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新酒やまむろが12日から販売
伊那市高遠町の山室地区で採れた酒米のひとごこちを使い、高遠町の仙醸が作った新酒やまむろが、12日から販売されます。 やまむろは、高遠町の酒販店で作る高遠旨い酒研究会が、地域活性化を目指して、平成18年から毎年造っています。 10日は、高遠町の鉾持神社の境内にある、酒の神様「松尾社」の前に関係者が集まり、神事をして新酒の完成を祝いました。 酒米のひとごこちは、農事組合法人山室が委託を受け生産していて、今年は夏の気温が高かったことなどから粒の大きな良い米ができたということです。 その米をつかって、高遠町の酒蔵、仙醸が醸造しました。 新酒やまむろは、720ミリリットル入り1,260円で、旨い酒研究会に加盟する高遠町内7店の酒屋で購入することができます。
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いきいきサポーター高遠が地域
伊那市高遠町のいきいきサポーターが、一般財団法人千代田健康開発事業団のチヨダ地域保健推進賞を受賞しました。 この日は一般財団法人千代田健康開発事業団の山本吉明専務理事が伊那市役所を訪れ、伊那市の高齢者福祉課の木ノ嶋志津子さんに賞状を手渡しました。 一般財団法人千代田健康開発事業団は昭和41年に設立され、主に医学研究助成、地域保健活動助成などを行っています。 いきいきサポーターは平成17年に旧高遠町で発足し、今年で9年目になります。 受賞は、地域の健康推進に長年にわたり活動してきた点が評価されました。 いきいきサポーターは現在75人で活動していて、月に2回ほど各地区のおたっしゃ教室で指導しています。
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満光寺で雪吊り作業
本格的な積雪シーズンを前に伊那市高遠町の満光寺では境内の松を雪の重さから守る雪吊りの作業が3日行われました。 満光寺では、20年ほど前から松の雪吊りを行っています。 雪吊りは木々の枝が雪の重みで折れないように保護するもので冬の風物詩にもなっています。 3日は、朝から伊那市手良にある造園業者、花月園の職人が作業にあたっていました。 長さ10メートルほどの支柱に松を固定し、上から円すい状にワラの縄を張り巡らせます。 使われる縄は、100mの玉縄7個分だということです。 満光寺の境内には高所作業車が入れないため、はしごを使って一本一本丁寧に縄を下していきます。 作業していた松は樹齢およそ、500年の黒松で武田信玄の弟、武田信康が信玄の遺言によりこの寺に植えたという言い伝えがあります。 この松を一目見ると極楽往生できると言う噂が広まり極楽の松と呼ばれています。 満光寺では、「訪れた人たちに冬の風情を楽しんでもらいたい」と話していました。
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高遠高校でプロシンガーが授業
下諏訪町出身でプロシンガーのゲンディさんが26日、高遠高校を訪れ、高遠高校芸術コース音楽専攻の歌唱指導を行いました。 高遠高校音楽専攻では、毎年定期演奏会を開いています。 演奏会では最近はポップスを歌う生徒が増えたことから、プロのシンガーに指導を受けることになりました。 ゲンディさんは、下諏訪町の出身で、高遠高校の石城正志校長の教え子だったことが縁で指導しています。 3回目となる今日は3年生5人が一人ずつ、歌う姿勢や表情についてレッスンを受けていました。 ゲンディさんは「夢を追う生徒の背中を押し、少しでも夢に近づけることができれば」と話していました。 来年1月に定期演奏会が予定されていて、ゲンディさんも出演することになっています。
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第6回信州伊那高遠の四季展 短期集中開催
