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名水地ビール「伊勢滝の風」仕込み始まる
宮田村の酒販店7店が共同企画した名水地ビール「伊勢滝の風」の仕込み作業は3日、同村新田区の南信州ビールで行った。2年ぶりの復活に向けて準備は順調。採水したばかりの中央アルプス山系の名水を用いて約1000リットルを限定醸造し、7月初旬に発売する。
麦芽を名水に入れて麦汁に。酵母を入れて発酵させ、タンクで3週間ほど寝かせる。
企画した村酒販店活性化委員会の細田健一委員長は「いよいよっていう感じだね」と、作業に立ち会った。
「伊勢滝の風」は、標高1900メートルにある村内で評判の湧水を使用。昨年は一昨年の豪雨災害の影響が残り、採水ができず販売を断念した。
3シーズン目の採水作業は2日に行い、酒販店に加えて村民有志でつくる村おこし実行委員会なども協力した。
発売開始は7店のみで7月4日ころを予定し、330ミリリットル瓶で500円。夕陽をイメージした赤味がかかった金色のビールが、愛飲者ののどを潤す。
問い合わせなどは入田細田酒店(85・2105)まで。 -
ど根性ザクラすくすくと
宮田村町二区の中心商店街仲町モールの歩道アスファルトのすき間から、一本の木が育っている。サクラとみられるが、近所の一部の人たちは「ど根性ザクラ」とネーミング。葉も青々と元気で「いつかは花も咲くのかな」と見守っている。
このサクラがあるのは、小田切時計店前の歩道。交通標識と寄り添うように伸びて、高さは1メートル50センチほどに。
「知らないうちに、こんなに育った。数年にはなったと思うよ」と同店主の小田切康一さん。
「誰も植えていないのに。標識を設置した時に、一緒にどこからか飛んできた種でも混ざったのかねぇ?」と、首をかしげる。
付近の通行に支障が出ない程度に芽を切ったり手を入れているが、花は今までに咲いたことがないという。
「せっかく育ったのだから。街路樹のひとつになればとも思うね」。地域の人たちのやさしさにも見守られ、葉の青さも心なしか増してみえた。 -
駅前にホタルの乱舞を
宮田村のJR宮田駅前広場「輪苑」のせせらぎに、ホタルを舞わせたいと、広場の整備に取り組む住民有志らの地道な活動が続いている。昨年放流したホタルが育つ過程でエサとなるカワニナが着実に根づき始めており、数年後の光の乱舞に期待は高まるばかりだ。
きっかけは荒廃状態だった駅前を、花壇が連なる憩いの広場に再生させた周辺住民でつくる「一輪の会」。
井戸を掘りせせらぎも設けたことにより、ホタル生息も条件的には可能に。
昨年、ホタルの復活に実績がある「自然を呼び戻す会」がカワニナを放流し、両グループは地域と一緒になってさらに駅前の環境整備を進めている。
「カワニナも棲みつき、期待が持てるかもしれない」と呼び戻す会の加藤一彦会長。
車窓からのぞくホタルの光に夢は広がるばかりだが、一輪の会の小沢常明会長は「駅前の環境を良くしようと、輪は広がるばかり。ホタルが舞ったら最高だね」と、仲間とともに作業に汗した。 -
公用車をボランティアでピッカピカに
宮田村の心の病と向き合う当事者グループ「さくら」は31日、利用する機会が多い村の公用車をボランティアで洗車した。協力して作業する姿に、村の担当者は「本当にありがたい」と目を細めた。
水洗いでせっせと作業。車体をきれいにみがきあげ、汚れを落とした。
「普段なかなか洗車する機会がなくて」と村住民福祉課の女性職員。車内の清掃も進み、ピッカピカに生まれ変わった。
洗車ボランティアは4年前から継続。メンバーの酒井保美さんは「いつもはボランティアを受ける身だが、このような機会を通じて感謝の気持ちを伝えていければ」と話していた。 -
宮田小2年4組がサツマイモ栽培
宮田村宮田小学校2年4組は今年度、村内農家の協力も得ながらサツマイモの栽培に取り組んでいる。村学校給食を育てる会の後藤寛さんの指導で苗を植え、成長に期待を寄せた。
苗植えするために、石拾いをして土を耕すなど準備してきた子どもたち。
