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親子で収獲体験、地元の農業に関心深め
宮田村営農組合、村学校給食を育てる会、JA宮田支所は29日、宮田小学校児童親子を対象にアスパラガスと花の収獲体験を行った。3年目を迎え、希望した15組約40人が参加。自らの手で収獲し、安全安心な農産物を届ける地元生産者とのふれあいも深めた。
大田切区のビニールハウスでは、アスパラを収獲。給食を育てる会のメンバーで園主の樋屋喜代美さん(48)から説明を受け、さっそく成長の具合をみながらハサミや鎌で刈り取った。
北村駿君=1年、新田区=は母親の忍さんと、竹井竜輝君=同、北割区=、朋弥君=保育園年長=兄弟は父親の信司さんと一緒に参加。「アスパラはみんな大好きな野菜のひとつだけど、こんな風に育つなんて初めて知った」と歓声をあげた。
樋屋さんは「アスパラは村の野菜で最も生産量が多いが、そのことすらあまり知られていない。体験することで、少しでも農業に関心を深めてもらえれば」と、喜ぶ参加者の姿に目を細めた。
一行は駒ケ原の花卉団地に移り、芦部清志さんのハウスでアリストロメリアの花摘みも楽しんだ。
この日は、村のリンゴオーナー制度で契約するめいきん生協(名古屋市)の12家族も収獲体験し、後藤忠久さん=大田切区=が受け入れた。 -
ひまわり号、地域一緒に春の旅
宮田村の障害者やボランティアらが参加する宮田地区ひまわり号(三浦次郎代表)は26日、長野市、千曲市周辺をバス旅行した。障害者14人をはじめ41人が参加。真田宝物館や熱帯果樹園など巡りながら交流の輪を広げた。
外出することが難しい障害者の旅行を地域の協力で実現し続ける「ひまわり号」。15回目の今回も、車イス利用者ら重度のハンディを抱える参加者も数多く参加した。
当初は善光寺を参拝する予定だったが、北京五輪聖火リレーと重なり混乱を避けるため、行程を変更した。
厳重な警備体制が敷かれた長野インターを降りて、松代にある真田宝物館を見学。
歴史ロマンを堪能した後は、美味しいそばと栗ご飯の昼食に舌鼓を打った。
車窓からチューリップ畑を眺め、千曲市の信州あんずの里アグリパークへ。
バナナやマンゴーがたわわに実る熱帯果樹園では、南国の気分も味わった。
車中ではクイズで盛りあがったり、歌を合唱したり。楽しい思い出をみんなで一緒に刻んでいた。 -
こまゆき荘が感謝祭
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宮田村新田の温泉交流施設「こまゆき荘」は27日感謝祭を開いた。村の友好都市、愛知県田原市の海産物には長蛇の列ができ、農村女性グループ「野ひばりの会」の五平もち、山菜、農産物も人気を集めた。
感謝祭は毎年この時期に開催、田原町の海産物は毎回人気、アサリ、甘夏、小魚はたちまち売れきれた。
このほか、本坊酒造・南信州ビールが山ブドウワイン「紫輝」「地ビール」、村内の飲食店、菓子店なども焼きそば、イカ焼き、菓子を並べ、来場者の食欲を誘った。
また、オープニングセレモニーでは、開設から11年目に同施設入場者が30万人に達成。ちょうど30万人目の初沢麗子さん(東台東区)、前後賞の小田切重広さん(宮田村)、佐竹利信さん(板橋市)に記念品が贈られた。 -
野ひばりの会総会、新会長に山口さん
宮田村の農村女性グループ「野ひばりの会」はこのほど総会を開き、新たな会長に山口里江さん=町三区=を選任。おふくろの味の開発など地域の特性を活かしながら活動の輪を広げていく。
本年度は12月に、中国からの企業研修生との食の交流会を計画。昨年初めて実施して好評だったため、休日に開いてより多くの参加で交流を深める。
そのほか27日に開くこまゆき荘イベントをはじめ、リンゴオーナー収獲祭、山ぶどうワインまつりなど、対外的なイベントにも積極参加して、五平餅などを提供する。
