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全国中学校駅伝
県代表の駒ケ根東 男子15位、女子18位と健闘第15回全国中学校駅伝大会は15日、山口県山口市のセミナーパーク・クロスカントリーコースで開かれ、都道府県代表の男女各48チームが起伏の激しい芝生コースで激戦を展開した。長野県代表として男女そろって初出場した駒ケ根市の駒ケ根東中学校は男子が58分56秒で15位、女子が42分43秒で18位と健闘した。
男子は6区間18キロ。1区を任された小林純平は18位で2区の福沢潤一に。故障で1カ月以上のブランクがあった福沢は、2つ順位を上げて16位で3区久保田光にたすきを渡した。4区竹村亮作から引き継いだ5区草野智徳は区間8位の快走で6区天野進に。天野が順位を変えずに15位でゴールした。
女子は5区間12キロ。1区湯沢ほのかが1年生ながら27位で2区福沢志穂に。福沢は区間9位で順位を18位に押し上げた。3区北原成美、4区寺平稚博とたすきをつなぎ、5区篠田美樹が18位と2つ順位を上げた。
会場には部員32人、職員5人、保護者27人、公民館が募った地域住民ら30人がバス3台に乗り込み、応援に駆けつけた。
応援団の一人、滝沢修身さん(56)は「一流のアスリートに交じってよく頑張ったと思う。感動して涙が出そうになった。小さな学校だが、地域の誇りだ」と話した。
【竹田正樹監督】もっと坂道を登れる力強さがないと全国には通用しない。全国のレベルがものすごく上がっていて、練習方法を考えていかなければいけない。2年生はいい経験ができたので、来年につながると思う。
【男子・福沢潤一主将】主将の自分が良い流れに持っていく立場だったのに情けない。上り坂でごまかしが効かなかった。気持ちで持っていこうと思ったが、体がついていかなかった。2年生はもう1年ある。練習を支えあって、強くなっていってもらいたい。
【女子・篠田美樹主将】上り坂の練習は学校でしてきたが、強いチームはぐんぐん登っていった。追いかける展開にも、まだ慣れていないと感じた。1、2年生が良いものを出してくれたので、来年に期待したい。 -
伊南バイパス開通
国道153号線伊南バイパスの駒ケ根工区全線が15日、一般供用を開始した。午後2時の開通を前に午前9時から記念のセレモニーが現地で開かれた。国土交通省飯田国道事務所主催。開通区間の南端、上穂沢川にかかる「駒ケ根大橋」の銘板除幕に続いて、地元の市場割、上赤須、福岡の各区の親子三代3家族らが市場割大神楽を先頭に渡り初めをして開通を祝った=写真。小雪がちらつき、寒風が吹きすさぶあいにくの天候となったが、地元住民や市の関係者など約200人が集まり、渡り初めに加わった。
飯田国道事務所は、開通により、市街地の慢性的な交通渋滞が緩和され、安全で快適な通行が確保できる竏窒ニしている。一方で、一部住民からは旧道沿線の衰退と空洞化を危ぐする声も聞かれる。
伊南バイパス駒ケ根工区は延長4・2キロ。今回開通するのは福岡縲恷s道中通り線の延長1・3キロで、事業費は約70億円。 -
ニシザワが募金寄付
駒ケ根市のスーパー・ニシザワ福岡食彩館(小林俊秀店長)は14日、来店客などに協力を呼び掛けた「愛ひとしずく」募金の全額約1万1千円を駒ケ根市社会福祉協議会(北沢洋会長)に寄付した。小林店長が市社協を訪れ「福祉に役立ててください」と堀勝福事務局長に現金を手渡した=写真。募金は来店客がつり銭の小銭などを店内に設置した募金箱に入れたもの。硬貨のほか千円札も入っていたという。
同店は02年の開店と同時に店内に募金箱を設置。以来、集まった募金をほぼ年に一度、災害義援金などとして寄付している。今年は新潟県中越沖地震の被災地にもニシザワ全体で義援金を置くっている。 -
