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【記者室】放置自転車整理
駅の駐輪場に放置されている自転車の整理作業があった。箕輪町内の駅3カ所で合計37台。持ち帰りを求める警告札を付けた後、実際に持ち帰ったのはわずか1台。結局36台もの自転車を町が回収した▼年1回の整理作業で、昨年と台数はほぼ同じ。毎年30台を超える自転車が放置されているのが現状だ。警察によると、盗んだ自転車を放置するケースもあれば、使えなくなって捨てているケースもあるという。防犯登録によって判明した持ち主に引き取りを求めても、なかなか取りに来てくれないようだ▼自分の足として利用し、大いに役立っていたであろう自転車を、所有者は責任持って片付けるべきだろう。処理の面倒さから公共の駐輪場に放置するのは論外である。(村上記者)
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健康増進・母子保健計画見直し検討委員会
箕輪町は31日、健康増進・母子保健計画見直し検討委員会を町保健センターで開いた。本年度は、健康増進計画と母子保健計画の中間評価、見直しの年で、二つの計画を一本化した計画を策定する。町は今後、計画策定のため検討委員会に意見を求めていく。
初会合で委員9人を委嘱。永岡助役が「論議いただき、助言、ご意見をいただければありがたい」とあいさつした。
母子保健計画は02年度、健康増進計画は03年度がそれぞれ計画推進初年度で、評価・見直しの本年度は6月に町が評価をした。
委員は、健康増進計画と母子保健計画の説明、中間評価の結果説明などを聞いた。
今後は、07年度から一本化した計画を推進するため、8月に素案を作り、9月の第2回委員会で協議、10月に原案を作成し11月の第3回委員会で協議する。12月に町議会に示し、07年1月に計画を策定する予定。 -
箕輪町松島
天竜川堤防決壊個所の緊急復旧工事完了7月の梅雨前線豪雨により決壊した箕輪町松島の天竜川堤防の緊急復旧工事が31日午後3時、完了した。国土交通省天竜川上流河川事務所が発表した。
緊急復旧工事は、被災前の堤防機能を確保するためのもので、盛土、連節ブロック張り、舗装などを施した。
同事務所は工事完了により、18日午後10時から継続していた非常体制を解除した。 -
ながた自然公園営業再開
一部施設を除き利用可梅雨前線豪雨により被害をうけた箕輪町長田のながた自然公園が、一部施設を除き営業を再開した。
利用できるのは、マレットゴルフ場「ながたコース」、テニスコート3面(北側ナンバー5、4、3)、キャビン、ツリーハウス、テントサイト、アスレチック、焼肉場。
マレットゴルフ場の自然公園コースは利用できない。
自然公園内にはまだ危険個所が何個所かあるため、みのわ振興公社は、「立ち入り禁止区域には絶対に入らないでください。区域外でも雨の日は特に注意してほしい」と呼びかけている。
また、マレットゴルフ場の混雑が予想されるため譲り合ってプレーしてほしい-と協力を求めている。
公社が管理するかやの山荘、かやの高原の利用再開は未定。 -
箕輪町災害支援ボランティアセンター
町福祉センター内に移設箕輪町災害支援ボランティアセンターは31日、沢のニューライフカタクラ跡地から町福祉センターに開設場所を移動した。今後は福祉センター内で業務をする。
ボランティアセンターは町民のボランティア登録を受け付け、北小河内中村地区など支援要請のあった地域にボランティアを派遣。29、30日は箕輪町災害復興支援重点日で、29日は229人、30日は244人が中村地区で土砂片付けや屋内外の清掃などに取り組んだ。
支援要請は、住民の要望を常会長が取りまとめ、ボランティアセンターに伝えるが、31日は支援要請がなく、ボランティアは派遣していない。
