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ハロウィーン楽しむ
駒ケ根市小町屋の住民らが29日夜、仮装をしてお菓子をもらったりパーティーをしたりするなどの本格的なハロウィーンの祭りを開いた。昨年に続いて2年目の実施。来日して約10年という米国人の英会話講師マルコ・メランソンさん(48)一家が、祭りを皆で一緒に楽しもうと近くの住民らに呼び掛けた。
約40人の子どもたちは魔法使い、お化け、テレビや映画のキャラクターなど思い思いの扮装に身を包み、ジャック・オー・ランタン(お化けカボチャ)の灯りが揺らめくメランソン家の前に集合=写真。早速近くの家庭を順番に訪ね「トリック・オア・トリート!(お菓子をくれないといたずらするぞ)」と言ってはキャンディやチョコレートなどの菓子をもらい、うれしそうに見せ合っていた。
ハロウィンはキリスト教の聖人を祝う祭り「万聖節」の前夜祭。悪霊を追い払うため玄関に中身をくりぬいたカボチャを置くなどの習慣がある。 -
ハッチョウトンボの池に車いす用木道設置
世界最小のトンボ(体調約1・5センチ)として知られ、駒ケ根市の市の昆虫にも指定されているハッチョウトンボの飛ぶ姿を車いすの利用者にも間近で見てもらおうと駒ケ根市のハッチョウトンボを育む会(小川周次会長)は28日、同市南割公園内のトンボの池に車いすの通れる木道を設置した。会員約10人が参加し、湿地に土台を打ちこんだり、木材を組み合わせて通路を作ったりするなどの作業に汗を流した=写真。
木道の幅は約2メートル前後。通路両側には池への転落防止のためのガードも設け、車いすでも安心して通行できる。木道は車いす利用者からの要望に応えて同会が設置を決めた。資材費は県のコモンズ支援金のほか市の補助金を充てた。
トンボが生息する湿地を保護するため、木製の歩道(長さ約30メートル、幅約1・3メートル)の設置作業も行った。 -
赤穂文化祭29日まで
第39回赤穂文化祭が29日まで駒ケ根市の赤穂公民館で開かれている。赤穂公民館と同館文化団体協議会主催。陶芸、写真、絵画、書道、工芸など、各種文化団体らによる作品が会場いっぱいに展示されている。28日には囲碁、煎茶、そば打ち、陶芸講座などの無料ワンポイント体験コーナーが設けられ、連れ立って訪れた親子などでにぎわった=写真。展示作品を見た市民らは「大したもんだ」「よくできてるね」などと感心していた。
29日は午前10時から映画『裸の大将』の無料鑑賞会が開かれるほか、午後1時からは歌や踊りなどのステージ発表が行われる。 -
【陶芸作家 岡田和也さん】
「例えば丸っこい感じの物を作ろうと思った時に、イメージとして風鈴か鈴のような形を頭に浮かべて作ったとします。それで良い物ができたとして、しばらくしてあんな感じの物をまた竏窒ニ思ってやってみても、なぜか違った出来になってしまう…。つまり、ただ形をまねることばかりを考えても駄目なんです。気持ちがそこにないと。型を使って作る大量生産品と違って、一つ一つ手作りであるからにはね」
最も緊張する瞬間は月に1、2回程度の、最終工程である本焼きを終えて窯を開く時だという。
「失敗したら1カ月間の苦労が水の泡。頼むからうまく焼けてくれ竏窒ニ祈るような気持ちです」
時間は20時間前後だが、何度やってもその間は落ち着かない。火が安定していないとうまく焼けないため、焼いている間は温度計を見ながらこまめに火加減を調節する気苦労の連続だ。
「だからこそ、思った通りの物が焼けた時は心底ホッとします」
◇ ◇
名古屋市生まれ。大学卒業後、洋酒の輸入代理店に勤務したが、仕事も東京暮らしも肌が合わず数年で退職。北海道の農場で2年間ほど働いたりもした。
27歳の時「何か自分の力だけでできることを仕事にしたい」と一念発起。もともと物作りが好きだったこともあり、陶芸作家への道を志した。瀬戸市にある愛知県立窯業高等技術専門校に入学し、1年間みっちりと基礎を学んだ。