来年3月には恒例のかあさんのイベントを予定し、農業と住民とのかけ橋となる。
新役員は次ぎの皆さん。
▽会長=山口里江▽副会長=鈴木敦子▽会計=小林よし子▽連絡員=橋倉栄子、三浦政江、小林よし子、田中みち子▽監事=田中みち子、太田芳子▽農村女性かみいなネット代表=橋爪千春 -
地域活性にポータルサイトも、商工会総会で事業計画承認
宮田村商工会(前林善一会長)は25日、通常総会を商工会館で開いた。本年度事業では地域活性化をより一層進め、村内のあらゆるホームページをリンクさせる「ポータルサイト」の構築も目指す。
ポータルサイトは既に研究を始めているが、「商工業にとどまらず行政、団体、個人全てに枠を広げ、産業、文化などあらゆる宮田に関係するものをつなぐシステムにしたい」と商工会事務局は説明する。
ビジネス学院の運営、旅行業への参入をはじめ地域振興にも力を入れてきた同商工会。
3年任期の最後の1年間となる前林会長は総会で「各事業所ともに厳しい環境にあるが、地域が沈滞すれば経営の安定化は望めない。地域振興に一層の力を注いでいきたい」とあいさつした。
席上、本年度の事業計画など承認。改選などにからみ女性部から石澤早智子さん、商業部から太田光一さんを新たに理事に選任した。 -
宮田中2年が手づくりカレンダーを村内の高齢者施設に
宮田村宮田中学校2年生は本年度、全員で協力して手づくりカレンダーを120枚作成し、村内2カ所の高齢者施設にプレゼントしている。季節ごとのデザインなどを取り入れて毎月贈る予定だが、25日にはこいのぼりが描かれた5月分を届けた。昨年度卒業のあるクラスが続けていた善意の活動は、後輩へと受け継がれている。
各学級の級長、副級長が、村社会福祉協議会デイサービスセンターと介護老人保健施設プラムの里を訪問。受け取った利用者のお年寄りたちは「うれしいねぇ」「すばらしい出来映えだ」と喜んだ。
カレンダーを高齢者施設に配る活動は、昨年度卒業の旧3年1組が行っていたもの。2年生はその善意を受け継いでいこうと、取り組みを始めた。
プラムの里施設長の福島紀六さんは子どもたちの心温まる活動に「お年寄りを敬う気持ちの大切さ。ぜひとも今後も交流を続けて、やさしい心を育んでもらえらば」と話した。 -
学校花壇コンクール審査
県学校花壇コンクール春花壇の上伊那地方審査が25日、参加13小中学校で行われた。
宮田村の宮田中学校は3月に卒業した加々美李歩さんの作品「虹」を花壇デザインに採用。緑化委員会(飯島啓介委員長)が中心となり昨年秋、色彩豊かにパンジーを植えた。
大切に育てた花壇は、南アルプスの残雪のコントラストも絶妙で目に鮮やか。
この日の審査では委員の平澤和基君、酒井まどかさん(ともに2年)が花壇の概要を説明し、県の審査員は「花の背の高さ低さを上手に活かしている」と評価していた。 -
住民手づくり花壇で危険な交差点も・ス視界良好・ス
宮田村大原区の住民有志10人でつくる「おおはら花の会」は昨年、見通しに支障を及ぼしていた交差点緑地帯を花壇として整備した。葉が多く視界を遮っていたドウダンツツジは別の場所に移植し、今ではチューリップなど季節ごとの可憐な花々で交差点を見守る。森下信夫会長らは「環境を少しでも良くして、交通安全に気をつけてもらえれば」と期待を寄せる。
この交差点は通称「アポロ坂」と呼ばれる五叉路(ごさろ)。町区から大原区、大久保区、つつじが丘団地と各地区に接続するため交通量も多い。
ドウダンツツジは交差点整備時に緑地帯として植えられたものだが、葉が生い茂るまでに成長。普通でも危険性が高いとされる複雑な交差点の見通しを悪くしていた。
これを受けて、地元のおおはら花の会は大原区と協力して花壇に整備。今は昨年10月に植えたチューリップが花を広げ、行き交う人たちの目も楽しませている。
20日にはケヤキを用いて会員の宮澤徹さんが一刀彫りした看板も設置した。