ボランティア登録受付は3日まで。登録はボランティアセンター(TEL090・2149・3551)へ。 -
災害復興支援重点日
北小河内中村地区でボランティアが作業箕輪町災害復興支援重点日の29日、土石流被害のあった北小河内中村地区で、町災害支援ボランティアセンターに登録したボランティア229人が、土砂の搬出や外壁、サッシの掃除などに取り組んだ。
ボランティアセンターは町民のボランティアを募り、27日から本格的な支援を始めた。29、30日を町災害復興支援重点日とし、集中的な手伝いを計画。ボランティアのほか地元区民らも参加した。
中村地区住民の要望に応じてボランティアを配置。土砂の搬出が主で家の周りや庭、車庫などにたまった土砂を運び出した。土砂は固まっているためかき出すだけでも一苦労。重い土砂を一輪車で何度も運ぶなど、汗をかきながら進めた。町保健福祉課による消毒作業も同時に行われた。
住民は、「ボランティアの人が毎日来てくれるおかげで、ここまで片付いてきた。本当に助かる」と話していた。
町内のほかの被災地域は、地元住民で対応するとしてセンターに派遣要請はなく、北小河内地区のみに派遣した。30日は約130人が作業する予定。
ボランティアセンター(ニューライフカタクラ跡地)は、町民のボランティア登録を受け付けている。登録は同センター(TEL090・2149・3551)へ。 -
箕輪町内駅駐輪場の放置自転車を回収
箕輪町住民環境課は28日、町管理の駅駐輪場の放置自転車整理作業で、5日に持ち帰りを求める警告札を付けた自転車で依然として放置されていた36台を回収した。
駅駐輪場は木ノ下駅、伊那松島駅、沢駅の3カ所。指定期日になっても持ち帰らない場合は放置物件として処理する内容を記した警告札を付けた自転車は37台。持ち帰りは松島駅で1台のみだった。
回収作業は伊那警察署箕輪町警部交番、JR東海伊那松島駅と木下区関係者が立会った。自転車はしばらくの間、町施設で保管し、その後クリーンセンター八乙女で処理する。 -
箕輪町の天竜川堤防決壊個所 復旧工事順調に進む
大雨の影響で決壊した箕輪町松島区の天竜川堤防の復旧工事は27日現在、盛り土の上にコンクリートブロックを積み上げる作業に取り組んでいる。近くでは、電力会社の高圧線鉄塔の倒壊対策の作業も進められ、それぞれの現場作業員らは慌ただしく働いている。
東京電力の鉄塔(高さ約48メートル)は26日までに、全体の半分となる上部25メートルを除去。倒壊すると町上水道取水施設へ影響が出るので、安全を確保するための作業をした。
決壊後は送電を中止。倒壊対策の支線を張る応急措置や、水流で洗われた基礎部分の補強などは作業済みだ。
送電再開は堤防の復旧工事が終わった後、上部を組み立て直してからの予定となる。
東電の鉄塔より上流約50メートルの位置にある、中部電力の高圧線鉄塔(約31メートル)は27日、153号バイパスを開放するため、バイパスから張った支線の重りの位置を護岸内に移した。
送電は継続。鉄塔の足場4角を丸太などで囲み、土を盛るなどの補強作業は終えている。
堤防の復旧作業に取り組む、国土交通省・天竜川上流河川事務所(駒ヶ根市)は、今月中を目途に仮堤防の完成を目指す。本格的な堤防施工は、川の水量が減る「非出水期」の10月以降の着工を予定している。 -
箕輪バイパス片側通行止め解除
箕輪町松島の国道153号箕輪バイパスJR飯田線跨線橋の片側通行止めは28日午後5時、解除になった。
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三日町長生クラブでヒヤリ地図作り
箕輪町の三日町長生クラブは27日、三日町公民館であった交通安全教室でヒヤリ地図作りをした。三日町地区の地図上に、交差点などヒヤリとした経験のある場所にシールを張り、危険個所を確認した。