県看護大公開講座
駒ケ根市の県看護大は15日、07年度第3回の公開講座を同大で開いた。聴講を申し込んだ一般市民や学生など約150人が集まり、同大の病態・治療看護学講座教授の岩月和彦さんの講義「サプリメントの基礎知識」を聴いた。岩月さんはサプリメントについて「栄養成分を補う食品であり、薬とは違うことをよく認識してほしい」とした上で、注意として「多くとれば良いというものではない。サプリメントだけに頼らず、バランスの取れた食事をしっかり取ることが大変重要」と呼び掛けた=写真。聴講者はスクリーンをじっと見つめ、時折メモを取ったりしながら熱心に講義に聴き入っていた。
岩月さんは同大開学時から教授を務めてきたが、本年度で定年退官することが決まっている。講義終了後には長年の労苦に感謝して花束が贈られた。 -
全中駅伝開会式 駒ヶ根東男女ともに気合十分
第15回全国中学校駅伝大会(日本陸上競技連盟など主催)は14日、山口県スポーツ文化センター・アリーナに都道府県代表男女各48校が集まり、開会式を行った。県代表として駒ヶ根東が男女そろって初出場。大会は15日、山口市のセミナーパーククロスカントリーコースで男子6区間18キロ、女子5区間12キロで競い合う。
大会前日、同校の男子チームの福沢潤一主将は「(大会コースを想定し)坂対応の練習をしてきたので坂は苦にならない。あとは本番でどれだけ前向きに、強気にいけるかが勝負」。女子チームの篠田美樹主将は「山口県の方が暖かいのでチームの調子もよい。開会式でいよいよだなという気がしてきた。8位入賞を目指したい」とそれぞれ意気込みを語った。
駒ヶ根東の出場選手以外の陸上部員や保護者がバス2台で会場に駆け付け、選手たちを見守った。 -
駒ケ根青年会議所来年度基本方針発表
設立42周年を迎える駒ケ根青年会議所は14日、駒ケ根商工会館で記者会見を開き、来年度理事長の田中靖隆さん(38)が「We Believe 信頼が人をつなぎ まちをつくる縲怩オなやかに力強く、時代を切り拓く気概を胸に」などを核とした基本方針を示した=写真。来年度副理事長らが各委員会のスローガン、基本方針、事業計画などを説明した。
07年にJCがまとめた「ちびっこ広場」の改修案の実現に向けては、新設された社会起業家開発委員会が中心となり、起業家などの参画を促しながら具体的な方向性を探っていく方針。
08年度の役員は次の皆さん。
▽理事長=田中靖隆▽専務理事=佐藤和樹▽副理事長=清水剛、小出卓央、宮脇哲也▽総務委員長=坂口考之▽夢少年育成委員長=平林裕一▽地球市民のまちづくり推進委員長=一條英昭▽社会起業家開発委員長=下島聡▽JAYCEE拡大実践会議長=本多実▽組織進化ビジョン策定会議長=気賀沢洋司 -
駒ケ根市で環境セミナー
県テクノ財団伊那テクノバレー地域センターは13日、企業経営者や環境管理者、行政などに呼び掛けて「環境・エネルギーセミナー」を駒ケ根市の駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。上伊那全域から約40人が集まり、環境ジャーナリストで宇都宮大農学部講師の小沢祥司さんの講演「地球温暖化と石油高騰から今後のビジネスを考える 地球環境とエネルギーの制約をどう乗り越えるか」を聴いた。
小沢さんは温室効果ガスと石油の現状について説明=写真。「このままではさらに深刻な気候変動、エネルギー資源の枯渇、生態系の崩壊が心配される」とした上で「環境負荷とともにコストを引き下げられれば新たなビジネスとして成り立つ」として、ドイツや米国などのいくつかの取り組み事例を紹介した。
参加者は時折メモを取ったりしながら、真剣な表情で話に聴き入っていた。 -
