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交通栄誉章「緑十字金章」に平沢久志さん
第46回交通安全国民運動中央大会(18日・東京都)で交通栄誉章表彰の最高章となる「緑十字金章」など、伊那署管内から2人1団体が表彰された。20日、受章者2人が同署を訪れ、中山均署長に喜びを報告した。
表彰を受けたのは、「緑十字金章」に伊那交通安全協会箕輪町交通安全協会相談役の平沢久志さん(76)=箕輪町沢=、同章「緑十字銀章」に同交通安全協会長の田中邦一さん(76)=同市富県=。優良団体等表彰の「交通安全優良学校」に富県小学校(同市)が称えられた。
平沢さんは1960年から45年間、地域の交通安全活動の先頭に立ち交通安全指導・教育に従事。今後の交通安全予防については「いよいよ権兵衛トンネルが開通するが、交通の流れが多くなることが懸念されるので、注意していかなければ」と語っていた。
田中さんは県警察官を退職後、県駒ヶ根自動車学校長を11年歴任し、運転者教育に貢献。2002年、伊那安協会長に就任してからは、安協会員をまとめ、事故防止対策に取り組んでいる。
富県小は交通安全教育の課外活動として「自転車クラブ」を10年以上継続してきた功績が認められた。昨年夏には、その活動が認められ、伊那署から感謝状を受け取っている。 -
UJIターン者優先 児童・園児の確保期待
高遠町が定住対策の一環として、山室久保に建設を進めていたUJIターン者優先の町営住宅(2棟2世帯分)が完成し19日、しゅん工式があった。
過疎地域への設置により小学校、保育園の児童・園児の確保を目指して01年から進めている事業で、山室は2カ所目の建設となった。
木造平屋建てで、延床面積はそれぞれ93平方メートルの3LDK。敷地内には家庭菜園も備える。事業費は2棟合わせて約3600万円。
式には関係者約20人が出席。伊東義人町長は「建てることが目的でなく、子どもがいる人に入居してもらうことが最重要であり、目的の達成である」とし「過疎地域の人口の減少が食い止められ、三義地区の活性化につながれば」と期待した。 -
オリジナル体操で転倒・骨折予防健康に
高遠町は介護予防事業の一環として来年度から、各地区ごとに転倒・骨折予防の体操教室を開く。オリジナル体操を作って高齢者を中心に普及させ、健康増進を図る。これに先立って、体操の創作と教室のサポーターを養成する「いきいきサポーター講座」が今月始まり、第2回の17日から、50縲・0代の町民22人が創作に取りかかった。
講師に迎えた町出身の健康運動指導士・藍早瀬さん(59)=東京都調布市=の案を基に、参加者が意見を出し合って改良。3月中旬まで9回の講座で完成させ、老人会の役員会などで発表する。
町健康福祉課は「高齢者が多いからこそ、取り組みやすいオリジナルの体操を考え、健康で元気に暮らしてもらいたい」とし、普及に期待を寄せている。
オリジナル体操は音楽に合わせて、ストレッチ、柔軟、バランス、筋力など数種類を織り交ぜた約10分間の内容を2セット作り、最終的に約20分間で構成する。
第2回講座は、いすに座って腕を伸ばしたり、上半身を左右に曲げたりしたほか、浮かせた足で「たかとお」と宙に描くなど、藍さんが提案した体操を実際に体験し、意見や動きの案を出し合った。
藍さんによると、要介護になる原因は高齢による衰弱や、転倒・骨折が多い。30分程度の運動を週2回定期的に続けることで筋肉量が増加し、予防につながる。
参加した小原の女性(73)は「全身を動かせてよかった。普段は特別運動もしていないから健康のために続けたい」と話していた。 -
高遠町上山田引持で伝統の悪魔払いの獅子舞
高遠町上山田引持の祭事連とそのOBが17日夜、地区集会所で一年間の無病息災を祈る伝統の悪魔払いの獅子舞を披露し、子どもからお年寄りまで地域住民40人余が鑑賞した。
かつて、酒を飲みながら日の出を待ち、夜明けとともに願いごとをしたとされる「お日待」の日(17日)の恒例行事。
前獅子とひょっとこの面を付けた後舞の2人で操る獅子は、笛の音に合わせて、御幣と鈴を持って舞台を幾度か回り、身を清める仕草をした後、鈴を振って激しく再び舞台を舞った。気迫に満ちた勇壮な舞に住民からも盛大な拍手が起きた。
祭事連は、30歳未満の跡取りでつくり、現在は4人。人数の減少によってここ数年は、OBの協力を得ている。来年は2人となり、伝統芸能の継承が危ぶまれるなか、「郷土芸能保存会を立ち上げたい」(平岩國幸常会長)という動きも出ている。 -
夢大きく 実現に努力へ
高遠町の高遠小学校(宮下廣則校長)で17日、20歳の半分を祝う「2分の1成人式」があり、4年生30人が夢に向かって飛躍することを誓い合った。
