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東保育園交通安全教室
宮田村東保育園は6日、交通安全教室を開いた。保護者会の主催で、佐川急便が社会貢献の一環として行う出前講座を活用。横断歩道の正しい渡り方など学び、園児たちが仲良く意識を高めた。
佐川急便伊那店の従業員が講師となり、交通のプロの視点から正しいルールを子どもたちに伝授。
園庭に設置した模擬の横断歩道を使って、実際に園児一人ひとりが正しい渡り方を体験した。
「右見て左見て、さらに右見て・・」。大きく手をあげて渡る子どもたち。
さらに運送トラックを用いて車のまわりには危険がいっぱい潜んでいることも学んだ。
保護者会交通安全係の安田優子さんは「普段も保護者が教えているはずだが、仲間と一緒にやることで気を付けなければという意識が子どもたちに高まると思う」と話した。 -
宮田大昭クラブ・スお父さんの甲子園・スに今年も、15回目の夏熱く
宮田村の中高年世代でつくる野球チーム「宮田大昭クラブ」は7、8日、上田市などで開かれた全日本生涯野球大会に出場した。3年ぶりの優勝は逃したが、遠征した15人全員が出場。・ス球友・スともに熱い戦いを繰り広げた。
「お父さんの甲子園」とも呼ばれ、20回目を迎えた同大会。全国各地173チームにまじって、大昭クラブも15回目の出場となった。
50歳以上の部門で、望月マスターズ(長野)、遠州クラブ(静岡)、松阪OBクラブ(三重)と対戦。
3勝全勝すると優勝だったが、惜しくも力負け。2005年大会以来の金星とはいかなかったが、最高齢70代の選手たちもハツラツプレーで沸かせた。 -
ティービーエムが村に100万円寄付、小学校などにプロジェクター購入
伊那市西箕輪の伊那インター工業団地に新工場が完成した発電用タービンブレードなど製造のティービーエム(山田益社長)は10日、本社がある宮田村に100万円を寄付した。宮田小学校と村民会館にプロジェクター各1台購入し、善意は教育振興に使われる。
山田社長らが役場を訪問。清水靖夫村長に目録を手渡し「多いに活用してもらえれば」と話した。
プロジェクターは画像などを大画面に再生する機器で、今回の寄付で導入したのは高照度の最新機種。
清水村長は「子どもたちをはじめ村の教育に活用でき本当にありがたい」と感謝した。 -
エコアクション学ぶセミナーに23事業所参加
宮田村と村商工会は9日、中小企業を主な対象にした環境経営システム「エコアクション21」の認証取得推進を図ろうと、初の合同セミナーを役場で開いた。村を含め製造業や建設業など村内23事業所が参加。審査に携わる専門家から制度の仕組みや取り組み方法の説明を受け、先行導入する村内の製造業者から経緯や課題など聞いた。村は「環境保全は避けて通れない課題。行動に移すきっかけにしたい」と期待する。
エコアクションは環境省が策定し、ISO14001などに比べて初期投資や維持コストが抑えられる。
村は地球的環境配慮の面から推進を重点施策に掲げるが、商工会工業部会に実施したアンケート調査では、取得に関心がある一方で制度そのものの理解が図られていない現状も浮き彫りになった。
セミナーでは審査人の丸田安尉さん=伊那市=が、制度の概略やメリット、費用面を含めた認証登録までの流れを解説。
村内で唯一、認証登録を受けるキョーシン精工(新田区)の長崎紀夫社長は、環境が社会的な要件となり導入したことを説明し、取り組み状況にふれた。
会場ではエコアクションの地域事務局を務める県産業環境保全協会の職員も加わり、個別相談にも応じた。
村などは今後、取得希望の事業者が複数あれば集団コンサルティングなども活用して推進を図りたい考え。
住民福祉課の担当者は「単独では難しくても数社が集まれば負担も減らせ情報交換もできる。一緒に取り組んでいければ」と話す。 -
08年度春季スポーツ大会、