駒ケ根市議会一般質問2日目
駒ケ根市の中原正純市長は昭和伊南病院の産科が4月以降休止される問題に関連して「設備拡充により、伊那中央病院ですべての出産を引き受けることが可能となる見通し」であることを明らかにした。一方で両病院の診療を受ける妊産婦に対して共通カルテを作成し、母子手帳に添付して利用者の利便性向上に努めたい竏窒ニする考えも併せて示した。開会中の12月定例市議会で加治木今議員の一般質問に答えた。さらに、医師不足の原因とされる医師の過酷な勤務の緩和のため「市民にかかりつけ医をもってもらい、必要な時だけ紹介状を持って昭和伊南などの病院を受診するよう意識改革をすることが地域医療を守るための第一歩だ」として、市報やケーブルテレビなどを通じて市民に呼び掛け、理解と協力を求めていきたいとする方針を示した。
今議会が最後の答弁の場となる中原市長は坂井昌平議員の質問に答えて5期20年の市長生活を振り返り「万感の思いが募っている。大変長かったが、あっという間のようでもあり、図りかねる心境。苦労は大変多かったが、市民、議会の皆さんの協力のおかげで務め上げることができた。心から感謝する」と述べた。 -
【日本墨絵会副会長 中山貞義(雅号・玉駒)さん】
駒ケ根市、伊那市などに11の教室を持ち、毎日のように指導に当たっている。10月には各教室の生徒ら約120人が横のつながりと交流を求めて「玉駒水墨画会」を新たに設立。柔和な人柄と親しみやすい指導で多くの講座生に慕われている。
水墨画を始めたのは30歳代半ば。
「年賀状に墨で絵を描こうと思ったのがきっかけ。何しろ字が下手でしたからね。絵は小学校のころから好きだったが、あまり褒められたことはなかったな」
以降、独学で水墨画を学んだ。最初に作品を発表したのは当時勤務していた中部電力の社屋移転の時。花を描いた作品をロビーに飾った。
「知人に『水墨画を描く趣味があるとは意外だなあ』などと言われたことを覚えています。絵の評価は今でも分からないが、きっと大したものじゃなかったでしょうね」
その後、駒ケ根水墨画会に入会したのが縁で、高名な山田玉雲先生の直接指導を受けることができた。
「穏やかな素晴らしい人だったが、指導は厳しかった。絵を通して人を見抜く眼力のようなものがあってね。描いた絵をどう言われるか緊張したものですよ」
モチーフは風景、仏画などさまざまだが、中でも花を得意とする。
「花はいいですね。ボタン、ユリ、タイサンボクなど、花弁が大きい花は特にね。華やかな味が出ますから」
指導する際に心掛けているのは、基礎をしっかりと習得させること。基本として墨汁は一切使わず、描く度ごとに丁寧に墨をする。
「墨汁を使えばいいじゃないか竏窒ニ言われるが、それでは本来の墨の色は出ない。する時間もまた大切。何を描こうかなどと考えていてはいけない。墨のことだけ考えてじっくりするんです。そうすればそれだけの色が出てくれる」
墨を筆にいかに含ませるかも重要。多過ぎればにじんでしまうし、少なくてもかすれてしまう。筆、紙の質、構図、筆遣い竏秩Bすべての基本ができて、初めてしっかりした絵になるのだという。
「絵は私にとって生きがいですね。やめるなんてことはできない。きっと死ぬまで描き続けるでしょう。教室のお年寄りに言うんですよ。絵は手も頭も使うからボケ防止には最高だって。とにかく描くことは楽しい。皆さんもぜひそうあってほしいですね」
(白鳥文男) -
高原美術館が赤穂中生に授業
抽象絵画の制作を通して美術への興味を深めてもらおうと駒ケ根市の駒ケ根高原美術館は11日、選択科目で美術を選択している赤穂中学校の3年生30人を対象にした授業を同館で開いた。生徒らは松井君子副館長に絵画についての講義を受けた後、抽象画の制作に挑戦した。