「陶芸はやったことがなかったので、かえって新鮮で楽しかった。先入観はゼロだったし、何も考えず素直に吸収できました」
後に妻となるりえさんともここで知り合った。卒業後は求人に応じて阿南町の陶芸センターに職を得た。8年間、講座などで指導員を務める傍ら、自身の技を磨いた。
2年前、独立の思いを押さえ切れず、退職を決意。自分の窯を構える適地を探した。
「せっかく好きになった長野県だし、まったく違う土地は嫌だったから、あまり遠くない所を探しました」
環境が心にしっくりくる竏窒ニ駒ケ根が気に入り、念願の工房「山の木窯」を現在の地に構えた。
◇ ◇
主に茶わんや皿などの日用品を制作する。
「日用品は見た目の良さとともに使いやすさが求められる。デザインと機能性の両立ですね。例えば茶わんは重くては駄目。使うことが前提ですから。シンプルこそ実は難しいんです」
「外から見ると好きなことやって暮らせて気楽で良いと思うかもしれないけど、そんなことないですよ。まあ、自分も昔はそう思っていたんですけどね」
昨年からりえさんとともに陶芸教室も始めた。初心者から経験者まで技能に応じて丁寧に指導している。問い合わせは山の木窯(TEL83・3771)へ。
(白鳥文男) -
駒ケ根市長杯ナイターソフト閉会式
駒ケ根市ナイターソフトボール連盟(伊井島清子会長)は26日夜、4月の開幕から半年間にわたって熱戦を繰り広げてきた第27回市長杯争奪市民ナイターソフトボール大会の閉会式を駒ケ根市役所南庁舎で開いた。各チームの代表選手ら約100人が集まり、楽しくプレーしたシーズンの終了を惜しんだ。決勝トーナメントでそれぞれ優勝した南割、下の坊、東伊那アイリスチームの代表者には伊井島会長から優勝旗やカップが授与された=写真。
伊井島会長は「7月豪雨災害で丸塚グラウンドが一時使用不能になったが、皆さんの協力で無事に日程を終了できた。来年もまた皆さんの元気な顔に会えることを楽しみにしている」とあいさつしてシーズンを締めくくった。
上位チームは次の通り。
▽Aリーグ(1)南割(2)小町屋クラブ(3)伊那村ジェーン▽Bリーグ(1)下の坊(2)大原(3)三和森クラブ▽女性リーグ(1)東伊那アイリス(2)養命酒ミラクルズ(3)蛇の目 -
献血ルーム
秋の献血推進運動月間に合わせ、県、上伊那郡市献血推進対策協議会、県赤十字血液センターは臨時献血ルームを29日まで駒ケ根市のベルシャイン駒ケ根店の2階ニシザワギャラリーで開いている。買い物に訪れた人たちは献血への協力を訴える担当者らの呼び掛けに快く応じ、積極的に採血に協力していた=写真。
会場には献血の啓発ポスターが展示され、担当者がパンフレットなどを配布しているほか、来場者に風船をプレゼントしたり手相占いのコーナーを設けたりするなどして協力を求めている。上伊那地区ライオンズクラブや県看護大の学生らもボランティアで参加している。
同会場での開催は2000年以降5回目。05年は3日間で215人が採血に協力した。県内では年に2、3回程度行っている。 -
天竜川上流水防連絡会
天竜川流域の下諏訪町から天龍村までの18市町村と、天竜川上流河川事務所、天竜川ダム統合管理事務所などの関係団体でつくる天竜川上流水防連絡会は27日、06年度第2回委員幹事会合同会議を駒ケ根市の市文化会館で開いた。関係者約50人が出席し、流域を襲った7月豪雨災害の詳細な状況と今後の対策などについて確認した。
天竜川を管理する天竜川上流河川事務所の担当者が豪雨の状況について「流域の2カ所で観測開始以降最大となる流量を記録した」「浸水被害は流域12カ所の約60ヘクタール、諏訪湖周辺の560ヘクタールに及んだ」などと数字を挙げながら詳しく報告。対策事業については、諏訪湖・天竜川河川激甚災害対策特別緊急事業と災害復旧助成事業が共に採択されたことなどを報告した。両事業の事業費は計176億円。今年から5年間かけて河道掘削、築堤、護岸などの工事が行われる。
