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【記者室】生産者に、農作物に感謝
米作りの学習をまとめた箕輪中部小学校5年3組の「もちもちフェスティバル」。保護者らに収穫したもち米の料理を振る舞い、学習の様子を発表した▼できるだけ昔の作業を経験しようと取り組んだ米作りだが、驚いたのは手作り農薬。農薬を作ること自体驚きだが、材料がすごい。ニンニク、唐辛子、木酢液など。「とても臭くて大変だった」「のども痛かった」。想像するだけでも気を失いそうだ。苦労して栽培したことを聞くと、もち米料理がより貴重な有難いものに見えてきた▼現在は機械化され、農薬も手作りではないが、手をかけ苦労して農作物が作られていることになんら変わりはない。改めて、感謝していただかなければ申し訳ない気持ちになった。(村上裕子)
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箕輪町消防団員の待遇改善を答申
出動実績に応じた出動報奨金支払い箕輪町消防委員会の荻原利一会長は25日、町消防団員の待遇について、07年度から団員報酬額を減額改定して出動報奨金の財源を確保し、出動実績に応じて6段階で出動報奨金を支払うなどの改善と条例改正案を平沢豊満町長に答申した。町独自の初の待遇見直しで、荻原会長は「報酬審議会にかけて了承していただきたい」と話した。
消防団の待遇は、出動している団員と全く出動していない団員に対し同様に報酬が支払われていることについて、団員から多くの不満が上がっていることや、町報酬審議会で勤務実態に見合った報酬支払いの検討の意見が付されたことなどから、町長が5月の第1回消防委員会に検討を諮問。小委員会を設置し2回の協議を経て11月10日の消防委員会で小委員会報告を委員総意で合意した。
答申によると、待遇改善された場合、現在の年報酬一律1万800円が、報酬額改定で7800円になり、加えて出動率に応じた出動報償金を支払う。出動率が高くなるほど、報酬額と出動報奨金の合計金額が現行の報酬額より高くなる。
答申内容は▽06年度は団員報酬及び出動報奨金は現行予算で認められた額を支払う▽07年度から団員報酬額を改定。団員と班長報酬の格差が1万円以上になることを考慮し、団員1人当たり現行報酬額から3千円減額し、減額分の総額を出動報奨金の財源とする▽出動報奨金は消防団交付金に算入する▽出動回数の格差区分は6区分と出動無しとする-など。
団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例の改正案なども答申した。 -
箕輪中部小5年3組
米作り学習のまとめ「もちもちフェスティバル」箕輪町の箕輪中部小学校5年3組(39人、星野慎教諭)は22日、米作り学習のまとめで、田の様子を見てもらうなどお世話になった人や家族を招いて「もちもちフェスティバル」を体育館で開いた。手作りのもち米料理でもてなし、学習の様子や感想を発表した。
フェスティバルは▽もち米料理を振舞う▽米の販売▽活動の様子発表-の3本立てで計画。すり鉢と一升瓶を使うもみすり、精米の体験コーナーも設けた。
料理は事前に何品も作り、上手に出来たメニューの中から4品に決めた。4色おはぎ、もちピザ、みそ味としょう油味の雑煮、山菜おこわ。朝から児童全員で調理した。児童がもみすりと精米をした玄米に近い味がするという米と、機械精米の米で同じメニューを作り、食べ比べてもらった。
米作り学習ではもみで300キロ収穫。田起こしに始まり田植え、農薬作り、稲刈り、脱穀、精米などを体験した。農薬はニンニク、唐辛子、木酢液などを混ぜて手作りした。
学習発表では、「手作り農薬はとても臭くて大変だった」「大きな達成感を得ることができた」「もみすりは思ったより難しかった」「苦労したけど思い出になった」と一人ひとり話した。
家族は、「料理は上手に出来ていてびっくりしました。おいしいです」「米作りを頑張った様子がわかりました」と話していた。 -
箕輪工業高校の新しい多部制・単位制高校の構想、保護者などには好感触