節目を祝うとともに、将来の夢を語り合い、思い出づくりの機会にしようと6年目。児童自ら会場の飾りつけや式の内容を計画、司会進行も務めた。
伊東義人町長は「現在の自分がいるのは家族や学校、社会のおかげと認識し、感謝を忘れないでほしい」とあいさつ。宮下校長は「夢に向かって、くじけずに歩んでほしい」と激励した。
児童たちは保護者らを前に将来就きたい職業を発表。「世界に通用するサッカー選手になるためにブラジルに行って練習したい」「子ども服のデザイナーになって、人気のある服を作れるように頑張りたい」「優しい保育士になるために勉強したい」など、夢の実現に努力していく決意を新たにした。
4年生は3月に、自分にあてた手紙などを町から寄贈されたタイムカプセルに収め、学校の敷地内に埋める。10年後の成人の年に掘り起こす予定だ。 -
「高遠っ子みまもりたい」が結成
高遠小学校のPTAや教諭でつくる「高遠っ子みまもりたい」の結成式が16日夜、同小学校であった。全国の相次ぐ女児殺害事件を受けた同PTAは、登下校の安全対策を充実させるため、町内の小学校ではいち早く見守りボランティア隊を結成し、不審者が寄りつかない地域づくりをPRする。
我が子の安全を保護者が知恵を出し合って守っていこう竏窒ニいう趣旨のもと、79人で結成。隊員は買い物や、保育園の迎えの際など、「パトロール中」のステッカーを自動車に掲示し、通学路を巡視する。
席上で小松浩明PTA会長は「今後は地域の皆さんの応援団を募りながら、ボランティア活動を進める。結成を契機に、不審者が寄りつかないようにと意気込みを見せていきたい」とあいさつした。
高遠小学校では、PTA予算などで購入した防犯ベルを全児童に配布したり、昨年12月中旬から、集団下校を実施するなどの安全対策を実行。昨年末からは、月一回発行の学校便りを全戸に配るなど、地域住民への啓発活動もしている。
今後は「高遠っ子みまもりたい」の隊員を地域住民からも募集する考え。2月1日には、伊那署の協力で、声かけ事案への対応や防犯ベルの使用方法を学ぶ、不審者対策訓練を実施する。 -
3部門20チームが源平方式で白熱
高遠町図書館は15日、百人一首大会を町文化センターで開いた。伝統文化の継承を目的に19回目を数える新春行事。町内外から60人の小中学生が参加して楽しんだ。
小学校3・4年、5・6年、中学生以上の3部門に分かれて、3人1組のチーム対抗戦。3チームがの出場した小学3・4年と中学生以上は総当たり戦、14チーム出場の小学5・6年は勝ち抜き戦をした。
2チームが向かい合って座り、50枚ずつ自分たちの前に並べて、先に札がなくなったチームが勝ちという源平方式で勝負。札を読み出した直後にもかかわらず、「はい」と素早く札を取り合うなど白熱した試合を展開し、駆けつけた保護者らも関心していた。
2年連続で優勝した西春近北小6年生3人は「この季節になると、友達同士でよく遊ぶからほとんどが頭に入っている。この大会にも4年間出て、毎年楽しみにしてる」と話していた。 -
新伊那市長選 小坂氏が正式に出馬表明
伊那市長の小坂樫男氏(70)=小沢=は16日、伊那市・高遠町・長谷村の新伊那市発足に伴う伊那市長選挙の出馬について正式表明した。合併の重要事項について協議が終了し「7万4千人の市民が『合併してよかった』と思えるよう、最後の努力をしたい」と述べた。
16日の市議会臨時会のあいさつで「後援会を通じ、合併の大きな流れの中でまとめることが必要で、引き続き務めるべきとの声をいただいた。市政の課題は山積みし、新しい考え方や発想が求められている。健康に恵まれ、激務にも耐えうる」と所信を述べた。
臨時会終了後の記者会見では「特色を持った3市町村を有機的に結びつけることで、産業、観光、定住など新しいまちができる」とし▽自主財源の確立▽権兵衛トンネル開通に伴う観光▽少子化対策竏窒・フ的な施策として挙げた。
市長選は4月30日投開票の日程で行われる見通し。
小坂氏は上伊那農業高校卒。県職員を経て、94年から伊那市助役、96年から市長を務めている。3期目。 -
身近なもので音遊び
文部科学省推進の地域子ども教室事業「遊びの寺子屋」を高遠町で展開する運営委員会(丸山宏一委員長)は14日、笛師九兵衛こと、北原有さん(43)=長谷村黒河内=を講師に迎えた「笛作り音遊び講座」を町総合福祉センターで開いた。
九兵衛さんは、ボルトの長短で音階をつくって「大きな古時計」を披露したほか、茶わんやスプーン、石など身の回りにあるものを使って音を奏で、楽しみ方を紹介した。
長方形の穴をあけたフィルムケースにひもを通し、振り回したり、吹いたりして鳴らせたり、工具と紙コップをひもでつなぎ、工具をたたいて音を響かせて遊び、最後はミニコンサートもして楽しんだ。