この日は、保温や雑草対策の効果がある「マルチ」と呼ばれる黒いビニールシートを土のうえにかぶせ、作業を進めた。
前日降った土の感触に「やわらかい」と歓声も。「結構大変だ」と言いながらも、大地を踏みしめて心地良い汗を流していた。 -
夏まつり夜開催に慎重意見
18回目を迎える宮田村のみやだ夏まつり(7月20日)に向けて2日、実行委員会が開かれた。村の若者でつくる「おまつり青年隊」が初めての夜開催を提案したが、区長や学校側などからは、子どもたちの参加や防犯上の観点などを考慮するなかで「もう少し時間を早めるべき」と慎重な意見が出された。まつりの企画立案に携わる青年隊と事務局の村商工観光係は、時間帯も含め改めて検討し、次回の実行委員会に再提案する。
従来の夏まつりは昼間に開いてきたが、青年隊は活性化も図ろうと、午後5時半開始を提案。会場も県道から中央グラウンドに移し、花火や屋台なども計画するなかで「祭りムードを盛り上げ、より一体感を出したい」と説明した。
実行委員会の議論では、終了時間が8時過ぎになることを懸念する声が。前日の祇園祭も夜間に行われることから「2日連続で夜に及ぶのはリスクも大きい」と指摘もあった。
「1時間繰り上げるべき」「みんなが無理なく参加できるのが大前提」という意見もあったが、なかには「1回夜にやってみて様子をみては」とする声もあった。
この日は結論に至らず、6月18日前後に開く2回目の実行委員会で再度検討を深める。 -
エコアクションセミナー9日に
宮田村と村商工会は9日午後1時半から、環境経営システム「エコアクション21」についてのセミナーを役場で開く。村は今年度の重点施策に環境配慮の面からエコアクションの推進も盛り込んでおり、企業、事業所単位の意識醸成を重視。負担軽減を図りながら、潜在的な掘り起こしも進めようと参加事業所を募っている。
ISO14001などに比べ、中小企業にも取り組みやすい環境経営システムだが、宮田村内で認証登録を受けているのは現在までにキョーシン精工の1社のみ。
村が商工会工業部会に実施したアンケート調査では、取得に関心を持つ企業が多い反面、制度そのものについて理解が図られていない現状も浮き彫りになった。
セミナーでは審査担当者が認証登録の概要やISOとの違い、取得手続き、費用面などを解説。希望者に対して個別相談も行うほか、キョーシン精工の長崎紀夫社長が取り組んだ経過など事例発表も行う。
「環境保全は経営の効率化にもつながる。このような機会を通じて制度の理解を深め、地球的な環境問題に官民一体となり取り組んでいきたい」と、村の担当者は参加を呼びかけている。
締め切りは4日。問い合わせは村住民生活係85・5861へ。 -
夏山ひかえてヘリ荷揚げ
夏山シーズンを控え中央アルプス駒ケ岳にある3つの山小屋(山荘)へ物資をヘリコプターで運ぶ・ス荷揚げ・ス作業が2、3日、行われている。
ふもとの宮田村黒川平のヘリポートから荷揚げし、ヘリが往復。食糧や燃料など1回に1・4トンほどの荷物を山小屋へと運んだ。
3つの山小屋は同村観光開発が運営。吉川覚支配人は「運搬する物資の量は例年並み」と話した。
2日は昼ころからガスが広がり始めたが、天候の様子を見ながら計6便を運行。3日も5便ほどを予定している。 -
エコアクションのセミナー9日に
宮田村と村商工会は9日午後1時半から、環境経営システム「エコアクション21」についてのセミナーを役場で開く。村は今年度の重点施策に環境配慮の面からエコアクションの推進も盛り込んでおり、企業、事業所単位の意識醸成を重視。負担軽減を図りながら、潜在的な掘り起こしも進めようと参加事業所を募っている。
ISO14001などに比べ、中小企業にも取り組みやすい環境経営システムだが、宮田村内で認証登録を受けているのは現在までにキョーシン精工の1社のみ。
村が商工会工業部会に実施したアンケート調査では、取得に関心を持つ企業が多い反面、制度そのものについて理解が図られていない現状も浮き彫りになった。
セミナーでは審査担当者が認証登録の概要やISOとの違い、取得手続き、費用面などを解説。希望者に対して個別相談も行うほか、キョーシン精工の長崎紀夫社長が取り組んだ経過など事例発表も行う。
