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伊那市立図書館の利用者カードのデザイン求む
伊那市立図書館は来年3月2日まで、図書館利用カードの新デザインを募集している。伊那、高遠町図書館、各分館を連携させる「図書館システム」の導入をきっかけに、カードのデザインを一新する。4月から新しいカードの発行が始まる予定だ。
市立図書館全体の約36万冊の本や情報資料を活用するため9月、図書や利用者情報を一元化する新システムを導入した。これを契機に、これまで伊那、高遠町図書館で異なったデザインの利用者カードを発行してきたが、統一の利用者カードを作ることになった。
デザインの応募は、資格、年齢、居住地などは問わず、広く一般から募る。作品は、カードの表面に使用する写真や絵などで、規格はA4サイズ以下。データでの応募は、写真や絵が350dpi以上のjpg形式ファイル、デザイン画などはイラストレーターver8.0、pdf形式ファイルに限る。
応募作品の中から2点を図書館利用カードのデザイン素材として採用。3月4縲・3日、伊那図書館ギャラリーで作品展示し、来場者の投票による結果から市教育委員会が選定する。
これまで使ってきた伊那、高遠町図書館の利用者カードのデザインは、いずれも職員による図案でそれぞれ1994年、91年から使用を始めた。新カードは新規発行、再発行(有料=100円)用で制作後も両利用者カードは使用できる。
平賀研也館長は「自然、文化、人情などをつないだようなデザインを期待する。2点を選ぶ予定で、世代や地域性など違うパターンにする。今後も定期的にカードのデザインを変えていきたい」と話している。
問い合わせは、市立伊那図書館(TEL73・2222)へ。
伊那図書館(左)、高遠町図書館で発行してきた利用者カード -
秋まつり実行委員会が反省会
伊那市の第6回秋まつり実行委員会の反省会が19日夜、高遠町総合福祉センター「やますそ」であった。実行委員20人余が出席。公園からまちへ人が流れるようなコース設定の必要性などが挙がった。
紅葉狩りを楽しむ「秋まつり」は11月3縲・8日、カエデ250本が色づく高遠城址公園を会場に開催。伊那谷そばまつりを初めて企画したほか、菊花展、クラフト展などを展開した。
入園は無料で、期間中に2万2088人(前年比2566人増)が訪れた。東海方面を中心に、大型バス80台以上が入り、市観光協会は東京や名古屋などへのPR効果が表れたとみている。
反省会では「イベント」「食事どころ」など4部会から報告があったほか、実行委員から▽紅葉、歴史、芸術、湖を関連づけ、公園近くの信州高遠美術館、歴史博物館まで足を伸ばせるようにしたい▽カエデの植栽を考えたほうが良いのでは▽桜まつりのポスターで、秋まつりの宣伝もしたらどうか竏窒ネどの意見が出た。
これらの反省点は次回に生かしていく。
飯島進実行委員長は「官民一体となったまつりができた」と協力に感謝し、会長の伊東義人高遠町総合支所長も「来シーズンは2万5千縲・万人に来て、高遠へ泊まってもらえるようなまつりにしたい」と述べた。 -
06年度一般会計決算など可決 伊那消防組合議会
伊那市、辰野町、箕輪町、南箕輪村の4市町村でつくる伊那消防組合議会の12月定例会は21日、伊那市役所で開き、06年度一般会計歳入歳出決算認定など2案件を原案通り可決、承認した。
前年度の歳入総額は11億7916万円(前年比9・10パーセント減)、歳出総額は11億7745万円(同8・57パーセント減)。概要として、職員2人の救急救命士の資格取得、箕輪消防署の災害対応特殊ポンプ自動車の更新などをあげた。
07年度一般会計第3回補正予算は、歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ124万4千円を減額し、歳入歳出予算の総額を12億3531万円。補正の主な内容は職員異動及び人事院勧告などに伴う人件費の補正や伊那、高遠消防署の需用費(燃料費)の決算を見込む中での増額などとした。 -
高遠そば打ち講座