生涯スポーツ人口の増加と体力向上、地域づくりを目指す宮田村の「08年度春季スポーツ大会」が8日、宮田球場など4会場であった。ソフトボール、バレーボールに新たにグランドゴルフ、フットサルを加え、4種目の各区対抗で優勝を目指した。
結果は次の通り
◇ソフトボール(宮田球場)▽優勝=新田(2)北割(3)町3、南割
◇バレーボール(農業者トレーニングセンター)▽優勝=大田切(2)町3(3)新田、大久保
◇グランドゴルフ(中央グランド)▽優勝=大久保(2)大原(3)北割・つつじ
◇フットサル(つつじが丘グランド)▽Aリーグ1位=新田▽Bリーグ1位=町3 -
ビオトープ作業
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宮田村の自然を呼び戻す会(加藤一彦会長)は8日、会員ら20人が参加し、南割の休耕田に整備したビオトープでゾーンの区分作業に精を出した。
約15アールのビオトープは「スイレン」「メダカ」「金魚、フナ、ドジョウ」「稚魚の養殖場」の4ゾーンに分け、木製の境界杭を打ち、網を張り、アヤメやショウブなど、水辺の植物を植栽した。
ビオトープで育てた金魚は8月の村商工会の「夏の夜店」で販売し、活動資金を得るほか、9月には村内の園児らをドジョウつかみやメダカ取りに招待している。 -
悪質落書き、子どもたちの想いふみにじる
宮田村役場近くの国道153号を横切る地下歩道で5日朝、側壁にスプレー塗料で落書きされているのが見つかった。5月末にも同様の落書きがあり、管理する県は悪質と判断し6日、駒ケ根署に被害届を提出。落書きされた近くには、地元の宮田小学校児童が描いた絵なども飾ってあり、関係者は「子どもたちの想いもふみにじる行為」と憤っている。
5日に見つかった落書きは、先月28日と同じ赤色の塗料。稚拙な印象も強く、同一人物の可能性も高い。
地下歩道には2001(平成13)年度の宮田小卒業生が絵を飾り、以来快適に通行してほしいという願いは後輩の子どもたちにも受け継がれてきた。
絵などに落書きはされなかったが、県伊那建設事務所の竹村喜由管理係長は「このような行為に子どもたちも悲しむ。せっかくきれいにしようと取り組んでくれているのに」と絶句する。 -
宮田小3年2組、今年もツバメを観察
宮田村宮田小学校3年2組は今年も、村内に飛来して巣づくりしたツバメの調査を行っている。学校近くの軒先で観察を続けており、「あっヒナがいた」と歓声が飛んだ。
同学級は1年生の時からエサ場を校内に設けるなど野鳥に親しんでおり、昨年はツバメも観察。
「今年もヒナを見たい」と子どもたちから声があがり、巣を探すことに。学校のすぐそばに発見し、先月末から通う日々が始まった。
「なかなか動かないね」「本当にヒナいるのかな」と双眼鏡をのぞきこむ子どもたち。
「いたよ、いた」「どこどこ」。さっそくスケッチブックに様子を書きこむ姿も。ヒナが巣立つまで観察は続ける予定だ。 -
インドネシアの若者が祇園祭阿波踊りに参加
伝統ある宮田村津島神社祇園祭を華麗に彩る「阿波踊り信州みやだ連」に、同村内の企業で研修しているインドネシアの20代男性4人が参加している。7月19日の本番にむけて、地元の人たちとふれあいも深めながら練習を続けている。
3年目の参加となるスプリ・ヨノさんが、同じ職場のアグス・ヒダヤドさん、ファフル・ロジさん、ヘルディアナ・ムフラムさんに声をかけ一緒に踊ることに。
みやだ連のメンバーとともに、5月末から週1回の練習に励んでいる。
先輩が踊っているの見たのが阿波踊りとの出会いだったというスプリ・ヨノさん。「日本の文化を知るきっかけにもなった。今年もみんなで一緒に踊りたいと思って」。
研修を終えるため今年が最後の祇園祭となるが「子どもたちも元気に踊っている。難しいけど、本当に楽しい」と汗を流す。
指導する小木曽広子副連長は「みんな飲み込みも早く、すじもいい。連の子どもたちも大喜びで、仲良くやってますよ」と話した。 -
