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観光産業の今後の展望は
「アルプスがふたつ映えるまち」をキャッチフレーズに掲げる駒ケ根市は豊かな自然と歴史を核とした観光文化都市を目指している。しかし、観光目的で市を訪れる利用客の数は1992年の170万人をピークに年々緩やかな減少傾向にあり、近年は約130万縲・40万人前後で推移する頭打ちの状態が続いている。
伸び悩んでいる観光産業の現状を打開するきっかけにしようと市は05年、もてなしのまちづくり計画(観光振興基本計画)を策定した。製造業、農業、商業と並んで市の重要な産業となっている観光の今後の展望についてアンケートやワークショップなどを通じて探ったものだが、具体的な提案はいくつか示されているものの、将来に向けての明確な方向性を導き出すまでには至っていない。
市が擁する観光資源には中央アルプス駒ケ岳、家族旅行村、光前寺、早太郎温泉などのほか、キャンプ場、スキー場やゴルフ場などがある。いずれもそこそこの集客力を持ってはいるが、関東や中京など大都市圏での知名度はさほど高いとはいえず、さらなる集客アップのためには観光客を強力に引きつけるアピール戦略の充実が必須の課題だ。
権兵衛トンネルの開通で木曽谷とのアクセスルートが新たに開けることにより、利用客の増加が望める竏窒ニ期待する向きもあるが一方では、楽観的過ぎるとその効果を疑問視する人も多い。駒ケ根駅前商店街のある店主は「車で来た観光客はインターチェンジから上(西)に行くだけでこっちには来ない。うちには何の恩恵もないよ」とあきらめともいえる不満の声を漏らす。竜東地区に客を呼び込もうと建設されたシルクミュージアム、ふるさとの家などの集客力も今のところ期待を上回っているとは言い難い。
市町村合併が白紙となったことで市の財源見通しはさらに厳しいものになり、新たに大規模な観光資源の開発に乗り出す余力はありそうもない。ならばこそ、行政主導型でなく、地域を巻き込んだ民間参画型の新たな発想の登場が待望されている。地元が潤うためにはただ観光客を呼び集めるだけではなく、いかに財布のひもを緩めさせ、消費させるかが求められる。魅力的な特産品などの開発も含めた市民挙げての活動が今後の駒ケ根観光の行方を左右するだろう。 -
【記者室】今年の漢字は「愛」
毎年暮れになると「今年の漢字」が発表される。05年は「愛」だったが「うそ?」と思った読者も多いのでは。この一年の世相を表す言葉としてふさわしいとはどうしても思えない▼全国の8万5千人余りから応募があり約4千票を集めて1位になったというが…。選んだ理由は紀宮様と黒田さんのご成婚、純愛ブーム、愛・地球博の成功、卓球やゴルフのアイちゃんの活躍などだそうだ。愛が足りない年だったから竏窒ニの意見も多かったというがそれを理由にするのはおかしい▼04年は災、03年は虎、02年は帰、01年は戦竏窒ニ続いている。来年こそは明るく、希望のある漢字が当てられる良い年になってほしいと心から願う。今年も1年間ご愛読ありがとうございました。(白鳥記者)
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駒ケ根市社協評議員会
駒ケ根市社会福祉協議会(竹内正寛会長)は26日、05年度第2回評議員会をふれあいセンターで開いた。評議員ら約50人が出席し、介護保険法の改正などによる定款の一部変更案と一般会計補正予算案を可決して閉会した。役職の交代により新たに評議員に選任された北原公和さん(駒ケ根ライオンズクラブ会長)と堀内照夫さん(駒ケ根ロータリークラブ会長)に竹内会長から委嘱状が手渡された=写真。任期は07年5月30日まで。
一般会計補正予算は県社協の補助金25万円をふれあいのまちづくり事業に充てるもの。
介護保険法の改正により新たに設置が義務付けられた地域包括支援センターの業務を市の委託を受けるかたちで市社協が06年4月1日から行うことなどが報告された。 -
