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育てた花で地域環境美化
箕輪西小3年生が福祉施設に花を贈る箕輪町の箕輪西小学校3年生(17人、上野平和教諭)は7日、総合的な学習で育ててきた鉢花を、上古田にある老人福祉施設「グレイスフル箕輪」にプレゼントした。
3年生は総合的な学習で花作りに取り組んでいる。育てた花を学区内や老人施設などに配り、地域の環境美化を考えると同時に、地域の一員として環境美化に関わる役割を担うねらいで、花いっぱい運動も推進している。
サルビア、サフィニア、マリーゴールドの3種類16鉢を届け、施設を利用しているお年寄りに水やり、肥料を与える回数など花の育て方を説明した。育て方を書いた画用紙と液肥も贈った。花はグループホーム前などに花の色や鉢の高さなどを考えながらきれいに並べた。
利用者は、「今日はありがとう。勉強と花の世話を両立させてね」と笑顔で話した。施設では職員と利用者で花を世話していくという。
3年生は、熱心に花の世話に取り組み、鉢花のほか学校花壇で切花を栽培。百日草やケイトウなどを全クラスに配り、学校中を花で飾っている。西部診療所にも花13鉢を届けた。上野教諭は、「花作りを通して生き物を大切にする気持ちや、水やりなど毎日継続する気持ちが育っている」という。
町は本年度、子どものころからの環境教育を重視し、学校と連携して環境教育プログラムに取り組んでいる。各学校でプログラム実施に必要な予算を町が確保する。今回の花のプレゼントもプログラムの一環で、町が支援したプランターや肥料を使って栽培した。 -
05年度箕輪町農集排特別会計
科目「項」の間で予算流用箕輪町の05年度農業集落排水処理施設特別会計決算で、地方自治法に抵触する科目「項」間の予算流用があったことが監査委員による決算審査意見書で指摘された。平沢豊満町長は6日の町議会で、「予算執行者としておわび申し上げる」と陳謝した。課長級職員にはすでに再発防止と適切な財務処理を徹底しており、今後一般職員も含めた講習会を開くことを説明した。
歳出予算で、農業集落排水処理施設管理費の公課費(消費税)の予算不足が見込まれたため、33万1千円を農業集落排水事業費の工事請負費から流用した。科目「目」「節」間の流用はできるが、「項」は議会議決が必要で、流用はできない。 -
天竜せせらぎロードプロジェクト
天上河川事務所に護岸整備計画を提出箕輪町内の天竜川堤防道路を町民皆が憩える親水護岸の道に整備しようと取り組む住民有志の会「天竜せせらぎロードプロジェクト」(小池茂治会長)は5日、河川を管理する国土交通省天竜川上流河川事務所(駒ヶ根市)に護岸整備の計画案を提出し、説明した。
計画案は、プロジェクトの運営委員会がまとめた素案を、8月31日の第4回会議で承認した。内容は▽未舗装部分の舗装▽ベンチやあずまやの設置▽北小河内排水処理場近くへのトイレ設置▽桜や花桃などの植栽▽箕輪橋と十沢橋の2カ所で橋の下を潜るアンダーパス道路の整備-など。
小池会長、副会長の唐沢文生さんと小林ふさ子さん、事務局2人が訪れ、地図などを使いながら計画案を説明した。
今後は、計画案の事業が実施可能かどうか天竜川上流河川事務所の回答を待って、活動を協議していく。 -
箕輪町議会9月定例会開会
箕輪町議会9月定例会は6日開会し、05年度一般会計など決算認定、06年度補正予算案、放置自動車等の発生防止及び適正な処理に関する条例制定、課設置条例の一部改正など19議案を上程した。公共下水道箕輪浄水苑の建設工事委託に関する基本協定を即決し、議案18件と陳情1件を委員会に付託した。箕輪町土地開発公社、みのわ振興公社のそれぞれの経営状況報告もあった。
放置自動車等の発生の防止及び適正な処理に関する条例案は、町の良好な生活環境を保全し、地域の美観の保持と公共の場所の機能の保全を図るねらい。自動車など放置の禁止、放置の発見や通報があった場合の調査、警告、撤去勧告、移動、撤去及び処分などを定める。放置自動車などの所有者が撤去命令に従わない場合20万円以下の罰金に処する罰則や両罰規定も盛り込んでいる。可決された場合、10月1日から施行。罰則と両罰規定は07年1月1日から。