宮田中生徒が、学校のシンボル梅を収獲
宮田村宮田中学校は5日、校内に植えてある52本の梅の収獲を行った。学級ごとに、日ごろから管理するそれぞれの木に分かれて作業。代々の先輩が受け継いできた伝統も感じながら、大地の恵みに歓声が沸いた。
同校のシンボル・ス梅並木・ス。1975(昭和50)年に、当時の生徒たちが5カ月の準備を経て竜峡小梅を中心に植樹した。
以来、各学級と緑化委員会が丹精込めて育てあげ、毎年6月には収獲の喜びを味わっている。
この日も、生徒たちが緑に輝く小梅を丁寧にもぎ取り。昨年よりも20キロ多い293・3キロを収獲した。
校内では収獲量の予想クイズを行うなど、別の楽しみも盛り込んでにぎやかに。
梅は学校の給食に使うほか、一部は販売。地域のお世話になった人たちにも配る。 -
宮田高原牧場2年ぶり再開
一昨年7月の豪雨災害の影響で閉鎖を余儀なくされた宮田村宮田高原牧場は5日、2年ぶりに再開して8頭の牛が入牧した。標高1650メートルの高原に広がる7・5ヘクタールの涼しい牧草地に、夏場の4カ月間放牧する。頭数は閉鎖前を下回り、飼育農家減少などで将来的な見通しも厳しいが、運営する村の産業建設課は「高原の環境維持や観光面でも牧場は欠かせない」と存続したい意向を示す。
「牧草の状態を心配したが大丈夫。元気に育ってもらえれば」と村農政係の担当者。
8頭の牛はいずれも2歳までの子牛で、駒ケ根市と箕輪町の飼育農家5戸が託したもの。うち7頭はメスで、成長して乳牛となる。
約70年の歴史を誇る同牧場はかつて、村内農家の牛も含め30頭以上の放牧があったというが、近年は頭打ち。3年前は16頭、閉鎖前の2年前は9頭にまで減った。
採算ベースにするには20頭ほどを確保しないと難しく、存廃の論議対象にもあがる。
平沢正典村産業建設課長は「放牧だけを考えると厳しいが、高原全体の観光もとらえて考えたい。のどかな牧歌的な雰囲気は残したいのだが」と話す。
一昨年の豪雨で、唯一通じる寺沢林道の崩落により閉鎖が続いた宮田高原。7月からはキャンプ場も本格オープンし、災害を乗り越えて新たなシーズンが始まった。 -
宮田村農業委員選挙7月1日告示、同6日投開票で
宮田村選挙管理委員会は4日、村農業委員選挙の日程を7月1日告示、同6日投開票と決めた。
委員定数は12人でそのうち団体と議会推薦を除く選挙による定数は8人。前回3年前は定数削減したが、今回変更はない。
立候補予定者説明会は20日午後7時から。26日に届出書類の事前審査を行う。
4月1日現在の基準を満たした選挙人名簿登録者数は768人。同選挙は無投票が続いている。 -
名水地ビール「伊勢滝の風」仕込み始まる
宮田村の酒販店7店が共同企画した名水地ビール「伊勢滝の風」の仕込み作業は3日、同村新田区の南信州ビールで行った。2年ぶりの復活に向けて準備は順調。採水したばかりの中央アルプス山系の名水を用いて約1000リットルを限定醸造し、7月初旬に発売する。
麦芽を名水に入れて麦汁に。酵母を入れて発酵させ、タンクで3週間ほど寝かせる。
企画した村酒販店活性化委員会の細田健一委員長は「いよいよっていう感じだね」と、作業に立ち会った。
「伊勢滝の風」は、標高1900メートルにある村内で評判の湧水を使用。昨年は一昨年の豪雨災害の影響が残り、採水ができず販売を断念した。
3シーズン目の採水作業は2日に行い、酒販店に加えて村民有志でつくる村おこし実行委員会なども協力した。
発売開始は7店のみで7月4日ころを予定し、330ミリリットル瓶で500円。夕陽をイメージした赤味がかかった金色のビールが、愛飲者ののどを潤す。
問い合わせなどは入田細田酒店(85・2105)まで。 -
ど根性ザクラすくすくと
宮田村町二区の中心商店街仲町モールの歩道アスファルトのすき間から、一本の木が育っている。サクラとみられるが、近所の一部の人たちは「ど根性ザクラ」とネーミング。葉も青々と元気で「いつかは花も咲くのかな」と見守っている。