美術館の松井君子副館長が与えたテーマは「音」。40分間で仕上げなければならないとあって生徒らは早速画用紙に向かい、頭に浮かんだイメージをふくらませながら思い思いに絵筆やクレヨンを走らせた=写真。形のない音の表現方法に苦労しながら、波紋や風、雷などモチーフに、さまざまな色を使って描いた。描き上がった作品は全員の前で披露。松井副館長は「発想が素晴らしい」「よく表現されている」「美しい色使いで丁寧に描けている」などとそれぞれの作品を講評した。 -
駒ケ根警察署員を激励
年末特別警戒体制中の警察署員を激励しようと、駒ケ根警察官友の会(唐沢亨会長)は11日、駒ケ根署を訪れ、カップめんや使い捨てカイロ計17箱を贈って署員の激務をねぎらった=写真。唐沢会長は「年末は犯罪発生が多い時期でいろいろと大変だが、住民の安全のためにどうか頑張って」と激励。受け取った山本修作署長は「冷え込みが厳しい夜間の活動にはとても助かる。足元が特に冷えるので靴用のカイロはありがたい」と感謝を述べた。
12日には駅前交番友の会(玉木武春会長)が駒ケ根駅前交番を訪れて署員を激励した。 -
昭和伊南病院でクリスマスコンサート
入院患者らを元気づけようと駒ケ根市の昭和伊南総合病院(千葉茂俊院長)は12日夜、近隣のグループや小中学生などが演奏を披露するクリスマスコンサートを同病院で開いた。出演者は、宮田村で活動する音楽教師などでつくる音楽愛好グループのMMC(宮田ミュージックサークル)、飯島町や宮田村で活動する小学生のグループ「音のカーニバル」と「サタディーシンガーズ」、駒ケ根市の赤穂中学校の合唱部やクラスなど計7グループ。開場の講堂には車いすや点滴中の患者など約100人が集まり、クリスマスにちなんだ曲の数々を楽しんだ。出演者は『ジングルベル』や『きよしこの夜』などの曲をハンドベルや合唱、ピアノ、フルートなどで次々に披露=写真。開場に美しい音を響かせた。
千葉院長は「病院には癒しが必要。音楽は免疫の活性化にもよい。きれいな歌声を聴いてどうか元気になって」と呼び掛けた。 -
駒ケ根市議会一般質問1日目
駒ケ根市の中原稲雄教育長は、文部科学省が全国の小学6年生と中学3年生を対象に4月に行った全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果について「結果は一般には発表しないが、テストの結果を分析し、指導のあり方や生活環境の改善などに役立てるため、学校の代表者らで構成する活用委員会を立ち上げた。今後の教育改善に生かしていきたい」と述べ、テスト結果を学力向上策に反映させていきたいとする考えを示した。市議会12月定例会の馬場宣子議員の一般質問に答えた。テストへの参加についても「来年度以降も参加するつもり」として継続的に参加していく意向を示した。
中原正純市長は住民基本台帳カードの普及状況と今後の取り組みについて宮沢清高議員が質問したのに答え「新たに環境活動を支援するためのエコポイント機能を追加することを検討している。新年度のできるだけ早い時期に導入したい」として新たな機能を搭載する考えを明らかにした。伸び悩みが指摘されていた市内の発行枚数については「8月に印鑑登録証と一体化、11月につれてってカードのポイントサービスと電子マネー機能を搭載した結果、発行枚数は急速に伸び、11月現在で千枚を超えた。今後もさらに普及に努めたい」と述べた。 -
駒ヶ根東アベック初出場の全中駅伝 真剣勝負
第15回全国中学校駅伝大会は15日、山口県山口市のセミナーパーククロスカントリーコースで男子6区間18キロ、女子5区間12キロでああり、県代表の駒ヶ根東は男女そろって初出場する。選手たちは同校創立43年目にして全国への扉を開いた開拓者。これまで、「夢は本当に願うと実現すること」を身をもって伝えている。