課設置条例の一部改正案は、総務課と税務財政課を再編し、総務課、経営企画課、税務課を設置する。現行の6課から7課になる。03年から進めてきた課の統廃合に加え、総合的な行政経営の推進の観点から更なる見直しをし、一般も含む組織検討委員会で検討した。10月1日から施行したい考え。
経営企画課は町政の総合的な経営、国及び県の施策との総合的な調整、予算の編成や執行管理その他予算に関することなどが主な事務。現総務課の行政経営、重要な施策の企画及び施策の調整、地域振興計画、統計調査、文書及び広報公聴の事務、税務財政課の公有財産、契約、予算その他財務に関する事務を移行する。
税務課は町税制度の企画立案及び調査研究、町税以外の未収金に係る連絡調整及び収納に関する事務が新しく加わる。収納対策室は税務課に残る。
公共下水道箕輪浄水苑の建設工事の基本協定は、協定金額4億9200万円、相手方は日本下水道事業団(東京都港区、板倉英則理事長)。
陳情は、中国人強制連行強制労働に関する意見書についての陳情書。 -
箕輪町酪農振興協議会がマレットゴルフで親ぼく
箕輪町酪農振興協議会(根橋英夫会長)のマレットゴルフ親ぼく会が3日、同町のながた自然公園マレットゴルフ場で開かれた=写真。会員の家族を対象とした交流に14軒、約30人が参加し、会話を交えてプレーを楽しんだ。
親ぼく会は年一度の恒例。昨年までは公園内の「自然公園コース」を会場にしていたが、豪雨災害で同コースが使えず、本年は「ながたコース」で熱戦を展開。使いなれたコースとは違った「新鮮さ」を口にする人も多く、それぞれが満喫した様子だった。
同協議会は県内で唯一の酪農振興協議会、本年で発足48年を迎え、町内の46軒が会員。発足当時に比べて会員数は3分の1以下に減っているが、乳牛の総頭数は最盛期の2千頭を維持するも、牛乳の消費量が減っていることが課題だという。
根橋会長は消費量減少の問題について、「我々自身が消費拡大に務める必要がある」と会員に呼び掛けた。 -
全国消防長会が豪雨災害被災地を視察
全国消防長会が4日、箕輪町松島の天竜川右岸堤防決壊場所など、伊那消防組合管内の7月豪雨災害被災地の現地視察をした。被害実態や対応方法などを地元関係者から聞くなど、今後の活動参考に役立てる目的で実施した。
同会の任意団体として、東京消防庁、十日町地域消防本部(新潟県)など10団体、17人が参加。伊那消防組合からも11人が付き添い、辰野町の土砂崩落、箕輪町北小河内の土石流場所など4個所を視察した。
天竜川の堤防決壊場所では国土交通省・天竜川上流河川事務所員が、仮堤防の応急、緊急復旧工事の概要を説明。決壊原因は「河床が下がり、基礎部分が洗掘された」ことが想定できるとし、非出水期に計画の本復旧工事の内容も話していた。
全国消防長会事務局の森下立さんは「避難、被害状況を聞いて大変さが分かった。それぞれが地元に戻った時、今後の対応策に生かしてくれれば」と話していた。
5日は諏訪広域消防本部管内(岡谷市)を現地視察した。 -
箕輪町農業委員会
農地パトロールで遊休農地確認箕輪町農業委員会は5日から11日まで「農地パトロール週間」とし、各営農組合単位で遊休農地の現状確認に取り組む。初日の5日は、中部営農組合と箕輪営農組合がパトロールした。
中部営農組合は5人が農業委員会の腕章を着け、「農地パトロール」のステッカーをつけた軽トラックで松島、上古田、中原地区を回った。昨年までのデータや地図と照らし合わせながら全農地を調べ、耕作放棄地や、遊休地から耕作地に戻った農地などを確認した。
今後、各営農組合のパトロール結果を集約し、遊休荒廃地の予防、減少に向け対策を検討する。
農業委員会農地部会の黒木一郎部長によると、町外在住者が所有する農地が遊休地になっていることもあり、なかには雑木や草が生い茂っている農地もあるという。「耕作放棄地になる前に農業委員や営農組合員に相談してほしい」と話している。 -
【記者室】花火を楽しんだあとは