ヒヤリ地図作りは、町交通安全協会が町内の長寿クラブの会合などに出向き、作り方を指導している。北小河内地区から始まり、三日町が2番目。
ヒヤリ地図は歩いていて、または自転車、電動車いす、自動車に乗っていてヒヤリとした場所にシールを張る。その状況を話し合うことで、交通事故防止のための注意点、自治体や警察に要望する対策などが明確になる。
長生クラブの会員は、歩行中にヒヤリとした場所を中心に次々とシールを貼った。
ヒヤリ地図は今後、公民館に掲示し、公民館を訪れた人がヒヤリ個所を追加していく。
町安協の小林交石会長は、「箕輪町は高齢者の事故が多い。特に自宅近所が多いので、夜間はなるべく出歩かない。出かけるときは反射材をつけたり、白色など目立つ服を着て交通事故に気をつけて」と注意を呼びかけた。 -
衆議院災害対策特別委員会が豪雨被害の現地調査
天竜川堤防決壊被害を視察衆議院災害対策特別委員会は28日、梅雨前線豪雨で被害を受けた諏訪、上伊那地域を訪れ現場調査した。上伊那地域は、箕輪町松島の天竜川堤防決壊個所で仮堤防設置工事の説明を聞いた。
特別委員会の大野松茂委員長はじめ理事、委員ら8人が訪れ、県知事や市長会長、町村会長、視察地の首長らが対応した。
天竜川堤防決壊個所では、天竜川上流河川事務所の三上幸三所長が現状を説明。大野委員長は、「手早く使命感をもって地元の皆さんが取り組んでくれたため、ここまでの復旧ができた」とし、今後の国の対応については「要望をすでにいただいている。恒久的堤防設置のため早急に検討したい」と話した。
箕輪町は、天竜川堤防の早期復旧、釜口水門からの最大放流に対応する堤防整備、土石流発生地域への治山などの対策、被害のあった中小河川や道路の復旧などを要望した。 -
【記者室】伊那市伊那部、駒ケ根市赤穂…
伊那市伊那部○番地、駒ケ根市赤穂○番地、箕輪町中箕輪○番地…。目指す場所がどの辺りなのか、これじゃ全然分からない竏窒ニいう経験をお持ちの方は多いのではないだろうか▼取材で訪ねる家を探すのにえらく時間がかかってしまうことが筆者にもよくある。事件などの場合には一刻も早く現地に急行しなければならないのに、血眼になって住宅地図をにらみつけ、しらみつぶしに探してみても一向に見つからない。誰か何とかしてくれないものか▼それにしても人間の住む場所を表すのが数字というのは何とも味気ない。対して錦町、水神町、辰見町などはそれぞれに味わい深い趣きがある。歴史や由来を想像させるそんな地名を後世に大切に残していきたいものだ。(白鳥記者)
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箕輪町公民館あざみ学級で料理教室
箕輪町公民館のあざみ学級(受講生7人)はこのほど、町文化センターの調理室で料理教室を開き、五平もち作りを楽しんだ。
受講生の希望で初めて講座に料理教室を盛り込んだ。町食生活改善推進協議会の会員2人を講師に、五平もち、小松菜の卵スープ、キュウリのからし漬けの3品を作った。
伊那谷名物の五平もちは、炊きたてのご飯をすりこ木で半つぶしにし、平たく丸め、フライパンで両面を焼いて焼き色をつけた。クルミ、茶、サンショウの入ったみそを塗り、もう一度軽く焼いて出来上がり。皆で手際よく調理した。
即席のキュウリのからし漬けは、「簡単でいい」と好評で、講師が作ってきた本来のからし漬けと食べ比べもした。 -
中学生カナダホームステイ&語学研修の旅
箕輪中学生を激励箕輪町は26日、カナダホームステイ&語学研修の旅に参加する箕輪中学校の生徒の壮行会を中学校で開いた。
研修は31日から8月12日までの13日間。カナダのレスブリッジに滞在し、ホームステイしながら語学研修や校外活動をする。カナディアンロッキー見学やバンフ市内観光もある。
箕輪中学校からは2年生6人が参加する。全員が初めての海外経験となる。