高遠町の生産者・販売者などによる高遠そば組合と高遠公民館は12日、今年度第1回目の高遠そば打ち講座を開いた。
同講座は高遠そばを広め、地域活性化につなげたいとの思いから、毎年開いており、今年で3年目となる。受講生37人の半分は前年までの同講座の修了生たちで、今年度も引き続き受講する。今回からは、修了生たちも、初心者の指導に携わる。
高遠公民館の矢野やよ江さんは「修了生の方々にも、指導することを経験していただき、ぜひ高遠そばを広げてもらえれば」と話す。
同町「紅葉軒」の高島良幸さんなどが講師となり指導にあたった。
高嶋さんが実際にそばを打ちながら、打ち方を説明すると、受講生たちは真剣な面持ちでその手さばき見つめた。
実際にやってみると初めてそばを打つ人たちからは「本当に難しいわ」「なんかおっかない」などの声が聞こえた。隣で見守る修了生たちに教えられながら、そば打ちを学んでいた。
同講座は08年1月30日までに残り4回の講座を予定している。 -
伊那市で交通安全街頭啓発
飲酒運転の根絶、高齢者の交通事故防止などを重点に31日までの21日間活動する「年末の交通安全運動」が11日始まった。初日、伊那市役所前の市道にも交通指導所が設置され、市交通安全協会連合会や伊那警察署ら関係者約80人が街頭啓発した。
年末の運動には毎年、山寺義士踊り保存会の協力で、参加者たちが赤穂浪士の装束で身を固め、「交通事故打ち止め」の啓発活動を展開。「年末の交通安全運動が始まりました。安全運転をお願いします」などと信号待ちのドライバーに呼びかけ、啓発チラシやティッシュなどを配った。
10日現在、伊那署管内で発生した交通事故件数は491件で前年と比べて1件増、けが人は624人で9人増加。死者は2人で5人減少している。交差点内、女性が被害者となる事故などが増加しているという。
義士踊りの衣装で交通安全を呼びかける参加者たち -
高遠町「みろくそばの会」 恒例そば祭り
伊那市高遠町弥勒の有志でつくる「みろくそばの会」(23人・池上裕敏会長)は9日、弥勒多目的集会施設で11回目となる恒例の「みろくそば祭り」を開いた。地区内のみならず市内外から途切れることなく人が訪れ、会員が手打ちした新そばを味わった=写真。
みろくそばの会は、地区内の休耕田の荒廃防止のため94年に発足。現在は約90アールの畑を利用してソバを栽培している。97年から地区住民に感謝の気持ちを表わそうとそば祭りを開き、毎年、祭りを心待ちにしているリピーターが多いという。
会員が午前11時スタートの祭りに向け、朝からそば打ちを開始、本年は約400食を用意した。次々と訪れる客の波に会場は満席となり、毎年楽しみにしていた人たちは「うまい」とうなづき合いながら味をたん能した。
池上会長は「ソバの収穫時期になると、毎年祭りを楽しみにしている人たちから連絡がくるほどの人気。始めた当初には、思ってもいなかった反響があり喜んでいる。期待に答えられるよう、これからも続けたい」と話している。
新ソバの味に舌鼓を打つ来場者たち -
高遠第2・第3保育園で「おでんパーティ」
伊那市の高遠第2・第3保育園は29日、園児たちが収穫した大根を使った「おでんパーティ」を同園で開いた。
同園では食育の一環として毎年、近くの畑で大根を作っており、それを使った「おでんパーティ」も毎年恒例となっている。
年長の園児たちは保育士に教わりながら、ゆっくりと大根を切った。結び昆布作りでは、うまく結べず首を傾げる園児もいた。
年中の園児はちくわやなるとを切り、年少の園児はこんにゃくをねじって手綱こんにゃく作りに挑戦した。
高遠第2・第3保育園の柿木節子園長は「自分たちで料理したものは、みんなよく食べるんです」と話す。同園では先月は焼きいもやいも餅作り、5日にはカレー作りと、食育に力を入れている。ほかにも、給食に出る野菜の皮を剥いたり、米を研いだり、給食に入っていた食材を栄養ごと3色に分けて、塗り絵をしたりと、園児たちが食に興味を抱くようにさまざまな工夫をしている。 -
歴史シンポジウム