高校改革プラン実施計画に伴い08年度開始となる多部制・単位制高校の設立準備を進めている箕輪工業高校(荒井和人校長)は22日夜、地域住民などを対象とした新高校の概要説明会を町文化センターで開いた。08年度入学予定の中学生と保護者、教職員など約40人が参加。新高校の教育目標や特色、多部制・単位制の実施形態などが示された=写真。
同校は新高校のビジョンとして▽多様な選択科目の設置▽少人数編成授業の実施竏窒ネどを提示。多部制・単位制の特色を活かし、進学から基礎力養成まで、幅広いニーズに対応できる体制づくりの実現を目指していることを示した。
県の実施計画では新高校への設置が示されなかった総合工学科については、「箕工の総合工学科を残してほしい」という地元の根強い要望を県にあげていたが、県からも前向きな返答がきており「ほぼ確実に設置できると思う」としている。
校名の決定は来年1月ころとなる見込み。また、来年4月以降に上伊那の中学校全校を訪問し、PRを図りたいとしており、3月には新高校の全容が決定する。
参加者からは、単位選択のフォローアップ体制や不登校生徒への対応に関する質問などがあったが「単位選択は入学後に生徒の進路希望に応じた指導を行いたいと思っている。4年で卒業する子には心のケアが大切。心のケアに当たる体制を整えながら対応したい」と回答。説明会に参加した保護者の一人は「のびのびとやっていけそう。うちの子の場合、こういう形でなければ絶対だめだと考えていたため、説明会を聞いて絶対ここだと思った」と話していた。 -
ながた荘年末恒例
日本酒と和食を楽しむ会箕輪町長田のみのわ温泉ながた荘は19日夜、年末恒例「日本酒と和食を楽しむ会」を開いた。町内外から50人近くが参加し、年末の慌ただしさを一時忘れ、こだわりの酒と特別料理を堪能した。
伊那市の漆戸醸造の後援で、入手困難な貴重な酒も含め、新酒など6種類の酒を出した。会場には杉玉を飾り、枡酒で乾杯。味わった酒を4種類の中から当てる利き酒コンテストもあった。
料理は、楽しむ会のためだけに料理長が考えた特別コースで、「アワビ ウニソース」、和風の「フカヒレ姿煮」など凝った料理が並んだ。
NHK文化講座津軽三味線講師の小野寺晴山さんらによる津軽三味線演奏も楽しんだ。 -
箕輪町図書館でクリスマスのしおりプレゼント
箕輪町図書館は22日、クリスマスプレゼントで本の利用者に手作りのしおりを贈った。利用者は思いがけないプレゼントを喜んでいる。
クリスマス時期の恒例。町のキャラクター「もみじちゃん」がサンタクロースに扮したデザインで、図書館職員が色を塗り、リボンをつけ、200枚用紙した。
24日も本の貸し出し利用者にプレゼントする。23日は休館。 -
地域交流センター等建設事業基本構想を中間報告
箕輪町は21日の町議会全員協議会で、都市再生整備まちづくり交付金事業「地域交流センター等建設事業」基本構想の中間報告をした。既存の町文化センターを中心とした地域交流施設の整備で、交流広場、地域交流センター、箕輪消防署の建設・整備計画を説明した。
町は、地域交流センターと交流広場の整備で子どもからお年寄りまでが集う地域内交流の拠点にし、箕輪消防署の整備で「災害に強いまちづくり」「消防・救急・救助体制の強化」につなげる目的。
交流広場、地域交流センター、消防署は町文化センター南側に建設、整備する。
交流広場と地域交流センターは1階で一体的に整備し、文化センターと吹き抜けの渡り廊下で接続する。主な施設は交流センター、多目的交流ホール、研修室、会議室、トイレ、倉庫。箕輪消防署は2階スペースで町道6号線へ直接出入りする。主な施設は事務室、車庫、初の個室化の仮眠室、会議室、食堂、倉庫、訓練棟など。災害に対応できる体力錬成、訓練ができる訓練棟は建物西側に高さ20メートルと、防災倉庫上に高さ7メートルの2棟。7、8項目の訓練ができる。
町道6号線は現在のままで、歩道を幅3・5メートルに拡幅して見通しをよくする。
敷地面積約4664平方メートル。建物は鉄筋コンクリート造2階建(一部鉄骨造)。建築面積約1100平方メートル。延床面積は1階交流センター約600平方メートル、2階消防署約1100平方メートル。交流広場は約3千平方メートル。工事費の予算総額は6億9700万円(税込み)。