「環境保全は経営の効率化にもつながる。このような機会を通じて制度の理解を深め、地球的な環境問題に官民一体となり取り組んでいきたい」と、村の担当者は参加を呼びかけている。
締め切りは4日。問い合わせは村住民生活係85・5861へ。 -
名水地ビール「伊勢滝の風」2年ぶりに復活へ、標高1900メートルで採水作業
宮田村の標高1900メートルに達する山奥にひっそりと湧く中央アルプスの名水を使った地ビール「伊勢滝の風」が7月、2年ぶりに復活する。村内の酒販店7店が企画販売し、地元の南信州ビールが醸造協力、村観光協会と村おこし実行委員会も支援。2日は8人が参加して現地で採水作業を行い、約1600リットルをバケツリレーで汲み上げた。往復の道のりで約2時間、採水も労力を要したが「村の大切な資源を活かすことに意義がある」と完成を心待ちにした。
「伊勢滝の風」は05年に夏季限定で醸造を始めたが、昨年は06年夏の豪雨災害の影響で採水ができず販売できなかった。
2年ぶり、3シーズン目となるが、企画する村酒販店活性化委員会の細田健一委員長は「飲みやすく好評。多くの人の協力で復活できて楽しみ」と期待を寄せる。
この日の採水作業は一般車両は通行できない林道を、許可車にひたすら揺られて伊勢滝近くの現地に到着。
コンコンと湧き出る水を人かい戦術で汲みあげ、トラックに乗せた。
超軟水が特徴で、南信州ビールの竹平考輝さんは「不純物がなく透明度も高い。非常にすっきりとしたビールができる」と太鼓判。
価格は以前と同じ330ミリリットル瓶500円で3千本の限定醸造。7月上旬から村内7店のみで販売する。
問い合わせなどは入田細田酒店85・2105まで。 -
ワイン生産の一端にふれて、セミナー参加者栽培体験
宮田村の住民が参加する「ワインセミナー」はこのほど、村内産赤ワインの原料となる山ぶどう(ヤマソービニオン)の栽培体験を村内駒ケ原の農場で行なった。余分な芽を摘み取り、日当たりを良くする「芽かき」の作業に汗を流し、美味しいワインができる過程の一端にふれた。
村内産の赤ワインを知ってもらい、文化として地域に広めようと始まったセミナーの2回目。
山ぶどう栽培組合の春日伊平さんが指導。参加者は農家の苦労を肌で感じながら、ぶどうの成長に願いを込めた。
「このような体験を通じて、ワインを愛してくれればありがたい。私たち栽培農家も一緒に仲間になって、文化として広げていけたら」と春日さんは話していた。
セミナーは村公民館と村産業建設課の共催で4月から始まっているが、次回6月は試飲も入れながら農業全般を学習。農場体験は秋の収獲時にも予定している。 -
06年の豪雨災害から復旧、宮田高原で開山式
一昨年7月の豪雨災害から復旧した宮田高原と、中央アルプス駒ケ岳の開山式が1日、宮田村文化会館であった。関係者など約50人が集まり、山の安全を願った。宮田村観光協会主催。
昨年は一昨年の7月豪雨で大規模な被害を受けた宮田高原については復旧工事のため、開山式ができなかったが、今年は復旧工事を完了し、宮田高原、中央アルプス、双方の開山式を開くことができた。
式では神事の後、宮田太鼓の子どもたちが残雪が残る駒ケ岳を背景に太鼓演奏を披露=写真。訪れた人を楽しませた。
宮田村観光協会長の清水靖夫村長は「2年間のスランプは大きいが、しっかり観光客を迎えられる環境整備ができた。情報発信をする中で、多くの人にここへ来てもらえるよう、していきたい」と話していた。
シーズン中に宮田高原を訪れる観光客数は約1500人。今月上旬には従来通り、牛の放牧も行う。 -
太鼓教室開講
宮田村公民館「太鼓教室」は29日、村民会館で開講した。子どもたち7人と母親3人が参加。7月19日の祇園祭出演を目標に、伝統音楽の素晴らしさにふれる。
教室は初心者を対象に15年ほど続いており、宮田太鼓の北原健一さんらが指導。
さっそくバチを手に持ち「ドン、ドン、ドン」と力強く。
心にも響く音色は、初めて取り組む子どもたちの表情をどんどん真剣にさせ、練習にも熱が入った。