「高遠石工」伊那市の歴史シンポジウムが25日、高遠町の高遠閣であった。高遠石工に培われた貴重な文化遺産を掘り起こし高遠石工の魅力を再発見しようと、まほら伊那市民大学講座として開き、約150人が「高遠石工」をテーマにした研究発表を熱心に聴講した。
日本石仏協会常任理事で日本石工調査所の小松光衛さんは、「日本の石工と高遠石工」を話した。石工は石の加工技術者で墓石の技術から発展したこと、日本の石工分布では江戸・京・大阪で活躍した名工ぞろいの三都石工などを紹介し、「日本の石の文化は決して低くないが、石工を取り巻く状況は弱い。もっと支えないといけない」と話した。
高遠石工については「旅稼ぎ石工」という特質を挙げ、北は青森県から南は山口県までの足跡を示した。江戸期の名石仏師・守屋貞治については、「大方は地蔵と観音の作者で、旅稼ぎ石工の範ちゅうの外の人と思っている。守屋貞治の石仏を国の文化財指定までもっていってほしい」とした。
石工資料全般について、「地元から資料を出し公開してもらわないと、長野県史で終わってはもったいない。今からでも資料探しや伝わっている話を聞くなどしてほしい」と語った。
日本石仏協会理事の伊戸寛さんによる「高遠石工の足跡と伊豆型の道祖神について」の研究発表もあった。 -
桜のある風景修景事業で勝間のしだれ桜横ガードレールを木製ガードレールに
美しい桜のある風景を取り戻そう竏窒ニ「日本一の桜の里づくり」事業に取り組む伊那市は本年度、高遠町の勝間薬師堂にある「勝間のしだれ桜」前に設置されている鉄製の白いガードレールを、木製ガードレールに取り替える。取り組みは「桜のある風景」修景事業の一環で、この地に合った桜の風景を形成していこうという試み。今年度中に木製ガードレールへの取り替えを完了し、来年の桜の時期には間に合わせたいとしている。
高遠城址公園の高遠コヒガンザクラから1週間ほど遅れて見ごろを迎える勝間のしだれ桜は、山際の高台にある。桜の時期には、樹齢300年以上と言われる大ぶりな枝が見事な花を咲かせることから注目を集めており、近年は訪れる観光客、アマチュアカメラマンなども多い。
桜は北東の国道152号から望むこともできるが、手前に設置された鉄製の白いガードレールが風景の中に入り込み、写真を撮影する時にも邪魔になるため「どうにかならないか」などという声が出ていた。
そこで今回、周辺の景観に合った木製ガードレールへの取り替えを計画。県の地域発元気づくり支援金の採択を受けた。
取り替えるガードレールは国道152号から見える約120メートル。すでに地元住民の合意は得ており、現在この地に合った木製ガードレールの形態を検討している。
また「桜のある風景」修景事業は5カ年計画で、今後も市内各地で修景作業を行っていく。
現在勝間のしだれ桜前に設置されている白いガードレール -
輝く!経営者~新たな挑戦~ 三洋グラビア 原敬明社長
大きな反響を呼んだ「上伊那・輝く!経営者」キャンペーン(2003年4月縲・005年3月)が終了してから2年半が経過しました。
同キャンペーンは、商工会議所、信州大学、県などの産学官でつくる推進委員会が地域産業の振興を目的に、上伊那の元気な中小企業・商店経営者を伊那毎日新聞の紙面やCATV番組、あるいはシンポジウムなどで紹介。「収益性」「技術力」「地域社会への貢献」「環境対応」などさまざまな面から地域や業界で高く評価されているそれぞれの優れた事業内容を・ス経営者・スに焦点をあてた取材を通じて浮き彫りにしました。
取り上げた経営者の数は約100人。伊那毎日新聞社はそれらすべてを単行本「信州伊那谷からの挑戦」にもまとめました(好評販売中)。
地元中小企業経営者からは「とても参考になった」「経営のヒントと元気をもらった」などの声が続々と寄せられ、推進委員を喜ばせました。
また、同キャンペーンは、身近にある郷土の事業所が、実は業界・関係筋で非常に高く評価され、全国、世界を相手にしても決して引けを取らない実力を持っていることを地域に広く知らせる結果ともなり、若者の郷土定着やIターンなどにも影響を及ぼそうとしています。
