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芙蓉会日本画展
駒ケ根市の日本画愛好会「芙蓉会」(高橋豊子代表、17人)は第28回作品展を同市の赤穂公民館で2日まで開いている。会員15人が思い思いに描いたアヤメ、ボタン、バラ、ツバキ、ユリなどの作品約70点が展示されている。訪れた人たちは「きれいだね」「華やかでいいね」などと話しながら作品に見入っている=写真。
同会は月2回の教室を赤穂公民館で開き、楽しく創作に励んでいる。
午前9時縲恁゚後5時。入場無料。問い合わせは赤穂公民館(TEL83・4060)へ。 -
看護大学園祭「鈴風祭」
駒ケ根市の県看護大で第11回鈴風祭が1日まで開かれている。看護大ならではの血圧、視力、肺活量、体脂肪の測定やアルコールパッチテストなどのコーナーは行列ができるほどの人気。ステージではミス&ミスター看護大コンテストやバンドのライブ演奏などが行われたほか、グラウンドでに設けられた乗馬体験コーナーでは子どもたちが馬の背に揺られてのんびりと散歩を楽しんだ=写真。広いキャンパスには大学を支援する駒ケ根市看護大学交流市民の会や学生たちが運営するさまざまな模擬店が出店し、訪れた家族連れなどでにぎわっている。
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親子陶芸教室
駒ケ根市のおもしろかっぱ館(小平容大館長)は親子・子どもふれあい事業9月の巻として30日、親子陶芸教室を東伊那の「ふるさとの丘あゆみ館」で開いた。市内の親子約20人が参加し、陶芸家の内田輝夫さん=岐阜県瑞浪市=の指導を受けながら思い思いに作品づくりに挑戦した=写真。
どんな作品を作るかは参加者それぞれの自由だが、かっぱの置物は必ず1つずつ作らなければならないとあって参加者らは「皿や花瓶と違って難しい」などと言いながら、内田さんに作り方を質問したり作品を見て形をまねたりしていた。
作品は10月21日の第2回教室で色を付け、うわぐすりを塗って窯に入れる。焼き上がった作品はおもしろかっぱ館で12月まで展示される予定。 -
【記者室】熟年パワー竏茶Vニア海外ボランティア
これまで東京の訓練施設への通所で行われてきたシニア海外ボランティアの初めての合宿研修が駒ケ根市の青年海外協力隊訓練所で行われた。35日間の訓練を終えた平均年齢58歳の131人が今月それぞれの任国へ旅立つ▼訓練所ではシニアの受け入れは初めてとあっていろいろと不安があったようだが、一番はやはり健康状態。若者と違って無理が利かない体で長期の缶詰生活に耐えられるだろうか竏秩Bところがいざふたを開けてみれば…▼食事の量は青年より多く、特に牛乳は足りなくなるほど。「今までこんなことはなかった」と関係者はうれしい悲鳴を上げていた。20代の青年たちも頼もしいがさすがだてに年は取っていない。改めてベテランのパワーを見直した。(白鳥記者)
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農事組合法人「北の原」設立総会
より効率的な組織を目指して駒ケ根市の北の原営農組合(小原恒敏組合長)が5年かけて準備してきた農事組合法人「北の原」が29日、発足した。会員など約60人が出席して設立総会が駒ケ根市のアイ・パルいなんで開かれ、定款、規約、事業計画、収支計画書、役員などが承認された。初代組合長には営農組合組合長で発起人代表の小原恒敏さんが選出された。小原さんはあいさつで「農地管理のためだけでなく、一定の収入を確保できる農業を目指さなければ法人化の意味はない」と述べた=写真。
設立時の組合員はJA上伊那を含む73人。水稲、麦、ネギを18ヘクタールで栽培し、07年度の売上高3355万円、経常利益515万円を見込んでいる。
役員は次の皆さん。
▽代表理事・組合長=小原恒敏▽副組合長・麦作部長=中坪博和▽会計=河合龍夫▽機械部長=小澤浩▽稲作部長=大宮昇▽葱作部長・推進員=小澤章二▽推進員=戸枝庸悟▽青年部長=大宮雅登▽監事=藤木清一、松崎正志 -