小林通昭教育長は、「日本を離れ全く知らない家でホームステイする。箕輪中の代表、町の代表として自覚を持ち、身振り手振りを交え、深い交流をしてほしい。文化の違いを学び、皆の生活に生かし、箕輪中の皆にも貴重な体験を報告して」。北原秀樹校長は「自分の持っているものをそのまま伝えてきてほしい。今でしか、ここでしかないことを存分に楽しんで、大きくなって帰ってきて」とそれぞれ激励した。
中学生は、「生活の違い、文化の違いを学びたい」「今の英語力を試したい」「ホームステイ先の家族と交流を深め、楽しく学びたい」と抱負を語った。
上伊那地区の参加は旧伊那市10人、旧高遠町・長谷村6人、宮田村1人、箕輪町6人、南箕輪村8人の計31人。 -
北小河内地区住民に今後の災害対応を説明
箕輪町、伊那建設事務所、町社会福祉協議会は26日夜、梅雨前線豪雨により土石流被害のあった北小河内地区で住民説明会を開いた。住民約50人が、今後の復旧工事の対応やボランティアセンターなどについて北小河内公民館で説明を聞いた。
26日正午、町は中村地区と久保南部竹の腰地区周辺の避難勧告を解除。理由として▽天候の回復▽防災ヘリコプターで新たな崩落や上流に水たまりなどがないことを確認▽土石流センサーを設置▽仮えん堤設置工事の決定-を示した。
避難所は、北小河内公民館を避難所として残すが、体制は縮小すること、寝具は用意しておくので自主避難はできるが食事の用意はないことも説明した。
土石流センサーは2カ所に3個設置し、25日から監視している。土石流の発生を感知すると地区内3基のサイレンが鳴る。
今後、土石流が発生した場合の避難基準は、上古田の雨量観測所で、降り始めからの総雨量が40ミリに達したとき、または1時間に10ミリの降雨があったとき。土石流センサーが感知した場合も含め、速やかな避難を呼びかけると同時に、「危険があると感じたときは事前に逃げてほしい」と話した。
仮えん堤は伊那建設事務所が、竹の腰公園の図書館から40縲・0メートル上流に設置する。計画では幅20メートル、高さ4メートル弱。1トンの土のうを4段積む。7月中の完成を目指す。
ボランティアセンターは、登録ボランティアによる手伝いが始まるため、屋内の片付けなど細かな作業の要望受付を説明。「遠慮せずに要望を出してほしい」と話した。 -
箕輪町内の避難勧告すべて解除
箕輪町は26日正午、北小河内の中村地区と久保南部竹の腰地区周辺に発令していた避難勧告を解除した。これにより町内の避難勧告はすべて解除になった。
町は午前11時の本部会議で、今のところ安全が確認されたとして解除を決めた。25日夕方に県の防災ヘリコプターが北小河内上空を飛んだ際、上流に水たまりなどは確認されなかったという。今後は自主避難となる。
復旧作業が続く中村地区では26日も、地元のボランティアと県職員41人が住民と共に作業した。重機による作業は、地区内の町道と水路確保を優先。水路のふたを開け、流れてくる水はすべて道路北側の水路に流れ込むよう対策している。
伊那建設事務所は、竹の腰公園上に仮えん堤を設置する。町が対応している町道の整備が済み次第着工し、今月中の完成を目指す。 -
災害支援ボランティア本格始動へ
登録ボランティア募る箕輪町が26日正午、北小河内の中村地区と久保南部竹の腰地区周辺に出していた避難勧告を解除し、町内すべての避難が解除されたことに伴い、町災害支援ボランティアセンターは27日から、登録ボランティアによる支援を本格的に始める。ボランティアの登録を受け付けている。
29、30日を町災害復興支援重点日とし、集中的な手伝いを計画。支援地は町内の被災場所。「同じ町に住む仲間として、ぜひ力を合わせてがんばっていきたい」という。
センターは沢のニューライフカタクラ跡地。ボランティア登録の受付は町内の人。受付時間は午前9時縲恁゚後4時。作業当日は午前9時にセンターに集合。作業のできる服装で、健康保険証、弁当、飲み物、スコップ、軍手などを持参する。