道路や公園に捨てられるごみは、なかなか減らない。拾ってくれる人がいても、それを上回るように捨てる人がいる。天竜川の河川敷で、箕輪郵便局がごみ拾いをした。地域に愛される郵便局づくりの環境活動で、1日の仕事を終えた局員がボランティアで取り組んだ▼「結構ごみが捨てられている」と局員。天竜公園東側の階段になっている堤防には、花火の燃えかすが散らかっていた。局が2カ月ほど前にセンターパーク松島でごみ拾いをしたときも、花火の燃えかすはあった▼遊んだ後のごみを人に拾わせていることは、とても恥ずかしい。花火の美しさを楽しむ心があるのなら、楽しんだ場所もきれいにして帰ってほしい。燃えかすなんて夏の忘れ物はいらない。(村上記者)
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スタインウェイの演奏楽しむ
箕輪町教育委員会による「スタインウェイ夢クラブ」が5日、町文化センターホールで始まった。多くのピアニストに愛されるピアノ「スタインウェイ」を自由に弾き楽しめる企画で、ピアノ愛好家らが名器での演奏を堪能している。
経験者、初心者を問わず、文化センターにあるスタインウェイに触れ、音色を楽しんでもらおうと計画。今回で4回目になる。
使用時間は1人1時間。町内のほか近隣市町村からも申込者がいて、ホールのステージ中央に据えたピアノに向かい、時間いっぱい好きな曲を思う存分弾いている。
趣味でピアノを弾いている箕輪町の柴さんは、「初めてスタインウェイに触った。タッチが違うし、すばらしい。嬉しいです」と感激した様子で、何冊もの楽譜を次々と開いて演奏し、音色や鍵盤の感触を楽しんでいた。 -
現箕工へ新しく設置する08年度開始予定の多部制・単位制高校の内容面の検討がほぼ完了
高校改革プランに伴い、08年度開始となる多部制・単位制高校の設立準備を進める箕輪工業高校将来計画準備委員会と箕工の未来を育てる会は、新しい高校の中身の検討をほぼ完了した。多部制・単位制の特色を生かし、1クラス20人程度となる少人数教室を実現。普通科を基本に、科目選択の仕方で進学コース、工業コースなど、さまざまな方向に特化して学べるようにする。また、入学年度ごとの少人数ホームルームを設けるなど、心のケアにも努めていく。
3年間での卒業を目指す生徒の受け入れを想定する午前部に2クラス(80人)、午後部、夜間部はそれぞれ1クラス(40人)を設置し、従来の定時制を希望する生徒の受け入れを想定した。
工業コースを選択すれば、現在の箕輪工業工業科とほぼ同様の内容が学べる。また、地元企業との連携によりデュアル・システムを導入。各企業が持つ最先端技術が学べる実践的就業体験を取り入れていく。
定時制を希望する生徒への配慮から、定時制専用教室を設置したいとしているが、現状では教室数に限界があるため、県に対し設備の充実を求めていく。
今後は、教育課程の検討、パンフレットの作成を10月末までに進める。 -
箕輪町長選
平沢町長に後援会が出馬要請箕輪町の平沢豊満町長(65)の後援会(唐沢哲朗会長)は3日、臨時総会を松島コミュニティセンターで開き、平沢町長に11月28日の任期満了に伴う町長選挙への出馬を要請した。平沢町長は「要請を前向きに受け止め、できるだけ早く町長選への取り組み姿勢を表明したい」と答えた。町長選挙は11月14日告示、19日投票。
臨時総会は約200人が出席。唐沢会長は平沢町長の次期続投、町長選出馬の要請を提案した。平沢町政について「民意重視、利益を生み出し、私利私欲のない政治」と特長を挙げ、「新しい流れは着実に進んでいるが、まだ完成の域ではない」と説明。全会一致で提案を承認した。
決議後、唐沢会長が「町政刷新と構想定着のために次期の続投、町長選出馬を要請する。続投のために政策を十分に練り、しかるべきときの表明をお願いしたい」と要請した。
平沢町長は、「力強い要請は身に余る光栄。要請を前向きに受け止めてまいりたい。ご推薦をベースにできるだけ早く町長選への取り組み姿勢を表明したい」と話した。現在1期目。任期中最後の町議会となる9月議会で態度を明らかにしたい考えを示した。 -
信州伊那路共選の果樹直売所オープン
箕輪町八乙女の広域農道沿いに3日、信州伊那路共選の果樹直売所がオープンした。サンつがる、幸水など秋の味覚を求めて地元や近隣から買い物客が訪れている。