伊南安協駒ケ根支会交通安全マレット大会
高齢者に交通ルールをしっかり身に付けてもらおうと伊南交通安全協会駒ケ根支会(赤羽根徳彦支会長)は29日、高齢者交通安全マレットゴルフ大会を菅の台の駒ケ根高原マレットゴルフ場で開いた。約60人の高齢者が参加。参加者は決められたホールで交通事故やルールについてのクイズに答えたり、横断歩道を渡ったり、夜行たすきを肩に掛けたりと交通安全にちなんだ関門を通過しながらプレーを楽しんだ。
設けられた関門は(1)クイズに答える(2)横断歩道で手を上げて渡る(3)一時停止し、左右を確認する(4)夜行たすきを掛ける(5)コースの右側を歩く竏窒ナ、答えを間違えたり、一時停止をうっかり通り過ぎたりするとそれぞれ5打付加の罰則が与えられる。
3番ホールではクイズが5問出題された。「高齢歩行者の事故は70%が自宅から1キロ以内で起きている竏窒ヘ○か×か?」などの問題に参加者は「こりゃ難しい…」とプレーそっちのけで頭を抱えていた。 -
中川で死亡事故
28日午後4時30分ごろ、中川村大草の県道松川インター大鹿線、小渋ダムの西約400メートルの道路左側に男性が倒れているのを車で通りかかった人が発見し、駒ケ根署に通報した。同署の調べによると男性は松川町元大島の無職宮・ス正さん(83)で、胸などを強く打っていて既に死亡していた。近くに宮・スさんが乗っていたと思われる原付バイクがあったことや遺体の状況などから、同署は宮・スさんがバイクを運転中に何らかの原因で転倒したものとみて調べを進めている。
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中川でキノコ採り男性死亡
松川町上片桐の無職小松雅敏さん(62)が28日朝から1人で山にキノコ採りに出たまま夜になっても帰らないとの家族の届け出を受けて駒ケ根署と消防団が捜索していたところ、29日午前5時50分ごろ、近くにキノコ採りに来ていた駒ケ根市の男性(73)が中川村四徳の山中で小松さんの遺体を発見して通報した。遺体は小松さんの車が止めてあった県道近くの幅約50センチの山道の約2メートル下で発見されたが頭などに外傷はなく、同署は死因などについて調べている。
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駒ケ根市で住宅火災
28日午前11時45分ごろ、駒ケ根市赤穂福岡の農業小田泰子さん(79)方の住宅から出火。木造平屋建て住宅の風呂場、台所の天井など約53平方メートルを焼いて約1時間後に鎮火した。けが人などはなかった。駒ケ根署は風呂場のたき口付近から出火したものとみて原因を調べている。
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駒ケ根市社協認知症グループホーム起工式
空家となっている民家を駒ケ根市社会福祉協議会(竹内正寛会長)が借り上げて改修し、07年1月に開所する計画の認知症高齢者グループホーム「いなほ」の改装工事が始まるのを前に28日、安全祈願祭と起工式が同市市場割の現地で行われた=写真。関係者約20人が出席し、工事の無事完成を祈った。
「いなほ」は木造平屋建て165平方メートルの瓦ぶき。洋室、和室各6部屋のほか居間、台所食堂、事務室、浴室などを備える。定員は6人。事業費は2580万円で、うち市の補助金は1500万円。
名称は市社協が7、8月に行った公募の中から、稲穂のように実り豊かな人生を送れるように竏窒ニの思いを込めて決められた。 -
駒ケ根市ポカラ市訪問団説明会
駒ケ根市は27日夜、国際協力友好都市協定締結5周年を記念してネパール・ポカラ市を11月に親善訪問する団員らに対する第1回の説明会を市役所南庁舎で開いた。約20人が出席し、市の担当職員や旅行代理店担当者から旅行の日程や行事のほか、ネパールの国内事情などについて説明を受けた=写真。