同事務所の三上幸三事務所長は「今回の災害ではうまく対処できた部分と今後の課題として残った部分とがある。状況を振り返り、今後の防災対策の強化に生かしてほしい」と呼び掛けた=写真。 -
駒ケ根市高連交流会
駒ケ根市高齢者クラブ連合会(高坂繁夫会長))は23日、視察研修のため訪れた愛知県安城市の老人クラブ連合会(加藤正明会長)の理事ら約30人を同市の駅前ビル・アルパに迎えて交流会を開いた。駒ケ根市高連は理事ら16人が出席。最重点と位置付ける健康づくりの取り組みなどについて資料を示しながら詳しく説明した=写真。安城市高連の理事らは感心した様子で説明に聴き入っていた。
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南部小学校音楽会
06年度上伊那南部小学校音楽会が25日、駒ケ根市の市文化会館で開かれた。南部教職員会主催。駒ケ根市、飯島町、宮田村、中川村の伊南4市町村、10小学校の6年生児童が一堂に会し、それぞれ練習を積み重ねて仕上げた合唱、合奏を晴れのステージで堂々と発表し合った=写真。
開会式に続いて全員で『つばさをください』を大合唱して心を一つにした後、先頭を切って東伊那小の児童がステージに上がった。この日唯一の器楽合奏の曲目は『カルメン竏酎・幕への前奏曲』。児童らは緊張した表情でアコーディオンや木琴などそれぞれの担当楽器を構え、教諭の振り下ろす指揮棒に合わせて演奏を開始した。小人数ながら見事にまとまった演奏に会場からは大きな拍手が起こっていた。
赤穂小は『七色の輪の中に』を同声3部合唱で披露。約120人の大人数のメリットを生かし、迫力満点の美しいハーモニーをホールいっぱいに大きく響かせた。 -
還暦記念で図書寄贈
駒ケ根市の赤穂中学校を1962(昭和37)年に卒業した同窓生ら約400人でつくる「赤穂いぬい会(赤中37年会)」(諏訪徳行会長)は還暦を記念して市内赤穂地区の私立を含む11の保育園・幼稚園と3つの小学校に対し総額50万円分の図書券を寄贈した。26日、赤穂保育園(小出ちせ子園長)で贈呈式が行われ、訪れた諏訪会長ら同会の役員が約50冊の図書を園児らに手渡した=写真。たくさんの真新しい本を手にした園児らは歓声を上げて大喜び。本のお礼に竏窒ニ全員で元気に歌を披露した。同会の役員らは「喜んでもらえれば何よりだ」と笑顔で話していた。
図書券は園児数などに応じて各園と学校に配分され、それぞれ希望する図書の購入に充てられる。
同会は母校の赤穂中学校にもマイク、アンプ、スピーカー付きのレクチャー・テーブル(演台)1台(約25万円)を寄贈している。 -
ねんりんピック出場者激励
第19回全国健康福祉祭ねんりんピックしずおか(28縲・1日、静岡県)に出場する駒ケ根市の5選手を激励する会が23日、同市役所で開かれた。5人はそれぞれ「ぜひ優勝したい」「調子も上がってきているので頑張りたい」などと大会に向けての決意を語った。中原正純市長は一人一人に激励金を手渡し「地道な努力を重ねて出場する皆さんにエールを送りたい。大会を楽しんできて」と激励した=写真。
ソフトバレーボールの3人は上伊那のクラブチーム「似たかよったか」のメンバーとして出場する。初戦の相手は奇しくも駒ケ根市と友好都市協定を結ぶ静岡県磐田市とあって選手らと中原市長は「何か土産を持って行こうか」「これを機にさらに友好を深めては」などと笑い合っていた。
出場者は次の皆さん。
▼太極拳=春日道子(上穂町)倉田水江(北割一)▼ソフトバレーボール=奥原幸子(町二)北村隆人(福岡)大村八重子(町一) -
駒ケ根高原美術館で菅野充造展
駒ケ根市の駒ケ根高原美術館で「主張する竏窒「ろ・かたち 菅野充造展」が11月26日まで開かれている。国画会会員の画家菅野充造が独特の感覚で描いた学生時代から新作までの作品約50点を展示している=写真。
