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【記者室】参院選公示 有権者の関心は
参院選が今日公示される。年金や政治とカネの問題などが争点になるのは確実で、安倍政権にとっては逆風の中での厳しい戦いとなるだろう。参議院不要論なども聞こえてくるが、国政の行方を左右する興味深い選挙だ。しかし…▼県区(改選定数2)では4人が立候補を予定しているが、いずれも上伊那地方とは縁が薄いことから当地の有権者の関心は押しなべて低い。数人に尋ねてみたが、立候補予定者が何人いるのかさえ誰も知らなかったくらいだ。投票率はあまり期待できそうもない▼市町村の首長や議員ならともかく国会の、しかも参議院となるとまったく実感はないから無理もないが投票日は29日、まだ先は長い。じっくり情報を集め、よく考えた上で投票を。(白鳥文男)
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駒工「くくり募集」へ
駒ケ根高業高校(本間秀明校長)はこれまで機械、電気、情報技術の各科ごとに行なってきた入学者の選抜方法を08年度選抜から3科一括の「くくり募集」に変更する方針を打ち出した。9日夜に同校で開かれた「駒工を考える会」=写真=で本間校長が報告した。変更は県教育委員会の承認を経て正式に決定される見通し。
「くくり募集」で入学した生徒は1年次ではどの学科にも属さずに共通の内容を履修し、2年進級時に生徒の希望や適正などを総合的に判断した上で卒業時までの学科を決定する。2年次以降は専門課程となるため、原則として転科は認められない。
変更の理由について同校は「適正が分からないまま入学したために後で進路について悩んだり、勉強への意欲をなくしたりする生徒が少なからずあった。1年間工業の基礎を勉強しながら自分の適性を見つけ、2年次以降に本当に勉強したい学科に進んでもらいたい」としている。本間校長は「ここ数年定員割れが続いている状況を改善し、さらに魅力ある高校にしていくための対策の一環だ」と述べた。
くくり募集は全国69高校、県内でも下高井農林、須坂園芸など4校(07年度)で実施されているが、南信では初となる。 -
駒ケ根市消防団郡大会出場選手激励
駒ケ根市消防団(小平佳司団長)は10日早朝、上伊那郡大会(15日、伊那市)に出場する選手らの激励会を同市南割のパチンコ店駐車場で開いた。折りからの雨で足元が滑りやすい中、小型ポンプ操法とポンプ車操法の各1チームが、厳しい訓練で培った一糸乱れぬ見事な動きを披露した=写真。
中原市長は代表者に激励金を贈呈し「訓練の成果を目の当たりにし、おう盛な消防精神を心強く感じた。なお一層気を引き締めて訓練に最善を尽くし、念願の優勝目指して全力を出し切ってほしい。市民も期待している。堂々と戦い、悔いの残らない大会にしてもらいたい」と激励した。
9日夜には、ラッパ吹奏大会への出場者激励が赤穂南小学校グラウンドで行われた。
郡大会出場チームは次の通り。
▼小型ポンプ操法=第1分団3号(北割)▼ポンプ車操法=第1分団2号(北割)▼ラッパ吹奏=(1)第5分団 -
駒ケ根市経営講座第1回
駒ケ根市、駒ケ根商工会議所、テクノネット駒ケ根が地元企業の経営者、管理者らを対象に開く駒ケ根経営講座の07年度第1回講座が9日、駒ケ根市の駅前ビル・アルパで開かれた。会員約60人が集まり、高血圧の原因となる酵素「レニン」の遺伝子解読で知られる国際科学振興財団バイオ研究所所長で筑波大名誉教授の村上和雄さんによる講演「笑いと夢が可能性を引き出す 遺伝子ONの生き方」を聴いた=写真。
村上さんは「心を変えれば遺伝子の働きも変わるのではないか」との仮説を証明しようと、吉本興業の協力を得て糖尿病の患者に対し、大学教授の講義と吉本の漫才をそれぞれ聞かせた後に血糖値を測定したところ、漫才の後の方がかなり良い値を示した実験について説明した上で「薬には副作用があるが笑いにはない。環境や考え方を変えれば遺伝子のスイッチがONになることが分かった」とユーモアを交えて話した。
講座は来年3月にかけ、計5回開かれる。 -
駒ケ根市福岡で重傷交通事故