訪問団は34人。団長の中原正純市長をはじめ、北澤洋市議会議長、駒ケ根青年海外協力隊訓練所の加藤高史所長、ネパール交流市民の会などの団体代表者らが参加するほか、一般市民からの希望者も十数人含まれている。過去5回ネパールを訪れているという幹事長の小松原繁樹さんは「治安は良くなってきているという。皆で楽しい有意義な旅にしたい」とあいさつした。
計画によると訪問団は11月11日に中部国際空港からバンコクに向けて出発。12日にネパールに入り、13日にポカラ市着。記念式典などに出席して19日に帰国する予定。 -
駒ケ根市家族経営協定調印式
駒ケ根市の農業従事者らでつくる家族経営協定友の会「ゆずり葉の会」は27日、新たに協定を結ぶ1家族(村沢邦雄さん・房子さん夫妻と長男の博さん=市場割)の調印式を市役所で開いた。急な都合で出席できなくなった夫妻に代わって博さんが3部の協定書に調印した=写真。調印を終えた博さんは約20人の会員を前に「協定を結ぶに当たっていろいろな点で仕事を見直したが、決めた通りにやるのはなかなか難しいと思う。しかし家族で協力して頑張っていきたい」と決意を語り、大きな拍手を受けた。村沢さんはアルストロメリアやユリなどの栽培をハウス35アール、露地50アールで行っている。同会の会員は32世帯となった。
家族経営協定は、農業の後継者不足に歯止めをかけ、農業への取り組み意欲の増進を図るなどの理由により、労働報酬などについて家族内で結ぶ協定。 -
駒ケ根市で国体など全国大会出場者激励会
駒ケ根市教育委員会は28日夜、第61回国民体育大会(9月30日縲・0月10日、兵庫県など)の4競技に出場する6人と第19回全国スポーツレクリエーション祭種目別大会(10月21日縲・4日、鳥取県)の年齢別バドミントンに出場する2選手の激励会を市保健センターで開いた。選手らは「まず1勝したい」「決勝に進みたい」「精いっぱい頑張りたい」などと決意を述べた。市体育協会の小山典男理事長と市教委の片桐利和生涯学習課長がそれぞれ激励金を手渡しけんの代表としてぜひ良い成績を」と激励した。
出場者は次の皆さん。
【第61回国民体育大会】◆水泳少年女子B100メートルバタフライ、同200メートル個人メドレー▼小松原彩香(赤穂高1年)=上赤須◆ソフトボール成年男子▼坂井比呂六(KOA)=東伊那◆弓道成年男子監督▼外薗公毅◆同少年女子▼池上智美(赤穂高3年)=北割一◆クレー射撃成年男子=矢澤秀宗(矢澤興産)=下平
【第19回全国スポーツ・レクリエーション祭種目大会】◆年齢別バドミントン▼西永秀子=北割一、松原登子=町二= -
【おもしろかっぱ館館長 小平容大さん】
第4代のかっぱ館館長を務める。かっぱにちなんだ陶芸や水墨画講座のほか、昆虫の観察、天体の観測などの各種の講座の企画・運営を精力的にこなす一方で、持ち前の穏やかな物腰で来館者に展示物の解説をしている。
「元気に楽しくやっています。やりたいことを思い通りにできることが楽しいですね」
◇ ◇
貧しい農家に長男として生まれ、姉と2人の妹に囲まれて育った。
「女の子たちとゴム跳びや石蹴りをして遊ぶことが多かったですね。ほかの男の子がするような運動はあまり好きではなかったな」
赤穂高校卒業と同時に駒ケ根市役所に就職。中でも福祉畑には通算11年間籍を置いた。
「福祉の仕事は性格に合っていたし、好きでした。市役所の仕事は本来定められた規則通りにやるべきものだが、市民の相談を受けた時などには住民サービスの原点を考え、直感で判断して仕事をした。そうしたやり方でも結果として人のためになりましたからね。だから周りの人たちからは、市役所の人にしてはユニークだ、公務員の良くないイメージがない竏窒ネどとよく言われたものです」
その後、赤穂公民館の主事を6年務めた。社会教育に携わる中で、福祉にもある意味で通じていると感じた。