そのキャンペーンが終了してから2年半が経過し、最近になって「あの・ス輝く経営者・スたちはその後、どんな活躍をしているのか」「あの元気をどのように持続しているのか」という声を耳にするようになりました。
そこで今回、キャンペーンで紹介した約100人の・ス輝く経営者・スの「その後」の状況を伝える連載「上伊那・輝く!経営者・その後縲恊Vたな挑戦縲怐vを企画し、読者や関係者のみなさんの要望にこたえることに致しました。上伊那の産業がもっと・ス元気に・スなることを願って。 -
戸草ダム建設予定地視察 高遠町、長谷の対策協
伊那市三峰川総合開発事業対策協議会の高遠町、長谷の両地域対策協議会は21日、三峰川上流に設ける戸草ダム建設予定地などを現地視察した。協議会委員ら約50人が集まり、事業に取り組む国土交通省三峰川総合開発工事事務所(長谷)の説明で計画の概要などを確認した。
伊那市三峰川総合開発事業対策協議会の地域対策協議会として11月上旬に発足した高遠町地域対策協議会の企画。本格着手が遅れている戸草ダムに対し、委員の関心を高めるため長谷地域協議会と合同で現地視察した。
三峰川総合開発工事事務所は、工事が遅れている現状などを報告。03年度の事業評価監視委員会で戸草ダム建設は今後、「天竜川流域委員会」の審議結果を踏まえて対応することになっている竏窒ネどと説明した。
戸草ダム建設予定地を視察する委員ら -
伊那消防組合議会 通信指令システム更新を可決
伊那市、辰野町、箕輪町、南箕輪村でつくる伊那消防組合(組合長・小坂樫男伊那市長)の組合議会臨時会が19日、市役所議場であった。物品の取得として、伊那消防署の通信指令システムの更新購入に関する1議案を原案通り可決した。
1991年から導入した通信指令システムが老朽化したため更新する。新システムは、災害情報を入力すると同時に音声合成装置で地図情報を記載した出動指令書で出動隊に指令を出すことが可能。指令するまでの時間短縮が期待できる。
富士通ゼネラル情報通信ネットワーク営業部(神奈川県川崎市)から7千297万5千円で取得。来年3月21日の納入を予定する。 -
「柳沢運動プログラム」屋外バージョンを開発中
信州高遠青少年自然の家の「冒険の森」で18日、研究開発中の「幼児自然体験活動プログラム」の検証事業があった。大脳活動の発達を促す「柳沢運動プログラム」の屋外バージョンで、検証結果を踏まえ、国少は08年度、親子活動プログラムを組みたいとしている。
屋外バージョンの開発は、自然の家周辺の自然環境を生かし、幼児期の自然体験活動の普及を図るねらい。今夏、国少や県教育委員会の職員らで調査研究委員会を立ち上げ、「柳沢竏秩vを考案した松本短期大学の柳沢秋孝教授の指導を受けながら取り組んでいる。
プログラムとして、四つんばいで歩く「森のくまさん」、森で拾った実を軍手に入れてウサギ跳びで運ぶ「うさぎさんになって森の宝物を運ぼう」などを用意。
検証事業には、辰野町の羽北保育園年長児11人を含む家族ら約40人が参加した。
息が白くなるほどの寒さだったが、年長児たちは遊びに夢中。クマ、コアラ、ウサギなどの動物になって、森の中を歩いたり、2本の木に渡したロープにぶら下がったりと元気に飛び回った。
年長児全員に万歩計をつけ、屋外遊びと日ごろの保育園活動との運動量を検証。後日、委員会を開き、分析結果や改善点などについて話し合う。 -
高遠高校と長野大学社会福祉学部が高大連携調印式
伊那市の高遠高校と上田市の長野大学社会福祉学部は19日、相互交流と教育内容のいっそうの充実を図るための協定を締結した。調印式には、両校の関係者など17人が出席し、新たな絆の誕生を見守った。協定期間は09年3月31日まで。
協定書には▽高遠高校は長野大学社会福祉学部学生を教科「福祉」の教育実習生として受け入れ、実習指導を行う▽長野大学社会福祉学部は、高遠高校福祉コースの教育内容と教員の資質向上にむけて情報交換、特別講義および教材研究協議を行う▽長野大学社会福祉学部は、指定校推薦入学試験にかかわり、高遠高校福祉コース枠を設定する竏窒ネど3つの具体的な連携事項が明示されている。