「花を通じて地域の輪も広がっている」と森下さん。毎月第2、4土曜日には全員で集まって手入れを行い、快適な地域づくりに協力していく考えだ。 -
宮田村戦没者慰霊祭
宮田村の戦没者慰霊祭は24日、村民会館で開いた。村社会福祉協議会が催行し、太平洋戦争で家族を失った遺族や関係者約100人が参列。平和と命の尊さをかみしめ、悲惨な歴史は風化させないと改めて英霊に誓った。
村遺族会の春日要会長はあいさつで「不戦を誓ったはずが、風化の一途をたどっている。若い世代には死をいとも簡単に考えるような事件などもおきている」と語った。
「悲惨な戦争の歴史を語り継いでいくことも我々遺族の使命。若い人たちに受け継がなければ」と訴えた。
清水靖夫村長、山浦正弘社協会長らも「恒久平和の実現が我々の責務」と慰霊の言葉を寄せ、参加者全員で献花した。 -
パブリックレコードがプライバシーマークに認証
編集制作を幅広く手がけるパブリックレコード(宮田村、奥田憲一社長)は、社内における個人情報保護の体制を整備し、財団法人日本情報処理開発協会が付与する「プライバシーマーク」の使用許諾認定を受けた。県内62社目、上伊那管内では5社目。同社は学校関係の映像収録なども多く「個人情報保護は社会的責任。徹底を図り、お客様に安心して頂ける企業を今後も目指す」としている。
プライバシーマーク制度は、JIS(日本工業規格)の個人情報保護マネジメントシステムに適合し、適切な保護体制を整備している事業所を認定するもの。
同社では内部に推進委員会を設けて、1年間かけて体制を整備。マニュアルをつくり全従業員の意識の底上げも図った。
「印刷やインターネット注文なども行っており、個人情報の取り扱いは慎重さを保たなければならない。情報の大切さを再認識して徹底していく」と濱田聖専務と推進委事務局の勝又美紀さんは説明。
プライバシーマークは同社の製品パッケージなどに掲示して、消費者に周知を図る。 -
中央保育園なかよし集会
宮田村中央保育園は22日、新入園児を歓迎する「なかよし集会」を開いた。年長、年中園児が園生活で学んだダンスなどを披露。春から仲間入りした年少園児と一緒にリズム体操など楽しんだ。
年長のやさしいお兄さん、お姉さんが年少園児の手をとって、仲良く一緒にリズムに乗った。
体を動かし、ほっぺやおしりをくっつけたり。笑顔を広げて友情を育んだ。
東、西の両保育園では同集会を24日に行う。 -
村遺族会が戦没者招魂碑を清掃
宮田村遺族会(春日要会長)は18日、武道館横の戦没者をまつった招魂碑周辺の清掃美化作業を行った。国のために命を落とした英霊をなぐさめ、不戦と平和の誓いを新たにした。
24日に行う戦没者慰霊祭を前に、会員約20人が参加して実施。雨が降るなか、周辺の草刈りや植木のせん定なども行った。
平和を実感しながら黙々と作業。悲惨な歴史を2度と繰り返さぬよう、祈りもこめた。 -
獅子舞勇壮に大久保熊野神社例祭
宮田村大久保区熊野神社例祭(小田切一広主任総代)は19日に宵祭り、20日に本祭りを行った。伝統の獅子舞とお囃子を奉納。大人と子どもが一緒になって盛り上げ、本格的な春の到来を地域みんなで祝った。
150年の歴史を誇る大久保の獅子舞。宵祭りでは継承する祭囃子保存会(小田切忠会長)が練り歩き、同神社で悪魔払いを奉納した。
お囃子には地元の小学生約30人が参加。数十年前から育成会事業として取り組むもので、今年も3月から5回練習して祭りに臨んだ。
子どもたちの奏でる楽しげな笛や太鼓にあわせ、夕闇に包まれる田園地帯を勇壮に獅子が練り歩いた。 -
宮田村ナイター野球リーグ開幕
宮田村ナイター野球会(伊藤哲也会長)は21日夜、半年に及ぶリーグ戦を開幕した。新規でレジェンド、復活でナイトホークスが参入し全9チーム。初めて前後期制を導入し、今まで以上に熱い戦いを繰り広げる。
開幕式では前年覇者のNHKGsが優勝旗を返還。愛球クラブの原良一主将が「シーズン最後まで全力で戦う」と選手宣誓した。