このサクラがあるのは、小田切時計店前の歩道。交通標識と寄り添うように伸びて、高さは1メートル50センチほどに。
「知らないうちに、こんなに育った。数年にはなったと思うよ」と同店主の小田切康一さん。
「誰も植えていないのに。標識を設置した時に、一緒にどこからか飛んできた種でも混ざったのかねぇ?」と、首をかしげる。
付近の通行に支障が出ない程度に芽を切ったり手を入れているが、花は今までに咲いたことがないという。
「せっかく育ったのだから。街路樹のひとつになればとも思うね」。地域の人たちのやさしさにも見守られ、葉の青さも心なしか増してみえた。 -
駅前にホタルの乱舞を
宮田村のJR宮田駅前広場「輪苑」のせせらぎに、ホタルを舞わせたいと、広場の整備に取り組む住民有志らの地道な活動が続いている。昨年放流したホタルが育つ過程でエサとなるカワニナが着実に根づき始めており、数年後の光の乱舞に期待は高まるばかりだ。
きっかけは荒廃状態だった駅前を、花壇が連なる憩いの広場に再生させた周辺住民でつくる「一輪の会」。
井戸を掘りせせらぎも設けたことにより、ホタル生息も条件的には可能に。
昨年、ホタルの復活に実績がある「自然を呼び戻す会」がカワニナを放流し、両グループは地域と一緒になってさらに駅前の環境整備を進めている。
「カワニナも棲みつき、期待が持てるかもしれない」と呼び戻す会の加藤一彦会長。
車窓からのぞくホタルの光に夢は広がるばかりだが、一輪の会の小沢常明会長は「駅前の環境を良くしようと、輪は広がるばかり。ホタルが舞ったら最高だね」と、仲間とともに作業に汗した。 -
公用車をボランティアでピッカピカに
宮田村の心の病と向き合う当事者グループ「さくら」は31日、利用する機会が多い村の公用車をボランティアで洗車した。協力して作業する姿に、村の担当者は「本当にありがたい」と目を細めた。
水洗いでせっせと作業。車体をきれいにみがきあげ、汚れを落とした。
「普段なかなか洗車する機会がなくて」と村住民福祉課の女性職員。車内の清掃も進み、ピッカピカに生まれ変わった。
洗車ボランティアは4年前から継続。メンバーの酒井保美さんは「いつもはボランティアを受ける身だが、このような機会を通じて感謝の気持ちを伝えていければ」と話していた。 -
宮田小2年4組がサツマイモ栽培
宮田村宮田小学校2年4組は今年度、村内農家の協力も得ながらサツマイモの栽培に取り組んでいる。村学校給食を育てる会の後藤寛さんの指導で苗を植え、成長に期待を寄せた。
苗植えするために、石拾いをして土を耕すなど準備してきた子どもたち。
この日は、保温や雑草対策の効果がある「マルチ」と呼ばれる黒いビニールシートを土のうえにかぶせ、作業を進めた。
前日降った土の感触に「やわらかい」と歓声も。「結構大変だ」と言いながらも、大地を踏みしめて心地良い汗を流していた。 -
夏まつり夜開催に慎重意見
18回目を迎える宮田村のみやだ夏まつり(7月20日)に向けて2日、実行委員会が開かれた。村の若者でつくる「おまつり青年隊」が初めての夜開催を提案したが、区長や学校側などからは、子どもたちの参加や防犯上の観点などを考慮するなかで「もう少し時間を早めるべき」と慎重な意見が出された。まつりの企画立案に携わる青年隊と事務局の村商工観光係は、時間帯も含め改めて検討し、次回の実行委員会に再提案する。
従来の夏まつりは昼間に開いてきたが、青年隊は活性化も図ろうと、午後5時半開始を提案。会場も県道から中央グラウンドに移し、花火や屋台なども計画するなかで「祭りムードを盛り上げ、より一体感を出したい」と説明した。
実行委員会の議論では、終了時間が8時過ぎになることを懸念する声が。前日の祇園祭も夜間に行われることから「2日連続で夜に及ぶのはリスクも大きい」と指摘もあった。