品種は梨が幸水、リンゴはサンつがる、さんさ。いずれも1袋500円。今後、梨は20世紀、南水、リンゴはシナノスウィート、ジョナゴールド、紅玉、王林、ふじが順次出てくる。
選果場によると今年は梨、リンゴともに少し小玉。幸水は糖度、味はよく、今週末が出荷のピーク。サンつがるは熟度、糖度、硬度ともによく来週がピークの見込み。リンゴは今年、長雨後の晴天続きで日焼けがあり、鳥や害虫被害もあって出荷量は計画の3割減という。
直売所は午前9時縲恁゚後6時。贈答用も扱う。当面、売り切れの場合に閉店時間を繰り上げることもある。 -
みのわ健康アカデミー
レクリエーション講座箕輪町の熟年者を対象にした「みのわ健康アカデミー」の集団健康講座がこのほど、町民体育館であり、学生43人が参加してレクリエーションで楽しく体を動かした。
個々のトレーニングに加え月1回の集団健康講座がある。今回はレクリエーション講座で、伊那市の介護支援センターひまわりのケアマネージャー春日晋治さんが指導した。
講師のまねをして1回、2回と手をたたき、笛が鳴るとその直前に手をたたいた回数と同じ人数でグループを作るゲームに挑戦した。
最初は近くにいる仲間とすぐにグループができたが、2回目以降は同じ人とは一緒になれないルールで、次にグループになる人を探して周りを見ながら手をたたき、笛の音を聞くと慌てて走って手をつなぎあった。素早くグループになった学生たちは互いにほっとして笑いあうなど、笑顔で楽しんでいた。 -
みのわ祭りポスター・うちわ図案コンクール表彰
箕輪町はこのほど役場で、みのわ祭りポスター・うちわ図案コンクールの表彰式をした。ポスター用は箕輪中学校1年3組の本田優衣さん(13)、うちわ用は同2年5組の岡玲奈さん(13)の作品で、二人にそれぞれ賞状と副賞の図書券を贈った。
今年のみのわ祭りは7月豪雨災害の発生により中止となり、表彰式も延期していた。
応募は箕輪中美術創作部の部員から23点。祭り実行委員会広報宣伝部会の会長はじめ部会員7人が審査した。
岡さんは、「選ばれると思わなかったのでうれしい。色塗りをもう少しきれいにして、来年もできれば応募したい」。本田さんは、「最後は少しあせって急いで描いたけど、選ばれてびっくりだった。来年は色塗りをもっとやり、配色計画をもっと考えたい」と話していた。
平沢豊満町長は「大変すばらしい図案でうちわとポスターができたが、日の目を見れなくて申し訳なかった。来年またぜひ応募して」と話した。 -
「農事組合法人みのわ営農」(仮称)設立発起人会第2回会議
箕輪町の「農事組合法人みのわ営農」(仮称)設立発起人会は30日夜、第2回会議を町役場で開いた。役員会で検討した法人化計画や出資金の金額などを示し、10月の集落懇談会開催を確認した。
全町一円を対象とした法人設立を目指し5月下旬、設立発起人会(会員50人、柴正人代表)を立ち上げた。12月に設立総会を開く予定で、7人で構成する役員会で細部検討を進めている。
「農事組合法人みのわ営農」(仮称)は、水稲を中心とした基幹作業(耕起、代かき、田植え、収穫)を請け負う法人で、経理を一元化する。出資金は1口が水田面積1アール100円で、200口を上限とすることなどを説明した。
加入を勧める農家に(1)米を出荷している(2)水田耕作できなくなった(3)協業組織や営農組合に水田作業を全て、または一部委託されている(4)オペレーターとして参画したい-農家を挙げた。
今後は農家組合長会、ライスセンター運営委員会、コンバイン協業組合長会などの会議を重ね、10月に第3回会議を開く。集落懇談会は10月17、18、19日の3日間に15会場で開催。資料と加入申込書を配り、10月末までに加入申し込みを取りまとめる予定。 -
箕輪南小と東小の1、2年生が交流
箕輪町の箕輪南小学校と箕輪東小学校の1、2年生が29日、交流した。近い学校同士、交流して仲良くなろうと計画し、2年生は南小、1年生は東小でそれぞれ楽しく遊んだ。
2年生は、東小周辺に川遊びできる環境がないため、南小の学校林に流れる沢で沢ガニ採りを計画した。当初予定した7月は、悪天候でカニ取りができず、ドッジボールなどゲームで交流。この日は待ちに待った2回目の交流で、東小の31人は虫採り網と小さい水槽などを持って学校林に到着した。