菅野さんは1935年函館生まれ。武蔵野美術学校(現大学)卒業後、国画会会員。国内各地やロサンゼルスなどで個展を開催している。
午前9時縲恁゚後5時30分(11月以降午前9時30分縲恁゚後5時)。会期中無休。入館料は大人千円、大・高校生800円、小・中学生500円(小・中学生は土曜日無料)。問い合わせは同館(TEL83・5100)へ。 -
東伊那郵便局で陶芸展
駒ケ根市の東伊那で工房「山の木窯」を営む陶芸作家岡田和也さんの陶芸作品展が同市の東伊那郵便局(小林敏明局長)で11月2日まで開かれている=写真。皿や茶わん、カップなどの食器や花瓶など約40点が展示され、訪れた人たちの目を引いている。岡田さんは「シンプルな中にも機能性を備え、手作りの風合いを生かした作品を心掛けている」と話している。
岡田さんは名古屋市出身。阿南町の陶芸センターで指導員を8年間務め、2年前に駒ケ根市に工房を構えた。作品制作のほか、工房で陶芸教室も開いている。
問い合わせは同郵便局(TEL83・4218)へ。 -
ジュニアオリンピック出場者激励
第37回ジュニアオリンピック陸上競技大会(27縲・9日、横浜市)に出場する駒ケ根市の中学生選手3人を激励する会が23日、同市保健センターで開かれた。選手らは「自分の力が全国でどれぐらい通用するか楽しみ」「自己ベストを出して上位入賞したい」「納得いく記録を出し、決勝に進みたい」とそれぞれ意気込みを語った。中原稲雄教育長は「健闘を期待する。コンディションを整えて良い記録を出してほしい」と激励した。
3人はいずれも2年生で、13歳以上14歳未満のBクラスに出場する。同クラスの県選出選手は4人で、3人を駒ケ根市が占めた。
出場者は次の皆さん。
▼加藤一樹(赤穂2年)Bクラス100メートル、共通4×100メートルリレー▼森雅貴(赤穂2年)Bクラス110メートルハードル、共通4×100メートルリレー▼福澤潤一(東2年)Bクラス1500メートル -
八十二銀行駒ケ根支店が寄贈
1926(大正15)年に上伊那銀行赤穂出張所として開設し、今月80周年を迎えた八十二銀行駒ケ根支店(赤田伊佐雄支店長)は23日、地元への感謝の印として足指力(そくしりょく)測定器1台(約5万円相当)を駒ケ根市に寄贈した。赤田支店長ら2人が市役所を訪れ「市の健康と福祉のために役立てて」と中原正純市長に手渡した=写真。中原市長は「市民の健康維持のために大いに活用したい」と礼を述べた。市は高齢者向けの講座や教室などで活用していきたいとしている。
測定器は本体に片足を乗せ、上面に突き出た2枚の金属片を足指で挟んで力を測定するもの。同市への導入は初めてとあって中原市長は「これは珍しい」と早速靴と靴下を脱いで指力を試していた。 -
日本・紬(つむぎ)サミット
伝統的な絹織物・紬(つむぎ)の素晴らしさを広く発信しようと第7回日本・紬織物サミット(伊那紬手織組合、駒ケ根市主催)が24日、駒ケ根市のアイ・パルいなんで開かれた。テーマは「信州の絹」と「養蚕と文化」。全国各地から紬の生産者、問屋、小売店など関係者約100人が集まり、駒ケ根シルクミュージアム名誉館長の岩下嘉光さんなど3人による基調講演を聞いたほか、製糸所や養蚕農家の代表者ら3人による事例報告を聞いた。
23日夜には同会場で前夜祭が行われ、紬ファッションショーが開かれた=写真。全国の紬名産地から意欲作24点が出品されて会場を華やかに彩った。参加者はそれぞれに個性的な味わいのある着物や帯の出来栄えに感嘆の声を上げ、盛んにカメラのシャッターを切っていた。
伊那紬手織組合の久保田治秀組合長は「信州は古くから養蚕や紬の生産が盛んだった。今回のサミットを機にその素晴らしさをさらにアピールしていきたい」と話した。 -
【記者室】日本人は着物が似合う