「ノーマライゼーションという言葉がある。すべての人が住み慣れた地域で人として尊重され、普通の生活を送れることこそがノーマル(正常)であり、望ましい社会だ竏窒ニする考え方ですが、そこに到達できていない人を手助けするのが福祉であり、社会教育。ノーマライゼーションを目指す地域、ぬくもりのある地域づくりを目標にして仕事をしました」
市民課長を最後に市役所を退職し、03年4月にかっぱ館へ。
「今までの仕事の総決算という感じです。かっぱはきれいな水に住むというが、みんなに自然を好きになってもらい、自然の中で生かされていることに気づくような環境教育の手伝いができたらいいなと思ってやっています」
◇ ◇
「容大」は「大きな心でゆるす」という意味を込めて名付けられたものだという。
「そんな人間に少しでも近づけるよう、これからも努力していきたいですね」
(白鳥文男) -
県絶滅危ぐ種のアカショウビンを保護
駒ケ根市南割の山中で21日、県絶滅危ぐ種2類に指定されているアカショウビンが保護され、市内福岡の鳥獣教護ボランティアの小口泰人さんが養生している。
ブッポウソウ目カワセミ科のアカショウビンは夏鳥。全長28センチ、羽根を広げると40センチにもなる大型。くちばしが長く、全身が朱色と赤紫色の毛でおおわれている。個体数が極めて少なく、深い山の中に、ひっそりと生息しているため、目にすることは極まれ。
保護された時は、傷つき、空腹状態だったため、魚などのえさを与え、現在ではかなり回復してきたという。 小口さんは「渡りの途中で、けがをしたものと思われる」と話していた。 -
エーデルこまがね敬老祭
介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、ケアハウスを併設する駒ケ根市赤穂の「エーデルこまがね」(福澤亘施設長)は敬老の日にちなんで24日、敬老祭を開いた。ケアハウスに入居するお年寄り約50人が出席し、職員らの心づくしの祝福を受けた。
お年寄りらは互いに注ぎ合ったり職員のしゃくを受けたりしながらビールや酒、ウーロン茶などを飲んだり、演芸を楽しんだりして和やかなひとときを過ごした。
演芸会では職員による歌や踊りなどが披露され、普段部屋に閉じこもりがちなお年寄りらの心を慰めた=写真。米寿、喜寿を迎えた利用者には祝い品が贈られた。
米寿、喜寿を迎えたのは次の皆さん。
▽米寿=熊谷満恵、小林せつ子、赤羽和喜子▽喜寿=上島ハル江、安藤清子、小林利子、伊東サダ子、斎藤かよ -
県議選 林県議出馬表明
駒ケ根市区選出の県議会議員林奉文氏(60)=無所属、南割=は26日、同市の駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた県政報告会の席で、来春の県議選に再選を目指して立候補する考えを明らかにした。林氏は集まった支援者ら約100人を前に「今こそまともな県政が必要。7期28年の市議と3年6カ月の県議の経験を生かし、市民の願いに応えるために全力を尽くして頑張りたい。皆さんの支援を得て必ず勝ち抜きたい」と述べた=写真。
林氏は村井県政について「福祉、教育、環境などへの取り組みが昔に戻ってしまわないよう、是々非々で県民のためにやっていきたい」と述べ、支持者から大きな拍手を受けていた。
同市区ではこのほか前県議の佐々木祥二氏(54)に立候補の動きが見られる。 -
駒ケ根市議会9月定例会閉会
駒ケ根市議会9月定例会は26日、本会議を開き、各委員会に付託されていた条例、05年度決算、06年度補正予算など23議案すべてを可決、認定したほか、トンネルじん肺根絶の諸施策に取り組むことを求める意見書などを可決して閉会した。
06年度一般会計補正予算案に対して共産党の3議員から、国際協力友好都市協定締結5周年の記念事業で11月にネパール・ポカラ市を訪問する市長、市議会議長の旅費など64万8千円を減額する修正案が示されたが、採決の結果、賛成3で否決された。 -
日独スポ少交流剣道団員帰国報告