10日午後5時20分ごろ駒ケ根市赤穂福岡の市道で、同市赤穂中割の無職倉田節子さん(64)運転の軽トラックが、道路を横断中だった近くに住む武田花子さん(86)をはねた。武田さんは市内の病院に収容されたが、骨盤を骨折するなどの重傷。倉田さんにけがはなかった。
現場は武田さんの自宅の前。調べによると武田さんは自宅に戻ろうと幅約8メートルの道路を横断していたところ、左から来た倉田さんの車にはねられた。駒ケ根署は双方の不注意が原因とみて調べている。 -
昭和伊南病院が今後の動向説明
整形外科、産婦人科、小児科の存続を心配する声が住民から上がっていることを受けて昭和伊南総合病院(千葉茂俊院長)と病院を運営する伊南行政組合(組合長・中原正純駒ケ根市長)は9日、駒ケ根市役所で開いた伊南行政組合議会全員協議会で病院の当面の動向と対応について説明し、伊那中央病院などと協力、連携して上伊那の地域医療を守るために全力で取り組んでいきたい竏窒ニする方針を示して理解と協力を求めた。
同病院では整形外科の常勤医師がこれまで4人体制だったのに対して、新規開業や派遣元の信州大の異動で他病院に移るなどの理由で3人の医師が6月から相次いで減少。8月末には1人となる。これにより複雑な手術や長期入院が困難になることから、患者をほかの病院に紹介したり、重傷の救急搬送患者は伊那中央、飯田市立の各病院に受け入れてもらわざるを得ない状況となる。
産婦人科は、常勤医師2人を派遣している信州大が08年3月での引き揚げを決めたことで以降の常勤医師はゼロとなる見込み。当面は臨時(パート)の医師でしのぐ考えだ。引き揚げは信州大でも深刻化が進む医師の絶対数不足からやむを得ない措置として決定され、通告を受けたもの。
小児科は3人体制だった医師が今年4月から2人となっているが、引き続き現状維持に努めたいとしている。
日直についても医師数の不足により5月以降、近隣の開業医の協力を得て何とか遣り繰りしている。
中原組合長は「この状態では地域医療は守れない。経営的なことも含め、将来は上伊那広域で、場合によっては飯田との連携も視野に入れながらやっていくべきだ」として、広域連携の必要性を強調した。 -
【グラスアート・インストラクター 下島育子さん】
光を通してさまざまな色に輝くステンドグラス。教会などで目にするその華麗な美しさに魅せられ、いつかは自分の手で作ってみたいとあこがれていた。だが、伝統的なステンドグラスの製作はH型断面の鉛の枠に色ガラスをカットしてはめ込んでゆくため、専門的な工具や高い技術、経験が必要だ。自分にはとても無理竏窒ニあきらめていたある日、趣味としてたしなんでいたパッチワークの本の中に「グラスアート」の紹介記事があるのを見つけてむさぼるように読んだ。
グラスアートの基本的な製作方法は、1枚の透明なガラスの表面に亜鉛のリード線(接着剤付き)を図案の線の上に貼り付け、リード線で仕切られた区画の形に合わせて好みの色のフィルム(同じく接着剤付き)を切って貼り付ける竏窒ニいう手軽なもの。リード線は指先で楽に曲げられるほど軟らかいので力は要らず、フィルムを切るのもガラスと違って専用工具や技術は必要なく、カッターやはさみで簡単にできる。
「これだ」と早速出版社に問い合わせて講師を紹介してもらい、少し遠かったが思い切って甲府市の教室に通い始めた。
「やってみて、こんなに簡単にできるのかとびっくりしたり、うれしかったり。ほんの少しのスペースさえあればいいので、自宅のこたつの上でもできるくらい。始めてよかったと心から思いました」
通い始めてから5か月後の05年2月にコースを修了し、長野県で初となる日本グラスアート協会インストラクターの認定証を受けた。自宅の一部を改装して手作り工房「りんごの木」を開き、注文に応じて作品の制作と販売を行うほか、各地のアート展、クラフト展に出展している。創作活動の一方で駒ケ根市、伊那市、飯島町などで教室を開き、幅広い年齢層に技術の指導をしている。
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制作で一番神経を使うのは、フィルムを貼る際、ガラス面との間に気泡ができないようにすることだ。