日本・紬(つむぎ)織物サミットが駒ケ根市で開かれた。全国各地から生産者、問屋、小売店などの約100人が集まったのだが、さすがに関係者だ。年齢、男女を問わずほとんどが和装での出席であり、しかもそれが皆素晴らしく似合っていた▼外国人女性が着物を着た写真や映像を見ることがあるが、正直言って美しいとは言い難い。そこへいくと我らが日本女性。彼女らの8頭身とは比べるべくもないのに誰が着てもピタリと決まる▼逆もまた真なりで、洋服を着た日本人も西洋人の目には変に映るのだろうか。それならなおのこと、せっかく似合う着物を着ないのは日本人としてあまりにももったいない。特に女性には「もっと着物を」とぜひお願いしたいが…。(白鳥記者)
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坂本克代さんの英国式庭園
「ハーブティーを飲みながら、庭を鑑賞する時が至福のひととき。見に来てくれた人が『わあ、すばらしい』と言ってくれることが何よりもうれしい」。
駒ケ根市赤穂福岡の坂本克代さん(68)のイングリッシュガーデンがこのほど、日本園芸協会主催の第9回全国ガーデニングコンテストでブロンズメタル賞を受賞した。
コンステトには414人が応募し、ブロンズメタル賞は坂本さんを含め15人。「短期間にかかわらず、完成度が高い」と評価されたという。
03年に神戸市から引っ越して以来、自宅をコの字に囲む約560平方メートルを1人で手作りした。「ガーデニングの本を見たり、見て歩いたこともない。真似すると似たような庭になってしまう。オーナーのセンスで作った、見たことのない庭が感動を呼び、刺激に与える」とオリジナル性にこだわる。
斜面の高低差を生かし、草花の間にレンガの小道が延び、白花を縁取りに、中に色彩豊かな花を配したガーデンは「バラやユリ、宿根草を中心に、1年中花が見られる庭」がコンセプト。
今は10数種類のススキやグラス、シュウメイギク、フジバカマ、四季咲きのバラが中心の秋の庭になっているが、晩春の6月には白の大小のつるバラが咲き乱れ「レースの小道」を作り、シャスターデージーが白い花で地面をおおう。バラ園では、赤やピンク、黄色と色とりどりのバラが咲き競う。玄関にはえんじ色のマリアカラスとラベンダー色のブルームーンがアーチを作り、来訪者を歓迎する。「バラは大好き、バラを愛でたら止まらない。手が掛かるだけに咲けば、香って報われる」。
夏のガーデンは数百本のユリが主役。そそとしたピンクのササユリ、愛らしい鹿の子ユリ、色彩豊かな透かしユリ、豪華と清純さを合せ持つ、ユリの女王、カサブランカが存在をアピールする。
シュウメイギクや白クジャクが咲き始め、白鳥草が風に戯れ、ガーデンは秋。ゴールデンアカシアやレインボーツリー、アメリアが黄色や赤に色づく。
土手を整備したススキの原では葉のシマ模様が特色に八丈ススキ、カンスゲ、糸ススキが一斉に穂を出し、自分で作ったセメント製の「風のささやきを聞く乙女像」に優しく影を落す。
◇◇
ガーデニング歴44年、現在の洋風の家は8軒目。「家を建てるたびに庭もがらっと変えてきた。庭は家の額縁。庭がないと家は完成とは言えない」。オレンジや茶など3色の洋レンガでふいた屋根、ラベンダー色の壁は、英国式庭園にマッチし、ここだけは異国の風が吹いているようだ。
「庭はキャンバス、どう庭を描くかは熱意とセンス。これからも、毎年、どこか趣向を凝らし、変貌させたい」と話す。
坂本さんのオープンガーデンは駒ケ根市の花巡りバスのコースに組み込まれており、毎日、多くの人が訪れている。
道順は広域農道の花の道クリニックと宮島薬局の間を西に入り、松林の道を500メートル下る。詳細は坂本さん(TEL83・8998、携帯080・1195・8887)(大口国江) -
亥(干支)陶芸教室に約20人
駒ケ根市東伊那のふるさとの丘、あゆみ館で22日、「亥(干支)陶芸教室」を開いた。
おもしろかっぱ館の親子・こどもふれあい事業の一環。親子ら約20人が参加、陶芸家の内田輝夫さんの指導で来年の干支イノシシの置物、土鈴などを作った。