高遠高校の福沢務校長と長野大学社会福祉学部の中島豊学部長は協定書を交換し、ガッチリと握手を交わした。
福沢校長は「ともに地域に根ざした高校と大学が手を携えるのは、大変有益なことだと思う」と述べた。
また長野大学の嶋田力夫学長は「今回の協定をきっかけとして、今後ほかの学部も高遠高校と連携していければ」と両校の交流のさらなる可能性を語った。 -
高遠高校生徒らがゴルフ練習場でプロのインストラクターから指導を受ける
伊那市高遠高校の3年生20人が15日、伊那市福島のゴルフ練習場「セイブグリーンパーク」でゴルフ実習をした。
同校では3年生体育の選択授業の一環として、ゴルフを取り入れている。今年も9月から選択した20人の生徒がグラウンドなどで基本動作などを学習。この日はその総仕上げとして、プロのインストラクターによるレッスンとショートコースでの実習を行うこととなった。
レッスンでは、全日本ゴルフ練習場連盟(CGRA)公認インストラクターの夏野元樹さん(42)を講師に迎え、グリップの握り方や簡単な打ち方、フォームなどについて指導を受けた=写真。その後、班ごとでコースに出て、本格的なゴルフの一端を体験。
この日、実習に参加した北原直弥君(18)=高遠町=は「緊張したが、最初から分かりやすく教えてもらえ、楽しかった」と話していた。 -
保科正之公大河ドラマ化に向けた署名が25万人に到達
江戸時代の高遠藩主・保科正之公のNHK大河ドラマ化に向けた署名が15日、25万人に到達した。来年1、2月に全国組織を立ち上げ、署名活動をさらに促進する。
「秋まつり」開催中の高遠城址公園で署名活動を展開。午後1時半すぎ、25万人目に大阪府の小林恭二さん(61)が来園した。長男と一緒に、諏訪へ来た帰りに初めて立ち寄り、25万人目にびっくり。「大阪に帰って保科正之公を宣伝したい」と話した。
24万9999人目は市内西箕輪大萱の藤原はる子さん(76)、25万1人目は愛知県の竹中瑞穂さん(67)だった。
伊那市観光協会が25万人と前後の3人に、保科正之公の本や高遠まんじゅうなど記念品を贈った。
「ドラマをつくる会」の会長・伊東義人総合支所長は「江戸幕府の補佐役として、庶民のくらしのために政治をした。清廉潔白で素晴らしい殿様」と述べ、署名活動が実を結ぶように宣伝を呼びかけた。
正之公生誕400年にあたる2011年のドラマ化実現を目指し、04年から署名活動を始めた。 -
アルプス中央信用金庫高遠支店で書道展
伊那市高遠町のアルプス中央信用金庫高遠支店のロビーで12日、書道展が始まった。
展示されているのは、高遠町在住の小岩井俊子さんが開いている書道教室「銀河会小岩井教室」の小学生から高校生までの作品。明治神宮参集殿で開かれている「銀河会書道作品展」に出品した作品で全25点を、2回に分けて展示する(12月初旬に入れ替え、12月中旬まで展示)。小学生の大きく伸び伸びとした文字から、高校生の流麗な小さな文字がびっしりと書かれた作品など、訪れた人の目を楽しませていた。
小岩井さんは、「高校生の作品は、小中学生の目標」と語った。
午前9時縲恁゚後3時。土・日曜日祝日は休み。
アルプス中央信用金庫高遠支店では、ロビー展を随時募集している。問い合わせは、同店(TEL94・2133)へ。 -
22キロてくてく歩き大会 200人が雨中完歩目指す
伊那市高遠町の国立信州高遠青少年自然の家は11日、同施設から町内までの道のりをウォーキングする「信州高遠22キロてくてく歩き大会」を開いた。恒例行事で、本年は悪天候のなか、地元を中心とした県内外の202人がゴールを目指して歩いた。
5時間以内のゴールを目標に健康増進のため、里山の紅葉を楽しむためなどを目的としたイベント。参加者は、毎回出場の若者グループや子ども連れの家族などがいて、なかには宿泊施設で一泊してから出場する人もいた。
初めての団体参加となった高遠スポーツ少年団は小学1縲・年生25人が出場。中原優奈さん(9)は「雨が降っていて足が冷たいけど頑張りたい。歩き切れたら小学校のマラソン大会でもよい成績が残せそう」と完歩を目指した。 -
伊那谷そばまつり盛況