国際ソロプチミスト寄付
女性だけで組織する社会奉仕団体の国際ソロプチミスト伊那(兼子ゆう会長・21人)は26日、同会が行ったバザーの売上金の一部3万円を駒ケ根市に寄付した。会を代表して小平裕子さんと坂口栄子さんが駒ケ根市役所を訪れ、中原正純市長に寄付金を手渡した=写真。中原市長は「毎年の寄付に感謝する。弱い立場の人たちのために有効に使わせていただく」と礼を述べた。
同会は12月、伊那市、箕輪町、高遠町にも寄付したほか、たかずやの里にはこたつや布団など約5万円相当の品を寄贈した。 -
駒ケ根市仕事納め式
駒ケ根市は28日、05年を締めくくる仕事納め式を市役所で行った。集まった約130人の職員に向かって中原正純市長は「大変な年だったが、何とか難局を乗り切ってきた」とこの一年を振り返った。「長年の悲願だった市町村合併が白紙に戻ったが、気持ちを切り替え、将来に向かって明るい展望の持てる新たな市をつくるための構造改革の年だった」とした上で「改革には痛みが伴うが、職員一同が心を一つにして、明るい将来のまちづくりに向けて努力を。来年が何よりも駒ケ根市にとって良い年であるよう願う」と期待を述べた。
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善意の竹筒募金寄付
駒ケ根市北町の焼肉店「やぶ」の店主藪原勇さんは26日、市役所を訪れ、店のカウンターに置いた「福祉善意の筒」への寄付金2万円余りを「福祉のために役立てて」と市に寄付した=写真。 「福祉善意の筒」は重い腎臓病にかかった薮原さんの長女弥生さんが介護者慰労金などで市に世話になったことへの感謝の思いを込めて始めたもの。弥生さんは11年前に亡くなったが、寄付はその後も続けられ、今年で23年目になる。藪原さんや家族のほか来店客が小銭を入れるなどして募金に協力している。
受け取った中原正純市長は「毎年の善意の志に感謝する。高齢者など社会的弱者のために使わせていただく」と礼を述べた。 -
2学期終業式
駒ケ根市の7小中学校のうち赤穂地区の3小学校で28日、2学期の終業式がそれぞれ行われた。年末年始休業は各校とも1月9日まで。
赤穂南小学校(白鳥彰政校長)の終業式では児童らによる発表が行われた。2年2組は「なかよしランドまつりでお店を開きました」「みんなで頑張りました」などと2学期の出来事を振り返り、4年1組の児童は、総合的な学習の時間で調べた地震についての学習の成果などを発表した=写真。6年2組の児童らはリコーダーの合奏で『パッヘルベルのカノン』を披露し、全校児童の大きな拍手を受けていた。
白鳥校長は「みんなに力がついたことが分かる充実したいい2学期になった。年末年始休みには家族で過ごす時間を大切にしてください」と呼び掛けた。 -
統計調査員に感謝状
経済産業省が所管する統計調査に多年にわたり従事したとして駒ケ根市の藤井フミ子さん=経塚、中嶋美保さん=飯坂、西川千壽子さん=北町=の3人に対し、このほど同省から感謝状が贈られた。26日、3人が駒ケ根市役所を訪れ、中原正純市長から感謝状を受け取った=写真。3人は「忙しい中、調査に協力してくれた人たちに感謝したい」などとそれぞれ喜びを語った。中原市長は「社会経済の進展に欠かすことのできない大切な調査。最近はプライバシーの問題などで苦労も多いと思うが、今後も引き続いてよろしくお願いしたい」と労をねぎらった。
藤井さんは29回、中嶋さんは19回、西川さんは20回にわたり工業統計、商業統計などの調査に従事した。 -
駒ケ根青年会議所次期理事長
加藤道生さん(38)「前進あるのみ! 我々が未知の可能性を切り拓く」をスローガンに掲げ、設立40周年の節目を迎える駒ケ根青年会議所(JC)の06年度理事長として1月から新たなスタートを切る。「メンバーとともに全力で取り組み、駒ケ根JCの存在感を示したい」と意気盛んだ。