3年に1度全国公募で開かれる「信州伊那高遠の四季展」について、平成27年開催の第6回は会場数を少なくし、短期集中で行うことが決まりました。 27日は伊那市役所で第6回の四季展に向けた初めての実行委員会が開かれ、開催概要が決まりました。 それによると、開催期間は前回と比べ20日間少ない17日間で、平成27年10月10日から10月25日まで。 会場は市内6か所から、信州高遠美術館とかんてんぱぱホールの2か所となります。 これは、出品者・来場者の意見をもとに、会場に足を運びやすくし、短期集中で開催する狙いがあります。 また、作品の応募資格は、これまでは高校生を除く18歳以上でしたが、第6回からは高校生まで年齢を広げたらどうかという意見が出されました。 信州伊那高遠の四季展は、伊那を全国にPRし通年観光へつなげようと平成12年から3年に一度のペースで開かれています。 なお作品の募集は平成27年5月から行われます。
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江崎孝坪没後50年展
旧高遠町出身の日本画家江崎孝坪の没後50年展が27日から伊那市高遠町の信州高遠美術館で始まりました。 会場には美術館が所蔵する江崎孝坪の作品7点が展示されています。 江崎孝坪は旧高遠町出身で、昭和初期から昭和30年頃に活躍した日本画家です。 時代に忠実に、服装や儀式などを再現する「歴史画」を得意としていて、黒沢明監督の映画「七人の侍」では衣装考証を担当しました。 ある作品は、奈良時代に鷹を使って狩りをしていた「鷹匠(たかじょう)」の姿を再現しているということです。 江崎孝坪は一般的な日本画に比べ輪郭線が太く、単純化したデザインで描いている点が特徴といわれています。 江崎孝坪没後50年展は来年3月30日まで、信州高遠美術館で開かれています。 入館料は一般500円、小中学生は150円です。
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高遠白山登り窯 火入れ
伊那市高遠町勝間にある白山登り窯の火入れが22日行われ、山の斜面を利用した4段の窯から煙が立ちはじめています。 登り窯は、幅3メートルで、山の斜面に沿って4段あります。 白山登り窯は、高遠焼の伝統を守っています。 22日は、見学者も大勢訪れ、興味深そうに話を聞いていました。 高遠焼は、1813年、月蔵山から高遠城へ水を引くため、美濃から陶工を招き、土管を焼いたのが始まりとされています。 明治半ばに衰退しましたが、1975年、昭和50年に復活しました。 浦野真吾さん。 復活に携わった陶芸家唐木米之助さんの孫にあたり後を継いでいます。 今回窯に入れた作品は、800点。 1日かけて1220度まで温度を上げ、その後は、火の色や煙の出方をみながら1250度まで 上げていきます。 こちらが登り窯で焼かれた高遠焼です。 灯油やガスを使った窯と違い、思わぬ傑作が生まれるといいます。 熱い熱気が上に昇る性質を利用し、効率の良い点が利点という登り窯ですが、作品にも独特の風合いが漂います。 91歳になる唐木米之助さん。 頼もしそうに孫の浦野さんをみつめます。 この日火入れをした登り窯は、3日間薪を絶やさず燃やし続け、その後さまし、12月初旬に窯出しを予定しています。
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伊那市成人式「一本化できず」
伊那市の成人式のあり方について検討してきた委員会は、「開催方法、開催日を一本化することはできなかった」として、これまでどおり、地区単位での開催とする方針をまとめました。 20日夜は伊那市役所で、今年3回目の成人式あり方検討委員会が開かれ、これまでの検討のまとめを行いました。 成人式について委員からは、合併後の市民の一体感の醸成や記念品などの不平等さを解消するために、全体で一本化するのが望ましいとする意見がある一方、地区ごとに開く方式で5年経過し定着しているとして、これまでどおり分散して実施することを望む声が出されました。 結果、委員会では、開催方法、開催日などを一本化することはできなかったとして、今すぐに開催方法などを変更する時期ではないとしました。 これまでどおり伊那市が成人式を主催し、今後できるところから取り組んでいくことが望ましいとしています。 検討委員会では、この検討結果を踏まえて、伊那市に今後の方向性を決定して欲しいとしています。 委員会の検討結果は、26日の教育委員会に諮り、来月上旬に白鳥孝市長に報告されます。
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高遠城址公園 桜の冬支度