参加した高遠小学校2年の黒河内春陽ちゃん(7)は「いろんな物から音を出せて楽しい」と夢中になって遊んでいた。
寺子屋は毎月1回土曜日に開催。これまで、ネイチャーゲームや山菜採り、竹を使ったものづくりなど野外活動を中心に展開し、次回は郷土の食文化に触れる予定。 -
新伊那市議選 民主党が候補者を公募
伊那市・高遠町・長谷村との合併による新伊那市議会議員選挙に向け、民主党長野県第5区総支部(加藤学総支部代表)は14日、飯田市で記者会見を開き、候補者を公募すると発表した。市議選で候補者を公募するのは県内で初めて。締め切りは2月10日。
加藤総支部代表は「新市が誕生することで、新しいまちづくりが必要となる。これまでの市政の閉塞感を打ち破っていこうと考える人材を求めている」と意欲ある若者が政治界に出るチャンスを与えたいと公募に至った経過を説明。「民主党が目指す『市民参画型分権社会の実現』の理念に共鳴し、地方政治から日本を変えていきたいと願う政治家を生み出していきたい」と述べた。
14日の幹事会で決定し、公募を開始。
応募資格は新伊那市に居住し、民主党の理念を理解した人。民主党公認にこだわらず、民主党推薦の形で無所属からの出馬も可能。民主党入党は要件にしないが、今後の国政選挙などで民主党を応援することが条件。
応募した人から順次、加藤総支部代表らが面接。2月15日ぐらいに候補者一人を絞る。
候補者に対し、政策の研修や応援スタッフの派遣、選挙手続きなど人的なサポートをする。
希望者は履歴書、顔写真、小論文「市議会議員を志す動機」「私の伊那市再生プラン」(2点で合計2千字以内)をそろえる。
応募は郵送、またはメール。民主党長野県第5区総支部〒395竏・051 飯田市高羽町3竏・竏・、Eメールminsyu.5@mis.janis.or.jp、TEL0265・22・2480。
市議選は4月30日投開票の日程で行われる見込み。 -
箕輪消防署の宮川崇さんが最優秀賞に
第20回伊那消防組合職員意見発表会が12日、伊那市役所であった。同組合管内の4消防署員7人が、日ごろの消防・救助活動などで感じたことなどを発表した。伊那消防組合消防本部の主催。
箕輪消防署の宮川崇さん(29)が「大規模災害時の情報収集と指揮」と題して話し、最優秀賞に決定。優秀賞は、伊那消防署の加藤史明さん(28)と、宮島国臣さん(30)が選ばれた。
入署して11年目、後輩たちから目標とされる好青年竏窒フ宮川さんは、県緊急消防援助隊員として新潟中越地震で活動した実体験を披露。情報の収集や伝達が重要となる災害現場で、思うような活動ができなかったことに対して、「情報収集や伝達・指揮方法について実践的な訓練をして、対応できるように」と呼びかけた。
宮川さんは「実際は待機している時間が長く、現地にいるのに何が起こっているか把握できない状態」と振り返り、「災害地の状況は想像以上に悲惨。助けを求める被災者のために効率良く活動できるよう、訓練で補っていきたい」と訴えた。
最優秀賞者の宮川さんは2月16日、木曽郡上松町で開かれる県消防職員意見発表会に出場。「2度目の県発表会なので、今回こそは最優秀賞を取りたい」と意気込みを述べている。 -
高遠町旧藤沢診療所に宅老所
NPO法人「おもいやり」(小松米人理事長)は、00年に閉鎖した高遠町藤沢の旧町営藤沢診療所を利用して宅老所「ふじさわ」を開設した。16日の営業開始に先立って開所式が13日あり、地元や町関係者ら35人が出席した。
町内では昨春開所した下山田の宅幼老所「SALA」に続いて2カ所目。藤沢診療所が閉鎖して以来、老人クラブや区長会、民生委員会など14団体の役員で構成する委員会で、診療所の跡地利用について検討を重ねてきた。その中で、小松理事長が名乗りをあげて開所に至った。
藤沢地区は高齢化率45%と高いなかで、デイサービスセンターも長藤地区や伊那市まで足を延ばす状況が強いられていたため、宅老所の開設に地元住民の期待は大きいという。
宅老所は、旧藤沢診療所(鉄骨平屋建て)330平方メートルのうち、約200平方メートルを県と町の補助を受け、1千万円かけて改装。調理室や浴室を設置したほか、機能訓練室などを備える。
病院勤務の経験があり、介護にも携わったきた小松理事長、介護福祉士や看護師ら職員6人態勢で運営し、要支援・要介護者の通所介護を定員10人まで受け入れる。将来的にはショートステイも可能にしたいとしている。
式で小松理事長は「地域のみなさんのよりどころになるような場所にしたい」とあいさつ。伊東義人町長は「高齢化が進むなか、藤沢地区に望まれた施設。地域の思いやりの施設になるよう、住民と連携して親しまれる施設として運営してもらいたい」と述べた。 -