宮田小学校2年の植木貴大君は「学校でも打楽器をやっているので、挑戦してみようと思って」参加した。
一緒に見学に来ていた姉で同小4年の千尋さん、母親の文代さんも「せっかくの機会だから」と急きょ加わることに。
祇園祭まで全9回。本番までに2つの曲を習得する予定だ。 -
20年の歴史・ス阿波踊り・ス今年も祇園祭に華添えて
あばれみこしで有名な宮田村津島神社祇園祭を華麗に彩る「阿波踊り信州みやだ連」。今年も7月19日の祭り本番に向けて練習が始まった。祭りに参加を始めてから20年目を迎え「最高の演舞で盛りあげたい」と意気込んでいる。
新たなメンバーも加わり、子どもから大人まで約60人が参加。同連の阿波踊りは勇壮なみこしと対極の優雅さで観衆を魅了し続けており、手さばきやステップなど練習にも余念がない。
「子どもたちもたくさん参加してくれている。祭り本番はにぎやかにいきたい」と北原健一連長、小木曽広子副連長。
練習は村武道館で毎週水曜日の午後7時から。6月中旬からは土曜日も行う。
新たなメンバーも随時募集中。問い合わせは小木曽さん85・2609へ。 -
借入金4500万円減に、村土地開発公社決算
宮田村土地開発公社(理事長・矢田典和副村長)は29日に理事会を開き、07年度決算を認定した。宅地などの土地売却額は1億900万円にのぼり、借入金は前年度比4500万円減の9億4500万円となった。
保有土地の簿価は9億7800万円。その土地のうち約6割が5年以上の長期保有となっている。
借入金は土地売却にあわせて減っているが、年間の利息は900万円余りにのぼる。
理事会で監査委員は「借入金、利息とも依然として多額。長期保有の土地も多く、いったん整理して、積極的に売却を進めるべき」と意見した。
同公社が保有する分譲宅地は3月末現在で10区画。それ以降に1区画が契約、2区画で予約が入っているという。
「区画によって環境面など条件の差もあり、価格の見直しなども図りながら売却を進めている」と同公社は説明する。 -
村社協が寄付者や功労者を表彰
宮田村社会福祉協議会表彰式は28日、役場で開いた。10万円以上寄付した9個人、5団体に感謝状、村民生児童委員を6年以上務めた8人に表彰状を贈り、地域福祉への貢献に感謝した。
式には社協理事、評議員らが出席。山浦正弘会長は「民生員の献身的な活動は村の福祉の中核。また、個人団体の皆さんの多額な善意は有効に活用し、村の福祉推進に努める」とあいさつした。
受賞者を代表して前民生児童委員会長の浦野勝人さんは「村の福祉を進めるうえで、社協の皆さんの力は不可欠。我々としても側面から支援していきたい」と謝辞した。
受賞者は次ぎの皆さん。
【表彰状】浦野勝人、宮澤徹、小田切廣子、長矢文江、野々村利治、山本達男、赤羽房子、小松恵子【感謝状】細田博人、小田切隆幸、小池一巧、北澤政人、保科武夫、小松三七子、小田切元治、桐山悟、小田切多聞、日本禁煙友愛会宮田支部、村商工会青年部、村マレットゴルフ同好会、駒ケ根ライオンズクラブ、かかし会 -
リトミック教室開講
リズムにあわせて体を動かし、スキンシップする乳幼児親子対象の宮田村公民館「リトミック教室」が23日、村民会館で開講した。3年目を迎えた人気講座。宮田ミュージックサークル(MMC)の指導で、親子の絆、仲間とのふれあいの輪を広げている。
3歳未満対象の「ちびーず」に27組、3歳児対象の「ちゃいるず」には30組が参加。若い親子の交流の場ともなっており、リピーターも多い。
今年度も12月まで8回を予定しており、MMCの瀧澤智恵子さん、赤羽みゆきさん、戸澤恵美さん、飯塚奈々恵さんが指導。
さっそくこの日も軽快なピアノの音色にあわせて、体を動かした参加親子。
花畑を散歩している風景や、自分自身がタンポポになって風に乗っている心地を体全体で表現したり。
親子で手をつなぎ、心と体をふれあわせながら楽しんでいた。 -
村社協単年度収支赤字に、介護保険報酬単価引き下げ影響し