事業日程は、07年3月までに設計、4月から埋蔵文化財調査、6月ころに地域交流センターと消防署の建設工事着工、08年3月完成を目指す。消防署の移転後、現消防署を解体し交流広場を整備。08年10月完成予定。 -
箕輪町国際交流員
ニコラス・キンレッドさん「児童は皆すごい元気で英語に興味がある。毎日とても楽しい」
6月から箕輪町国際交流員として、箕輪北、南、東小学校の3校で英語を教えている。
「最初は緊張してたけど、すぐに緊張はなくなった」。学年ごとにカリキュラムを考えて単語や会話を教え、歌や本、ゲームなどを取り入れて楽しく学べるよう工夫している。
「もっと自然に英語が使えるといい。日本語を英語に訳すのではなくて、考えなくてもわかるようになるといいなと思う」
ニュージーランド出身。小さいころ、家に日本人がホームステイし、10歳の時には家族旅行で日本を訪れた。「秋葉原や京都に行って、金閣寺も見た。すごい感動した。日本はニュージーランドと全然違った」という。
兄が新潟県で働いた経験があった影響で、高校卒業後に来日し、新潟県で園芸の仕事に就いた。初めての一人暮らし、初めてのフルタイムの仕事。仕事は厳しく大変だったが、新潟での1年間は「面白かった」。雪が降るのも初めて見た。
帰国後、オークランド工科大学に進学。「正確な日本語を覚えたい」と日本語を専攻した。
新潟では友達に日本語を教わったが、当時は敬語を知らず、社長に「おい」と言ったことも。「社長は怒ってた。なんでだろうと思ってた」。大学で敬語を学び理由が分かったという。
大学では英語教授法も取得。卒業後は英語講師をしていたが、「ニュージーランドでは日本語はうまくなれない。日本で働いてもっと上達したい」と、箕輪町にやってきた。
日本に来て困ったことはATM。ニュージーランドでは24時間が当たり前。そのつもりで夜10時ころに行ったが閉まっていた。「セキュリティの問題だとは思うけど、夜閉まるのは不思議」。
生活の違いはあるが「日本での暮らしは楽しい」。日本食も大好きで、冷蔵庫には、いつも好きな梅干が入っている。
子どもの時の夢は俳優。演じることも、観ることも好き。「でも今は俳優は無理かな。だから仕事を頑張ってニュージーランドに家を建てて、日本に住みながら家を貸して…有意義にお金を使いたい」。そんな将来設計を立てている。(村上裕子) -
箕輪北小3年生が消防署など見学
箕輪町の箕輪北小学校3年生は21日、社会科の授業で箕輪消防署を訪れ、消防車両を見学し、署の仕事を学んだ。
社会科の「暮らしを守る」という単元の学習で、消防署を中心に町図書館、町郷土博物館も見学した。
消防署では、署内を見学し、消防車や救急車に乗り、消防士が実際に着用している防火服も試着した。署員による放水の見学では、水が勢いよく出ると「うわぁー」と歓声を上げ、水で膨らんだホースに触るなどしていた。
児童は、「救急車に初めて乗った。中がすごい。人を守るための道具がいろいろあった」「防火服はすごく重い。脱いだ瞬間に自分が軽くなったみたい」「救急車が3千万円もすると聞いてびっくりした」と話していた。
児童は事前学習で「出動がないときは何をしているのか」など質問したいことなどを考えたり、家の近くに町消防団の屯所があることなどを学んできた。今後は警察の仕事なども学習するという。 -
箕輪町議選
現職の丸山善弘氏出馬を表明07年4月29日の任期満了に伴う箕輪町議会議員選挙で、現職の丸山善弘氏(67)=公明党、松島=が21日、出馬を表明した。現在2期目。
丸山氏は、公明党公認の予定候補として党の長野県本部から決定報告を受けている。「年齢のことはあるけれど、もう1期、頑張れるだけやりたい」と話している。 -
箕輪町議会12月定例会閉会
箕輪町議会12月定例会は21日、委員会に付託井していた06年度一般会計補正予算案など11議案と追加議案4件を可決し、閉会した。
議案「県後期高齢者医療広域連合の設置について」は、付帯決議を付けて可決した。付帯決議は▽市町村議会への報告義務▽後期高齢者の意志反映の仕組み▽情報公開の徹底▽議員の選出区分の見直し-を要望する。
追加議案は、道路特定財源制度の堅持に関する意見書の提出、陳情の採択に伴う意見書の提出。