スポーツを通じた日独の相互交流を目的とする第33回日独スポーツ少年団同時交流事業(日本体育協会日本スポーツ少年団など主催)でドイツに派遣されていた駒ケ根市スポーツ少年団剣道団の松崎睦美さん(17)=北割二、米山由希子さん(17)=上穂町=(共に赤穂高校3年)が25日、小町谷良一団長とともに市役所の教育長室を訪れ、中原稲雄教育長らに帰国の報告をした。2人は「来年は大学受験なので少しちゅうちょしたが、思い切って行った。なかなかできない経験ができてよかった」と笑顔で報告した=写真。中原教育長は「良い経験をしてよかったね」とねぎらった。
2人はドイツのシュツットガルトなど2家庭にホームステイするなどして約3週間滞在。ドイツスポ少との交流行事などに参加した。「食事は肉が中心だと思っていたが、野菜が多かった」「食事をする部屋にはテレビはなく、家族がよく会話をしている」「夜9時過ぎまで明るいので、家族が夕食の後、そろってスポーツ施設に出掛けていた。日本に比べてスポーツがより身近だと感じた」など、文化や習慣の違いに驚いたことなどをハキハキとした口調で話した。
交流事業は日独のスポ少団員それぞれ125人ずつを同時期に派遣・交換する同時交流形式で毎年行われている。派遣資格は17縲・2歳のスポ少シニアリーダー認定者で、各都道府県スポ少の推薦が必要。 -
猫の迷子石
以前迷い猫の話を書いたが、くだんの猫、元の飼い主は心配しているだろうに、そのまま居着いてしまい、2匹の家猫よりも堂々と暮らしている。3匹に増え、餌代もさることながら、同性の「トラ」が家出をしてしまうのではと心配している▼猫が家出をすると、探すてだてはほとんどない。猫の迷子石というのはどうだろうか。江戸時代には迷子がたくさんあって、各地の迷子石に親が迷子になった子の特徴を記した紙を張りつけ、子どもを保護した人も特徴や保護した場所を書いて張る。石の情報で、子どもは無事親元に帰ることができた▼動物病院の待合室や役場内に迷い猫情報掲示板を設置すれば、飼い主は愛猫と再会でき、猫の野良化や、その害も減るのでは(大口記者)
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キノコどっさりと
ようやく朝晩が涼しくなり、駒ケ根市東伊那はキノコの季節を迎えた。現在はコムソウ(ズボウ、ショウゲンジ)を中心に、マツタケ、カラマツタケなどが採れている。
地物のキノコ料理で有名な東伊那大久保のしぶき荘(赤羽芳春社長)では、23日から出始め、毎日、持ち山や東伊那財産区の競り山を回ってキノコ採り。
25日は1カ所だけで、コムソウ約15キロ、150グラムの特大を含むマツタケ4本のほか、カラマツダケ、イクチなどを採取した。
キノコ採り歴30年余の赤羽昭二会長は「今年のキノコはしっかりしており、品質がいい。キノコ陽気に恵まれ、これから除々に収穫量が増えそうだ」と笑顔。
ちなみに同店のキノコずくし料理は4千円から、マツタケのフルコースは8千円から。 -
大宮五十鈴神社例大祭
秋分の日の23日、駒ケ根市赤穂北割一区の大宮五十鈴神社で伝統の例大祭が盛大に開催された。迫力と豪華さは上伊那随一と氏子らが自慢する大三国煙火が夜の境内をまぶしく彩り、雨のように降り注ぐ火の粉の下を走る競い隊の「わっしょい、わっしょい」の掛け声が森にこだまして祭りは最高潮に達した=写真。
早朝から何発も打ち上げられる花火の音が晴れ渡った空にとどろき、獅子練りや子ども連が笛太鼓とともに市内を巡って、住民らの気分は夜の三国点火に向けて徐々に高まった。多くの露店が軒を並べた参道は、詰め掛けた人の群れで歩くのも大変なにぎわいとなった。
空がすっかり暗くなった午後7時、境内の照明がすっと消され、辺りをぎっしりと埋め尽くした大観衆に期待のどよめきが起こった一瞬の後に、耳をつんざくような轟音とともに花火に点火。綱火が闇の空中を走り、地上8メートルの筒からまばゆいほどの火の粉が滝のように噴き出すと、見つめる観衆から大歓声が上がった。降り注ぐ火の粉の中で腹掛け姿の競い隊は「わっしょい、わっしょい」と叫び、おんべやまといを振りかざしながら勇壮に競い合った。 -