「ほんの小さな気泡でも作品は台無しになってしまう。だから絶対にほこりが入らないよう、ガラスはアルコールや水でしつこいくらい何回も洗浄するし、部屋の中にもほこりやちりが漂わないように気を使います。小品ならまだしも、一つ一つの区画の面積が広い大作となるとさらに大変。だからこそ、思い通りに仕上がった時の満足感は大きい」
フィルムの色は約100種類にも及ぶ。さらにフィルムを2、3枚重ねることで、自分だけのこだわりの色をつくり出すこともできる。
「どの部分にどんな色を選ぶのかが楽しい。それが作品の個性であり、感性の発揮のしどころです。フィルムやリード線は、色によっては経年変化で渋い色合いになることもあってまた違った味わいも楽しめる。制作は簡単でどなたにでもできますから、一度体験してみませんか。すごく楽しいですよ」
(白鳥文男)
手作り工房「りんごの木」 TEL83・1353 -
駒ケ根市民プールオープン
駒ケ根市の市民プールが7日、今年の営業を開始。オープンに先立って安全祈願が行われた。出席したのは指定管理者として昨年度からプールの管理を委託された駒ケ根伊南広域シルバー人材センター(竹村衛理事長)の会員など15人。市教育委員会の滝沢修身教育次長らがお神酒と塩で清めの儀式を行い、安全な運営を祈った。竹村理事長は「事故はいつ起こるか分からない。常に十分な注意を払い、市民に楽しんでもらえるように運営してほしい」と訓示した。
同プールには50メートルの大プールとひょうたん型の小プールがあるが昨年、埼玉県で女児が吸水口に吸い込まれて亡くなった事故を受けて、吸水口のふたはいずれもボルトで固定する方式に改修されている。昨年の入場者数は4358人。年ごとに天候などによる変動があるものの、ここ数年ほぼ4千人台で推移している。営業は8月26日までの予定。午前10時縲恁゚後5時。入場料は一般150円、高校性100円、小・中学生50円、未就学児は無料。 -
赤穂高校文化祭
駒ケ根市の赤穂高校で文化祭「第46回鈴蘭祭」が9日まで行われている。今年のテーマは「Free祭,s(フリーサイズ)」。各クラス、クラブ、委員会などがそれぞれ工夫を凝らした多彩な発表や展示を行っているほか、射的やダーツ、輪投げなどのゲームやアトラクションを行っている。一般公開は7、8日。
7日には生徒の保護者や友人らが学校を訪れ、さまざまな催しを楽しんだ。屋外の特設ステージや体育館では早食い競争やファッションショーなどのイベントが多彩に行われ、詰めかけた多くの生徒や来校者らでにぎわった=写真。
8日は午前9時から演劇、器楽、体操、声楽、吹奏楽の各部とフォークソング同好会のステージ発表などが行われる。
最終日の9日には合唱コンクール、大運動会、ファイヤーストーム、フォークダンスなどが行われる。 -
ジュビロ磐田、中山選手が来駒
サッカーJリーグ1部J1、ジュビロ磐田の中山雅史選手ら3選手が7日、駒ケ根市を訪れ、少年サッカー教室で小学生を指導した。同市とジュビロのホームタウン・磐田市との友好都市提携40周年を記念するイベントの一環としてジュビロ磐田早太郎応援団(橋本英雄会長)が企画した。会場の赤穂東小学校グラウンドには駒ケ根市、飯島町などの少年サッカーチームに所属する小学4縲・年生の子どもたち約80人が集合。あこがれの・スゴン・スに直接コーチを受けた。
中山選手らは主にパス、トラップ、ヘディングなどの基本技術を指導。2人組になって練習する子どもたちのプレーを見て回りながら「もっと体全体を使って」、「うまい」、「OK」などと声を掛けた。時折全員を集合させ、手本となるプレーを見せると、その技術の高さに子どもたちから驚きの声が上がった=写真。子どもたちとの試合形式の練習も行われ、中山選手がゴール前でオーバーヘッド・シュートを見せると、詰めかけた保護者からも大きな拍手と歓声がわき起こった。
3選手は市内中心商店街で行われた祇園ゆかた祭にも登場し、広小路の特設会場でトークショーを開いたほか、アイ・パルいなんで開いた交流会でも市民とのふれ合いを楽しんだ。 -
トヨセット駒ケ根工場しゅん工披露式典