来年の観桜期に向け、伊那市高遠町の高遠城址公園では本格的な冬の到来を前に桜の冬支度が始まっています。 20日は、桜守の稲辺謙次郎さんら3人が高所作業車で雪に備える為の作業を行いました。 冬支度は毎年11月中旬から始まっていて、枯れた枝を払ったり伸び過ぎた枝を剪定し、切り口には枝が腐らないよう殺菌防腐剤が塗られていました。 これは、雪の重みで枝や幹が傷まないように行われているもので、来年の春、見事な桜を咲かせるために欠かせない作業です。 公園内には、およそ1500本の桜がありバランスを確認しながら支柱が立てられていました。 稲辺さんは「毎年雪が心配。雪の重みでおれそうな枝には、すべて支柱を立てていきたい」と話していました。 高遠城址公園での作業は、来月中旬まで行われます。 年明けからは、市内各地の桜の木を見て回るということです。
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内藤とうがらし普及へシンポジウム
旧高遠藩主、内藤家ゆかりの内藤とうがらしに関するシンポジウムが17日伊那市高遠町総合福祉センターやますそで開かれました。 内藤とうがらしは、旧高遠藩主内藤家が屋敷のあった今の東京新宿で栽培していたとされています。 シンポジウムはその内藤とうがらしを地域活性化に活用しようと活動している住民グループ高遠版内藤とうがらしプロジェクトが開いたものです。 会場には七味唐辛子の生産メーカーや農産物加工グループなどおよそ70人が集まり意見交換をしました。 シンポジムで長野市の株式会社八幡屋礒五郎の室賀豊社長は「内藤とうがらしと一般の唐辛子では見た目は同じ物。差別化をどう図っていくかを考えなければならない。」と話していました。 シンポジウムではほかに内藤とうがらしを使った、おやきやなめたけなどの試食会も開かれ、参加者が味わっていました。 高遠版内藤とうがらしプロジェクトでは出された意見を参考に商品開発や普及活動に取り組んでいくということです。
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高遠小学校統合30周年記念音楽会
高遠小学校の統合30周年を記念して2日、記念式典と音楽会が開かれました。 昭和59年に旧高遠町の旧高遠小学校と旧河南小学校が統合して今年で30年になります。 旧高遠小は現在の高遠町図書館の南側にありました。 旧河南小はJA上伊那東部支所の南にあり、現在も当時の校舎が残っています。 記念式典では児童が作った高遠だるまの目入れが行われ、30周年を祝いました。 音楽会では2年生が、旧高遠小校歌と旧河南小校歌を斉唱すると、一緒に歌っている人もいました。 30周年記念式典実行委員長の伊東洋明さんは、「両校の伝統をこれからも引き継いで行って欲しい」と話していました。
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高遠町弘妙寺 イチョウのじゅうたん
伊那市高遠町の弘妙寺では、イチョウの葉が落ちて黄金色の絨毯が広がっています。 弘妙寺の境内には樹齢数百年のイチョウの木があり、12日の冷え込みで葉が一気に落ちました。 弘妙寺では、毎年この風景を楽しみに訪れる人もいるということで、13日までこのままにしておくということです。
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沖縄と高遠 介護予防体操で交流
沖縄県読谷村と伊那市高遠町のボランティアグループが6日、伊那市でそれぞれの介護予防体操を披露し交流しました。 交流研修会では、転倒や介護予防を目的とした介護予防体操を披露しました。 長野と沖縄、リズムや手の動きに違いがありますが慣れてくると音楽にあわせ体を動かしていました。 伊那市を訪れたのは、沖縄県読谷村のゆいまーるボランティアグループのメンバー30人で、伊那市高遠町の「いきいきサポーター高遠」と交流しました。 互いの体操を考案した健康運動指導士の藍早瀬さんが縁となり、平成22年から交流をしています。 かつて沖縄県は、長寿県でしたが、最近では食事のかたよりや若い世代の健康への意識が低くなっているという事です。 読谷村では、「この研修を通して、山岳県長野の良い点を参考に、若い世代からの健康への意識づけのきっかけにしたい」と話していました。