伊藤会長は「選手のやりくりなど厳しいが、各チーム組織力を高めてみんなで盛りあがろう」とあいさつ。
さっそく愛球クと一撃の開幕戦で長いシーズンが始まった。
総当りの2回戦。前期1位と後期1位のプレーオフの決勝戦を10月27日に行い、優勝チームを決める。 -
新組合長に小田切さん、山ぶどう栽培組合
特産赤ワインの原料ヤマソービニオンを生産する宮田村の山ぶどう栽培組合は21日、定期総会をJA宮田支所で開いた。役員を改選して新たな組合長に小田切敏明さん=南割区=、副組合長に小林通泰さん=新田区=を選任。目標収量を25トンに設定し、安全で高品質なワイン原料の生産に取り組む。
同組合は高齢化による担い手が課題となっているが、今季新たに大田切区の40代男性が加入した。
技術検討会を時期ごとに開くほか、品質安定対策を実施。先進地視察なども行って、栽培管理の底上げを図る。 -
村民対象のワインセミナー開講、広がる山ぶどうの里づくり
県の原産地呼称管理制度に5年連続で認定されるなど人気も高い赤ワイン「紫輝」「駒ケ原」の生産地・宮田村で21日、村民対象のワインセミナーが始まった。ワインを地元の文化として定着させようと、村公民館と村産業建設課が共催。栽培や仕込み体験も織り交ぜて年間12回開き、参加20人が知識を学んでいく。
同村内産の山ぶどう(ヤマソービニオン)を原料にワイン醸造開始から10年目。村が掲げる「山ぶどうの里づくり構想」を実現するため、住民レベルの意識を高め、将来的にはソムリエなど普及活動の推進役となる人材育成も視野にセミナーは開講した。
参加者は女性15人、男性5人。女性の関心の高さを示したが、もともと・ス日本酒党・スという倉田富夫さん(61)=町三区=は「地元にせっかく素晴らしいワインがある。知識を学んで味わいたいと思って」と話した。
初回のこの日は村民会館で開き、ワイン醸造元・本坊酒造信州ファクトリー(新田区)製造主任の志村浩樹さんが講師。ワインの基礎的知識や特性などを紹介した。
07年産紫輝と06年産駒ケ原のテイスティングもあり、参加者はさっそく持参した・スマイグラス・ス片手に試飲。違いを感じながら、ワインの奥深さにふれていた。
次回は5月24日。山ぶどう栽培組合の協力でほ場に出て、芽かき(摘芽)の作業を体験する。 -
宮田村の白心寺で第19回白心寺花まつり
宮田村町2区の浄土宗・白心寺(山田弘之住職)で20日、第19回花まつりが開かれた。稚児行列には地元の子ども約30人が参加。お釈迦様を乗せた象の乗り物を引きながら町内を巡り歩き、町民に甘茶を振舞った=写真。
地域の子どもたちのためにできる行事を竏窒ニ、先代住職の時から始まった花まつり。毎年工夫を重ねる中で、子どもが楽しめる出店やゲーム、アトラクションも増やしてきた。また、村民も寺の取り組みに主体的に協力しており、壮青年部の部長を務める後藤孝浩さん(47)=新町=は「地域の若い人たちも参加してくれるようになってきた。来年は20周年を迎えるため、稚児衣装を来て稚児行列をしたり、内容を充実させたい」と語る。
また、山田住職(46)は「先代から取り組んできてくれた人たちの思いを引き継ぐ形で、今もまつりを続けている。子供たちが少なくなっている中、明るく、楽しく、仲良くが一番大切なことだと思う」と話していた。 -
世界的ビオラ奏者の兎束俊之さんが、宮田村の自宅でこけら落としコンサートを開催
宮田村を拠点として活動する弦楽合奏団「アンサンブル信州in宮田」の音楽芸術監督で世界的なビオラ奏者・兎束俊之さん(60)が20日、同村駒ケ原に建てた自宅でオープニングコンサートを開いた。コンサートには兎束さんと交友が深く、ともに演奏活動を展開してきたピアノ奏者の石井克典さんも駆け着け、「信濃の国」ほか、クラシックの名曲数曲を披露=写真。集まった観客を魅了した。