粘土をこね、イノシシや土鈴の型にはめて成形したり、手で自由に皿やはしおきなどを作った。
母と弟の3人で参加した宮崎夕さん(小学4年)は「こねたり、形つくるのが面白かった。型を使ったので、上手にできた」と話していた。
この日作った作品は自然乾燥させ、11月11日、色付けし、釜入れ。9百度から1200度で30-35時間焼き、14日に釜出しする。作品は17日から12月15日まで、かっぱ館で展示する予定。 -
駒ヶ根東中 あづみ野駅伝でアベックV
第22回あづみ野松川中学生駅伝大会が22日、北安曇郡松川村の松川小学校校庭発着コースであり、駒ケ根市の駒ヶ根東が男女そろって大会新で優勝した。全国大会へつながる県中学校駅伝大会(11月3日)に向け、選手らは確かな手応えを感じたようだ。
大北陸上競技協会などでつくる実行委員会の主催。県内各地から男子21チーム、女子10チームが出場し、男子は3縲・キロの6区間、女子は2縲・キロの5区間をそれぞれたすきでつないだ。
駒ヶ根東は男女とも1区から最終区まで、すべての区で一度も首位を他校に譲ることのない圧倒的な強さを見せつけた。
同大会は、来月松本市で開く県中学駅伝へ向けた仕上がり状態を確認する意味でも重要な大会。今回は強豪の男子・松川(下伊那郡松川町)女子・菅野、山辺(いずれも松本市)が欠場したものの、これまでの大会記録保持校の名門鉢盛を男女ともに寄せつけなかった走りは関係者を驚かせた。
鉢盛の全盛期をつくったことで知られる駒ヶ根東顧問・竹田正樹監督は「当時の鉢盛は全国大会まで登りつめたチーム。それより今の駒ヶ根東は強い」と自信をのぞかせる。
男子1区で飛び出し、チームを盛り上げた陸上部長の福沢潤一君は「練習や大会で疲れがたまっているが、手に届くところにある県中駅伝優勝を、みなでつかみとりたい」と意欲を見せた。
優勝メンバーは次の通り(丸数字は区間)。
▽男子=(1)福沢潤一(2)久保田光(3)天野進(4)天野努(5)宮脇千博(6)小林純平▽女子=(1)篠田美樹(2)北原成美(3)青木美智子(4)鈴木晴花(5)寺平稚博 -
駒ケ根市民吹奏楽団定演
駒ケ根市民吹奏楽団(村山修団長、50人)は21日夜、第21回定期演奏会を駒ケ根市文化会館大ホールで開いた=写真。団員らはそろいのユニフォームを着てステージに登場し、さまざまなタイプの曲を自在に演奏。大編成の迫力ある見事なアンサンブルを満員のホールいっぱいに響かせた。
コンクール課題曲、ポピュラー、ミュージカル曲の3部に分けて全11曲を演奏した。クライマックスはミュージカル『ミス・サイゴン』の劇中曲による18分間のメドレー。難曲を見事に演奏し、聴衆の大きな拍手を受けていた。 -
傷害、恐喝未遂で少年逮捕
駒ケ根署は23日午前7時前、高校1年生の少年(16)に対しヘルメットで顔を殴った上、現金を要求した疑いで駒ケ根市の無職の少年(17)を逮捕した。
同署の調べによると容疑者の少年は9月28日午後11時30分ごろ、駒ケ根市内で高校生の少年に対し「おれとけんかするか、金を払うかどっちかにしろ」などと因縁をつけて、持っていたヘルメットで顔を殴るなどの暴行を加えて眼球打撲のけが(全治約10日間)を負わせた上、12月1日までに現金30万円を渡すよう約束させた傷害と恐喝未遂の容疑。
被害者の少年の届出を受けて同署が捜査していた。 -
第32回上伊那卓球選手権駒ケ根大会
卓球レベルの向上と底辺拡大を図る第32回上伊那卓球選手権駒ケ根大会が22日、駒ケ根市民体育館であった。上伊那卓球連盟主催。
小学生から60代まで幅広い年代層の選手が一般男子1部、2部、同女子、中学生男子、同女子、小学生男子、同女子に分かれ、予選リーグ、決勝トーナメントで優勝を目指した。
結果は次の通り(敬称略)