「1時間繰り上げるべき」「みんなが無理なく参加できるのが大前提」という意見もあったが、なかには「1回夜にやってみて様子をみては」とする声もあった。
この日は結論に至らず、6月18日前後に開く2回目の実行委員会で再度検討を深める。 -
エコアクションセミナー9日に
宮田村と村商工会は9日午後1時半から、環境経営システム「エコアクション21」についてのセミナーを役場で開く。村は今年度の重点施策に環境配慮の面からエコアクションの推進も盛り込んでおり、企業、事業所単位の意識醸成を重視。負担軽減を図りながら、潜在的な掘り起こしも進めようと参加事業所を募っている。
ISO14001などに比べ、中小企業にも取り組みやすい環境経営システムだが、宮田村内で認証登録を受けているのは現在までにキョーシン精工の1社のみ。
村が商工会工業部会に実施したアンケート調査では、取得に関心を持つ企業が多い反面、制度そのものについて理解が図られていない現状も浮き彫りになった。
セミナーでは審査担当者が認証登録の概要やISOとの違い、取得手続き、費用面などを解説。希望者に対して個別相談も行うほか、キョーシン精工の長崎紀夫社長が取り組んだ経過など事例発表も行う。
「環境保全は経営の効率化にもつながる。このような機会を通じて制度の理解を深め、地球的な環境問題に官民一体となり取り組んでいきたい」と、村の担当者は参加を呼びかけている。
締め切りは4日。問い合わせは村住民生活係85・5861へ。 -
夏山ひかえてヘリ荷揚げ
夏山シーズンを控え中央アルプス駒ケ岳にある3つの山小屋(山荘)へ物資をヘリコプターで運ぶ・ス荷揚げ・ス作業が2、3日、行われている。
ふもとの宮田村黒川平のヘリポートから荷揚げし、ヘリが往復。食糧や燃料など1回に1・4トンほどの荷物を山小屋へと運んだ。
3つの山小屋は同村観光開発が運営。吉川覚支配人は「運搬する物資の量は例年並み」と話した。
2日は昼ころからガスが広がり始めたが、天候の様子を見ながら計6便を運行。3日も5便ほどを予定している。 -
エコアクションのセミナー9日に
宮田村と村商工会は9日午後1時半から、環境経営システム「エコアクション21」についてのセミナーを役場で開く。村は今年度の重点施策に環境配慮の面からエコアクションの推進も盛り込んでおり、企業、事業所単位の意識醸成を重視。負担軽減を図りながら、潜在的な掘り起こしも進めようと参加事業所を募っている。
ISO14001などに比べ、中小企業にも取り組みやすい環境経営システムだが、宮田村内で認証登録を受けているのは現在までにキョーシン精工の1社のみ。
村が商工会工業部会に実施したアンケート調査では、取得に関心を持つ企業が多い反面、制度そのものについて理解が図られていない現状も浮き彫りになった。
セミナーでは審査担当者が認証登録の概要やISOとの違い、取得手続き、費用面などを解説。希望者に対して個別相談も行うほか、キョーシン精工の長崎紀夫社長が取り組んだ経過など事例発表も行う。
「環境保全は経営の効率化にもつながる。このような機会を通じて制度の理解を深め、地球的な環境問題に官民一体となり取り組んでいきたい」と、村の担当者は参加を呼びかけている。
締め切りは4日。問い合わせは村住民生活係85・5861へ。 -
名水地ビール「伊勢滝の風」2年ぶりに復活へ、標高1900メートルで採水作業
宮田村の標高1900メートルに達する山奥にひっそりと湧く中央アルプスの名水を使った地ビール「伊勢滝の風」が7月、2年ぶりに復活する。村内の酒販店7店が企画販売し、地元の南信州ビールが醸造協力、村観光協会と村おこし実行委員会も支援。2日は8人が参加して現地で採水作業を行い、約1600リットルをバケツリレーで汲み上げた。往復の道のりで約2時間、採水も労力を要したが「村の大切な資源を活かすことに意義がある」と完成を心待ちにした。
「伊勢滝の風」は05年に夏季限定で醸造を始めたが、昨年は06年夏の豪雨災害の影響で採水ができず販売できなかった。