定時制生活体験南信大会
第35回南信地区高校定時制生徒生活体験発表大会(県高等学校長会定時制通信制教育振興会主催)が24日、駒ケ根市のアイ・パルいなんで開かれた。上伊那からは3人が出場し、赤穂4年の古谷サラさんが最優秀賞、箕輪工3年の押野悟司さんが優秀賞を獲得。飯田長姫4年の森親良さんとともに県大会(10月22日、松本市)への出場を決めた。
出場者らはそれぞれ緊張した表情で演台に上がり、応援に駆けつけた150人を超える同級生や教職員らに語りかけるように、これまでに経験した挫折、友情、感謝、夢などについて発表した。最優秀賞を受賞した古谷さんは、家庭の事情を考えて選んだ定時制に入学後、大嫌いだった勉強をしっかりやろうと決心し、周囲の励ましを感じながらようやく将来の希望を持てるまで変わることができた自分について生き生きと語った。
結果は次の通り(敬称略)。
▼最優秀賞=古谷サラ(赤穂4)▼優秀賞=押野悟司(箕輪工3)森親良(飯田長姫4)▼優良賞=河合真希(上伊那農1)川原さとみ(岡谷工4)大川千里奈(諏訪実業3)中平哲也(飯田工4)平井美香(飯田長姫1) -
【記者室】定時制生徒の思い
南信地区の定時制高校生徒による生活体験発表大会が駒ケ根市で開かれた。味わってきた苦悩や挫折、悲しみなどのさまざまな経験を淡々と語る彼らの言葉を聞いているうちに目頭が熱くなってきた▼彼らが定時制を選んだ理由は、周囲になじめず不登校になって竏秩Aグレて一度は高校を退学したが高卒の資格が欲しくて竏秩A家庭の経済事情で竏窒ネどとさまざま。だが彼らは苦しい現実に真剣に向き合い、もがきながらも己に打ち勝ってきた。それが自信になっていることが発表する表情からもうかがえた▼多くの苦しみを経験したからだろうか、彼らには共通した芯の強さを感じる。働きながら通学する生徒も多いが、どうか困難に負けず胸を張って堂々と生きてほしい。(白鳥記者)
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駒ケ根高原マラソン
秋の高原を走る第24回中央アルプス駒ケ根高原マラソン大会(駒ケ根市、市観光協会など主催)が24日、駒ケ根市菅の台の駒ケ池周辺発着のコースで行われた。全国各地から集まった約2850人の出場者が3、6、15キロのレースに出場。快晴の青空の下、さわやかな秋風の吹く林間コースをそれぞれのペースで楽しみながら走った。招待選手の弘山晴美さんは6キロに出場。笑顔を見せながら一般ランナーとともに気持ち良さそうに走っていた。
各コース優勝者は次の皆さん。
◆3キロ▼小学生男子=久保田隼(飯島小)11分42秒▼一般男子=大蔵孝典(駒ケ根中沢RC)10分21秒▼小学生女子=湯澤ほのか(駒ケ根中沢RC)11分49秒▼一般女子=片桐和佳奈(中川JAC)12分38秒
◆6キロ▼男子=佐野伸司(富士フィルム)19分21秒▼女子=永田こころ(堤クラブ)23分25秒
◆15キロ▼男子=神藤良行45分53秒▼女子=滝澤恵美(駒ケ根スポーツ少年団陸上団)53分36秒 -
弘山晴美陸上交流会
24日の第24回中央アルプス駒ケ根高原マラソンに招待選手として出場するマラソン選手の弘山晴美さん(資生堂ランニングクラブ)との陸上交流会が大会前日の23日、駒ケ根市の市営グラウンドで開かれた。市内の小・中学生約30人が参加し、オリンピック選手に走りの基本を学んだ。
弘山さんは「速く走るのに大切なことは、まずきちんと歩けること。速い選手で背中を丸めたり、がにまたで歩いている人は世界の大会でも見たことがない」と話し、背筋を真っすぐ伸ばす▽かかとから地面につける▽体重をしっかり乗せる竏窒|イントに歩き方を指導した。基本を身につけながら速く走る練習として弘山さんが命じたのは全員が入り乱れての鬼ごっこ。小・中学生らは歓声を上げて追いかけっこに興じていたが、あらかじめ決めた10分が終わるころには皆ぐったりした様子だった。指導を終えた弘山さんは「これから体ができていく皆さんにとってもう一つ大切なことは、好き嫌いなく何でも食べること、しっかり睡眠をとること。楽しみながら陸上を続けてください」と呼び掛けた。