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大学卒業後、北海道拓殖銀行に入行。東京、帯広、札幌に勤務し、営業の最前線で経験を積んだ。「すごく勉強になった。営業というのは成績の数字が物をいうが、がむしゃらに数字だけを追い求めても駄目なんだということが経験を通じて分かってきた。外回りで1日に20件くらい会社を訪問し、経営者と会う中で何百社とつながりができたが、結局は相手は数字でなく、人間なんだということですね。本当に大事なのは心が通じ合うかどうか」人の心の動きをつかむべき立場に立った今、7年余りの経験は貴重な財産として生きてきている。
30歳になったのを機に銀行を退職し、駒ケ根に戻って家業(駒ケ根自動車産業)に入る。「帰ってきた時は雰囲気のあまりの違いに戸惑った。それまでの生活で都会の人間関係の冷たさにすっかり慣れ切っていましたからね。でも故郷ののんびりした空気と温かみに触れてすごくリラックスできた」
2年後、周囲の勧めもあってJC入会。以来、夢少年委員会副委員長、情報発信委員会委員長、副理事長を歴任、05年に専務理事に就任した。最も思い出に残るのが情報発信委員会委員長時代。「ちょうど市町村合併の議論が起こり始めた時でね。難しいテーマだと思ったが、みんなで考えるべき問題だと思ってあえて挑戦することにしたんです」議論は最初から荒れ模様で、反対、賛成意見のほか、新市名や市役所の場所など議論百出でまったくまとまらず、思った以上に難航。結論を出すことは到底無理とも思えたが、勉強会や企業へのアンケート調査、講演会などを企画・実行し、討論を重ねてようやくJCとしての意見集約ができた。結論は「伊南地域で合併すべき」。提言書にまとめ上げて関係各市町村に提出した。「結論はともかく、議論したことが大きな成果だった。ぶつかり合いがあって初めて得られるものもあるんですよね」
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幼稚園からピアノを始め、中学、高校、大学と吹奏楽部でトランペットを吹いた。現在も伊那フィルハーモニー交響楽団に籍を置いて活躍している。
「JCは自分を鍛える塾であり、道場。本音で話し合うことができる貴重な場です。得難い友人もたくさんできた。06年は設立40周年に当たる大事な年です。記念事業は今計画を練っているところだが、若者の視点で元気に盛り上げ、地域の人への感謝の心を示すものにしたいですね」 -
北割区しめ縄づくり
宮田村の北割区青少年健全育成会(北原修会長)は25日、正月のしめ飾りをつくる講座を北割集落センターで開いた。親子ら約40人が集まり、わらを手にしてしめ縄やおやすづくりに取り組んだ。
指導に当たったのは20年前から毎年しめ飾りづくりを教えてきた小林弘さん。つくるのは始めてという子どもも多く、いきなりしめ縄づくりは難しいから竏窒ニ、まずはおやすを作ることから始めた=写真。小林さんは「子どものころに親父に教わったやり方を伝えたいと思うが、今の時代はなわをなうこともないので難しいことまでは教え切れない。だが、こうして子どもたちが楽しそうに作っているのを見るのはうれしいものだ」と話していた。 -
2学期終業式
駒ケ根市の7小中学校のうち竜東地区の3小中学校で27日、2学期の終業式がそれぞれ行われた。年末年始休業は各校とも1月9日まで。
東伊那小学校(小川清美校長)では白川みほさん(1年)長谷部敬子さん(3年)藤井愛さん(5年)が2学期の出来事を作文にして発表した。白川さんは「掃除も勉強も大好き。友達もたくさんできて良かった。遠足、水泳記録会、マラソン大会などいろいろあってとても楽しい2学期でした」と振り返った。長谷部さんと藤井さんは勉強やスポーツ、ボランティアスクールなどの経験を通じて得たことをそれぞれ発表した。
音楽クラブの児童らが「ずっと練習してきた曲です。聞いてください」とリコーダーやアコーディオン、木琴などでディズニー・ソング『ハイホー』の演奏を披露した=写真。