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高遠城址の秋まつり
250本のカエデが色づき始めた伊那市高遠町の高遠城址公園で秋まつりが1日から始まりました。 春とは違う風情を楽しんでもらおうという高遠城址の秋まつりは、今年で12回目になります。 高遠城址公園には、1,500本のコヒガンザクラと250本のカエデがあり、秋は、園内が赤や黄色に色づきます。 園内には、菊や内藤トウガラシも展示されているほか、信州そば発祥の地をピーアールする新そばまつりが同時開催されています。 高遠閣では、地元産の新そばを使った高遠そばの販売が行われています。 訪れた人たちは、焼き味噌で味わう高遠独特のそばを味わっていました。 信州そば発祥の地伊那をアピールしようと実行委員会は、10月20日の行者そばまつりから4週連続でイベントを行っています。 今回の新そばまつりは、第3弾、2日から第4弾として国道361号沿線の麺を集めた山麓一の麺街道フェスタが高遠城址公園内の特設会場で行われることになっています。 高遠城址の秋まつりは、10日までの予定で、期間中は、物産販売や高遠ばやしの演奏なども計画されています。
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伊那市高遠町金井地区で長芋の収穫始まる
伊那市高遠町上山田の金井地区では長芋の収穫が始まりました。 高遠町上山田の金井地区では長芋の生産が盛んに行われています。 収穫の最盛期は11月上旬ですが、田中きし子さんの畑では11月1日から高遠城址公園で始まる秋まつりに出す長芋の収穫が行われています。 葉が枯れ始めると収穫を迎えます。 田中さんは、秋まつりに出荷できるよう毎年5月の始めに苗を植えています。 作業は5日前から始まっていて29日も朝から収穫作業に追われていました。 長芋を、一本一本傷がつかないよう、木の棒を使って手作業で抜いていきます。 金井地区の長芋は粘りがあり味が濃いのが特徴で毎年地元をはじめ県外客からも好評だということです。 美味しさの理由は土にあるといいます。 赤土で石がなく、さらさらしていることが長芋にとって良い条件だということです。 長芋は高遠城址の秋まつりで、5キロ2500円で販売される他、とろろそばにも使用されることになっています。
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この秋一番の冷え込み 伊那地域最低気温3度
28日の伊那地域の最低気温は3度でこの秋一番の冷え込みとなりました。 伊那市高遠町の弘妙寺では、ここ数日の冷え込みで紅葉が赤く色付きはじめています。 弘妙寺は標高およそ1,000メートルにあり高遠町の寺で一番高い位置にあります。 境内や裏山の紅葉はここ数日の冷え込みで赤く色付きはじめています。 28日の伊那地域は晴天による放射冷却で最低気温は午前6時32分に11月上旬並みの3度を記録しました。 長野地方気象台によりますと29日は雲がかかり、気温も平年なみに戻ると予想しています。
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高遠小学校5年生 音楽劇の指導受ける
26日の第27回伊澤修二記念音楽祭に出演する伊那市内の小学校2校の児童が18日、東京藝術大学の准教授から音楽劇の指導を受けました。 このうち高遠小学校では、5年生36人が指導を受けました。 高遠小学校の児童は音楽祭で、太平洋戦争中に生き残った象を見るために、子ども達が列車に乗って動物園に行った話「ぞうれっしゃよはしれ」を音楽劇で披露します。 音楽祭は、伊那市高遠町出身の伊澤修二が当時の東京音楽学校、現在の東京藝術大学の初代学長を務めたことが縁で毎年開かれています。 指導したのは、東京藝術大学の山下薫子さんです。 山下さんは「台詞は一言ずつ気持ちを込めてはっきりと言いましょう。迫力のある演技を本番でも披露してください」とアドバイスしていました。 第27回伊澤修二記念音楽祭は26日(土)に開かれます。 一部は午前9時20分から高遠町文化体育館で、二部は午後2時30分から伊那文化会館で開かれ、高遠小学校は一部に出演します。