オフィス家具や鋼製事務机などの製造・販売を手がけるトヨセット(富岡靖明社長、本社愛知県安城市)が昨年度から建設を進めてきた駒ケ根工場(北の原工業団地)と駒ケ根流通工場(大田原工業団地)の施設が完成し6日、駒ケ根工場で披露式典が行われた。中原正純市長をはじめ村井知事など各界の来賓を招き、鏡開きなどで完成を祝った=写真。富岡社長はあいさつで「安城工場の設備の老朽化などから新設を計画した。駒ケ根市は豊かな大自然の中にあることから、工場も景観や環境に配慮した設計とした。地域とともに発展していきたい」と述べた。
駒ケ根工場は敷地面積約3・9ヘクタールに鉄骨2階建て(一部3階)工場棟(延べ床面積約2万9千平方メートル)、駒ケ根流通工場は敷地面積2・4ヘクタールに鉄骨平屋建て(一部2階)工場棟(延べ床面積約1万3千平方メートル)がそれぞれ完成した。今後生産設備を搬入、設置し、稼動開始は共に10月末を見込んでいる。従業員規模は約100人の予定で、地元採用社員は10月までに60人とする計画。このうち、既に採用された39人は現在安城工場で研修している。
駒ケ根工場は一定以上の規模の工場新設などに助成金を交付する県の「ものづくり産業応援助成金」事業に認定されている。同社は工場稼動後、来年3月までに環境基準の国際規格取得などの条件を整えた上で助成金交付を申請する予定で、最高額の3億円の助成を得られる見通し。 -
駒ケ根市高連市長杯争奪ゲートボール大会
駒ケ根市高齢者クラブ連合会(高坂繁夫会長))は6日、第21回市長杯争奪ゲートボール大会を同市東伊那のアルプスドームで開いた。各地区から16チーム、計約120人が出場し、4ブロックに分かれて総当りリーグ戦を行った結果、市場割チームが優勝を果たした。
不慣れな参加者も楽しめるように竏窒ニ、第1ゲートを2回通過できなかった選手は3回目は通過とする(得点には計算しない)竏窒ネどの特別ルールが採用された。参加者は仲間同士で相談しながら、笑顔で楽しそうにプレーしていた。
上位は次の通り。
(1)市場割(2)中山A(3)大曽倉 -
赤穂東小音楽会
駒ケ根市の赤穂東小学校(太田寿久校長)は6日、校内音楽会を開いた。この日のために懸命に練習を重ねてきた児童らはクラスごとに代わる代わるステージに上がり、クラシックやポピュラー、唱歌などの曲を披露。全校児童や教職員、保護者らが見つめる緊張の中で精いっぱいの合唱や合奏を響かせた=写真。
低学年児童らは元気いっぱいの斉唱や合奏を、高学年は難しい3部合唱や多くの楽器を駆使した迫力のある演奏を聴かせて、それぞれ大きな拍手を受けていた。
会場の体育館には多くの保護者が詰め掛け、ビデオカメラなどを構えながらステージでの児童らの演奏ぶりをじっと見つめていた。 -
駒ケ根警察署中沢駐在所移転新築へ
駒ケ根市中沢菅沼にある駒ケ根警察署中沢駐在所は1974年新築後32年が経過して建物が老朽化したことなどから本年度、中沢下割の主要地方道駒ケ根・長谷線中沢地域バイパス(建設中)沿いに移転、新築される。移転先の敷地面積は410平方メートル、建物は現在設計中だが平屋建て約130平方メートルとなる予定。地域住民が気軽に訪れることができるよう、事務所内にコミュニティ・コーナーを設けるほか、身体障害者なども利用できる外来者用トイレや駐車場も備える。入札を経て9月に工事を始め、来年3月の完成を見込んでいる。同署は「地域バイパスの完成に伴って道路状況が良くなると予想されることから、機動性などの面で一層地域に貢献できるのでは竏秩vと話している。同駐在署は同市の竜東地域(中沢、東伊那)全域を管轄している。移転後も管轄区域は変わらない。
用地は警察と市が協議し、地元住民らの意見を聞きながら選定。06年2月に市が約300万円で取得した。建物の建設は県の事業。 -
サンポーが寄付
不動産、アパートの販売や建設などを手掛けるサンポー(本社・駒ケ根市、北村武夫社長、48人)は5日、今年度創立40期を迎えるのを記念して駒ケ根市に10万円を寄付した。北村社長と伊東正幸業務部課長が市役所を訪れ「気持ちばかりだが社会の役に立てて」と中原正純市長に寄付金を手渡した=写真。中原市長は「地域の企業として40年の歴史を重ね、大いに発展された。寄付金は災害用の発電機と照明器具の購入に充てたい」と感謝の言葉を述べた。