小川校長は「今年の漢字は『愛』だったが、私は『命』を当てたい」と話し「皆さんと同じ小学生2人が命を奪われた。休み中、命の大切さをもう1度よく考えてください」と呼び掛けた。 -
気管挿管実習修了
3カ月で規定の30症例の気管挿管実習を終えた伊南行政組合消防本部北消防署の救急救命士森谷秀光さん(29)=飯島町田切=は26日、実習修了の認定証を駒ケ根市の昭和伊南総合病院で授与された=写真。森谷さんは「手術を受ける不安を抑えて実習に協力してくれた患者さんたちの気持ちに応えられるよう、現場で地域の人を救うために頑張りたい」と決意を述べた。認定を受けたのは同組合本部で3人目。
修了証を手渡した同病院の千葉茂俊院長は「高齢化が進む中、地域医療は医師や看護師だけでなく、地域の皆でやらなければならない時代になったが、気管挿管は大変難しい技術。身に付けたことを今後ぜひ役立てて」と期待を述べた。
気管挿管は心肺停止などに陥った患者に対し、口からチューブを挿し込んで呼吸を確保する処置。従来医師が行うこととされていたが、04年7月の法改正により、救急救命士による処置が可能となった。 -
ふるさとの家でお供えもちづくり
駒ケ根市東伊那の農林業体験宿泊施設「駒ケ根ふるさとの家」は25日、正月のお供えもちづくりを行った。親子など約10人が参加し、もちつきとお供えもちづくりを楽しんだ。
用意したもち米は1斗2升。参加者らは湯気の立ち上るもち米に向かって力を込めてきねを振るった=写真。「楽しそう」と張り切ってつき始めた参加者だが、慣れない作業に十数回で息が上がってへとへとに…。代わる代わるきねを持ち替えてようやくもちをつき上げた。
できたもちは「手早くしないと硬くなるから」と早速丸く形を整えて鏡餅に。参加者らはそれぞれ「これで正月を迎える準備ができた」と喜んでいた。 -
山岸めぐみ門下生クリスマスコンサート
駒ケ根市の山岸めぐみ音楽教室は23日、門下生らによる第18回クリスマスコンサート「ピアノソロズ・デュオズ」を駒ケ根市文化会館大ホールで開いた。幼稚園・保育園児から大学生・一般の約50人が代わる代わるステージに登場し、日ごろの練習の成果を存分に発揮した。クリスマススペシャルとしてピアニカやリコーダー、ミュージックベルなどによるクリスマスソングの演奏が披露された=写真。
出演者はそれぞれ緊張した面持ちでステージに登場し、ピアノの前に座るとショパンやモーツァルト、ベートーベンなど、毎日練習を重ねてきた曲を懸命に弾きこなし、聴衆から大きな拍手を受けていた。
客席の保護者らは「失敗しなければいいが…」とささやき合いながら心配そうな表情で出演者を見つめたり、演奏する姿をビデオカメラで撮影したりしていた。 -
中学生アンサンブルコンテスト
県吹奏楽連盟が主催する第31回県アンサンブルコンテスト中学校の部上伊那地区大会が24日、駒ケ根市文化会館で行われた。サックスやフルート、クラリネット、打楽器などで編成された57グループが出場し、南信大会(1月15日、下諏訪町)への出場をかけて日ごろの練習の成果を競い合った=写真。審査の結果、金賞受賞の12グループ、銀賞受賞の上位2グループが南信大会出場を決めた。
南信大会出場グループは次の通り。
▽金賞=赤穂クラリネット7重奏、赤穂木管5重奏、伊那クラリネット4重奏、伊那金管8重奏、東部クラリネット8重奏、飯島打楽器3重奏、飯島木管8重奏、箕輪金管8重奏、辰野クラリネット8重奏、辰野打楽器5重奏、辰野金管8重奏、辰野木管5重奏▽銀賞=中川金管5重奏、西箕輪フルート3重奏 -
消防団巡察
駒ケ根市消防団(小平佳司団長)の年末特別警戒が始まった。初日の25日夜、小平団長のほか、中原正純市長や駒ケ根警察署の向山静雄署長ら約30人が分散して市内の各詰所を巡察し、警戒に当たっている団員らの志気を鼓舞した。
第3分団の上穂コミュニティ消防センターを訪れた中原市長は「良き伝統である夜警が始まった。寒い中、年末にかけての努力に心から敬意を表する。市民の安全・安心のため、団員一丸となってぜひ頑張ってほしい」と激励した=写真。