◇一般男子1部優勝=山岡孝太(わくわくク)(2)沖村貴弘(伊那少年)(3)松沢正記(ニッパツ)、村沢貴之(駒ケ根ク)◇同女子優勝=宮崎愛子(伊那西レ)(2)伯耆原恵(伊那西レ)(3)千村淳子(駒ケ根ク)、竹村依里子(伊那西レ)◇一般男子2部優勝=竹下史(辰野JSC)(2)小浜由彦(辰野JSC)(3)小沢悠大(辰野JSC)伊藤真次(駒ケ根ク)◇一般女子2部優勝=宮沢真紀(辰野高校)(2)井ノ上明日香(辰野高校)(3)今井津由子(駒ケ根ク)◇中学生男子優勝=上原良太(伊那少年)(2)伊藤雅康(わくわくク)(3)三沢拓也(伊那少年)、太田誠(わくわくク)◇同女子優勝=下平咲(伊那少年)(2)松下ゆかり(中川中学)(3)中島のぞみ(中川中学)、福沢奈緒(伊那少年)◇小学生男子優勝=三沢拓弥(伊那少年)(2)福沢秀平(伊那少年)(3)伊藤力斗(わくわくク)、桑沢聡(辰野JSC)◇同女子優勝=中村詩織(伊那少年)(2)高橋佐和子(伊那少年)(3)小原緋奈之(伊那少年)、小原穂乃佳(伊那少年)
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「こまがね国際広場」にぎやかに
駒ケ根市の協力隊週間2006inこまがね「みなこいワールドフェスタ」(同実行委
員会主催)のメーンイベント「こまがね国際広場」は22日、広小路や銀座商店街特設会場で国際色豊かに繰り広げられた。今年は「体験する」「遊ぶ」「見る」「食べる」「協力する」をキーワードに、イベント広場や「みなこい王国」ぼうけんラリー、ワールドレストラン、ワールドステージなど多彩な催しに多くの市民が来場し、国際理解を深めた。
隊員派遣国のネパールやタイ、ペルー、ブータンなどの各国ブースが軒を連ね、市民らが珍しそうに民芸品を手に取って眺め、気に入った品を買い求めていた。
「ワールドステージ」ではアフリカンドラム演奏、民族衣装のファッションショー、国際戦隊コウケンジャーショーなどが舞台を彩った。
アラブやバングラディシュ、プータンなど各国料理が並ぶ「ワールドレストラン」にも多くの市民が足を運び、舌で世界を体感した。
また、子どもたちは友だち同士誘い合って、「みなこい王国」ぼうけんラリーを楽しみ、多くの女性は民族衣装に興味を示し、試着し、記念写真に納まった。 -
駒ケ根市の中沢12区が統合へ
駒ケ根市中沢地区の12区(合計890世帯、3100人)が07年1月1日付で統合されることが正式に決まった。新区の名称は「中沢区」。市内では、中沢と同じ竜東に位置する東伊那地区で03年1月、5区が統合して「東伊那区」になったが、それ以来の大型統合で、人口減少が続く地域での住民自治機能の充実、効率化に期待が寄せられている。
中沢区統合の話は03年末の区長会の席で持ち上がり、05年5月には中沢区統合推進委員会が発足。役員会や小委員会を重ねる一方で、区別説明懇談会、他団体からの意見徴収などを通じて方向を探ってきた。
本年8月末に、現行12区の区長らがそれぞれの区で統合賛否について議決した結果を持ち寄り、全区一致で統合を決めた。推進委はその時点で解散。代わって中沢区設立委員会(会長・木下眞中沢地区区長会長)が発足し、新区の規約、予算、下部組織などについて協議検討を進めている。現行各区も、それぞれ「自治組合」としてスタートするための新体制づくりに取り組んでいる。
設立委は、統合の理由について▽戸数・人口減で、区・自治組合間に格差が生じ、弊害となっている▽地域活性化のための生活基盤整備を一つの意志決定機関で効率的に進める必要がある▽厚生・文化・福祉活動などはすでに中沢全体で取り組んでいるものが多い竏窒ネどを掲げる。
木下会長は「現行区は120年の歴史があり、区によって習慣なども微妙に異なる。それゆえに課題は山積だが、統合してから少しずつ調整していくことになろう」としている。 -
いきいきフォーラム
「第11回あなたとわたしのいきいきフォーラム」が20日夜、駒ケ根市の市文化会館で開かれた。駒ケ根市男女共同参画推進市民会議、女性団体連絡会、区長会などの会員らでつくる実行委員会と市教育委員会の主催。約100人が参加し、歌手で保護司の千葉紘子さんによる講演「心の扉を開けて 一人ひとりの輝きを見失わないで」を聞いた。