究極のチームプレーだが一人ひとりの責任が重いのが駅伝。竹田正樹監督(45)は「一人で走る孤独な競技だが、たすきをつなげれる楽しみ、達成感を持てるスポーツ」と語る。昨年の県中駅伝では気持ちの弱さから全中の出場権を逃した。今年は男女ともそれぞれが自分の役割を果たし、大会初のアベック優勝。前回大会の悔しさを晴らした。
臥薪嘗胆(がしんしょうたん)竏窒ェ合言葉だった。「普段ならあんなことはしなかった」という、女子のアンカーだった篠田美樹主将(3年)はゴールテープを切る瞬間、人差し指を立てた右手を高く空に突き上げた。「去年できなかったので1位を取れた喜びが爆発した」 -
東中全国中学校駅伝壮行会
全国中学校駅伝競走大会(15日、山口県)に男女アベック出場する駒ケ根市の東中学校陸上部の壮行会が11日、同校で行われた。全校生徒と来賓らが出場選手の活躍を祈ってエールを送った=写真。決意表明で男子主将の福沢潤一君(3年)は「多くの人の応援への恩返しとして男女アベック入賞したい」、女子主将の篠田美樹さん(3年)は「厳しいレースになると思うが、出場に満足せず、ベストを尽くして精いっぱい走ってきたい」とそれぞれ意欲を述べた。生徒会長の山内さなえさんは「同じ学校の生徒としてすごくうれしい。上位にいくのは大変だが、みんなの期待を背負ってがんばってほしい」と激励した。同窓会長の下島秀一さんは「素晴らしい快挙だ。小さな学校でもこれだけのことができるんだと全国に感動を与えられる。力を出し切って力走を」と応援の言葉を送った。
ステージ後方には、来年厄年を迎える同窓生の会「羊申(ようしん)会」が前日に贈ったばかりの大きな横断幕も掲げられ、大会への決意を盛り上げていた。 -
駒ケ根高原スキー場安全祈願祭
駒ケ根市の中央アルプス駒ケ根高原スキー場は12日、安全祈願祭を同スキー場のゲレンデで行った。スキー場を運営する中央アルプス観光の関係者など約20人が参列。祭壇に玉ぐしをささげるなどの神事を行って営業期間中の無事故を祈った=写真。
オープン予定は15日だが、雪はゲレンデの一部を覆っているだけで、滑走可能には程遠い状態。12台のスノーマシン(人工降雪機)を使って懸命に雪を作っているが、冷え込みが足りないため、十分に稼動できない日が続いている。関係者は雪の少ないゲレンデをうらめしそうに見上げながらため息をついていた。
同スキー場の入場者は、暖冬だった昨季は5万5千人と振るわなかったが、雪に恵まれた一昨年度は約6万7千人と好調だった。担当者は「今シーズンはそれを何とか超えたいが、天候ばかりはどうにも…」と話している。今季はレンタル用具を更新するなどして集客に力を入れている。 -
光前寺で福だるま名入れ始まる
今年も残すところ半月あまり竏秩B駒ケ根市の古刹光前寺(吉沢道人住職)では商店や企業、個人などが商売繁盛や家内安全の願いを託して依頼した福だるまの名入れ作業が始まっている=写真。本坊の座敷にうず高く積まれた赤や金、白など、大小さまざまのだるまに囲まれた吉沢住職が筆を手にして一つ一つのだるまに丁寧に名前を書き込み、職員が白で縁取りをして仕上げている。吉沢住職は「皆さんにとって来年が良い年になるよう心を込めて書いています」と話している。作業は来週にかけて最盛期を迎える。
寺では正月に販売するだるまを例年並みの約1500個用意。このうち注文に応じて名入れをするのは約250個という。名入れの申し込みは20日すぎまで受け付けている。 -
駒ケ根市長選告示まで1カ月