小平団長は市役所前で行われた出発式で「31日まで団員600人が全員参加体制で夜間の警戒に当たる。昼間はそれぞれ仕事を持っているので大変だが、良い年が迎えられるよう、しっかり警戒に当たりたい」とあいさつした。 -
富貴屋建設親睦会が寄付
駒ケ根市の富貴屋建設の従業員らでつくる親ぼく会「吉和会」(伊藤俊之会長・21人)は21日、歳末助け合いの募金2万3千円を駒ケ根市社会福祉協議会に寄付した=写真。受け取った中原正純市長は「弱い立場の人への浄財を毎年寄付していただき、心から感謝する。福祉の現場で有効に使っていきたい」と礼を述べた。寄付金は市社協の善意銀行に積み立てられる。
吉和会は95年の阪神大震災を契機に毎年寄付を行っている。 -
明社協が寄付
22日、明るい社会づくり運動駒ケ根市協議会(堀内照夫会長)は7月21日に駒ケ根駅前商店街など市内7カ所で行った街頭募金5万5千円余りを市社会福祉協議会に寄付した=写真。中原正純市長は「社会奉仕への取り組みを通じて市の福祉増進に寄与する皆さんの尊い志に敬意を表する。毎年いただく寄付金は弱い立場の人のために使わせていただいている」と感謝の言葉を述べた。
寄付金は市社協の善意銀行に積み立てられる。 -
エーデルこまがねクリスマス忘年会
駒ケ根市のケアハウス・エーデルこまがね(福澤亘施設長)は22日夜、クリスマス忘年会を開いた。宴はろうそくに火をともすキャンドルサービスで静かに始まり、次第に歌や踊りなども出るなど盛り上がった楽しい会となった。
利用者約50人がテーブルに着くと部屋の灯りが落とされ、職員がろうそくの火を各自のテーブルのろうそくにともして回った=写真。揺らめく光がかもし出す幻想的な雰囲気の中『きよしこの夜』を全員で合唱。参加者はクリスマスの雰囲気にひたりながら、和やかなひとときを過ごした。 -
【記者室】飲んで悩みを忘れよう
長引く景気低迷が回復しないまま今年も残すところ1週間だが、不景気などどこ吹く風竏窒ニばかり夜の街は忘年会たけなわだ。飲んで騒ぐ酔っ払いの表情は皆幸せそうに見える▼酔うほどに理性のたがが緩んでくるとそれぞれ隠された性格が現れてくるのが興味深く、見ていて面白い。ある人の酔っ払って騒ぐ姿をビデオに撮っておいて後日、本人に見せたことがあるが「まったく自分とは思えない」と恥じ入っていた▼誰しも悩みを持って生きている。つかの間、悩みを忘れることは明日へのエネルギーになるはずだ。今日はクリスマス・イブ。大人にサンタクロースは来ないだろうが、毎日頑張ってきた自分自身に何かささやかなプレゼントを贈ってみてはどうだろう。(白鳥記者)
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国保健康世帯表彰
駒ケ根市国民健康保険と県国保連合会は19日、国保の給付を5年間受けなかった駒ケ根市内の8世帯を表彰した。このうち4世帯の4人が市役所を訪れ、中原正純市長から表彰状と記念品の血圧計などを受け取った=写真。中原市長は「5年間も無受診でこられたことは市民の模範。これからも引き続き健康で頑張って」と激励した。「健康の秘訣は」との問いに受賞者らは「よく歩くこと」などと答えていた。
国保の給付を受けなかった期間が10年、15年の該当者はなかった。
表彰されたのは次の皆さん。
▽飯島千文(北割二)小林博志(市場割)宮澤政治(町二)小木曽由利(町三)村田静男(町三)岸田英二(町四)藤田美世子(町四)宮下清美(中沢上割) -
芙蓉会が市社協に寄付
駒ケ根市の日本画愛好会「芙蓉会」(高橋豊子代表・16人)は11月に赤穂公民館で開いた同会の展覧会で色紙などを販売した収益金1万6千円を市社会福祉協議会に寄付した。19日、高橋さんがふれあいセンターを訪れ、市社協の堀勝福事務局長に「福祉の役に立てて」と寄付金を手渡した=写真。堀事務局長は「毎年の志に感謝する。善意銀行に積み立て、福祉事業のために使わせていただく」と感謝を述べた。