同社は地域貢献の一環として、社屋近くの道路のごみ拾い作業なども行っている。22日に記念の式典と講演会などをアイ・パルいなんで開く。 -
果樹栽培アシスタント講習閉講
高齢者らの就業促進のためのシニアワークプログラムの一環として駒ケ根伊南広域シルバー人材センター(竹村衛理事長)が4月に開講した地域密着型技能講習「果樹栽培アシスタント講習」の最終講座と閉講式が5日、駒ケ根市東伊那のふるさとの丘「ふるさとあゆみ館」で開かれた。シルバー人材センター会員以外の一般も含む駒ケ根市、飯島町、宮田村の19人の受講生が修了証書を受け取った=写真。竹村理事長はあいさつで「皆さんは生き生きとした表情で講習に臨んできた。せっかく覚えた技能。有効に生かすようこれからも精進を」と呼び掛けた。
全5回にわたった講習で受講者らは農業改良普及センターやJA上伊那の職員らの講義を受けたほか、会場の近くに住むリンゴ園主北原友一さんの園を借りて花摘み、摘果などの実技を通じてリンゴ栽培に必要な知識や技能を学んできた。 -
【記者室】車がはねた水でずぶ濡れ
雨の降る夜8時ごろ、駒ケ根市内の歩道を傘をさして歩いていたところ、猛スピードで飛ばしてきた車に車道のたまり水をたっぷりと浴びせ掛けられて全身ずぶ濡れ。「こんちくしょう」と思い、ナンバーを読み取ろうとしたが車は既に遠くへ走り去ってしまっていた▼車での水はねは道路交通法違反だぞ、などと目をつり上げるのも大人気ないが、腹が立つことおびただしい。だが待てよ。運転する側の立場からすると、水を浴びせても気付かずにいることが多いのかもしれない。筆者も含めて…▼運転の基本は周囲に対する配慮だ。水ぐらいで済めばいいが、歩行者への思いやりが欠けた運転を続けていると、長い一生のうちにはいずれ大きな事故を起こすに違いない。(白鳥文男)
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紙人形展
駒ケ根市福岡の故長島寿久さんが製作した紙人形の展示会が駒ケ根市立博物館ロビーで26日まで開かれている。光前寺の稚児行列、大御食神社のお練りのほか、源義経と弁慶の安宅関の一場面などがそれぞれ高さ約20センチの人形数十体を集めた大作として展示されている。忠臣蔵をテーマにした作品では、勢ぞろいした47士に加え、松の廊下や討ち入りなどの3場面が生き生きと表現されている=写真。製作途中の人形の頭や手足などのほか、はさみなどの道具類も併せて展示されていて、細かな作業の苦労をしのぶことができる。
長島さんは大鹿村出身で、駒ケ根市には1950年から在住。65歳ごろから本格的に紙人形作りを始め、95年には日本人形作家協議会の誌上コンクールに入選した。06年病没。
入場無料。午前9時30分縲恁゚後6時。月曜日休館(16日開館)。 -
駒ケ根市幼児幼年教育研究会
駒ケ根市内の幼稚園、保育園、小学校、教育委員会の担当者らでつくる幼児幼年教育研究会は2日、赤穂公民館で07年度研究会を開いた。会員約50人が参加し、赤穂小学校校長の高野普さんの講演「運動遊びについて」を聞いたほか、6グループに分かれて意見交換をした。
高野校長は「今の子どもたちはしょっちゅうけがをする。体力がないというより、敏捷性や柔軟性を養う体験が足りないせいではないか」とした上で「運動を強制すると子どもたちは嫌がるが、ちょっとした工夫次第で遊びの中にさまざまな運動を取り入れることができる。身の回りの物を使って楽しく動くことが大事だ」と呼び掛けた=写真。参加者は時折メモを取りながら熱心に発表に聞き入っていた。 -
懐かしいテケテケサウンドに300人余が酔う
駒ケ根市のアマチュアバンド「駒ケ根ベンチャーズ」は1日夜、アイパルいなんで第5回コンサートを開いた。「ベンチャーズ」のヒットナンバーを中心に約30曲を演奏。集まった300人余の聴衆に「テケテケサウンド」をたっぷり聴かせた。
加山雄三の「夜空の星」「君といつまでも」でスタート。「二人の銀座」「北国の青い空」など懐かしい曲が続き、「ダンヤモンドヘッド」「パイプライン」とベンチャーズナンバーで一気に盛り上げた。
聴衆は手拍子を取ったり、体を揺らしてリズムに乗りながら、迫力あるバンドを楽しんだ。