請願・陳情の結果は▽大型小売店舗の進出阻止について請願書▽「品目横断的経営安定対策」と米価下落対策にかかわる請願-の2件を不採択、▽安全・安心の医療と看護の実現を求める陳情書▽療養病床の廃止・削減と患者負担増の中止等を求める陳情書▽トンネルじん肺根絶の抜本的な対策を求める意見書の提出について-の3件を採択した。 -
箕輪町男女共同参画いろはかるた応募作品展
箕輪町の男女共同参画いろはかるたに応募のあった作品の展示が、町役場ロビーで始まった。多彩なかるたに来庁者が関心を寄せている。
「あなたが考える男女共同参画の姿や願いを寄せて」と、町のパートナーシップみのわが募集した。
応募作品は103点。「ぬくもりを めざして進む みのわ町 一人ひとりが主人公」「明日また みんなで約束 仲良し小道」などがある。理想の箕輪町、理想の社会、男女の姿、家族の姿、子育て、地域の輪、慣習、人権、福祉など項目ごとにまとめて展示した。
応募作品は現在選考中で、12月末には終了予定。その後、イラストを書いて07年2月ころ、かるたの完成を目指す。
展示は今月27日まで。 -
箕輪町国民保護協議会設置
箕輪町は20日、国民保護協議会を設置した。会長の平沢豊満町長が委員21人を委嘱し、町の国民保護計画案を示した。今後は、07年2月に第2回協議会を開き、町議会3月定例会で報告する予定。
武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律(国民保護法)に基づき、町は6月に国民保護協議会設置条例を制定した。
国民保護計画は▽総論▽平素からの備えや予防▽武力攻撃事態等への対処▽復旧等▽緊急対処事態への対処-の5編で構成する。
協議会は伊那警察署、町商工会、町議会、区長会、伊那ケーブルTV、NTT、中部電力、伊那バス、消防団、赤十字奉仕団、農協、自主防災会、女性団体連絡協議会、交通安全協会などの代表や町助役、課長らで構成。
平沢豊満町長は、「町以外の皆さんにも情報交換なりご協力いただかないといけないため、お集まりいただいた。町民の生命、安全をいかに守るか、方向付けをよろしくご審議いただきたい」とあいさつした。
第1回会議では、国民保護について説明するDVDを見たあと、町の計画案の説明を受けた。 -
箕輪消防署の有賀晋消防士長が気管挿管技能認定受ける
伊那消防組合箕輪消防署の有賀晋消防士長(35)=沢=が、救急救命士の気管挿管技能認定を受けた。県メディカルコントロール協議会が11日付で認定した。伊那消防組合で6人目、箕輪消防署では2人目になる。
今年7月下旬から8月の約1カ月間、県消防学校での研修で講習、実習、試験を受けた。終了後の9月4日から11月7日まで、伊那中央病院で患者の協力を得て気管内チューブによる気道確保を実習し、成功30症例以上の条件を満たして認定された。今後、医師の具体的な指導の下で気管挿管ができるようになる。救急救命士の資格は02年に取得している。
救急搬送は、心肺停止で搬送する患者も少なくないといい、「対応の強化になる。助けられる命が多くなるように、自分一人ではできないので、隊の中で頑張って生きたい」と抱負を語った。
有賀消防士長は、実習に協力してくれた患者に折鶴と励ましの手紙を贈り、署には、患者からお礼の手紙が届いたという。
福島朝雄消防署長は、「気管挿管できる職員が2人になったので、頑張ってやってほしい」と期待を寄せている。 -
イルミネーションの中で手話ダンス
箕輪町三日町の山の上テラスで18日夜、手話ダンスの愛好者が光り輝くクリスマスイルミネーションの中で手話ダンスを披露した。
町の大槻一子さんが指導する箕輪町と宮田村の手話ダンスサークルが、今年の活動の最後を飾るイベントとして初めて企画した。14人が、「小さな世界」「野に咲く花のように」「赤鼻のトナカイ」など7曲を踊った。
寒さの中でのダンスだったが、出演者は皆幻想的な光に包まれながら笑顔でリズミカルに踊り、イルミネーションを見ようと訪れた人達が思いがけない手話ダンスの発表に見入ったり、別のサークル仲間が一緒に加わって踊るなど、ダンスと光の世界を楽しんでいた。 -
支え合いマップ作成勉強会