宮田村社会福祉協議会(山浦正弘会長)は28日、07年度一般会計決算を理事会、評議員会で発表し承認した。法改正による介護保険事業の報酬単価引き下げの影響が大きく、単年度で284万円の赤字を計上。利用者は増加傾向にある一方で、収益に反映されない苦しい事情が示された。
同社協の単年度収支は黒字を続けてきたが、主力の通所介護事業(デイサービス)で法改正前の05年度と比べて約450万円の減収に。
あわせて人件費増や設備更新なども重なり、07年度は黒字を達成できなかった。
結果、翌年度への繰り越し額は3230万円となった。
山浦会長は理事会で単年度赤字の実績にふれ「より一層サービスを充実し、利用者の拡大につなげる」と語り、地域支援も求めた。
また理事会では、村議会の改選により空席となっていた副会長に議会選出の久保田秀男氏を慣例に従って互選した。 -
地図情報で地域支え合い、全村的に
宮田村の9地区が今年度、パソコンの地図情報(GIS)システムを活用して、緊急災害時などの「支え合いマップ」を作成する。昨年度に先行着手した中越区をモデルケースに、県の元気づくり支援金の補助を受けて事業化。経費、労力とも従来のシステムに比べて軽微になっており、全村あげて住民自ら安心、安全な地域をつくろうと取り組みを始めた。
地図情報システムは数百万から数千万円と高額で、専門知識がないと操作も難しかったが、近年10万円ほどの安価なソフトが登場。
使い勝手も良いため昨年度、村の提案により中越区で区民自らが情報を集めてマップを作成した。
今年度は中越区と既に同様のマップを作成済みの町二区を除く9地区が事業参加。
全村で・ス住民協働・スによるマップが出揃う形となり、高齢者など支援が必要な世帯を地図上で把握。災害時の避難体制のほか、日常の隣近所のささえあいなどにもつなげる。
28日夜は合同の作成説明会を村民会館で開き、各区役員や一緒に作成に携わる村職員ら約40人が出席。
村総務課は「マップをつくることが重要なのではなく、その過程で住民の皆さんが情報を集め、一緒に話し合うことが最も大切」と説明した。
9月の村防災訓練でマップを活用する考えで、修正を図りながら、地域支えあいの基礎としていく。 -
ふわっとテニス教室開講
宮田村公民館「ふわっとテニス教室」は19日、村勤労者体育館で開講した。2年目を迎えた今年度は、宮田小学校6年の女子ら新たに15人を迎え、34人で楽しく、にぎやかに1年間プレーする。
月に2回開講。今季は伊那市の総合スポーツクラブと初の交流試合も予定しており、ふれあいを深めながら本格的なテニスにも通じるニュースポーツを全員で楽しむ。
初心者はさっそく、村公民館公認指導員中塚藤男さんの指導で基本を練習。
ボールを打ち返したり、ルールなどを学んでいた。 -
観光ホテルの活路は?
宮田村の第三セクター宮田観光開発(社長・清水靖夫村長)が08年3月期決算で5期連続の赤字となったが、改めて主力の宮田観光ホテルの厳しい経営状況が明らかになった。多額の長期債務と施設老朽化など同社の経営問題が表面化したのが赤字が始まった04年。その後、人件費削減など進め債務は当時より1億6千万円ほど減らしたが、観光業界全体が激しい競争のなかで、黒字化達成の難しさを伺わせている。
観光ホテルの年間宿泊客は08年度に1万3184人。前年度に比べて5%、約630人減った。客室稼動率をみると、築43年の東館が20・4%、築14年の西館で37・5%。
「設備構造が時代遅れ。限界もある」と同社は株主に対する営業報告で説明する。
04年の定時株主総会。それまで同社の経営状況が問題視されることは少なかったが、長期債務を抱えながらホテルの改築構想が浮上したことで、一気に村全体の関心事に発展した。
その後、社内外の有識者らによる委員会で民営化や分社化なども検討したが結局は困難として、三セクによる事業形態を継続。
債務の状況から施設面の整備は難しいと判断し、接客や料理などソフト面を変えようとコンサルタントなども活用する。
一方、複数の村民からは「努力してるのだろうけど行く機会もない」など厳しい指摘も。ある関係者も「かつての風評をかき消すことができていない」と話す。