また会場の隅では生ビールの販売もあり、ジョッキ片手に演奏を楽しむ人もいた。
同バンドは02年厄年を機に高校の同級生らが結成。伊南各地からイベントなどに呼ばれ、出演している。 -
【高校野球紹介】(1)赤穂
第89回全国高校野球選手権長野大会が14日に開幕する。夏の甲子園出場を賭け、熱戦の舞台に出場する上伊那8校を順次紹介していく。
前回大会を経験する3年生6人が中心となってチームを構成する。「技術はあるが精神面が課題」と真野監督。小池主将を柱に練習を積み重ね、最近の練習試合では、サヨナラ勝ちするゲームも増え、粘り強さが出てきたと期待する。
内外角に投げ分ける力を持つ右上手の2年・地元、同じく組み立てて勝負する左上手の3年・木下がダブルエースを務める。これまでの大会でも2投手をローテーション起用。試合状況に応じ、右上手の赤羽、右下手の小林の2年生が継投する。
守備は、コンバートした昨年の経験者6人をセンターラインに付かせて挑む。「守りのチームなので打たせて取りたい。練習で培った守備に取り組むスピードと正確さを生かしてほしい」(真野監督)。
打撃は、長打力のある主砲木下を中心に組み立てる。技量や勝負強さを持つチームの「頼れる4番」。打線を元気付ける意味でも、ムードメーカーの先頭打者・唐木のバント技術、俊足にも監督は期待する。
赤穂は初戦、須坂東と対戦(15日午後2時、松本市野球場)。この試合を勝ち上がればシード校の創造学園大附と2回戦(17日午後2時、松本市野球場)を戦う予定だ。
小池剛士主将
どっしりとした雰囲気でスピードと正確さのある自分たちの野球をみせたい。夏に向け、みんなの気合も十分 -
駒ケ根高原温泉 源泉4号井配湯開始
駒ケ根市と宮田村の旅館など14施設に温泉を供給する駒ケ根高原温泉開発(社長・中原正純駒ケ根市長)は昨年度掘削に成功した温泉4号井からの配湯を1日から始めた。3日には、配湯開始を祝うセレモニーを古城公園近くの現地で開く。
1月に伊那保健所が同源泉を測定したところ、地上での温度32度、湧出量毎分83・2リットル、pH(水素イオン濃度)9・4縲・・5のアルカリ性、泉質は1縲・号源泉と同じ単純泉であることなどを確認している。その後、パイプに保温管を設置したことから湯温は数度の上昇が見込まれている。
4号源泉は調査と工事を請け負う地熱(東京都、浜田眞之社長)が06年4月縲・月にかけて電磁波を利用した地下温泉源探査で温泉湧出の可能性がある場所を特定。同年7月から造成にかかり、地上高さ約35メートルの大規模なロータリー掘削機を組み立るなどして9月に掘削工事を始め、11月に深度1500メートルで源泉に到達した。総事業費は約1億4千万円。4号井の稼動に伴い、湧出量が減少していた1号井は閉鎖される。 -
タイ料理教室に40人
青年海外協力隊員OB、ОG、一般市民でつくる地球人ネットワークinこまがね(清水敏晴代表、会員40人)は1日、文化センターで一般市民を対象に、タイ料理教室を開いた。小学生から大人まで40人が参加し、隊員ОBの福重和義さん、小原ヌーパースさんを講師に、タイの代表的な家庭料理を実習し、楽しく会食し、食を通じてタイに理解を深めた。
この日の献立はココナツミルク入りの「タイカレー」、エビを入れたごちそうメニュー「トムヤンクン」。イカとたくさんの野菜でつくる「タイ風サラダ」。デザートはタピオカ。
参加者はニンジンやタマネギの皮をむき、キャベツやパプリカを切るなど、手際よく調理を進めた。
ほどなく、タイカレー独特の辛味の効いたココナツミルクの香りが漂い、サラダも盛りつけられ、タイの民族音楽が流れる中、会食。
福重さんは「料理を通して、世界はみんなともだちを感じてもらえれば」と話していた。 -
駒ケ根市に法務大臣メッセージ伝達
「第57回社会を明るくする運動」に合わせて29日、上伊那保護司会南部分区の城田幸子分区長と松井俊仁さん、林富士男さんの保護司3人が駒ケ根市役所を訪れ「犯罪や非行のない明るい社会を築こうとするこの運動が、住民の参加と理解を得て活発に行われるよう協力を」などとする法務大臣のメッセージを中原正純市長に手渡した=写真。中原市長は「犯罪のない安全、安心で快適な地域づくりのために市も懸命に努力している。このメッセージを今後の市政に生かしていきたい」と述べた。