同会は20年以上にわたり、福祉のための寄付を続けている。 -
飲酒運転防止パトロール
忘年会などで酒を飲む機会の多い3連休前の22日夜、伊南交通安全協会駒ケ根支会(牛丸廉平支会長)と駒ケ根警察署は飲酒運転防止のためのパトロールを駒ケ根市内の繁華街などを中心に行った。駒ケ根駅前交番前に整列した安協会員ら12人に対し同署交通課の渋谷保人課長は「ちょっと一杯竏窒ニ飲んだ後、軽い気持ちで運転することがあってはならない。飲酒運転は絶対にしないよう、しっかり呼び掛けを」と訓示した。会員らは数人ずつの班に分かれて駅前の駐車場や飲食店が建ち並ぶ繁華街などをパトロール。道行く人に声を掛けたり、安全運転を呼び掛けるチラシを車の窓ガラスに挟むなどして飲酒運転の撲滅をアピールした=写真。
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昭和伊南総合病院の今後などただす
伊南行政組合議会は22日、第4回定例会を開き、一般質問で2議員が昭和伊南総合病院の今後などについてただしたほか、火葬場条例の一部を改正する条例など条例案4件と05年度一般会計補正予算案1件を可決して閉会した。
昭和伊南総合病院救急救命センターの存続問題の経緯と今後の見通しについて坂本裕彦議員が質問したのに対し中原正純組合長は「県の一方的な発言に端を発した問題だが、再三撤回を申し入れた結果、県との話し合いが緒についたところ。今後協議していく」として存続に向けて努力していく考えを示した。
小原恒敏議員が同病院の経営状態について質問したのに答えて千葉茂俊病院長は「上半期(4縲・月)は純利益が前年比約30%と厳しい状況だったが、今年開設した人間ドック検診センターの受診者数が順調に伸びているなど下半期は回復の兆しが見えている」と述べた。 -
新光機器しゅん工式
溶接用電極の生産で国内トップのシェア35%を誇る新光機器(本社・名古屋市、蕗澤武夫社長)が進めていた駒ケ根市赤穂北割二区の新工場「長野県駒ケ根工場」建屋の改修工事が終わり22日、同地でしゅん工式が行われた。関係者約20人が出席して神事を行い、操業の安全を祈った。蕗澤社長は「今日は雪。新工場が白むく姿で嫁入りだ。ここに根を張って末長く繁栄させていきたい」とあいさつした。
新工場では同日、主な製品の溶接用電極キャップ(先端)チップの生産を現地採用の従業員8人らが早速開始した。現在稼動する加工機は4台だが順次18台まで増やし、月間20縲・5万個を生産する計画。
同社は1974年創立。資本金8千万円。本社のほか全国に開発センター、工場、営業所などを持ち、グループ全体の従業員数は約200人。05年度の売上は41億円を見込む。 -
外国人交通安全教室
安全運転管理者協会上伊那支部飯島部会は20日夜、外国人を対象とした交通安全教室を飯島町七久保の飯島セラミックで開いた。同社で働く日系ブラジル人など男女約70人が駒ケ根警察署交通課の渋谷保人課長の説明を聞いた。
渋谷課長は日本の交通ルールなどについて「通行区分はブラジルとは逆で車は左。ドライバーには厳しいルールと罰則がある」などとして、事故を起こさないよう交差点では慎重な運転をする、車の改造はしない、万一事故を起こしても逃げない竏窒ネどと通訳を介して説明した=写真。
自動販売機荒らしなど外国人による犯罪や不法就労が増えていることから渋谷課長は「外国人へのイメージを悪くしないためにも、一人一人が法律をしっかり守ってほしい」と慎重な行動に心掛けるよう強調した。 -
冬の天体観測教室
駒ケ根市の赤穂、中沢、東伊那の3公民館とおもしろかっぱ館、市立博物館は17日「親子・子どもふれあい事業12月の巻」として冬の天体観測教室をおもしろかっぱ館で開いた。親子ら6人が集まり、東伊那小学校教諭の日岐敏明さんの話を聞いた。