韓国料理作りに挑戦
高遠高校の学校公開講座「アジアのことば」の第12回が13日あり、韓国料理作りに挑戦した。
受講する生徒16人とともに地域住民5人が参加。日韓親善伊那谷の会運営委員長の鄭康雄さん=南箕輪村大泉=と妻の雀順喜さんの指導で、祝いごとの際に食卓に並ぶという家庭料理で、牛肉や春雨、野菜などをいためて綿糸卵を飾る「チャプチェ」と、「トック」と呼ばれる韓国の雑煮を作った。
「韓国は辛さが印象的」と話す生徒たちは、味付けの分量を確めながら納得いくまで何度も味見。出来上がった料理は昼食に味わい、友人同士で批評し合ったり、雀さんらの話に耳を傾け、韓国の食文化に触れた。
講座は3年の総合学習の時間を開放し、生徒と地域住民がともに授業を受けて交流を図る初の試み。これまでに韓国の言語や歴史などを学んできた。
次回がまとめの最終回。「互いの国の文化を知ることは大切なこと。学んだことは必ずどこかでプラスになる」と鄭さん。
生徒の一人(18)は「いろいろな面から日本と韓国の違いに驚くことが多かった。言葉も歴史とかも難しいけど、もっといろいろなことを知りたい」と話していた。 -
合併協議会(16)
伊那市・高遠町・長谷村合併協議会の第16回会議が13日、市役所であった。特別職の身分の取り扱い1項目を了承。高遠町・長谷村に置く地域自治区長(総合支所長)の職務権限は助役に準じると報告し、提案項目から外した地域協議会委員を含む報酬額は助役会に一任した。次回(2月下旬)、報告される。
「地域自治区長の職務権限は助役に準じ、報酬額は一般職最高の部長級と助役の中間」(小坂市長)。総合支所の事務を総括管理し、所属する職員の指揮監督するのが主な業務。専決事項は総合支所業務の調整、総合支所にかかわる重要な申請や願書などの処理方法の決定など。財務関係では、報酬費や委託料、工事請負費など2千万円以上5千万円未満など助役と同等の決裁とした。
予算執行は原則として本庁の課と連携した統一管理方式で、総合支所は担当者竏忠ロ長竏虫汳キ竏虫ゥ治区長から市長に上げる。
入札の執行は本庁で一括。
総合支所の職員配置(課長・係長除く)は、総合支所次長以上となる。
第15回会議で、町村委員から「地域自治区長の権限を早急に決めるべき」と意見が挙がり、合併協幹事会や助役会などで協議した内容が示された。
委員から異議はなかった。
常勤特別職の報酬は県内の人口類似規模の安曇野市・塩尻市に準じ、非常勤特別職は現伊那市にとどめる提案の通りとし、地域自治区長、地域協議会委員の報酬は助役会に一任することを加えた。
町村委員から、地域協議会委員の報酬は「年額でなく日額にしてほしい」とする要望があった。
年度内に集約する方向で、助役会の協議後、合併協正副会長会に諮り、合併協に報告する。
合併協議会長の小坂市長は「おおまかな協議が終了した。うらやましがられる新市に努力していかなければならない」と述べ、3月31日の新市発足に向け、協力を求めた。
会議では、新市の事務組織図、市章候補の選定経過なども報告。今月末に、住民の窓口手続きなどをまとめた「くらしのガイド」を全戸配布する。 -
記念事業概要決まる
高遠町が計画している、伊那市・長谷村との合併に伴う閉町や、長藤村・三義村との町村合併50周年などの記念事業に向けた検討委員会の第4回が10日夜、町総合福祉センター「やますそ」であり、これまでの検討結果を確認し、事業内容を正式決定した。
内容は3月下旬に予定している記念式典と閉庁式のほか▽町の主な出来事を紹介し、後世に伝える記念誌(A4判・120ページ程度)とCD竏坦OMの作成▽東京芸術大学の協力も得て、全町民参加型のレクチャーコンサート▽各戸から集めた手紙を埋設するタイムカプセル▽全町民が折った折り鶴の展示▽各地区にコヒガンザクラと紅葉を植える閉町記念植樹▽町の歩みなどを記した記念碑(高さ2メートル、幅1メートル)の建立▽町の入口となる場所への道標設置竏窒ネど。
検討委は、各種団体、町議会、区長会、商工会など約50人で構成し、式典、記念誌、イベント、イベント(建造物)の4部会で検討を重ねた。
この日は委員会後に実行委員会を設置。今後は同様に部会ごとで詳細を詰めていく。
伊東義人町長はあいさつで「今年は変革の年であり、思いやりの気持ちや一体感をもって取り組んでいくことが大切。記念事業は、高遠地域の飛躍に向けての大きな一歩となる。地域への思いが高まる事業として成功させたい」と述べ、協力を求めた。 -
昨季より2週間ほど早く中山湖スケート場オープン
高遠町藤沢の中山湖スケート場が11日、オープンした。厚さ20センチの氷が張った外周130メートルのリンクは、年明けから本格的に雪かきや水まきをして整備。昨季より2週間ほど早く開放することができた。