事前登録は26日までに個人45人、企業や市民団体など11団体。27日は個人と団体で20人以上が支援作業にあたる予定。
登録は同センター(TEL090・2149・3551)へ。 -
箕輪町上古田
これからの農業林業を考えるEグループが草取り作業箕輪町上古田の住民組織「これからの農業林業を考えるEグループ」(唐沢光範グループ長)は26日、観光農園を目指し柴桜など花を育てている農地で、草取り作業をした。
Eグループは、箕輪町第4次振興計画策定で地域計画を作るために04年度に区で組織したグループの一つで、農業林業を担当。計画策定後も、遊休荒廃農地を無くし地域を活性化させようと、話し合いやボランティア活動を続けている。メンバーは11人。応援者もいる。
作業は、Eグループが借りている上古田グラウンド東の遊休農地7アール。柴桜を増やそうと春に苗を植えた。今は朝顔も育っている。
出勤前に参加した9人は、柴桜の畝の間と朝顔畑の草を抜き取ったり、機械で耕すなど、約1時間の作業に精を出した。 -
子育て学級でリトミック
箕輪町公民館の子育て学級はこのほど、リトミックを町文化センターで楽しんだ。子どもたちはピアノ演奏の音楽にのって動物に変身するなどして元気に体を動かした。
辰野町で音楽教室を主宰する玉田恵美子さんが指導。12組の親子が参加した。
子どもたちは、お母さんと一緒に黄色や赤色などさまざまな色の長靴をはくまねをしたり、カエルになってピョンピョン飛び跳ねたり。床に寝そべったお母さんの背中に乗ってカタツムリに変身し、お母さんが腹ばいのまま前進したり、後退したりすると楽しそうに笑っていた。
カッパに変身では、紙皿を頭の上にのせて落とさずに歩くことに挑戦。ピアノの音に合わせて上手に歩ける子もいたが、多くの子は紙皿がするりと落ちてしまい、何度も何度も頭にのせる、落ちるを繰り返して遊んでいた。 -
箕輪町松島北島地区の避難勧告解除
箕輪町は25日午前10時、天竜川堤防決壊により松島北島地区の一部に出していた避難勧告を解除した。これにより松島地区の避難はすべて解除になった。
北小河内の中村地区と久保南部竹の腰地区周辺の避難勧告は続いている。
中村地区と竹の腰地区の住民に対し午前8時、雨のため土砂災害の危険があるとして町が避難を呼びかけ、40世帯63人が北小河内公民館に避難した。中村地区の集落を通る町道は一時、5、6センチの水かさの土混じりの水が川のように流れたという。午前10時30分には帰宅を許可した。町保健福祉課は同日午後、中村地区に初めて消毒作業に入った。
町によると、19日未明に中村地区で発生した土石流は全長1300メートル、幅20メートル、3縲・万立法メートルの規模だったという。
土石流や崩落の被害があった上古田地区は25日午前10時現在、正全寺北の山の崩落危険個所は24日から変化はない。正全寺南の滝の沢は県が土のう積みを手配、上古田グラウンド北の山の田は県の手配で土のう積み作業をした。
これまでの町内の住宅被害(25日午後2時30分まとめ)は、一部損壊2件(中村地区)、床上浸水8件(中村地区)、床下浸水34件(北小河内、下古田、沢、富田、長岡、木下)の合計44件。このほか中村集会所が床上浸水、空家と工場兼住宅で床下浸水4件があった。 -
ながた自然公園利用中止続く
箕輪町のながた自然公園は、長雨による被害でテニスコート西の法面崩落やマレットゴルフ場の自然公園コースの出水などの被害を受け、利用できない状態が続いている。
利用できないのはキャビン、ツリーハウス、テントサイト、焼肉、アスレチック、マレットゴルフ場、テニスコート。
最も被害の大きいマレットゴルフ場自然公園コースは、一時は川のような状態になり、地面が崩れてトイレが落ちた。旧管理棟の小屋は地面の崩れが進行したため移動した。出水は現在も続いている。長田コースは大きな被害はないが、土砂が入り込んでいる。