2年ぶり、3シーズン目となるが、企画する村酒販店活性化委員会の細田健一委員長は「飲みやすく好評。多くの人の協力で復活できて楽しみ」と期待を寄せる。
この日の採水作業は一般車両は通行できない林道を、許可車にひたすら揺られて伊勢滝近くの現地に到着。
コンコンと湧き出る水を人かい戦術で汲みあげ、トラックに乗せた。
超軟水が特徴で、南信州ビールの竹平考輝さんは「不純物がなく透明度も高い。非常にすっきりとしたビールができる」と太鼓判。
価格は以前と同じ330ミリリットル瓶500円で3千本の限定醸造。7月上旬から村内7店のみで販売する。
問い合わせなどは入田細田酒店85・2105まで。 -
ワイン生産の一端にふれて、セミナー参加者栽培体験
宮田村の住民が参加する「ワインセミナー」はこのほど、村内産赤ワインの原料となる山ぶどう(ヤマソービニオン)の栽培体験を村内駒ケ原の農場で行なった。余分な芽を摘み取り、日当たりを良くする「芽かき」の作業に汗を流し、美味しいワインができる過程の一端にふれた。
村内産の赤ワインを知ってもらい、文化として地域に広めようと始まったセミナーの2回目。
山ぶどう栽培組合の春日伊平さんが指導。参加者は農家の苦労を肌で感じながら、ぶどうの成長に願いを込めた。
「このような体験を通じて、ワインを愛してくれればありがたい。私たち栽培農家も一緒に仲間になって、文化として広げていけたら」と春日さんは話していた。
セミナーは村公民館と村産業建設課の共催で4月から始まっているが、次回6月は試飲も入れながら農業全般を学習。農場体験は秋の収獲時にも予定している。 -
06年の豪雨災害から復旧、宮田高原で開山式
一昨年7月の豪雨災害から復旧した宮田高原と、中央アルプス駒ケ岳の開山式が1日、宮田村文化会館であった。関係者など約50人が集まり、山の安全を願った。宮田村観光協会主催。
昨年は一昨年の7月豪雨で大規模な被害を受けた宮田高原については復旧工事のため、開山式ができなかったが、今年は復旧工事を完了し、宮田高原、中央アルプス、双方の開山式を開くことができた。
式では神事の後、宮田太鼓の子どもたちが残雪が残る駒ケ岳を背景に太鼓演奏を披露=写真。訪れた人を楽しませた。
宮田村観光協会長の清水靖夫村長は「2年間のスランプは大きいが、しっかり観光客を迎えられる環境整備ができた。情報発信をする中で、多くの人にここへ来てもらえるよう、していきたい」と話していた。
シーズン中に宮田高原を訪れる観光客数は約1500人。今月上旬には従来通り、牛の放牧も行う。 -
太鼓教室開講
宮田村公民館「太鼓教室」は29日、村民会館で開講した。子どもたち7人と母親3人が参加。7月19日の祇園祭出演を目標に、伝統音楽の素晴らしさにふれる。
教室は初心者を対象に15年ほど続いており、宮田太鼓の北原健一さんらが指導。
さっそくバチを手に持ち「ドン、ドン、ドン」と力強く。
心にも響く音色は、初めて取り組む子どもたちの表情をどんどん真剣にさせ、練習にも熱が入った。
宮田小学校2年の植木貴大君は「学校でも打楽器をやっているので、挑戦してみようと思って」参加した。
一緒に見学に来ていた姉で同小4年の千尋さん、母親の文代さんも「せっかくの機会だから」と急きょ加わることに。
祇園祭まで全9回。本番までに2つの曲を習得する予定だ。 -
20年の歴史・ス阿波踊り・ス今年も祇園祭に華添えて
あばれみこしで有名な宮田村津島神社祇園祭を華麗に彩る「阿波踊り信州みやだ連」。今年も7月19日の祭り本番に向けて練習が始まった。祭りに参加を始めてから20年目を迎え「最高の演舞で盛りあげたい」と意気込んでいる。
新たなメンバーも加わり、子どもから大人まで約60人が参加。同連の阿波踊りは勇壮なみこしと対極の優雅さで観衆を魅了し続けており、手さばきやステップなど練習にも余念がない。
「子どもたちもたくさん参加してくれている。祭り本番はにぎやかにいきたい」と北原健一連長、小木曽広子副連長。