任期満了(08年1月28日)に伴う駒ケ根市長選の告示(1月13日)まで1カ月。これまでに立候補を表明しているのはいずれも新人の、前市議会議長で市社会福祉協議会会長の北沢洋氏(56)=無所属、上赤須=と、元県教育次長の杉本幸治氏(58)=無所属、上穂町=の2人。ほかに北割二区の男性が出馬する意向を示していたが、11月に断念を決めた。共産党や市民団体は引き続き候補擁立を模索しているが調整は難航しているもようで、三つ巴か、それ以上の戦いになるかどうかは微妙な情勢だ。
北沢氏、杉本氏とも精力的にあいさつ回りやミニ集会などを行い、政策のアピールと知名度の向上を図っている。北沢氏は「中原市長が取り組んできた社会基盤整備など、良いところは継続する。財政が厳しい中、必要なものを取捨選択し、市民と相談しながら政策を実行していきたい」として、基本的に中原路線を踏襲しつつ独自色を出していきたいとする方針を示している。杉本氏は中原市政について「財政基盤を築いたことは評価するが、誰でも自由にものが言える雰囲気がなくなるなど多選の弊害が出た。市民がもっと市政に参加できる場をつくる必要がある」と・ス長期政権・スを批判している。
だが掲げる政策はいずれも医療、福祉、教育、子育て支援の充実や産業振興などで、大きな違いは見られない。争点が見えにくい上、政治的な実行力もともに未知数とあって、選挙に向けての市民の関心はいまだ高まっているとはいえない。町三区の無職の男性(83)は「どちらでもいいが、高齢者が希望を持てるような市にしてほしい」と話している。
立候補手続き説明会は12月20日、届け出書類事前審査は1月8日に行われる。投開票は同20日。 -
駒ケ根ロータリークラブ募金寄贈
駒ケ根ロータリークラブ(福沢晴海会長)は10日夜、毎年恒例の年末家族会を駒ケ根市のグリーンホテルで開いた。パーティに先立ち、クラブは歳末助け合い募金として10万円を駒ケ根市に、530(ごみゼロ)運動協賛金として10万円を駒ケ根530運動推進連絡会(新井徳博会長)にそれぞれ寄付。福沢会長が中原正純市長と新井会長に手渡した=写真。中原市長は「日々の生活に困っている人たちの福祉のために大切に使う」、新井会長は「清掃用具を買って幼稚園、保育園や学校に贈る。子どもたちの将来につながる事業に理解をいただいてありがたい」とそれぞれ感謝を述べた。
家族会には会員と家族、外国からの交換留学生ら約70人が参加し、懇談や食事を楽しむなど、和やかなパーティのひとときを過ごした。 -
東中に横断幕寄贈
全国中学校駅伝競走大会(12月15日、山口県)に男女アベック出場する駒ケ根市の東中学校陸上部の活躍を祈って、1982(昭和57)年度に卒業した同窓生らが来年厄年を迎えるのを機につくる羊申(ようしん)会(松井和彦実行委員長)は10日夜、応援用の横断幕を母校に寄贈した=写真。松井実行委員長ら役員5人が学校を訪れ「後輩のために何かしたいと考えた。大会ではぜひ頑張ってほしい。陸上部だけでなく、ほかの部でも応援に使ってほしい」と小木曽伸一校長に手渡した。小木曽校長は「素晴らしい幕をいただいて感激。お気持ちを大事に頑張りたい」と感謝を述べた。
横断幕は幅6メートル、高さ90センチ。丈夫なビニールシート製で、青色地に「一致団結東中」の文字が白色で書かれている。同会は厄年の記念品を来年あらためて贈ることにしている。 -
赤穂南小ふれあい委員会寄付
「思いやりのある 共に生きる 心豊かなまちを」をテーマに9月2日に開かれた駒ケ根市の第23回ふれあい広場のバザーに出店した赤穂南小学校(下平達朗校長)ふれあい委員会(横沢優太委員長)はバザーの売り上げ金の全額約2万円を市社会福祉協議会と赤い羽根共同募金に寄付した。10日、横沢委員長ら役員の児童3人がふれあいセンターを訪れ、寄付金を手渡した=写真。受け取った市社協の堀勝福事務局長は「地域福祉のために大切に使う」と感謝を述べた。