千葉さんは篤志面接委員として少年院で非行少女の声を聞いてきた経験などから「非行の原因は環境と本人の資質だ」とした上で「非行に走る少年、少女は精神構造が幼い。援助交際がなぜいけないかという意識もない。犯罪だと気づかせるために今からでも少女売春と言い直すべき。家庭や学校、地域の大人がしっかりと向き合って思いやりや優しさなどを教えなければならない」と語り掛けた=写真。 -
第43回駒工祭
駒ケ根市の駒ケ根工業高校で23日まで第43回駒工祭が開かれている。テーマは化学の構造式を図案化した「オリジナリティ・フレンズ・ドリーム・アース竏昼、有結合」。工業高校らしく、生徒らの製作した機体によるロボットコンテストや、授業で学んだ技術を来校者に体験してもらう「ものづくり体験」などが行われているほか、クラス展、クラブ展など校舎の内外で多彩な催しが行われている。
体育館ではロボットコンテスト「パイレーツ・オブ・コマコウ」が行われている。ゲーム時間は6分間。コートの中で対戦相手の風船を互いに割ったり、ボールを取り込んだりして得点を競うもの。22日の対戦では、各チームのオペレーター担当の生徒がリモコンを手に懸命にロボットを操縦。高得点を得ようと熱戦を繰り広げた=写真。順調に得点を挙げていくロボットがある一方で、ゲーム途中でトラブルのため動かなくなるロボットもあり、見詰める同級生らから「どうした、もうだめか」とやじが飛ぶなど、真剣な中にも楽しく対戦が行われていた。
22日の一般公開は午前10時縲恁゚後4時。23日は校内祭。 -
中沢小音楽会
駒ケ根市の中沢小学校(北原三千生校長)は20日、校内音楽会を開いた。この日のために懸命に練習を重ねてきた児童らは学年ごとに代わる代わるステージに上がり、クラシックやポピュラー、唱歌などそれぞれの曲を披露。全校児童や教職員、保護者らが見つめる緊張の中で精いっぱいの合唱や合奏を聴かせた。
2年生は鍵盤ハーモニカや木琴などを使った合奏で『森のポルカ』を披露=写真。迫力のある見事なアンサンブルを響かせて、大きな拍手を受けていた。
会場には多くの保護者らが詰め掛け、ビデオカメラなどを構えながらステージでの児童らの演奏ぶりをじっと見つめていた。 -
スポレクサッカー出場選手激励会
駒ケ根市教育委員会は19日、生涯スポーツの祭典第19回全国スポーツ・レクリエーション祭「スポレク鳥取2006」(21縲・4日、鳥取県)の壮年サッカー(50歳以上)に県選抜チームの選手として出場する杉本雅史さん(52)=駒ケ根市上穂町=を激励する会を開いた。教育長室を訪れた杉本さんに対し、中原稲雄教育長が激励金を手渡して大会での活躍に期待した=写真。宮田村を中心に活動するクラブ「トップストーン」などでコーチを務める杉本さんは「自分も楽しんでプレーすることが、指導している子どもたちのためにもなると思う。精いっぱいやってきたい」と話した。
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盆栽の愛好クラブがチャリティ売上金寄付
駒ケ根市の盆栽愛好クラブ「一鉢会」(飯田光晴会長、20人)は7、8日に駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた「第30回盆栽と山野草展」でのチャリティ売上金の全額2万1500円を駒ケ根市社会福祉協議会に寄付した。20日、飯田会長と藪原勇副会長が市役所を訪れ、寄付金を原寛恒助役に手渡した=写真。原助役は「ありがたい志に感謝する。社会福祉のために有意義に活用したい」と礼を述べた。
同会が展示会でチャリティ販売を行い、寄付をするのは6月に開いた「第8回サツキと山野草展」に続いて2回目。飯田会長らは、来年以降もチャリティ販売を行いたい竏窒ニ話している。