音楽文化の発信地としていきたい竏窒ニの願いを込め、この地に自宅を設けた兎束さん。最初の演奏会には、アンサンブル信州を育てる会の委員のほか、村関係者、住民など約60人が集まった。
兎束さんは「半世紀、ビオラを弾いて生きてきた。逆に言えばこのことしか分からないということなので『この村はこういう風に生活しているんだ』ということを指導していただき、生きていきたいと思うのでよろしくお願いします」と語り、石井さんとともに演奏を披露。中でも、ワーグナーの「マイスタージンガー前奏曲」は、兎束さんの知人・鈴木行一さんが兎束さんのために編曲しており、いつの間にか「信濃の国」に変化。凝った演出に、聴衆は盛んに拍手を送った。
また、この日は全国各地で活動する演奏家が兎束さんのために駆け、それぞれに演奏を披露。1曲ごと演奏が終わるたびに盛大な拍手を送った。 -
中心商店街空き店舗にギャラリー、「手づくり屋」本オープン
宮田村の住民有志が中心商店街の空き店舗を活用した梅が里ギャラリー「手づくり屋」が19日、本オープンした。ギャラリー出品者を講師に各種クラフト体験教室を開くなど、多彩なイベントで賑わった。
手づくりしたい人を応援しようと南割区の木工業、三浦敏夫さん(54)らが中心になって開設。
出品料を納めれば誰でも作品を展示、販売できるギャラリーで、3月のプレオープン当初は12人だった出品者はこの日までに箕輪町から飯田市までの25人に増えた。
絵画や木工品、陶芸、織物など所狭しと並ぶギャラリー内。
この日は、鏡割りや餅つきなども催し、クラフト体験教室ではアクセサリーなどを作ろうと、親子連れの姿も目立った。
町三区の丸山美香さんは息子の龍飛君=宮田小4年=と、娘の美優さん=同2年=と一緒に教室に参加。
「なかなか手づくり体験する機会がなかったが、身近に感じられる。これからも通いたい」と話した。
各種教室、出品に関する問い合わせは三浦さん090・3142・3691まで。 -
ティービーエム
ティービーエム(本社・宮田村)はこのほど、取締役などの新陣容を発表した。
内容は次の通り。
▽代表取締役社長=山田益▽取締役副社長=唐澤敏治(昇格・社長補佐・総務経理全般担当)▽常務取締役=高坂勉(タービンブレード事業部事業部長)▽取締役=山田稔(品質管理部担当・ISO担当)▽監査役=清水忠之 -
おやじ倶楽部が満開のサクラと歴史探訪
熟年男性が集う宮田村公民館「おやじ倶楽部」は15日、満開のサクラを楽しみながら村内の史跡めぐりを行った。うららかな春を感じつつ、地域の歴史を学んだ。
村教育委員会の小池孝文化財主任の案内で、大久保区の伊那峡蚕玉神社、熊野神社、中越区の北の城に足を運んだ。
サクラの回廊を歩きながら、話しを聞いたメンバー。先人たちが築いた歴史、文化に思いを馳せながら、花満開の春を謳歌した。 -
一般質問二日間に、宮田村議会6月定例会から
宮田村議会は、6月定例会から一般質問を基本的に従来の1日から2日間に分けて行う。18日の全員協議会で決定。これにあわせて午前9時だった一般質問の開始時刻なども柔軟に対応する方針とし、質問の通告状況によって議会運営委員会が日程を決めると確認した。
伊南4市町村のなかで一日で一般質問を実施していたのは宮田村のみ。
一般質問者が増える傾向にあり、午前9時から午後5時までとする会議規則を超えることもあることから、今回の変更に至った。 -
道路特定財源暫定税率失効受け、舗装3路線調整図りながら
宮田村は16日、係長級以上の職員を対象に予算執行説明会を役場で開いた。揮発油税に関わる道路特定財源の暫定税率失効に伴い、当面は関係する予算執行を抑え、舗装を予定する3路線については調整を図りながら対応していく方針を示した。
村は今年度予算に3路線の舗装工費として約1千万円を計上。夏以降に着工を予定しており、国の方針、動向をみながら対応する。
また、太田切川の護岸工事が進むことにからみ、以前に投棄された廃棄物処理で新たな出費が予想されることも説明した。