スケート場開きには、町教育委員会、近くの国立信州高遠少年自然の家の関係者ら約10人が出席。神事と、中原長昭教育長が滑り初めをし、無事故と利用者の増加を願った。
町教委によると、89年のオープン以来これまでに約1万1千人が利用し、多い年では千人以上が訪れている。地元の小学校でスケート教室がなくなったことや気候によって短期間営業が強いられていることが原因で、ここ数年は400人前後まで低迷している。
利用者は、国少の利用者や地域住民をはじめ、諏訪地方から足を運ぶ人もいる。スケート以外に、氷上ボーリングやカーリングも楽しめる。
中原教育長は「数少ない天然リンクの一つ。多くの人に利用してもらい、有効活用を図ってほしい」と話していた。
利用料200円。午前8時から正午まで。
問い合わせは、高遠町教育委員会(TEL94・2557)へ。 -
高齢者の事故増える
伊那署は05年に管内で発生した交通事故状況をまとめた。人身事故は618件で前年と比べて29件(4・5%)減、死者は5人で同1人(16・7%)減、けが人は785人で同37人(4・5%)減竏窒ニ減少傾向。しかし、高齢者の関わる事故が全体の約3割を占める181件で、22件増加した。
死亡事故の特徴は5件ともすべてが車両単独による路外逸脱で、事故原因の多くは、わきみ運転、速度超過など、基本的な運転行為を怠っていた。また、悪質な運転ともいえる飲酒がらみの事故が17件で、前年と比べて7件増加した。
第一当事者が女性の事故、夜間の事故、交差点内の事故が前年と比べて減少。交差点内での事故については、道路管理者と連携を取り、安全対策を実施した効果が減少につながったと考えられる。
市町村別の人身事故の発生状況は、伊那市が371件で前年比12件(3・1%)減、箕輪町が126件で30件(19・2%)減、長谷村が2件で4件(66・7%)減少。一方で高遠町が20件で7件(53・8%)増、南箕輪村が98件で9件(10・1%)増加した。
伊那署の下里幸巳交通課長は高齢者の事故防止対策について「小人数でも構わないので、出前的な高齢者の交通安全講話教室を開くなどして、交通事故に対しての注意を呼びかけていきたい」と話している。 -
3学期始まる
高遠町と長谷村の4小中学校で10日、始業式があった。
長谷小(三澤久夫校長)は、学校生活への願いや1年間の安全を祈って、だるまに目入れをした。近くのJA上伊那美和支所が毎年8体を贈っているもので、全校児童を前に、三澤校長と児童会副会長が2体に目入れ。職員室と児童玄関に置き、残りの6体を各学年の教室に飾った。
式では、1、3、5年の代表10人が意見発表。「下級生の見本になるような生活をしたい」「友達や家族を大切にしたい」「学校を1日も休まないようにしたい」など今年の抱負を述べた。
三澤校長はあいさつで、ある小説家と日本画家の作品や作家になるまでの歩みを紹介し、「大きな夢をもち、実現に向けて進んでほしい」と呼びかけた。
高遠小(宮下廣規校長)は式に合わせて恒例の「新年の会」をした。伊那三曲協会を招いて、筝(こと)・尺八の演奏に耳を傾けた。
伝統芸能に触れる機会として、地域の芸能団体に出演を依頼。近年は詩吟や剣舞などを鑑賞している。伊那三曲協会は初めて。
曲目は、「年のはじめ」「さくら変奏曲」「飛躍」の3曲。福沢雅志世普及委員長が「新年を祝して」「高遠町が桜の名所ということもあって」「みなさんが1年間元気に躍動できるように願いを込めて」とそれぞれ選曲理由を説明し、歌を交えて演奏を披露した。
児童たちは、日本古来の伝統楽器が奏でる和やかな音色に聞き入り、気持ちを新たに3学期をスタートさせた。
伊那三曲協会は上伊那の学校の要望に応じて演奏披露や筝指導をする。年間で約20校を訪問し、日本音楽の普及に努めている。この日は、17回目となる伊那市の東春近小にも訪れた。
一足早く6日に始業した高遠北小学校は10日、授業で書道を習っている3年生以上が年末年始休みに仕上げた書き初め作品をそれぞれ教室や廊下に貼り出した。20日まで展示する。
3年はひらがなで「はつゆめ」、4年は「はるの光」、5年は「雪の正月」、6年は「希望の朝」。どれも達筆で、見ごたえある作品が並んだ。
本年度、漢字を習い始めた4年生は、力強く書いた漢字の「光」に苦戦し、納得できるまで何十回も書き直したという児童もいた。
女子児童の一人(10)は「全体的に難しかったけど、そのなかでもやっぱり漢字。家族に教わりながら、一生懸命書いた」と話していた。
2年生は今年の目標を各自硬筆で記した作品を飾った。 -
無事故で平和な地域づくりを