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東伊那に交通信号新設
交通量増加に伴って事故の危険性が指摘されていた駒ケ根市東伊那栗林の主要地方道伊那生田飯田線・県道栗林宮田停車場線交差点に新たに交通信号機が設置され29日、供用が開始された。式典には中原正純市長、駒ケ根署の山本修作署長、地元住民代表など約30人が出席。点灯式に続き、真新しい信号の指示に従って横断歩道の渡り初めをして完成を祝った=写真。近くの東伊那小学校の小川清美校長は「今まで子どもたちが渡ろうとしても車の通行量が多い上にスピードを出して走るのでなかなか渡れず、心配していた。信号ができてよかったがこれで安心せず、さらに安全な渡り方を指導していきたい」、住民代表として強く設置を要望してきた福沢喜美さんは「10年来の念願がかなってうれしい。時々事故が起きていたが、これでようやく安全な交差点になった」と話していた。
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【全国空手道選手権に出場 日本空手協会2段 竹村進さん】
日本空手協会主催・内閣総理大臣杯第50回全国空手道選手権大会(7月7・8日、東京都)組手団体の部に県代表として出場する。得意の上段突きで上位進出を狙う。
「空手は面白いもので、試合をすると相手の性格や人間性がよく分かるんです。だが自分を見ると欠点ばかりに目がいく。性格が受け身だ竏窒ニかね」
空手には多くの流派があるが、日本空手協会の組手試合は体重無差別で、ポイント制ではなく一本勝負。武道としての伝統を重んじた実戦に近いルールで防具もなし、攻撃は寸止めが特徴だ。
「寸止めといっても止めるつもりで技を出していたんではスピードも切れもなく、全然駄目。心構えとしては目標を相手の体の数センチ手前におき、その点をめがけて全力で突き、けるんです。だから攻撃が相手に当たってしまうことも時にはある。自分も今までに何回か鼻などを骨折しました。だが、けがをしたのは相手のせいじゃない。受ける自分が未熟だっただけ」
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空手を始めたのは意外に遅く、高校1年生の時。
「本当は柔道をやりたかったんだけど、進学した高校に柔道部がなかった。そんな時に、誘われて空手協会駒ケ根支部の練習に参加したんです。初心者だったから小学生に交じって一から指導を受けました」
持ち前の体力とスピードに加え、1、2時間も早く道場に来てけいこをする熱心さが実って短期間でめきめきと上達。わずか2年後の高校3年生の時には、全国大会でベスト8に入るまでになったが…。
「あのころは血気にはやっていた。ケンカ強さだけで勝っていたようなもの。考え方が粗雑で、とにかく殴ればいい、ければいい竏秩Bそれで勝てば文句はないだろう、と思っていました」
大学生の時に世界レベルの師範に教えを受け、厳しい指導の中から空手の奥の深さに気がついた。
「空手道は殴る、けるだけじゃない。相手はいるが、最終的には自分との戦いだということ。勝った負けたではなく、ちょっとオーバーに言えば修行なんです」
精神的な支柱が備わったことでさらに強さに磨きがかかり、大学2、4年の時には県予選を勝ち抜いて国体への出場も果たした。
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現在はスポーツ少年団の指導者も務め、子どもたちに空手の楽しさ、厳しさを教えている。
「空手にはある意味救われた。昔と違って自分の気持ちをコントロールできるようになったから。もし空手をやっていなかったら、今ごろは何の取り柄もない、どうしようもない人間になっていたと思う。目をかけてくれる人たちが周りにいたおかげです。自分は本当に人に恵まれています」
(白鳥文男) -
駒ケ根商工会義所永年勤続表彰