箕輪町社会福祉協議会は15日、地域福祉ネットワーク事業の一つ、支え合い推進事業で取り組んでいる支え合いマップの作成実技勉強会を町福祉センターで開いた。06年度のモデル地区3地区の関係者らが、要援護者や支援者らを地図に書き込んで支え合いマップの作り方を学んだ。
支え合い推進事業は、「支え合いマップ」作りで地域の福祉課題を掘り起こし、地域の支え合いをさらに拡大して地域で解決できる仕組みの構築を目的とする。
モデル地区は北小河内区、福与区、八乙女区。年度内にマップを完成させる予定。
勉強会は区長、常会長、民生委員、町社協職員、町保健福祉課職員が参加。駒ヶ根市社会福祉協議会の片桐美登さんが指導した。
住宅地図に要援護者を赤色、支援者を青色、災害時に頼りになりそうな地域の人材や施設を黄色というように色分けして書き込む方法で、各地区ごとに取り組んだ。北小河内区と福与区は、すでに作成済みの「災害時要援護者登録台帳」を、八乙女区は皆の持つ情報を基にマップを作った。
北小河内区は、区内に防災組織があり、「向こう三軒両隣」という全戸の台帳が出来ているが、丸山全二区長は、「災害のときは要援護者をまず先に考えないといけない。防災組織はあっても実際だれがどうするということができていないので、支え合いマップを作っていかないといけない」と話していた。 -
06年産「まつぶさわいん」完成
23日発売箕輪町の特産品06年産「まつぶさわいん」が完成し19日、研究に取り組む箕輪町まつぶさ会(渕井英宏会長)の役員、町理事者、町議会正副議長、経済建設委員会委員らによる試飲会が町役場であった。「まつぶさわいん」は今年、醸造会社を変え、「甘みがあり飲みやすい、新しいワイン」として生まれ変わった。
マツブサはモクレン科の落葉性つる植物で、秋に黒紫色の実を付ける。昨年より多く約600キロ収穫した。
下伊那郡松川町の信州まし野ワインで、マツブサ果汁100%で醸造した原酒。アルコール分8%。糖度が低いため酸味を抑え、甘みを引き出して女性にも飲みやすいワインに仕上がったという。
昨年までは720ミリリットルビンだったが、今回は飲みやすい量を考え500ミリリットルビンにした。
渕井会長は「健康飲料としてぜひ皆に味わってほしい」とあいさつ。参加者は「口に含んだあと、渋みと香りがじわーっと広がる。これがマツブサらしさ」「これは飲みやすくていい」と好評だった。
23日発売。限定800本。1本1850円(税込)。町内の小売酒販店で購入できる。 -
わら細工体験会
ミニチュアわら靴作り箕輪町郷土博物館は17日、わら細工体験会を開いた。13人がミニチュアわら靴作りに挑戦した。
郷土の身近な伝統技術に親しもうと初めて計画。わら細工に親しんでいる南小河内の大槻博一さんが指導した。
お正月に鑑賞できるミニチュアわら靴。大槻さんの説明と作り方の図を見ながら、制作に取り掛かった。「左右で大きさが違うぞ」「難しい」と力の入れ具合で大きさが異なってしまう人もいて、苦戦しながらも熱心に作り、完成したわら細工は各自持ち帰った。
わら草履を作った経験はあるが、わら靴は初めてという松島の安積三郎さん(78)は、「肩が凝った。せっかく作った貴重品。出来の悪い子ほどかわいい。これを見ながら一杯飲みたい」と話していた。 -
おはなしを楽しむつどい「絵本ライブ」
箕輪町で17日、おはなしを楽しむつどい「絵本ライブ」が町文化センターであった。200人近い親子が、絵本の好きなパパ達で結成した「パパ’s絵本プロジェクト伊那」の見せる、聞かせる絵本ライブを楽しんだ。
町民ら有志によるおなはしを楽しむつどい実行委員会の主催。子ども夢基金助成活動の4回企画の最終回。
「パパ’s絵本プロジェクト伊那」は、サンタクロースやトナカイの衣装で、「バナナです」「イチゴです」「ぼくのかわいくないいもうと」など絵本を読み聞かせたり、ギター演奏に合わせて歌った。
今回は、特に父親と一緒に訪れた子どもたちも多く、親子は楽しい読み聞かせに声を出して笑ったり、一緒に手遊びをして絵本の世界を満喫していた。 -
農事組合法人「みのわ営農」設立
農事組合法人「みのわ営農」の設立総会は17日、箕輪町文化センターで開いた。組合加入者310人が出席して組合の定款、加入者、役員などの全議案を満場一致で可決し、全町一円を対象とした法人を設立した。