処理費用は今年度予算に計上しておらず、補正で対応する方針。
どのくらいの費用になるか分かっていないが、問題が明るみになった2005年には約8千万円の処理費を工面した苦い経験もあり、村では厳しい状況を職員に喚起しながら、各種事業の適正な予算執行にも務める考えだ。 -
名物丼食べ歩きスタンプラリー20日から
宮田村の名物丼「紫輝彩丼」の販売開始1周年を記念して20日から、食べ歩きのスタンプラリーが始まる。商品券など豪華景品を用意しており、主催者は「この機会に村内12の飲食店のオリジナリティあふれた名物丼を食べてみて」と呼びかけている。
加盟飲食店と村商工会青年部でつくる名物丼プロジェクトチームが主催。紫輝彩丼は村特産の赤ワインを用いるほかは、提供する店によって具材や味付けも異なり、1周年を機にさらに多くの人に味わってもらおうと企画した。
12店舗全ての紫輝彩丼を制覇すると「満腹賞」に応募でき、抽選で商工会商品券5千円分が5人に当たる。
8店舗の場合は「腹八分目賞」となり、抽選で10人に商工会商品券2千円分を進呈。
また残念賞としてどんぶりレンジャータオルを15人分用意した。
村商工会や役場、飲食店などに備えてある専用の応募用紙(名物丼プロジェクトのホームページからもダウンロード可能)を使い、各店舗で紫輝彩丼を食べるごとにスタンプを押印できる。
応募方法は取り扱い飲食店に設けてある応募箱に投かんするか、村商工会まで持参または郵送。締め切りは6月22日。問い合わせなどは名物丼プロジェクトチーム(村商工会内)85・2213まで。 -
世界へ広がる音楽ハウス、ビオラ奏者兎束さんの自宅が宮田村に完成
宮田村を拠点にした弦楽合奏団「アンサンブル信州in宮田」の音楽芸術監督で世界的なビオラ奏者の兎束俊之さん(68)が、同村駒ケ原(新田区)に活動拠点となる自宅を完成させた。演奏サロンも設けてあり、情熱ある演奏家たちがつどう・ス音楽ハウス・スにしたいと構想も。20日には近隣住民や関係者を招いて、こけら落としのコンサートを開く。
「ここに来れば本物の音楽にふれられる。レッスンもできれば演奏も聴ける。どんな形になるかは分からないが、宮田という土地が音楽を志す人たちの目標の場所になれば」と兎束さんは話す。
東京音楽大学前学長で、4月からはくらしき作陽大学(岡山県)の副学長。数多くの音楽家も育て、6年目を迎えるアンサンブル信州in宮田でも若くて有望な団員を率いる。
伊那谷に本物の音楽を根づかせようと精力的だが、何度も足を運ぶうちに東京とは違う静かな環境と、あたたかな人柄にもほれこんで住むことを決意。
いくつかの候補から2つのアルプスを望み、近くにサクラがある駒ケ原の地を選んだ。
「音楽は空間がなければできない芸術。申し分のない環境に最高の家を建てることができた」と笑顔がこぼれる。
20日は兎束さんと親交の深い一流の演奏家が集まるほか、5月以降もハウスコンサートを予定。
アンサンブルで育まれ始めた宮田の音楽文化が、巨匠を住民として迎えさらに花開こうとしている。 -
宮田村商工会青年部総会
宮田村商工会青年部(小田切等部長)は15日、通常総会を開いた。4人の新入部員を迎え、引き続き地域の元気の源になって精力的な活動を行っていく。
名物丼の販売促進から村議選立候補予定者の公開討論会開催まで、地域を巻き込んだ多彩な活動を展開する同青年部。
総会では本年度の事業計画を承認し、小田切部長は「多くの協力で大きな成果をあげることができ、宮田村を広くPRできた。厳しい時代だが、将来を見すえて若者らしく行動に移していこう」と54人の部員に呼びかけた。
新しく入部した下井明人さん、酒井大介さん、清水博行さん、西澤明さんには、小田切部長からバッジを貸与。代表して下井さんが「微力ですが全力で臨みます」と抱負を語った。