駒ケ根商工会義所(渋谷敦士会頭)は28日、第53回永年勤続従業員表彰式を駒ケ根商工会館で開いた。市内の事業所に長く勤務した53人の勤続者のうち、出席した約30人一人一人に松井要副会頭が表彰状を手渡した=写真。松井副会頭はあいさつで「人は企業の礎であり、力。企業の発展は市の地域の発展にもつながる。これからも一人ひとりが健康と安全に留意し、企業の発展に尽くされることを祈る」と呼び掛けた。
表彰されたのは次の皆さん。
▼40年勤続=井口完徳(北沢電機製作所)北原誠(同)村沢善次(小林工業所)伊東哲夫(吉沢組)▼30年勤続=宮脇孝(IAM電子)柴春夫(井口塗装店)上沼博(伊南電工)下村久子(北沢電機製作所)供野秀昭(小林電気工事商会)▼20年勤続=北原茂治(春日モータース)浜崎利春(北沢電機製作所)栗山雅一(同)宮下敦子(小林工業所)平沢満ゆ美(佐寿伊島田屋商店)城田さつき(竹花工業駒ケ根支店)北村和雄(天竜精機)伊沢祥光(同)▼10年勤続=横山友美(IAM電子)松崎善次(赤穂製作所)菅沼春夫(井口塗装店)木下弘一(伊勢喜)北沢隆(伊勢周商店)木下菜美、沢村光子、青木緑、吉瀬誠司(以上北沢電機製作所)村瀬和弘、水上雅由、井東啓子、河合美香(以上駒ケ根観光開発)有賀浩四郎(駒ケ根管工業)須原和広、井沢哲臣、池上仁司、中村和樹(以上駒ケ根ボデー工場)滝沢勝幸(佐藤設備)竹村敏文(サンポー)溝上純一(塩沢製作所)林信男(セイビ社)林恵美(同)中林祥夫(拓伸電機)浅原隆一(竹花工業駒ケ根支店)田中慶一(天竜精機)小林泰幸(同)片桐敏男、小松正和、小林浩史、倉田淳一(以上ナパック)林りえ(ハヤシ)古川充(宮沢印刷)片桐みはる(同)田中夕子(宮田観光開発)横田光弘(ヨウホク) -
駒ケ根市健康生活応援塾開講
生活習慣病の予防を応援しようと駒ケ根市は今年度新たに「健康生活応援塾」を開講した。集団指導のAコースと個別指導のBコース合同の開講式と第1回講座が28日、午前と午後の2回に分けて市保健センターで行われ、受講を申し込んだ40縲・0歳代の男女約60人のうち40人が出席した。開講式に続き、早速メタボリック・シンドローム(内臓脂肪症候群)や検診結果の見方についての講義が行われたほか、体重、体脂肪率、腹囲、血圧など、生活習慣病に関係のある数値を測定した=写真。受講者は測定結果を見て「やっぱり良くないなあ」、「今日は意外にいいぞ」などと一喜一憂していた。
開講式で丸山和敏保健福祉課長は「市で昨年度、メタボリック症候群解消教室を開いたところ、かなりの効果が出た。この塾でも同じように良い結果が出るよう頑張って。応援しながら進めていきたい」とあいさつした。
A・Bコースとも、それぞれ来年1月24日まで全11回(一部8回)の講座が開かれ、食事や運動についての講義のほか、各種の測定、インターバル速歩などの運動指導が行われる。 -
【記者室】・ス無理へんにげんこつ・スで兄弟子と読む 相撲界の厳しさ
大相撲の若手力士がけいこ中に倒れて死亡した。急性心不全とも多発外傷ショックともいうが、死に至った真の理由ははっきりしない。今年春に入門したばかりの17歳は「上下関係が厳しい」「けいこがつらい」と故郷の新潟に何度も逃げ出しては戻されていたようだ▼結局逃げられないまま死んでしまった彼の心の内を思うと哀れでならない。相撲部屋はシャバから閉鎖された極端に小さな世界だから門外漢が内情をうかがい知るすべはないが…▼駒ケ根市出身力士の池戸(18)=入間川部屋=に以前聞いた話では「兄弟子にぶん殴られるなんてしょっちゅう。そりゃつらいもんです」。地元はただ無邪気に期待するばかりだが、どうか健康に気をつけて頑張ってほしい。(白鳥文男)
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駒ケ根市教育委員会表彰
駒ケ根市教育委員会は26日、社会体育や社会教育に顕著な功績があったとして、今季スキーアーチェリー世界選手権で金メダルを獲得した浦野裕之さん、赤穂公民館運営審議会委員を8年間務めた小出勉さん、中沢公民館運営審議会委員を6年間務めた木下鉄人さんの3人を表彰した=写真。中原稲雄教育長は「それぞれの分野で活躍された皆さんには、今後も引き続き地域のために指導をお願いしたい」と述べた。