公園を管理するみのわ振興公社は、危険個所にロープをはって立ち入り禁止措置をしたほか、水抜き作業などの対応をしている。
ながた荘、ながたの湯は通常通り営業している。 -
りんごオーナー園開園祭
箕輪町りんごの木オーナー園が23日、開園した。オーナーは、町内4カ所の園で好きな木を選んで名札を取り付けた。
オーナーの申し込みは146人、187本。開園祭には67人のオーナーが家族と共に訪れた。
今年でオーナー3年目という岐阜県の家族5人は、実が多く着いている木を探して園内を歩き、気に入った木に名札を縛り付けた。「去年はものすごく収穫できた。みつが入っていてとてもおいしかった。今年も楽しみ。期待しています」と話していた。
園主によるとリンゴの生育具合は、「実の大小の差があって心配していたが、平年以上の出来になってきて今のところ順調。台風がなく、ずっと天候がよければ去年より期待できそう」という。
オーナーは梨選果場で、五平もち、トウモロコシ、ブルーベリーを味わって交流。ブルーベリー狩りの体験もした。収穫祭は11月19日を予定している。 -
北小河内久保南部竹の腰地区住民に避難勧告
箕輪町は24日午前7時、雨により土砂災害の危険があるとして、新たに北小河内久保南部竹の腰地区に避難勧告を出した。8世帯29人。午前10時、復旧作業をしていた中村地区と竹の腰地区の住民に避難を呼びかけ、南小河内公民館に避難した。午後3時、南小河内公民館を閉鎖し、北小河内公民館のみ開設している。
上古田地区では23日午後7時から24日午前8時まで、長雨による地盤の緩みから送水管が破損する恐れがあるため、町が給水を止めた。対象は237世帯785人。町は水の汲み置きなどの協力を求めたほか仮給水所を設置。上古田水源とは別の箕輪ダムからの水源を引く対応で、実際に給水が止まった世帯は少なかったという。 -
箕輪町災害支援ボランティアセンター設置
箕輪町社会福祉協議会は24日、災害支援ボランティアセンターを沢のニューライフカタクラ跡地に設置した。ボランティアの事前登録を受け付けている。
ボランティアの作業場所は、土石流災害のあった北小河内中村地区が中心。作業内容は土砂の片付け、土砂が入った屋内の片付け、食事の用意、避難者の話し相手などの予定。ボランティアは手弁当、無報酬。町の避難勧告解除後に活動を始める。
事前登録は24日までに個人8人、企業や市民団体など6団体が登録している。
ボランティアセンターには、NPOや県社会福祉協議会、量販店などから町社協に送られた支援物資を運び込んだ。物資は飲料水のほか作業に使うスコップ、水切りモップ、デッキブラシ、ホース、ジョウロ、長靴、タオルなど。
ボランティア登録を受け付けるのは町内の人で、受付期間は8月11日まで。受付時間は午前9時縲恁゚後4時。ファックスは毎日24時間受け付ける。登録の連絡先はTEL090・2149・3551、FAX79・6770へ。総務はTEL090・4011・6157、ボランティアのニーズはTEL090・5753・7530へ。 -
床上・床下浸水住宅の消毒始まる
箕輪町は22日、床上・床下浸水被害のあった住宅に、病原菌などへの対応のため消毒作業をした。
浸水被害のあった家屋は、赤痢などの感染病の発生を防ぐため、消毒が必要になる。山から流れた水は、山中には動物の死骸などがあり病原菌の心配があるという。
区を通しての取りまとめと、町広報の呼びかけで申し込みがあったのは19件。
町保健福祉課職員が下古田地区から作業を開始。住宅の周りに噴霧器で消毒液を散布し、その上から石灰をまいた。沢、長岡、木下、富田地区でも作業した。 -
天竜川堤防決壊個所の応急復旧工事完了
堤防高さ確保の工事へ国土交通省天竜川上流工事事務所は、箕輪町松島の天竜川堤防決壊個所の応急復旧工事が、21日午後7時半に完了したと発表した。現場では引き続き、決壊前の堤防の高さなどを確保するための緊急復旧工事が進んでいる。