生活科の授業で訪れている南小の15人が案内し、石を動かしたり、目を凝らしてカニを探した。「いた!」「カニ!」とあちらこちらで響く歓声にまぎれて、時には「助けて縲怐Aはさまれた」などという叫び声も。児童は沢を行ったり来たりしてカニ採りに夢中になっていた。 -
高齢者叙勲・旭日単光章授章
箕輪町南小河内
田沢藤治さん(88)箕輪町南小河内の田沢藤治さん(88)が、88歳の人に贈られる高齢者叙勲で旭日単光章(自治功労)を授章した。「大変な章をいただき、ただただうれしく、感謝に堪えない」と喜びをかみしめている。
田沢さんは63年4月、地域住民に推されて箕輪町議会議員に初当選。連続3期12年務め、土木常任委員長、総務常任委員長などを歴任した。
合併間もない町の町民融和と地域格差の是正に心血を注ぎ、上水道事業の拡張工事の着工、町内5小学校の増改築、道路改良事業、道路舗装事業などの生活基盤の整備、中央自動車道の地元整備対策、町民体育館建設、9保育所の新改築など、多大な貢献をした。
地元では、県営箕輪ダム建設事業推進のため地元対策委員長を務め、先見的な考えのもと地域を先導し、民意をまとめて多くの補償を取り付け、地域の発展に尽くした。農業集落排水による下水道事業の導入は、早くから熱心に調査・研究し、地元南小河内が町内で最初に下水道施設整備に着手するなど功績を残した。
「一番印象に残るのは下水道。この完成のときにはよく区民の皆さんが協力してくださったと思った」と振り返る。東箕輪地区のダム交通安全対策委員長を務めたときは、箕輪東小学校の児童が安全に登下校できるよう対策。「1回も事故がなく本当に感謝している」という。この功績が認められ86年、長野県警察本部長表彰(交通安全功労)を受けた。
44年に勲7等瑞宝章(軍事功労)、90年に町功労者として町長表彰(自治功労)も受賞している。
「日光によくあたって土に親しむ」ことが長生きの秘けつという田沢さん。水田と果樹園に農作業に出かけ、毎朝田の水を見に行くことを楽しみにしている。「家で作った野菜が何より好き」と、野菜も育てている。
伝達した平沢豊満町長は、「叙勲をスタートに、お元気でがんばっていただきたい」と話した。
箕輪町内では近年、高齢者叙勲の授章者はなかった。 -
箕輪郵便局員がごみ拾いボランティア
箕輪町の箕輪郵便局は28日、「地域に愛される郵便局づくり」の環境活動で、天竜公園の河川敷でごみ拾いに励んだ。
ごみ拾い活動は6月と8月の年2回、就業時間後に局員がボランティアで実施している。以前は郵便局周辺だったが、昨年から主にセンターパーク松島と天竜公園でやっている。
河川敷には局員10人が集まり、十沢橋から下流の天竜公園沿いの堤防で、可燃ごみを拾う人、不燃ごみを拾う人に分かれて作業。花火の燃えかすが多く、そのほかたばこの吸殻、ビニールシートの切れ端などがあった。局員は「公園内はきれいだが、堤防はごみが多い」「結構ごみが捨てられている」と話し、小さいごみも丁寧に拾っていた。
6月にはセンターパーク松島でごみ拾いをした。 -
遊休農地利用で青い朝顔咲く
箕輪町上古田の住民組織「これからの農業林業を考えるEグループ」が管理する上古田グラウンド東の農地で、青い朝顔が咲き始めた。日ごとに花の数が増し、10月上旬まで楽しめそうだという。
Eグループ(11人、唐沢光範グループ長)は、遊休荒廃農地を無くし地域を活性化させようと活動。7アールの遊休農地を借り、観光農園を目指して柴桜など花を育てている。当初からスイセン栽培に取り組む計画だが、秋の球根植えまでの間、朝顔を育てようと6月に種をまいた。
品種は米国原産ヘブンリーブルー。朝開花し午後3時ころまで咲く。花が楽しめる期間も約1カ月と長い。
春先から早朝や夕方に4、5回の草取りなどに精を出してきたメンバーは、「咲いてくれてほっとした。手入れした甲斐があった」と喜び、「自分たちだけで見ても、もったいない。多くの人に楽しんでもらいたい」と話している。 -
箕輪町議会9月定例会日程
箕輪町議会運営委員会は28日開き、9月定例会を6日に開会し19日までの14日間開くことを決めた。