3月末で年齢満了に伴い青年部を卒業した前林裕一さん、山田康治さん、伊東良文さんの3人には感謝の表彰状を贈呈。「多くの仲間に恵まれ、時間を共有できたことをうれしく思う」など一人ひとりあいさつした。 -
宮田小、中学校の給食費値上げ
原材料の高騰と食の安全を守るため宮田村宮田小、中学校は本年度から給食費の値上げに踏み切った。1食あたり小学校で26円、中学校で29円の上昇だが、両校は既にPTA理事会などに報告し、文書でも保護者に伝えており「給食の充実を図るためにも理解して頂いている」と話す。
小学校は一食あたり現行244円が270円、中学校は現行271円が300円に。
年間にすると小学校で5万4810円となり5210円、中学校は6万円で6千円のそれぞれ負担増となる。
4月分から適用しているが、給食費の支払いは年間10回の分割方式のため5月の徴収が初回となる。
小学校は9年ぶり、中学校は12年ぶりの値上げ改定。
両校は今までも地元農家の協力を得ながら安価で安全な食材を活用するなどやり繰りしてきたが、油や小麦粉、そして肉類なども軒並み10縲・0%近く値上がりしており苦汁の決断をした。
「既製品に頼らず、手づくりにこだわりながら安価な費用を維持してきたが限界。負担をかけるが栄養価を維持し、さらに安全安心な給食を守っていく」としている。 -
里宮神社創建120周年、20日に例大祭
宮田村駒ケ原にある駒ケ嶽里宮神社(加藤恭一氏子総代)は創建120周年を迎え、20日の例祭で記念事業を行なう。氏子の寄進により新調した幟(のぼり)と小旗の御眼明け(おめあけ)神事のほか、恒例の演芸大会も充実させて、町三区と大田切区の一部に広がる約250戸の氏子が盛大に節目を祝う。
城倉将英さんを委員長に120周年記念実行委員会を組織して準備。白鳥剛村教育委員長が同神社の由来などを冊子にまとめ、当日お札とともに氏子各戸に配布する。
新調した幟と小旗は町三区の染織家細田伊佐夫さんが製作を手がけた。
宮田村誌や今回まとめられた冊子によると、1887(明治20)年「神風講社駒ケ岳会」の教会所に西駒ケ岳中岳にある「駒ケ岳神社」を分祀(ぶんし)して里宮神社となった。焼失にもあったが、1894年に現在の地に社殿が完成。以降も氏子が地域の守り神として大切にしてきた。
加藤氏子総代も「今回の記念事業も氏子の協力あってこそ」と話す。
20日は午前7時から御眼明け神事を行い、幟を掲揚。例大祭は9時半、10時20分からバンド演奏で11時から演芸大会を開演する。 -
宮田宿本陣で夜桜妖艶に初のライトアップ、
県宝指定の宮田村新田区「宮田宿本陣旧新井家住宅」で、敷地内にあるシダレザクラの夜間ライトアップが初めて行われている。「違った雰囲気も楽しんでもらおう」と村観光協会が企画。江戸時代の歴史的建造物と一緒に照らし出される2本のサクラは妖艶(ようえん)さを増し、訪れた人たちの目を楽しませている。
1987(昭和62)年に町一区から、新田区ふれあい広場近くの文化会館西隣に移築された本陣。
シダレザクラはそれ以前の1967(昭和42)年に、地元の青年会が宮田観光ホテルのオープンにあわせて沿道をサクラ並木にしようと植樹したうちの現存する貴重な2本とされ、今でも毎年見事な花を咲かせている。
昼間とはまた違った雰囲気で、夜空に浮かび上がるサクラ。散り終わりまで毎日午後6時半から9時半まで点灯しており、新たな夜桜の名所となりそうだ。 -
心の病と向き合う「さくら」が家族と仲良く花見
宮田村の心の病と向き合う当事者グループ「さくら」と、同家族会の「陽だまりの会」は12日、中越区の北の城で花見を行った。満開のサクラが一行を出迎え、美味しい料理に舌鼓を打ちながら宴を楽しんだ。
花見をするのは昨年に続いて2回目。約30人で訪れ、咲き誇る花々に歓声をあげた。
「心の病は当事者も家族も交流するのが難しい環境にあるが、さくらも陽だまりの会も積極的な活動をしている。今後もふれあいを深めていきたい」と関係者は話していた。