高遠地区交通安全協会(春日九一会長)は7日、西高遠の鉾持神社で交通安全祈願祭をした。協会役員、高遠町・長谷村関係者、伊那警察署員ら約50人が出席した。
神事の後、春日会長は県内の昨年の交通事故による死者は前年比24人減の152人で、抑止目標の160人以下を達成した竏窒ニ報告。高遠地区で1人の死者が出たことに対しては、「反省し、年4回の交通安全運動などで、事故防止対策に努めていきたい。死亡事故ゼロを目指し、事故のない平和な地域社会にしたい」として、協力を呼びかけた。
伊那警察署によると、昨年の人身事故発生状況は、高遠町が前年比7件増の20件、死者1人、傷者24人。長谷村が前年比4件減の2件、傷者2人。
直会では、関東管区警察局長連盟表彰、交通栄誉章緑十字銅章の伝達があった。 -
寒さなんの…元気に素振り
高遠町の高遠少年剣道クラブと長藤剣道クラブは7日、西高遠の鉾持神社で鏡開きをした。少年剣士16人が参加し、お参りと初げいこをして1年間の鍛錬を誓った。
剣士たちは、寒さでかじかんだ手に息を吹きかけながら竹刀を握り、境内に1列に並んで230本の素振りをした。「もっと元気よく」とコーチらに促されると、「いち、に、さん…」と声を張り上げて竹刀を振り下ろしていた。
初げいこ後は、近くの町総合福祉センターでもちをつき、お汁粉にして味わった。
部員の減少により、両クラブは一昨年から合同で練習に励んでいる。剣士たちはそれぞれ本年の大会で好成績を収めることなどを目標に掲げていた。 -
放火が前年比6件増
伊那消防組合は05年に管内で発生した火災状況をまとめた。火災件数は92件(前年比18件増)で、死者は8人(同6人増)、負傷者は5人(同4人減)、被害総額は1億4425万2千円(同4719万4千円増)。火災原因のなかで最も増加した「放火・放火の疑い」は、前年に比べて6件増の15件だった。
内訳は「建物」が45件(同10件増)、「林野」が6件(同1件減)、「車両」が6件(同1件減)、「その他(廃材・土手焼き)」が35件(10件増)。焼損面積は、建物が3023平方メートル、林野は115アール、車両は6台。焼損棟数は全焼が22棟など合計59棟で30世帯、97人が被災した。
原因は、「放火・放火の疑い」(15件)、「たき火」(11件)、「枯れ草焼き」(9件)、「コンロ・てんぷら火災」(8件)の順で多い。
市町村別の火災発生数は、伊那市43件、南箕輪村18件、箕輪町14件、辰野町10件、高遠町6件、長谷村1件だった。
同消防組合によると、全国的に火災原因は放火、たばこ、コンロなどが増加しているという。「家の周りに燃えやすい物を置かないことや、隣近所での声掛けなど、放火のしにくい環境づくりを心がけてほしい」と呼びかけている。 -
貴重な未公開収蔵品も展示
高遠町東高遠の町立高遠歴史博物館(北原紀孝館長)は、新たに大型展示ケースを2台設置し、併せて展示物の大幅な配置換えをした。
ケースは、高さ2メートル40センチ、幅6メートル60センチ、奥行き95センチで、し切りのない2階の第2、第3展示室中央に背中合わせに設置した。
第2展示室は、進徳館の基盤を築いた砲術家の坂本天山や、進徳館を設立した中村元起、「五聖像」などを1階展示室から移し、進徳館コーナーとして充実させた。第3展示室には、これまで公開していなかった伊那市の長桂寺に墓がある熊本の南画家・佐々布篁石のびょうぶ「四季泉水図」(1880年)や戸袋などを展示した。
1階は、入口に現・河南と長藤の両地区に洪積世人が移住した紀元前3万年(旧石器)から河南村が編入合併した1964(昭和39)年までの町と国内の歴史を記した年表を設け、高遠藩主・保科正之、鳥居家、内藤家と時代を追うように展示物を配置した。
「被害状況が図として残っているのは珍しい」(北原館長)1726年7月に発生した大地震によって破損した石垣や土塀など、高遠城の被害状況を幕府老中に届け出たとされる図面の写しや、江戸時代の火事場の正装といった展示することが少なかった収蔵品も並べた。
北原館長は「見やすく、理解しやすい配置換えができた」と話している。 -
新「伊那市」誕生まで…カウントダウンボードを設置
伊那市・高遠町・長谷村は4日、3月31日の合併による新「伊那市」誕生までのカウントダウンボードをそれぞれ庁舎に設置した。
ボードには、新市の将来像「二つのアルプスに抱かれた自然共生都市竏註lと歴史と文化を育む活力と交流の美しいまち竏秩vと、それぞれのイメージキャラクターなどを書き、高遠町と長谷村は合併時の面積と人口も記している。
住民へのPRと合併への気運を高める狙い。 -
正月に新たな門出祝い、責任再確認