提出議案19件、報告2件。議案は05年度決算認定、06年度補正予算案、条例案など。
日程は次の通り。
▽6日午前9時=本会議開会▽7縲・1日=休会▽12、13日=一般質問▽14、15日=常任委員会審査▽16縲・8日=休会▽19日午後1時30分=本会議、全員協議会 -
オリジナルバードコール作り
箕輪町のみのわ振興公社は、ながた自然公園の利用客向け企画で今年初めて、「オリジナルバードコール作り」をした。子どもたちが小鳥を呼ぶバードコールを夢中になって作った。
3日間限定企画で15組が参加した。長さ7センチほどの角材に穴を開け、ボルトをねじ入れる。ボルトを回すと音が鳴る仕組みになっている。子どもたちは角材を切るところから体験し、好きな絵を描いて完成させた。
木製のネームストラップも作り、焼きペンで名前や絵を描いた。
キャンプ場で夕食準備までの午後のひととき、自然の中で工作をして楽しめる-と利用客に好評だった。 -
上伊那スポーツフェスティバル06北部地区
ニュースポーツ体験第11回上伊那スポーツフェスティバル06の北部地区イベントは27日、箕輪町武道館、駐車場を会場に開いた。ニコニコスポーツブースで、子どもから大人までが囲碁ボールやペタンクなどニュースポーツを楽しんだ。
スポーツ活動やスポーツ交流を通じて参加者の交流を深め、体力やマナーの向上、活力ある健康で生き生きとした生活を実現しようと、上伊那スポーツ振興協議会、上伊那スポーツフェスティバル実行委員会が開いた。北部地区は箕輪町、辰野町、南箕輪村が対象で、今年は箕輪町であった福祉の集い「ふれあい広場」の会場で同時開催した。
種目は囲碁ボール、ペタンク、ビーンボーリング、サッカーボーリングなど6つ。体育指導員らがルールを教えるなど指導した。
ビーンボーリングでは、子どもがボールを投げると同時に自分たちもピンに向かって走ったり、大人と子どもが囲碁ボールで対戦したりと、思い思いに楽しんでいた。 -
天竜川上流域豪雨災害対策検討委員会
国土交通省・天竜川上流河川事務所(天上)の呼び掛けで集まった、大学教授など治水関係者でつくる「天竜川上流域豪雨災害対策検討委員会」は28日、宮田村の村民会館で、第2回委員会を開いた。箕輪町松島の天竜川右岸堤防決壊の本工事について、工法を助言した。
委員会は非公開で開かれ、話し合い終了後に座長の北澤秋司信州大学名誉教授らが会見。決壊原因は「増水により河床が下がり、堤防基礎部分の下から洗掘した」ことが想定できるとした。
具体的な復旧工法として▽基礎部分中心の河床へコンクリートブロックを敷く▽護岸に石を積み上げ、石と石の間をコンクリートで埋める竏窒ネどを提案した。
現場の急激な左カーブについて、質問があると「カーブを変えることは難しいが」とし、堤防へ当たる水の勢いを和らげるために、コンクリートブロックを河床へ置く竏窒ネどの対策が検討できるとした。
天上では堤防の本復旧工事を、水の少ない秋口から着
工したいとしている。 -
多目的情報発信車両入魂式
箕輪町は28日、多目的情報発信車両を導入し、役場駐車場で入魂式をした。
災害時や防犯のための広報や、物資搬送を目的としたスピーカー搭載の小型貨物車両。公用車で同様の目的に使用できる車両が少ないため、今回新規に購入した。最大6人乗り。今後、防犯の広報のため、青色回転灯を装着したパトロールができるよう車両登録もする。
6月議会の補正予算で可決された桑沢昭一さん、遠藤寿子さん、唐沢千春さんから、それぞれ町に寄せられた親族の遺志金と町一般財源の計200万円で購入した。
入魂式で平沢豊満町長は、「安全を守るための広報車。有効な情報を町民に知ってもらう。災害時には物資の運搬を兼ねる。安全で安心なまちづくりのため最大限活用してほしい」とあいさつした。 -
箕輪西小親子レク
6年間を一緒に過ごした友人たちとの思い出をつくろう竏窒ニ26日、箕輪町箕輪西小学校の6年生22人が、校内で宿泊学習をした。
6年生が卒業前に取り組む親子レクレーションの一環。児童らに要望をとったところ、学校に泊まりたいという声があり、校内に子どもたちだけで泊まることとなった。