みのわ営農は組合加入者数582、出資口数3万137口。出資金の1口額は100円(水田面積1アール)。
事業計画は、水稲の基幹作業の受託、受託米の販売、経理の一元的は事務処理。高齢農業者に代わる農業生産活動の実施、遊休荒廃農地の解消、園芸作物・農産加工等販売活動事業化なども検討する。
07年度の事業量計画は農作業受託が耕起・代掻き、田植え、収穫いずれも150ヘクタール。
理事長の市川隆男さん(松島)は、「役員一同、町の農業振興、地域活性のため、英知を結集していく。ご支援、ご協力をお願いする。農業経営の持続的発展を目指し、一歩一歩着実に進みたい」とあいさつした。
役員は次の皆さん。
▽代表理事・理事長=市川隆男▽理事・副理事長=柴正人(木下)日野国章(松島)▽理事・総務販売部長=荻原省三(木下)▽理事・作業受託部長=唐沢定夫(沢)▽理事・農地調整部長=那須千元(福与)▽代表監事=唐沢敏幸(中原)▽監事=柴一吉(木下) -
ふきはら大学で正月飾りづくり
箕輪町公民館の生涯学習講座「ふきはら大学」が15日、箕輪町文化センターであった。約15人が参加。町内在住の空間デザイナー、飯島博美さんを講師に迎え、正月飾りづくりに挑戦した=写真。
例年この時期に同講座では、クリスマスリースなど、手作りの作品制作に取り組んでおり、今年は正月飾りを選んだ。
参加者は、飯島さんが用意した松や南天、稲などをワイヤーで留め、水引や扇子を飾って正月らしさを演出。
参加者の一人は「初めてやったので難しい。何とか形になってくれれば」などと話しながら正月飾りづくりに励んでいた。
手作り講座は自分のアイディアを生かしてオリジナルの作品ができるため、参加者からも好評だという。 -
箕輪町民ゴルフ大会開催の記念植樹
箕輪町民ゴルフ大会(10月8日、伊那国際ゴルフ場)の第1回大会開催を記念し14日、大会出場者がみのわ天竜公園に記念の桜を植樹した。
ゴルフ大会は「極力行政に頼らずに自分達のコンセプト(ゴルフに対する日ごろの思い)を生かした自分達の大会を」と実行委員会を組織し、町、町教育委員会と共同開催。220人が参加した。
参加者全員が負担した大会事務費で記念植樹を計画。実行委員ら10人が、天竜川沿いの桜並木通りにソメイヨシノを植えた。「第1回箕輪OPEN開催記念」の碑も建てる。
実行委員会は今後、東京箕輪会、中京箕輪会の会員や町出身のゴルフ競技愛好者に大会参加枠の拡大、ゴルフ競技を一般スポーツ競技として更なる振興を図るため民間ベースによる「箕輪OPEN小学生スポーツ振興基金」(みのわもみじカップ支援基金)の創設を検討していくという。 -
ハンドメイドフェスタ
中心市街地に人が集まるイベントを-と、箕輪町松島の雑貨店ぷち・らぱん(戸田真理子代表)が企画した「ハンドメイドフェスタ」が16日、国道153号線沿い、ぷち・らぱん隣りの空き店舗を会場に始まった。17日までの2日間で、上伊那郡を中心に趣味や教室を開いている人たちによる手作り品が集まっている。
戸田さんが店内の一角をハンドメイド作品などの展示スペースに開放していることをきっかけに、「やり方によっては人が集まる」と、空き店舗を利用したフェスタを企画。上伊那郡や諏訪地区、岡谷市、高森町などから15組25人が参加した。
フリーマーケット形式で参加者が各自で展示販売。カントリー雑貨、プリザーブドフラワー、あみぐるみ、布小物、アクセサリー、とんぼ玉、パンなど個性豊かにそろった。会場には次々と人が訪れ、参加者と話をしながら作品を見たり、買い物を楽しんでいる。
「なかなか今回のような機会がなかったのでうれしい」「皆さんに知っていただくいい機会」と参加者。戸田代表は「人がたくさん来ていただければ、定期的に開きたい」と話している。
フェスタは午前10時縲恁゚後4時。問い合わせは、ぷち・らぱん(TEL70・8001)へ。 -
箕輪東小学校5年「ひだまり村」
06年4月、箕輪町立箕輪東小学校に「ひだまり村」が開村した。5学年に進級した「ひだまり学級」が、「ひだまり村」として新たな生活を始めた。