弘山さんはオリンピック3回出場をはじめ、06年名古屋国際女子マラソン優勝などの輝かしい実績を持つ現役ランナー。 -
バスケット世界大会出場激励
INAS竏巽ID(国際知的障害者スポーツ連盟)が4年に一度開催するバスケットボール世界選手権大会・デンソーカップ2006(29日縲・0月6日、横浜市)に日本代表チームの一員として出場する会社員畑口和さん(18)=駒ケ根市北割一区=を激励する会が22日夜、駒ケ根市保健センターで開かれた。中原稲雄教育長に「女子では県内でただ1人の選出。皆が応援しているからしっかり頑張って」と激励を受けた畑口さんは「一つでも多く良いプレーができるように頑張りたい。チームの仲間を信じて1試合でも勝ちたい」としっかりした口調で決意を語った=写真。
畑口さんがバスケットを始めたのは伊那養護学校高等部に入ってから。「それまでは遊びでやったことがあるくらい」という。身長は165センチとさほど大型ではないが「自分の練習してきたことが外国の選手にどこまで通じるか試してみたい」と初の国際大会に意欲を燃やしている。 -
太田切川中の島整備ボランティア
太田切川の砂防工事に携わってきた建設業者13社でつくる「太田切を愛する会」(森脇忠義会長)は21日、こまくさ橋下流にある中の島の下草刈りや伐採のほか、周辺の流木撤去などのボランティア作業を行った。各社の従業員のほか、天竜川上流河川事務所、伊那建設事務所、駒ケ根市、宮田村などから54人が参加し、作業に汗を流した。
中の島は10年前に中洲の周りを大岩で固めて安全化を図って以降、水遊びや釣りのスポットとなっていたが、最近ではニセアカシアやクヌギなどがびっしりと生い茂って見通しが悪くなってきていることから、同会は「観光地である周囲の景観のためにも何とかすっきりさせたい」と作業を企画した。森脇会長は「10年分の作業はとても大変。できれば今後は2年に一度くらいの割で整備していきたい」と話している。
作業は7月24日に実施予定だったが、豪雨のため延期していた。 -
6年生が赤穂中参観
駒ケ根市の赤穂、赤穂東、赤穂南の3小学校6年生約300人は22日、来春入学する赤穂中学校を訪れ、中学生の授業を参観した=写真。教室をいくつか回って授業の様子をじっくり見た児童らは「英語の授業は全然分からなかった」「中学生は授業に集中していてすごい」などと小声で感想を話し合っていた。
体育館では1年先輩の中学1年生の生徒3人が中学での生活について「先生は厳しいけれど頼りになる」「行事はすべて生徒会が行う」「部活動はとても楽しい」などと紹介した。担当教諭は科目に英語が加わることや、前期、後期にそれぞれ中間と期末の2回のテストがあることなどを説明した上で「いろいろ不安もあると思うが、今一番大切なのは毎日しっかり生活し、きちんと小学校を卒業すること。皆さんの入学を待っています」と呼び掛けた。 -
美術館出前授業
駒ケ根市の駒ケ根高原美術館は文化庁芸術拠点形成事業「室町から平成へ竏駐坙{文化の普遍性と能装束の美」の一環として20日、同市の赤穂中学校で出前授業を行った。松井君子副館長ら3人が同校を訪れ、美術部員の生徒約40人に能装束の紋様について講義し、オリジナル紋様制作を指導した。
「能装束の紋様は、限られた6色を使ったシンプルなデザインだが無限の表現力がある」と学芸員の講義を受けた生徒らは能装束の紋様を参考にそれぞれ独自の紋様づくりに挑戦。コンパスや三画定規、雲形定規を使いながら市松模様やチョウなどの模様をクレヨンや水彩絵の具を使って画用紙に描いた=写真。持ち時間の45分はあっという間に過ぎ、松井副館長らが完成した作品一つ一つについて講評。「動きがあって面白い」「創造性が豊か」「モダンで鋭いデザインだ」などとコメントを受けた生徒らは照れたような笑顔を浮かべていた。
同館は10月から来年3月にかけ、能の鑑賞会、講演会、講座などを開く。