木さんは、高遠町の国立信州高遠青少年自然の家ができた平成4年から24年間にわたり、ボランティアとして指導員を務めてきました。 主に、土粘土をこねて、素焼きしてつくる土笛の指導を行ってきました。 長年の功績が認められ、今回社会教育功労者表彰を受賞しました。 白鳥市長は、「今後も土笛の指導を続けてほしい」と話していました。