伊那市の高遠城址公園で10、11日、新そばを味わう「伊那谷そばまつり」が開かれている。初日は昼時に雨が降ったものの、家族連れや夫婦連れなど多くの来園者でにぎわった。
そばまつりは、公園内で開催中の「秋まつり」(3縲・8日)のイベントの一つとして初めて企画。合併を機に交流を始めた「高遠そば組合」と「伊那そば打ち名人会」が公園内の高遠閣前に店舗を構え、来園者に新そばを提供した。
いずれも高遠産のそば粉を使い、辛みダイコンと焼きみそを加えた「からつゆ」のざるそば、とろろそば、山菜あったかそばを用意。
公園内のカエデ250本が見ごろを迎え、来園者は紅葉を楽しみながら、ずるずると音を立てて新そばを味わった。
持ち帰り用そばを注文する人も目立った。
伊那谷には「高遠そば」「行者そば」「高嶺ルビー」などがあり「全国規模のそば祭り開催も夢ではない」と全国に向けて伊那谷のそばを発信する。
値段はざるそばが600円、大盛りそば・とろろそば・山菜そばが各800円。
営業時間は午前10時縲恁゚後3時。 -
戸草ダム建設 事業促進を三峰総に要望
本格着手が遅れている伊那市長谷の戸草ダム建設事業に関し、市三峰川総合開発事業対策協議会(会長・小坂樫男伊那市長、16人)は8日、同事業を取り組む、国土交通省三峰川総合開発工事事務所(長谷)の竹田正彦所長に事業促進を求める要望書を提出した。
要望書は、ダム建設を含む三峰川総合開発事業の一つで、事業を先行した「美和ダム再開発事業」が一通り終わったとし、「水源地域住民らの悲願であった戸草ダムの本格的着手」を願う内容。国が位置付ける天竜川河川整備基本方針および河川整備計画にダム建設を組み入れること竏窒ネどを具体的に上げた。
小坂会長は「地元も協力態勢にあり、用地買収もほぼ終えている。地元の大きな要望として戸草ダムは治水の面で必要」と要望。竹田所長は「今日の要望を踏まえた準備を進めたい」とした。 -
勝間のシダレザクラを守る
伊那市高遠町勝間区の住民有志でつくる「桜を守る会」(小松照夫会長、約30人)はこのほど、区内の薬師堂にあるシダレザクラを守る事業として遊歩道を整備した。
守る会は01年に発足。下草刈りや遊歩道作りのほか、周辺にコヒガンザクラやシダレザクラの苗木を植え、桜公園として整備している。
発足当時、会員が桜の周辺に木と竹でさくを作ったが、古くなった。さらにシダレザクラが高さ20メートル以上の大木となり、上部まで手入れが行き届かない状態。そのため、市の地域づくり活動支援金を受け、遊歩道の整備や宿り木の除去などに取り組む。
遊歩の道整備では、会員が2日間にわたり、木材の長さを切りそろえ、くいを打ち込むなどして遊歩道の階段部分60メートルと桜の囲いさく40メートルを直した。
小松会長(81)は「年々、観光客が増えている。先祖の植えた桜を末永く守っていきたい」と話した。
桜の葉が落ちてから、高所作業車を使って宿り木を切ったり、消毒をしたりする。
シダレザクラは1854縲・0年ごろ、勝間の里人が植樹したといわれ、樹齢140年を超える。満開時には県内外からアマチュアカメラマンらが多く訪れる。 -
高遠焼 登り窯に煙立つ
「高遠焼」復興にかかわった伊那市高遠町の陶芸家・唐木米之助さん(83)は2縲・日、勝間にある白山登り窯に火を入れ、つぼや皿など約600点を焼いた。
高遠焼は1813年、月蔵山から高遠城へ水を引くため、美濃から陶工を招き、城内導水用の土管を焼いたのが始まりといわれる。明治半ばに衰退したが、1975(昭和50)年に復活した。
登り窯は幅3メートル。山の傾斜に沿って4段に連なり、余熱が下部から上部に上がっていくようになっている。
昼夜を問わず、窯の温度調節が必要で、火の色や煙の出方などを見ながら、唐木さんの跡を継ぐ孫の浦野真吾さんら5人が交代で、下部から徐々にまきをくべた。最高温度は1250度にもなり、冷える夜も暑いくらいだ。
通常、灯油を使った窯を使うが、年1回、登り窯で作品を焼き上げる。唐木さんは「温度調節は難しく、いくら温度計があるといっても経験がいる。歴史ある高遠焼を次世代に引き継ぎたい」と話す。