高遠町の成人式が2日、高遠さくらホテルであった。今春、伊那市・長谷村との合併を控えるため、「高遠町」としては最後となった成人式は雪に見舞われたが、新成人63人(男28、女35)のうち、53人が顔をそろえた。男性はスーツ、女性は華やかな振りそで姿で式に臨み、関係者から祝福を受け、人生の新たな門出を祝った。
伊東義人町長は「新市のまちづくりは若い力が必要となる。町の将来像を真剣に描いてもらいたい。国民の一人としての大きな責任と自覚をもち、希望に満ちた人生を歩んでほしい」と式辞。新成人を代表して北原教裕さんが「歴史と伝統ある郷土に誇りをもち、飛躍の糧にしていきたい」と謝辞を述べた。
意見発表で、美容師を目指す小岩井望央さんが「決して楽な道ではないが、与えられたことだけでなく、自分で考え行動し、希望の道にまっすぐ進んでいきたい」、看護専門学校に通う矢沢翠さんは「知識と技術を向上させ、いつの日か町に帰って、地域の医療にかかわっていきたい」とそれぞれ現況と決意を述べた。
祝賀会で、ビールやジュースで乾杯。記念撮影をしたり、会話を楽しみ、友との再会を喜んでいた。 -
かんてんぱぱで高遠石工写真展
「高遠石工を訪ねる友の会」(赤羽忠二代表)による「新春高遠石工写真展」が4日から、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。県内外に残された素晴らしい石仏を撮影した写真約70点が、訪れた人の関心を引き付けている。
江戸中期から多くの石仏を残した高遠石工は、生活の場を求めて伊那地域から山梨県、岐阜県、関東方面など、あらゆる地域へと波及。その優れた技術は各地で受け入れられた。
職人によって作風は異なるが、手からつま先まで丹精に刻まれた高度な技術は一環している。約200年前に始まった文化は以後100年近く、親から子へと引き継がれたが、明治時代になると後継者が不足し、技術が途絶えてしまった。
会場には、親子代々の作品写真を並べた展示もあり、美しい石仏と共に時代の変遷もうかがえる。
代表の赤羽さんは「先祖が苦労して引き継いできた技術が、今なお各所に存在していることを知ってほしい」と話している。
入場無料。午前9時縲恁゚後6時。9日まで。 -
【新年特集・年男年女】保育士・秋山栄美さん
地元の高遠高校に通い、諏訪市の県福祉大学を卒業後、中学のころから夢を抱いていた念願の保育士となった。高遠町の第四保育園に1年間勤務し、現在は第一保育園で3歳未満児の担任を務める。
栄美先生竏秩B子どもたちに初めてそう呼ばれ、「くすぐったい感じ」で、うれしさの半面照れ臭かったことをよく覚えている。
「子どもたちの笑顔や日々成長していく姿を見れると、すごく仕事にやりがいを感じるし、幸せな気分になるんですよ」
教育する立場として、悪ふざけをする子どもたちに注意することも大切だが、実はしかることが大の苦手。温厚な性格だけに、注意したつもりでも、子どもたちの心には響かないこともしばしば。
「未満児クラスは複数担任のため、他の先生方との差があってはよくないんです。だから、先生方に注意を受けることもあります」 保育士としての自覚を再認識する。
「保護者に対して、子育てのサポートができるような保育士に成長していきたい」と今後の目標を掲げ、目を輝かせる。 -
町の観光発展に新たな挑戦 特産品の開発へ
高遠町東高遠の遊休荒廃農地2万5千平方メートルを花畑へと再生し昨春、花園をオープンした「高遠花摘み倶楽部」。花園だけにとどまらず、同町藤沢水上地区の遊休農地を第2定植地と位置付けて、赤やオレンジなど色鮮やかな花穂を付ける中南米産のアマランサス(ヒユ科)の栽培に乗り出した。過疎化が進み、農業の後継者不足によって増えだした遊休農地を利用し、町が掲げる通年観光と地域経済の活性化を目指す。「観光農業」をキーワードに活動を展開し、その先には、「町内全体が観光地化した農村風景」を見つめる。
アマランサスは、開花とともに付ける種が穀物、茎葉は野菜となり、カルシウムや鉄分などが豊富な高ミネラル食品。高たんぱく質で、コレステロールの低下作用もある。
花の景観以外にも、食品としての特徴を生かし、新たな特産物として、種を使った加工品の開発を目指す。他地域との差別化を図って、地域おこしにつなげる考えだ。
倶楽部はアマランサスを研究する信州大学農学部の根本和洋助手と連携して進めている。遊休農地約1・5ヘクタールに種をまき、夏の終りには高いもので2メートルほどにまで成長した。茎葉を天ぷらやおひたしにして試食し、「結構いける味」「おいしい」などと参加者からの評判は上々だった。
花穂から約400キロの種を収穫し、11月下旬には本格的に研究を進めるべく研究会を開き、町内外の菓子店なども巻き込んで、商品化に向けた開発の協力を求めた。