応急復旧工事は、河岸侵食の拡大を防ぐため、大型土のうや根固ブロックを投入した。今後も根固ブロック投入などの工事をする。 -
ヘリコプターで被災状況を確認
箕輪町は22日、町内の被災状況を自衛隊のヘリコプターで上空から確認した。
平沢豊満町長、福島朝雄消防署長、防災、林務、広報の各担当職員の計5人が搭乗。箕輪中学校グラウンドから離陸し、約30分間の飛行で、土石流が発生した北小河内中村地区をはじめ桑沢川、深沢川、箕輪ダム、林道日影入線、林道中樽線などを確認した。
町によると中村地区は、竹の腰公園東側の山で中の沢から土石流が発生。もう一つの沢からも土石流が中の沢に入り込み、同じルートで公園に向かって流れた。箕輪ダム近くや林道日影入線と日向入線の合流点近く、大出深沢線などでも崩落個所があったという。 -
北小河内中村地区
住民とボランティアが土砂の除去作業土石流災害のあった箕輪町北小河内中村地区で22日、ボランティア約250人が住民と共に土砂などの除去作業に取り組んだ。
ボランティアは、北小河内区民200人余と、県が災害支援のため派遣した県職員40人。竹の腰グラウンドの200メートル手前までしか重機が入れず、生活道路約500メートルの間で作業した。
個々の住宅敷地内に入り込んだ土砂をスコップ、くわ、バケツなどでボランティアが道路までかき出したり、水路にたまった土砂を引き上げ、町建設業協会の重機でトラックに積んで北小河内神社脇に運び出した。布団や畳、屋内や庭のごみなどは空き地に運んで分別した。
被災した施主を心配してかけつけた工務店も、急ぎ社員や外注業者を集め20人余が土砂除去作業に協力した。
区役員は、「土砂で家に入れない人もいた。土砂があるだけでも滅入ってしまう。ボランティアの協力で少しでも元の生活に戻れるようになれば」と話した。
住民の男性(67)は、「日にちと時間の感覚がなくなってしまった。今は、開き直って後のことは考えないようにしている。避難所で食事のお世話をしてもらって、区の方も手伝ってくれて申し訳ない」と話していた。
北小河内公民館では18世帯54人が避難生活を続けている。23日は、町消防団第6分団が作業する。 -
大雨…イベントに影響
みのわ祭り中止箕輪町は21日、みのわ祭り実行委員会小委員会を町役場で開き、豪雨により災害が各地で発生していることから、みのわ祭り中止を決定した。過去に延期はあったが中止は初めて。会議は、小委員会委員のほか15区の区長も出席して協議した。
町内では22、23日のながた自然公園で予定されていた日中友好キャンプ(長野県日中友好協会青年委員会・女性委員会主催)、23日の町長寿クラブ連合会マレットゴルフ大会が中止。
南箕輪村内のイベントは、22日のみんなの畑作業が延期、23日の2006上伊那労福協まつり(上伊那地区労働者福祉協議会主催)、消防団水難救助訓練、特別養護南箕輪老人ホーム夏祭りが中止。 -
箕輪町・上古田で斜面崩落など大雨災害依然
箕輪町では21日も、山や土手の崩落などの情報が役場に入っている。
上古田グラウンド西の山では、斜面が崩落した。土砂や、なぎ倒された木々が流され、下流の休耕田が土砂に埋まった。
崩落した斜面は、西部箕輪土地改良区の畑地かんがい用水用ため池の西。山に入った地元住民が20日に発見し、区長に連絡した。斜面が大きく崩れ、木が何十本と倒れたほか、沢が深くえぐれている。発見した住民は「本当にびっくり。このまま被害が止まってくれればいいけど」と話していた。
箕輪町は21日午前9時、松島の北島地区以外の地域に出ていた避難勧告を解除。午後5時、北島地区の避難指示を避難勧告に切り替えた。北小河内中村地区は避難勧告が続いている。
国道153号線バイパス(松島交差点から熊野坂下交差点)は午前9時に全面通行止めを解除し、約200メートル区間の片側交互通行になった。