4日に火を止め、10日ほど経ってから作品を取り出す。 -
高遠城址公園で秋まつり
伊那市の高遠城址公園で3日、紅葉狩りを楽しむ「第6回秋まつり」が始まった。18日まで。公園内にあるカエデ250本が色づき始め、見ごろは中旬。初日から観光バスが来るなどにぎわいを見せた。
オープニングで、実行委員長の伊東義人高遠町総合支所長は「桜の名所として知名度が上がった。秋の紅葉もすばらしく、年々、来場者が増えている」と来場者数2万人以上を見込み、市の観光振興につながることを期待した。
公園内には琴の生演奏が流れ、来場者は紅葉を眺めながら散策。菊花展(11日まで)や郷土芸能、陶芸・木工・染め物など46店が並んだクラフトハーツ(4日まで)もあった。
期間中には特別企画の伊那谷そばまつり(10、11日)、クイズ大会(10日)、さくら茶サービス・利き酒会(4、10、11日)などを展開する。食事どころは午前10時縲恁゚後2時。
入園や駐車場は無料。
問い合わせは、市観光協会高遠支部(TEL94・2552)へ。 -
高遠町ふれあい交流会
伊那市高遠町のボランティアでつくる実行委員会は28日、町老人福祉センターで「第2回高遠町ふれあい交流会」を開いた。地元小学生や舞踊クラブ、障害者施設通所者らが集まり、ステージ発表などの各種催しを繰り広げて交流の輪を広げた。
明るく、住みよい地域社会をつくるため、子どもや大人、障害者らが集まり、福祉の心を育むためのイベントで、旧高遠町のころから数えて9回目。会場では参加者によるバザーや「昔の遊び体験」と題した、けん玉やお手玉などを遊ぶコーナーが設けられた。
ステージ発表では、高遠北小楽器クラブや高遠小合唱部、転倒予防体操を学ぶ「東高遠おたっしゃ教室」など9団体がそれぞれ活動を披露。「たかとお手話の会」は会場に集まった人たちと一緒に「野に咲く花のように」「サライ」を手話を使って歌った。
ステージ発表で各種団体が活動発表 -
楠洲流聖楠会東部吟詠会 35周年記念大会
伊那市の高遠町、長谷地区の愛好者でつくる楠洲流聖楠会東部吟詠会の35周年記念大会が28日、同市の高遠町総合福祉センター「やますそ」であった。吟や舞などの約50プログラムを繰り広げ、会の節目を祝った=写真。
東部吟詠会は上伊那にある5吟詠会の一つで、いち早く35周年を迎えた。大会は会員74人のほか、各吟詠会からの来賓が集まり盛大に開催。それぞれがステージに立ち、自慢ののどを披露し合った。
記念大会として舞台では、NHK大河ドラマ「風林火山」の放送にちなんで、井上靖の小説を題材とした吟に加え、ナレーションとスライドを使った構成吟も発表した。
東部吟詠会の伊東英洲会長は「吟のきずなで結ばれた会員とともに今後も生涯学習として取り組み、若い人たちに引き継いでいきたい」と話していた。 -
温泉施設爆発火災を想定 伊那消防組合合同訓練
伊那、高遠、辰野、箕輪消防署でつくる伊那消防組合の07年度救急救助集団災害訓練が30日、辰野町の荒神山ウォーターパークなどであった。温泉施設で爆発火災が発生し、逃げ遅れた利用者がいるとの想定で、各署が連携を取りながら訓練した。
大規模災害に対し、組合各署が通常の出動態勢では対処できない救急・救助活動を効率的に行う目的で年1回ある合同訓練。想定付与により現場本部指揮が命令を出し、各出場隊が状況に応じて活動する「ロールプレイング方式」を02年から取り入れている。
訓練は組合職員約90人、消防車6台、救急車4台が出動し、施設内での模擬消火や人命検索などを展開。施設外に運び出された負傷者は、緊急度に応じて、搬送や治療の優先順位を決められ、救急車でそれぞれの病院に搬送された。
閉会式では優先順位の選別で情報が錯そうし、作業が滞ったことを反省。組合消防本部の早川正行消防長は「失敗をこのままにしておかず、各署に持ち返り反省し、来年の訓練に生かしてほしい」と話した。 -
伊沢修二先生記念音楽祭
高遠町出身で、東京音楽学校(現東京芸術大学)初代校長・伊沢修二の偉業を顕彰する記念音楽祭(実行委員会主催)が27日、伊那市であった。地元の小中高生、芸大音楽学部4年生オーケストラらが出演。会場に響き渡る音色と歌声で観客を魅了した。