児童と保護者、その兄弟などは午後4時ころ学校に集り、夕飯づくりを開始。父親らが、はんごうを使って校庭でご飯を炊いている間、児童と母親らは校内調理室でカレーをつくった。
保護者が帰宅した後は、児童と職員で花火や肝試しを実施。「スポーツ天国」のリレーで2年連続優勝したことと、合唱コンクールの銀賞受賞を祝うパーティーも開き、6年間の思い出を振り返った。 -
ふれあい広場
箕輪町社会福祉協議会の恒例、福祉の集い「ふれあい広場」が27日、町民体育館と武道館であった。ステージ発表や福祉体験、展示など多彩なイベントがあり、多くの人でにぎわった。
人と人とのふれあいや交流を大切にし、「だれもが暮らしやすい福祉の町づくりについて考えよう」と開催。特別企画で「アツキヨ」のライブもあった。ギターとボーカル担当アツシと、聴覚障害のハンディを持ち手話を取り入れたサインボーカル担当kiyoによる音楽ユニット。会場の人たちは二人のライブを満喫し、曲に合わせて踊る「みんなでダンスダンス」の時間も楽しんでいた。
ステージでは箕輪中学校吹奏楽クラブや伊那養護学校舎子太鼓の演奏、手話ダンス、日本舞踊などの発表もあった。
福祉体験コーナーでは車いす、アイマスク、点字、要約筆記などを子どもたちも体験。車いすに初めて乗った伊那北小学校5年の鈴木マサコさんは、「段を上がるのが大変だった。車いすに乗っている人を見たことがあるけど、大変なんだなと思った」と話していた。 -
KOA主体のソフトボール成年男子 本国体に出場へ
第27回北信越国民体育大会のソフトボール(伊那市)ホッケー(駒ヶ根市)フェンシング(箕輪町)の3競技が27日まで、上伊那の各会場で熱戦を展開した。地元勢はKOAを主体としたソフトボールの成年男子が優勝し、第61回国民体育大会(9月30日縲・0月10日・兵庫県)の出場を決めた。
ソフトボールは27日、成年男子が決勝戦で新潟県に13竏・(5回コールド)で勝ち、2年連続7回目の優勝を果した。成年女子は前日の敗者復活戦の初戦に勝ち、この日は、第2代表準決勝で福井県に5竏・、同決定戦で富山県に3竏・で勝利し、国体出場権を得た。少年男子・女子はともに初戦で敗退している。
成年男子は3番藤森(フジモリ鉄工所)、4番原田(KOA)、5番池上(甲信越福山通運)の計5本の本塁打を含む、7安打の長打構成などで13得点の大勝。投げては主戦宮下(KOA)が被安打1、11奪三振の力投で無失点。決め球のローライズボールなどの変化球を交えたコンビネーションで、打者に3塁を踏ませなかった。
飯沼厚史監督(KOA)は「周りがチャンスをつくり、主軸が長打で返すなど、それぞれが自分の役割を果した結果」と振り返り、「本大会はなかなか勝つことが難しいと思うが、選手の持ち味を生かしながら長野県のソフトボールができれば」と意気込みを語った。
フェンシングは27日、箕輪町社会体育館で成年女子、少年男子・女子の計3部門のフルーレ団対戦があり、それぞれ北信越5県で総当り戦をした。成年女子は3位、地元高校生で編成した少年男子・女子はともに4位で、いずれも国体への出場権を得られなかった。成年男子はすでに本大会の出場を決めている。
ホッケーの県勢は、いずれの部門も国体出場を逃している。 -
枝豆狩り
箕輪町の南部営農組合が水稲育苗ハウスで栽培している黒大豆の枝豆狩りイベントが27日、中原のJA上伊那北部育苗センターのハウスであった。約50人が訪れ一抱えもある枝豆を嬉しそうに持ち帰り、盛況だった。
水稲育苗ハウスを有効かつ効率的に利用し、農業生産に役立てようと、今年初めて黒大豆「玉大黒(タマダイコク)」の栽培に取り組んだ。第1段階は枝豆として収穫、残りは黒豆として販売する栽培体系の確立のため、ハウス6棟約11アールで試験栽培している。
枝豆狩りは、1メートルの荒縄で結わえるだけ収穫した枝豆を持ち帰りできる。長岡区の夫婦は、「主人が枝豆が大好きで1年中食べる。黒豆は味が違っておいしい」「すごくうれしい。今日はおいしく飲める」と話しながら収穫していた。
育苗ハウスで黒大豆の栽培は珍しく、南部営農組合は先進地の事例などを参考に栽培。摘芯(しん)による収量などの比較試験では摘芯したほうが多く実がつく結果を得た。無農薬栽培で、少し虫がついてしまうなど来年に向け課題もあるが、柴正人組合長は、「初の企画だったが予想より大勢訪れてくれた。まめまめしく働き、正月には黒字になるようにとの願いを込めて、残りは黒豆として収穫する。来年も研究して育てていきたい」と話した。 -