テレビ番組の「DASH村」にヒントを得た。村人は児童29人。村長に「ひょっこりひょうたん島」のドンガバチョ、副村長に担任の丸山伸一教諭が就任し、村のテーマとして『挑戦せずしてあきらめることはできない』を宣言した。教室では、操り人形の村長が村人を見守っている。
「ひだまり村の田畑や花壇を作ろう」を合言葉に、キノコの駒打ちから活動が始まった。
花壇作りは、同校グラウンド南東の県道沿いにある地域の花壇を再生した。利用されなくなり空き缶、空きビンなどが多く捨てられる状況を見て、花壇を整備してごみをなくそう-と、箕輪町環境教育プログラムへの参加にも位置付け、取り組んできた。
茂った木を切り、雑草を取る花壇作り。時には片隅で、40匹ものミミズ捕獲作戦も密かに行われた。
苗を育てマリーゴールド、ダリア、サルビアなどを植えた。「5月ころからいろいろな花を植え替えていたので、慣れていて皆と協力して手際よく進めることができた」。初夏から秋まできれいな花を咲かせ、人々の目を楽しませた。
花壇へのごみの投げ捨てはほとんどなくなったが、花がない冬の間、「ごみ捨て防止に役立てよう」と、大型看板も手作りした。村人皆の願いを込めた言葉『ごみ捨てないで きれいな箕輪町 ひだまり村』を刻んで設置。「遠くから見てみたらすごく良かった」と満足の出来となった。
畑では大豆、トマト、サツマイモなどを育てた。草地を開墾して果樹園も作り、副村長の家のブドウと桃の木を植えた。収穫したブドウは1人10粒くらい。「すっぱいのもあったけれどおいしかった」。大事に大事に味わった。
米作りでは、もち米を栽培し、44キロ収穫した。もちつき、とん汁作りで収穫を祝った。
「食は、普通は出されたものを食べるだけだが、自分で作るとすごく大事そうに食べたり、全然違う。主体的に関わったことは全部跳ね返ってくる。体験学習はすごい大事なこと。村の中でいろいろなことに挑戦し、勉強してきた。興味を持って取り組めてきたと思う」と丸山副村長は言う。
村には鈴虫や、「マイケル」「美江子」などと名づけられたカブトムシもやってきて、村人と一緒に暮らしてきた。
農作業や花壇整備がひと段落したこれからは、日本の文化に触れようと、収穫した大豆やサツマイモで昔からの日本の手作り料理に挑戦する計画。陶芸の取り組みも始まった。
「おじいさん、おばあさんから昔の知恵を学びたい」。地域の人に教わり、地域の人との交流も考え中。ひだまり村の挑戦はまだまだ続く。(村上裕子) -
箕輪町議会12月定例会一般質問
箕輪町議会12月定例会一般質問で14日、全国で相次ぐ地方行財政の不祥事発生について平沢豊満町長は、「官製談合はあってはならない」とし、「町については一切ない。官製談合ができないシステムになっている」と述べた。平出政敏議員の質問に答えたもので、町長は、「入札制度は先行したが、早くから一般競争入札を取り入れてよかったと思っている。現在の入札制度を変えることは考えていない」と答えた。
子育て支援センターについて藤田英文議員、唐沢荘介議員の質問には、「子育てサークルの声を聞いてどこかに支援センター的なものを設置したい」と答えた。
助役2人制実施期間の平出政敏議員の質問には、「私の任期の間は2人制を続けたい」とした。
防災計画についての唐沢荘介議員の質問に対し、防災協定について「新たにコメリの防災センターとの締結を考えている」とした。 -
箕輪町のふるさと大使、中島赳(たけし)さんが町内の保育園にお菓子をプレゼント
箕輪町のふるさと大使、中島赳(たけし)さん(71)が15日、町内9つの保育園に通う約870人の園児に菓子をプレゼントするため、箕輪町を訪れた。
中島製菓(本社・愛知県名古屋市)の創業者として、昨年まで会長を務めていた中島さん。ふるさと大使を務める縁で、8年前から町内の保育園に自社の菓子を提供してきた。自身が来町するのは3回目。この日は、町内の5園を回った。
木下北保育園では、サンタクロースの衣装をまとって園児の前に登場。「サンタさんは来年も再来年もみなさんに会いたいので、元気で仲良くして下さい」と呼びかけた。
園児らは、歌と踊りを中島さんにプレゼント。帰り際には「また来てね」と笑顔で手を振っていた。