同委員会はバザーで手作りのクッキーやスライム、ミサンガなどを販売した。 -
厄年会が小中学校に寄贈
1982(昭和57)年度に駒ケ根市の赤穂中学校を卒業した同窓生らが来年厄年を迎えるのを機につくる「57さくら会」(松井秀之実行委員長)は折りたたみパイプいす24脚を母校に贈った。11日、同会総会部会長の加藤道生さんら役員が学校を訪れ、杉田純治校長にいすを手渡した=写真。加藤さんは「この間卒業したと思ったらはや厄年。この機会に、お世話になった学校に感謝を込めて贈る」と述べた。杉田校長は「欲しかった物で大変助かる。大切に使う」と感謝した。
役員らは同日、同窓生が卒業した赤穂小、赤穂東小、赤穂南小も訪れ、それぞれ玄関用掲示板1台、パソコン用プリンター2台、綱引きの綱1本を贈った。いずれも約10万円相当。
同会は来年1月12日に総会とパーティーを市文化会館で、物故者の法要を安楽寺で開く。 -
フォトクラブ光影創立10周年記念写真展
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駒ケ根市立博物館で23日まで、「フォトクラブ光影(松崎勝巳会長、20人)」の創立10周年記念写真展が開かれている。風景写真36点が季節の順に展示した=写真。
霧氷、自然が作った造形の妙を表現した太田秀男さんの「煌きの朝」。逆光で山のシルエットをとらえた松崎勝巳さんの「黎明」。濃霧のカラマツ林をバックに、白のシシウド、コントラストの妙が目を引く、小林博さんの「森の装い」。霧の中にさす一条の光を写した赤羽信一さんの「霧と光の競演」。マツムシソウやアザミ、ヤナギラン、アキノキリンソウ、郷愁呼ぶ花野の風景を表現した宮脇友一さんの「立秋の高原」など、会員それぞれの感性が光る作品がずらり。 -
クリスマス子ども会
駒ケ根市教育委員会はVYS会、ジュニアリーダーらと協力し、9日、市民体育館で「クリスマス子ども会」を開いた。幼児から小学生まで約150人が参加し、ゲームや運動で一足早く、クリスマスを楽しんだ。
準備運動に続き、ジャンケンし、負けた方が後ろについて、ヘビのように長くつながる「ヘビジャンケン」。集合ゲームの「猛獣狩り」、新聞紙を丸めて、ハードル跳びなどのほか、ジュニアリーダーが手作りの紙芝居「笠地蔵」の披露もあり、走ったり、じゃんけんしたり、楽しく遊んだ。
最後にサンタクロースが大きな袋を持って登場。本やゲームなど、子ども一人ひとりにプレゼントした。 -
【記者室】伊南バイパスはシルクロードか
伊南バイパス駒ケ根工区が15日に開通する。地図を見ると、一直線に駒ケ根市を貫いている新道に対し、赤穂の地名のもととなった赤須宿、上穂宿が栄えた旧三州街道は脇に押しのけられているようにも見える▼両道は市の南北端で接しているだけ。バイパス建設の目的通り、旧街道を通る車は激減して流れはスムーズになるだろう。だが華やかな開通騒ぎから取り残されたようなこの道と商店街の行く末を考えると、何だか割り切れない思いが残るのだ▼まちは道とともに栄枯盛衰を繰り返す。東西文化交流の動脈だったシルクロードにあってさえ、多くのまちが跡形もなく滅びた。だが時代は違う。新たな工夫で商店街を活性化し、見事に再生されることを期待したい。(白鳥文男)
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中割地区農集排20周年祝賀会