「観桜期までにはいくつかの商品を開発できたら」と意欲をみせる倶楽部の赤羽久人理事長。桜の名所である高遠には全国から30万人以上が足を運ぶ。この機会を狙って、土産物として商品を売り出し、アマランサスを広く周知していく。
桜以外でも人を呼べる町にしたい竏秩Bそのため、昨年より栽培規模を拡大していき、協力してくれる町内の農家らにも種を提供して、町中にアマランサスを咲かせたいとする。
桜、花園、高遠まんじゅう、ソバ…そして、町中に広がるアマランサス。観光資源を増やし、他地域と差別化を図るこの通年観光の構想が実現すれば「町が目標とする年間100万人観光も夢ではなくなるのでは」と赤羽理事長は期待を寄せる。
今春には町と、伊那市、長谷村との合併を控えるが、「合併しても自分たちの住む場所を全国に売り出していくことに変わりはない」(赤羽理事長)。行政、大学、地域住民の連携を基盤とした新たな観光発展への挑戦が始まった。 -
町役場で地上デジタル放送観られます
高遠町が進めているケーブルテレビ(CATV)整備事業で、すでに工事を終えた西高遠地区の光ケーブル網を活用して28日、役場庁舎内に設置しているテレビで地上デジタル波を含むCATVの視聴が可能となった=写真。
伊那ケーブルテレビジョン(ICT)=本社・伊那市、向山公人社長=から、光ケーブル網の機器集約施設である高遠サブヘッドエンドを経由し、西高遠地区へ信号を配信する機器を調整。美ヶ原サテライトから試験放送を開始している地上デジタル放送や、ICTの自主放送などが視聴できるようになった。
CATV整備事業は、昨年度の繰越事業で町の過疎債事業として、町内全域に光ケーブル網を設ける。難視聴対策やブロードバンド通信環境の提供、地域情報格差の是正が目的で、来年1月末に終える。
1月上旬ごろには、藤沢地区から順次、CATVの加入を希望する各戸への引き込み工事を開始。町内全域で視聴可能となるのは3月末を予定している。
ICTの専用チャンネルで文字放送によって行政情報も流れることなどから、町は6、7割の加入を目指しているという。 -
中学校の特別教室棟と地域学校連携施設が完成
高遠中学校で、老朽化などに伴い校舎南側に建設を進めていた特別教室棟と地域学校連携施設が完成し26日、使い初め式があった。
1961(昭和36)年に建設された軽量鉄骨のプレハブ構造の特別教室棟は、老朽化と町が東海地震の防災対策強化地域に指定されたことを受けての改築。木造平屋建て(延床面積約531・23平方メートル)で、理科室、技術室とそれぞれの準備室を備える。
地域学校連携施設は、木造平屋建て(延床面積350平方メートル)で、多目的ホールやミーティングルーム、小会議室を設けた。音楽の授業や部活動などに使用するほか、PTAや東部教育会などの活動拠点、地域住民の生涯学習の場として幅広く活用し、地域との連携を促進する。
生徒らを前に伊藤俊規助役は「安心して授業を受けてもらい、校舎とともに良い思い出を残していってほしい」とあいさつ。
各学年の代表者が「待ち遠しかった理科の実験をすることができると思うと楽しみ」「歴史ある中学の新たな一歩。後輩たちにたくさん使われていくことを願う」などとそれぞれ新校舎への思いを語り、教室をじっくりと見て回り完成を喜んでいた。 -
親子で絵本楽しんで 研究熱心・人気持続
高遠町図書館では、絵本の読み聞かせなどをする「こどもひろば」が毎月1回開かれ、園児や小学生の喜ぶ声が響き渡っている。
図書館が開館した翌年の87(昭和62)年2月、町内の子どもの発達段階に応じた知的・情緒的刺激を与え、発達を促す環境づくりなどを目的に、読み聞かせボランティアグループを結成。初回は約90人と大勢の子どもが参加した。
基本方針により、年少児、年中長児、小学生に分かれ、発達段階に応じた読み聞かせが特徴の一つ。それ以外にも、アトラクションの時間を設け、創作体験やゲーム、劇などを繰り広げ、子どもたちに人気だ。
少子化に伴い、参加する子どもは年々減少傾向にあり、現在は初回に比べて5分の1程度だが、楽しみにしている子どもは少なくないという。
「こどもひろば」は現在、主婦らボランティア8人が中心になって進めている。毎月、当日に向けての研修会をして、子どもの年代別に適当な本を選出し、メンバーの前で読み聞かせをして、内容や読み方を研究している。
今年の最終回は24日あり、クリスマスにちなんだ絵本を読み聞かせ、童話「ブレーメンの音楽隊」をエプロンシアターで披露。子どもたちから歓声があがっていた。
ボランティアの一人は「親子で絵本が好きになってもらいたいことが一番の望み。幼少のころから絵本に触れていれば、本を読むことが習慣になっていくと思うんですよね。それに、読む側と聞く側のつながりも大切にしたい。少しでも多くの親子に参加してほしいです」と話している。