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本の町高遠町定着へ 古本市
本の町を定着させようと高遠町の本の町高遠プロジェクトは19日と20日の2日間、旧北条ストアーで古本市を開いています。 本の町高遠プロジェクトは、高遠町を本の町にしようと活動していて、毎年ブックフェスティバルを開催しています。 年に1度の活動ではなかなか本の町が定着しないと考え、毎月1度「月並古本市」を開くことにしました。 今回は松本市の古本専門店の協力を得て1回目の市が開かれました。 会場には地元高遠高校の美術専攻の生徒と卒業生が描いた作品が展示されていて、落ち着いた雰囲気になっています。 今回は松本の古本専門店で2,000円以上購入した、先着30人に猫まんじゅうがプレゼントされています。 「第1回月並古本市」は20日まで開かれています。
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ひと夏過ごし牛たちが里へ
夏の暑い時期を伊那市高遠町の入笠牧場で過ごした牛たちが、18日それぞれの畜産農家のもとへ帰っていきました。 標高1,500メートルほどの入笠牧場は、JA上伊那が管理運営しています。 広さは、約300ヘクタールです。 今年は、6月6日に南信地域の牛40頭が放牧されました。 8月の中間検査の際19頭が山を下ったため今日は残る21頭の下牧です。 牛たちは、列になって、体重をはかったり衛生検査を受けました。 検査を終えた牛たちは、飯田や諏訪、上伊那方面別にトラックに載せられていました。 この放牧は、最盛期には200頭ほどいたということですが、今年は種牛がいなかったこともあり40頭にとどまりました。 乳牛のホルスタインを中心に暑さをしのぎながら足腰を強くするのが目的です。 雨が少なく、えさとなる牧草の伸びも悪かったということですが、体重は1割から2割増え一回り大きくなって山を下っていきました。 一時問題になったニホンジカによる牧草の食害も個体数調整などによりこのところ沈静化しているということです。
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伊那愛犬主催 ドッグショー
南箕輪村のペットショップ伊那愛犬が主催するドッグショーが、12日、伊那市高遠町の高遠城址公園駐車場で開かれました。 ドッグショーには、県内外から50種類218頭がエントリーしました。 伊那愛犬が主催するのは8年ぶりです。 年齢ごと3つのクラスに分け、同じ品種の中から1頭ずつ代表を選びます。 その後、代表に選ばれた50頭からそれぞれのクラスで順位を決めていきます。 審査員は、適正な大きさや骨格であるかどうかや、歩く姿や毛並みなどをチェックしていました。 出番を待つ参加者は、毛並みを綺麗に見せる化粧をしたり、ブラッシングをするなどしていました。 会場では、あすとあさっても別のクラブが主催するドッグショーが開かれます。
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高遠石工に注目 特別展きょうから
江戸時代、高遠から全国各地に出向き、石仏や石塔などを作った石工の資料を集めた特別展が9日から伊那市の高遠町歴史博物館で開かれています 特別展「高遠石工 鑿(のみ)に込めた想い」は、江戸時代ブランドとして認められていたとされる高遠石工の作品について広くしってもらおうと、企画されました。 会場には、高遠町歴史博物館や図書館、個人が所蔵する資料、89点が展示されています。 江戸時代に高遠藩内の農家では、農閑期の現金収入を得る為に、石仏や石塔作りなどをしていました。優れた腕を持つ人達は、全国各地に出向き、高遠石工と呼ばれました。高遠藩では、石工の活躍により、1856年には、税収のおよそ半分を石工が占めたという事です。 現在確認されているだけで、北は青森県から南は山口県まで19都県で高遠石工によってつくられた石仏があります。 このうち、江戸時代後期に336体の石像をつくった守屋貞治の資料では、伊勢の殿様から菩薩像を作った褒美で受け取った「数珠」が展示されています。 この数珠は、守屋家に代々伝えられ今回初めて、一般に公開されました。 博物館によると、お金の代わりに数珠を受け取った、貞治の無欲さや仕事に対する姿勢を表す品だという事です また、1839年に戦国武将武田信玄の墓の、石垣などを改修した時の仕様書や注文書などといった、石工の仕事について知る貴重な資料が展示されています。 この特別展「高遠石工 鑿(のみ)に込めた想い」は、12月15日まで高遠町歴史博物館で開かれています。