中原地区子ども会が豪雨災害義援金送る
箕輪町の中原地区子ども会は25日、地区納涼祭で販売したかき氷の売上金全額2万円を7月の豪雨災害義援金に-と町に届けた。
会長の箕輪中学校3年泉伶奈さんが中原分館の唐沢優分館長と共に町役場を訪れた。泉会長は、「災害義援金のために集めたお金です」と平沢豊満町長に手渡した。町長は、「子ども会の皆さんの気持ちがうれしい。貴重なお金なので、皆さんにお渡ししたいと思います」と感謝した。
中原地区子ども会は小・中学生合わせて25人。「災害で大変な被害にあった家がある。少しでも力になりたい」と、役員で義援金を集める計画を立て、泉会長が中学生10人に電話連絡をした。
8月14日の分館主催「納涼祭」会場で、義援金目的の案内チラシを張り、中学生5人がかき氷を1カップ100円で販売した。氷は分館で購入し、かき氷の機械は中学生が家庭から持ち寄った。区民らの協力もあって売上は200食分2万円になった。 -
箕輪町女性団体連絡協議会長
釜屋美春さん箕輪町女性団体連絡協議会の申し入れにより、町で19年ぶりに開かれた女性模擬議会。女団連会長として議長の役に就いた。
「私達の企画に町の方が全力を上げて下さった。本当に感謝ですね。勉強不足のところもあったけど、町政を身近に感じることができて、いい勉強になった。皆がいい雰囲気の中で終わることができてよかったし、“行動する女団連”として、大きな成果だったと思う」
女団連は今年、「協働のまちづくりへ行動する女団連」をスローガンに掲げている。
町議会から町政に関心を持ってもらうために-と、女性模擬議会の話があった。昨年、伊那市で女性模擬議会があり関心を持っていたこともあり、「大いにやりましょう」と、町に申し入れた。
約2カ月半の準備期間に、皆で問題点を出し合い、検討し、女団連の各構成団体にふさわしい質問を選んだ。現職や元職の町の女性議員をはじめ、知り合いの町議らにもアドバイスを求め、一般質問の原稿を準備。「女性として子どもの教育問題はどうしても入れたい」「7月の豪雨災害も質問したほうがいいのでは」と、ぎりぎりまで調整が続き、会長として原稿確認の作業にも追われた。
当初、一人の持ち時間は10分だったが、町が15分に延長。しっかりと質問し、答弁を求める時間を与えてくれた。
最初は「間違いなく読めればいい」、次は「少しは町長さんや町部局の方の顔も見たほうがいい」と、皆で励まし合いながら練習を繰り返した。2回のリハーサルを経て、緊張の中で迎えた当日。議長席に座り、「初めはドキドキしてね。ここで町のいろいろなことが決まるんだなと厳粛な感じがして、きちんとしないといけないと身の引き締まる思いだった」。11人が模擬議員として登壇し、一般質問した。議長、模擬議員ともに初めてとは思えないほど堂々と立派に務め、無事に閉会した。
「町長さんから、ごみ問題や男女共同参画など女団連がリーダーシップを取る投げかけをいただき、女性のパワーに期待するお話もあったので、皆で勉強し検討していきたい」。“まちづくり”のためにと取り組んだ模擬議会で、今後の課題も見出した。
美容師として開業しているため町商工会女性部に所属。女性懇話会、ボランティアグループ「エコ・ネット」にも入っている。「女性が集まって勉強しあうのは自然な姿。女性の視点は平和的で愛があり、生命の尊厳も常に意識している。ストレートな意見が大事で、それが消えないように、草の根運動としてつなげていきたい」という。
女性団体として多くの女性議員誕生を願う一方で、議員という形で行政に参画していくことだけが最善策ではないとも考えている。「政策決定以前のほうが大事。地域の中で力を発揮し、町に意見を届けることはできる。市民活動が大事なので、その部分がどうしたら元気になるか常に考えたい」。
女性が地域の中で自分は何ができるのか考えていくことの大切さを実感している。「そのきっかけに、女性団体に入るのもいいと思う。関心を持って一歩踏み出してほしい」と同じ女性にエールを送る。