冬の素晴らしい星空を観察するよう天体望遠鏡が用意されていたが、残念ながらあいにくの曇り空。「仕方がない」と観察をあきらめた参加者らは室内のスクリーンに映し出される星座を見ながら、日岐さんが話すギリシャ神話など星座にまつわる伝説などの話を聞いた=写真。 -
西駒郷の利用者にかつ丼サービス
駒ケ根市赤穂北割一区の飲食店明治亭(片田秀昭社長)は19日、知的障害者総合援護施設西駒郷の利用者ら50人を同店に招待して自慢のソースかつ丼を無料で振る舞った。サンタクロースの扮(ふん)装で出迎えた片田社長が「メリークリスマス。いただきます」と声を掛けると招待者らは一斉にはしを手にしてかつを口に運び「おいしいなあ」などと言いながら夢中でほお張っていた。
利用者を代表して竹内有香さんは「お招きにあずかり、ありがとうございます。お礼にクリスマスのリースを作って持って来ました」と片田社長に手渡した。リースは早速店内に飾るという。
同店では毎年クリスマスの時期に合わせて西駒郷の利用者を招待している。 -
トヨセット立地契約調印
駒ケ根市が同市町四区の北の原工業団地への誘致を進めてきたトヨセット(富岡靖明社長、本社愛知県安城市)との交渉が合意に達し20日、市役所を訪れた富岡社長と中原正純市長が用地売買契約に調印した=写真。富岡社長は「地域と共存共栄を図りたい」と述べた。
同社の工場用地は北の原工業団地の龍水社跡地など延べ3・9ヘクタール。同地については05年7月に市に問い合わせがあり、8月までに交渉はほぼまとまっていたが、同社は進出の条件として敷地3・9ヘクタールの確保を希望。これを受けて市は龍水社の跡地約3ヘクタールに加え、北側の民有地のほか、市と伊南行政組合が管理する伊南聖苑の一部の土地取得に乗り出し、地権者や他町村など関係者に理解を求めてきた。06年5月に造成工事を始め、07年11月ごろに操業を開始する見込み。従業員の現地採用や市内の企業への下請け注文などの波及効果が期待される。
トヨセットはストーブの製造・販売などで知られるトヨトミの子会社。1964年に設立し、TOYOSTEELのブランド名でオフィス家具や鋼製事務机などの製造・販売を手がけている。04年度売上は67億円。従業員数は約200人。 -
駒ヶ根市議会 定数6減、「15」に
駒ケ根市議会は12月定例会最終日の21日、議員定数を現在の21から6減の15とする条例改正案を賛成多数で可決するなどして閉会した。
6月に新たに設置した議員定数問題特別委員会(福澤善美委員長・6人)で議論を重ねてきた結果について福澤委員長が「各地の自治体視察の結果や市民の声などを踏まえて委員会で議論し、人口規模なども考慮して定数15が望ましいとの結論に達した」と報告。共産党議員から「経費削減が目的ならまず議員報酬を引き下げるべき」「議員数減は議会のチェック機能の低下をもたらす」「市民の声を十分に反映できない」などの反対討論がなされたが「議員の質を高めることで対応できる」「市民の多くは定数減に否定的でない」などとする賛成意見が多数を占めた。採決の結果は議長を除く20議員のうち賛成17、反対3だった。
新定数15は次回の選挙から適用される。現職の任期は07年4月29日まで。議員定数問題特別委員会は常任委員会の再編成や予算・決算特別委員会設置などの問題について議論するため、現状のまま継続される。
委員会に付託されていた「南田市場土地区画整理事業施行条例および市営住宅条例の一部を改正する条例」など条例案件2、05年度一般会計補正予算など補正予算案件7、「公の施設の指定管理者の指定について」など事件案件8は採決の結果いずれも可決された。
05年度一般会計補正予算案は歳入歳出それぞれに3900万円を追加し、総額143億6469万円とするもの。主な歳出は福祉医療費2千万円、老人保健費860万円など。
「公の施設の指定管理者の指定について」は地方自治法の改正により、文化センター、市民体育館、福祉施設、公園など54件の公共施設の管理を駒ケ根市文化財団、シルバー人材センターや民間企業などの指定管理者に委託するもの。