練習は村武道館で毎週水曜日の午後7時から。6月中旬からは土曜日も行う。
新たなメンバーも随時募集中。問い合わせは小木曽さん85・2609へ。 -
借入金4500万円減に、村土地開発公社決算
宮田村土地開発公社(理事長・矢田典和副村長)は29日に理事会を開き、07年度決算を認定した。宅地などの土地売却額は1億900万円にのぼり、借入金は前年度比4500万円減の9億4500万円となった。
保有土地の簿価は9億7800万円。その土地のうち約6割が5年以上の長期保有となっている。
借入金は土地売却にあわせて減っているが、年間の利息は900万円余りにのぼる。
理事会で監査委員は「借入金、利息とも依然として多額。長期保有の土地も多く、いったん整理して、積極的に売却を進めるべき」と意見した。
同公社が保有する分譲宅地は3月末現在で10区画。それ以降に1区画が契約、2区画で予約が入っているという。
「区画によって環境面など条件の差もあり、価格の見直しなども図りながら売却を進めている」と同公社は説明する。 -
村社協が寄付者や功労者を表彰
宮田村社会福祉協議会表彰式は28日、役場で開いた。10万円以上寄付した9個人、5団体に感謝状、村民生児童委員を6年以上務めた8人に表彰状を贈り、地域福祉への貢献に感謝した。
式には社協理事、評議員らが出席。山浦正弘会長は「民生員の献身的な活動は村の福祉の中核。また、個人団体の皆さんの多額な善意は有効に活用し、村の福祉推進に努める」とあいさつした。
受賞者を代表して前民生児童委員会長の浦野勝人さんは「村の福祉を進めるうえで、社協の皆さんの力は不可欠。我々としても側面から支援していきたい」と謝辞した。
受賞者は次ぎの皆さん。
【表彰状】浦野勝人、宮澤徹、小田切廣子、長矢文江、野々村利治、山本達男、赤羽房子、小松恵子【感謝状】細田博人、小田切隆幸、小池一巧、北澤政人、保科武夫、小松三七子、小田切元治、桐山悟、小田切多聞、日本禁煙友愛会宮田支部、村商工会青年部、村マレットゴルフ同好会、駒ケ根ライオンズクラブ、かかし会 -
リトミック教室開講
リズムにあわせて体を動かし、スキンシップする乳幼児親子対象の宮田村公民館「リトミック教室」が23日、村民会館で開講した。3年目を迎えた人気講座。宮田ミュージックサークル(MMC)の指導で、親子の絆、仲間とのふれあいの輪を広げている。
3歳未満対象の「ちびーず」に27組、3歳児対象の「ちゃいるず」には30組が参加。若い親子の交流の場ともなっており、リピーターも多い。
今年度も12月まで8回を予定しており、MMCの瀧澤智恵子さん、赤羽みゆきさん、戸澤恵美さん、飯塚奈々恵さんが指導。
さっそくこの日も軽快なピアノの音色にあわせて、体を動かした参加親子。
花畑を散歩している風景や、自分自身がタンポポになって風に乗っている心地を体全体で表現したり。
親子で手をつなぎ、心と体をふれあわせながら楽しんでいた。 -
村社協単年度収支赤字に、介護保険報酬単価引き下げ影響し
宮田村社会福祉協議会(山浦正弘会長)は28日、07年度一般会計決算を理事会、評議員会で発表し承認した。法改正による介護保険事業の報酬単価引き下げの影響が大きく、単年度で284万円の赤字を計上。利用者は増加傾向にある一方で、収益に反映されない苦しい事情が示された。
同社協の単年度収支は黒字を続けてきたが、主力の通所介護事業(デイサービス)で法改正前の05年度と比べて約450万円の減収に。
あわせて人件費増や設備更新なども重なり、07年度は黒字を達成できなかった。
結果、翌年度への繰り越し額は3230万円となった。
山浦会長は理事会で単年度赤字の実績にふれ「より一層サービスを充実し、利用者の拡大につなげる」と語り、地域支援も求めた。
また理事会では、村議会の改選により空席となっていた副会長に議会選出の久保田秀男氏を慣例に従って互選した。