同村ではホテル周辺の西山山麓で観光活性を模索する動きが始まっており、地元好感度を高め、つながりを持った取り組みがさらに重要性を増しそうだ。 -
祇園祭実行委員会
7月19日の宮田村津島神社祇園祭に村商工会の立場で関わる実行委員会(委員長・前林善一商工会長)はこのほど、全体会議を開いて準備を始めた。老朽化したちょうちんをスポンサーを募集しながら新調することなど確認し、伝統ある祭りを盛り上げていく。
前林委員長は「祇園祭の中心は氏子のみなさん。我々は黒子に徹して支えていきたい」とあいさつ。
今後の日程や打ち上げ花火の寄付などについて打ち合わせた。 -
祇園祭1、2年祭典委員合同会議
350年の伝統を誇る7月19日の宮田村津島神社祇園祭に向けて、1、2年両祭典委員の合同会議が24日、同神社社務所であった。委員の任務と今後の日程を確認。伝統の重さを感じながら、祭りの成功に向けて各委員が意思疎通を図った。
今年の祭典委員長は「1年」が小池光俊さん、「2年」が小田切洋一さん。
この日は、町一区の東野昌裕さんが祇園祭の歴史と伝統についても語り、「誇りと責任を持って、良かったと思える祭りにして」と呼びかけた。 -
子ども祇園ばやし、伝統受け継いで
あばれみこしで知られる7月の宮田村津島神社祇園祭にむけて25日、まつりの到来を告げる祇園ばやしの練習が始まった。氏子である町一、二、三区の小学生から高校生まででつくる「子ども祇園ばやしの会」で、江戸時代から続く伝統を受け継ごうと取り組んでいる。
大人たちでつくる祇園ばやしの会の川手友幸会長や加藤政義さんらが指導。
「今から350年前に始まった祇園ばやしは、町区の人たちがずっと大切に守ってきた。みんなが次代に伝えていって」と呼びかけ、さっそく練習を始めた。
子ども祇園ばやしの会は1982年に発足。今年は新たに10人ほどが加入し、笛や太鼓など希望の楽器で練習に励んだ。
今後は毎週練習を行い、7月19日の祭り本番で奉納する。 -
宮田村で初の観光シンポジウム
宮田村であらゆる資源をつないで観光に活かそうと、初のシンポジウムが村民会館で開かれた。昨年から住民有志で議論を交わしている「西山山麓観光開発研究会」が中間報告。点在する自然や文化的資源を結び、産業連携も進めるべきと訴え、多くの人の協力が不可欠と投げかけた。拠点施設の必要性も説き、4カ所の候補地を提案した。
同研究会と村の共催で約100人が参加。中間報告では、観光ルート化して地元の人たちによるツアーガイドの確立など提案し、産業含めて地域全体の支援体制を求めた。
観光情報の集積機能を持った拠点施設については「ふれあい広場」「本坊酒造」「宮田観光ホテル」「広域農道」各周辺の4エリアを候補地に挙げた。
北割区の男性(64)は「点在するものを結ぼうとする意識。今までその考えは村に乏しかった。具体的になるよう、もっと人を集めて議論を深めていくべき」と話した。
会場では村の特産品など展示。村内の湧水を使ったコーヒーの振る舞いなどもあり、参加者が村の観光のあるべき姿について語り合う光景もみられた。
松本大学の山根宏文教授の講演や同村民対象に観光などに関するアンケートを行った日本福祉大学の学生による調査報告もあった。
同研究会は中間報告を村のホームページに掲載し、6月20日まで多くの人から意見を募集している。問い合わせは村産業建設課85・4725まで。 -
大田切の県単農道開通、紆余曲折乗り越えて
宮田村の大田切地区で建設中だった県単農道が26日、着工から7年で総延長約2キロが開通し供用開始した。自然保護を理由に一部区間が中止となるなど・ス紆余曲折・スあったが、村南部の動脈として国道153号と広域農道を結ぶ。竣工開通式には約90人が出席し、地域振興につながるよう期待を寄せた。
2001年に着工したが、オオタカの営巣など貴重な動植物保護を理由に広域農道西側331メートルの区間が中止に。さらに03年には事業主体の県の財政難から、全線の2車線確保が見直される事態にも直面した。
村や地元は安全性などを求めて県に・ス復活・スを粘り強く要望し、広域農道東側の区間はほぼ2車線で完成。