音楽祭は21回目。本年は一人でも多くの市民に演奏を聞いてもらい、郷土が誇る偉人・伊沢修二を学ぶきっかけにしたいと高遠町文化体育館、県伊那文化会館の2会場に分けた。
バイオリン、ビオラ、チェロ、トランペットなど約80人で構成する芸大オーケストラは「フィガロの結婚序曲」「連作交響詩『わが祖国』よりヴルタヴァ(モルダウ)」などを演奏。「レクイエム」に地元のコーラスグループなどでつくる伊沢修二先生記念音楽祭合唱団、「大地讃頌」に市内中学校合唱団がそれぞれ加わった。会場から「ブラボー」の声とともに、大きな拍手が沸いた。
高遠会場では、高遠小5年生のオペレッタ、高遠北小5年生の戦争を題材にした朗読劇、高遠中や高遠高の合唱などがあった。 -
高遠高校で進徳講座
伊那市の高遠高校で18日、第7回進徳講座があった。さまざまな分野で活躍する地元講師6人が、それぞれの経験やその中で感じたさまざまな思いを生徒らに語りながら、将来について考える生徒らにアドバイスした。
同講座は人としてのあり方や生き方を考えながら、豊かな人間性を育むと同時に、進路の参考にすることを目的に行っているもので、今年は1年生が「じぶん発見」、2年生が「にんげん発見」、3年生が「みらい発見」をテーマに展開。
2年生芸術コースでは、伊那市内でギター製作に取り組んでいる大屋建さんが「やりたいことを見つける」をテーマにギター製作に携わるようになった経緯やその仕事について説明=写真。35歳からギター製作に取り組み始めたこと、弾き手が求めるものに合わせて一つひとつのギターを作り上げていることなどを話し、「やりたいことを見つけるにはまず、努力することが大切。努力をしなければ良いものには巡り合えない。真剣に何か必要だと思った時に道は開ける。みなさんはまだ10代だが、『これをやってみたい』というものに突き当たったら、それにとことん向き合い、自分の可能性を引き出していってほしい」と語った。 -
市議会まちづくり特別委員会と市商工会が懇談
伊那市議会まちづくり特別委員会(馬場秀則委員長、8人)は15日夜、市商工会高遠町・長谷のメンバーを対象にした懇談会を高遠町商工会館で開いた。正副議長を含めた議員10人、商工会員約30人が集まり、「地域の活力あるまちづくりについて」をテーマに意見を交わした。
会員から「桜のブランドがあっても、観光客は桜を見て帰ってしまう。町文化センター付近に、町の駅となるような大型バスの駐車場、物産品の販売、桜シアター、そばむらなどを集め、花見時期だけでなく、観光客が滞在できるようにしてほしい」と観光センター建設を望む声が挙がった。合わせて、街中に燈籠(とうろう)祭で使う山車の展示スペースの確保も出た。
そのほか、三峰川右岸道路の建設、商店街の歩道改修、駐車場代の助成など、住民の生活を支える商店街として、また通年を通し、滞在できる観光の町としての地域づくりを要望。
馬場委員長は「協働のまちづくりを進めるために、夢を語りながら、住民がやる気を出すきっかけになれば」と話した。
商店街や地域の活性化の調査・研究の内容は来年3月の市議会定例会で議長に報告する。 -
田楽座の高遠町公演 地元高校生が太鼓演奏
伊那市富県を拠点に活動する歌舞劇団「田楽座」の高遠町公演(伊那毎日新聞社など後援)が14日、同市の町文化体育館であった。高遠町での公演は4年ぶり。地元住民を中心に約200人が集まり、座員による獅子舞や曲芸などのほか、高遠高校生徒会有志による特別出演の太鼓演奏を楽しんだ。
高遠高校生は25人が出演し、3人一組になって一つの太鼓をたたく、神奈川県に伝わる「ぶちあわせ太鼓」を披露した。生徒たちは田楽座との交流の一環で、座員の指導を受けながら練習に励んできた。本番は息の合ったばちさばきを見せ、観客から大きな拍手を浴びた。
公演は「おまつりてれんどろん」と題した作品で、太鼓と語りに合わせてユーモラスに舞う「鳥さし舞」や観客全員参加の盆踊り体験など8演目。会場中央に設置したステージを中心に、座員が次々と繰り広げる民俗芸能が観客を魅了した。