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高遠しんわの丘ローズガーデンのバラ見ごろ
12日から14日まで秋のバラ祭りが開かれる、伊那市高遠町の高遠しんわの丘ローズガーデンのバラが見頃を迎えています。 しんわの丘ローズガーデンは休耕田を利用し整備したバラ園で、およそ8,800平方メートルの敷地に172種類、2,160本のバラが植えられています。 ローズガーデンは、高遠町が一望出来る場所にあり、今は香りの強いホワイトクリスマスや、散り終わるまでに花の色がオレンジから赤へと変わる、アンネのバラなどといった種類のバラが、一番の見頃を迎えています。 また、ローズガーデンの一部にはアルプスの山をかたどった花壇が新設されています。 バラを管理する伊那市振興公社では、「バラ祭りを前に今が見頃。台風が迫っているので心配」と話していました。 高遠しんわの丘ローズガーデンの「秋のバラ祭り」は12日から14日までの3日間開かれます。
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高遠町出身の小説家、島村利正展
伊那市高遠町出身の小説家、故島村利正さんに関する展示会が、伊那市の高遠町歴史博物館で開かれています。 島村さんは戦後の日本で高く評価された作家で、数々の賞を受賞し、芥川賞候補にも選ばれたことがあります。 生涯で残した作品は長編が4作、短編が50編におよびます。 木曽川を舞台にした、短編作品、蘇水峡の原稿は鉛筆で書かれています。 会場には写真や机など、執筆活動に関するものが多数並べられています。 また島村さんは釣りが大好きで天竜川でもよく釣りをしたそうです。 島村利正さんの展示会は11月10日(日)まで高遠歴史博物館で開かれています。
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少年野球上伊那選手権大会
上伊那の小学生の野球チームが参加する少年野球上伊那選手権大会が伊那市内で5日と6日の二日間開かれました。 6日は伊那市高遠町の高遠スポーツ公園総合運動場で準決勝と決勝、3位決定戦が行われました。 大会には今年の春季大会・秋季大会・辰野大会で上位となった16チームが出場しました。 決勝では紺のユニフォームの伊那市の伊那北スポーツ少年団と白のユニフォームの辰野町の辰野エンゼルスが対戦しました。 試合の結果、4対2で辰野エンゼルスが勝利し、優勝しました。 大会長の今井秀一さんは、「どのチームも春先と比べ、練習を積んで上達している。野球を通じて身体的にも精神的にも成長してほしい」と話していました。
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おたっしゃ教室発表会
高齢者の健康づくりのために伊那市高遠町の12地区で行われている「おたっしゃ教室」の発表会が9月24日、総合福祉センターやますそで開かれました。 発表会には教室の参加者などおよそ300人が参加し、健康体操を披露しました。 おたっしゃ教室では、地域の高齢者が健康づくりのために月に2回ほど筋力アップや転倒予防の運動を行っています。 教室の指導や運営は伊那市が養成した「いきいきサポーター」が中心となって行っています。 発表会ではいきいきサポーター養成講座の修了生も体操を披露し、参加者も一緒になって体を動かしていました。 ある参加者は、「みんなで楽しく体を動かせてよかった、座ったまま出来るところがいい」と話していました。
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伊那市出身 池上さん 「高遠城の再現図」を寄贈