中島さんは小学3年生からに高校卒業までを疎開先である箕輪町で過ごし、現在は中京箕輪会の会長を務めている。 -
天竜川堤防結果の報告書案 「将来見据えた内容に」
第3回天竜川上流域豪雨災害対策検討委員会(北澤秋司座長)は13日、箕輪町の伊那プリンスホテルなどで開いた。これまで協議してきた、同町松島の天竜川の堤防決壊の被災原因、復旧工法などをまとめた報告書案について意見を交わした。
国土交通省天竜川上流河川事務所の呼び掛けで集まった委員は、大学教授など治水関係者7人で構成。8月中に2回の委員会を開き、堤防決壊の原因を「増水で河床が下がり、堤防基礎部分の下から洗掘した」と発表し、本復旧工事に向けて、河床へコンクリートブロックを敷く竏窒ネどの工法を提案した。
これらの堤防決壊のことを中心に記載した報告書案には、天竜川上流域の災害対策のあり方として、水防拠点の整備やIT整備計画案も盛り込んだ。堤防決壊場所の緊急復旧跡地を根固めブロックなどの資材置き場にする予定。
この日は、委員のほか事務所関係者ら約30人が本復旧工事(11月14縲恬・N3月29日)が進む堤防跡を視察し、基礎部分の洗掘の状態などを確認。現地視察の情報も書き加え、事務所は、報告書を本年度中にはあらかたの形に整えたいとしている。
信州大学名誉教授の北澤座長は「これから先の天竜川の将来像も見据えた内容の報告書にしていきたい」と話した。
箕輪町松島の本復旧工事現場を視察する委員ら -
箕輪の伝説の大型紙芝居
せせらぎ会が箕輪東小で読み聞かせ箕輪町の箕輪東小学校で12日、読書週間の行事で、朗読ボランティアの箕輪町図書館サークル「せせらぎ会」が、箕輪町の伝説を紹介する大型紙芝居を全校児童に読み聞かせた。
町郷土博物館が10、11月に開いた特別展「みのわの伝説」の関連行事で、せせらぎ会がみのわの伝説を紙芝居で紹介していたことから、児童に地元の話を紹介してほしい-と依頼した。
せせらぎ会の来校は初めて。会長ら5人が「あばれ天竜」「八乙女物語」の2作品を読んだ。児童は、町内の八乙女地籍の名前の由来の話などにじっと聞き入った。
読書週間は11日から19日まで。図書委員会のパネルシアター、母親文庫の劇などの企画があり、毎朝の読書や家庭読書にも取り組んでいる。 -
箕輪町警部交番連絡協議会
交番に支援物資贈る箕輪町警部交番連絡協議会(24人、小林紀玄会長)は8日、町の安全のため歳末特別警戒でパトロールに励む交番の署員に支援物資を贈った。
協議会は夏と冬の年2回、支援物資を届けている。今回はカップ麺12ケース、切りもち20キロ、栄養ドリンク50本を届けた。
役員8人が訪れ、小林会長が「町民が安心安全で暮らせるため、昼夜を問わず勤務いただいている。年末年始は事件事故の多発が予想される。支援物資を糧に活躍をお願いしたい」とあいさつした。
倉田千明所長は、「歳末特別警戒中で金融機関やコンビニを回っている。支援いただき大変ありがたい。署員の支えになる。町の安全確保のためがんばりたい」と感謝した。
今年1月から11月末までの町内の窃盗犯数は、空き巣・忍び込みなど侵入盗が多く15件。車上狙いは38件。「車も気持ちもしっかり鍵をかけて」と話し、交通事故防止や、飲酒運転をしないなど交通ルールを守った運転も呼びかけている。 -
箕輪南小で職員劇
箕輪町の箕輪南小学校で12日、読書旬間行事の一環で、職員劇があった。本「もりのクリスマス」を南小バージョンにしたオリジナル「南小のクリスマス」を熱演し、児童を楽しませた。
本を読むだけでなく活用する方法の一つとして劇化することを紹介する目的もある職員劇。職員の個性を生かした台本で、“ニック先生とゆかいな仲間たち”が出演した。国際交流員のニコラス・キンレッドさんがサンタクロースを演じ、先生たちに運動するためのタイマー、赤い目に効くニンジン、眼鏡などをプレゼント。楽しいせりふや動きに児童は笑いながら見入っていた。
劇の前後はニュース番組仕立てで、6年生が協力し、ニュースキャスターや劇中のコーラスなどを担当した。
南小の読書旬間は15日に始まる。校内には読書歴、親子ですすめる本、手紙、制作した本の帯、「椋鳩十」シリーズから自由に選んだ本の感想文など、各学年ごとに工夫を凝らしたテーマで展示発表している。