駒ケ根市の中割地区農業集落排水管理組合(下平基雄組合長)は8日、農集排供用開始20周年の祝賀会を中割区の市農業担い手センター至誠館で開いた。関係者約40人が出席し、建設当時の出来事を思い出しながら苦労話に花を咲かせた。下平組合長はあいさつで「今年、奇しくも市内8地区すべての農集排が完成したが、この地区が最初だったことを思うと感慨深い。ほかの地区に先駆けて快適な生活を享受できたことはありがたかった。今日は苦労をともに振り返り、明日からのステップにしよう」と呼び掛けた=写真。中原正純市長は「協働の模範として先進的に取り組んだ事業。今後もさらに快適で住み良い地域になってほしい」と祝辞を述べた。
同地区の農集排は1988年に市内で初めて供用を開始した。 -
バイパス開通プレ・イベント
国道153号線伊南バイパスの駒ケ根工区全線が15日に供用開始されるのを前に8日、開通記念のプレ・イベントが現地の道路上で開かれた。国土交通省飯田国道事務所と駒ケ根市主催。ほぼ完成した道路を見ようと多くの家族連れなどが集まり、駒ケ根太鼓子ども連の太鼓演奏や記念植樹などで一足早く開通を祝った=写真。真新しい舗装の路上では地区対抗の大縄跳びや綱引き大会、大道芸などのイベントのほか、ミニSLやバッテリーカー、建設機械の試乗や、竹とんぼ、繭、針金細工などのクラフト体験が多彩に催された。先着100人にはアルストロメリアがプレゼントされた。
中原正純市長はあいさつで「バイパス開通はまさに悲願だった。伊南地区の発展に大きく寄与貢献してくれることだろう」と述べた。
伊南バイパス駒ケ根工区は延長4・2キロ。今回開通するのは福岡縲恷s道中通り線の延長1・3キロ。15日には駒ケ根大橋の銘板除幕式などに続いて式典が行われ、午後2時に一般供用が開始される。 -
駒ケ根秋香会が菊花まつりの寄付
第47回菊花まつりを10月31日縲・1月4日まで駒ケ根市の三和森広場で開いた駒ケ根秋香会(本間秋男会長、30人)は菊花まつりで販売した菊の売り上げ金の一部3万円を駒ケ根市を通じて市社会福祉協議会に寄付した。7日、本間会長と塩沢春夫副会長が市役所を訪れ「地域への感謝の気持ち。わずかだが社会福祉のために役立てて」と中原正純市長に寄付金を手渡した=写真。中原市長は「歴史と伝統ある秋香会の毎年の厚意に心から感謝する。弱い立場の人たちのために有効に使いたい」と感謝を述べた。
本間会長らは「多くの出品があり、好天にも恵まれて良かった。菊作りを通して小学生と交流できたのがうれしい」と笑顔で振り返っていた。 -
繭クラフト作品展
繭を使ったクラフト作品を集めた展示会が駒ケ根市の東伊那郵便局(小林敏明局長)で26日まで開かれている。シルクミュージアムで繭作品を作る愛好者の会「まゆっこサークル」の会員など13人が制作した17作品を展示=写真。季節に合わせたサンタクロースやトナカイ、クリスマス・ケーキなどをあしらった作品や、来年のえとのねずみなどのほか、糸をつむぐおばあさん、健康のための食事バランスガイドなど、繭の風合いを生かした精巧な作品の数々が訪れた人たちの目を楽しませている。
同局は期間中の日曜、祝日(9、16、23、24日)も午前9時縲恁゚後零時30分まで展示スペースを開放する。開放日は年賀はがきの販売もする。 -
福祉用車両寄贈
駒ケ根市のプラスチックめっき部品製造の塚田理研工業(下島康保社長)は7日、創業45周年記念として福祉用の軽自動車1台(130万円相当)を駒ケ根市に寄贈した。市役所玄関前で行われたセレモニーで、塚田社長が中原正純市長に記念のキーを手渡した=写真。塚田社長は「地域への感謝の気持ちを込めて贈る。有効に使ってもらえればうれしい」と述べた。同社は創業40周年の5年前にも福祉用車両を市に寄贈している。
車の助手席には利用者が乗り降りしやすいよう、モーターで90度外側に回転して車外にせり出す機能が備えられている。車は地域包括支援センターに配備され、介護予防などの用途に使用される。