伊那市出身で東京都に住む空間デザイナー池上 典(のり)さんは、絵図や文献を参考にして描いた江戸時代の高遠城の再現図を、伊那市に寄贈しました。 26日は、市役所を訪れた池上さんに、白鳥孝市長から感謝状が贈られました。 伊那市に寄贈されたのは、3枚の高遠城の再現図です。 「総構図(そうがまえず)東方を望む」は、伊那市側から見た鳥瞰図。 「総構図 西方を望む」は、長谷側から見た鳥瞰図。 「本丸御殿図(ごてんず)」は高遠城本丸を描きだしています。 絵図や文献を参考にして、グリッドという罫線を用いて、広さ、大きさ、奥行き、高低差などを正確に描いたということです。 池上 典さんは、伊那市日影出身で、現在は、東京都日野市に住んでいます。 空間デザイナーとして活躍していて、大阪市立歴史博物館、阪神淡路大震災メモリアルセンターなどのデザインを手がけています。 自ら編み出したグリッドを用いて完成時の予想図を描く透視図技法で、高遠城の再現に挑戦しました。 資料が限られているため、建物などは想像も入っているということですが、江戸時代後期の高遠城の姿が描き出されています。 池上さんの高遠城再現図は、伊那市高遠町歴史博物館で管理され、11月頃から公開される予定です。 伊那市では、タブレット端末で古地図と現在地をリンクさせて歴史を楽しむアプリ「高遠ぶらり」などで、この再現図を活用していきたいとしています。
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風情豊かに 燈籠祭
豊作と無病息災を感謝する鉾持神社の秋の例祭、燈籠祭が22日と23日に行われました。 籠祭では各家庭が笹竹に、ほおずき提灯を飾り夜になると商店街は赤く色付きます。 提灯の灯がともるなか伝統の高遠囃子の演奏が行われました。 この日は和服で商店街を散策する人たちの姿がみられ高遠囃子を聞いたり、提灯をバックにして写真を撮るなどそれぞれ祭りを楽しんでいました。 祭りでは他に子ども神輿の練り歩きもあり、子どもたちの元気な掛け声が賑やかに響いていました。
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南アルプスジオパークマップ刷新
南アルプスのジオパークの魅力を観光客にわかりやすく紹介するためのマップが刷新されました。 マップは南アルプスジオパーク協議会が作成しました。 南アルプスの雄大な山々と深い渓谷や伊那市と飯田市、富士見町、大鹿村の4市町村の動植物、文化、歴史などの写真も掲載されています。 高遠エリアでは、高遠城址公園、高遠温泉さくらの湯などの観光地が、長谷エリアでは、戸台の化石資料室やその学習会の様子などが紹介されています。 また、入笠山山頂からの眺めの他、鹿嶺高原から仙丈ヶ岳を望む写真なども掲載されました。 片面は南アルプスの地図に見所が記されています。 マップは伊那市創造館や長谷ビジターセンターなどに設置されています。
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映画「山姫」 伊那市高遠町で撮影
南箕輪村出身の大学生高木清香さんが監督を務める映画「山姫」の撮影が15日伊那市高遠町で行われました。 15日は、地元住民などから募ったエキストラを交えてクライマックスとなる祭りのシーンを撮影しました。 高木さんは日本大学芸術学部映画学科の4年生で、卒業制作として自ら脚本を手がけた映画「山姫」の監督を務めます。 山姫はふるさとをテーマにしていて、故郷に帰った若者が家族のために奮闘する姿を描きます。 撮影は伊那谷フィルムコミッションの協力のもと、6日から始まり、19日まで行われる予定です。 高木さんは、「いろんな方に協力をしていただいたので、恥ずかしくない、面白い作品を作り上げたいです」と話していました。 作品の完成は来年1月を予定しています。
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長藤四日市場で鎧兜の調査
伊那市教育委員会は、高遠藩最後の藩主内藤頼直が高遠町長藤の四日市場地区にある神社に寄進した鎧兜の確認調査を9日行いました。 四日市場では、寄進された鎧兜を公民館で保管していましたが、後世に残していこうと高遠町歴史博物館に預けることにしました。 市の学芸員によると明治4年1871年、頼直は高遠城の武器蔵や江戸の上屋敷に保管されていた鎧兜などを旧領域内の神社100か所に寄進していて、これまでに13点が確認されているということです。 鎧兜などは、高遠町歴史博物館で保管されることになっています。