村南部の動脈として1日3千台近い交通量も見込むが、中止区間は撤回されず、さらに広域農道との交差点には信号が未設置のままで課題も残る。
「道路の連絡性や安全性を考えるうえで、何とか事業化できるよう別の形で要望や検討を今後も継続したい」と、村は説明する。
計画当初20億円だった事業費は最終的に12億8千万円。
竣工式で清水靖夫村長は「事業見直しなどで道のりは平坦ではなかったが、産業振興、人口増に期待」とあいさつし、安全を祈って地元の大田切獅子舞が演舞。トラクターなどが通り初めをした。
地元住民らでつくる建設推進委員会の田中幸平委員長は「色々な問題もあったが、人命が最優先。安全に通行できるよう今後もお願いしたい」と話した。 -
宮田観光開発5期連続の赤字
宮田観光ホテルなど経営する宮田村の第三セクター宮田観光開発(社長・清水靖夫村長)は26日、2008年3月期決算を株主総会で発表。当期損失は280万円で、5期連続の赤字を計上した。主力の観光ホテルで宿泊客数減が続き、中央アルプスにある3つの山荘であげた3千万円近い利益を・ス相殺・スする格好に。ディナーショーなどにより日帰り客は増えたが、改めてホテル事業の厳しい現状が浮き彫りになった。
観光ホテルの売り上げは前期比5・4%減の2億530万円。当期だけで3320万円の赤字を出した。
一方で前期は豪雨災害の影響で大幅に業績を落とした山荘は経常利益で77%の大幅増で2900万円の黒字。
懸案の長期債務は約3千万円減の4億2900万円。人件費も2千万円減った。
観光ホテルは稼動率が20縲・0%台と苦戦が続いているが清水社長は「改善のステップを明確にする」とした。
株主総会では新たな取締役、監査役を選任。役員会で、清水社長留任、ホテル支配人に小田切英夫副社長、山荘支配人に吉川覚常務を充てた。 -
かかし隊が田植え、親子仲良く・スどろんこ・スに
親子一緒に農産物の栽培を通じてさまざまな体験をする宮田村公民館「われら、かかし隊」は24日、田植えをした。・スどろんこ・スになって汗を流し、秋の収獲に想いを馳せた。
3年目を迎える同隊は、町三区斎藤診療所横の耕地に水田を設け、今年もコメづくりに挑戦。
川手友幸さん=町三区=、田中一男さん=大田切区=らの指導で、さっそく親子で水田に入った。
ヌルッとした泥の感触に、戸惑い気味の子どもたちも。しかし、徐々に時間が経つにつれて作業にも慣れ、せっせと稲を植えていた。
愛娘の凛ちゃん(3)と参加した大原区の保科ひとみさんは「なかなか家族でこのような体験をする機会もないですからね」と、昔ながらの作業を子どもや仲間と一緒に楽しんでいた。
植えた稲はコシヒカリともち米。水田の横ではジャガイモやニンジンなども育てており、今後秋にかけて交流を深めながら土に親しんでいく。 -
宮田村の旧養魚場近くで子グマ目撃
23日午前8時ころ、宮田村新田区の県道町駒ケ岳線で、子グマが目撃された。現場付近は旧宮田養魚場に近く工場が点在。村は防災無線など使って、注意を呼びかけている。
近くのマレットゴルフ場の管理人が目撃。子グマは県道と交差する北へ向かう道路から現れて、来た道を戻っていったという。
付近は養魚場があった影響もあってか、以前からクマが出没。同村内では2年前に11件の目撃で5頭を捕獲し、昨年は1頭の捕獲で2件の目撃情報が寄せられている。 -
宮田村で不審者
22日午後4時10分ころ、宮田村駒ケ原の駒ケ原霊園駐車場付近で、車から降りてきた男性が下校途中の女子児童3人の前で下半身を露出する不審事案があった。子どもたちはその場から逃げ出して無事だった。学校や村教育委員会などは注意を促し、住民有志による「子どもの安全見守り隊」にパトロール強化など呼びかけている。
男性は35歳くらいで短髪、身長は170センチほど。上下の作業服を着ており、上着は紫色だったという。車は茶色がかったシルバー。
当時、男性と子どもたちの距離は10メートルくらいあったといい、3人はすぐに逃げた。
帰宅した女子児童の保護者から学校に通報があり、同校では23日に全校児童に注意喚起した。